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レノボ IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)の実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 5 7530U
メモリ 16GB
ストレージ 512GB PCIe SSD
液晶サイズ 14インチ 16:10
液晶種類 1920x1200 IPS 非光沢
質量 約1.46kg
バッテリー 約19時間 (56.6Wh)
価格[税込] 7万円台~
驚くほどコスパが高いノートPC

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)は、驚くほどコストパフォーマンスが高い、一般ユーザー向けのノートPCです。

Ryzen 5 7530U、16GBメモリ、512GB SSDを搭載し、日常的な用途に十分なスペックで、長く快適に使用できます。

しかも、画面比16:10の作業がしやすい液晶を搭載していますし、アルミボディで見た目も安っぽくありません。

この構成で7万円台~なので、コスパが非常に高いです。多くの一般ユーザーにおすすめの機種です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 5 7530U、16GBメモリ、512GB PCIe SSD

 

セール情報

以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。

 

目次

お忙しい方は、「IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD) の特徴」のみお読みください。

 

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)の特徴

驚くほどコスパが高い

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)は、コストパフォーマンスが非常に高い、一般ユーザー向けの14型ノートPCです。

Ryzen 5 7530U、16GBメモリ、512GB SSD、IPS液晶、アルミボディという快適に長く使える構成でありながら、7万円台(税込)という安さで購入することができます。

ただ安いだけでなく、抑えた予算で、できるだけ快適に使える機種が欲しいのであれば、この機種は要チェックです。

7万円台~

コストパフォーマンスが非常に高い

 

コスパが高く人気のある14型ノートPC、デルのInspiron 14 (5435)と簡単に比較してみました。CPU、メモリやSSDの容量など、基本的に同じような構成ですが、IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)の方が、価格が1万円以上安いです。現時点で、コスパ最強の1台と言ってもいいと思います。

デル Inspiron 14 (5435)との価格比較
  レノボ
IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)
デル
Inspiron 14 (5435)
画像
CPU Ryzen 5 7530U
メモリ 16GB
PCIe SSD 512GB
液晶 14型 1920x1200 非光沢
質量 約1.46kg 約1.59kg~
バッテリー 56.6Wh 54Wh
価格[税込] 79,860円 91,680円
※価格は、2023年5月10日時点のもの

 

一般用途にちょうどいい処理性能

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)は、Ryzen 7000シリーズ プロセッサーを搭載しています。

現時点では、Ryzen 5 7530Uを搭載したモデルのみが販売されていますが、今後、Ryzen 3 7330Uや、Ryzen 7 7730Uを搭載したモデルが追加されるかもしれません。

Ryzen 7000シリーズ搭載

 

搭載するRyzen 5 7530Uは、Zen 3世代、15Wクラスのプロセッサーです。ベンチマークでは、下のグラフのような結果となりました。第12世代Core i7-1255Uの代表的なスコアを超えるスコアが出ています。起動も速く、一般用途に快適に使用できるちょうどいい処理性能を備えています。

CINEBENCH R23 マルチコア
Core i7-1360P 9720
Ryzen 5 7530U 8439
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107

 

作業がしやすい画面比16:10のディスプレイ

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)は、見やすく、作業がしやすい液晶を搭載しています。

視野角が広く、フリッカーも発生していないので、長い時間の作業でも目が疲れにくいです。また、最近トレンドの画面比16:10、解像度:1920x1200の液晶なので、FHD液晶(1920x1080)よりも1画面に表示できる情報量が多く、Web閲覧や、Officeソフトの使用など、一般的な作業が行いやすいです。

作業がしやすい画面比16:10の液晶

 

移動や収納がしやすい

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)は宅内で使用するノートPCとしてはコンパクトで、質量も約1.46kgとそれほど重くありません。また、厚みも約16.9mm(最薄部)とスリムです。そのため、部屋間の移動や、使い終わったら収納しておくといった使い方がしやすいです。

バッテリー容量が大きめで、バッテリー駆動でもある程度の時間使えるので、宅内の色々な場所で気軽に使うことができます。

重ささえ気にならなければ、カバンに入れて外に持ち出してもいいと思います。

扱いやすいスリムボディ

 

ライバル機種との比較

レノボには、IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)の兄弟機種として、IdeaPad Slim 5i Gen 8 14型(第13世代インテル)もあります。外見はほぼ同じで、どちらもコスパの高い機種ではありますが、意外と特徴が異なっているので、この2機種を簡単に比較します。

