『バトルフィールド 2042』の各グラボ毎のフレームレートと必要スペック

更新日:2021年11月16日

11月19日に発売を予定している『バトルフィールド 2042』が、11月12日より先行アクセスを開始しました。この記事では、製品版となった『BF 2042』の特徴や、人気のグラボでの平均フレームレート、DLSS、レイトレーシングなどを紹介しています。

『バトルフィールド 2042』公式サイト

執筆:ゲーム記事担当"つむじ"

目次

 

『バトルフィールド 2042』とは

10月6日よりオープンベータが開始

2021年11月19日に発売を予定している「バトルフィールド 2042」が、10月6日よりオープンベータを実施しました。EA Play加入者は10月6日から先行アクセスが可能で、一般アクセスは10月8日から10月9日まで開催されました。

オープンベータでは「オービット(ORBITAL)」と呼ばれるロケット基地をモチーフとしたマップを舞台とし、シリーズ定番となる「コンクエスト」モードで、最大128人の大規模対戦を楽しむことができるようになっています。

実際に先行プレイで体験した特徴と感想をざっくりまとめたので、そのレポートと、各グラフィックスでテストしたフレームレートをまとめたので、購入予定の方はそちらも参考にしてみてください。

最大128人が入り乱れる大規模戦争

「バトルフィールド 2042」では3つの対戦モードがあり、最大128人(64人vs64人)の“All-Out Warfare”(全面戦争)モードが今作の目玉となります。

大規模なマップに128人が入り乱れるマルチプレイは圧巻。これまでの64人対戦でのコンクエストとは打って変わってハチャメチャ感が強く、オープンベータではかなり楽しめました。

ただし、今作ではマルチプレイモードのみとなっており、キャンペーンモードがないのはちょっと残念です。

ランダムに変化する天候

バトルフィールドではこれまで様々なマップギミックが登場してきましたが、代表されるのはやはり天候変化でしょう。今作の天候変化は完全ランダムとなっており、マップの環境や戦況もかなり変わってきます。

特に巨大竜巻が秀逸で、近づくとUIが乱れ、体が巻き上げられたりなど、遊び心満載。竜巻が発生すると、プレイヤーの多くは一旦戦闘を止め、この竜巻スカイダイビングを楽しんでいました。

次世代に特化したスペシャリストたち

BFシリーズにおいて、それぞれ役割を持った兵科というシステムが存在していましたが、今作ではさらに発展させた『スペシャリスト』というシステムに置き換わっています。

各スペシャリストは、グラップリングフックやドローンなどそれぞれ次世代に特化した固有のガジェットを所持しています。また、どのスペシャリストも味方を蘇生させることができ、さらに援護兵は味方を回復させることができる銃を所持することができます。

いつでも武器を自由にカスタマイズ

今作ではスペシャリストごとに武器種の固定はなく、突撃兵でもスナイパーライフルを装備できたりと自由です。また、[T]キーを長押しすることによって、戦場のどのタイミングでも武器のアタッチメントを自由にカスタマイズすることができるようになっています。

敵味方が入り乱れる近距離戦闘では等倍率のドットサイトを装備し、遠距離から敵を狙いたい場合や場所を知られたくない場合は高倍率のスコープやサプレッサーなど、戦況に応じて瞬時に武器のカスタマイズができるのがかなり便利です。

 

11月12日より先行アクセスが開始

本作でメインとなるのは、最大128人での全面戦争「All-Out Warfare」に加え、新たに実装された、4人編成の分隊でプレイする「ハザードゾーン」、そして、カスタムルールで対戦できる「バトルフィールド ポータル」の3つのモードで遊ぶことができます。

キャンペーンモードは実装されていませんが、「All-Out Warfare」では、ソロでAIと模擬戦をすることができます。AIの強さは3段階で調整できるので、練習にもなります。

メインの全面戦争モード「All-Out Warfare」

「バトルフィールド 2042」の目玉となる、最大128人(64人vs64人)での全面戦争「All-Out Warfare」では、シリーズお馴染みの拠点占拠型のコンクエストに、攻撃側と防御側で拠点を奪い合うブレークスルーの2つのモードが用意されています。マルチプレイのほかにソロ&協力プレイもあり、AI兵士との模擬戦もプレイできます。

4人分隊モード「ハザードゾーン」

本作から新たに実装された「ハザードゾーン」は、4人分隊で連携を取りながら各所のデータドライブを回収し、嵐が襲ってくる前に脱出するというサバイバルに近いゲームモード。エリア内には同じ4人分隊プレイヤーの他に、データドライブを守るAI兵士も混在しています。脱出機に搭乗できる人数は限られており、ほとんどの場合、席をかけて他の分隊とやり合うことになります。コンクエストとはまた違う、分隊連携も兼ねた全く新しいバトルフィールド。

