マウスコンピューター DAIV 5Nの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-12700H
グラフィックス GeForce RTX 3060
メモリ 16GB~64GB
ストレージ 最大 2TB SSD x2
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約2.07kg
バッテリー 約7時間
価格[税込] 26万円台~
動画編集向きのRTX 3060搭載ノート

DAIV 5N (2022年モデル)は、Core i7-12700H + GeForce RTX 3060と高めのスペックを搭載した、動画編集などのクリエイティブな作業向きの15.6型ノートPCです。

最大で、64GB メモリ、4TB SSD (2TB x2)と、作業内容に合ったメモリ・ストレージ構成を選択することもできます。

液晶は、sRGB比100%クラスのFHD液晶を搭載。ThunderboltやHDMIポートで、最大3台の外部モニターに接続することができます。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-12700H、GeForce RTX 3060、512GB PCIe SSD

 

このページをご覧の方だけに

当サイト経由で、マウスコンピューターのサイトへ行きパソコンを13万円以上(税込)ご購入の方に、5,000円分のAmazonギフト券をプレゼントします。マウスコンピューターの製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。詳細は、下のバナーをクリックして下さい。

 

 

目次

お忙しい方は、「DAIV 5N (2022年モデル)の特徴」のみお読みください。

 

DAIV 5N (2022年モデル)特徴

動画編集向けのスペック構成

DAIV 5N (2022年モデル)は、第12世代Core i7-12700H + GeForce RTX 3060を搭載しており、動画編集も快適にできるスペックを備えています。

さらに、初期状態で32GBメモリを搭載しています。Adobe Premiere Proの必要システム構成では、HDメディアで16GBメモリ、4K以上の場合32GB以上のメモリが推奨されていることを考えると、DAIV 5Nは、初期構成のままでも、4K動画を快適に編集できるメモリ量になっています。

動画編集に適した構成

 

最大64GBメモリを搭載可能

冒頭でも紹介しましたが、DAIV 5Nは、初期構成で32GBメモリを搭載しています。

16GBに下げることもできますが、この程度の価格差であれば16GBメモリに下げるメリットはないでしょう。逆に、64GBメモリにアップすることもできます。4K動画の編集をストレスなく行いたい方や、Premiere Proの他に、After Effectsも頻繁に使用するような方は、64GBメモリを選んでおくといいと思います。

メモリのカスタマイズ画面

 

メモリはスロットメモリなので、購入後に自分で換装することもできますが、32GBメモリx2を購入すると、カスタマイズにかかる費用と同じか、それ以上かかることもあります。また、動作の保証もありませんし、内部作業によるトラブルが発生した場合、メーカー保証対象外となります。

余裕のあるメモリ構成が希望であれば、購入時のカスタマイズで64GBメモリを選択することをおすすめします。

メモリスロット

 

デュアルSSD構成が可能

DAIV 5Nは、初期設定ではストレージに512GB SSDを搭載していますが、購入時のカスタマイズで、最大2TB x2のデュアルSSDで4TBの構成を選択できます。

写真や動画など、大きめのストレージ容量を必要とする用途にも対応できます。

ストレージのカスタマイズ画面

 

内部にM.2スロットが合計2基あるので、SSDを1つ購入しておいて、後からType 2280 M.2 SSDを増設することもできます(自己責任です)。

なお、PC内部を触るのが不安であれば、マウスコンピューターでは良心的な価格でカスタマイズできるので、購入時にカスタマイズしておくと安心です。

M.2 SSD用のスロットが2つ

 

sRGB比100%クラスのFHD液晶搭載

DAIV 5Nは、クリエイター向けにふさわしく、sRGB比100%クラスと色域が広めの液晶を搭載しています。なお、sRGBカバー率は、当サイト計測で93.4%でした。もう少し色域が欲しいところではありますが、YouTube用の動画編集にも問題ない色域でしょう。

なお、画面比は16:9、解像度は1920x1080と、一般的なノートPCと同じです。最近のクリエイター向けノートPCは、画面比16:10で、WQXGA(2560x1600)解像度の液晶を搭載するような機種も増えています。また、旧モデルのDAIV 5Nでは、画面比は16:9ですが、WQHD(2560x1440)の液晶を搭載していました。解像度高めの液晶であれば、作業領域が広がり、ペイン(枠)の多いクリエイター向けソフトでの作業がしやすくなるのですが、このような液晶と比べるとやや見劣りするのが残念です。

sRGB比100%クラスのFHD液晶

 

