ThinkPad X1 Extreme Gen 4の実機レビュー

更新日:
CPU Core i9-11950H
Core i7-11850H
Core i7-11800H
GPU CPU内蔵 /
RTX 3080 / 3070
3060 / 3050 Ti
メモリ 最大64GB
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 16.0インチ
液晶種類 WQXGA IPS
WQUXGA IPS
WQUXGA IPS タッチ
質量 約1.81kg~
バッテリー 最大 約12.8時間
5G 対応モデルあり
価格[税込] 27万円台~
Windowsノートのフラグシップ機

ThinkPad X1 Extreme Gen 4は、ノートPCとしてはトップクラスの性能を備えた、クリエイター向けのフラグシップ機です。しかも、約1.81kg~と軽く、持ち運びもしやすいです。

最大で、Core i9-11950H + RTX 3080というハイスペック構成を選択でき、特にグラフィックス性能が旧モデルから飛躍的にアップしています。

さらに、液晶も16型に少しサイズアップし、作業性もよくなっています。4K相当のWQUXGA液晶は100% Adobe RGBと色域が広く、多ジャンルのクリエイティブワークに対応できそうです。

高いスペックを必要とする作業を、場所を問わずに行える、プロクリエイター用のノートPCです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-11800H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060、512GB NVMe SSD、WQUXGA液晶

 

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目次

お忙しい方は、「ThinkPad X1 Extreme Gen 4の特徴」のみお読みください。

 

ThinkPad X1 Extreme Gen 4

最大でRTX 3080を搭載でき、約1.81kg~と軽い

ThinkPad X1 Extreme Gen 4の最大の進化は、高性能グラフィックスを選択できるようになった点です。

旧モデルのThinkPad X1 Extreme Gen 3では、GeForce GTX 1650Ti Max-Qの外部グラフィックスしか選択できませんでしが、下の画像にあるグラフィックスを選択できるようになりました。グラフィックス性能が大きく向上しており、対応できる作業の幅が広がっています。

しかも、約1.81kg~と質量が2kgを切っており、このスペックとサイズとしては非常に軽いです。高めのスペックを備えつつ、移動しやすいノートPCを必要としている方に、おすすめの機種です。

選択できるグラフィックス

 

16型の広色域液晶を搭載

ThinkPad X1 Extreme Gen 4では、搭載するディスプレイも進化しています。アスペクト比が16:10の16型液晶となっています。表示できる情報量が少し増えており、ペイン(枠)の多いクリエイター向けソフトがより使いやすくなりました。また、複数のウィンドウを同時に表示しての作業もしやすいです。作業効率がアップすると思います。

複数のウィンドウを表示しての作業もしやすい

 

ThinkPad X1 Extreme Gen 4は、下の画像にあるような、3種類の液晶を選択できます。

WQUXGA液晶は、100% Adobe RGBクラスと色域が広いです。今回、このWQUXGA液晶搭載モデルをチェックしましたが、当サイトの計測でも、Adobe RGBカバー率99.3%(sRGBカバー率99.3%、DCI-P3カバー率90.9%)と広色域でした。また、このWQUXGA液晶は、ファクトリー・カラー・キャリブレーションに対応しており、工場出荷時に色調整されているので、正確な色表現が期待できます。DTP用途のような、プロのクリエイティブ作業にも使用できそうです。

また、WQUXGA マルチタッチ対応液晶搭載時には、カスタマイズ画面でLenovo Pen Proを選択でき、アクティブペンも使用できます。

選択できる液晶の種類
DTP作業にも使える広色域液晶

 

RTX 3060の最大グラフィックスパワーは95W

ThinkPad X1 Extreme Gen 4の搭載するRTX 30シリーズのグラフィックスは、メーカーにより機種ごとに設定されている、最大グラフィックスパワーが異なり、この設定値によって実際のパフォーマンスにも差があります。

今回、RTX 3060 Laptopを搭載したモデルをチェックしましたが、最大グラフィックスパワーは95Wでした。

RTX 3060の最大グラフィックスパワーは95W

 