カスタムルールで遊べる「バトルフィールド ポータル」

「バトルフィールド ポータル」は、プレイヤーが自由にルールを設定して遊べるカスタムルール部屋みたいなもの。マップには「BF1942」「BF:バッドカンパニー2」「BF3」といった、シリーズでも人気の過去作から懐かしのマップが登場。BFファンなら胸が熱くなるような、過去作を再現したり、近代兵器vs過去兵器など、自由なルール設定でプレイできる少しクセのあるゲームモード。

 

動作環境と推奨スペック

公式ページにて公開されている『バトルフィールド 2042』PC版の動作環境は以下の通りです。オープンベータの時と変更ありません。必要動作環境でのグラフィックスはGTX 1050 Ti、推奨環境でのグラフィックスはRTX 3060となっています。どちらもエントリーからミドルクラスのグラフィックスなので、必要なスペックはそれほど高くないと思います。

PC必要環境
  必要動作環境 推奨動作環境
OS Windows 10(64bit)
CPU Intel Core 15 6600K
AMD Ryzen 5 1600
Intel Core i7 4790
AMD Ryzen 7 2700X
メモリ
8GB 16GB
グラフィックカード
NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti
AMD Radeon RX 560
NVIDIA GeForce RTX 3060
AMD Radeon RX 6600 XT
ビデオメモリ
4GB 8GB
DirectX
DirectX 12
ストレージの空き容量 100GB
「BATTLEFIELD 2042」PC版の動作環境を参照

 

画面・グラフィック設定

『バトルフィールド 2042』の画面・グラフィック設定は以下の画像の通りです、グラフィックプリセットはいつもの通り「低」「ノーマル」「高」「最高」の4段階。また、ゲームのレイテンシ(遅延)を削減する「NVIDIA Reflex」にも対応しています。

さらに製品版では、AIによる画像処理で画質を落とすことなくパフォーマンスを高める「DLSS」機能や、光の反射をリアルに描写するレイトレーシング(アンビエントオクルージョン)に対応しています。これらの機能を利用するには、RTXシリーズのグラフィックカードに、最新の「GeForce Game Ready ドライバー」のインストールが必要となります。

ディスプレイ・グラフィック設定画面

 

グラボ毎のフレームレート

『バトルフィールド 2042』をプレイした際の平均フレームレート計測結果を以下の表にまとめました。ソロモードだとフレームレートが高くなるので、マルチプレイのコンクエスト、マップはオープンベータと同じ「オービット」で計測しています。

グラフィック設定は「低」「高」「最高」の3つで計測。ダイナミック解像度スケール、NVIDIA Reflex、先行フレームレンダリング、垂直同期はすべてオフにしています。

オープンベータ版とフレームレートはほとんど変わらなかったので、一部修正して結果を記載しています。なお、マルチプレイでの計測により全て同じ状況で計測したわけではないので、あくまで参考程度にご覧ください。

テスト機の構成
CPU Intel Core i9-11900K
ケース CoolerMaster MasterBox CM694 TG [強化ガラスサイドパネル]
マザーボード ASUS TUF GAMING Z590-PLUS WIFI [Intel Z590 chipset]
CPUファン CoolerMaster ML240L V2 RGB  [240mm水冷ユニット]
メモリ 16GB(8GB×2)  [DDR4-3200]
ストレージ Intel SSD 660p Series  [M.2 PCI-E SSD 1TB]
電源 Corsair RM1000x [1000W/80PLUS Gold]

 

フルHD 1920×1080 での平均フレームレート

フルHD(解像度 1920×1080)での平均フレームレートは以下の通り。グラフィック設定は
「低」「高」「最高」で計測しています。

最高設定だと、RTX 3060であれば平均 60fps以上で動作します。推奨動作環境通りです。低設定だとGTX 1650 SUPERでも平均 80fpsで動作するので、割と軽いのかもしれません。

ただ、FPSゲームにおいて、優位になる高リフレッシュレート環境を考慮すると、低設定で平均120 fps以上は出るRTX 3060のグラフィックカードは欲しいところです。高設定で動かすなら、RTX 3080以上がいいでしょう。