この2機種の簡単な仕様をまとめると、下表のようになります。

兄弟機種との比較
  [本機器]
レノボ
IdeaPad Slim 5
Gen 8 14型
(AMD)
[兄弟機種]
レノボ
IdeaPad Slim 5i
Gen 8 14型
(第13世代インテル)
画像
CPU Ryzen 5 7530U (15W) Core i5-1340P (28W)
Core i7-1360P (28W)
Core i5-13500H (45W)
Core i7-13620H (45W)
メモリ 16GB
DDR4-3200
16GB
LPDDR5-5200
PCIe SSD 512GB 512GB / 1TB
ディスプレイ 1920x1200 IPS 1920x1200 IPS
1920x1200 有機EL
質量 約1.46kg
価格[税込] 7万円台~ 9万円台~
価格の比較
  [本機器]
レノボ
IdeaPad Slim 5
Gen 8 14型(AMD)
[兄弟機種]
レノボ
IdeaPad Slim 5i
Gen 8 14型(第13世代インテル)
CPU Ryzen 5 7530U Core i5-13500H
メモリ 16GB
SSD 512GB
ディスプレイ 1920x1200 IPS 1920x1200 有機EL
価格 79,860円 99,880円
※価格は、2023年5月10日時点のもの

 

IdeaPad Slim 5i Gen 8 14型(第13世代インテル)は、インテルCPUというだけでなく、28Wクラスや、45Wクラスといった、CPU電力が高いCPUを搭載しています。当サイトでもCore i5-1340P搭載モデルをチェックしましたが、Ryzen 5 7530Uを超えるベンチマークスコアが出ていました。そのため、上位のCPUを搭載したモデルであれば、一層高い処理性能が期待できそうです。

CINEBENCH R23 マルチコア
Core i5-1340P 9858 [インテルモデルで計測]
Ryzen 5 7530U 8439 [本機器で計測]

 

さらに、IdeaPad Slim 5i Gen 8 14型(第13世代インテル)では、有機ELディスプレイを搭載したモデルがあります。黒の引き締まった表示が可能で、DCI-P3 100%クラスと広色域なので、写真や動画を美しい表示で見ることができます。

このような特徴があるので、負荷が高い作業を行うことが多い方など、高めの処理性能が必要な方や、美しい表示のディスプレイで画像・映像を見たり、簡単な編集なども行ったりしたい方は、IdeaPad Slim 5i Gen 8 14型(第13世代インテル)を選ぶといいでしょう。Core i5-13500H、有機ELを搭載したモデルでも9万円台(税込)なので、こちらもコスパは十分高いです。

一方、今回チェックしているIdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)は、7万円台~という価格の安さが最大の魅力です。Web閲覧、メール、Officeソフトでの作業などの一般的な用途には、こちらで十分だと思います。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
一般用途にちょうどいい処理性能と、画面比16:10のディスプレイで、快適に作業ができるでしょう。
オンライン会議 Webカメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、すぐにオンライン会議が出来ます。
動画鑑賞 ディスプレイの色鮮やかさには欠けますが、普通に動画を鑑賞することが出来ます。
RAW現像
画像編集
液晶の色域が狭いので、画像編集等の用途にはあまり適してません。
動画編集 グラフィックスがCPU内蔵で、性能もあまり高くありませんでした。動画編集にはあまり適していません。
ゲーム グラフィックス性能が低いので、ゲームには適していません。ゲームをするなら、GeForce RTX ~といった外部グラフィックスを搭載したゲーミングノートPCをおすすめします。

 

ディスプレイのチェック

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)のディスプレイのチェックです。

搭載していたパネルは「LEN140WUXGA」でした。視野角が広いIPS液晶で、フリッカーも発生しておらず、長い時間の作業にも使いやすいです。一般用途にちょうどいい液晶です。ただし、色域が狭いので、画像や映像を色鮮やかな表示で見たい方には適していません。最大輝度は、当サイトの計測では362cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトで計測したsRGBカバー率は、61.5%でした。色域は狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、映り込みが低減されており、作業がしやすいです。ギラツキはほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認してみましたが、輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)のキーボードのチェックです。

実測値で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.4mmでした。ノートPCとしては一般的な数値です。キーの配置も標準的で、キーのサイズも概ね揃っています。目立ったクセのない、普通の打ちやすさのキーボードです。

タッチパッドの使いやすさ、クリックボタンの押しやすさも普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。薄暗い場所でもキーを確認でき、容易にタイピングできます。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)のパフォーマンスをチェックします。

「Lenovo Vantage」というアプリの「電源およびパフォーマンス」で動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「インテリジェント・クーリング」と、最も高いパフォーマンスが出る「エクストリーム・パフォーマンス」で、ベンチマークを計測しました。

