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Lenovo LOQ 15IRX9の購入レビュー

更新日:
CPU Core i5-13450HX
Core i7-13650HX
Core i7-14700HX
GPU GeForce RTX 3050
GeForce RTX 4050
GeForce RTX 4060
メモリ 16GB
ストレージ 512GB / 1TB SSD
画面サイズ 15.6インチ 16:9
ディスプレイ 1920×1080 144Hz
質量 約 2.38kg
バッテリー 60Wh
価格 10万円台~
神コスパのゲーミングノートPC

Lenovo LOQ 15IRX9は、とにかくコスパの高いゲーミングノートPCです。

RTX 3050モデルなら10万円台、RTX4050モデルなら13万円台、RTX4060モデルでも14万円台から購入可能です。

しかも、ディスプレイの色域が100% sRGBあり、画像編集や動画編集の用途にも適しています。

ゲームはせず、スペックが高めのノートPCが欲しい方にもおすすめです。

ただし、カスタマイズできないモデルは、メモリがシングルチャネルなのでご注意下さい。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-13450HX、GeForce RTX 3050、16GBメモリ、512GB SSD

 

セール情報

以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。

 

目次

お忙しい方は、「Lenovo LOQ 15IRX9の特徴」のみお読みください。

 

Lenovo LOQ 15IRX9の特徴

非常に高いコストパフォーマンス

Lenovo LOQ 15IRX9は非常にコストパフォーマンスの高いゲーミングノートPCです。

下表に、外部グラフィックス毎に、Lenovo LOQ 15IRX9とライバル機種との価格を比較したものを掲載します。

ほとんどのケースで、Lenovo LOQ 15IRX9が最も安くなっています。また、Lenovo LOQ 15IRX9より安い製品は、ディスプレイの色域が狭くなっており、コスパの面では、Lenovo LOQ 15IRX9のほうが高いと言えるでしょう。

RTX 3050モデル
  価格
Lenovo LOQ 15IRX9 107,800円
Dell G15 (AMD) 119,980円
GALLERIA RL7C-R35-5N 120,980円
Lenovo LOQ 15AHP9 126,280円
RTX 4050モデル
  価格
HP Victus 15(インテル) 132,800円
Lenovo LOQ 15IRX9 135,190円
Dell G15 (AMD) 139,980円
Lenovo LOQ 15AHP9 140,580円
GALLERIA RL7C-R45-C5N 149,980円
RTX 4060モデル
  価格
Lenovo LOQ 15IRX9 149,380円
HP Victus 15(インテル) 162,800円
Dell G15 (AMD) 161,080円
GALLERIA RL7C-R46-C5N 174,980円
HP Victus 16(インテル) 187,000円
※2024年8月21日時点の価格
非常に安いゲーミングノートPC

 

高いCPU性能

Lenovo LOQ 15IRX9は、安いゲーミングノートPCですが、CPU性能も高いです。

選択できるCPUは、Core i5-13450HX、Core i7-13650HX、Core i7-14700HXの3つで、特にCore i7-14700HXは、最新の第14世代インテルCoreプロセッサーで、非常に高い性能です。

最も性能の低いCore i5-13450HXでも、下表のように高いベンチマークスコアです。上でLenovo LOQ 15IRX9よりも安かった製品は、ほとんどがLenovo LOQ 15IRX9よりCPU性能が大分低いことが分かります。

また、一般向けノートPC用のCPUとしては、かなり性能の高いCore Ultra 7 155Hよりも、高いスコアが出ています。ゲームはしないものの、高いCPU性能でサクサク仕事などがしたいような方にも適しています。外部GPUを搭載しているので、GPU性能もAI性能も高いです。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core i7-14700HX 21893
Core i7-13650HX 17562
Ryzen 7 8845HS 16892
Core i5-13450HX 15857
Core i7-13620H 14585 ※MSI Cyborg-15モデルに搭載
Core Ultra 7 155H 14073
Core i5-12500H 13213 ※Victus 15のRTX4050モデルに搭載
Ryzen 5 7640HS 約13000 ※Victus 16のRTX4050モデルに搭載
Ryzen 5 7535HS 10356 ※ASUS TUF Gaming A15に搭載
Core i5-12450H 10260 ※MSI Thin-15に搭載
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

