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HP Envy x360 14-fa(AMD)の実機レビュー
CPU | Ryzen 5 8640HS Ryzen 7 8840HS |
---|---|
メモリ | 16GB / 32GB LPDDR5 |
ストレージ | 512GB / 1TB SSD |
液晶サイズ | 14.0型 16:10 |
液晶種類 | 1920x1200 IPS タッチ 2880×1800 有機EL タッチ |
質量 | 約 1.39kg |
バッテリー | 最大 約14.5時間 |
価格[税込] | 11万円台~ |
HP Envy x360 14-faは、人気 2 in 1 PCの後継機種となる製品です。
高い性能のRyzen 8040 (HS)を搭載しており、一般的な作業はもちろん、軽いゲームやライトな動画編集もできます。
アクティブペンにも対応し、手書きで文字を書いたり、イラスト制作を行ったりすることも可能です。
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レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 5 8640HS、16GBメモリ、512GB SSD、1920x1200液晶
目次
お忙しい方は、「HP Envy x360 14-faの特徴」のみお読みください。
HP Envy x360 14-faの特徴
マルチに使いやすい 2 in 1 PC
HP Envy x360 14-faは、約360度回転するヒンジを備えたコンバーチブル型の2 in 1 PCです。
一般的なラップトップ形状だけでなく、場所や用途に合わせて色々な形状に変形することができます。
例えば、タブレット形状であれば、立って使うときや、ペンで手書きするときに便利です。テント形状であれば、狭いスペースにも置くことができるので、手前にテキストやノートを置いて、オンライン学習などに使いやすいです。
高い性能のRyzen 8040 (HS)シリーズ搭載
HP Envy x360 14-faは、Ryzen 8040 (HS)シリーズのプロセッサーを搭載しています。
今回は、Ryzen 5 8640HSをチェックしましたが、Core Ultra 5 125Uと同等のCPU性能で、グラフィックス性能についてはより高かったです。
Ryzen 7 8840HSであれば、Core Ultra 7 155Hと同等程度のさらに高い性能が期待できます。FHD動画のライトな編集や、軽めのゲームもできるでしょう。なお、下表のRyzen 7 8840HSのスコアは別PCで計測したスコアなので、本製品で計測するともう少し低めになると思われます。
さらに、NPUを搭載し、Ryzen AIに対応しているのもポイントです。Windows Studio Effectsを使って、オートフレーミングや背景ぼかしなどのビデオ機能を、CPU/GPUに負荷をかけずに行うことができます。
Adobe系のソフトでも、一部の処理がRyzen AIに対応していると謳われていますが、Premiere Proの「シーン編集の検出」や「オートリフレームシーケンス」、PhotoShopのニューラルフィルターなどを試してみたところ、NPUが使われているような感じはありませんでした。今後のアプリ側の対応を期待します。
ペン入力が可能(ペンは別売)
HP Envy x360 14-faは、Microsoft Penプロトコル2.0に対応したアクティブペンでの手書き入力が可能です。
なお、ペンは付属していないので、アクティブペンを使った手書き入力を行いたい場合は、購入時に「HP MPPアクティブペン」を選択しておくことをおすすめします。通常価格から30%OFFで購入することができます。
HP MPPアクティブペンは、4096段階の筆圧検知と傾き検知に対応しています。
このHP MPPアクティブペンを使って、イラストを描いてみましたが、比較的書きやすかったです。本格的なイラスト制作には液タブの方がいいと思いますが、簡単なスケッチやラフ画を描くのには十分だと思います。
ペン入力ができると、用途が広がるので、ペンも一緒に揃えておくことをおすすめします。
2.8Kの有機EL搭載モデルがある
Ryzen 7 8840HSを搭載する上位モデルは、2.8Kの有機ELディスプレイを搭載しています。 2880x1800ドットと解像度が高いので、精細な表示が可能です。また、海外モデルを確認すると、2.8K有機ELは100% DCI-P3となっているので、色域も広めです。写真やネット動画などを美しい表示で見たい方などは、2.8Kの有機ELディスプレイを搭載したモデルを選ぶといいです。
インテルモデルとの比較
HP Envy x360 14-faには、インテルCPUを搭載したHP Envy x360 14-fcという兄弟機種があります。
ここでは、この2機種の簡単な比較を行います。
どちらの機種も、NPUを備えたプロセッサーを搭載しています。ただし、Core Ultra UシリーズはPBP(プロセッサーベース電力)が15Wであるのに対して、Ryzen 8040 (HS)シリーズは28Wとなっており、仕様としてはAMDモデルの方が高い電力設定になっています。また、これまで確認してきた範囲では、グラフィックス性能もAMDモデルの方が高いと思います。
CPU以外では、インテルモデルは、Thunderbolt 4ポートを備えていることと、ミッドナイトブルーのボディカラーも選択することができるのがポイントです。
一方、AMDモデルの本機器では、高めの性能を備えつつ、価格が安いです。コスパ重視で機種選びをするのであれば、AMDモデルがおすすめです。
[本機器] HP Envy x360 14-fa (AMD) |
[兄弟機種] HP Envy x360 14-fc (インテル) |
|
CPU | Ryzen 5 8640HS Ryzen 7 8840HS |
Core Ultra 5 125U Core Ultra 7 155U |
メモリ | 16GB / 32GB | |
SSD | 512GB / 1TB | |
