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レノボ Yoga Slim 750i Pro の実機レビュー

CPU | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
---|---|
GPU | GeForce MX450 |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 14.0インチ |
液晶種類 | 2.2K IPS 非光沢 |
質量 | 約1.33kg |
バッテリー | 約15.2時間 (61Wh) |
価格[税込] | 17万円台~ |
Yoga Slim 750i Proは、ライトなクリエイティブ作業に適した少し高めのスペックを備えつつ、持ち運びもしやすいサイズと質量のモバイルノートPCです。
第11世代Core + GeForce MX450という構成だけでなく、アスペクト比16:10で広色域の2.2K液晶も特徴的で、クリエイティブな作業に適したポイントとなっています。
また、これらの構成で、さらに61Whの大容量バッテリーを搭載しながらも、質量は約1.33kgしかありません。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1165G7、GeForce MX450、16GBメモリ、1TB PCIe SSD
目次
お忙しい方は、「Yoga Slim 750i Proの特徴」のみお読みください。
Yoga Slim 750i Proの特徴
ライトクリエイター向けモバイルPC
Yoga Slim 750i Proは、第11世代Core + GeForce MX450の構成に、作業がしやすい解像度の広色域液晶を搭載し、ライトなクリエイティブ作業を行う方をターゲットとした機種です。しかも、約1.33kgと軽く、気軽に持ち出すことができます。
ゲーミングPCほどの性能は必要ないけど、一般的なノートPCよりは少し高めの性能で、場所を選ばずに作業ができるノートPCが欲しいという方に適した機種です。

16:10の2.2K液晶を搭載
Yoga Slim 750i Proの特徴の1つは、2240x1400の2.2K液晶を搭載している点です。
一般的なFHD液晶よりも解像度が少し高くなっており、画面に表示できる情報量が増えています。作業パネルが複数表示されるようなクリエイター向けのアプリも、使いやすいと思います。
最近の流れに乗って、画面のアスペクト比は16:10となっています。わずかですが縦方向の表示面積が増えることで、ウェブページや、Officeドキュメントなどのスクロールする画面が使いやすくなりますし、作業性もアップします。
また、100% sRGBと広めの色域なので、ウェブコンテンツの作成や、SNS用の写真や動画の編集といった、ライトなクリエイティブな作業にも適しています。

高いCPU電力を維持し、高パフォーマンス
今回のレビュー機では、Core i7-1165G7を搭載していますが、他のCore i7-1165G7搭載ノートPCよりも、高いパフォーマンスが出ていました。
Core i7-1165G7のOperating Rangeは12~28Wとなっており、通常、処理実行直後はこれよりも高いCPU電力になるものの、時間が経てばこの12~28W内に収まります。しかし、本製品は、CPU使用率が100%となる高い負荷をかけたとき、約38Wと非常に高いCPU電力を維持していました。

この影響で、一般的なCore i7-1165G7搭載ノートパソコンよりも非常に高いベンチマークスコアが出ていました(下図)。
GDDR6のGeForce MX450を搭載
Yoga Slim 750i Proは、GeForce MX450を搭載しており、動画編集やゲームなどが、普通のノートPCよりも快適に動きます。
特に、GDDR6のGeForce MX450を搭載しており、GDDR5のGeForce MX450を搭載したThinkPad E15 Gen 2よりも高速です。

上記の通り、CPUが高いコア電力で推移する上に、GeForce MX450の外部グラフィックスを搭載していると、ACアダプターの容量が、通常の65Wでは不足しないか心配になりますが、本製品は95WのACアダプターを搭載しています。これにより、GeForce MX450の性能を十分引き出すことが可能です。