100% sRGBのディスプレイを搭載

ここまで安いゲーミングノートPCの場合、ディスプレイの色の表現できる範囲を示す色域は、sRGBカバー率 約60%であることが多く、上の表でLenovo LOQ 15IRX9より安かった製品もほとんどがこの色域です。一方、Lenovo LOQ 15IRX9は約100%と広く、オリジナルの画像に近い色で表示することが可能です。

そのため、画像編集や動画編集の入門機としてもおすすめです。

ゲーム映像やNetFlixなどの動画の映像も綺麗ですし、ウェブでショッピングをしているときの画像も比較的正確な色で表示することが可能です。

100% sRGBのディスプレイを搭載

 

空きのSSDスロットがある

Lenovo LOQ 15IRX9は、メインSSDの他に、空いているM.2スロットが1つあり、ここにもう1つSSDを増設することができます。

メインSSDの交換はOSの移行をしなくてはならないので、かなり手間ですが、セカンドSDDの増設なら割と簡単に行うことができます。

空きのM.2スロットあり

 

今回、試しにKIOXIAのPCIe Gen4 1TB SSDを増設してみましたが、問題なく認識され、速度も十分出ていました。なお、パーツの増設は自己責任でお願いします。

SSDを増設
増設したSSDのCrystalDiskMarkの結果

 

注意点:一部モデルのメモリはシングルチャネル

Lenovo LOQ 15IRX9のメモリは、カスタマイズ可能モデルは8GBが2枚搭載されているデュアルチャネルですが、カスタマイズできないモデルは16GBが1枚のシングルチャネルです。

そのため、メモリの帯域幅が狭くなり、特にCPU内蔵グラフィックスの性能に影響が出やすくなります。本製品はGeForce RTXシリーズの外部グラフィックスを搭載しており、外部グラフィックスには別途GPUメモリが積んであるので、ゲームをしているときはそれほど影響は出ませんが、クリエイティブ作業をするときは、CPU内蔵グラフィックスも使用するときがあるので、処理が遅いと感じてくる部分があるかもしれません。

カスタマイズできないモデルはシングルチャネル

 

今回、カスタマイズできないモデルを購入しており、メモリは1枚しか装着されていなかったため、試しにメモリを1枚増設してみました。Lenovo LOQ 15IRX9のメモリの仕様を確認すると、DDR5-4800となっていたので、DDR5-4800の16GBのメモリを1枚増設してみましたが、なんとPCが起動しませんでした。

搭載されていたメモリをよく確認すると、DDR5-5600のメモリが搭載されていました。

搭載されていたメモリはDDR5-5600

 

そこで、DDR5-5600の16GBメモリ(crucial DDR5-5600)を1枚増設してみましたが、今度は問題なく認識され、PCも起動しました。ちなみに、DDR5-5600のメモリを搭載しても、DDR5-4800として動作していました。

また、DDR5-4800の16GBメモリ(キングストン DDR5-4800)を2枚装着しても、問題なく認識されました。

DDR5-5600のメモリの増設で起動

 

ただ、今回は、たまたまDDR5-5600のメモリが搭載されていた可能性もあるので、メモリの増設を行う際は、PC購入後に内部のメモリを確認してから、もう1枚メモリを購入したほうがいいでしょう。または同じメモリを2枚用意して装着するといいでしょう。

 

下表のように、クリエイター向けソフトなどは、処理をするときにCPU内蔵グラフィックスも使うケースがあるので、メモリをデュアルチャネルにすると速くなる処理もあります。また、クリエイティブワークをするなら、16GBメモリだと不足してくる可能性があるので、16GBx2のメモリにしておくのが無難です。

Adobe Premiere Pro(4K動画の書き出し時間)
メモリ 16GBx2 4分40秒
メモリ 16GBx1 5分19秒
Adobe Lightroom Classic(100枚のRAWデータの書き出し時間)
メモリ 16GBx2 1分1秒
メモリ 16GBx1 1分18秒

