※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
マウス NEXTGEAR-NOTE i7900 の実機レビュー
モンスター級ゲーミングノートPC
NEXTGEAR-NOTE i7900は、ノート用シングルGPU最高峰のGeForce GTX 1080を搭載した高性能な17.3型ゲーミングノートPCです。
CPUも、ノートPC用ではなくデスクトップ用を搭載しています。
さらに、GPUおよびCPUのオーバークロックも可能で、モンスター級の性能のノートPCとなっています。
液晶には、Adobe RGB比100%対応の4K液晶を搭載しており、色鮮やかで高精細な映像でゲームをすることが可能です。
※レビュー機はメーカーからの借用品です
目次
NEXTGEAR-NOTE i7900の基本スペック
NEXTGEAR-NOTE i7900の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年12月7日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU デスクトップ用のCore i7-6700またはCore i7-6700Kです。本機はCore i7-6700Kです。 |
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 1080(8GB)を搭載。Optimusは非対応です。 |
液晶ディスプレイ 17.3型ワイドの非光沢液晶です。解像度は4K-UHD(3840×2160)です。 |
メモリ 最大で64GBのメモリを選択できます。本機は32GB(8GB×4)を搭載しています。 |
M.2 SSD M.2 SSDを選択可能です。2台でRAID 0 にすることもできます。本機は512GB PCIe-NVMe SSDを搭載しています。 |
2.5インチ HDD/SSD 2.5インチストレージを2台選択可能です。本機は1TBのHDDを搭載しています。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは非搭載です。 |
その他 バッテリー駆動時間は約2.6時間、重量は約4.5kgです。 |
特徴1 - GeForce GTX 1080を搭載
本製品は、GeForce GTX 1080を搭載した超高性能なゲーミングノートPCです。
デスクトップ用GeForce GTX 1080と比べてベースクロックは低いのですが、ブーストクロックは高くなっており、ゲームベンチマークスコアは、デスクトップ用GeForce GTX 1080よりも高くなるケースが多いです。
デスクトップPC用 GeForce GTX 1080 |
NEXTGEAR-NOTE i7900 |
|
---|---|---|
シェーダ―プロセッサ数 | 2560基 | 2560基 |
ベースクロック | 1607MHz | 1582MHz |
ブーストクロック | 1733MHz | 1771MHz |
メモリクロック | 10GHz相当 | 10GHz相当 |
メモリ容量 | 8GB | 8GB |
下表が本機のゲームベンチマークのチェックです。グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「376.09」です。
フルHDの解像度なら、最高品質のグラフィック設定でも余裕で60 fpsを超えています。4Kの解像度でも、"中程度"のグラフィック品質設定なら60 fpsを超えるゲームが多いです。非常に高いスコアとなっています。
また、デスクトップ用GeForce GTX 1080よりも高いスコアが多くなっています。デスクトップ用GeForce GTX 1080との比較はこちらのページをご覧下さい。
製品名 | マウスコンピューター NEXTGEAR-NOTE i7900 | |||
基本スペック | Core i7-6700K GeForce GTX 1080(8GB) |
|||
画面解像度 | フルHD(1920×1080) | 4K(3480×2160) | ||
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | 標準品質 ★ | 24627 (非常に快適) | 14174 (非常に快適) | |
高品質 ★ | 20658 (非常に快適) | 8774 (非常に快適) | ||
最高品質 | 18086 (非常に快適) | 6530 (とても快適) | ||
ドラゴンズドグマオンライン |
低品質 | 13390 (とても快適) | - | |
標準品質 | 13375 (とても快適) | - | ||
最高品質 | 12860 (とても快適) | - | ||
ファンタシースターオンライン2 EP4 | 描画:3 | 96220 (快適) | - | |
描画:6 | 61958 (快適) | - | ||
バイオハザード6 | ― | RANK S (23763) | RANK S (10660) | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 43836 | 13094 | |
ドラゴンクエストX | 標準品質 | 20889 (すごく快適) | 19736 (すごく快適) | |
最高品質 | 20732 (すごく快適) | 18921 (すごく快適) | ||
ライズオブトゥームレイダー | 最低品質 | 191 fps | 93 fps | |
中品質 | 155 fps | 61 fps | ||
最高品質 | 125 fps | 47 fps | ||
ファークライ プライマル | 低い | 150 fps | 61 fps | |
高い | 120 fps | 48 fps | ||
最高 | 104 fps | 41 fps | ||
ドラゴンエイジ:インクイジション | 低品質 | 191 fps | 116 fps | |
高品質 | 154 fps | 56 fps | ||
最高品質 | 109 fps | 35 fps | ||
GRID Autosport | ウルトラロー | 366 fps | 337 fps | |
ミディアム | 189 fps | 177 fps | ||
ウルトラ | 139 fps | 107 fps | ||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。 |
GPU-Zで確認したGeForce GTX 1080の情報は次の通りです。
GeForce GTX 1080のグラフィックカードのスペック
特徴2 - GPU&CPUのオーバークロックが可能
本製品は、GPUとCPUのオーバークロック機能を搭載しています。
GPUのオーバークロック
GPUのオーバークロックは、専用のソフトから手軽に行うことができます。下図のようなソフトから「コア増分」のスライドバーをスライドさせるだけで、最大100MHzクロックアップさせることが可能です。「メモリ増分」という項目もありますが、こちらは操作することができないようになっています。
GPUのオーバークロックソフト
試しに、ライズオブトゥームレイダーとファークライ プライマルについて、GPUを100MHzクロックアップさせたときのベンチマークスコアを計測してみましたが、通常時よりもややスコアが上昇しました。ただし、騒音値はかなり上がり、とてもうるさくなります。GPU温度はファンがぶん回しになるためか、通常時よりも低くなっていました。
オーバークロックなし | オーバークロックあり コア増分:100MHz |
||||
