HP Pavilion 13-bbの実機レビュー

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CPU | Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 |
---|---|
メモリ | 8GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.3インチ |
液晶種類 | FHD IPS 光沢 |
質量 | 約1.3kg |
バッテリー | 最大 約8.5時間 |
価格[税込] | 6万円台~ |
HP Pavilion 13-bbは、6万円台(税込)から購入できる、13.3型のスタンダードモバイルノートPCです。
ただ安いだけでなく、最新の第11世代Coreと、視野角の広いIPS液晶を搭載することで、快適に使用することができる構成です。
セラミックホワイトのカラーなら、清潔感があり、とても6万円台で買えるPCに見えません。
Officeが50%OFFで買えるのも嬉しいです。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i3-1115G4、8GBメモリ、256GB PCIe SSD
当サイト向け特別クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。
目次
お忙しい方は、「HP Pavilion 13-bbの特徴」のみお読みください。
HP Pavilion 13-bbの特徴
安い!第11世代Coreプロセッサー搭載モバイルノート
HP Pavilion 13-bbは、まともなスペックでありながら、価格も安いモバイルノートPCです。
最新のインテルCPUである第11世代Core i3-1115G4に、8GBメモリ、256GB SSD、フルHD IPS液晶を搭載し、そこそこ快適に使用できるスペックを備えた13.3型モバイルノートPCが、6万円台(税込)で購入できます。
筆者が調べた範囲では、第11世代Coreプロセッサーを搭載したモバイルノートPCとしては、現時点で最安級だと思います。ちゃんと使えるスペックを安く入手できるので、初めてのモバイルノートPCとしても、おすすめです。

ホワイト・アルミ天板がかっこいい
HP Pavilion 13-bbは、天板と、キーボード面にアルミ素材を使用しています。樹脂のみのボディよりも、強度があり、見た目や質感もいいです。
また、天板はセラミックホワイトのカラーで、清潔感があって素敵なデザインです。6万円台で購入できるPCには見えません。


なお、セラミックホワイトの他に、ナチュラルシルバーのカラーもあります。汚れの目立ちにくさを重視するなら、シルバーもいいと思います。

バックライト付きキーボード搭載
HP Pavilion 13-bbは安い製品ですが、バックライト付きのキーボードを搭載しています。何かのイベント会場や製品発表会などの薄暗い場所などでもタイピングがしやすいです。高級モバイルノートでも、バックライトを搭載していない機種もあるので嬉しいです。

指紋センサーを搭載
HP Pavilion 13-bbは、指紋センサーをパームレストの右側に配置しています。Windows OSに素早くログインでき、さらにパスワードを盗み見られる心配もありません。
マスクをしていても使える指紋認証は、外で使用することが多いモバイルPCに最適だと思います。

Microsoft Office H&B 2019が50%OFF
HPではそれほど珍しいことではありませんが、HP Pavilion 13-bbとセットであれば、Word、Excel、PowerPointといったソフトを含むMicrosoft Office Home & Business 2019を50%OFFの価格で購入することができます。
PCを購入する時、Officeソフトが必須という方も多いですが、HP Pavilion 13-bbであれば、Officeソフトを付けても、価格を安く抑えることができるのはメリットです。

13.3型モバイルPCとしては軽くはない
HP Pavilion 13-bbの質量は、約1.3kgです。
13.3型モバイルノートには、質量が約634gしかない富士通のLIFEBOOK WU-X/E3という世界最軽量機種もあります。それ以外にも、最近は1kgを切る機種が増えてきました。そのため、HP Pavilion 13-bbの約1.3kgという質量は、13.3型のモバイルPCとしてはやや重めです。

光沢液晶である点は好みが分かれる
HP Pavilion 13-bbは、視野角が広くて見やすい、IPS液晶を搭載しています。
ただ、光沢液晶となっています。そのため、周りの物が映り込みやすいです。光沢液晶が好きな方も多いので否定はしませんが、外で使うことが多い機種なので、映り込みが少ない非光沢液晶でも良かったかなと思います。

