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HP Elite Dragonfly G2の実機レビュー

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Core i5-1135G7 Core i5-1145G7 Core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | 最大 512GB PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.3型 |
液晶種類 | FHD Sure View |
質量 | 約1.15kg~ |
バッテリー | 4セル:56Wh (最大約17.6時間) |
5G / LTE | 対応 |
価格[税別] | 18万円台~ |
HP Elite Dragonfly G2は、ビジネス用のモバイルPCとして求められる多くのものを備えたコンバーチブル 2 in 1 PCです。
軽量・コンパクト・ロングバッテリーで、高い堅牢性とセキュリティも備えつつ、デザインの点でも妥協がありません。
さらには、2 in 1 PCとしては数少ない5G/LTEにも対応しています。
プライバシースクリーン機能を搭載し、横からの覗き見を防止することも出来ます。ただ、この機能の影響で、正面からでも画面はやや見にくいです。
レビュー機は、メーカーからお借りしたサンプル機です。実際に販売されているモデルとは、やや仕様が異なる部分もある可能性があります。
レビュー機の構成
Core i5-1135G7、16GBメモリ、512GB SSD
このページをご覧の方に
メーカーさんより、法人向けHP製パソコンが4%OFFとなるクーポンを発行していただきました。下のリンクからHPのWebサイトへアクセスすると、クーポンが発行されます。なお、7万円以上の法人モデルが対象です。
目次
お忙しい方は、「HP Elite Dragonfly G2の特徴」のみお読みください。
HP Elite Dragonfly G2の特徴
1kg以下でもロングバッテリー
HP Elite Dragonfly G2は、軽量かつ長い駆動時間の13型のコンバーチブル 2 in 1PCです。
ギミックが複雑になる2 in 1 PCで、56Whの大容量バッテリーを搭載していながら、約1.15kgと、質量が抑えられています。
なお、海外では989gのモデルもありますが、2021年6月現在、国内で発売中のモデルは、いずれも約1.15kgとなっているようです。

他の13型クラスのコンバーチブル型2-in-1 PCと比較したものが、下のグラフです。質量およびバッテリー容量のどちらもNo.1というわけではありませんが、上位の数値です。質量とバッテリー容量は、トレードオフの関係にありますが、どちらも比較的優れておりバランスがいいと思います。
5G / LTEにも対応
HP Elite Dragonfly G2は、外でもインターネットができる5G or LTEに対応しています。なお、モデルによって5Gに対応しているものと、LTEのみ対応しているものがあるのでご注意下さい。
まだ5Gエリアは狭いですが、徐々にではありますが広がってきています。昨年は都内の駅前や大きな都市の一部のエリアなどでなければ、5Gで通信できるエリアはありませんでしたが、最近では、場所によっては地方の町でも、繋がるエリアが増えてきています。エリア内であれば、実行速度で500Mbps以上のダウンロード速度が出るケースもあります。

今回は、LTEエリアの自宅からのみ速度を計測してみました。ドコモのahamoのSIMで試したので、混雑するお昼でも、LTEとしてはかなり速い速度が出ていました。

タッチパネルやアクティブペンにも対応
HP Elite Dragonfly G2は、ワコムAESに対応したペンであれば、イラストを描いたり、メモをとったりすることができます。
ペンを使いたい方は、購入画面で、HP リチャージブル アクティブペン G3(4096階調の筆圧検知、傾き検知対応)のオプションを選択するといいでしょう。
今回は、このHPのペンを所持してなかったので、DELL PN579Xのペンを試しに使ってみましたが、ジッターもそれほど気にならず、割と描きやすかったです。

変形可能な2 in 1 PC
HP Elite Dragonfly G2は、コンバーチブル 2 in 1 PCなので、形状を変えて、どこでも使用することができます。
軽量、コンパクト、高性能、ロングバッテリー、高い堅牢性とセキュリティ性能、5G/LTE対応という条件が揃っており、いつも持ち歩いて、高い生産性の作業を行うことができるでしょう。

プライバシースクリーンで覗き見を防止
HP Elite Dragonfly G2は、覗き見を防止するプライバシースクリーン(HP SureView Reflect)に対応した液晶を搭載しています。キーを1つ押すと、斜めから画面を見たときの視認性が悪くなり、覗き見を防止することができます。もう1度キーを押すと、普通の状態に戻ります。
ただし、実際に試した感じでは、大きな変化は感じられませんでした(下図)。
また、プライバシースクリーンをOFFにした状態で正面から見ても、画面の端のほうは色合いが変化しやすく、画面があまり見やすくありません。