液晶に物足りなさを感じる場合は、外部ディスプレイを使用するといいと思います。DAIV 5N (2022年モデル)は、HDMI、Thuderbolt 4、Mini DisplayPortポートから画面出力ができ、本機器の液晶を含めると最大4画面での作業ができます。

HDMI、Mini DisplayPort、Thuderbolt 4ポートを搭載

 

やや気になる部分

DAIV 5N (2022年モデル)は、上の写真からも分かるように、Thuderbolt 4ポートと、LANポートがボディの右側面に配置されています。そのため、Thuderboltドックを使用するときや、Thuderbolt 4経由で画面出力を行う場合や有線LANを接続する場合など、ボディの右側からケーブルがのびることになります。そのため、外付けマウスを使う場合などに邪魔になるかもしれません。

もう一点は、SDカードリーダーです。microSDカードリーダーを搭載しているのですが、欲を言えばフルサイズのSDカードリーダーだとカメラからの写真や動画の取り込みがしやすかったと思います。

microSDカードリーダー

 

マウスコンピューターのライバル機種との比較

マウスコンピューターには、DAIV 5N (2022年モデル)のライバルになりそうな機種として、DAIV 6Nがあります。この2機種を簡単に比較すると、下表のようになります。

ライバル機種との比較
  DAIV 5N DAIV 6N
画像
ディスプレイ 15.6型
1920x1080
16型
2560x1600
色域 sRGB比100%クラス
CPU Core i7-12700H
GPU GeForce RTX 3060
メモリ 16GB / 32GB / 64GB
(DDR4-3200)
16GB / 32GB / 64GB
(DDR5-4800)
質量 約2.07kg 約1.64kg
バッテリー 最大 約7時間 約11.5時間
インターフェース Thunderbolt4
USB3.1 Type-C
USB3.0
USB2.0
micro SD
HDMI
Mini DisplayPort
Thunderbolt4 ※1
USB3.1 Type-C ※1
USB3.0 x2
SD
HDMI
価格 ※2 269,800円 269,800円
レビュー リンク
※1 Power Delivery、画面出力に対応
※2 メモリ32GB、ストレージ512GBの構成での価格

 

DAIV 6Nは、DAIV 5Nと同じCPU、GPU構成ですが、画面比16:10、2560x1600と解像度が高めの16型液晶を搭載しています。しかも、約1.64kgと軽く、バッテリー駆動時間も少し長いです。出先で動画編集などの作業をしたい場合は、こちらの方が持ち運びがしやすいと思います。ただし、タッチパッドがかなり大きいため、使う人によってはキーボードを打つときに、マウスカーソルを誤操作してしまいます。ただ、タッチパッドを無効にしてマウスを使えば対処できるので、外でも、マウスを使用する方であれば、こちらの方がおすすめです。

DAIV 5Nは、DAIV 6Nと比べると、液晶の解像度やメモリの規格が、やや古く感じます。ただし、DAIV 6Nがスリムタイプで背面2か所からの排気なのに対して、DAIV 5NはゲーミングノートPCのように、側面・背面の4か所から排気するので、冷却性能は高めで、CPU・GPUのパフォーマンスを引き出しやすい構造になっています。また、LANポートも備えています。これらの特徴を考えると、宅内やオフィス内で、外部ディスプレイなどと併用して本格的に使用するのに向いていると思います。

側面・背面の計4か所から排気

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
高いスペックと、十分な容量のメモリを搭載しており、快適に作業できます。
オンライン会議 問題なくオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 液晶は色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音はあまりよくありませんが、普通に動画鑑賞できます。
RAW現像
画像編集
sRGB比100%クラスのディスプレイを搭載しており、ウェブ掲載用の画像編集などに適しています。ただし、Adobe RGB 100%の色域はないので、印刷用途であれば、広色域の外部ディスプレイを使用した方がいいです。
動画編集 GeForce RTX 3060を搭載し、初期構成で32GBとメモリ容量も大きめなので、動画編集に適しています。
ゲーム 外部グラフィックスにGeForce RTX 3060を搭載しており、多くのゲームをプレイできます。ただし、ハイリフレッシュレート液晶ではないので、本格的にゲームをするなら、ハイリフレッシュレート液晶を搭載したゲーミングノートPCの方がおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

DAIV 5Nのディスプレイのチェックです。

パネルは、「CMN N156HCE-EN1」でした。

一般的な、画面比16:9のFHD液晶です。広めの色域なので、動画編集などのクリエイティブな作業に使いやすいです。最大輝度は、当サイトの計測では276cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