「電源およびパフォーマンス」

 

CPU

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)は、Zen 3世代、15WクラスのRyzen 7030シリーズのプロセッサーを搭載しています。現時点では、Ryzen 5 7530U搭載モデルのみですが、今後、Ryzen 3 7330Uや、Ryzen 7 7730Uを搭載したモデルが追加されるかもしれません。

Ryzen 5 7530U搭載モデルで計測したベンチマークスコアは次の通りです。

シングルコアのスコアはそれほど高くはありませんが、マルチコアでは第12世代Core i7-1255Uなどを超えるスコアが出ています。一般ユーザー向けノートPCとしては十分な性能を備えており、快適に使用できるでしょう。

なお、動作モードを「エクストリーム・パフォーマンス」にしても、スコアにそれほど大きな差はありませんでした。「インテリジェント・クーリング」モードのまま使用していいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 5 7530U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i5-1340P 9688
Core i7-1360P 9720
Ryzen 7 7730U 9274
Core i7-1260P 9032
Ryzen 5 7530U 8439 [エクストリーム・パフォーマンス]
8403
7939 [インテリジェント・クーリング]
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1240P 1666
Core i5-1235U 1675
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Ryzen 5 7530U 1458 [インテリジェント・クーリング]
1451 [エクストリーム・パフォーマンス]
1439
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1446
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリはDDR4-3200です。また、この規格にしても、帯域の実測値はあまり広くありませんでした。なお、オンボードなので自分で交換することは出来ません。

SiSoftware Sandra 2021
~メモリ性能の評価 ~
16GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
55.46GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
23.92GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

本製品のグラフィックスはCPU内蔵グラフィックスで、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

メモリの帯域幅があまり広くないこともあり、低めのスコアでした。ゲームや動画編集などをするのには向いていません。ただ、ウェブ閲覧、Officeソフトでの作業、ネット動画の視聴といった一般的な用途であれば、問題なく使用できます。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Ryzen 5 7530U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX550 35717
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Core i7-1280P
メモリLPDDR5-5600
23333
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
21897
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-5200
18181
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-4800
17774
Ryzen 7 7730U
メモリLPDDR4X-4266
17524
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Ryzen 5 7530U
メモリLPDDR4X-4266
16389
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
Ryzen 5 7530U
メモリDDR4-3200
10350 [インテリジェント・クーリング]
10073 [エクストリーム・パフォーマンス]
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSD(仕様値:シーケンシャル読み出し 最大5000MB/s)を搭載していますが、チップセットがPCIe Gen3までの対応なので、制限された速度となっています。それでも実用上は十分な速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3197
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードリーダーを搭載しています。挿入時は、カードがわずかですが出っ張ります。このままカバンに入れても、カードが折れたり、飛び出ることは少ないと思いますが、まれに押されて飛び出ることがあるかもしれません。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-C接続の周辺機器を試した結果は、次の通りです。PowerDeliveryと、DisplayPort出力機能に対応しており、USB-Cドックも使用できました。Thunderboltには非対応です。

USB-Cアダプターでの給電においては、18W / 30Wのものでも充電できていましたが、警告が表示されますし、充電速度も遅いです。USB-Cアダプターを使う場合は、45W以上のPD充電器がおすすめです。

USB Type-Cの動作チェック
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 △ ※3
18W cheero充電器 △ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルであるとの警告が表示されるものの充電は可能

 

HDMIの動作チェック

HDMIポートはHDMI1.4bとなっています。4KテレビへHDMIで接続したときの詳細は下図の通りです。4K、60Hz、8ビットで表示できていますが、色の形式はYCbCr420になっています。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)の質量は、メーカーの仕様表では「約1.46kg」となっており、当サイトの計測でもほぼ同じでした。扱いやすい質量です。ThinkPad X1 Carbonなど、モバイルに特化したノートPCと比べてしまうとやや重いですが、持ち出せなくもありません。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.467kg
ACアダプター+電源ケーブル 317g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は56.6Whでした。やや大きめの容量です。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。動画再生のような軽い負荷であれば、長めのバッテリー駆動が可能です。Officeソフトの使用など、少し負荷のかかる一般的な使い方であれば、(3)に近いバッテリー駆動時間になると思います。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約19時間
(2) 動画再生時 16時間07分
(3) CPU35%、GPU6%の負荷 5時間39分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

