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Core i9-12900K搭載のサイコム Premium-Line Z690FD/D5の実機レビュー
CPU | Core i5-12600K ~ Core i9-12900K |
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CPUクーラー | 水冷ユニット |
GPU | 非搭載
~ GeForce RTX 3090 |
メモリ | DDR5-4800 32GB / 64GB |
OS | Windows 10 / 11 |
価格 | 標準構成:37万円台 |
サイコム Premium-Line Z690FD/D5は、高品質パーツを搭載し、充実の保証内容で、デザインも良く、他とは違うプレミアム感のあるBTOパソコンです。
第12世代インテルCoreプロセッサー「Alder Lake-S」に、DDR5メモリを搭載し、パフォーマンスも非常に高いです。
真っ白でエレガントな高級感あるケースは、デザイン性、機能性、冷却性、静音性も優れており、ガラスパネルもツールレスで取り外しができメンテナンスも楽です。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。なお、グラフィックスのベンチマークについては、GeForce RTX 3070 Tiを増設してテストしました。
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Intel Core i9-12900K |
ケース | Fractal Design Define7 White TG Clear Tint [ガラスパネル] |
マザーボード | ASUS PRIME Z690-A [Intel Z690 chipset] |
CPUクーラー | Fractal Design FD-WCU-CELSIUS-S24-BK [水冷ユニット] |
メモリ | SAMSUNG 32GB(16GB×2) [DDR5-4800] |
グラフィックス | なし |
ストレージ1 | CFD CSSD-M2B1TPG3VNF [M.2 PCI-E GEN4 SSD 1TB] |
電源 | Corsair RM1000x [1000W/80PLUS Gold] |
合計(税込) | 302,520円 |
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目次
お忙しい方は、「Premium-Line Z690FD/D5の特徴」のみお読みください。
Premium-Line Z690FD/D5 の特徴
長期間、安心使用できるプレミアムな製品
Premium-Line Z690FD/D5は、製品名に「Premium」という文字が入っている通り、他のPCとは違うプレミアムなBTOパソコンです。Premium-Lineの大きな特長は次の通りです。
Premium-Lineの特長
信頼性が高いパーツを搭載
標準2年保証
無料オーバーホール(メンテナンス)
アップグレードサービス
信頼性の高いメーカーから、最高クラスのパーツを厳選し、高い品質の製品に仕上がっています。下図のような品質保証書も添付されてきます。
保証は、通常1年のところ、標準で2年になっており、有償で3年まで延長可能です。ただ、Premium-Lineというからには、最大4年や5年まで延長保証があると、個人的には嬉しいところでした。
また、パソコンをサイコム側で預かり、内部クリーニングやCPUグリスの塗りなおし、BIOSなどのアップデートを、無償で行う「オーバーホールサービス」も受けられます。
さらに、数年後、CPUや電源ユニットなどのパーツを換装したくなったときでも、サイコム側でパーツ取り付けや下取りのサービスも受けられます(ただし、増設後のパーツをサイコムで購入した場合のみ)。
洗練されたプレミアム感のあるPCケース
パーツの信頼性や保証内容が優れているだけでなく、PCケースのデザインも秀逸です。Fractal Designとサイコムのコラボレーションで生まれたミドルタワーケースで、「Define 7」のPCケースを採用。真っ白なボディと透過率の高いガラスパネル、幾何学模様のようなトップパネルがエレガントで、高級感溢れる見た目です。特に白い製品が好きな方に適したケースだと思います。
第12世代Core + DDR5 + Win 11で高いパフォーマンス
インテル第12世代Core「Alder Lake-S」を搭載
Premium-Line Z690FD/D5は、11月4日より発売された第12世代インテルCoreプロセッサー「Alder Lake-S」が搭載可能なデスクトップPCとなっています。今回搭載している「Core i9-12900K」は、8つの高性能コア(Pコア)、8つの高効率コア(Eコア)で、前世代のCore i9-11900Kと比較すると、CINEBENCH R23で約1.5倍のパフォーマンスが出ていました(詳細は後述)。
Core i9-12900Kの他にも、8つの高性能コア、4つの高効率コアのCore i7-12700K、6つの高性能コア、4つの高効率コアのCore i5-12600Kを選択することも出来ます。
次世代メモリ規格DDR5-4800を搭載
Premium-Line Z690FD/D5は、次世代メモリ規格DDR5に対応したマザーボードを選択することができ、メモリはDDR5-4800を搭載することができ、DDR4規格よりも高速なデータ転送が可能となります。なお、メモリ項目の注意書きにもありますが、「Alder Lake-S」の仕様により、メモリ4枚挿しの場合、動作クロックはDDR5-4000となるのでご注意ください。
最新OSのWindows 11も選択可能