RTX シリーズでは、DLSS機能を利用するとさらにフレームレートが大きく向上します。

バトルフィールド2042(DX12)
1920×1080 での平均フレームレート
  グラフィック品質設定
最高
RTX 3090
140 fps 122 fps 118 fps
RTX 3080 Ti
138 fps 122 fps 118 fps
RTX 3080
136 fps 120 fps 110 fps
RTX 3070 Ti
135 fps 118 fps 102 fps
RTX 3070
132 fps 115 fps 100 fps
RTX 3060 Ti 130 fps 105 fps 96 fps
RTX 3060 124 fps 88 fps 72 fps
GTX 1660 SUPER 97 fps 65 fps 56 fps
GTX 1660 86 fps 58 fps 47 fps
GTX 1650 SUPER 80 fps 38 fps 26 fps
※ピンク色のセルは120 fps以上、灰色のセルは59 fps以下を示します
最高設定での比較(解像度:1920×1080)
RTX 3090 118 fps
RTX 3080 Ti 118 fps
RTX 3080 110 fps
RTX 3070 Ti 102 fps
RTX 3070 100 fps
RTX 3060 Ti 96 fps
RTX 3060 72 fps
GTX 1660 SUPER 56 fps
GTX 1660 47 fps
GTX 1650 SUPER 26 fps
 :RTX 30シリーズ
 :60 fps以上の平均フレームレート

 

WQHD 2560×1440 での平均フレームレート

WQHD(解像度 2560×1440)での平均フレームレートは以下の通りです。

最高設定で平均60 fpsを超えるのはRTX 3060 Ti以上です。平均120 fps以上となると、低設定でもRTX 3070は必要になるでしょう。DLSS機能を利用するとさらにフレームレートが大きく向上するので、WQHD-120Hz環境も可能です。

バトルフィールド2042(DX12)
2560×1440 での平均フレームレート
  グラフィック品質設定
最高
RTX 3090
132 fps 118 fps 110 fps
RTX 3080 Ti
132 fps 118 fps 110 fps
RTX 3080
130 fps 111 fps 100 fps
RTX 3070 Ti
128 fps 99 fps 83 fps
RTX 3070
124 fps 95 fps 80 fps
RTX 3060 Ti 115 fps 86 fps 78 fps
RTX 3060 93 fps 64 fps 54 fps
※ピンク色のセルは120 fps以上、灰色のセルは59 fps以下を示します
最高設定での比較(解像度:2560×1440)
RTX 3090 110 fps
RTX 3080 Ti 110 fps
RTX 3080 100 fps
RTX 3070 Ti 83 fps
RTX 3070 80 fps
RTX 3060 Ti 78 fps
RTX 3060 54 fps
 :RTX 30シリーズ
 :60 fps以上の平均フレームレート

 

4K-UHD 3840×2160 での平均フレームレート

4K-UHD(解像度 3840×2160)での平均フレームレートは以下の通り。

最高設定で60 fpsを超えるのはRTX 3080以上が必要となります。DLSS機能を利用するとさらにフレームレートが大きく向上します。

バトルフィールド2042(DX12)
3840×2160 での平均フレームレート
  グラフィック品質設定
最高
RTX 3090
112 fps 82 fps 76 fps
RTX 3080 Ti
110 fps 79 fps 74 fps
RTX 3080
98 fps 72 fps 65 fps
RTX 3070 Ti
84 fps 62 fps 57 fps
RTX 3070
77 fps 58 fps 54 fps
RTX 3060 Ti
70 fps 50 fps 43 fps
RTX 3060 50 fps 38 fps 35 fps
※ピンク色のセルは120 fps以上、灰色のセルは59 fps以下を示します
最高設定での比較(解像度:3840×2160)
RTX 3090 76 fps
RTX 3080 Ti 74 fps
RTX 3080 65 fps
RTX 3070 Ti 57 fps
RTX 3070 54 fps
RTX 3060 Ti 43 fps
RTX 3060 35 fps
 :RTX 30シリーズ
 :60 fps以上の平均フレームレート

 

DLSSとレイトレーシングのフレームレート

製品版になって、オープンベータでは確認できなかった、レイトレースとDLSSが実装されました。レイトレースはオンとオフの切り替えのみで、アンビエントオクルージョン(光が当たらない箇所を計算する技術)に適用されます。AIによる画像処理で画質を落とすことなくパフォーマンスを高める
「DLSS」は、クオリティーからパフォーマンスなど、強度を選択できます。

この機能が使えるのはGeForce RTXシリーズのみで、GTXシリーズでは利用できません。

DLSSとレイトレース設定画面

 

いずれもDLSSがオフだとレイトレースの負荷はかなり重いです。ですが、DLSSをパフォーマンスに設定するとフレームレートは格段に伸び、RTX 3060でも60 fosを超えます。ただし、VRAMが足りないとカクつきも増えるので、VRAM 8GB以上を搭載したグラフィックスでの利用をおすすめします。