広めの色域の液晶です。当サイト計測で、sRGBカバー率93.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部では緑と青がわずかに強いようですが、比較的自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラツキもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認です。
輝度25%以上であればフリッカーはありませんでしたが、輝度を24%以下に下げるとフリッカーが発生していました。ただし、そこまで輝度を下げなければ(参考:輝度42%で120cd/m2)、フリッカーはありませんし、また、発生しても約24kHzと周波数が高いため、目などに影響をほとんど感じない方も多いと思います。

輝度25%以上
輝度24%以下
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

DAIV 5Nのキーボードのチェックです。

メーカーサイトでは、キーピッチ:約18.2mm、キーストローク:約1.8mmとなっています。

キートップはフラットに近く、主要なキーのサイズはほぼ揃っています。「半角/全角」キーや、「Backspace」キーなど、サイズが少し小さいキーがありますが、打ちにくく感じるほどではありません。深めのキーストロークで、比較的押しやすいキーボードだと思います。

3列テンキーも付いています。標準的な4列テンキーに慣れていると、「+」や「-」などが押しにくいかもしれませんが、テンキーなしの場合よりは数字の入力がしやすいです。

タッチパッドの使いやすさは普通です。ただ、クリックボタンは、1回押しただけでも、カチカチっと2回押しているような感触があります。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトを搭載しています。1ゾーンですが、色の変更が可能です。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

DAIV 5Nのパフォーマンスをチェックします。

DAIV 5Nでは、CONTROL CENTERのパワーセッティングで動作モードを変更することができます。

ここでは、デフォルトの「バランスモード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンスモード」で計測したベンチマークの結果を掲載します。

コントロールセンター

 

CPU

CPUには、Core i7-12700Hを搭載しており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

マルチコアでは、同じCore i7-12700Hを搭載した別機種で計測した代表的なスコアを超える、高めのスコアが出ていました。シングルコアでも十分のスコアが出ています。

なお、「バランスモード」でも通常用途には十分快適に使えるレベルのスコアが出ていますが、「パフォーマンスモード」にするとさらに高いスコアになっています。クリエイター向けソフトでの作業など、負荷のかかる処理を行う場合は、「パフォーマンスモード」で使用してもいいかもしれません。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-12700H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 15625 [パフォーマンスモード]
14546
12287 [バランスモード]
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1916
Core i7-12700H 1823
1818 [パフォーマンスモード]
1797 [バランスモード]
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-1280P 1751
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200で、メモリ帯域は広めでした。なお、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。初期構成では32GBですが、今回は、16GBへグレードダウンしています。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
39.28GB/s
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスについては、GeForce RTX 3060 Laptopを搭載しています。実際のパフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは115Wで、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

最大グラフィックスパワー

 

GeForce RTX 3060 Laptopとしては、高めのスコアが出ていました。

なお、こちらも動作モードによってスコアが変動しています。動画のエンコードや、ゲームをプレイするような場合に、少しでも高いグラフィックス性能で使用したい場合は、「パフォーマンスモード」にするといいようです。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 3080 140W 11552
RTX 3080 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 115W 8314 [パフォーマンスモード]
7206 [バランスモード]
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 130W 7152
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptopの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、初期構成ではPCIe Gen3のSSDを搭載しており、ご覧の通り普通の速度です。より速いPCIe Gen4 SSDを選択することもできます。動画編集をするなら、書き込みが速くなるPCIe Gen4のSSDがおすすめです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2487
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットは、microSDカードのみ対応です。アクセス速度は普通です。

クリエイター向けノートPCで、15.6型とサイズも大きめなので、フルサイズのSDカードリーダーでないのは、残念でした。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。ここでは、「パフォーマンスモード」で計測を行っています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Core i7-12700Hを搭載しているので、RAW現像も比較的速いです。なお、今回は「書き出しにGPUを使用」をオンしても、速くはなりませんでした。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i7-12700H 69秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (115W)
73秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

CPUが高速ですし、GeForce RTX 3060を搭載していることで、AIを使ったニューラルフィルターのような重い処理も速いです。また、こういった特殊なフィルターではなく、一般的なフィルターや色や明るさの変更なら、ほぼ待たされることなく処理が終わります。

  本製品 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))  約56秒 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分3秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

スペックの割にはやや時間がかかっています。これはSSDがそこまで速くないため、これは最後のほうでストレージ使用率が100%のままなかなか終わらなかったためです。PCIe Gen4 SSDにすれば、もっと速く終わると思います。  

