『ファークライ6』のグラボ毎のベンチマークスコアとおすすめPC

更新日:

執筆:ゲーム記事担当"つむじ"

目次

 

『ファークライ6』とは

ヤーラを開放するためゲリラ革命に参加せよ!

ユービーアイソフトのオープンワールドFPSシリーズ最新作『ファークライ6』が10月7日に発売されました。本作の舞台はカリブ海にある熱帯の楽園「ヤーラ」。主人公である「ダニー・ロハス」は、故郷「ヤーラ」を取り戻すため、残忍で冷酷な独裁者アントン・カスティロに立ち向かうべく、ゲリラ兵として革命に参加することになります。

「ファークライ」シリーズでは毎度、クセのある魅力的な悪役(ヴィラン)が登場しますが、今作のヴィラン役である独裁者「アントン・カスティロ」は、大人気の海外ドラマ『ブレイキング・バッド』で“チキン売りの麻薬王ガス”を演じた、「ジャンカルロ・エスポジート」が演じています。ゲームでの吹き替えも、ドラマと同じ「堀内 賢雄」さん(メタルギアソリッド2の雷電など)が演じておられるので、ドラマが好きな方はすんなりと入ってくるでしょう。

プレイヤー自身(主人公)の「ダニー・ロハス」は、物語の冒頭で女性と男性どちらか選択することができます。どちらもファークライの主人公らしい、屈強な精神と肉体を併せ持つ、楽園を暴れまわるゲリラというよりゴリラです。同じゲリラ兵の仲間も個性的なキャラクターばかりで、特に今作では“アミーゴ”という共に戦ってくれる可愛いペット仲間たちも活躍してくれます。


『ファークライ6』公式サイト

 

『ファークライ6』の特徴

実際に『ファークライ6』をざっとプレイしてみての主な特徴をご紹介。

その1:シリーズ最大規模のオープンワールド

本作はなんと言ってもシリーズ最大規模となるオープンワールド。物語は小さな孤島から始まりますが、それですら大きく感じるのに、マップを確認すると拡大しても画面に入り切らないほど広いです。もはや大陸です。

マップはジャングルや砂浜が広がる熱帯地帯で、車はもちろん、バイクや戦車などユニークな車両や、ワニや馬などの動物たちも登場します。また、シリーズ初となる市街地、ヤーラの首都「エスペランザ」も探索でき、ボリュームは最大級ではないでしょうか。

その2:自由なプレイスタイルに戦略的要素も

今作も敵勢力の拠点を制圧していくファークライ方式。ステルスで敵を殲滅して打破するか、正面突破で力でねじ伏せるか、自由なプレイスタイルも健在です。さらに、拠点に攻め込む前に、携帯のカメラで索敵し、敵のマーキングと弱点や性質を知ることができ、強い兵士だと、この弱点に合わせて武器の弾丸をカスタマイズする必要があります。

この弱点に合った弾丸でないと、ほとんど体力を削ることができず、かなり苦戦することになります。この敵の性質に合わせて装備と戦術を変える“戦略的要素”が加わることにより、ファークライの派手な爽快感はそのままに、戦闘に飽きのこないゲーム性に仕上がっています。

その3:かわいい仲間たち“アミーゴ”

今作ではかわいい動物たち“アミーゴ”が仲間として一緒に戦ってくれます。このアミーゴたちは傭兵のように[G]キーで指示をすることができるので、ステルスでの拠点制圧時や敵に見つかってしまった不意な戦闘時など、頼りになる相棒です。

序盤で仲間になるワニの「グアポ」は、恐ろしい顎で敵を襲いつつも自己回復のできる優秀な戦闘員。後ろ足を車輪に乗っけたダックスフントの「チョリソー」は、愛嬌を振りまきながら敵の注意を引き、戦闘では果敢に立ち向かってくれたりと、ストーリーを進めることで、アミーゴたちを仲間にし、戦闘を優位に進めましょう。