最大グラフィックスパワー95Wというのは、RTX 3060 Laptopでは標準的な設定だと思います。3DMark Time Spyのグラフィックススコアでも、ゲーミングノートPCであれば、ミドルクラスぐらいのスコアがしっかりと出ていました。4K動画編集なども快適に行える性能です。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 165W 12077
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 140W 10507
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
ミドルレンジ RTX 3070 95W 9220
RTX 3070 85W 8838
RTX 3060 130W 8297
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 90W 7498
RTX 3060 75W 7047
RTX 3060 95W 7029
RTX 3060 65W 6450
GTX 1660Ti   5667
エントリー RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 95W 5054
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 40W 3980
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :レビュー機で計測したスコア
W(ワット)は最大グラフィックスパワー

 

メモリは最大64GB、ストレージは最大4TB

メモリは最大64GB搭載することが可能で、クリエイターソフトを複数起動する方も安心です。

ストレージは、M.2 SSDを最大2基搭載することが可能で、最大4TBのストレージを確保できます。なお、M.2 SSDを2基搭載できるのは、CPU内蔵グラフィックスモデル、もしくは、RTX 3050 Ti搭載モデルとなります。RTX 3060以上のグラフィックスを搭載するモデルは、M.2 SSDを1基しか搭載できませんので、ストレージの最大容量は2TBとなります。

ストレージのカスタマイズ画面

 

5Gにも対応

ThinkPad X1 Extreme Gen 4では、5G対応モデムを搭載することができます。

なお、5Gを選択できるのは、グラフィックスが、CPU内蔵グラフィックス、もしくは、RTX 3050 Tiの場合のみです。

5G対応モデムを搭載可能

 

放熱性能がやや気になる

ThinkPad X1 Extreme Gen 4では、最大でCore i9-11950H + RTX 3080 Laptopとかなり高いスペック構成を選択できます。

今回チェックしたのは、Core i7-11800H + RTX 3060 Laptopという構成でしたが、冷却機構は下の画像のとおりで、2つのファンと、2本のヒートパイプで、背面の2ヶ所から排気を行っています。同等のスペック構成のゲーミングノートPCと比較すると、控えめの冷却機構です。

2つのファンと2本のヒートパイプで冷却

 

今回のテストでは、「高パフォーマンスモード」で、CPUに高い負荷をかけると、サーマルスロットリングが発生していました。ファンの回転速度が上がる「最も高いパフォーマンスモード」にすれば、サーマルスロットリングは発生していませんでしたが、CPU温度は約96℃と高めでした。

それでも、Core i7 + RTX 3060の構成であれば、「最も高いパフォーマンスモード」にすれば、CPU温度は高いものの、十分なパフォーマンスが出ていました。しかし、Core i9や、RTX 3080などを搭載した時に、どこまでパフォーマンスを引き出すことができるのかはやや心配です。スリムなボディや、冷却性能とのバランスを考えると、あまり高めのスペック構成にはしないほうがいいと思います。

高負荷時にはサーマルスロットリングが発生

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動きます。
オンライン会議 カメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 ディスプレイの色域が広く、色鮮やかな表示が可能です。また、スピーカー音もいいので、動画鑑賞は快適です。
RAW現像
画像編集
WQUXGA液晶は、100% Adobe RGBクラスと色域が広いです。CPUの処理性能も高く、十分な容量のメモリも搭載できるので、RAW現像や画像編集は快適です。DTP用途にも使用できます。
動画編集 GeForce RTX 30シリーズを搭載したモデルであれば、4K動画の編集などの本格的な用途にも、快適に使用できます。
ゲーム 最大でRTX 3080を搭載できるので、ゲームプレイも可能です。ただし、ゲーム時のフレームレートにはばらつきがありました。また、ハイリフレッシュレート液晶ではないので、ゲームが主な目的であれば、ゲーミングノートPCの方がおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

ThinkPad X1 Extreme Gen 4のディスプレイのチェックです。

今回搭載しているのは、WQUXGA液晶です。

WQUXGA(3840x2400)、100% Adobe RGB

パネルは、「LP160UQ1 SPB1」でした。

WQUXGAディスプレイの場合、「X-Rite Color Assistant」というソフトから、プロファイルを変更することが出来ます。プロファイルには、「Adobe RGB」、「DCI-P3」、「sRGB」などが用意されおり、いずれかを選択すると、あらかじめ用意されたICMファイルが切り替わり、色域、ガンマ、輝度などが変わります。

