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『サイバーパンク2077(Patch 1.5)』のグラボ毎のベンチマークスコアとおすすめPC
目次
『サイバーパンク2077』とは
動作環境・グラフィック設定
グラボ毎のベンチマークスコア
画面比較
おすすめPC
『サイバーパンク2077』とは
大型アップデート「パッチ1.5」リリース
『サイバーパンク2077』は、2月16日に大型アップデートとなる「パッチ1.5」がリリースされました。このアップデートには多くの追加コンテンツのほか、ゲームプレイにおける改善およびバグ修正などが含まれます。PC版においては、50GB超えとなる大容量アップデートとなり、ベンチマーク機能も追加されています。その他詳しいアップデート内容は以下のリンクからご確認ください。
本作は2020年12月10日に世界同時発売されたものの、多くのバグや過度な期待に添えない内容だったためか、物議を醸し、返金騒動にもなりました。あれから1年と2ヶ月を経て、今回のパッチ1.5のリリースにより、次世代機に対応し、DLC並の追加コンテンツを引っさげ、新生『サイバーパンク2077』へと進化。発売当時にあった不満点や数ある致命的なバグも修正され、かなりプレイしやすくなっているようです。
本記事では「パッチ1.5」で追加されたベンチマークモードをGeForce RTX 30シリーズで計測し、結果を掲載しています。
全世界待望のオープンワールド超大作
『サイバーパンク2077』は、先日2020年12月10日に世界同時発売された、ウィッチャーシリーズで知られるCD PROJEKT REDによる、巨大サイバー都市「ナイトシティ」を舞台とした、オープンワールド・アクションアドベンチャー。
発売以前から200以上ものアワードを受賞しており、開発費もゲーム史上最大級とされ、本作に対する期待がどんどん高まる中、コロナ渦という影響もあり、三度の延期を繰り返しました。
その反動もあってか、Steamでは『サイバーパンク2077』解禁日である12月10日 AM 9:00に、平日にも関わらず、アクセス過多により一時サーバーがダウンするという人気っぷり。
さらにはSteamでのリリース初日、同時接続者数が100万人を突破するなど、超大作として素晴らしいローンチを遂げました。
『サイバーパンク2077』と言えば、自由度の高いゲームシステムも特徴のひとつですが、何よりサイバーパンクの世界描写と美しいグラフィックス表現でしょう。
PC版では家庭用版に比べて、美麗で高品質なグラフィックでプレイすることができ、最新の映像技術であるリアルタイムレイトレーシングや、NVIDIAの独自技術「DLSS 2.0」をサポートしています。
本記事ではPC版『サイバーパンク2077』の特徴を踏まえ、次世代グラフィックス RTX 30シリーズを含めた人気グラフィックカード毎にフレームレートを測定し、レイトレーシングやDLSSも試していきます。
『サイバーパンク2077』の特徴
『サイバーパンク2077』は、巨大サイバー都市ナイトシティを舞台とした、オープンワールド・アクションアドベンチャー。強烈な世界観と美麗なグラフィック、重厚なストーリー展開、プレイの自由度を高く評価されている本作ですが、筆者の思う『サイバーパンク2077』の特徴を5つ簡単にご紹介します。
『サイバーパンク2077』のグラフィック関連
動作環境と推奨スペック
公式ページにて公開されている『サイバーパンク2077』のPC動作環境は以下の通りです。本作の動作には高いグラフィックスおよび、プロセッサ性能が求められます。
最小 | 推奨 | 高 | ウルトラ | |
解像度 | 1080p | 1080p | 1440p | 2160p |
プリセット | 低 | 高 | ウルトラ | ウルトラ |
CPU |
Intel Core i5-3570K AMD FX-8310 |
Intel Core i7-4790 AMD Ryzen 3 3200G |
Intel Core i7-4790 AMD Ryzen 5 3600 |
|
RAM |
8 GB | 12 GB | 16 GB | |
GPU |
GTX 780 Radeon RX 470 |
GTX 1060 6GB GTX 1660 SUPER Radeon RX 590 |
RTX 2060 Radeon RX 5700XT |
RTX 3070 RTX 2080 SUPER Radeon RX 6800XT |
VRAM |
3 GB | 6 GB | 8 GB | |
ストレージ | 70 GB HDD (SSD推奨) |
70 GB SSD | ||
OS | Windows 10 64-bit Windows 7 64-bit |
Windows 10 64-bit |
レイトレーシング 最小 |
レイトレーシング 高 |
レイトレーシング ウルトラ |
|
解像度 | 1080p | 1440p | 2160p |
プリセット | レイトレーシング:中 | レイトレーシング:ウルトラ | |
CPU |
Intel Core i7-4790 AMD Ryzen 3 3200G |
