マウスコンピューター DAIV 6Nの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-12700H
グラフィックス GeForce RTX 3060
メモリ 16GB~64GB
ストレージ 最大 2TB SSD x2
液晶サイズ 16型
液晶種類 2560×1600 非光沢
質量 約1.64kg
バッテリー 約11.5時間
価格[税込] 26万円台~
持ち運びしやすいRTX 3060搭載ノート

DAIV 6N (2022年モデル)は、GeForce RTX 3060に16型の大画面液晶を搭載しつつ、約1.64kgしかないクリエイター向けノートPCです。

ディスプレイは、16:10で、 2560×1600と高解像度であるため、クリエイターも使いやすいです。

動画編集などが出来るスペックのノートPCを、外へ持ち運ぶことがある方におすすめの製品です。

ただし、タッチパッドが大きすぎるため、人によってはタイピング中に右手でクリックしてしまうかもしれません。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-12700H、RTX 3060、16GBメモリ、512GB PCIe SSD

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「DAIV 6N (2022年モデル)の特徴」のみお読みください。

 

DAIV 6N (2022年モデル)特徴

RTX 3060を搭載しながら非常に軽い

一般的に、GeForce RTX 3060のようなミドルスペックグラフィックスを搭載したノートPCは、2.0kg前後の製品が多いですが、DAIV 6N (2022年モデル)は、約1.64kgしかありません。このクラスのグラフィックスを搭載したノートPCとしては非常に軽く、持ち運びやすいのが特徴です。

GeForce RTX 3060搭載で約1.64kg

 

ACアダプターも軽い

GeForce RTX 3060を搭載するようなノートPCは、ACアダプターが大きく、持ち運びが大変なケースも多いですが、DAIV 6N (2022年モデル)のACアダプターは、小型で、323gと軽いです。

高性能ノートPCはバッテリー駆動時間が短いため、ACアダプターも持ち運ぶことが多くなります。この製品なら、ACアダプターも軽いので、気軽に持ち運ぶことが出来ます。

高性能ノートPCの割には小型・軽量のACアダプター

 

また、PowerDelivery対応のThunderbolt4ポートを搭載しているため、他社製のUSB-C充電器も使用できます。当サイトのテストでは、61W以上の充電器であれば使用できました。外出先では、そこまで負荷のかかる作業をしないのであれば、付属のACアダプターよりももっと軽いPD充電器を持って行くのもいいでしょう。

PowerDelivery対応のThunderbolt4ポートを搭載

 

画面比16:10、2560x1600、sRGB100%のディスプレイ

DAIV 6Nは、画面比16:10の2560x1600ドットディスプレイを搭載しています。解像度が高いため、編集パネルの多いクリエイター向けソフトも使いやすくなっています。また、色域もsRGB 100%と広めで、ウェブページ掲載用の画像や動画の編集に最適です。

画面比16:10、2560x1600、sRGB100%のディスプレイ

 

最大64GBメモリ、4TB SSDを搭載可能

クリエイター向けのアプリを複数起動する場合、メモリを大量に消費しますし、動画データやRAW画像データを扱う場合、ストレージも大量に消費します。

DAIV 6Nは、メモリを最大64GBも搭載することができます。なお、初期構成の16GBメモリの場合、シングルチャネル動作となるので、できれば32GBメモリ以上にしたほうがいいです。

ストレージは、M.2 SSDを2つ搭載することができ、最大で2TB + 2TBの構成にすることができます。これだけあれば、動画ファイルもたくさん保存することができます。Thunderbolt4ポートもあるので、それでも容量が足りなければ、外付けストレージに高速転送することも可能です。

メモリ
1st SSD
2nd SSD

 

SDカードスロットあり

「クリエイター向けノートPC」として販売されている製品でも、microSDカードスロットしか使えなかったり、SDカードスロット自体が無かったりする機種も存在しますが、DAIV 6N (2022年モデル)は、フルサイズのSDカードスロットを備えています。

カメラで動画や画像を撮影した場合、SDカードに保存するケースがほとんどだと思うので、データコピーするときに役立ちます。

SDカードスロットを搭載

 

