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Ryzen 7 8845HSを搭載したノートPC、mouse B5-A7A01SR-Aの実機レビュー

更新日:
mouse B5-A7A01SR-Aの写真
CPU  Ryzen 7 8845HS
GPU CPU内蔵(Radeon 780M)
メモリ 16GB ~ 64GB
SSD 500GB ~ 4TB
2nd SSD 500GB ~ 4TB
画面サイズ 15.3型 16:10
画面種類 2560x1600 120Hz 
質量 約1.68kg
バッテリー 80Wh
価格 14万円台~
性能高めのPCが欲しい方にガチおすすめ

mouse B5-A7A01SR-Aは、「GeForce RTXシリーズのような独立グラフィックスを搭載する必要ないけれど、性能の高いノートPCが欲しい」という方に、ガチでおすすめの製品です。

Ryzen 7 8845HSの高性能CPUを搭載し、メモリはスロット式で交換することができ、SSDも2基搭載可能です。

ディスプレイも解像度が高く、100% sRGBクラスの色域で作業がしやすいです。

また、15.3型ディスプレイのノートPCの割には、意外と軽いので、持ち運びもできなくはありません。

公式販売サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 8845HS、16GBメモリ、500GB SSD

 

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目次

お忙しい方は、「mouse B5-A7A01SR-Aの特徴」のみお読みください。

 

 

mouse B5-A7A01SR-Aの特徴

普通のノートPCより性能が高い

mouse B5-A7A01SR-Aは、末尾に「HS」が付いた性能の高いRyzen 7 8845HSプロセッサーを搭載しており、一般的なノートPCに搭載されている末尾が「U」のプロセッサーよりも、かなり性能が高くなっています(下図参照)。仕事などがサクサク進むでしょう。

CINEBENCH 2024(マルチコア)
Ryzen 7 8845HS 865 [本製品]
Ryzen 7 8840U 618 [一般的なノートPC]
Ryzen 5 8540U 500 [一般的なノートPC]
Ryzen 5 7530U 477 [一般的なノートPC]
AMDのロゴ
高性能プロセッサーを搭載

 

内蔵グラフィックス性能も比較的高いので、ライトなゲームや、画像・FHD動画編集などもできます。

アップスケーリング機能やフレーム生成機能などを含むHYPR-RXモードも使えるので、ゲームによっては大きくフレームレートを伸ばすことができます。非常に優秀なプロセッサーです。

モンスターハンター:アイスボーン
Ryzen 7 8845HS 89 fps 「HYPR-RX」モード
48 fps
※平均フレームレート

 

メモリのカスタマイズが可能

さらに、メモリをカスタマイズして購入することが可能です。クリエイティブワークなどを行おうと思っている方は、32GBメモリなどにするといいでしょう。

最近のノートPCはオンボードメモリが多いですが、本製品はスロット式なので、メモリを交換することができるのも強みです。もし購入時のメモリで足りなくなったら、後から交換することが可能です。なお、メモリの交換は保証対象外となるのでご注意下さい。

メモリの選択肢
メモリのカスタマイズが可能

 

SSDの追加も可能

mouse B5-A7A01SR-Aは、メインSSDの他に、もう1つSSDを搭載することが可能です。純粋に容量を増やしたい方や、OS領域とデータ領域を分けたい方などにいいでしょう。

底面カバーを開けられる方であれば、自分でSSDを増設するのもいいと思います。なお、パーツの増設は保証対象外となりますので、自己責任でお願いします。

SSDの選択肢
SSDは2つ搭載可能

 

高解像度で色域が広めで見やすい

mouse B5-A7A01SR-Aは、15.3型のWQXGA(2560x1600ドット)液晶を搭載しています。標準的なFHD(1920x1080ドット)液晶よりも解像度が高いため、画像などを精細に表示することができます。100%スケールでの表示であれば、画面を広く使うことができ、複数のウィンドウを並べて効率よく作業を行うことができるでしょう。

また、当サイトの計測ではsRGBカバー率100%と、色域が広めです。オリジナルに近い色鮮やかな表示が可能なため、画像やFHD動画の編集などを行いたい方にも適しています。

さらに、120Hzのハイリフレッシュレートにも対応しています。そのため、軽いゲームであれば、画質を調整することで、60Hz以上の高めのフレームレートでゲームをすることもできます。

ディスプレイ画像
2560x1600ドット、100% sRGBのディスプレイ

 

意外に軽い

mouse B5-A7A01SR-Aは15型クラスのPCとしてはコンパクトなボディで、質量も約1.68kgと比較的軽めです。そのため、収納やちょっとした移動がしやすいですし、車での移動などであれば、外に持ち出すこともできそうです。

