『サイバーパンク2077(Patch 1.5)』のグラボ毎のベンチマークスコアとおすすめPC

更新日:

アップデート2.0でテストをし直しました。

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サイバーパンク2077(アップデート 2.0)のベンチマーク

2022.2.21 - Patch 1.5でのベンチマークスコアを追記

目次

 

『サイバーパンク2077』とは

大型アップデート「パッチ1.5」リリース

『サイバーパンク2077』は、2月16日に大型アップデートとなる「パッチ1.5」がリリースされました。このアップデートには多くの追加コンテンツのほか、ゲームプレイにおける改善およびバグ修正などが含まれます。PC版においては、50GB超えとなる大容量アップデートとなり、ベンチマーク機能も追加されています。その他詳しいアップデート内容は以下のリンクからご確認ください。

本作は2020年12月10日に世界同時発売されたものの、多くのバグや過度な期待に添えない内容だったためか、物議を醸し、返金騒動にもなりました。あれから1年と2ヶ月を経て、今回のパッチ1.5のリリースにより、次世代機に対応し、DLC並の追加コンテンツを引っさげ、新生『サイバーパンク2077』へと進化。発売当時にあった不満点や数ある致命的なバグも修正され、かなりプレイしやすくなっているようです。

本記事では「パッチ1.5」で追加されたベンチマークモードをGeForce RTX 30シリーズで計測し、結果を掲載しています。

 

全世界待望のオープンワールド超大作

『サイバーパンク2077』は、先日2020年12月10日に世界同時発売された、ウィッチャーシリーズで知られるCD PROJEKT REDによる、巨大サイバー都市「ナイトシティ」を舞台とした、オープンワールド・アクションアドベンチャー。

発売以前から200以上ものアワードを受賞しており、開発費もゲーム史上最大級とされ、本作に対する期待がどんどん高まる中、コロナ渦という影響もあり、三度の延期を繰り返しました。

その反動もあってか、Steamでは『サイバーパンク2077』解禁日である12月10日 AM 9:00に、平日にも関わらず、アクセス過多により一時サーバーがダウンするという人気っぷり。

さらにはSteamでのリリース初日、同時接続者数が100万人を突破するなど、超大作として素晴らしいローンチを遂げました。

『サイバーパンク2077』と言えば、自由度の高いゲームシステムも特徴のひとつですが、何よりサイバーパンクの世界描写と美しいグラフィックス表現でしょう。

PC版では家庭用版に比べて、美麗で高品質なグラフィックでプレイすることができ、最新の映像技術であるリアルタイムレイトレーシングや、NVIDIAの独自技術「DLSS 2.0」をサポートしています。

本記事ではPC版『サイバーパンク2077』の特徴を踏まえ、次世代グラフィックス RTX 30シリーズを含めた人気グラフィックカード毎にフレームレートを測定し、レイトレーシングやDLSSも試していきます。


『サイバーパンク2077』公式サイト

 

『サイバーパンク2077』の特徴

『サイバーパンク2077』は、巨大サイバー都市ナイトシティを舞台とした、オープンワールド・アクションアドベンチャー。強烈な世界観と美麗なグラフィック、重厚なストーリー展開、プレイの自由度を高く評価されている本作ですが、筆者の思う『サイバーパンク2077』の特徴を5つ簡単にご紹介します。

その1:一人称視点を中心とした深い"没入感"

本作では乗り物の運転以外は基本的にすべて、一人称視点で進行します。三人称視点への切り替えはなく、自身の外見を確認したい時は、インベントリ画面を確認するか、鏡を見るしか方法がないのです。

せっかくキャラクターエディットがあるのに、自身のキャラクターの姿が見えないのは残念なところですが、あえて一人称視点に絞った演出にすることによって、"没入感"を最大限に高めるという開発のこだわりがあります。

3D酔いしやすいというデメリットもありますが、不純物のないリアルなサイバーパンクの世界を遊び尽くすには、一人称視点だけで十分だと思います。

その2:選択と行動で変化していく自分だけの物語

本作ではプレイヤーの行動や選択肢によってその後の展開が変化していきます。その時のプレイヤーの反応によって無数の展開が用意されているため、ストーリーに奥行きと、ライブ感を得ることができます。