やや残念な点
やや残念な点は、4Kディスプレイを繋いだときに、4K/60Hzで出力出来なかった点です。HDMIで繋いだ場合は最大で1920x1200/60Hz、USB-Cで繋いだ場合は最大で4K/30Hzでしか出力できませんでした。
また、メモリが最大8GBとなっているので、用途によっては不足する可能性があります。
ライバル機種の紹介
HP Pavilion 13-bbのライバルとなりそうな、デルのInspiron 13 5000 (5301)を簡単に紹介します。
Inspiron 13 5000 (5301)は、質量が約1.053kg~と、より軽い13.3型のモバイルノートPCです。搭載液晶の質も高く、当サイト計測でsRGBカバー率96.9%と広色域でした。軽さを求める場合や、ライトに写真や動画の編集も行いたい場合などは、こちらの方が適していると思います。
一方、HP Pavilion 13-bbは、価格の安さが際立っています。PC単体でも、Office H&B付きでも、Inspiron 13 5000 (5301)よりもかなり安いです。コスパ重視の方や、どれほどモバイルPCを使うかまだ分からないという方には、HP Pavilion 13-bbのほうがおすすめです。
[本機器] HP Pavilion 13-bb |
[ライバル機種] Inspiron 13 5000 (5301) |
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画像 | ![]() |
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CPU | Core i5-1135G7 | |
メモリ | 8GB | |
ストレージ | 512GB SSD | |
価格[税込] | 75,900円 | 86,716円 |
Office H&B付き[税込] | 91,300円 | 100,411円 |
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックです。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | カメラ、マイク性能は普通ですが、スピーカー音は比較的良いです。特に問題なくオンライン会議ができると思います。 |
動画鑑賞 | ○ | ディスプレイの色鮮やかさはイマイチですが、スペックは十分です。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | ディスプレイの色域が狭く、メモリも8GBまでしか搭載できないことから、別のノートPCをおすすめします。 |
動画編集 | △ | 同上です。 |
ゲーム | △ | Core i5-1135G7モデルであれば、軽いゲームならできるかもしれませんが、ゲーム向きの製品ではありません。 |
ディスプレイのチェック
HP Pavilion 13-bbのディスプレイのチェックです。
視野角は広いものの、色の鮮やかさには欠けるディスプレイです。また、光沢液晶であることから、周囲の物が映り込みます。最大輝度は、当サイトの計測では302cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は63.8%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃っており、比較的自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。

輝度を下げても、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)は発生していませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP Pavilion 13-bbは、キーピッチ約18.7mm、キーストローク約1.3mmのフルサイズキーボードを搭載しています。キー自体の押しやすさは普通だと思います。
ただ、「Enter」キーの右横にもキーが一列配置されていたり、「Backspace」キーの上が電源ボタンになっていたりと、やや変則的な配置となっています。場合によっては、慣れるまで少しミスタイプが増えるかもしれません。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
HP Pavilion 13-bbのパフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUには、第11世代Coreプロセッサー(Tiger Lake)のCore i3-1115G4またはCore i5-1135G7を選択することができます。Core i7-1165G7は選択できません。Web閲覧などの軽い作業のみなら、Core i3-1115G4でも十分ですが、長く使おうと思っているなら、Core i5-1135G7のほうが無難です。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)


メモリ
DDR4-3200のデュアルチャネルメモリです。最近のノートPCとしては、一般的な速度です。
~メモリ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
今回、Core i3-1115G4を搭載しているため、グラフィックス性能はやや下がります。もし、軽くゲームなどをしたいと思っているなら、Core i5-1135G7のほうがいいと思います。なお、他のPCで計測したベンチマークスコアも計測していますが、メモリの速度によっても大きく変わります。ここでは平均的なスコアを掲載しているため、ご了承下さい。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
~ SDカードスロット性能 ~


その他のベンチマーク
他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの転送速度は10Gbpsで、Power DeliveryおよびとDisplayPort 1.4に対応していますが、Thunderboltには対応していません。なお、4Kディスプレイに繋ぐと60Hzでは表示できず最大30Hzとなります。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
HDMI2.0を搭載していますが、4Kテレビへ接続すると、1920x1080で表示、最大でも1920x1200までしか表示できませんでした。