なお、高性能CPUを搭載した機種ですが、80Whの大容量バッテリーを搭載しているので、バッテリー駆動でもある程度の時間は使用することができます。

PCを持っている画像
約1.68kgと割と軽い

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、ディスプレイも見やすく、快適に作業ができます。
動画鑑賞 ディスプレイの表示が綺麗で、比較的スピーカー音も悪くないので、動画鑑賞は快適です。
RAW現像
画像編集
100% sRGBクラスのディスプレイを搭載しており、CPU性能も高いので、画像編集などの用途に使用することができます。
動画編集 FHD動画の簡易的な動画編集ならできます。
ゲーム △~○ 軽いゲームならできます。軽くないゲームをする場合は、ゲーミングノートPCにしましょう。

 

ディスプレイのチェック

mouse B5-A7A01SR-Aのディスプレイは見やすいです。

15.3型と比較的大きい画面で、2560x1600ドットと高めの解像度で、色域も広めです。非光沢で映り込みも少なく、画面のちらつきもなく作業がしやすいです。

流行りの有機ELの場合、焼き付き防止の管理が面倒だったり、ちらつきがあったりしますが、本製品であればそんなこともありません。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は100%でした。最大輝度は、当サイトの計測では452cd/m2と高いです。

mouse B5-A7A01SR-Aの色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、わずかに赤が強く発色していることが分かりますが、そこまで気になりません。

mouse B5-A7A01SR-Aのガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

mouse B5-A7A01SR-Aの視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みが低減されています。ギラつきもほぼ感じません。

mouse B5-A7A01SR-Aの映り込み
画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)もありませんでした。

mouse B5-A7A01SR-Aのフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

mouse B5-A7A01SR-Aのキーボードは、やや打ちやすい部類だと思います。

キーピッチは約18.75mmと十分あります。キーストロークは約1.4mmとやや浅めですが、割としっかりとした打鍵感はありました。矢印キーが下がった位置にあり、しかも大きいキーサイズなので打ちやすいです。キートップはやや湾曲しており、指がフィットしやすいです。Enterキーは大きく、その左側のキーやBackspaceキーも小さくなっていません。ただ、「半角/全角」キーがやや小さいのは残念でした。

テンキーはキーピッチが狭いですが、ちゃんと4列あるので、使い心地はまずまずです。

タッチパッドは中央より左側に配置されているので操作しやすいです。

mouse B5-A7A01SR-Aのキーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
mouse B5-A7A01SR-Aのキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

mouse B5-A7A01SR-Aのキーボードバックライトの写真
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

mouse B5-A7A01SR-Aのパフォーマンスのチェックです。

 

CPU

mouse B5-A7A01SR-AのCPUは、Ryzen 8040シリーズで、デフォルトTDPが45WのRyzen 7 8845HSを搭載しています。下のCINEBENCHのスコアの通り、ゲーミングノートPCに採用されるような高い性能のプロセッサーです。

CINEBENCH 2024
mouse B5-A7A01SR-AのCINEBENCH 2024のスコア画像
Ryzen 7 8845HS
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Core i5-13450HX 886
Ryzen 7 8845HS 919
865
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core i5-13500H 778
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Core Ultra 7 258V 603
Core i5-1340P 599
Ryzen 7 7730U 575
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 258V 121
Core i9-13900HX 119
Ryzen AI 9 HX 370 115
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Ryzen 7 8845HS 107
101
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Core i5-13500H 105
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
mouse B5-A7A01SR-AのCINEBENCH R23のスコア画像
Ryzen 7 8845HS

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800で広い帯域です。スロットメモリなので交換することも可能です。

 

グラフィックス

CPU内蔵グラフィックスの性能も高めです。3DMarkのスコアは下の通りです。他のノートPCで計測したときよりはやや低めでしたが、十分高いスコアです。軽いゲームや、簡単な動画編集もできる性能です。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
mouse B5-A7A01SR-Aの3DMark Night Raidのスコア画像
Ryzen 7 8845HS
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44627
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
35271
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
31814
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
29095
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
28714
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 7535HS
Radeon 660M
20525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
17774
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphics
17524
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※グラフィックス名の横の括弧は、メモリの仕様

 

NPU

NPU性能は最大 16 TOPSとそこまで高くありません。

AI TOPS
~ NPU性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop 194 TOPS
Ryzen AI 9 HX 375 55 TOPS
Ryzen AI 9 HX 370 50 TOPS
Ryzen AI 9 365 50 TOPS
Core Ultra 7 258V 47 TOPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 45 TOPS
Snapdragon X Plus X1P-42-100 45 TOPS
Apple M3 18 TOPS
Ryzen 7 8845HS 16 TOPS
Core Ultra 7 155H 11 TOPS
 :レビュー機のTOPS