タッチパッドが大きすぎ

DAIV 6N (2022年モデル)の気になる点は、タッチパッドが大きすぎるところです。

タイピングするときに、右手が大きくタッチパッドに乗ってしまい、筆者は「Y」などを押すときにタッチパッドをクリックしてしまいます。ただ、手を浮かし気味にタイピングするような方などは、クリックしてしまわないかもしれません。個人差はあると思います。

かなり大きいタッチパッド

 

なお、タッチパッドの右上のランプをダブルクリックすることで、タッチパッドの右側半分を無効化することが出来ますが、無効化してもクリックだけは反応してしまいます。

マウスを使える環境であれば、タッチパッド自体を無効化してしまったほうがいいと思います。なお、タッチパッドの左上にもランプがあり、ここをダブルクリックすることで、簡単にタッチパッドを無効化することができます。

タッチパッドの右半分を無効化できるが、クリックは認識される

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面比16:10の高解像度ディスプレイを搭載しており、快適です。
オンライン会議 問題なくできます。
動画鑑賞 快適です。
RAW現像
画像編集
sRGB 100%のディスプレイを搭載しており、ウェブ掲載用の画像編集などに最適です。ただし、Adobe RGB 100%の色域はないので印刷用途にはやや色域が不足しています。
動画編集 高いスペックで、ディスプレイ解像度も高く、動画編集しやすいです。
ゲーム GeForce RTX 3060の外部グラフィックスを搭載しているので、ゲームも快適です。ただし、リフレッシュレートは60Hzなので、本格的にゲームをするなら、高リフレッシュレート液晶搭載のPCのほうがいいでしょう。

 

ディスプレイのチェック

DAIV 6Nのディスプレイのチェックです。パネルは、「BOE CQ NE160QDM-N64」でした。

画面比16:10、2560×1600ドットのディスプレイで作業がしやすいです。最大輝度は、当サイトの計測では362cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測での計測結果は、以下の通りです。広めの色域でした。

  カバー率
sRGBカバー率 98.1%
DCI-P3カバー率 75.0%
Adobe RGBカバー率 74.9%
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、中間部の色がやや明るい調整ですが、どの色も揃っており、比較的自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラツキもほぼ感じません。

画面への映り込み

フリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

DAIV 6Nのキーボードのチェックです。

メーカーサイトには、キーピッチ:約19mm、キーストローク:約1.2mmとなっています。縦方向のキーピッチの実測値は約18.5mmです。キーストロークは浅めですが、キーピッチは十分あります。

キートップはほぼフラットなので、少し凹んでいても良かったかなと思います。

ただ、前述しましたが、タッチパッドが大きすぎるせいで、右手がタッチパッドの上に被ってしまい、「Y」のような右手から遠いボタンを押すと、タッチパッドをクリックしてしまいます。ここを許容できるかが、この製品を選ぶポイントとなります。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトは搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

DAIV 6Nのパフォーマンスをチェックします。

 

CPU

CPUには、Core i7-12700Hを搭載しており、下図の通り高い性能です。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-12700H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 14546
14424
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1916
Core i7-12700H 1823
1814
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-1280P 1751
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800と高速ですが、初期構成では、シングルチャネルですのでご注意下さい。クリエイター向けソフトを使う方は、デュアルチャネル構成のメモリにしたほうがいいです。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(16GBx1)メモリ
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
51.52GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
DDR5-4800
シングルチャネル
25.35GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスについては、ミドルスペックのGeForce RTX 3060を搭載しており、最大グラフィックスパワーは130Wでした。このグラフィックスにしては、思ったほどスコアは伸びませんでしたが、それでもGeForce RTX 3050Tiなどと比べると、高いスコアです。

なお、メモリを16GBx2にしても3DMarkのグラフィックスコアは上がりません。RTX 3060のVRAMを使用するためです。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 3080 140W 11552
RTX 3080 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 130W 7152
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060の情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、初期構成ではPCIe Gen3のSSDを搭載しており、速度はご覧の通りです。PCIe Gen4の高速SSDを選択することもできます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2405
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