SDカードスロットは無し
HP Elite Dragonfly G2は、SDカードスロットを搭載していません。一眼レフカメラやデジタルビデオカメラなどで撮影したコンテンツを、SDカードで読み込ませたい方は、別途アダプターなどが必要です。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、快適に動きます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | ディスプレイの表示が綺麗で、比較的スピーカー音もいいので、動画鑑賞は快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 色域は比較的広いですが、プライバシースクリーンのせいで画面がやや見にくいため、画像編集用途にはあまりおすすめはしません。スペック面は問題ないと思います。 |
動画編集 | △~○ | グラフィックス性能が強化された第11世代Coreプロセッサーを搭載しているため、FHDの短めの動画編集であれば出来ますが、できればもう少しスペックの高いPCのほうがいいと思います。 |
ゲーム | △ | 軽めのゲームならできますが、できれば別のPCのほうがいいと思います。 |
ディスプレイのチェック
HP Elite Dragonfly G2のディスプレイのチェックです。パネルは、「X133NVFF R0」でした。
前述した通り、プライバシースクリーンを搭載しているため、あまり見やすい液晶だとは思いません。ただ、最大輝度は、当サイトの計測では633cd/m2と高く、まぶしい屋外でも使いやすいです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は96.4%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、赤色が強く発色していることが分かります。

視野角は悪くはありませんが、斜めからみると色合いが変わって見えます。

光沢液晶ですが、反射が抑えられているため、映り込みはやや低減されています。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP Elite Dragonfly G2のキーボードのチェックです。
キーピッチは横:18.7mm、縦:18.7mmです。キーストロークは約1.5-1.7mmとなっています。普通の打ちやすさです。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
HP Elite Dragonfly G2のパフォーマンスのチェックです。
今回、Core i5-1135G7を搭載しています。HWiNFOを確認すると、PL1は18Wとなっています。

CPU
CPU性能は標準的です。ただ、同じCPUを搭載した他のノートPCよりも、スコアはやや低めです。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはLPDDR4Xで高速です。ただし、オンボードメモリなので換装はできません。
~メモリ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
CPU内蔵グラフィックスとしては、高めのスコアです。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
その他のベンチマーク
他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートは、Thunderbolt 4に対応しています。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | ○ | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力出来ています。

質量のチェック
HP Elite Dragonfly G2の質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.15kg」とあります。当サイトによる実測値もほぼ同じです。2 in 1 PCのモバイルノートとしては、比較的軽いと思います。
質量 | |
PC本体 | 1.159kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 315g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP Elite Dragonfly G2のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は56Whと大容量です。

バッテリー駆動時間は下の通りで、比較的長いです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 最大 約17.6時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 12時間11分 |
(3) 動画再生時 | ― |
(4) PCMark 8 Work | 4時間18分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
充電速度は比較的速いです。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
CPU電力は、約13Wと低めに推移しており、パフォーマンスはそこまで高くはありません。ただし、CPU温度は低めで安心して使えます。


静音性のチェック
HP Elite Dragonfly G2の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかっても、比較的低めの騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
やや低めの温度です。右パームレストの温度がやや気になりますが、そこまで気にはならないでしょう。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けプロセッサーなので低めの消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
HP Elite Dragonfly G2のボディカラーは、ドラゴンフライブルーという深く光沢のある青です。表面は発油性コーティングにより、汚れが付きにくくなっているようです。

天板も綺麗な色です。

薄い本体です。

Bang & Olufsenの認定を受けた4つのスピーカーが、キーボードの左右と底面に配置されています。音質は良く、10点満点で6~7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。


Webカメラは720pで、画質は普通です。なお、顔認証には対応していません。本来であれば、HP Sure ShutterというWebカメラを物理的に隠すスライド式のシャッターが搭載されていますが、今回はサンプル機であるため搭載されていません。

指紋認証装置も搭載しています。

インターフェースはご覧の通りです。USB3.1×1、Thunderbolt 4 x2、HDMI2.0などを搭載しています。


底面もブルーのカラーで美しいです。

ACアダプターの容量は65Wです。電源ケーブルはやや太いです。


まとめ
以上がHP Elite Dragonfly G2のレビューです。
軽くて、バッテリー駆動時間も長めで、5G/LTEにも対応しており、優れたモバイルノートです。
さらに、2 in 1 PCで、タッチパネル対応で、ペンにも対応し、ビジネスシーンでも非常に便利でしょう。
プライバシースクリーン機能を搭載し、横からの覗き見もある程度防止でき、セキュリティ面でも安心です。
ただし、このプライバシースクリーンの影響で、正面から見ても、画面がやや見にくいです。画面の見やすさを重視する人のために、プライバシースクリーン非搭載モデルも発売して欲しいところです。
画面の見やすさはあまり気にしない方なら、いい製品だと思います。
5G対応の軽量2 in 1 PC
HP Elite Dragonfly G2

特徴
- 軽量・ロングバッテリー
- 2 in 1 でペンにも対応
- 5G/LTE対応
- プライバシースクリーンは好みが分かれる
こんなあなたに
- 働き方改革でいろんな場所で仕事をする
- the比較限定クーポン個人向けPCが7%OFF
&法人向けPCが4%OFF - 価格18万円台~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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