質量のチェック
HP Pavilion 13-bbの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.3kg」とあります。当サイトの計測値は下の通りです。最近のモバイルノートとしては、それほど軽いわけではありませんが、十分持ち運べる質量です。
質量 | |
PC本体 | 1.287kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 280g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP Pavilion 13-bbのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は約43.3Whです。

バッテリー駆動時間は下の通りで、普通、もしくはやや短めの駆動時間です。
バッテリー駆動時間 | |
(1) MobileMark 2018 | 最大 8時間30分 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 9時間1分 |
(3) 動画再生時 | 6時間41分 |
(4) PCMark 8 Work | 3時間3分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
パーツの温度のチェック
エンコード時のCPU温度を掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
最初は高めの温度ですが、3分くらい経つと、CPU電力が下がり、それに伴いCPU温度も下がります。CPU電力が下がることでパフォーマンスもやや下がりますが、CPU温度は70℃台なので温度の面では問題ないでしょう。

静音性のチェック
HP Pavilion 13-bbの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。高い負荷をかけてもそれほどうるさくはありません。ただし、Core i5の場合はもう少し騒音値が上がる可能性があります。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
やや低めの温度です。温度はそれほど気にせず使えました。ただ、こちらもCore i5モデルだと、もう少し熱くなると思います。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
UP3のCoreプロセッサーを搭載しており、消費電力は低めです。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
HP Pavilion 13-bbの外観のチェックです。
天板とキーボード面には、アルミニウム素材を使用しており質感の良いボディです。ただし、ディスプレイのフレームはプラスチック感があります。

今回は、セラミックホワイトのカラーですが、とても清潔感があります。

スピーカーは底面の左右に配置されています。音質はやや良く、ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

Webカメラは1280x720の解像度で、画質は普通です。IRカメラは搭載していません。

インターフェイス構成は、下の画像のとおりです。HDMIとUSB-Cについては、上でコメントした通りです。USB-Aは5GbpsのUSB3.0で、下側が開くカバーがありますが、片手でもUSBケーブルを挿入できます。


液晶が開く最大の角度です。

底面はネジが2つしか見えず、シンプルな見た目です。

底面カバーを外すには、上部のゴム足をはがした下にある3つのネジと、下部のゴム足をはがした下にある2つのネジを外す必要があります。爪も固く、カバーは開けづらいです。

内部はご覧のようになっています。メモリはオンボードです。

M.2 SSDは換装できそうです。

ACアダプターは45Wです。電源ケーブルが太くカバンに入れるとかさばるので、外出時に携帯するなら、別途、Power Delivery対応の充電器を購入することをおすすめします。


まとめ
HP Pavilion 13-bbは、価格が安いモバイルノートPCです。
第11世代CoreプロセッサーにSSD、FHD IPS液晶を搭載し、使えるスペックであるにも関わらず、税込み6万円台からと非常に安価です。
清潔感のあるカラーで、デザインも良く、安い製品には見えません。
Office Home & Businessが50%OFFで販売されているのも嬉しいです。
ただし、約1.3kgと最近のモバイルノートPCとしては、そこまで軽くはありません。また、光沢液晶である点も好みが分かれるでしょう。
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非常に安いモバイルノートPC。安いだけでなく、1.053kg~と軽く、第11世代CoreプロセッサーにSSDを搭載し処理性能も十分。液晶の色域も広め。

最新CPUを搭載した使えるスペックでありながら、6万円台から購入できる安いモバイルノート。「Dynabook」ブランドということで、ご年配の方などには安心感もあるでしょう。

Office付きで8万円台(税込)から買えるモバイルノートPC。メタル感のある剛性の高いボディで質感が良く、とてもこの価格で買えるような製品には見えません。外出先でも堂々と使えるデザインです。

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約15年間にわたり、年間100機種以上、パソコンを細かくチェックしている筆者がおすすめするノートパソコン。

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