会話での選択肢では、暴力での主人公のライフパスや能力値によって増えることがあり、金銭での解決や暴力に訴えることも可能です。

時間制限のある選択肢では、プレイヤーに素早い判断力が求められ、シーンによっては緊張感のある駆け引きなども楽しむことができるでしょう。

その3:下半身も変更できる自由なキャラクターエディット

本作ではゲーム開始時にプレイヤー自身(通称V)となる、キャラクターを作成します。エディット画面では、体型から声をはじめ、髪型から目の色、傷やアクセサリなど、細かい設定が可能となっています。

特にPC版では、家庭用版と比べてアダルト表現やグロテスク表現の規制がありません。キャラクターエディットでは、恥ずかしい部分の大きさの設定が可能となっています(女性の体型に男性の○○をつけることも可能)。

画像では自主的にモザイクをかけていますが、本編では一切ないので、動画配信や家族の前でプレイする際は注意した方がいいです。

その4:自由な育成とカスタマイズ要素

本作はプレイヤー自身の能力値も含め、スキル、パークの習得や、サイバーウェア、武器のカスタマイズなど、キャラクターの育成要素も自由でかなり豊富です。

能力値は「肉体」「反応」「知力」「技術」「意志」と5つに別れており、プレイヤーの基礎ステータスのようなもの。この5つの基礎ステータスに紐づくように、12個のスキルに別れており、さらに各スキルからまた紐づくようにツリー形式のパークが存在します。

レベルアップに応じてスキル値を割り振りますが、さらにそこに、サイバーウェアや武器のカスタマイズも行うため、育成幅はかなり膨大。そのため、ある程度育成方針を決めておいた方がいいと思います。

その5:ハッキングを駆使して戦闘を楽に

本作の戦闘は基本的に一人称視点のガンシューティングですが、スキャンやクイックハック、ブリーチプロトコルを駆使することによって戦闘がぐっと楽になります。

ハッキングでは、スピーカーや設備などのオブジェクトを操作して敵をかく乱させたり、監視カメラを操作して敵の位置をマークしたり、そこから敵をクイックハックし、強制自爆といった直接的ダメージを与えることも可能です。

それ以外にも、近接戦闘やステルスによって、銃撃戦を避けた戦闘も可能です。

 

『サイバーパンク2077』のグラフィック関連

動作環境と推奨スペック

公式ページにて公開されている『サイバーパンク2077』のPC動作環境は以下の通りです。本作の動作には高いグラフィックスおよび、プロセッサ性能が求められます。

レイトレーシング OFF
  最小 推奨 ウルトラ
解像度 1080p 1080p 1440p 2160p
プリセット ウルトラ ウルトラ
CPU
Intel Core i5-3570K
AMD FX-8310
Intel Core i7-4790
AMD Ryzen 3 3200G
Intel Core i7-4790
AMD Ryzen 5 3600
RAM
8 GB 12 GB 16 GB
GPU
GTX 780
Radeon RX 470
GTX 1060 6GB
GTX 1660 SUPER
Radeon RX 590
RTX 2060
Radeon RX 5700XT
RTX 3070
RTX 2080 SUPER
Radeon RX 6800XT
VRAM
3 GB 6 GB 8 GB
ストレージ 70 GB HDD
(SSD推奨)
70 GB SSD
OS Windows 10 64-bit
Windows 7 64-bit
Windows 10 64-bit
『サイバーパンク2077』の必要動作環境のページを参照
レイトレーシング ON
  レイトレーシング
最小
レイトレーシング
レイトレーシング
ウルトラ
解像度 1080p 1440p 2160p
プリセット レイトレーシング:中 レイトレーシング:ウルトラ
CPU
Intel Core i7-4790
AMD Ryzen 3 3200G
Intel Core i7-6700
AMD Ryzen 5 3600
RAM
16 GB
GPU
RTX 2060 RTX 3070 RTX 3080
VRAM
6 GB 8 GB 10 GB
ストレージ 70 GB SSD
OS Windows 10 64-bit
Windows 7 64-bit
Windows 10 64-bit
『サイバーパンク2077』の必要動作環境のページを参照

 