Premiere Proの書き出し時間はMacBook Pro 16インチと同等
3DMark Time Spyのグラフィックスコアを確認してみると、Core i7-1165G7の内蔵グラフィックス「Intel Iris Xe」の約2倍のスコアで、GeForce GTX 1050よりも高いスコアでした。
また、Premiere Proによる4K動画の書き出し時間を計測してみると、Intel Iris Xeよりも40%も速く、MacBook Pro 16インチと同等の書き出し時間でした。
FF14もプレイできるパフォーマンス
ゲームにおいては、1920x1080、標準(ノートPC)の設定で、85 fpsの平均フレームレートが出ていました。グラフィック設定を低めにすれば、割とゲームも楽しむことが出来ます。
![]() ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
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その他の特徴
高い解像度の液晶に、高い性能のCPUとグラフィックスを搭載し、モバイルノートPCとしては、バッテリー駆動時間が気になるところですが、当サイトの計測では、割と長めのバッテリー駆動時間でした(詳細)。
また、IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用したWindowsへのログインが可能です。ディスプレイを開くだけで、電源ONからWindowsへのログインまでを、ゼロタッチで行うこともできます。

搭載しているカメラを活用して、肩ごしに画面をのぞき込むショルダーハッキングを検知して、警告を表示したり、ユーザーがPCの前から離れたことを検知して素早くPCをロックするといった機能で、セキュリティを守ることもできます。
無線規格は、Wi-Fi 6に対応しており、環境次第では、高速通信も可能です。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、快適に動きます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 動画向きの画面比ではありませんが、ディスプレイの表示が綺麗で、比較的スピーカー音もいいので、動画鑑賞は快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | Adobe RGB 100%の色域は必要なく、sRGB 100%の色域で構わなければ、快適に作業できると思います。 |
動画編集 | ○ | GeForce MX450を搭載することで、FHD動画なら、編集作業が快適で、書き出し時間も速かったです。ただし、凝ったエフェクトをかけて動画を作る場合や、4K動画などを作る場合は、GeForce GTX/RTXシリーズ搭載のPCがいいかなと思います。 |
ゲーム | △~○ | GeForce MX450を搭載することで、グラフィック設定を低めにすれば、割と高いフレームレートが出ていました。軽めのゲームならできると思います。ただし、サイバーパンク 2077のような重いゲームやレイトレーシングを使った映像を楽しみたい場合は、GeForce RTXシリーズを搭載したゲーミングノートがいいと思います。 |
ディスプレイのチェック
Yoga Slim 750i Proのディスプレイのチェックです。パネルは、「LEN140WU」でした。
2.2Kの高解像度で、アスペクト比も16:10で、色域も比較的広いです。最大輝度は、当サイトの計測では360cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.9%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、わずかに赤と青が強く発色していることが分かりますが、わずかですのでそれほど気にはなりません。比較的自然な発色です。

視野角は広いです。

画素形状です。ギラつきはそれほど感じません。

非光沢液晶であるため、画面への映り込みが低減され、見やすいです。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Yoga Slim 750i Proのキーボードの打ちやすさは普通です。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18mmです。キーストロークは約1.3mmです。押し心地は普通ですが、1つの枠に複数のキーが入っている箇所があり、見た目が残念なのと、それらはキーとキーの間が狭いので、タイプミスしやすくなります。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトを搭載している点はいいです。

パフォーマンスのチェック
Yoga Slim 750i Proのパフォーマンスのチェックです。
本製品は、Lenovo Vantageの電源スマート設定により、デフォルトの「インテリジェント・クーリング」の他、高いパフォーマンスが出る「エクストリーム・パフォーマンス」などに設定を変更できます。

Core i7-1165G7のデフォルト時と、エクストリーム・パフォーマンス時のPL1は、次のようになっていました。


CPU
Yoga Slim 750i Proは、UP3と呼ばれる第11世代Coreプロセッサーを搭載しており、ノートパソコンとしては標準的な性能です。
今回、Core i7-1165G7を搭載していますが、ベンチマークスコアを確認すると、同じCPUを搭載した他のCPUよりも高いパフォーマンスが出ています。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移は下のグラフの通りです。デフォルト時のPL1の設定は20W、エクストリーム・パフォーマンスにしたときのPL1の設定は38Wになっていましたが、この設定通り、CPU電力は推移しています。
通常は、38Wのように高い電力に設定されている場合、途中で下がるケースがほとんどですが、本製品は38Wを維持して推移しており、高いパフォーマンスが出ています。ただし、このときはCPU温度も高めになります。
デフォルトの状態でも高めのパフォーマンスが出ているので、普段はデフォルト状態で使っていいと思います。
- CPU電力
- CPUクロック
- CPU温度