本製品は、標準ではWindows 10が選択されていますが、カスタマイズで最新OSのWindows 11を選択することができます。インテル第12世代の「Alder Lake-S」は、Windows 11に最適化されているため、こちらを選択した方が、「Alder Lake-S」の性能を最大限活かせます。
Core i9-12900K、DDR5、Win 11でフレームレートもアップ
今回、第12世代Core i9-12900K、DDR5-4800メモリ、Windows 11 Homeの構成で、ゲームのフレームレートを計測してみましたが、第11世代Core i9-11900K、DDR4-3200、Windows 10 Homeの構成のPCと比較すると、タイトルにもよりますが、ゲームのフレームレートが伸びるケースが多かったです。特に、FHD(1920x1080)解像度のときや、軽めのゲームなどは、CPUにかかる負荷が上がりやすいためか、今回のテストではフレームレートが伸びやすい傾向がありました。
ハイリフレッシュレート液晶でFHD解像度でゲームをし、少しでもフレームレートを上げたい方にも、おすすめです。
「ゲームベンチマーク」の項目で他のゲームのテスト結果も掲載しているので、ご覧ください。
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ(DX11)
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ガラスパネルでも冷却性と静音性が高い
本製品は見た目だけではなく、冷却性と静音性にも優れています。ケースは全面メッシュ部分が多く、フロントパネルを開放するとさらにエアフロー効率が増します。フロントの防塵フィルターは、ブラインドの様で、見た目がいいです。また、フロントと右サイドパネルには防音シートが装備されているので、ガラスパネル仕様でも静音性に優れています。
ツールレスで内部にアクセスできるサイドパネル
本製品のサイドパネルは手前に引っ張るだけで簡単に外れるので、内部にアクセスするのも非常に楽です。ネジの取り外しは一切なく、ツールレスでアクセスでき、メンテナンス性も抜群。ただし、ガラスサイドパネルは割れやすいので慎重に取り扱いましょう。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
前述の通り、今回はCore i9-12900Kのプロセッサーを搭載しています。
デフォルトでは、Processor Base Power(=PL1)が125W、Maximum Turbo Power(=PL2)が241Wとなっていましたが、他のサイトではPL1を241Wにして計測しているケースも多いため、ここではPL1=PL2=241WにしたときのCINEBENCH R23のベンチマークも計測しました。
また、DDR5-5200を別途入手したので、DDR5-4800からDDR5-5200に変更したときのCINEBENCH R23のベンチマークも計測しました。なお、メモリは「DOMINATOR PLATINUM RGB 32GB (16x2GB)」です。
CINEBENCH R23のスコアは次の通りです。
まず、マルチコアのスコアに関しては、PL1を241Wにしたときが非常に高く、Ryzen 9 5950Xよりも高いスコアでした。PL1を125W(デフォルト)にしたときは、Ryzen 9 5950Xよりは低いスコアでしたが、それでも十分高いスコアです。メモリをDDR5-5200にしたときは、逆にスコアが下がってしまいました。
シングルコアのスコアに関しては、いずれも非常に高かったです。Ryzen 9 5950Xよりも約20%も高いスコアでした。クリエイターソフトの一部の処理は、シングルコアで実行するものも多いので、そういったケースでも快適に動くことでしょう。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
サイコム Premium-Line Z690FD/D5の搭載できるグラフィックカードは幅広く、目的に応じて、ローエンドなものからハイエンドなものまで、自由に選べます。また。グラフィックカードを搭載しないで購入することも出来ます。既に持っているグラフィックカードを利用したい場合にいいでしょう。
今回は、グラフィックカードを搭載せずに購入したため、既に所持しているGeForce RTX 3070 Tiのグラフィックカードを搭載して、ベンチマークを実行してみました。3DMarkのGraphics scoreは、CPUの影響をあまり受けないので、他のCPUで計測したときとほぼ同じスコアでした。
また、メモリをDDR5-5200にしたときも、ほぼ変わらない(むしろ、誤差程度ですが少し下がった)スコアでした。ただ、CPU scoreについては、DDR5-5200にすることで、かなりスコアが向上しました。
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリの転送速度です。搭載されていた次世代メモリ規格であるDDR5-4800は、DDR4-3200よりも広い帯域幅です。DDR5-5200ではさらに広い帯域幅を持ちます。
ベンチマーク結果もご覧の通り、非常に速かったです。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
ストレージ
ストレージではSATA SSDからPCIe Gen4 SSDまで選択することができます。追加でSSDとHDDも増設可能です。今回搭載したCFD CSSD-M2B1TPG3VNF 1TB SSDは、下記の通り高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク
今回、グラフィックカードを搭載していない構成であるため、手持ちの「GALAKUROのGeForce RTX 3070 Ti」を装着してゲームの平均フレームレートを計測しました。なお、Core i9-12900KのPL1はデフォルトの125Wのままで計測しています。
Core i9-11900K搭載PCの平均フレームレートも合わせて掲載