 

Lenovo LOQのAMDモデルと比較

Lenovo LOQ 15IRX9には、AMDプロセッサーを搭載した兄弟機種「Lenovo LOQ 15AHP9」も存在します。

AMDモデルは、2560×1440のディスプレイが搭載できる点が特徴です。何か作業をするときに、広いデスクトップ環境で行いたいという方におすすめです。

一方、インテルモデルは、性能の高いCPUを搭載することができます。また、カスタマイズ可能モデルは、デュアルチャネルのメモリとなります。さらに、同じ外部グラフィックスを搭載した構成で比較すると、AMDモデルよりも価格が安いです。ゲーム目的なら、1920x1080の解像度で十分だと思うので、インテルモデルがおすすめです。

Lenovo LOQシリーズの比較
  [AMDモデル]
Lenovo LOQ 15AHP9
[インテルモデル]
Lenovo LOQ 15IRX9
画像
CPU Ryzen 5 8645HS
Ryzen 7 8845HS
Core i5-13450HX
Core i7-13650HX
Core i7-14700HX
グラフィックス RTX 3050
RTX 4050
RTX 4060
メモリ 16GBx1
DDR5-5600
16GBx1 / 8GBx2
DDR5-4800
SSD 512GB / 1TB
ディスプレイ 1920×1080 144Hz
2560×1440 165Hz
1920×1080 144Hz
価格 12万円台~ 11万円台~
CPU性能の比較
Core i7-14700HX 21893
Core i7-13650HX 17562
Ryzen 7 8845HS 16892
Core i5-13450HX 15857
Ryzen 5 8645HS ?? 計測したことが無いので不明

 

やや残念な点

Lenovo LOQ 15IRX9のやや残念な点は、ゲーミングノートPCとしては、ディスプレイの残像がやや多い点です。ただ、一般的なノートPCの液晶と同等程度なので、そこまで気にならない方も多いでしょう。詳細は「ディスプレイのチェック」の項目をご覧ください。

 

各用途の快適度

Lenovo LOQ 15IRX9の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
ディスプレイの色域が広めなので、ウェブページは見やすいです。また、スペックが高いのでOffice作業も快適です。
動画鑑賞 100% sRGBの色域なので、映像が綺麗です。スピーカー音も比較的良いので、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
CPU性能が高いので多くの処理が速いですし、外部GPUを搭載することで、AIを使った各種処理も高速です。ディスプレイの色域もsRGBカバー率 約100%あります。ただし、そこまで解像度が高く無いのと、Adobe RGBを100%カバーするような色域ではありません。
動画編集 外部グラフィックスを搭載し、動画編集も快適です。やや重いので持ち運びには不便ですが、据え置きで使用するなら、動画編集用途にも適しています。ただし、メモリはデュアルチャネルのものを選ぶか、自分で増設してデュアルチャネルにするといいと思います。
ゲーム 最大でGeForce RTX 4060のグラフィックスに、144Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載し、ゲームも快適です。ただし、残像はゲーミングノートPCとしては多めです。

 

ディスプレイのチェック

Lenovo LOQ 15IRX9のディスプレイは、15.6型、1920x1080ドット、100% sRGB、144Hzとなっています。安いゲーミングノートPCとしては色域が広めである点が特徴で、ゲームだけでなく、クリエイティブワークなど幅広い用途で使用することができます。

詳しい特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトで計測した色域は下図の通りです。最大輝度は、当サイトの計測では271cd/m2と普通です。

  カバー率
sRGBカバー率 99%
DCI-P3カバー率 77%
Adobe RGBカバー率 76%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれて、緑色と赤色がやや強めに発色していることが分かりますが、わずかですのでそれほど気にならないでしょう。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)も検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約46msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は少ないです。なおこれは、ディスプレイだけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの横スクロールするUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144回フレームを書き換える液晶で4フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを書き換える液晶で2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品の残像は、普通のノートPCと同等程度と言えます。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Lenovo LOQ 15IRX9のキーボードとタッチパッドをチェックします。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.6mmでした。十分なキーピッチとキーストロークです。キートップは湾曲しており指にフィットしやすいので押しやすいです。また、矢印キーが大きく、少し下がった位置にあるので押しやすいです。ただし、「半角/全角」と「\」がやや小さいのはデメリットです。