ディスプレイ・グラフィック設定画面

『サイバーパンク2077』でのグラフィック設定画面は以下の画像の通りです。クイックプリセットでは、「低」「中」「高」「ウルトラ」の4段階に加え、「レイトレーシング : 中」、「レイトレーシング : 高」というレイトレーシング用のプリセットが2段階用意されています。

このレイトレーシングのプリセットでは、デフォルトで「DLSS : 自動」になっているので、フレームレートは底上げされています。レイトレーシング単体だと、かなり重過ぎたようです(低~ウルトラ時のDLSSの初期設定は無効です)。

ディスプレイ・グラフィック設定画面

 

追加されたベンチマーク機能

「パッチ1.5」のリリースにより、PC版ではベンチマークモードが追加されました。設定画面の右端にある[ベンチマークを実行]または[B]キーから移行できます。

ベンチマーク実行時間はおよそ1分ほどで、ベンチマークが終わると平均FPSなどのリザルト画面が表示されるようになっています。この平均FPSが60を超えていれば快適に動作するので、グラフィック設定の目安となると思います。

なお、グラフィック設定は一度タイトル画面へ戻らないとベンチマークモードでは反映されないようなので注意。グラフィック設定を変更してベンチマークを実行する場合は、一度タイトル画面へ戻りましょう。

『サイバーパンク2077』のベンチマーク起動方法
設定画面からベンチマークを実行
リザルト画面

 

『サイバーパンク2077』のグラボ毎のベンチマーク結果

パッチ1.5で追加された『サイバーパンク2077』のベンチマークをGeForce RTX 30シリーズで計測し、平均フレームレートを以下の表にまとめました。

ベンチマークで計測したグラフィック設定は、「低」「ウルトラ」「レイトレーシング : ウルトラ」となります。

また、『サイバーパンク2077』のフレームレートを測定するにあたって、テストに使用したPCの構成は以下の通りです。

ベンチマークテスト機の構成
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i9-12900K
ケース Fractal Design Define7 White TG Clear Tint [ガラスパネル]
マザーボード ASUS PRIME Z690-A [Intel Z690 chipset]
CPUクーラー Fractal Design FD-WCU-CELSIUS-S24-BK [水冷ユニット]
メモリ SAMSUNG 32GB(16GB×2) [DDR5-4800]
ストレージ1 CFD CSSD-M2B1TPG3VNF [M.2 PCI-E GEN4 SSD 1TB]
電源 Corsair RM1000x [1000W/80PLUS Gold]

 

フルHD 1920×1080 での平均フレームレート

フルHD(解像度 1920×1080)での平均フレームレートは以下の通り。

ウルトラ設定で60 fpsを超えるのはRTX 3060から、レイトレーシング:ウルトラで60 fpsを超えるのはRTX 3060 Tiからとなります。フルHDならミドルクラスのグラフィックボードでも快適にプレイが可能です。

サイバーパンク2077(DX12)
フルHD 1920×1080 での平均フレームレート
グラフィック品質 ウルトラ レイトレ:ウルトラ
RTX 3090
180 fps 134 fps 98 fps
RTX 3080 Ti
180 fps 134 fps 98 fps
RTX 3080
180 fps 120 fps 90 fps
RTX 3070 Ti
175 fps 103 fps 76 fps
RTX 3070 170 fps 96 fps 72 fps
RTX 3060 Ti 160 fps 83 fps 63 fps
RTX 3060 125 fps 66 fps 50 fps
RTX 3050 94 fps 48 fps 37 fps
※ピンク色のセルは120 fps以上、灰色のセルは59 fps以下を示します(以下同様)
※レイトレ:ウルトラ(レイトレーシング : ウルトラ)は、「レイトレーシング最大+DLSS 自動」
ウルトラ設定での比較(解像度:1920×1080)
RTX 3090 134 fps
RTX 3080 Ti 134 fps
RTX 3080 120 fps
RTX 3070 Ti 103 fps
RTX 3070 96 fps
RTX 3060 Ti 83 fps
RTX 3060 66 fps
RTX 3050 48 fps
 :60 fps以上の平均フレームレート

 