充電速度は、普通です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
56%(約31Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、プライバシーシャッターが付いています。カメラを使用しない時は、シャッターを閉じておくと、プライバシー保護の点で安心感があります。なお、IRカメラを搭載しているので、Windows Helloの顔認証を使用することができます。

Webカメラは、FHD 1080pカメラを搭載しており、高精細な画像/映像です。ただ、露出オーバーの画像/映像になるときがありました。ただし、これは、個体差があるのかもしれません。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、キーボード面の両端に2W x2のステレオスピーカーが配置されています。音質はやや良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「インテリジェント・クーリング」時は、CPU電力は約17W、CPU温度は50℃台で落ち着いて推移しており、低めの温度です。

「エクストリーム・パフォーマンス」では、少し時間が経った後は、CPU電力は24W前後、CPU温度は60℃台をキープしています。こちらも問題ない温度です。

どちらのモードでも、CPU温度を心配することなく使用できます。

  • インテリジェント・クーリング時
  • エクストリーム・パフォーマンス時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。負荷をかけるとファンの音が大きくなりますが、似たような構成の他機種と比べても普通の騒音値だと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

高めの負荷をかけると、キーボード面の温度が少し上がっていますが、ほとんど気にはなりません。パームレスト部も温度はほとんど変化しておらず、不快感なくタイピングができます。

底面の温度もチェックしてみました。エンコードのような高い負荷がかかる時でも、それほど熱くはなっていません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

15WクラスのCPUを搭載しているので、消費電力は低いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)の外観をチェックします。

ボディ素材にはアルミニウムを採用しており、見た目や手触りなどに安っぽさは感じません。

ボディカラーはクラウドグレーです。趣味用にも、仕事用にも使いやすい色です。

 

天板は「Lenovo」の小さなロゴが入っているだけで、シンプルなデザインです。

 

閉じた状態です。約16.9mm(最薄部)とスリムなボディです。

 

側面のインターフェースはご覧の通りです。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen1 Type-C(Power Delivery、DisplayPort対応)x2、HDMI1.4b、microSDカードリーダー、ヘッドホン/マイク端子を備えています。不足のないインターフェイス構成です。

 

液晶面の開く角度です。フラットにはなりませんが、大きく開くので、好みの角度に調整しやすいです。

 

底面はシンプルなデザインです。

 

底面を外すと、内部なこのようになっています。大きいサイズの冷却ファンが1つと、2本のヒートパイプでCPUをしっかり冷却しています。

 

ストレージには、Type 2242のM.2 SSDを搭載していました。なお、Type 2280のSSDに換装することもできそうです。

メモリの換装や、ストレージの増設はできません。

 

ACアダプターは65Wです。普通のサイズですが、電源ケーブルまで含めるとややかさばります。持ち出す場合は、もう少しコンパクトなPD充電器の方が便利だと思います。

 

まとめ

以上が、IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)のレビューです。

物価上昇を感じさせないような、驚くほどコスパが高い、一般ユーザー向けの14型ノートPCです。

Ryzen 5 7530U、16GBメモリ、512GB SSDに、作業がしやすい画面比16:10の液晶を搭載して、「7万円台~」という安さは他ではなかなか見つからないでしょう。

搭載するCPUは、Zen 3世代、15WクラスのCPUです。薄型ノートPC向けのCPUなので、処理性能が際立って高いわけではありませんが、一般的な多くのユーザーにとって十分な性能を備えています。メモリやストレージの容量にもゆとりがあるので、快適に使用することができます。

ディスプレイは、最近のトレンドである16:10の画面比です。フリッカーも発生しておらず、子どもの使用や、長時間の作業にも使いやすいです。ただし、色域は狭いです。美しい表示にこだわりたい方は、有機EL搭載モデルを選択できる兄弟機種のIdeaPad Slim 5i Gen 8 14型(第13世代インテル)の方がいいかもしれません。

その他、キーボードはバックライト付きですし、IRカメラもついていて顔認証を使用できます。また、ボディにはアルミ素材を使用しており、安っぽさもありません。

日常的な用途に十分な性能と機能を備えた機種が7万円台~と、非常にコスパが高いので、多くのユーザーにおすすめです。

 

驚くほどコスパが高いノートPC

IdeaPad Slim 5 Gen 8 14型(AMD)

特徴

  • Ryzen 5, 16GBメモリ, 512GB SSDで7万円台~
  • 一般的な用途にちょうどいい処理性能
  • トレンドの画面比16:10の液晶を搭載

こんなあなたに

  • 日常的な用途に使う一般ユーザー
  • 快適に長く使えて、コスパの高い機種が欲しい方
公式サイトはこちら

 

 

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