4K動画の書き出し
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (115W)
6分23秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18 Betaによる書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18 Betaによる書き出し時間は速いです。

Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12700H
RTX 3060 (115W)
3分44秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分57秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※全てのPCをDaVinci Resolove Studio 17.4のバージョンで計測しなおしました。そのため、YouTubeの動画やTwitterで掲載した数値とはやや異なるケースがあります
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

Core i7-12700Hとしてはパフォーマンスが高めだったので、エンコードも速かったです。

Core i9-12900HK 7分15秒
Core i7-12700H 7分36秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 6800H 8分42秒
Core i7-12700H 8分42秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

Blenderも比較的快適に動作するでしょう。

GeForce RTX 3060 Laptopで実行
SPECviewperf 2020

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

GeForce RTX 3060 Laptopを搭載しているので、重めのゲームを高めの画質でプレイすることも可能です。ただし、高リフレッシュレート液晶ではないので、ゲームが主な目的であれば、高リフレッシュレート液晶を搭載したゲーミングノートPCの方がおすすめです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 150 fps
80 fps
エクストリーム 53 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080 Ti 175W 94 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 130W 53 fps
RTX 3060 115W 53 fps
RTX 3060
115W 52 fps
RTX 3060 130W 48 fps
RTX 3060 140W 41 fps
RTX 3050 40W 9 fps
RTX 3050 Ti 40W 8 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 138 fps
標準品質 115 fps
高品質 87 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 Ti 175W 123 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 115W 87 fps
RTX 3060 140W 85 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3060 130W 72 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 186 fps
高(ノート) 157 fps
最高品質 131 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 115W 131 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 3060 115W 114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050Ti 40W 85 fps
RTX 3050 60W 84 fps
RTX 3050 40W 76 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 301 fps
高設定 137 fps
最高設定 101 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 238 fps
高設定 135 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 501 fps
高設定 350 fps
※プラクティスモードで計測

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

DAIV 5Nは、Thunderbolt 4ポートと、USB3.1 Type-Cポートを搭載しています。動作チェックの結果は、以下のとおりです。

どちらのポートもPower Deliveryには対応しておらず、USB-Cアダプターを使用した本機器の充電はできません。

右側面のThuderbolt 4ポートは、画面出力に対応しています。

右側面のThunderbolt 4
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
背面のUSB3.1 Type-C
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 × ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、RGB、60Hzで出力できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

DAIV 5Nの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.07kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じでした。GeForce RTX 3060 Laptopを搭載した15.6型ノートPCとしては、普通の質量だと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.067kg
ACアダプター+電源ケーブル 569g

 

バッテリー駆動時間のチェック

DAIV 5Nのバッテリー駆動時間のチェックです。

本機のバッテリー容量は54Whでした。15.6型ノートPCとしては、普通の容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間はご覧の通りです。高性能パーツを搭載しているので、動画再生のような負荷の軽い処理でも、バッテリー駆動時間は短いです。負荷のかかる作業をすると、バッテリー駆動時間はもっと短くなるはずです。バッテリー駆動での作業には適していません。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約7時間
(2) 動画再生時 2時間22分
(3) CPU-%、GPU-%の負荷
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は比較的速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
73%(約39Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的なシャッターは付いていません。また、IRカメラも搭載していないので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラは、約100万画素の720pカメラを搭載しています。画素数が高くないため、細部に粗がありますが、ノートPCとしては標準的な性能です。比較的自然な色味の画像なので、オンライン会議などにも使いやすいと思います。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面左右に配置されています。最大音量は大きいですが、音質はあまりよくありません。ノートPC基準で10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランスモード」では、CPU電力は約45Wで推移し、CPU温度は70℃前後を保っています。

「パフォーマンスモード」では、CPU電力が約75Wと高めで推移するため、CPU温度も100℃前後と高い温度のままです。サーマルスロットリングは発生していませんが、100℃前後と高い温度が長時間続いているので、心配です。

通常は、「バランスモード」で使用して、どうしても高いパフォーマンスが必要な時だけ、「パフォーマンスモード」で使うようにした方がいいと思います。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

ゲーム時のCPU温度およびGPU温度もチェックしてみます。

「バランスモード」では、CPU温度は概ね80℃台で推移し、GPU温度は74℃ぐらいまで上がっています。

「パフォーマンスモード」では、CPU温度は70℃台に抑えられている時間が長く、「バランスモード」時よりも少し低めの温度です。GPU温度はピーク値で約83℃ぐらいまで上がっています。