下の「表」では、Core i9-12900K搭載時のスコアと共に、比較のために旧CPUのCore i9-11900Kを搭載した以下のPCの平均フレームレートも併せて掲載しています。
平均フレームレートの計測結果は下表の通りです。4K(3840x2160)解像度においては、Core i9-12900K搭載PCの平均フレームレートは、Core i9-11900K搭載PCの平均フレームレートより、わずかに高い程度でした。
一方で、フルHD(1920×1080)解像度においては、GPUへの負荷が下がり、相対的にCPUへの負荷が大きくなるためか、4K解像度のときよりも、Core i9-11900K搭載PCに対応するCore i9-12900K搭載PCの平均フレームレートの上昇率が向上しているように見えました。
また、今回、GeForce RTX 3070 TiおよびCore i9-12900Kを搭載したPCで計測しましたが、場合によっては、これより上位のグラフィックスおよびCore i9-11900Kを搭載したPCよりも、高いフレームレートが出ていることがありました。
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti | |
Core i9-12900K DDR5-4800 Windows 11 |
Core i9-11900K DDR4-3200 Windows 10 |
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エクストリーム | 1920x1080 | 110 fps | 106 fps |
2560x1440 | 95 fps | 91 fps | |
3840x2160 | 69 fps | 67 fps |
重い部類のゲーム
ファークライ6(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti | |
Core i9-12900K DDR5-4800 Windows 11 |
Core i9-11900K DDR4-3200 Windows 10 |
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最高 | 1920x1080 | 128 fps | 110 fps |
2560x1440 | 105 fps | 95 fps | |
3840x2160 | 63 fps | 59 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti | |
Core i9-12900K DDR5-4800 Windows 11 |
Core i9-11900K DDR4-3200 Windows 10 |
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ウルトラ | 1920x1080 | 96 fps | 91 fps |
2560x1440 | 76 fps | 72 fps | |
3840x2160 | 47 fps | 43 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti | |
Core i9-12900K DDR5-4800 Windows 11 |
Core i9-11900K DDR4-3200 Windows 10 |
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ウルトラ | 1920x1080 | 126 fps | 120 fps |
2560x1440 | 91 fps | 88 fps | |
3840x2160 | 53 fps | 52 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti | |
Core i9-12900K DDR5-4800 Windows 11 |
Core i9-11900K DDR4-3200 Windows 10 |
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高品質 | 1920x1080 | 140 fps | 133 fps |
2560x1440 | 106 fps | 104 fps | |
3840x2160 | 64 fps | 63 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス(DX11)
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品質 | 解像度 | Windows 11 Core i9-12900K |
Windows 10 Core i9-11900K |
RTX 3070 Ti | |||
最高 | 1920x1080 | 143 fps | 135 fps |
2560x1440 | 121 fps | 113 fps | |
3840x2160 | 67 fps | 66 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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品質 | 解像度 | Windows 11 Core i9-12900K |
Windows 10 Core i9-11900K |
RTX 3070 Ti | |||
最高 | 1920x1080 | 181 fps | 156 fps |
2560x1440 | 129 fps | 129 fps | |
3840x2160 | 71 fps | 71 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ(DX11)