メモリ
LPDDR4Xのメモリを搭載しており、速度はご覧の通りで比較的速いです。なお、オンボードメモリなので換装はできません。
~ メモリ性能の評価 ~

グラフィックス
グラフィックスについては、GeForce MX450を搭載しています。ThinkPad E15 Gen 2で計測したときは、Intel Iris Xeよりもややよい程度のスコアだったので、本製品もあまり期待していませんでしたが、今回はGDDR6のグラフィックスメモリを搭載していることもあり、思ったよりも高めのスコアでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
ゲームをしたときのフレームレートは次の通りです。なお、シーンや状況によってフレームレートは変わるので、参考程度にご覧ください。今回、軽めのゲームのみでフレームレートを計測しましたが、このようなゲームであれば、グラフィック品質を低めに設定することで、60fps以上のフレームレートが出ており、快適にゲームができました。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
![]() Apex Legends
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 99 fps |
高設定 | 52 fps |
![]() VALORANT
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 225 fps |
高設定 | 92 fps |
![]() フォートナイト
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 163 fps |
中設定 | 143 fps | |
高設定 | 71 fps |
![]() PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 非常に低い | 99 fps |
中型 | 61 fps | |
ウルトラ | 50 fps |
![]() ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 標準(ノート) | 12044 / 85 fps |
![]() ドラゴンクエストX
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 最高品質 | 18714 |
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

速い書き出し時間です。現像処理自体も快適です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください

比較的重い機能を実行したときの処理時間を下に掲載します。いずれも数秒で終わっており、快適に編集できました。
処理時間 | |
ニューラルフィルター | 約3秒 |
コンテンツに応じた塗りつぶし | 約5秒 |
被写体を選択 | 約3秒 |
スマートシャープ | 約1.5秒 |

FHD動画の場合において、本製品は、Core i7-1165G7のみで処理した場合に比べ、約半分の時間で書き出しが終わっており非常に速いです。編集自体も快適です。
4K動画の場合も、書き出しに関しては、MacBook Pro 16インチと同等の時間でした。ただ、本製品のCPU性能は、Core i7-10750HやCore i9-9980HKと比べると劣るので、CPUのみに負荷のかかるエフェクトは、ややもたつくこともあります。4K動画を編集するなら、GeForce RTX 2060などを搭載したPCのほうがおすすめです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

CPUのみで実行するx265エンコードですが、Core i7-1165G7にしては非常に速かったです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
本製品のUSB-Cポートは、Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort出力に対応しており、下表の通りすべての機器が使用できました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
90W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 警告は出るが充電は可能
ちなみに、本製品のACアダプターは95Wと容量が大きいこともあって、サイズも大きく持ち運びに不便です。そのため、外出時は、下図のような90Wクラスの小型充電を携帯すると便利です。なお、下の90Wの充電器を接続し、3DMarkのベンチマークを計測してみましたが、付属のACアダプターとほとんど変わらないスコアが出ていました。

HDMIの動作チェック
HDMIポートは搭載していません。
質量のチェック
Yoga Slim 750i Proの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約 1.33kg」とあり普通です。当サイトの計測値は下表の通りです。外部グラフィックスを搭載したノートとしては比較的軽いのではないかと思います。
質量 | |
PC本体 | 1.335kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 410g |
バッテリー駆動時間のチェック
Yoga Slim 750i Proのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量を確認すると、約61Whでした。