液晶 | 14型 1920x1200 IPS タッチ 2880x1800 有機EL タッチ |
|
インターフェイス | USB Type-A x2 USB Type-C x2 HDMI 2.1 |
USB Type-A x2 Thunderbolt 4 USB Type-C HDMI 2.1 |
質量 | 約1.39kg | |
ボディカラー | メテオシルバー | メテオシルバー ミッドナイトブルー |
価格[税込] | 11万円台~ | 13万円台~ |
気になる部分
今回は、IPS液晶搭載モデルをチェックしましたが、当サイト計測でsRGBカバー率58.5%と色域が狭かったです。Officeソフトでの作業などにはちょうどいいのですが、写真やネット動画を見ると色が少しくすんで見えます。Envyシリーズは、HPのプレミアムラインのノートPCなので、色域が狭いのは少し残念でした。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分な処理性能です。画面比16:10のディスプレイを搭載し、Web閲覧やOffice作業を快適に行うことができます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | WUXGA液晶は色域が狭いですが、2.8Kの有機ELを搭載したモデルであれば、色鮮やかな映像で、快適に動画を視聴することができると思います。 |
RAW現像 画像編集 |
△~○ | 2.8Kの有機EL搭載モデルであれば、色域が広いはずなので、画像編集などにも適していると思います。アプリ側のRyzen AIへの対応が進むと、速度が速くなる処理が増えるでしょう。 |
動画編集 | △~○ | FHD動画の簡単な編集であれば、そこそこ快適に行うことができます。4K動画の編集など、本格的な作業であれば、外部GPUを搭載した機種の方がおすすめです。 |
ゲーム | △~○ | CPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能を備えていますし、「HYPR-RX」モードを有効にすると、ゲームによってはフレームレートがアップします。軽いゲームであれば遊べるものもあります。 |
ディスプレイのチェック
HP Envy x360 14-faのディスプレイは、以下の2種類があります。Ryzen 8640HS搭載モデルは(1)のディスプレイを、Ryzen 7 8840HS搭載モデルは(2)のディスプレイを搭載しています。
HP Envy x360 14-faのディスプレイ
(1) WUXGA (1920x1200), IPS, 非光沢, タッチ, 400nit, 60Hz
(2) 2.8K (2880x1800), 有機EL, ブライトビュー, タッチ, 400nit, 48~120Hz
今回は、(1)のWUXGAディスプレイ搭載モデルをチェックしています。なお、(2)のディスプレイについては、兄弟機種のインテルモデルのレビュー記事をご覧下さい。
(1)のディスプレイは、画面比16:10、1920x1200の解像度、IPSパネルの液晶です。メーカーの仕様表では、非光沢となっていますが、ほぼ光沢液晶でした。その他の特性や詳細については、以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP Envy x360 14-faのキーボードのチェックです。
仕様を確認すると、キーピッチは約18.7x18.4mm、キーストロークは約1.3mmとなっています。
主要なキーのサイズがほぼ揃っており、比較的打ちやすいキーボードでした。また、「Copilot」キーを搭載しており、AIアシスタント機能をワンタッチで呼び出すことができます。
タッチパッドの使いやすさは普通です。
キーボードバックライトも搭載しています。
パフォーマンスのチェック
「myHP」というソフトの「パフォーマンスのコントロール」から、動作モードを変更することができます。ここでは、「Smart Sense(スマートセンス)」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」で計測した結果を紹介します。
CPU
CPUは、「Zen 4」世代、デフォルトTDP:28W、Ryzen AIにも対応したRyzen 8040(HS)シリーズプロセッサーです。具体的には、Ryzen 5 8640HSとRyzen 7 8840HSがあります。
今回は、Ryzen 5 8640HS搭載モデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下の通りでした。
デフォルトTDP:28Wのプロセッサーですが、実際には28Wを超えるCPU電力で動作する時間は限られており、デフォルトTDPよりも低めのCPU電力で動作することが多かったです。そのため、Ryzen 8040 (HS)シリーズの中では、パフォーマンスは少し低めだと思います。それでも、マルチコアでは、Core Ultra 5 125Uの代表的なスコアと同程度の数値が出ています。
シングルコアは、「Zen 3+」世代のプロセッサーよりも高いスコアが出ており、性能が上がっていることが分かります。
一般的な用途において、十分快適に使用することができる処理性能を備えています。
なお、動作モードを変えても、スコアにはほとんど変化がありませんでした。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリは、LPDDR5-6400が搭載されています。帯域幅は広めでした。なお、オンボードなので換装することはできません。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
HP Envy x360 14-faのグラフィックスは、Ryzen 8040(HS)シリーズの内蔵グラフィックスです。
Ryzen 5 8640HSは、Radeon 760M(GPUコア数:8)を、Ryzen 7 8840HSは、Radeon 780M(コア数:12)を内蔵しており、プロセッサーによってグラフィックス性能も異なります。
今回は、Ryzen 5 8640HS搭載モデルをチェックしており、ベンチマークスコアは次の通りです。