X-Rite Color Assistantでプロファイルを選ぶと、、
ICMファイルが切り替わる
Adobe RGB選択時
DCI-P3選択時
sRGB選択時

 

コメント [2021.12.8 変更]

上のプロファイルを変更して、CalMAN Studioで色域を計測してみましたが、変化がありませんでした。機能しているのかよくわからないので、引き続き調査してみたいと思います。

 

最大輝度は、当サイトの計測では634cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

X-Rite Color Assistantで「Not Calibrated」にしたときの色域の計測結果はご覧の通りで、広いです。

(ちなみに、sRGBモードにして計測しても、同じ色域が計測されます)

  カバー率
sRGBカバー率 99.3%
DCI-P3カバー率 90.9%
Adobe RGBカバー率 99.3%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色とも揃って1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。若干ギラつきはありますが、ほとんど気にならない程度です。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ThinkPad X1 Extreme Gen 4のキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:19mm、キーストロークは約1.5mmです。標準的な配置で、主要なキーでサイズが小さいキーもありません。キートップが大きく湾曲しており、指のフィット感はいいです。テンキーはありませんが、手をホームポジションに置いた時に、体が画面の中央に来るので、使いやすいです。

総合的に見ると、比較的打ちやすいキーボードです。ただし、従来機種よりもキーストロークが浅くなっており、個人的には従来機種のほうがタイピングはしやすかったです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

トラックパッドのサイズは普通です。クリックボタンは薄型です。トラックポイントでもマウスカーソルの操作ができます。比較的使いやすいトラックパッド・トラックポイントです。

タッチパッド

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

ThinkPad X1 Extreme Gen 4のパフォーマンスのチェックです。

最近のThinkPadシリーズは、画面右下の電源スライダーで、パフォーマンスおよびファン速度を調整できます。電源スマート設定の、パフォーマンス・モードと、ウルトラ・パフォーマンス・モードは、それぞれ、電源スライダーの、高パフォーマンスと、最も高いパフォーマンスに対応しています。ここでは、「高パフォーマンス」、「最も高いパフォーマンス」という呼び方に統一し、この2つのモードでのベンチマーク等を計測していきます。

電源スマート設定
電源スライダー

 

今回、Core i7-11800Hを搭載していますが、高パフォーマンス時と、最も高いパフォーマンス時のPL1は、次のようになっています。なお、このCPU電力で動くのは、処理開始のほんの一瞬だけで、徐々にCPU電力は下がります。

高パフォーマンス
最も高いパフォーマンス

 

CPU

ThinkPad X1 Extreme Gen 4では、マルチコア、シングルコアのどちらも、Core i7-11800Hとしては標準的なスコアが出ていました。

また、最も高いパフォーマンスモードでは、PL1が大きくアップするため、スコアも高くなっています。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-11800H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 11543 [最も高いパフォーマンス]
10188 [高パフォーマンス]
10593
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Ryzen 7 PRO 5850U 9143
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900H 1570
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1515 [最も高いパフォーマンス]
1514 [高パフォーマンス]
1507
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 PRO 5850U 1415
Ryzen 7 5800U 1382
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
Core i5-10500H 1162
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリはDDR4-3200で普通の速さです。スロットメモリなので、メモリの換装もできます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~

今回、SiSoftware Sandra 2020のソフトでメモリの速度を計測しようとすると、ブルースクリーンになってしまうので、計測はしていません。

他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ

 

グラフィックス

今回は、グラフィックスに、GeForce RTX 3060 Laptopを搭載しています。最大グラフィックスパワーは95Wです。

GeForce RTX 3060(最大グラフィックスパワー95W)を搭載した別機種で計測したスコアには及びませんでしたが、十分なグラフィックス性能を発揮できていると思います。

ただし、「高パフォーマンス」モードだと、グラフィックス性能が低めなので、グラフィックス性能を必要とする作業では、「最も高いパフォーマンス」モードで使用する方がよさそうです。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 3060 95W 7029 [最も高いパフォーマンス]
5061 [高パフォーマンス]
RTX 2060   6163
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptopの情報は次の通りです。なお、動作モードを変更しても、GPUクロック等に変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

今回は、ストレージにPCIe Gen4 SSDを搭載しているため、読み込み速度は非常に高速でした。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6301
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度も速いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Core i7-11800Hを搭載しているので、現像時間は短いです。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
61秒
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

