HP Victus 15(ゲーミングノートPC)の実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 5 7535HS
Core i5-12450H
Core i5-12500H
Core i7-13650H
GPU RTX 2050
RTX 4050
RTX 4060
メモリ 16GB
ストレージ 512GB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD IPS 144Hz 非光沢
質量 約2.29kg
バッテリー 最大 約8時間
価格[税込] 9万円台~

※完売製品の情報は除いています

たまにはゲームもする方に

HP Victus 15は、エントリー性能のゲーミングノートPCです。

ゲーミング性能は、そこまで高くありませんが、そこまで重くないゲームであれば、グラフィック品質設定を下げることで、十分なフレームレートが出ます。カジュアルにゲームを楽しむ方に適しているでしょう。

普通のノートPCに近いデザインなので、ゲームだけでなく、一般的な用途にも使いやすいです。

なお、Victus 15には、AMDモデルと、インテルモデルがありますし、Victus 16という兄弟種もあるので、これらも含めて検討してみるといいと思います。

公式サイト(販売サイト)はこちら

 

今回は以下の構成でレビューをしています。なお、レビュー機は当サイトの購入品です。

レビュー機の構成

Ryzen 5 5600H、GeForce RTX 3050、16GBメモリ、512GB SSD

※現在は選択できない構成です

 

 

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目次

お忙しい方は、「HP Victus 15の特徴」のみお読みください。

 

HP Victus 15の特徴

初心者向けのゲーミングノートPC

Victus 15は、ゲーミングPCを初めて購入する初心者や、ゲームを軽く楽しみたいカジュアルゲーマー向きのゲーミングノートPCです。

144Hz駆動液晶と、最大でGeForce RTX 3050 Tiを搭載しており、ゲーミングノートPCとしては、エントリークラスの性能ですが、画質を下げれば重めのゲームもそこそこプレイできますし、軽いゲームであれば100 fps以上の滑らかな映像でのゲームプレイも可能です。

初めてのゲーミングノートPCにちょうどいい

 

一般用途にも使いやすいデザイン

Victus 15は、いい意味でそこまでゲーミングノートPCらしくないデザインです。天板の「V」や、ヒンジ部分などに、ゲーミングノートPCらしさものぞかせながら、排気口などがあまり目立たない作りになっています。全体的に大人しめの筐体なので、ゲーム以外の一般的な作業にも使いやすいです。

最初から本格的なゲーミングノートPCを買うことに抵抗を感じる方や、ウェブ閲覧やOfficeソフトでの作業などの一般用途8割、ゲーム2割くらいの割合で使いたい方などにおすすめです。

ゲーミングノートらしさを残しつつ大人しめのデザイン

 

放熱性能は控えめ

ゲーミングノートPCでは、背面と側面の4か所からの排気で放熱する機種が多いですが、Victus 15は、背面の1か所にだけ排気口が設けられています。

背面の排気口(右側のみ)

 

内部を見てみると、やや小ぶりの冷却ファン2つと、ヒートパイプ2本という冷却システムです。ゲーミングノートPCとしては、控えめな冷却機構です。

ただ、発熱がそこまで高くないエントリークラス性能ということもあり、今回チェックした範囲では、CPU、GPUともにギリギリ問題ない範囲の温度に収まっていました。

冷却ファン2つ、ヒートパイプ2本

 

AMDモデルとインテルモデル

Victus 15には、AMDモデルとインテルモデルがあります。

それぞれのモデルの構成は、下表のとおりです。いずれも、ゲーミングノートPCとしては、エントリークラスの性能です。AMDモデルは、1世代前のRyzen 5000Hシリーズを搭載していることもあり、インテルモデルよりも価格が安めです。CPUにこだわらなければ、AMDモデルがおすすめです。

なお、Victus 15 (インテル)は、現時点(2022年12月22日)では、HPオンラインストアでは販売されていませんでした。販売が再開される可能性もありますが、インテルCPUを搭載したモデルの方がいい場合は、このあとの部分で紹介しているVictus 16を検討してもいいと思います。

Victus 15 (AMD)の構成
  モデレートプラスモデル アドバンスモデル
CPU Ryzen 5 5600H Ryzen 7 5800H
GPU RTX 3050 RTX 3050 Ti
Victus 15 (インテル)の構成
  スタンダードモデル パフォーマンスモデル
CPU Core i5-12450H Core i7-12650H
GPU GTX 1650 RTX 3050 Ti