インテルのCore Ultra 5 125Hで計測した代表的なスコアなどには及ばないものの、CPU内蔵グラフィックスとしては高いスコアです。 FHD動画の簡単な編集などもある程度快適に行えるレベルです。
なお、動作モードを変更してもスコアにはほとんど変化がなかったので、動作モードは「スマートセンス」に固定しておいてよさそうです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、KIOXIA XG8シリーズのM.2 SSD(PCIe Gen4 SSD)を搭載していました。非常に高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
SDカードリーダーは非搭載です。
その他のベンチマーク
Ryzen 7 8840HSのベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。FF14黄金、原神などのゲーム時のフレームレートや、クリエイティブソフトの処理時間なども掲載しています。ゲームについては、AFMFを含むHYPR-RXを有効にしたときのスコアも掲載しています。
クリエイターソフトの処理時間
以下、クリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を下に掲載します。なお、ここでは動作モードを「パフォーマンス」にして計測しています。
そこまで速くはありませんが、趣味などで写真のRAW現像を行うのには十分な速度だと思います。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
FHD動画の書き出し速度は比較的速かったです。FHD動画のカットやテロップ入れといった、軽めの編集であれば、ある程度快適に行えると思います。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CPUのみで実行するx265エンコードですが、割と速かったです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
本製品は、USB Type-Cポートを2つ搭載しており、動作チェックの結果は下表の通りです。
Thunderboltには非対応ですが、Power DeliveryとDisplayPortに対応しています。
PD充電器での充電においては、充電はできるものの、「製品に付属のACアダプターを使用することをおすすめします」との警告が表示されます。純正のPD充電器を使用した方がいいようです。なお、頻繁に持ち運んで使用する方は、購入時のオプションで、「【予備用】HP 65W 窒化ガリウム USB-C 2 ポートチャージャー」を選んでおくといいと思います。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ ※3 | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ ※3 | × | × | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | ○ ※3 | ― | ― |
100W Anker 充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
65W Lenovo GaN充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ ※3 | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 「製品に付属のACアダプターを使用することをおすすめします」との警告が表示
HDMIの動作チェック
本製品のHDMIポートは、HDMI2.1に対応しており、4Kモニターへの出力も可能です。
質量のチェック
HP Envy x360 14-faの質量のチェックです。
メーカー仕様値では、「約1.39kg」となっていますが、実測値はもっと重かったです。有機ELモデルならもっと軽いのかもしれません。
質量 | |
PC本体 | 1.505kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 312g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP Envy x360 14-faのバッテリー駆動時間をチェックします。
バッテリー容量は、59.16Whと大きめの容量です。
バッテリー駆動時間は下の通りです。低負荷の場合は、(1)のように長い時間のバッテリー駆動が可能です。少し負荷のかかる作業を連続して行うと、(2)ぐらいの駆動時間になります。
Ryzen 5 8640HS モデル |
Ryzen 7 8840HS モデル |
|
(1) MobileMark 25 | 最大14時間30分 | 最大10時間30分 |
(2) 動画編集時のプレビュー再生時 | 4時間49分 | ー |
(1) メーカー公表値
(2) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、5MP IRカメラ(約500万画素)を搭載しています。ノートパソコンのWebカメラとしては高い解像度です。ややソフトフォーカスのような感じの画像ではありますが、十分高い画質です。設定で、もう少し明るくさせてもいいかもしれません。
Webカメラには、プライバシーカメラスイッチが付いています。また、IRカメラも搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用することができます。
スピーカー
HP Envy x360 14-faのスピーカーは、底面の手前側にデュアルスピーカーが配置されています。音質はやや良く、勝手に点数を付けると、10点満点で6点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。