 

ストレージ

今回、初期構成のSSDを搭載していますが、速さは普通です。もう少し速いSSDが良ければ、「SAMSUNG PM9A1」などと書かれたものを選ぶといいと思います。

また、2nd SSDも搭載することが可能です。ただ、筆者が試した限りでは、こちらのスロットは3500MB/sで頭打ちになっていました。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
mouse B5-A7A01SR-AのSSDのCrystalDiskMarkの画像
500GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
3731
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しているので、カメラユーザーは便利でしょう。

挿入後の出っ張りがあるので、このままカバンに入れるのはできるだけ避けましょう。その代わり抜き差しはしやすいです。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
mouse B5-A7A01SR-AのSDカードの写真 mouse B5-A7A01SR-AのSDカードスロットのCrystalDiskMarkの画像
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

各ゲームの平均フレームレートを掲載します。

HYPR-RXについて

本製品は「AMD Software: Adrenalin Edition」というソフトから、「HYPR-RX」というモードに変更することができます。これは、アップスケーリング機能のRSR(Radeon Super Resolution)やフレーム生成機能のAFMF2(AMD Fluid Motion Frames 2)などをまとめて有効にする機能です。ゲーム側が対応していなくても使える点がメリットです。

ここでは、「デフォルト」のモードの他に、この「HYPR-RX」モードにしたときのフレームレートも掲載しています。

なお、RSRは、モニターのネイティブ解像度へアップスケーリングされます。ここでは、1920x1200から2560x1600へアップスケーリングするように設定しました。

また、初期設定ではAFMF2がオンになっていなかったので、この機能はオンにしています。

動作モードの画像
HYPR-RX
HYPR-RXの詳細設定画面
HYPR-RXの詳細設定

 

余談

通常であれば、「オーバーレイ」という機能で、ゲーム中にフレームレートやCPU・GPU使用率などを確認できるのですが、本製品はなぜか「オーバーレイ」機能が使えませんでした。環境設定でオンにできる場合もありますが、このPCではそれもできませんでした。「AMD Software: Adrenalin Edition」のソフトも最新バージョンにしていますがダメでした。

この影響で、Alt + Rを押しても、AMD Softwareが表示されず、RSRが機能しているかどうかが分かりにくいです。

ここは今後のアップデートで改善してほしいです。

オーバーレイの設定画像
普通は「オーバーレイ」の項目がある
オーバーレイが設定できない本製品の画像
本製品には「オーバーレイ」の項目がない

 

ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー

「ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー」は、「デフォルト」モードだと、低いフレームレートですが、「HYPR-RX」モードにすることで、60 fps近い平均フレームレートが出ていました。

ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 グラフィック品質 「デフォルト」モード 「HYPR-RX」モード
1920x1200 標準品質(ノートPC) 37 fps
2560x1600 標準品質(ノートPC) 25 fps 58 fps
※1 RSRは、1920x1200から2560x1600へアップスケーリング

 

モンスターハンターワールド:アイスボーン

モンハンアイスボーンは、1920x1200の解像度なら、「デフォルト」モードでも60 fpsを超えました。「HYPR-RX」モードにすれば、2560x1600へアップスケールしますが、画質はあまり変化しているようには感じませんでした。ただ、AFMF2によりフレーム生成が行われるので、より高いフレームレートが出ていました。

モンスターハンターワールド:アイスボーン
解像度 グラフィック品質 「デフォルト」モード 「HYPR-RX」モード
1920x1200 69 fps
2560x1600 48 fps 89 fps ※1
※1 RSRは、1920x1200から2560x1600へアップスケーリング

 

原神

原神は、RSRが機能しなかったので、RSRは無効にしています。AFMF2は有効のままです。 ⇒追記:下図のように、RSRの設定を「有効 - ボーダーレス フルスクリーン」にし、解像度のオーバーライドをここでは「1920x1200」に選択。原神のゲーム内解像度は1920x1200にし、Alt + Enterを押してボーダーレス フルスクリーンにすることで、1920x1200から、2560x1600へアップスケーリングさせることができました。訂正してお詫びいたします。

RSRの設定画面
RSRの設定

 

1920x1200の解像度なら、「デフォルト」モードでも、低または中のグラフィック品質設定で、十分プレイすることができます。

また、「HYPR-RX」モードにすることで、AMFM2が有効になり、高設定でも十分なフレームレートが出ました。なお、原神は(上限解除をしない限り)60 fpsが上限ですが、AFMF2により、60 fps以上のフレームレートが出ることもありました。