 

兄弟機種 Victus 16との比較

HPのエントリーゲーミングノートPCであるVictusシリーズには、Victus 15の他に、16.1型の兄弟機種であるVictus 16もあります。

ここでは、簡単にVictus 15と、Victus 16の比較を行います。

HP Victus 16
HP Victus 16との比較
  [本機器]
Victus 15
Victus 16
CPU Ryzen 5 5600H
Ryzen 7 5800H
Ryzen 5 6600H
Ryzen 7 6800H
Core i7-12700H
GPU RTX 3050
RTX 3050 Ti
RTX 3050
RTX 3050 Ti
RTX 3060
メモリ 16GB 16GB
ストレージ 512GB PCIe SSD
液晶 15.6型
IPS 144Hz
16.1型
IPS 144Hz
レビュー記事 レビュー
※現時点(2022年12月22日)で購入可能な構成のみ

 

Victus 16で選択できる構成は、上表のとおりです。画面サイズが16.1型と少し大きいことに加えて、Ryzen 6000Hシリーズまたは第12世代Core i7-12700Hと、最新世代のCPUを搭載しているのが特徴です。また、最大でRTX 3060を搭載したモデルもあり、ミドルレンジの性能までカバーしています。

Victus 15と価格を比較しても、それほど大きな差はありませんでした。そのため、少し大きめの画面に魅力を感じる方、せっかくなら最新世代のCPUを搭載したモデルがいい方、インテルモデルが欲しい方などは、Victus 16を検討してみてもいいと思います。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に作業できます。
オンライン会議 カメラ・マイク・スピーカーを搭載しており、普通にオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 ディスプレイの色域は狭いですが、普通に動画鑑賞を行えます。スピーカー音も普通~ややいいです。
RAW現像
画像編集
当サイト計測でsRGBカバー率65.9%と色域が狭いので、RAW現像や画像編集には向いていません。色域が広めの外部ディスプレイを使えば、この用途にも使えると思います。
動画編集 外部グラフィックスに最大でRTX 3050 Tiを搭載し、動画編集にも使えるスペックを備えています。ただし、液晶の色域が狭いので、色調整まで行う方には適していません。色域が広い外部ディスプレイを接続すれば、色調整にも使えるでしょう。
ゲーム 最大でRTX 3050 Ti +144Hz液晶を搭載しており、画質やフレームレートにこだわらなければ、多くのゲームを楽しくプレイすることができます。

 

ディスプレイのチェック

HP Victus 15のディスプレイのチェックです。

一般的なFHD解像度のIPS液晶を搭載しています。144Hzのハイリフレッシュレートに対応しているの点はゲーム向きです。ただし、ゲーミングノートPCとしては残像感が強めでした。また、色域は狭いので、クリエイター向けソフトの使用には適していません。最大輝度は、当サイトの計測では254cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトでの計測で、sRGBカバー率は65.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を見てみると、各色ほぼ揃って1:1の直線に近く、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

IPSパネルを搭載し、視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきはほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーボードの1つのキーを押してから、その文字が画面に表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約47msでした。一般的なノートPCは80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は少ない方だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOをカメラで撮影したところ、本製品は144Hz(1秒間に144フレームを更新)で4~5フレーム前くらいまで残像があります。普通のノートPCは、60Hzディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像だったので、一般的なノートPCと同程度の残像があります。動きの激しいゲームをプレイする場合は、残像がやや気になるかもしれません。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP Victus 15のキーボードのチェックです。

キーピッチは約18.7×約18.4mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップはほぼフラットでした。主要なキーのサイズが揃っていて、キー配置も標準的です。スペースキーがややワイドなサイズなので押しやすいです。

ただし、アクチュエーションポイントが浅いわけではなく、Nキーロールオーバーに対応しているわけでもありません。全体的には、一般ノートPCのキーボードのような感じで、普通の打ちやすさでした。

4列テンキーが付いているので、数字の入力を多用する方にはいいと思います。

タッチパッドや、クリックボタンの使い勝手も普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも付いています。色の変更などはできません。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP Victus 15では、OMEN Gaming Hubのソフトのパフォーマンスコントロール画面で、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「初期設定」と、ゲームに最適化された「パフォーマンス」のモードで、各ベンチマークを計測します。ファン速度は「自動」のままです。

パフォーマンスコントロール

 

CPU

今回は、Victus 15 (AMD)のRyzen 5 5600H搭載モデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下の通りでした。