比較的重い機能を実行しましたが、いずれも数秒で終わっており、快適に作業できます。RTX 30シリーズのグラフィックスを搭載しているので、AIを使ったニューラルフィルター処理にかかる時間も短めです。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分52秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約5秒
スーパー解像度 約7秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約5秒
被写体を選択 約2秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出しも速いです。編集作業も快適に行うことができます。4K動画の編集が主な目的であれば、Core i7-11800H + RTX 3060ぐらいの構成でちょうどいいと思います。

4K動画の書き出し
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (95W)
4分19秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードですが、十分な速度でした。

Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Core i7-11800H 10分38秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Ryzen 7 PRO 5850U 15分12秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Ryzen 5 5500U 17分01秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Core i7-10510U 28分32秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SPECviewperf 2020

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ここでは、ゲームの平均フレームレートを掲載します。Core i7-11800H、GeForce RTX 3060 Laptopの構成での計測です。最も高いパフォーマンスが出る「最も高いパフォーマンス」モードで計測しています。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

多くのタイトルを楽しくプレイすることができるスペックではありますが、ゲームのベンチマークスコアがやや安定しない傾向がありました。ゲームが主な目的であれば、やはりゲーミングノートPCの方がいいと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 93 fps
オフ 59 fps
ウルトラ オフ 52 fps
自動 61 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 83 fps
RTX 3080 16GB 140W 82 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 82 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3080 16GB 165W 70 fps
RTX 3060 130W 67 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 140W 63 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 95W 52 fps
RTX 3060 90W 51 fps
RTX 3060 75W 50 fps
RTX 3050Ti 95W 33 fps
RTX 3050Ti 60W 32 fps
RTX 3050 95W 28 fps
RTX 3050Ti 40W 23 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 60 fps
オフ 60 fps
最大 オフ 43 fps
高性能 49 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 130W 75 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3070 130W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3070 140W 57 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3060 95W 43 fps
RTX 3060 130W 40 fps
RTX 3050Ti 60W 31 fps
RTX 3050 95W 29 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 87 fps
73 fps
ウルトラ 78 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 140W 78 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 95W 78 fps
RTX 3060 130W 74 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 45 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 105 fps
標準品質 90 fps
高品質 68 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 86 fps
RTX 3070 140W 85 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3060 95W 68 fps
RTX 3050Ti 60W 55 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 41085 / 151 fps
15194 / 89 fps
ウルトラ 10875 / 75 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3070 140W 84 fps
RTX 3060 130W 82 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3060 95W 75 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 50 fps
55 fps
最高 43 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070 140W 93 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 69 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
RTX 3060 95W 43 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 15294 / 135 fps
高(ノート) 13105 / 115 fps
最高品質 12021 / 95 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 153 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 148 fps
RTX 3080 16GB 140W 144 fps
RTX 3080 16GB 165W 140 fps
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 3070 140W 119 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 3060 90W 108 fps
RTX 3060 130W 107 fps
RTX 3050Ti 60W 96 fps
RTX 3060 95W 95 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050Ti 40W 78 fps
GTX 1650Ti   73 fps
GTX 1650   64 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 17289 / 128 fps
高(ノート) 14277 / 107 fps
最高品質 12981 / 95 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3070 140W 120 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3060 95W 95 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 65W 73 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   63 fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 203 fps
高設定 129 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 239 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 236 fps
RTX 3080 16GB 165W 235 fps
RTX 3080 16GB 140W 222 fps
RTX 3080 16GB 130W 196 fps
RTX 3070 130W 193 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3060 130W 164 fps
RTX 3070 140W 162 fps
RTX 3060 90W 144 fps
RTX 3060 75W 143 fps
RTX 3060 95W 129 fps
RTX 3050Ti 60W 113 fps
RTX 3050 95W 99 fps
RTX 3050Ti 40W 95 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 219 fps
高設定 184 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 404 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 390 fps
RTX 3080 16GB 165W 326 fps
RTX 3070 130W 300 fps
RTX 3060 130W 276 fps
RTX 3080 16GB 130W 275 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3080 16GB 140W 271 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 3050Ti 60W 238 fps
RTX 3060 90W 218 fps
RTX 3050 95W 211 fps
RTX 3070 140W 193 fps
RTX 3060 95W 184 fps
GTX 1650Ti   180 fps
RTX 3050Ti 40W 145 fps
RTX 3050 65W 102 fps
※プラクティス 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 151 fps
高設定 117 fps
最高設定 52 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 191 fps
RTX 3080 16GB 140W 190 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 185 fps
RTX 3080 16GB 165W 167 fps
RTX 3080 16GB 130W 159 fps
RTX 3070 130W 150 fps
RTX 3080 8GB 105W 145 fps
RTX 3070 95W 142 fps
RTX 3060 130W 140 fps
RTX 3060 75W 127 fps
RTX 3070 140W 126 fps
RTX 3060 90W 121 fps
RTX 3050Ti 60W 108 fps
RTX 3050Ti 40W 87 fps
GTX 1650Ti   78 fps
GTX 1650   74 fps
RTX 3050 95W 70 fps
RTX 3060 95W 52 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 148 fps
中型 161 fps
ウルトラ 136 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 236 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 229 fps
RTX 3080 16GB 140W 186 fps
RTX 3070 130W 186 fps
RTX 3080 8GB 105W 185 fps
RTX 3080 16GB 165W 183 fps
RTX 3080 8GB 135W 183 fps
RTX 3070 95W 183 fps
RTX 3080 16GB 130W 170 fps
RTX 3060 130W 157 fps
RTX 3060 75W 156 fps
RTX 3070 140W 151 fps
RTX 3060 90W 140 fps
RTX 3060 95W 136 fps
RTX 3050Ti 60W 124 fps
RTX 3050 95W 109 fps
RTX 3050Ti 40W 96 fps
GTX 1650Ti   82 fps
RTX 3050 65W 76 fps
GTX 1650   69 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 19815(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPortに対応したUSB-Cポートを2つ備えています。テストした結果は以下の通りでした。