テンキーについては、若干キーピッチが狭いものの、3列ではなく4列あり、ノートパソコンに付いているテンキーとしては比較的打ちやすいと思います。

タッチパッドの操作性およびクリックボタンの押しやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。ゲーミングノートは色の変更ができるケースが多いですが、本製品はそれができません。その代わり本体価格を安くすることができています。

バックライト

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

Lenovo LOQ 15IRX9は、「Lenovo Vantage」というアプリのサーマル・モード設定という項目で、パフォーマンスを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス・モード」で各種ベンチマークを計測しています。

サーマル・モード設定

 

CPU

Lenovo LOQ 15IRX9は、インテルの第13世代のCore i5-13450HX、Core i7-13650HXまたは、インテル第14世代のCore i7-14700HXを搭載しています。

今回は、この中では最も性能の低いCore i5-13450HXを搭載していますが、CINEBENCHのベンチマークスコアを見ると、マルチコア、シングルコアともに、十分高いスコアが出ていました。予算が少なければ、このCPUでも十分だと思います。

多少予算をかけられるのであれば、マルチコアもシングルコアも、20~30%スコアが伸びる最新世代のCore i7-14700HXがいいでしょう。特にクリエイティブワークをする方におすすめです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-13450HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Core i7-14700HX 21893
Core i7-13700HX 18283
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Core i7-13650HX 17562
Ryzen 7 8845HS 16892
Core i5-13450HX 15857 [パフォーマンス・モード]
13627 [バランス・モード]
Core i5-13500H 15302
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core Ultra 5 125U 9553
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i7-14700HX 2113
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core 5 120U 1879
Core i7-13650HX 1879
Core i7-13700HX 1868
Core i7-1360P 1826
Core Ultra 7 155H 1810
Core i5-13500H 1785
Ryzen 7 7840HS 1764
Ryzen 7 8840U 1763
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core i5-13450HX 1717 [パフォーマンス・モード]
1712 [バランス・モード]
Core Ultra 5 125H 1712
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Ryzen 7 8845HS 1608
Core Ultra 5 125U 1581
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 5 7535HS 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH 2024
Core i5-13450HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Ryzen 7 8845HS 913
Core i5-13450HX 886 [パフォーマンス・モード]
790 [バランス・モード]
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core i5-13500H 778
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Core i5-1340P 599
Ryzen 7 7730U 575
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core i9-13900HX 119
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Ryzen 9 8945HS 106
Core i5-13500H 105
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 103
Core i5-13450HX 101 [パフォーマンス・モード]
101 [バランス・モード]
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800での動作となります。前述した通り、カスタマイズ可能モデルはメモリがデュアルチャネル(2枚挿し)ですが、カスタマイズできないモデルはメモリがシングルチャネルです。帯域が大きく異なるので、デュアルチャネルのメモリのほうがおすすめです。

ただし、後から自分でメモリを1枚増設する予定なら、シングルチャネルのメモリのモデルを購入するのもいいと思います。なお、前述しましたが、今回購入したこのPCは、メモリがDDR5-5600でした(ただしDDR5-4800で動作)。すべての個体がそうなのか、場合によってはDDR5-4800のメモリが搭載されるのか分からないので、メモリを増設するときは、PC本体中のメモリを確認してから購入したほうがいいと思います。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(16GBx1)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5600
デュアルチャネル
66.34GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
DDR5-5600
デュアルチャネル
54GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
DDR5-4800
シングルチャネル
30GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 3050、RTX 4050、RTX 4060のいずれかが搭載されています。

今回は、GeForce RTX 3050が搭載されており、最大グラフィックスパワーは95Wと、RTX 3050の割にはやや高めの設定値でした。

GeForce RTX 3050 Laptop の最大グラフィックスパワー

 