原神
解像度 グラフィック品質 「デフォルト」モード 「HYPR-RX」モード
1920x1200 60 fps(上限)
56 fps
45 fps
2560x1600 31 fps 58 fps ※1
※1 RSRは、1920x1200から2560x1600へアップスケーリング

 

フォートナイト

フォートナイトについては、AFMF2を有効にしていると、ゲームがしにくいので、「HYPR-RX」モードにしても、AFMF2機能だけは無効にしました。

シューティングゲームをするには、物足りないフレームレートではありますが、筆者のようなエンジョイ勢なら、割とプレイできるフレームレートです。ただ、立ち止まると映像は綺麗ですが、走ると解像度が粗くなるのが気になりました。

フォートナイトは、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にして、解像度は1920x1200にし、「デフォルト」モードでプレイするのが、一番やりやすかったです。

フォートナイト [チャプター6 シーズン1]
DirectX 12
解像度 グラフィック品質 「デフォルト」モード 「HYPR-RX」モード
1920x1200 低設定 77 fps
2560x1600 低設定 65 fps 74 fps ※
※1 RSRは、1920x1200から2560x1600へアップスケーリング。ただし、AFMFはオフ
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 「デフォルト」モード 「HYPR-RX」モード
1920x1200 3D解像度:100%
描画距離:遠い
テクスチャ:中
メッシュ:低
115 fps
2560x1600 同上 96 fps 100 fps ※
※1 RSRは、1920x1200から2560x1600へアップスケーリング。ただし、AFMFはオフ

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

独立GPUを搭載していない割には、速い書き出しでした。現状処理自体もサクサク動き、快適に使えます。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 7 258V 73秒
Ryzen 7 8845HS 74秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像

FHD動画の書き出し速度はまずまずです。

FHD動画の書き出し
Core i7-13620H
GeForce RTX 3050
1分48秒
Apple M3 1分48秒
Core i7-12650H
GeForce MX550
2分01秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分19秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2分28秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
2分58秒
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
3分01秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
3分07秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
TMPGEncのイメージ画像
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードは速かったです。

Ryzen 9 7945HX 3分48秒
Core i9-14900HX 4分22秒
Core i9-13980HX 4分34秒
Core i7-14700HX 5分35秒
Core i7-13700H 6分39秒
Ryzen 7 8845HS 7分31秒
Core i7-13620H 7分56秒
Core Ultra 7 155H 8分32秒
Core Ultra 5 125H 8分56秒
Ryzen 7 8840U 10分57秒
Ryzen 7 7735U 11分43秒
Core i5-1340P 12分03秒
Core i7-1360P 12分03秒
Core 5 120U 12分08秒
Ryzen 5 8540U 13分10秒
Core i5-1335U 13分31秒
ハードウェアエンコード

ハードウェアエンコードも高速です。

Core Ultra 7 155H 37秒 (Intel Media SDK Hardware)
Ryzen 7 8845HS 39秒 (AMD Media SDK)
Core Ultra 5 125U 42秒 (Intel Media SDK Hardware)
Ryzen AI 9 HX 370 45秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 7 8840U 49秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 5 8540U 50秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 7 7730U 55秒 (AMD Media SDK)
Core i7-1360P 1分27秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core 5 120U 1分42秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1335U 1分52秒 (Intel Media SDK Hardware)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、USB4 Type-Cと、USB3.1 Type-Cが搭載されています。どちらも、PowerDeliveryおよびDisplayPortに対応しています。

PC充電器は45W以上のものであれば使用することができました。

USB4
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器
100W Anker PowerPort III
65W Lenovo GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K/60Hz/RGBで出力できていました。

4KモニターにHDMIで繋いだ時の情報の画像
4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

mouse B5-A7A01SR-Aの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.68kg」とあり、実測値もほぼ同様です。15.3型ノートPCとしては、比較的軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.679kg
ACアダプター+電源ケーブル 244g

 

バッテリー駆動時間のチェック

mouse B5-A7A01SR-Aのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は80Whでした。

バッテリー容量の画像
バッテリー容量

 

45Wと高めのTDPのプロセッサーですが、バッテリー容量が大きいので、バッテリー駆動時間は割と長いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約17時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約10時間
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 6時間33分
(1)、(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは、FHD画質で、映りもまずまずです。シャッターもありますし、Windows Helloによる顔認証にも対応しています。

mouse B5-A7A01SR-AのWebカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
mouse B5-A7A01SR-AのWebカメラの写真
Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーは、底面側にあります。ややこもった感じはありますが、悪い音質でもなく、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

mouse B5-A7A01SR-Aのスピーカー写真
スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、 Ryzen 7 8845HSのデフォルトTDPは45Wです。