本体への給電に使用するためには、90W程度の高い出力が必要です。ただし、ノートPCを使用しながら給電する場合は、付属のACアダプターを使用する方がいいでしょう。電源オフ時に、本体を充電する目的であれば、USB-Cアダプターを使ってもいいと思います。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
90W RAVPower GaN充電器
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBでの表示ができていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

ThinkPad X1 Extreme Gen 4の質量のチェックです。

メーカーサイトには「マルチタッチ対応:約1.86kg、マルチタッチ非対応:約1.81kg」とあります。当サイトの計測値は下表の通りで、仕様値よりも少し重めでした。それでも、高性能のCPU・GPUを搭載した16型ノートPCとしては、軽いです。持ち運びもできる、クリエイター向けのハイスペックノートPCです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.994kg
ACアダプター+電源ケーブル 910g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ThinkPad X1 Extreme Gen 4のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、90.1Whでした。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は長くはありませんが、高性能CPU・GPU搭載機としては健闘していると思います。ライトな作業であれば、バッテリー駆動でも使えそうです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大 約12.8時間
(2) PCMark 10 Modern Office 5時間17分
(3) PCMark 10 Gaming 1時間33分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
78%(約70Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、プライバシーシャッターが付いています。ウェブカメラを使用しないときは、シャッターを閉じておくと、安心です。IRカメラ付きを選択すると、Windows Helloの顔認証が使用できます。なお、WQUXGA液晶は、自動的にIR&FHDカメラとなります。

Webカメラ

 

Webカメラは、FHD 1080pのカメラです。広角のレンズで、寒色寄りの画質です。また、やや暗めな感じがしました。解像度は高いですが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能かと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーはキーボード面の左右に配置されています。音質は比較的良く、ノートPC基準で10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「高パフォーマンス」モードでは、3分ほど経過した後から、CPU電力が大きく下がり、また上がるという動作を繰り返しています。いわゆる、サーマルスロットリングが発生した状態となっています。その結果、CPU温度は約96℃前後と、60℃台の間を上下しています。

「最も高いパフォーマンス」モードでは、ファン速度がアップするため、CPU電力は57W前後を維持し、CPUもクロックダウンしておらず、サーマルスロットリングは発生していません。ただし、CPU温度は約96℃と高めで推移しています。

やはり、ゲーミングノートと比べると冷却性能は劣ります。

  • 高パフォーマンス時
  • 最も高いパフォーマンス時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