バトルフィールド2042(DX12)
3840×2160 最高設定での平均フレームレート
  レイトレース : オフ レイトレース : オン
RTX 3080 Ti
86 fps(121 fps) 72 fps(105 fps)
RTX 3080
77 fps(115 fps) 63 fps(100 fps)
RTX 3070 Ti
67 fps(103 fps) 40 fps(89 fps)
RTX 3070
60 fps(95 fps) 38 fps(86 fps)
RTX 3060 Ti
53 fps(82 fps) 36 fps(76 fps)
RTX 3060 42 fps(68 fps) 34 fps(61 fps)
※括弧内はDLSSをパフォーマンスに設定時
4K最高設定での比較(レイトレース : オン、DLSS : パフォーマンス)
RTX 3080 Ti 105 fps
RTX 3080 100 fps
RTX 3070 Ti 89 fps
RTX 3070 86 fps
RTX 3060 Ti 76 fps
RTX 3060 61 fps
 :RTX 30シリーズ
 :60 fps以上の平均フレームレート

 

低設定と最高設定の画質比較

低設定と最高設定の画質を比較しました。細かい比較ではありませんが、テクスチャ品質や影の表現がかなり違います。臨場感のあるリアルな演出を堪能するために、なるべく最高設定でプレイしたいところ。画像が見えない方は、更新ボタンを押してください。

画質比較

 

おすすめのグラボとPC

おすすめのグラボ

「バトルフィールド 2042」は、先行アクセスをひと通りプレイしてみたところ、思っていたよりも軽く、低設定ならフルHD解像度でGTX 1650 SUPERでも快適に動作します。

フルHD解像度で、コスパの高いおすすめのグラフィックカードは推奨動作環境通り、GeForce RTX 3060でしょう。最高設定で60 fps以上で快適に動作し、低設定なら120 Hzの高リフレッシュレート液晶にも対応できます。また、DLSSと併用することで、さらにフレームレートは向上するので、フルHD解像度、WQHD解像度の両方で、安定した動作が見込めます。

以下で紹介しているPCは、RTX 3060を搭載できる当サイトおすすめのゲーミングPCです。レビューもしているので購入時の参考にしてみてください。

 

おすすめのPC

PC初心者や一般ユーザーにはコレ

OEMパーツなどを使っており、マザーボードやグラボのメーカーまで細かく指定することはできませんが、その変わり価格が安いPCです。PC初心者に適していると思います。

G-Tune HM-B-AF(i7-10700F ver)
サイズ ミニタワー
CPU Core i7-10700F
GPU GeForce RTX 3060
価格 16万円台(税込)
当サイト向けの特別価格 

人気のミニタワーモデルです。

マウスコンピューターに特別価格を安くしてもらったモデルで、コスパが高いです。

CPUの世代は古いですが、Core i7ですので、ゲーム用途なら十分な性能です。

レビュー記事はこちら
メーカーサイトはこちら
ドスパラ GALLERIA RM5C-R36
サイズ ミニタワー
CPU Core i5-11400
GPU GeForce RTX 3060
価格 16万円台(税込)
ライトゲーマーに最適なGALLERIA

ブラックとシルバーのツートンカラーと、フロントパネルのLEDが特徴的なデザイン。

Core i5ではありますが、最新世代のCPUを搭載しています。

価格が安く、ライトゲーマーに最適なゲーミングデスクトップPCです。

レビュー記事はこちら
メーカーサイトはこちら

 

こだわりのPCが欲しい方にはコレ

価格はやや高めですが、マザーボードやグラボのメーカーまで細かく指定することができ、信頼性のあるパーツで揃えることが出来ます。ある程度パソコンの知識のある方や、自作したいけれど、自分で組み立てている時間がない方などにおすすめです。

サイコム ゲーミングPC
サイズ ケースは選択可能
CPU ~ Core i9-12900K
~ Ryzen 9 5950X
GPU ~ GeForce RTX 3090
価格 カスタムの内容による
玄人向けゲーミングPC

メーカーを指定してパーツを選べることに加え、ダブル水冷モデルや静音モデルなど、特別なPCをラインナップ。

最新の第12世代インテルCoreプロセッサー搭載モデルも選べます。

こだわりのある自分だけの製品が欲しい方におすすめ。

レビュー記事はこちら メーカーサイトはこちら
パソコンショップ SEVEN
サイズ 選択可
CPU ~ Core i9-12900K
~ Ryzen 9 5950X
GPU ~ GeForce RTX 3090
価格 カスタムの内容による
細かくパーツを選べて価格も安い

パソコンショップ SEVENは、ほとんどのパーツを細かく指定することができます。各パーツが図解入りで表示されるため、とても選びやすいです。

価格もそこまで高くありません。

レビュー記事はこちら メーカーサイトはこちら

 

その他のおすすめのゲーミングPC

その他のおすすめのゲーミングPCについてはこちらをご覧ください。

 

 

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