グラフィックス性能の指標となる3DMarkのベンチマークの結果は以下の通りです。最大グラフィックスパワーが高めであることもあり、60WのGeForce RTX 3050 Tiよりも高いスコアが出ていました。

この程度のスコアがあれば、FHD環境であれば、割と快適にプレイできるゲームが多いです。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3050 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20159
RTX 4080 175W 18822
RTX 4070 140W 11947
RTX 4060 115W 11122
RTX 4050 105W 8469
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 95W 5879 [パフォーマンス・モード]
5468 [バランス・モード]
RTX 3050 Ti 60W 5292
RTX 3050 65W 4560
RTX 2050 70W 3933
GTX 1650   3551
 :本製品で選択できるグラフィックス(RTX 3050以外の最大グラフィックスパワーは不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Laptopの情報は次の通りです。パフォーマンスモードにすると、GPUのクロックが上がっているのが分かると思います。そのため、パフォーマンスもやや上がります。

GeForce RTX 3050 Laptopのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。PCIe Gen4の割にはそこまで速くはありませんが、実用上、十分な速度が出ています。ただし、どのSSDが搭載されるか決まっているわけではないので、場合によってはもっと遅かったり、速かったりすることがあると思います。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
4956
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

以下、当サイトにて計測した各ゲームのフレームレートを掲載します。

なお、前述した「サーマル・モード設定」は、「パフォーマンス・モード」にして計測しています。

下図のGPU動作モードは、「dGPUモード」にしています。なお、デフォルトは「ハイブリッド・モード」です。このモードは、通常時はMSHybridモードで動作し、ゲームなどを実行するとdGPUモードに変わります。そのため、「ハイブリッド・モード」でも、多くのゲームは「dGPUモード」に切り替わって実行されます。

GPU動作モード

 

 

各ゲームの平均フレームレート

以下は、GeForce RTX 3050 Laptop搭載モデルで計測した、各ゲームの平均フレームレートです。なお、他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

重い部類のゲームの場合、グラフィック品質を低~中程度にする必要があるものの、そのように設定すれば、割と十分なフレームレートが出ています。中程度に分類したゲームであれば、最高設定でも60 fpsの平均フレームレートを超える場合がほとんどです。

高いフレームレートを必要とするFPS/TPSゲームも、グラフィック品質設定を落とすことで、144 fps以上出ていました。カジュアルゲーマーであれば十分なフレームレートでしょう。ただし、フォートナイトについては、DirectX 12だとカクつくので、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたほうがいいです。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 53 fps
ノーマル 42 fps
最高 15 fps
※FSRをオン
重い部類のゲーム
パルワールド
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 109 fps
79 fps(81 fps)
最高 44 fps(60 ps)
※括弧内は、DLSS:パフォーマンスの時
重い部類のゲーム
Forza Motorsport
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 76 fps
67 fps
ウルトラ 40 fps
重い部類のゲーム
FORSPOKEN
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 70 fps
34 fps
最高 21 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 60 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 53 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4050 45W 36 fps
RTX 3050
※ディスクリートモード
95W 21 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 76 fps
67 fps
ウルトラ 56 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 97 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 93 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 76 fps
RTX 3050
※ディスクリートモード
95W 56 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 軽量品質 107 fps
標準品質 85 fps
高品質 61 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 121 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 106 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3050
※ディスクリートモード
95W 61 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 191 fps
102 fps
最高 80 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 203 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 149 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 131 fps
RTX 4050 140W 86 fps
RTX 3050
※ディスクリートモード
95W 80 fps
RTX 3050 40W 53 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 最低 165 fps
130 fps
ウルトラ 71 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 132 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
150W 131 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 116 fps
RTX 3050
※ディスクリートモード
95W 71 fps
RTX 3050 75W 62 fps
GTX 1650   44 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 標準(ノート) 110 fps
高(ノート) 101 fps
最高品質 67 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン3]
DirectX 12
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 117 fps
中設定 99 fps
最高設定 52 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
201 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 183 fps
高設定 122 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高設定 285 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 非常に低い 167 fps
中型 142 fps
ウルトラ 106 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、動作モードは「パフォーマンス・モード」、GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」で計測しています。