バッテリー駆動時間は下の通りで、比較的長いです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約15.2時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 11時間31分 |
(3) 動画再生時 | ― |
(4) PCMark 8 Work | 6時間23分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
バッテリー駆動時のCINEBENCH R23のスコアです。スコアは下がりますが、これでもOfficeの使用やWeb閲覧程度なら十分使えるスコアです。
:バッテリー駆動時のスコア
ACアダプターが95Wと、モバイルノートとしては大容量であるため、充電時間も速いです。
パーツの温度のチェック
高い負荷をかけたときのパーツの温度を掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
エンコード時の温度
デフォルト時は問題ない温度です。エクストリーム・パフォーマンス時はCPU温度が高くなるので、通常はデフォルトのままで使うといいと思います。
- デフォルト時
- エクストリーム・パフォーマンス時


FF14ベンチ実行時の温度
ゲームの場合も、エクストリーム・パフォーマンスだと、GPU温度は問題ないものの、CPU温度が高めになります。
- デフォルト時
- エクストリーム・パフォーマンス時




静音性のチェック
Yoga Slim 750i Proの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。デフォルト時は高い負荷がかかっても静かです。エクストリーム・パフォーマンス時はやや高めの騒音値になります。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から4番目:FF14紅蓮ベンチマーク実行時
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
デフォルト時は熱くないです。エクストリーム・パフォーマンスにして、エンコードやゲームなどの高めの負荷をかけると、全体的に表面温度が上がり、手の平が熱くなってきます。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
アイドル時は低めの温度ですが、エクストリーム・パフォーマンスにして、ゲームなどをすると高めの消費電力になります。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
Yoga Slim 750i Proの外観のチェックです。
ボディ素材には、プレミアムアルミニウムを採用し、高い質感です。ボディカラーは、明るいライトシルバーです。シンプルなデザインなので、場所や用途を選ばずに使用することができそうです。

天板もシルバーで統一されています。

スピーカーは左右の底面側にあります。音質は比較的良く。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

Webカメラは1280x720の解像度で、画質は普通です。
IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用したWindowsへのログインが可能です。ディスプレイを開くだけで、電源ONからWindowsへのログインまでを、ゼロタッチで行うこともできます。

ボディの高さは最薄部が14.6mmとなっており、薄いです。

Yoga Slim 750i Proは、インターフェイスとして、USB3.0、USB-C x2を備えています。
前述の通りUSB-Cポートは、Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPortに対応しています。本体への給電にも、このUSB-Cポートを使用します。
ただ、SDカードリーダーは備えていません。せっかく、クリエイター向けノートPCというのであれば、写真や動画の取り込みがしやすいように、SDカードリーダーがあれば使い勝手がよかったと思います。


液晶が開く最大の角度です。

底面です。

ACアダプターは95Wと、モバイルノートPCとしては大容量です。

まとめ
Yoga Slim 750i Proは、ライトなクリエイティブ作業に適した、14型モバイルノートPCです。
アスペクト比16:10で、広色域の2.2K液晶は、クリエイティブな用途はもちろん、Web閲覧や仕事にも使いやすいです。
14型のコンパクトボディに、外部グラフィックスを搭載し、しかも約1.33kgと軽いというのも大きな特徴です。競合する機種が少ないジャンルだと思います。
Core i7-1165G7+GeForce MX450の構成にしては、ベンチマークスコアが思いのほか高く、動画編集なども比較的快適にできます。
メインターゲットは、ライトなクリエイティブ作業を行う方だと思いますが、すでに本格的なクリエイター向けデスクトップPCを所持している方のサブ的なモバイルノートPCとしてもいいかもしれません。
ライトなクリエイティブ作業に適したモバイルノートPC
Yoga Slim 750i Pro

特徴
- 第11世代Core + GeForce MX450を搭載
- 16:10の広色域2.2K液晶搭載
- 大容量バッテリーを搭載しながら約1.33kgと軽い
こんなあなたに
- SNS、ブログ投稿用の写真・動画の編集用として
- 少し高めのスペックの持ち運べるノートPCが欲しい方
- 価格17万円台(税込)~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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約15年間にわたり、年間100機種以上、パソコンを細かくチェックしている筆者がおすすめするノートパソコン。