ゲーム時のGPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度は下図の通りです。

「高パフォーマンス」モードでは、CPU、GPUともにそこまで温度は高くありませんが、「最も高いパフォーマンス」モードだと、GPU温度がやや高めになっています。ただ、許容範囲の温度だとは思います。動画編集時に最も負荷のかかる書き出し処理も、このくらいの負荷がかかりますが、大丈夫ではないかと思います。

  • 高パフォーマンス
  • 最も高いパフォーマンス
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

ThinkPad X1 Extreme Gen 4の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。高パフォーマンスモードでは、動画プレビュー時でも騒音値が上がります。さらに、最も高いパフォーマンスモードでは、ファンの回転速度が上がるため、うるさく感じる騒音値になります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proによる動画プレビュー
左から3番目:Adobe Premiere Proによる動画の書き出し

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷がかかると全体的に温度が上がります。動画の書き出しのような高負荷作業時は、両方の手のひらに熱さを感じ、不快になります。ただ、コンパクトな筐体なので、仕方がない部分だと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

高性能のCPUとGPUを搭載しているので、消費電力はやや高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ThinkPad X1 Extreme Gen 4の外観のチェックです。

外見は、ThinkPadシリーズらしい、ビジネス用途にも使いやすい、オーソドックスなデザインです。ボディは、アメリカ国防総省の調達基準、MIL-STD-810Hに準拠した12のテストをクリアしており、堅牢性が高いです。

 

天板は、カーボンファイバー素材が使用されており、カーボン柄となっています。

 

閉じた時の画像です。厚さは、非タッチ液晶搭載時で17.7mmと、スリムです。

 

電源ボタンに、指紋センサーが統合されており、指紋認証が使用できます。

 

側面のポート類です。USB3.2 x2、USB-C x2(Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応)、HDMI、SDカードリーダーを備えています。不足のない構成です。

 

液晶面は180度開き、フラットになります。

 

底面です。

 

底面カバーを外すと、内部は下の画像のようになっています。

 

メモリは、スロットメモリなので換装が可能です。

 

ストレージは、Type 2280のM.2 SSDを搭載していました。放熱板も付いています。

 

ACアダプターは、230Wと大容量です。サイズが大きく、コンセント側のケーブルも太いです。なお、CPU内蔵グラフィックスモデルは135W、RTX 3050 Ti搭載モデルは170WのACアダプターとなるようです。

 

まとめ

以上が、ThinkPad X1 Extreme Gen 4のレビューです。

旧モデルからグラフィックス性能が大きく向上し、最大でGeForce RTX 3080を搭載することができます。また、最大でCore i9-11950Hを搭載できるので、CPU性能も高いです。しかも、ボディは約1.81kg~と軽く、プロクリエイター用の高いスペックを持ち運ぶことができます。

もう一つの大きな特徴は、サイズアップした、アスペクト比16:10の16型液晶です。作業性能がアップしています。また、4K相当のWQUXGA液晶は、100% Adobe RGB相当と色域が広く、正確な色表現が可能なので、DTPを含め様々な画像・映像を扱うクリエイティブな作業に適しています。

今回、Core i7-11800H + RTX 3060搭載モデルをチェックしたところ、CPUやGPUの温度がやや高く、場合によってはサーマルスロットリングが発生していたものの、「最も高いパフォーマンス」のモードにすれば、十分なパフォーマンスを引き出すことができていました。ただし、Core i9-11950H + RTX 3080といった、最高スペック構成を選択した場合に、期待通りの高いパフォーマンスを安定して発揮することができるのか心配です。このボディと冷却構造を考慮すると、あまり高スペックな構成にはしないほうがいいと思います。

それでも、スリムで持ち運びもできるボディに、高いスペック構成を選択できる機種は貴重な存在です。価格は安くありませんが、プロクリエイターが使う道具としては、他に代えがたい魅力的な機種だと思います。

 

持ち運びもできるクリエイターPCのフラグシップ機

ThinkPad X1 Extreme Gen 4

特徴

  • 最大RTX 3080を搭載でき、約1.81kg~と軽い
  • 最大でCore i9-11950Hを搭載
  • 広色域の16型WQUXGA液晶を選択可能

こんなあなたに

  • 高性能+広色域液晶の環境が必要なクリエイター
  • 移動しやすい、ハイスペックノートPCが欲しい方
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