メモリが16GBx1のときと16GBx2のときの両方を計測しましたが、後者のほうが処理時間は短くなります。

また、「書き出しにGPUを使用」をオンにしたときと、オフにしたとき(デフォルト状態)の結果を見ると、オンにしたときのほうが処理時間が短いです。ただ、グラフィックス性能が思ったほど出ていなかったこともあり、同等構成の他機種と比べるとやや時間がかかっていました。

Core i7-12700H
RTX 3060
53秒 [書き出しにGPUを使用]
Core i7-12700H
RTX 3050
59秒 [書き出しにGPUを使用]
Core i7-12700H
RTX 3060
メモリ16GBx2
60秒 [書き出しにGPUを使用]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i7-12700H
メモリ16GBx2
67秒
Core i7-12700H 70秒
Core i7-12700H
RTX 3060
メモリ16GBx1
77秒 [書き出しにGPUを使用]
Core i7-1260P 81秒
Core i7-12700H
メモリ16GBx1
83秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

CPUが高速ですし、GeForce RTX 3060を搭載していることで、AIを使ったニューラルフィルターのような重い処理も比較的速いです。また、メモリは2枚のデュアルチャネルのほうが高速です。

  メモリ16GBx1 メモリ16GBx2
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約2秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約1分7秒 約59秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約3分 約2分10秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

高めのスペックなので、動画の書き出しは速いです。こちらもメモリを2枚にしたほうがより高速です。

4K動画の書き出し
Core i9-12900HK
RTX 3080 Ti (175W)
3分09秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
メモリ16GBx2
3分45秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
メモリ16GBx1
4分03秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18 Betaによる書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 17による書き出し時間も比較的速いです。

Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
メモリ16GBx2
3分57秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
メモリ16GBx1
4分28秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※全てのPCをDaVinci Resolove Studio 17.4のバージョンで計測しなおしました。そのため、YouTubeの動画やTwitterで掲載した数値とはやや異なるケースがあります
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

こちらは、メモリが1枚でも2枚でも速度はほぼ変わりませんが、どちらも高速です。

Core i9-12900HK 7分15秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 6800H 8分42秒
Core i7-12700H
メモリ16GBx2
8分42秒
Core i7-12700H
メモリ16GBx1
8分45秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
メモリ16GBx1
メモリ16GBx2
GeForce RTX 3060 Laptopで実行
SPECviewperf 2020
メモリ16GBx1
メモリ16GBx2

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

GeForce RTX 3060を搭載しているのでFHDくらいの解像度であればゲームも快適です。ただし、高リフレッシュレートには対応していないため、ゲームを中心に行うのであれば、高リフレッシュレートを搭載したゲーミングノートPCのほうがおすすめです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 147 fps
71 fps
エクストリーム 48 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080 Ti 175W 94 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 130W 53 fps
RTX 3060
115W 52 fps
RTX 3060 130W 48 fps
RTX 3060 140W 41 fps
RTX 3050 40W 9 fps
RTX 3050 Ti 40W 8 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 105 fps
標準品質 92 fps
高品質 72 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 Ti 175W 123 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 140W 85 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3060 130W 72 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 124 fps
高(ノート) 116 fps
最高品質 105 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 3060 115W 114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050Ti 40W 85 fps
RTX 3050 60W 84 fps
RTX 3050 40W 76 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 171 fps
高設定 110 fps
最高設定 85 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 202 fps
高設定 141 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 245 fps
高設定 199 fps
※プラクティスモードで計測

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

DAIV 6Nは、Thunderbolt4とUSB3.1 Type-Cを搭載しています。どちらもPowerDeliveryおよびモニター出力に対応しています。

PowerDeliveryについては、61W以上のPD充電器であれば利用することができました。

右側面のThunderbolt 4
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
左側面のUSB3.1 Type-C
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、RGB、60Hzで出力できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