マルチコア、シングルコアのどちらも、Ryzen 5 5600Hとしては標準的なスコアが出ていました。旧世代となるRyzen 5 5600Hなので、ゲーミングノートPCの中では処理性能は高くはありませんが、グラフィックス性能が高いわけではないので、ゲーム時にCPUがボトルネックになることは少ないでしょう。

なお、動作モードを変更しても、CPUの処理性能にはほとんど変化がありませんでした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 5 5600H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 16389
Core i7-12650H 14527
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 11893
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Core i5-12450H 10260
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 5 5600H 9661 [初期設定]
9657 [パフォーマンス]
9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-12650H 1762
Core i9-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1240P 1666
Core i5-12450H 1663
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-11800H 1511
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600H 1363 [パフォーマンス]
1355 [初期設定]
1354
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリは、DDR4-3200です。メモリ帯域の広さは普通でした。なお、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.8GB/s
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

今回は、グラフィックスにGeForce RTX 3050 Laptopを搭載したモデルをチェックしています。

メーカーによって設定される最大グラフィックスパワーは75Wと高めの設定値でした。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークの結果は以下のとおりです。

GeForce RTX 3050 Laptopとしては、やや高めのスコアでした。エントリークラスのゲーミング性能ですが、画質やフレームレートにこだわらなければ、色々なタイトルをカジュアルに楽しくプレイすることができそうです。

なお、Victus 15には、GeForce GTX 1650や、GeForce RTX 3050 Tiを搭載したモデルもあります。正確な最大グラフィックスパワーは分かりませんが、下のグラフを参考にしてください。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3050
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050Ti 60W 5243
RTX 3050 75W 4980 [パフォーマンス]
4889 [初期設定]
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
RTX 3050 60W 4476
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3353
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Laptopの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

今回チェックしている、Victus 15 (AMD)は、ストレージにPCIe Gen3 SSDを搭載しており、以下のように十分な速度でした。

なお、インテルCPUを搭載する、Victus 15 (インテル)では、ストレージにPCIe Gen4 SSDを搭載しているようです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3598
3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark(AMDモデル)
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

今回チェックするのは、Victus 15 (AMD)のGeForce RTX 3050 Laptop搭載モデルです。

重い部類のゲームは、グラフィック品質をかなり落とす必要がありそうです。中程度の重さに分類したゲームであれば、グラフィック品質設定を中程度にすれば、安定したフレームレートが出そうです。軽めのゲームは高めのグラフィック品質設定でも問題ないでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 68 fps
48 fps
ウルトラ 42 fps
レイトレ:ウルトラ 18 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 126 fps
27 fps
エクストリーム 28 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
RTX 3050 75W 28 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS レイトレ 平均fps
1920
x
1080
68 fps
59 fps
最大 26 fps
高性能 33 fps
高性能 最大 17 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 75W 26 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 103 fps
58 fps
ウルトラ 47 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 145W 85 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050 75W 47 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650   31 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 91 fps
標準品質 71 fps
高品質 50 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 145W 92 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 50 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 41182 / 154 fps
8823 / 68 fps
ウルトラ 6268 / 57 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 75W 57 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 最低 123 fps
80 fps
最高 61 fps
クオリティ 49 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 75W 61 fps
RTX 3050 60W 56 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 133 fps
高(ノート) 111 fps
最高品質 89 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070 145W 137 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 75W 89 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 154 fps
中設定 93 fps
高設定 44 fps
最高設定 18 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測

また、フォートナイトでよく使われる以下の設定でも計測しました。本製品の場合、以下の設定がおすすめです。

解像度 3D解像度
メッシュ
平均fps
1920x1080 100%

233 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 167 fps
高設定 81 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 299 fps
高設定 219 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 20271
(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

HP Victus 15は、右側面にUSB-Cポートを備えています。動作動作チェックの結果は、下表の通りです。DisplayPortに対応しており、外部ディスプレイへの出力が可能でした。なお、Power Deliveryには非対応なので、本機器への給電は行えません。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときのディスプレイ情報は下の通りです。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細
4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP Victus 15の質量のチェックです。

メーカー仕様値の質量は「約2.29kg」となっています。

当サイトによる実測値は、下表のとおりで、メーカー仕様値とほぼ同じでした。15インチクラスのゲーミングノートPCとしては、普通の質量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.334kg
ACアダプター+電源ケーブル 617g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP Victus 15のバッテリー駆動時間をチェックします。