Adobe Lightroom ClassicによるRAW現像時間

100枚のRAWデータを一度に現像したときの時間は下の通りです。このままでも遅くありませんが、メモリをデュアルチャネルに変更すると、もっと速くなります。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-14700HX 47秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13620H 66秒
Core i7-13700H 68秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Ryzen 7 8845HS 75秒
Core i5-13450HX 78秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7735U 108秒
Core Ultra 7 155U 110秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

外部グラフィックスを搭載しているので、AIを活用したニューラルフィルターのスーパーズームのような処理も高速です。

ニューラルフィルターの「JPEGのノイズを削除」は、主にCPUで処理しますが、こちらも速かったです。

ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))
Ryzen 7 8845HS
RTX 4060(115W)
55秒
Core i7-13620H
RTX 3050(95W)
58秒
Core i5-13450HX
RTX 3050(95W)
1分5秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
1分18秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
1分19秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100 2分21秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
4分06秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
5分34秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1分40秒
Core i7-13620H 1分48秒
Core i5-13450HX 2分06秒
Core i5-13500H 2分35秒
Core Ultra 7 155H 3分13秒
Ryzen 7 8845HS 3分27秒
Core Ultra 5 125U 4分31秒
Ryzen 7 8840U 4分44秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4Kの書き出し時間はご覧のとおりで、まずまずの時間です。こちらもメモリがシングルチャネルでのデータなので、デュアルチャネルにすればもっと速くなります。

編集作業自体は、GeForce RTX 3050でも、割とストレスなく行えます。 

4K動画の書き出し
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
2分53秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i9-14900HX
RTX 4060 (140W)
3分29秒
Ryzen 9 8945HS
RTX 4070 (90W)
3分42秒
Core i7-14700HX
RTX 4070 (140W)
3分55秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-13450HX
RTX 3050 (95W)
5分19秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
9分15秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードを実行しましたが、こちらも比較的速かったです。

Ryzen 9 7945HX 3分48秒
Core i9-14900HX 4分22秒
Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-13700H 6分39秒
Ryzen 7 8845HS 7分16秒
Core i7-13620H 7分21秒
Core i5-13450HX 7分26秒
Core Ultra 7 155H 8分32秒
Core Ultra 5 125H 8分56秒
Ryzen 7 8840U 10分57秒
Ryzen 7 7735U 11分43秒
Core i5-1340P 12分03秒
Core i7-1360P 12分03秒
Core 5 120U 12分08秒
Ryzen 5 8540U 13分10秒
Core i5-1335U 13分31秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 3050 Laptopで実行
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、DisplayPort出力とPower Deliveryに対応しています。なお、Power Deliveryについては、当サイトで試した限りでは、65W以上のPD充電器が使えました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器
100W Anker PowerPort III
65W Lenovo GaN充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4K/120Hz対応モニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、120Hz、RGBで表示出来ていました。また、NVIDIAコントロールパネルから設定を変えることで、10ビットや12ビット表示も可能です。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.38kg」と記載されています。実測値は、以下の通りで、仕様値と同じくらいの重さでした。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.405kg
ACアダプター 537g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Lenovo LOQ 15IRX9のバッテリー容量は60Whとなっており、ゲーミングノートPCとしては普通の容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は次の通りです。動画再生程度の負荷であれば、3~4時間はもちますが、動画編集などやや負荷のかかる作業をしたときは2時間程度になります。

なお、バッテリー駆動状態でゲームをすると、もっと駆動時間は短くなり、フレームレートも制限されるので、ゲームをする場合は電源につないだほうがいいです。

バッテリー駆動時間
  RTX 3050 RTX 4050
RTX 4060
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約5.9時間 約9.3時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約3.3時間 約5.0時間
(3) YouTube動画再生時 4時間20分
(4) 動画編集ソフトでプレビュー再生 2時間06分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1)、(2) メーカー公表値
(3) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(4) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

FHD 1080pのWebカメラを搭載しており、画質は普通です。また、PC本体の側面に電子式プライバシーシャッターがあり、このスイッチを入れると、カメラを電子的にOFFにすることができます。IRカメラは搭載していません。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
Webカメラ
電子式プライバシーシャッターのスイッチ