DAIV 6Nの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.64kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じです。ACアダプターも、GeForce RTX 3060を搭載するようなノートPCとしては軽いです。電源ケーブルは2種類あり、短いほうのケーブルを装着すれば、さらに軽くなります。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.639kg
ACアダプター+長い電源ケーブル 473g
ACアダプター+短い電源ケーブル 361g
長い電源ケーブルと短い電源ケーブル
短いケーブルを装着したときの画像

 

バッテリー駆動時間のチェック

DAIV 6Nのバッテリー容量は、約80Whと大容量です。

バッテリー駆動時間はご覧の通りです。負荷が低ければ、割と長い時間バッテリー状態で駆動します。動画編集などをすると、2時間くらいしかバッテリーはもちません。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約11.5時間
(2) 動画再生時 9時間15分
(3) 動画編集中のプレビュー再生 1時間51分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで編集中の動画をプレビュー再生(リピート)

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。180WのACアダプターであるため、充電速度は速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
73%(約58Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

200万画素(1080p)のウェブカメラを搭載しており、画質は比較的いいと思います。

IRカメラも搭載しており、顔認証でログインすることもできます。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面側にあります。音質も比較的良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

CPU温度は、約80℃で推移しており、問題ない温度です。このときのCPU電力は約60Wと高めです。

CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

ゲーム時のCPU温度およびGPU温度は、どちらも80℃前後と若干高めですが、問題ない範囲に収まっています。負荷の高いゲーム時でもこのくらいの温度なので、動画編集などをしても問題ないでしょう。

CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

DAIV 6Nはアイドル時や負荷が低いときは静かですが、動画の書き出しのような高い負荷がかかると、うるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proで4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷をかけるとキーボードの中央部分が熱くなってきますが、タイピング時に常時手が触れない場所なので、そこまで気になりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

HシリーズのCoreプロセッサーに、GeForce RTX 3060を搭載しているので、消費電力はやや高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

DAIV 6Nの外観のチェックです。

狭額縁デザインですっきりしており、マグネシウム合金を採用しているので高級感もあります。

 

天板には、DAIVのロゴが入っています。

 

高さは18.5mmとなっており、GeForce RTX 3060クラスのグラフィックスを搭載したノートPCとしては非常に薄いと思います。

 

側面のポート類はご覧のようになっています。クリエイター向けノートとしては重要なフルサイズのSDカードスロット、Thunderbolt4、HDMIポートが搭載されています。ポート類に不満はありません。

 

液晶は下図の角度まで開きます。

 

底面はフラットです。たくさんの通気口が設けられています。

 

PCの内部はご覧のようになっています。2つの冷却ファンと3本のヒートパイプで、CPUおよびGPUを冷却します。

 

メモリスロットは2つあり、換装することが可能です。

 

SSDには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。

 

M.2スロットはもう1つあります。

 

ACアダプターは、180Wです。

 

まとめ

以上が、DAIV 6N (2022年モデル)のレビューです。

Core i7-12700H、GeForce RTX 3060という高い性能の構成でも、約1.64kgしかなく、非常に軽い点が特徴です。外出先へノートPCを持ち運んで、動画編集などの負荷のかかる作業をすることがある方に適しています。

大容量メモリ、大容量ストレージを搭載することができるのも嬉しいです。

ディスプレイは画面比16:10、解像度2,560×1,600、sRGB100%で、こちらも扱いやすいです。ウェブ掲載用の画像や、YouTube用の動画などの編集に最適です。

ただし、タッチパッドが大きすぎます。個人差もあると思いますが、筆者の場合、タイピング中に、右手で誤ってクリックしてしまうことが多いです。タッチパッドを無効化して、マウスを使ったほうがいいと思います。

 

持ち運びしやすいRTX 3060搭載ノート

DAIV 6N (2022年モデル)

特徴

  • 高いスペックでありながら、わずか約1.64kg
  • 画面比16:10の2560×1600ドットディスプレイ
  • 大容量メモリ&ストレージを搭載可能

こんなあなたに

  • 動画編集もできるノートを、外へ持ち出したい方
  • 外出先へマウスを持って行ける方
公式サイトはこちら

 

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