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レノボ、折りたためる16.3型大画面有機ELを搭載したThinkPad X1 Fold 16.3型を発表
CPU | Core i5-1230U Core i5-1240U Core i7-1250U Core i7-1260U |
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メモリ | 最大32GB LPDDR5 |
ストレージ | 最大1TB SSD |
液晶サイズ | 16.3インチ (4:3) |
液晶種類 | 2.5K 有機EL タッチ |
質量 | 本体:約1.27kg~ キー+ス:約627g |
バッテリー | 最大約14.7時間 48Wh / 64Wh |
WWAN | 5G選択可 |
価格[税込] | 54万円台~ |
※キー+ス:キーボード+スタンドの質量
レノボから、折りたためる16.3型有機ELを搭載した2-in-1 PC、ThinkPad X1 Fold 16.3型が発表されました。
16.3型と大きいディスプレイですが、折りたたむとコンパクトになるので、持ち出しやすく、移動先でも大きな画面で効率よく作業ができます。
旧モデルからは、画面が大きくなっただけでなく、キーボードの使いやすさや、画面の向きや位置の調整の自由度が向上するなど、一層使いやすくなりました。普通のノートPCではできないような、斬新な使い方ができそうです。
ただし、最先端の機種だけあって、54万円台~と価格が高いので、なかなか気軽に購入できる機種ではありません。
製品の特徴
折りたたみ可能な16.3型有機ELディスプレイ搭載
ThinkPad X1 Fold 16.3型は、折りたためる有機ELディスプレイを搭載した、最先端のタブレット型2-in-1 PCです。
有機ELディスプレイは16.3型と大きく、画面比4:3、2.5K(2560x2024)と解像度も高めなので、効率よく作業ができます。
また、オプションのアクティブペンを使用して、手書きのスケッチやメモをとることもできます。ペンは本体にマグネットで取り付けることが可能です。
16.3型と大きめの画面ですが、折りたたんだ時のサイズは、約276.2x176.2x17.4mmとなっています。例えば、13.3型のThinkPad X13 Gen 3のサイズが、約305.8x217.56x18.1mmなので、13インチクラスのモバイルノートPCよりもかなりコンパクトです(キーボード、スタンドを除く)。
持ち運びがしやすく、外でも大きな画面で快適に作業することができます。
旧モデルから改善されて使いやすさが向上
ThinkPad X1 Fold 16.3型は、世界初の画面折りたたみ式PCである初代ThinkPad X1 Foldの後継機種となります。
2代目として、初代で要望が多かった部分が改善され、使いやすさがアップしました。初代のThinkPad X1 Foldから改善されたのは、以下のような部分です。
処理性能がアップ
旧モデルのThinkPad X1 Foldでは、CPUはCore i5-L16G7のみのラインナップでした。当サイトでもチェックしましたが、ベンチマークではCore i3-1115G4を下回るスコアしか出ておらず、動作がややもっさりしているように感じる場合もありました。
一方、ThinkPad X1 Fold 16.3型では、パフォーマンスのアップした第12世代Coreを搭載しており、最大でCore i7-1260Uを搭載できます。PBP(プロセッサーベース電力):9Wと省電力のプロセッサーではありますが、旧モデルよりは高いパフォーマンスが期待できると思います。
トラックポイント付きフルサイズキーボード
初代ThinkPad X1 Foldでは、小型で、Enterキーの左側の2列のキーが省略されている、やや変則的な配置のキーボードでした。また、トラックポイントも付いていませんでした。そのため、ThinkPad特有の打ちやすいキーボードではありませんでした。
最新のThinkPad X1 Fold 16.3型では、ボディサイズが大きくなったことに合わせて、フルサイズキーボードにサイズアップしました。トラックポイントも搭載しており、ThinkPadらしいキーボードを使用することができます。また、バックライト付きキーボードも選択できるようです。
なお、キーボードとの接続は、Bluetoothで行います。
柔軟な画面位置調整が可能
初代ThinkPad X1 Foldでは、内蔵スタンド使用時に横方向でしか立てることができず、細かい角度調整もできませんでした。
最新のThinkPad X1 Fold 16.3型では、外付けのスタンドを採用することで、横置きだけでなく、縦置きでも使用できるようになり、より柔軟な角度調整も可能となっています。
縦置きだと下の画像のような感じになります。普通のノートPCではできない、縦長の画面で作業ができるので、ウェブページやWordなど縦スクロールするアプリでの作業などがしやすそうです。
また従来機種と同じように、ブックレット形状、タブレット形状に加えて、下の画像のように本体を折り曲げた状態で、液晶の下半分にキーボードを載せて、クラムシェルのような形状でも使用でき、自由度が高いです。
その他の特徴
ThinkPad X1 Fold 16.3型は、最大32GBメモリ、最大1TB SSD、5G対応という構成を選択できます。また、バッテリーには、48Whと、64Whの2つの容量があり、軽さと、バッテリー駆動時間のどちらを重視するかによって、搭載するバッテリーを選べるようです。このように、使い方に合った構成を選びやすくなっています。
インターフェイスには、USB4(Thunderbolt 4対応)x2、USB-C(Video-out対応)を備えています。また、キーボード側にはキーボード充電用のUSB-Cポートが1つあります。
ただし、キーボードとスタンドを合わせると、約1.9kgぐらいの質量になるので、モバイル機としては決して軽くはありません。あくまでも、大きな画面を容易に持ち運びたい方や、自由度の高い最先端機種を使いたい方に向けの機種となっています。
また、価格も54万円台~と非常に高額なので、一般ユーザーに簡単に手が出せる機種でないのは残念です。
購入先
ThinkPad X1 Fold 16.3型は、レノボオンラインストアで2022年10中旬以降に受注開始予定となっています。
レノボ 公式サイト
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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