Intel Core i7-6700 AMD Ryzen 5 3600 |
|
RAM |
16 GB | ||
GPU |
RTX 2060 | RTX 3070 | RTX 3080 |
VRAM |
6 GB | 8 GB | 10 GB |
ストレージ | 70 GB SSD | ||
OS | Windows 10 64-bit Windows 7 64-bit |
Windows 10 64-bit |
ディスプレイ・グラフィック設定画面
『サイバーパンク2077』でのグラフィック設定画面は以下の画像の通りです。クイックプリセットでは、「低」「中」「高」「ウルトラ」の4段階に加え、「レイトレーシング : 中」、「レイトレーシング : 高」というレイトレーシング用のプリセットが2段階用意されています。
このレイトレーシングのプリセットでは、デフォルトで「DLSS : 自動」になっているので、フレームレートは底上げされています。レイトレーシング単体だと、かなり重過ぎたようです(低~ウルトラ時のDLSSの初期設定は無効です)。
追加されたベンチマーク機能
「パッチ1.5」のリリースにより、PC版ではベンチマークモードが追加されました。設定画面の右端にある[ベンチマークを実行]または[B]キーから移行できます。
ベンチマーク実行時間はおよそ1分ほどで、ベンチマークが終わると平均FPSなどのリザルト画面が表示されるようになっています。この平均FPSが60を超えていれば快適に動作するので、グラフィック設定の目安となると思います。
なお、グラフィック設定は一度タイトル画面へ戻らないとベンチマークモードでは反映されないようなので注意。グラフィック設定を変更してベンチマークを実行する場合は、一度タイトル画面へ戻りましょう。
『サイバーパンク2077』のグラボ毎のベンチマーク結果
パッチ1.5で追加された『サイバーパンク2077』のベンチマークをGeForce RTX 30シリーズで計測し、平均フレームレートを以下の表にまとめました。
ベンチマークで計測したグラフィック設定は、「低」「ウルトラ」「レイトレーシング : ウルトラ」となります。
また、『サイバーパンク2077』のフレームレートを測定するにあたって、テストに使用したPCの構成は以下の通りです。
OS | Windows 11 Home |
---|---|
CPU | Intel Core i9-12900K |
ケース | Fractal Design Define7 White TG Clear Tint [ガラスパネル] |
マザーボード | ASUS PRIME Z690-A [Intel Z690 chipset] |
CPUクーラー | Fractal Design FD-WCU-CELSIUS-S24-BK [水冷ユニット] |
メモリ | SAMSUNG 32GB(16GB×2) [DDR5-4800] |
ストレージ1 | CFD CSSD-M2B1TPG3VNF [M.2 PCI-E GEN4 SSD 1TB] |
電源 | Corsair RM1000x [1000W/80PLUS Gold] |
フルHD 1920×1080 での平均フレームレート
フルHD(解像度 1920×1080)での平均フレームレートは以下の通り。
ウルトラ設定で60 fpsを超えるのはRTX 3060から、レイトレーシング:ウルトラで60 fpsを超えるのはRTX 3060 Tiからとなります。フルHDならミドルクラスのグラフィックボードでも快適にプレイが可能です。
サイバーパンク2077(DX12)
|
---|
グラフィック品質 | 低 | ウルトラ | レイトレ:ウルトラ |
---|---|---|---|
RTX 3090 |
180 fps | 134 fps | 98 fps |
RTX 3080 Ti |
180 fps | 134 fps | 98 fps |
RTX 3080 |
180 fps | 120 fps | 90 fps |
RTX 3070 Ti |
175 fps | 103 fps | 76 fps |
RTX 3070 | 170 fps | 96 fps | 72 fps |
RTX 3060 Ti | 160 fps | 83 fps | 63 fps |
RTX 3060 | 125 fps | 66 fps | 50 fps |
RTX 3050 | 94 fps | 48 fps | 37 fps |
※レイトレ:ウルトラ(レイトレーシング : ウルトラ)は、「レイトレーシング最大+DLSS 自動」
WQHD 2560×1440 での平均フレームレート
WQHD(解像度 2560×1440)での平均フレームレートは以下の通り。
ウルトラ設定で60 fpsを超えるのはRTX 3070から、レイトレーシングウルトラで60 fpsを超えるのはRTX 3070 Tiからとなります。
サイバーパンク2077(DX12)
|
---|
グラフィック品質 | 低 | ウルトラ | レイトレ:ウルトラ |
---|---|---|---|
RTX 3090 |
173 fps | 90 fps | 81 fps |
RTX 3080 Ti |
166 fps | 90 fps | 81 fps |