 

スピーカー

左右の側面に2W x2のスピーカーが配置されています。音質はやや良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス・モード」での動作安定時のCPU電力は、60W前後でした。このときのCPU温度は80℃台とやや高めですが、問題ない範囲だと思います。

「パフォーマンス・モード」では、CPU電力が84W前後へアップしてパフォーマンスが上がる代わりに、CPU温度は94℃前後と高くなります。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード

 

FF15ベンチ実行時の温度

下図は、ゲーム時のCPU温度、GPU温度です。どちらのモードも、CPU温度とGPU温度の両方とも70℃台で推移しているので、問題ないと思います。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。ゲームをすると、「バランス・モード」の場合でもややうるさく感じますが、ゲームに熱中しているとそこまで気にならない方も多いでしょう。「パフォーマンス・モード」の場合はやや気になるかもしれません。気になる場合は、ヘッドホンを使用するといいでしょう。

騒音値
アイドル時 FF15ベンチ時
(スタンダード)
FF15ベンチ時
(ターボ)
約20~26dB 約48dB 約51dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲームをすると、キーボードの中央部分が熱くなってきますが、WASDキー周りとパームレストの温度はそれほど高くないので、特に熱く感じることなくゲームをすることができます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

今回、エントリー構成とはいえ、ゲーミングノートPCなので、消費電力は比較的高めです。

消費電力
アイドル時 FF15ベンチ時
(スタンダード)
FF15ベンチ時
(ターボ)
約15W 約166W 約169W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

ルナグレーの落ち着いたカラーです。指紋などが目立たないので実用的です。ボディ素材は樹脂です。

 

天板にはLOQのロゴが入っています。背面がやや出っ張っており、しっかりと排気することができます。

 

ボディの高さは、21.9~23.9mmと普通です。

 

インターフェースは、USB-C、USB-A、HDMI、LANなどがあります。

左側面にポート類はありません。右側面に何か周辺機器を挿すと、マウスの操作の邪魔になるので、どちらかと言えば左側面ではなく、右側面に何も無かったほうが良かったです。

ただ、右側面に排気口は無いので、マウスを操作しているときに、右手が熱く感じてくることはありません。

 

ヒンジは、約180度開くので使いやすいです。

 

底面には吸気口があります。

 

底内部の画像です。冷却ファンは2つ、ヒートパイプは3本です。背面からの排気のみとなっています。

 

メモリスロットは2つあります。前述した通り、カスタマイズできないモデルのメモリは、1枚挿しのシングルチャネルとなります。

 

SSDは、Type 2242のM.2 SSDが搭載されています。

 

Type 2280のSSDを装着することも可能です。

 

空いているM.2スロットがあるので、ここにSSDを増設することも可能です。

 

どちらのM.2スロットにも、天板側にサーマルパッドが付いています。

 

ACアダプターは170Wです。なお、RTX 4060モデルは230WのACアダプターになるようです。

 

まとめ

以上が、Lenovo LOQ 15IRX9のレビューです。

RTX 3050モデルなら10万円台、RTX4050モデルなら13万円台、RTX4060モデルでも14万円台から購入可能で、スペックの割に価格が安い製品です。

安い割には、CPU性能が高く、ディスプレイの色域も広めで、コストパフォーマンスは非常に高いです。

空いているM.2 スロットがあるので、自己責任となりますが、ここにSSDを1つ増設することも可能です。簡単にストレージ容量を増やせるのはありがたいです。ゲームをインストールしてもいいですし、動画ファイルを保存しておくのもいいと思います。

カジュアルにゲームをしたい方、動画編集などのクリエイティブワークをしたい方、スペック高めのノートPCが欲しい方などにおすすめです。

カスタマイズできないモデルは、メモリがシングルチャネル(1枚挿し)となる点はご注意下さい。

ゲーミングノートPCの割には、ディスプレイの残像が多めでしたが、カジュアルゲーマーであればそれほど気にはならないと思います。

 

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