その4:いつでも武器を自由にカスタマイズ

本作に登場する武器の中で、ひときわ異彩を放つのが背中に携える“スプレーモ”という、いわゆるウルト。このスプレーモは劣化ウランを改造して作られたもので、種類は多数存在します。

初期で装備できるスプレーモは背中から多数のロケット弾を発射するもので、見た目はまるでアーマードコアの多連ミサイル。他にも電磁パルスを発して敵をダウンさせたり、幻覚を誘発させる毒ガス爆弾を撃つものなど、かなりぶっとんだ性質が多く、今作のスパイス的な要素となっています。

 

『ファークライ6』のベンチマーク

動作環境と推奨スペック

公式ページにて公開されている『ファークライ6』のPC動作環境は以下の通りです。最低動作環境ではGTX 960、推奨動作環境ではGTX 1080と、最新のゲームにしてはそれほど重くはない印象です。また、どちらもデュアルチャネルメモリ推奨となっています。 

PC動作環境
  最低動作環境 推奨動作環境
OS Windows 10(64bit)
CPU Intel Core i5-4460
AMD Ryzen 3 1200
Intel Core i7-7700
AMD Ryzen 5 3600X
メモリ
8GB(デュアルチャネル) 16GB(デュアルチャネル)
グラフィックカード
NVIDIA GeForce GTX 960
AMD RX 460
NVIDIA GeForce GTX 1080
AMD RX Vega 64
ビデオメモリ
4GB 8GB
DirectX
DirectX 12
ストレージの空き容量 60GB
『Far Cry 6』の必要動作環境 | Ubisoft ヘルプを参照

 

ディスプレイ・グラフィック設定画面

『ファークライ6』のグラフィック設定画面は以下の画像の通りです。プリセットでは、「低」「中」「高」「最高」の4段階。また、GeForce RTXシリーズで使える、DXR反射とDXRシャドウ機能があります。こちらをオンにすると負荷があるので、フレームレートが下がります。

ディスプレイ・グラフィック設定画面

 

詳細設定画面には「FidelityFX Super Resolution」、通称「FSRモード」というDLSSに似た機能があります。パフォーマンスを向上させる機能で、強度は「最高クオリティ」「クオリティ」「バランス」「パフォーマンス」の4段階。

「最高クオリティ」モードではあまり画質を落とさずにパフォーマンスを向上できますが、「パフォーマンス」モードともなると画質も潰れたような劣化した見た目になるので、「バランス」モード辺りがおすすめです。

FidelityFX Super Resolution(FSRモード)

 

ベンチマーク機能

『ファークライ6』には快適に動作するかのテストを計測してくれるベンチマーク機能があります。ベンチマーク実行時間はわずか1分ほど。ベンチマークでは平均フレームレートと最小最大フレームレートを知ることができるので、どれほどの負荷がかかっているのかが分かります。

ベンチマーク終了後の結果画面ではシーンごとに応じたフレームレートのグラフと、平均フレームレートが表示されます。60fps以上安定して出ていれば本作が快適に動作すると思ってください。

ファークライ6のベンチマーク
ベンチマーク動作中
ベンチマーク計測結果画面

 

『ファークライ6』でのグラボ毎のフレームレート

『ファークライ6』のベンチマーク計測結果を以下の表にまとめました。ベンチマーク計測においてグラフィック設定はRTX シリーズでは「低」「最高」「最高+DXRオン(反射とシャドウ)」、GTXシリーズでは「低」「高」「最高」で計測しています。

また、括弧内はFSRモードを「バランス」にしてフレームレートを向上させた時のベンチマーク結果となっています。高解像度テクスチャはオフにしていますが、オンにしてもVRAM使用量が増えるだけで、フレームレートにあまり影響しません。ベンチマークテストに使用したPCの構成は以下の通りです。