RTX 3080 |
156 fps | 80 fps | 74 fps |
RTX 3070 Ti |
132 fps | 67 fps | 62 fps |
RTX 3070 | 128 fps | 62 fps | 57 fps |
RTX 3060 Ti | 110 fps | 53 fps | 50 fps |
RTX 3060 | 86 fps | 41 fps | 39 fps |
RTX 3050 | 63 fps | 29 fps | 28 fps |
4K-UHD 3840×2160 での平均フレームレート
4K-UHD(解像度 2560×1440)での平均フレームレートは以下の通り。
ウルトラ設定で60 fpsを超えるのは最上位グラフィックスRTX 3090でも厳しいようです。パフォーマンスが向上するDLSS機能を有効にすれば、60 fpsを超えます。
サイバーパンク2077(DX12)
|
---|
グラフィック品質 | 低 | ウルトラ | レイトレ:ウルトラ |
---|---|---|---|
RTX 3090 |
103 fps | 46 fps | 56 fps |
RTX 3080 Ti |
101 fps | 45 fps | 55 fps |
RTX 3080 |
90 fps | 40 fps | 50 fps |
RTX 3070 Ti |
74 fps | 32 fps | 40 fps |
RTX 3070 | 68 fps | 30 fps | 38 fps |
RTX 3060 Ti | 61 fps | 25 fps | 32 fps |
RTX 3060 | 45 fps | 18 fps | 25 fps |
RTX 3050 | 33 fps | 12 fps | 17 fps |
『サイバーパンク2077』の画面比較
低設定とウルトラ設定の画面比較
低設定とウルトラ設定の画質を比較しました。細かい比較ではありませんが、テクスチャ品質や影の表現がかなり違います。なるべくウルトラ設定でプレイしたいところです。
右 : ウルトラ設定
右 : ウルトラ設定
レイトレーシング画面比較
レイトレーシングOFFとONの比較画像です。少しわかりにくいですが、地面に対する車のライトの反射や影のリアリティ、水たまりの映り込みの品質が違います。
右 : レイトレーシングON
右 : レイトレーシングON
おすすめPCとグラフィックカード
フルHDならRTX 3060でも十分
上記のベンチマーク結果の通り、『サイバーパンク2077』の動作には、高いグラフィックスおよび、プロセッサ性能が求められます。特に美麗なグラフィックである本作を最高のゲーム体験にするためには、DLSSやレイトレーシングは必要不可欠。
ただし、フルHD解像度のモニターでゲームをする場合、ミドルクラスのGeForce RTX 3060でも十分動作します。フレームレートが足りない場合はDLSSでパフォーマンスを向上させることもできます。レイトレーシングをオンしてプレイするなら、RTX 3070以上が好ましいです。
WQHDでプレイするならRTX 3080 Tiクラスは欲しいところで、4Kの場合はどのグラフィックボードでも厳しいのですが、RTX 3090であれば、レイトレーシングをオフにしてDLSSをオンにすることで、なんとか十分なフレームレートを確保できます。
以下で紹介しているPCは、GeForce RTX 30シリーズを搭載できる、当サイトおすすめのゲーミングPCです。レビューもしているのでご参考にどうぞ。
当サイトおすすめのデスクトップパソコン
サイズ | ミドルタワー |
---|---|
CPU | ~ Core i9-12900K |
GPU | ~ RTX 3090 |
価格 | 14万円台(税抜)~ |
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最短でも翌日~3日で出荷と納期も短く、すぐにPCゲームを始めたい方にもおすすめ。
レビュー記事はこちらサイズ | ミドルタワー |
---|---|
CPU | ~ Core i9-12900K |
GPU | ~GeForce RTX 3090 |
価格 | 28万円台(税込)~ |
高品質パーツを搭載し、充実の保証内容で、他とは違うプレミアム感のあるBTOパソコン。
こだわりのある自分だけの製品が欲しい方におすすめ。
レビュー記事はこちらサイズ | ミニタワー |
---|---|
CPU | Core i7-11700F |
GPU | GeForce RTX 3060 |
価格 | 16万円台(税込) |
GeForce RTX 3060を搭載し、価格も比較的安いモデルです。
CPUの世代は1つ古いですが、Core i7ですので、ゲーム用途なら十分な性能です。
購入はこちら レビュー記事はこちら
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三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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