バッテリー容量は、70.07Whと、大きめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。動画再生のような負荷が軽めの作業であれば、バッテリー駆動でもある程度の時間使用できます。ただし、ゲームをする時は、ACアダプターをつなぐことをおすすめします。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) MobileMark 2018 約8時間
(2) 動画再生時 6時間58分
(3) FF14ベンチ 2時間1分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は比較的速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
70%(約49Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理シャッターはありません。また、IRカメラは非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラは、約92万画素のカメラです。細部にはやや粗がありますが、ノートPCに搭載されるWebカメラとしては標準的な性能です。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

底面と側面の間の斜めの部分にスピーカーが配置されています。Bang & Olufsenのサウンドシステムで、音質は普通~ややいいです。10点満点で5~6点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときの、CPUの大体の温度を確認しました。

「初期設定」の場合も、「パフォーマンス」の場合も、CPU温度は90℃前後とやや高めですが、ギリギリ問題ない範囲かと思います。CPU電力は50W前後で推移し、まずまずのパフォーマンスが出ていると思います。

  • 初期設定
  • パフォーマンス
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。

ゲーム時もCPU温度はやや高めですが、問題ない範囲だと思います。GPU温度は70℃前後なので問題ありません。

  • 初期設定
  • パフォーマンス
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「初期設定」のアイドル時は、近づくとわずかに音がしますが、ほぼ気になりません。FF15ベンチのような高い負荷がかかると、騒音値が上がり、ややうるさく感じます。「パフォーマンス」モードではファンの回転数がアップするので、さらに高めの騒音値になります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

FF15ベンチのような高負荷時でも、表面の温度は比較的低めに保たれており、パームレスト部の温度にもほとんど変化がありません。不快に感じることなくゲームができます。

騒音値
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高負荷時には、普通のノートPCよりも高い消費電力となります。それでも、エントリークラスの性能なので、ゲーミングノートPCとしては低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP Victus 15の外観のチェックです。

あまり派手ではなく、ゲーミングノートPCと一般ノートPCの中間に位置するようなデザインです。

ボディカラーは、落ち着きのあるパフォーマンスブルーです。

 

天板には、Victusの「V」がデザインされています。

 

閉じた時の画像です。厚さは23.5mmと普通です。

 

インターフェイスです。USB x2、USB-C(DisplayPort対応)、HDMI、LAN、SDカードリーダーを備えています。

 

液晶が開く最大の角度は下の画像の通りです。

 

底面です。通気口も比較的大きめで、吸気しやすくなっています。

 

内部の画像です。2つの冷却ファンと、2本のヒートパイプで、背面から排気することで冷却しています。

 

メモリスロットは2つあります。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDを搭載しています。空きのM.2スロットはないので、M.2 SSDの増設はできません。

 

ACアダプターは200Wです。丸みのあるデザインで、見た目がいいです。

 

まとめ

以上が、HP Victus 15のレビューです。

エントリーモデルのゲーミングノートPCで、初めてゲーミングノートPCを購入する方などに適した機種です。

ゲーミングノートPCの中では大人しめのボディデザインなので、ゲームだけでなく一般用途にも使いやすいです。ゲームメインだと家族などの目が気になり、ちょっと抵抗を感じるような方でも、ゲームもできるスペック高めのノートPCとして購入しやすいと思います。

最大でもGeForce RTX 3050 Tiと、144Hz液晶という構成で、ゲーミングノートPCとしてはエントリークラスの性能です。重いゲームはやや厳しいかもしれませんが、それほど重くないゲームなら、グラフィック品質設定を下げることで、カジュアルにゲームをするには十分なフレームレートが出ると思います。

なお、HP Victus 15シリーズには、HP Victus 15(AMD)と、HP Victus 15(インテル)があります。インテルCPUにこだわらなければ、AMDモデルの方が少し安くておすすめです。また、16.1型液晶を搭載したVictus 16もあります。少し大きめの画面、最新世代のCPUなどに魅力を感じる場合は、こちらも併せて検討してみるといいです。

 

たまにはゲームもする方に

HP Victus 15

特徴

  • ゲーム以外にも使いやすいボディデザイン
  • エントリークラスのゲーミング性能
  • 比較的安い価格

こんなあなたに

  • ゲーミングノートPCの入門機として
  • 普通の作業の他に、たまにゲームもする方
インテルモデルはこちら AMDモデルはこちら

 

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