ベンチマークテスト機の構成
CPU Intel Core i9-11900K
ケース CoolerMaster MasterBox CM694 TG [強化ガラスサイドパネル]
マザーボード ASUS TUF GAMING Z590-PLUS WIFI [Intel Z590 chipset]
CPUファン CoolerMaster ML240L V2 RGB  [240mm水冷ユニット]
メモリ 16GB(8GB×2)  [DDR4-3200]
ストレージ Intel SSD 660p Series  [M.2 PCI-E SSD 1TB]
電源 Corsair RM1000x [1000W/80PLUS Gold]

 

フルHD 1920×1080 での平均フレームレート

フルHD(解像度 1920×1080)での平均フレームレートは以下の通り。

最高設定だとGTX 1650 SUPERでも平均 60fpsとなっているので、それほど重くはないようです。ミドルクラスで十分そうです。最高設定+DXRオンならRTX 3060以上で快適にプレイが可能です。なぜか、RTX 3090でも最高設定で平均120 fpsを超えることはなく、フレームレートの伸びがイマイチです。今後のアップデートで修正されるかもしれません。

ファークライ6(DX12)
1920×1080 での平均フレームレート
RTX シリーズ グラフィック品質設定
最高 最高+DXRオン
RTX 3090
145 fps 112 fps 89 fps(89 fps)
RTX 3080 Ti
145 fps 112 fps 88 fps(88 fps)
RTX 3080
145 fps 111 fps 87 fps(87 fps)
RTX 3070 Ti
144 fps 110 fps 84 fps(86 fps)
RTX 3070
142 fps 108 fps 84 fps(86 fps)
RTX 3060 Ti 141 fps 108 fps 84 fps(86 fps)
RTX 3060 138 fps 95 fps 73 fps(84 fps)
GTX シリーズ グラフィック品質設定
最高
GTX 1660 SUPER
106 fps 81 fps 71 fps
GTX 1660
95 fps 73 fps 65 fps
GTX 1650 SUPER
90 fps 68 fps 60 fps
GTX 1650
67 fps 51 fps 44 fps
※ピンク色のセルは120 fps以上、灰色のセルは59 fps以下を示します(以下同様)
■DXRオン・・・DXR反射+DXRシャドウ
■括弧内はFSRモード「バランス」時の平均フレームレート
最高設定での比較(解像度:1920×1080)
RTX 3090 112 fps
RTX 3080 Ti 112 fps
RTX 3080 111 fps
RTX 3070 Ti 110 fps
RTX 3070 108 fps
RTX 3060 Ti 108 fps
RTX 3060 95 fps
GTX 1660 SUPER 71 fps
GTX 1660 65 fps
GTX 1650 SUPER 60 fps
GTX 1650 44 fps
 :RTX 30シリーズ
 :60 fps以上の平均フレームレート

 

WQHD 2560×1440 での平均フレームレート

WQHD(解像度 2560×1440)での平均フレームレートは以下の通りです。

RTX 3060でも最高設定で快適に動作しますが、最高+DXRオンだと、RTX 3060 Ti以上でないと平均60fpsは超えません。ただし、FSRモードと併用することで、RTX 3060でも平均60fpsが出るようになります。

ファークライ6(DX12)
2560×1440 での平均フレームレート
  グラフィック品質設定
最高 最高+DXRオン
RTX 3090
131 fps 105 fps 90 fps(92 fps)
RTX 3080 Ti
132 fps 105 fps 84 fps(86 fps)
RTX 3080
132 fps 103 fps 83 fps(86 fps)
RTX 3070 Ti
128 fps 95 fps 74 fps(85 fps)
RTX 3070
125 fps 93 fps 71 fps(84 fps)
RTX 3060 Ti 124 fps 87 fps 70 fps(84 fps)
RTX 3060 102 fps 69 fps 56 fps(80 fps)
■DXRオン・・・DXR反射+DXRシャドウ
■括弧内はFSRモード「バランス」時の平均フレームレート
最高設定での比較(解像度:2560×1440)
RTX 3090 90 fps
RTX 3080 Ti 84 fps
RTX 3080 83 fps
RTX 3070 Ti 74 fps
RTX 3070 71 fps
RTX 3060 Ti 70 fps
RTX 3060 56 fps
 :RTX 30シリーズ
 :60 fps以上の平均フレームレート