どちらのモードでも、CPUとGPUの温度はそれほど心配なく使用できる範囲に収まっています。ゲームや、動画の書き出しを行う場合などは、パフォーマンスがアップする「パフォーマンスモード」で使用してもいいと思います。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

静音性のチェックです。ここでは、「バランスモード」で測定しています。

アイドル時でもある程度ファンの音がしますが、軽めの負荷の場合でも低めの騒音値で、比較的静かです。動画の書き出しのような高い負荷がかかると高めの騒音値となり、うるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proで4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。ここでも、「バランスモード」で測定しています。

もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷をかけるとキーボードの中央部分の温度が上がります。それに伴って、パームレスト部の右側の温度も上がるので、右手にはやや不快感があります。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般のノートPCよりは高めの消費電力ですが、「バランスモード」で計測しているので、Core i7-12700H + GeForce RTX 3060の構成の割には、そこまで高くありません。「パフォーマンスモード」にすると、Premiere Proの書き出し時で最大150Wまで上がります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

DAIV 5Nの外観のチェックです。

従来モデルのシルバーボディから、ブラックベースのボディへと変化しています。ゲーミングノートPCのような派手さはなく、仕事にも使用しやすいと思います。

 

天板には、DAIVのロゴが入っています。

 

高さは24.5mmです。GeForce RTX 3060クラスのグラフィックスを搭載したノートPCとしては、普通の厚さです。

 

ポート類は、左右の側面と背面に配置されています。USB3.0、USB2.0、Thunderbolt 4(画面出力対応)、USB3.1 Type-C、HDMI、Mini DisplayPort、LAN、microSDカードリーダーを備えています。

ポート類の数と種類は揃っていますが、SDカードリーダーがフルサイズであればよかったです。また、Thuderbolt 4ポートとLANポートが右側面に配置されているので、場合によっては外付けマウスの邪魔になりそうです。背面のUSB-Cポートと逆であれば、画面出力用のポート類が背面に集まって、使いやすかったかなと思います。

 

液晶は下図の角度まで開きます。

 

底面はフラットです。通気口が広めに設けられています。

 

底面カバーを開けると、PCの内部はご覧のようになっています。2つの冷却ファンと、5本のヒートパイプで、4か所から排気することで、CPUおよびGPUを冷却します。

 

メモリスロットは2つあり、メモリの換装も可能です。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。もう一つM.2スロットがあり、最大2基のM.2 SSDを搭載することができます。

 

ACアダプターは、180Wです。サイズも大きく、ケーブルもかさばるので、持ち出しにはあまり適していません。

 

まとめ

以上が、DAIV 5N (2022年モデル)のレビューです。

Core i7-12700 + RTX 3060 Laptopと高めのスペック構成で、動画編集などのクリエイティブな作業に適した15.6型ノートPCです。

動作モードによって変化しますが、「パフォーマンスモード」であれば、CPU、GPUともに高めの性能を発揮できていました。ゲームベンチマーク時のCPU・GPU温度も心配のない範囲に収まっており、動画の書き出しのような負荷のかかる作業でも安心して使えると思います。

最大で64GBメモリ、4TB SSD(2TB x2)と、大容量のメモリとストレージを選択できるので、作業内容に適した構成が選択しやすいです。なお、動画編集をするなら、PCIe Gen4 SSDの搭載をおすすめします。

sRGB比100%クラスの液晶を搭載していますが、画面比16:9のFHD解像度です。旧モデルでは、WQHD液晶を搭載していたので、解像度高めの液晶でないのはやや残念でした。ただし、最大3台の外部ディスプレイを接続することができるので、外部ディスプレイをつないで使用するのであれば、逆に本機器の液晶はそこまで解像度が高くなくていいのかなとも思います。

その他、バッテリー駆動時間が短いことや、フルサイズSDカードリーダーがない点も残念ですが、宅内メインで使用するのであれば、ほとんど気になりません。

 

動画編集向きのRTX 3060搭載15.6型ノートPC

DAIV 5N (2022年モデル)

特徴

  • 初期構成で、Core i7 (H) , RTX 3060, 32GBメモリ
  • sRGB比100%クラスのFHD液晶
  • 最大64GBメモリ、4TB SSD (2TB x2)が選択可

こんなあなたに

  • 動画編集などのクリエイティブな作業用に
  • 高解像度液晶にこだわらない方
公式サイトはこちら

 

関連ページ