初動を除くと、約45WのCPU電力で推移しており、デフォルトTDPとほぼ同じ数値です。

CPU温度は60℃台で推移しており、低めの温度です。安心して使えます。ただ、まだ余裕があるので、高いパフォーマンスが出るモードがあっても良かったかなと思います。

高負荷時のCPU電力&CPU温度
CPU電力およびCPU温度のグラフ

 

静音性のチェック

mouse B5-A7A01SR-Aの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほとんど動作音は聞こえません。中くらいの負荷がかかっても、比較的静かです。CPU使用率が100%になるような高い負荷をかけると、それなりにうるさく感じます。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約22dB 約22dB 約26dB 約46dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷をかけても低めの表面温度です。作業中でも不快に感じることはありません。

PC本体の表面温度
mouse B5-A7A01SR-Aのサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

デフォルトTDPの高いCPUなので、高負荷時は消費電力が高めになりますが、それ以外は割と低めです。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
6W  12W 26W 68W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

mouse B5-A7A01SR-Aの外観のチェックです。

具体的な材質は分かりませんがメタル感のあるボディで、ディスプレイのフレームが細く、キーボードも端まで配置されており、かっこいい見た目です。

mouse B5-A7A01SR-Aの正面写真

 

天板には、mouseのロゴが入っています。

mouse B5-A7A01SR-Aの天板写

 

ボディは薄型です。

mouse B5-A7A01SR-Aの薄さの写真 mouse B5-A7A01SR-Aの薄さの写真その2

 

側面は、USB-CやUSB-Aだけでなく、SDカードスロットもあります。背面には、HDMIやLANポートがあります。

mouse B5-A7A01SR-Aの側面の写真 mouse B5-A7A01SR-Aの側面の写真その2mouse B5-A7A01SR-Aの背面写真

 

ディスプレイは最大で約180度開きます。

mouse B5-A7A01SR-Aのヒンジを最大まで開いたときの写真

 

底面の通気口が素敵な模様です。

mouse B5-A7A01SR-Aの底面写真

 

内部はご覧のようになっています。2つの冷却ファンと2つのヒートパイプが搭載されており、冷却性能は高めです。

mouse B5-A7A01SR-Aの内部の写真

 

メモリはスロット式なので交換することが可能です。

mouse B5-A7A01SR-Aのメモリの写真

 

M.2 2280 SSDが搭載されています。

mouse B5-A7A01SR-AのSSDの写真

 

もう1つSSDのスロットがあります。

mouse B5-A7A01SR-AのSSDの写真

 

ACアダプターは、100Wと大きめの容量ですが、コンパクトで持ち運びに便利です。

mouse B5-A7A01SR-AのACアダプターとACケーブルの写真 mouse B5-A7A01SR-AのACアダプターの写真

 

まとめ

以上が、mouse B5-A7A01SR-Aのレビューでした。

「独立グラフィックスまでは必要無いけれど、スペックが高めのノートPCが欲しい」という方におすすめのノートPCです。

デフォルトTDPが45Wの高い性能のRyzen 7 8845HSを搭載し、CPU性能も内蔵グラフィックスの性能も高いです。

さらに、最大64GBのメモリを搭載できるのも嬉しいです。スロットメモリなので、後から容量を増やすこともできます。

SSDも2つ搭載することができるのも特徴です。底面カバーを開けられる方なら、自分でSSDを増設してもいいでしょう。

加えて、ディスプレイも見やすいです。解像度が高く、色域も広めで、非光沢で、フリッカーもありません。仕事はもちろん、画像編集などの用途にも使用しやすいです。

価格は149,800円からとなっており、普通のノートPCよりは高く感じるかもしれませんが、この高めのスペックで、3年保証まで標準で付いていることを考えると、コスパは非常に高いと思います。

また、実際に使ってみて大きなデメリットがありません。強いて言えば、「AMD Software: Adrenalin Edition」のオーバーレイ表示ができなかったことくらいですが、多くの方には影響はありません。

 

性能高めPCが欲しい方にガチおすすめ

mouse B5-A7A01SR-A

mouse B5-A7A01SR-Aの小さい写真

特徴

  • Ryzen 7 8845HSの高性能CPU搭載
  • メモリ交換可能・2nd SSD増設可能
  • ディスプレイが見やすい
  • 意外と軽い

こんなあなたに

  • ちょっと性能の高いノートPCが欲しい方 
  • パーツの交換・増設ができるPCが欲しい方
公式販売サイトはこちら

 

 

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