---|---|---|---|---|---|
ライズオブトゥームレイダー | 最高品質 | 1920×1080 | 125 fps | 132 fps | |
3480×2160 | 47 fps | 50 fps | |||
ファークライ プライマル | 最高品質 | 1920×1080 | 104 fps | 106 fps | |
3480×2160 | 41 fps | 43 fps | |||
騒音値 | 約47dB | 約55dB | |||
GPU温度 | 約90度 | 約86度 |
CPUのオーバークロック
CPUは、ノート向けCPUではなく、デスクトップ向けのCPU「Core i7-6700K」を搭載しており、そのままでも十分高性能ですが、本製品はさらにオーバークロックをすることが可能です。
CPUのオーバークロックについても、専用ソフトから簡単に行うことが可能です。通常は1-Coreの倍率がx42、それ以外がx40となっていますが、全てのCoreをx45までクロックアップさせることが可能です。
CPUのオーバークロック機能を搭載
試しに、すべてのCoreを倍率:x45にして、エンコードを実行してみたところ、若干エンコード時間が短くなりました。ただし騒音値はかなり上がりました。CPU温度については、ファンがぶん回しになるためか、通常時よりも低くなっていました。
オーバークロックなし | オーバークロックあり 倍率:x45 |
|
---|---|---|
x265でエンコード | 16分49秒 | 16分26秒 |
騒音値 | 44.5dB | 55dB |
CPU温度 | 約95度 | 約90度 |
特徴3 - VR完全動作
本製品はノートパソコンでありながら、Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムも、余裕で動作するスペックです。
下図に、Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムの動作チェック結果を掲載しますが、どちらも動作可能という結果でした。
VRの動作チェックツールの結果
Oculus Riftを接続し、いくつか実際にプレイしてみましたが、カクついたりすることなく、問題なく動作しました。USBポートも豊富にあるので、VRデバイスを接続しつつ、コントローラーの接続やマウスの接続も可能です。
Oculus Riftを接続
特徴4 - マルチストレージ構成が可能
本製品は、M.2スロットと、2.5インチベイを複数搭載し、マルチストレージ構成にすることが可能です。
M.2スロットは2つあり、カスタマイズ画面から、SNVMe M.2 SSDを2台使ってRAID 0 を組むことができます。
2.5インチベイも2つあり、カスタマイズ画面から、SSDやHDDを選択することが可能です。
マルチストレージ構成が可能
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
視野角は良いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。
色域は非常に広いです。
下図にはAdobe RGBの色域も掲載しているのですが、本製品の色域にすっぽりと隠れてしまっており、本製品の色域が、Adobe RGBの色域を100%カバーしていることが分かります。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ややギラつきを感じるのが残念ですが、気にならない人も多いと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測でキーピッチは横:約18.5mm、縦:約19mm、キーストロークは約2mmです。キートップは湾曲しており指がフィットしやすく、底つきの衝撃も少なく押しやすいキーボードだと思います。
ただし、「.」や「,」などの一部のキーピッチがやや狭いです。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドの操作感は普通です。クリックボタンは独立しており、軽い力で押すことができるため、クリックしやすいです。
また指紋認証デバイスをタッチパッド左上に搭載しており、センサー部分にタッチするだけで Windows にログインすることが可能です。
タッチパッド
指紋認証デバイス
キーボードバックライトも搭載しています。3つのブロックごとに色を変えたり、ウェーブやフラッシュで色を変化させることも可能です。
キーボードバックライト
キーボードバックライト
FLEXIKEYのソフト(バックライトキーボードの設定)
「FLEXIKEY」のソフトを使用すると、複数のキー入力やアプリケーションの起動などのマクロを、好きなキーに設定することができます。
FLEXIKEYのソフト(マクロの設定)
「CONTROL CENTER」のソフトを使用すると、左ウィンドウズキーを無効化することも可能です。これによりゲーム中に誤って押してスタートメニューが表示されてしまうことを防ぐことができます。また、このソフトを使用すると、他にもヘッドホンの設定、ファン速度の調整などが可能です。
CONTROL CENTER
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
デスクトップ用CPUのCore i7-6700KとCore i7-6700を選択可能です。ノートPC用のCPUと比べると非常に高性能です。オーバークロックをしたいなら、Core i7-6700Kを選択しましょう。
CPUの選び方(筆者の独自判断)
グラフィックス
ノートPC用GPUの中で、最高峰のGeForce GTX 1080を搭載しています。非常に高い性能です。
グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
ストレージの選び方
ストレージは、下図のようなものを選択できます。PCIe-NVMe M.2 SSDはかなり高速ですが、さらに本製品は、これを2つ使ったRAID 0 構成にすることも可能です。ただし、通常であれば、普通のSSDでも十分、体感速度は速いです。
ストレージの選び方(筆者の独自判断)
NEXTGEAR-NOTE i7900で計測したベンチマーク
以下、Core i7-6700K、GeForce GTX 1080、32GBメモリ、512GB M.2 SSDの構成でのベンチマーク結果を掲載します。
(CPU性能の評価)
Core i7-6700K
(グラフィックス性能の評価)
GeForce GTX 1080
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)
Core i7-6700K、GeForce GTX 1080
(VRが快適に動作するかの評価)
※Target frame rateを超えれていれば快適に動作
Core i7-6700K、GeForce GTX 1080
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-6700K GeForce GTX 1080 |
|
---|---|
x265でエンコード (※1) | 16分49秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分20秒 |
QSVでエンコード (※3) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
512GB SAMSUNG SM951 PCIe-NVMe M.2 SSD
(SDカードスロットの評価)
UHS-Ⅰ対応カード