 

4K-UHD 3840×2160 での平均フレームレート

4K-UHD(解像度 3840×2160)での平均フレームレートは以下の通り。

最高設定で60 fpsを超えるのはRTX 3080からとなります。最高+DXRオン時も同様に平均 60fpsを超えるのはRTX 3080からですが、FSRモードを併用すれば、RTX 3060でも平均60fpsを超えるようになります。 

ファークライ6(DX12)
3840×2160 での平均フレームレート
  グラフィック品質設定
最高 最高+DXRオン
RTX 3090
116 fps 78 fps 65 fps(87 fps)
RTX 3080 Ti
116 fps 78 fps 64 fps(87 fps)
RTX 3080
107 fps 71 fps 60 fps(86 fps)
RTX 3070 Ti
88 fps 59 fps 48 fps(79 fps)
RTX 3070
82 fps 55 fps 41 fps(76 fps)
RTX 3060 Ti
76 fps 51 fps 40 fps(74 fps)
RTX 3060 59 fps 39 fps 33 fps(60 fps)
■DXRオン・・・DXR反射+DXRシャドウ
■括弧内はFSRモード「バランス」時の平均フレームレート
最高設定での比較(解像度:3840×2160)
RTX 3090 65 fps
RTX 3080 Ti 64 fps
RTX 3080 60 fps
RTX 3070 Ti 48 fps
RTX 3070 41 fps
RTX 3060 Ti 40 fps
RTX 3060 33 fps
 :RTX 30シリーズ
 :60 fps以上の平均フレームレート

 

低設定と最高設定の画質比較

低設定と最高設定、最高設定+DXRオフとDXRオンの画質を比較しました。特に水面の反射や影の品質が大きく違います。DXRオンだとNPCやアミーゴも水面に反射するようになります。

※画像が表示されていない場合は、もう1度、更新ボタンを押して下さい。

低設定と最高設定の画質比較
DXRオフとDXRオンの画質比較

 

おすすめのグラボとPC

おすすめのグラボ

ベンチマーク結果の通り、『ファークライ6』は意外と負荷の軽いゲームでした。

フルHD解像度で60 fpsでプレイするだけなら、GTX 1650 SUPERでも大丈夫そうです。

ただ、4Kでの高解像度、DXRも有効化するとなると、RTXシリーズが必要となります。RTX 3060なら、FSRモードを併用すれば、最高設定+DXRオン+FSRモードで快適にプレイすることができるでしょう。

以下で紹介しているPCは、RTX 3060を搭載できる当サイトおすすめのゲーミングPCです。RTX 3060だけでなく他のグラフィックスも選択できます。

 

おすすめのPC

G-Tune HM-B-AF(i7-10700F ver)
サイズ ミニタワー
CPU Core i7-10700F
GPU GeForce RTX 3060
価格 16万円台(税込)
当サイト向けの特別価格 

人気のミニタワーモデルです。

マウスコンピューターに特別価格を安くしてもらったモデルで、コスパが高いです。

CPUの世代は古いですが、Core i7ですので、ゲーム用途なら十分な性能です。

レビュー記事はこちら
メーカーサイトはこちら
ドスパラ GALLERIA RM5C-R36
サイズ ミニタワー
CPU Core i5-11400
GPU GeForce RTX 3060
価格 15万円台(税込)
ライトゲーマーに最適なGALLERIA

ブラックとシルバーのツートンカラーと、フロントパネルのLEDが特徴的なデザイン。

Core i5ではありますが、最新世代のCPUを搭載しています。 

価格が安く、ライトゲーマーに最適なゲーミングデスクトップPCです。

レビュー記事はこちら
メーカーサイトはこちら

 

関連ページ