WQHD 2560×1440 での平均フレームレート

WQHD(解像度 2560×1440)での平均フレームレートは以下の通り。

ウルトラ設定で60 fpsを超えるのはRTX 3070から、レイトレーシングウルトラで60 fpsを超えるのはRTX 3070 Tiからとなります。

サイバーパンク2077(DX12)
WQHD 2560×1440 での平均フレームレート
グラフィック品質 ウルトラ レイトレ:ウルトラ
RTX 3090
173 fps 90 fps 81 fps
RTX 3080 Ti
166 fps 90 fps 81 fps
RTX 3080
156 fps 80 fps 74 fps
RTX 3070 Ti
132 fps 67 fps 62 fps
RTX 3070 128 fps 62 fps 57 fps
RTX 3060 Ti 110 fps 53 fps 50 fps
RTX 3060 86 fps 41 fps 39 fps
RTX 3050 63 fps 29 fps 28 fps
ウルトラ設定での比較(解像度:2560×1440)
RTX 3090 90 fps
RTX 3080 Ti 90 fps
RTX 3080 80 fps
RTX 3070 Ti 67 fps
RTX 3070 62 fps
RTX 3060 Ti 53 fps
RTX 3060 41 fps
RTX 3050 29 fps
 :60 fps以上の平均フレームレート

 

4K-UHD 3840×2160 での平均フレームレート

4K-UHD(解像度 2560×1440)での平均フレームレートは以下の通り。

ウルトラ設定で60 fpsを超えるのは最上位グラフィックスRTX 3090でも厳しいようです。パフォーマンスが向上するDLSS機能を有効にすれば、60 fpsを超えます。

サイバーパンク2077(DX12)
4K-UHD 3840×2160 での平均フレームレート
グラフィック品質 ウルトラ レイトレ:ウルトラ
RTX 3090
103 fps 46 fps 56 fps
RTX 3080 Ti
101 fps 45 fps 55 fps
RTX 3080
90 fps 40 fps 50 fps
RTX 3070 Ti
74 fps 32 fps 40 fps
RTX 3070 68 fps 30 fps 38 fps
RTX 3060 Ti 61 fps 25 fps 32 fps
RTX 3060 45 fps 18 fps 25 fps
RTX 3050 33 fps 12 fps 17 fps
ウルトラ設定での比較(解像度:3840×2160)
RTX 3090 46 fps
RTX 3080 Ti 45 fps
RTX 3080 40 fps
RTX 3070 Ti 32 fps
RTX 3070 30 fps
RTX 3060 Ti 25 fps
RTX 3060 18 fps
RTX 3050 12 fps
 :60 fps以上の平均フレームレート

 

『サイバーパンク2077』の画面比較

低設定とウルトラ設定の画面比較

低設定とウルトラ設定の画質を比較しました。細かい比較ではありませんが、テクスチャ品質や影の表現がかなり違います。なるべくウルトラ設定でプレイしたいところです。

左 : 低設定
右 : ウルトラ設定
左 : 低設定
右 : ウルトラ設定

 

レイトレーシング画面比較

レイトレーシングOFFとONの比較画像です。少しわかりにくいですが、地面に対する車のライトの反射や影のリアリティ、水たまりの映り込みの品質が違います。

左 : レイトレーシングOFF
右 : レイトレーシングON
左 : レイトレーシングOFF
右 : レイトレーシングON

 

おすすめPCとグラフィックカード

フルHDならRTX 3060でも十分

上記のベンチマーク結果の通り、『サイバーパンク2077』の動作には、高いグラフィックスおよび、プロセッサ性能が求められます。特に美麗なグラフィックである本作を最高のゲーム体験にするためには、DLSSやレイトレーシングは必要不可欠。

ただし、フルHD解像度のモニターでゲームをする場合、ミドルクラスのGeForce RTX 3060でも十分動作します。フレームレートが足りない場合はDLSSでパフォーマンスを向上させることもできます。レイトレーシングをオンしてプレイするなら、RTX 3070以上が好ましいです。

WQHDでプレイするならRTX 3080 Tiクラスは欲しいところで、4Kの場合はどのグラフィックボードでも厳しいのですが、RTX 3090であれば、レイトレーシングをオフにしてDLSSをオンにすることで、なんとか十分なフレームレートを確保できます。

以下で紹介しているPCは、GeForce RTX 30シリーズを搭載できる、当サイトおすすめのゲーミングPCです。レビューもしているのでご参考にどうぞ。

 

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