「スマートセンス」モードでは、CPU電力は26W前後でしばらく動作した後、21W前後に下がり、そのまま推移しています。CPU温度は、ピーク時で85℃前後ですが、最終的には65℃前後まで下がっており、問題のない温度です。
「パフォーマンス」モードでは、CPU電力が少しアップし、29W前後でしばらく動作した後、23W前後へと下がります。CPU温度は、ピーク時で約95℃まで上がりますが、CPU電力の低下と共に下がり、最終的には72℃ぐらいまで下がっており、こちらも問題ありません。
デフォルトTDP:28Wのプロセッサーですが、28Wを超えるCPU電力で動作する時間は限られており、パフォーマンスはあまり出ていませんが、どちらのモードもCPU温度を心配する必要はなさそうです。
- スマートセンス時
- パフォーマンス時
静音性のチェック
HP Envy x360 14-faの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は、ほぼ無音です。YouTube再生くらいの低負荷なら騒音値はほぼ変わりません。負荷がかかると騒音値が上がりますが、同クラスのノートPCと比べても、騒音値はやや低めです。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
約20dB | 約20dB | 約33dB | 約39dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
負荷がかかると、キーボードの左側の温度が上がります。それでも、パームレスト部の温度は低く保たれており、不快感なくタイピングを行うことができます。
底面は、負荷かがかかると一部温度が高くなる部分があります。ひざ置きで使用する場合は、低温やけどに気を付けましょう。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。
処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
低めの消費電力です。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
5W | 9W | 22W | 25W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
HP Envy x360 14-faの外観のチェックです。
シンプルなデザインながら、HPのプレミアムシリーズであるEnvyらしく質感はまずまずです。ボディ素材には、高強度アルミニウムを使用しており、剛性、耐久性も高いです。
ボディカラーは、メテオシルバーです。無難な色で、プライベートにも、仕事にも使いやすいです。
天板には、「HP」のロゴデザインが入っています。
約360度回転するヒンジを備えた、コンバーチブル型2 in 1 PCなので、下図のような形状にすることができます。
高さは約16.9mm(最厚部)と、スリムです。
インターフェイスはご覧の通りです。SuperSpeed USB Type-C 10Gbps(Power Delivery、DisplayPortに対応) x2、SuperSpeed USB Type-A 10Gbps ×2、HDMI 2.1を備えています。
周辺機器との接続において、ポートの数に不足を感じることは少ないでしょう。
底面です。
内部は下図のようになっています。冷却ファン1つと、1本のヒートパイプでCPUの熱を冷却しています。デフォルトTDP:28WのCPUを搭載している割には、冷却機構はやや控え目です。
ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載していました。ストレージの交換はできそうです。
なお、メモリはオンボードメモリなので、メモリの交換はできません。
ACアダプターは65Wです。それほど大きくなく、丸みを帯びたデザインです。比較的持ち出しもしやすいですが、頻繁に持ち出すのであれば、純正の「HP 65W 窒化ガリウム USB-C 2 ポートチャージャー(別売)」の方がより便利だと思います。
本機器には、下図のようなワイヤレスマウスが付属しています。単三電池1本で最長24カ月使用することができます。
まとめ
以上が、HP Envy x360 14-faのレビューです。
最新のRyzen 8040 (HS)シリーズプロセッサーを搭載した2 in 1 PCです。
変形が可能なコンバーチブル型なので、場所や用途を限定することなく、多目的に活用することができます。アクティブペン(別売)にも対応しているので、手書きでのメモや、簡単なイラスト制作なども行うことができます。
プロセッサーには、「Zen 4」世代のRyzen 5 8640HSまたはRyzen 7 8840HSを搭載しています。一般用途に十分なCPU性能と高めのグラフィックス性能を備えています。軽めのゲームで遊んだり、FHD動画のライトな編集作業をしたりすることができます。また、NPUも搭載しています。まだ、Ryzen AI(NPU)に対応したアプリは少ないですが、今後対応したアプリが増えていくことでしょう。
ディスプレイには、WUXGAのIPS液晶と、2.8Kの有機ELディスプレイの2種類があります。少し残念な点となりますが、WUXGA液晶は色域が狭かったです。Officeソフトでの作業などが多い方など、ディスプレイの色鮮やかさにこだわる必要がない用途向きだと思います。写真を見たり、ネット動画の視聴を行うことが多いのであれば、2.8K有機ELディスプレイを搭載したモデルがいいでしょう。
なお、インテルCore Ultra Uシリーズを搭載したモデルもありますが、コスパ重視であれば、AMDモデルの本機器がおすすめです。
Ryzen 8040 (HS) 搭載の2 in 1 PC
HP Envy x360 14-fa(AMD)
特徴
- マルチに使うことができる2 in 1 PC
- 高い性能のRyzen 8040 (HS)を搭載
- アクティブペン(別売)対応
こんなあなたに
- 1台のPCを色々な場所や用途で使いたい方
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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