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品質 | 解像度 | Windows 11 Core i9-12900K |
Windows 10 Core i9-11900K |
RTX 3070 Ti | |||
最高 | 1920x1080 | 196 fps | 175 fps |
2560x1440 | 154 fps | 141 fps | |
3840x2160 | 85 fps | 82 fps |
その他のゲームのベンチマーク
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。Core i9-12900Kだと、どれもトップクラスのスコアです。
Lightroomの書き出しは非常に速いです。なお、PL1はデフォルト125Wのままでも、ターボブースト期間(PL2値で動作している期間)に処理が完了したので、PL1を241Wにしたときと、ほぼ一緒の時間になっています。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
以下は、Premiere Proで4K/30p動画(約10分)を書き出したときの時間です。こちらも非常に高速でした。なお、PL1を241Wにしても、書き出し速度はほぼ変わりませんでした。
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ソフトウェアエンコードも非常に速いです。
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
本製品のCPUクーラーは水冷式となっています。PL1=125W設定だと、CPU温度は65℃前後で推移しており低めの温度です。PL1=241WだとCPU温度は90℃後半まで上昇するので、普段使いではデフォルトの125Wでいいでしょう。
- PL1:125W
- PL1:241W
ゲーム時のGPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度は下図の通りです。こちらはCPUのPL1の設定をデフォルトの125Wにしたときのみ計測しています。
CPU温度は70℃台前半、GPU温度は70℃台後半で推移しており問題ない温度です。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、作業に集中しづらいです。
アイドル時はグラフィックカードのファンや、電源ユニットのファンが停止し、さらに静音性の高いパーツを採用しているので、デスクトップPCとしてはかなり静かです。FF15実行時も、ほぼ今回増設したグラフィックカードのファン音なので、ケース自体の騒音値は低いです。
アイドル時 | エンコード時 | FF15実行時 | |
Core i9-12900K RTX 3070 Ti |
約28dB | 約45dB | 約53dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
グラボを搭載しないと、デスクトップPCとしては、性能の割に低めの消費電力だと思います。特に、Eコアも搭載しているためか、アイドル時の消費電力が低いです。
グラボを装着した場合は、グラボの性能および消費電力によって、大きく変わってきます。
アイドル時 | エンコード時 | FF15実行時 | |
Core i9-12900K グラフィックカードなし |
約33W | 約180W | ー |
Core i9-12900K RTX 3070 Ti |
約56W | 約200W | 約320W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
白いボディに透過率の高いガラスパネルがかっこいいです。白いグラフィックカードを挿すとさらに映えます。なお、PCケースには、Fractal Designの「Define 7」を採用しています。
トップパネルには幾何学状に通気穴があり、エレガントで高級感があります。通気穴のないフラットな交換用パネルもついてきます。
アクセス面では中央に大きな電源ボタンがあり、電源を入れると白いLEDが点灯します。左側にUSB Type-Cポート、右側にUSB2.0 Type-AとUSB3.0 Type-Aが2ポートずつあります。
透過率が高いガラスサイドパネルです。
フロントパネルはアルミ製でヘアライン加工が施されています。フロントパネル側面にも通気穴があります。
フロントパネルを開くと、ブラインドのようなおしゃれな防塵フィルターが装備されており、こちらも簡単に取り外すことができます。また、フィルター、ファンなど、ホワイトで統一されており、こだわりを感じます。
正面と背面はご覧のようになっています。
右側面のパネルは何もなくフラットです。
インシュレーターはそこまで大きくはありませんが、独特なデザインでおしゃれです。
底面からも吸気できるよう、ケースを支える足は高めです。
ケースまるまるカバーする長い防塵フィルタは、引っ張るだけで取り外すことができるので掃除が楽です。
ケース内部のチェック
右側面のケース内部
右側面の内部です。配線は裏面で綺麗にまとめられています。
2.5インチSSDが設置できるブラケットが2つ用意されています。
下の目隠しカバーを取り外すと3.5インチシャドウベイと電源にアクセスすることができます。今回、電源ユニットには、今後発売される高性能グラフィックボードのベンチマークを取ることを見越して、1000WのCorsair RM1000x [1000W/80PLUS Gold]を搭載しています。「Zero RPM Fan Mode」対応で、負荷が低いときにはファンが停止する静音性の高い電源ユニットです。
左側面のケース内部
左側面のケース内部です。内部は裏面配線のおかげですっきりしており、空気の流れを遮るものが何もなく、エアフローが非常に良さそうです
フロントには140mmのケースファンが2基装備されています。
今回は、標準搭載の「ASUS PRIME Z690-A」のZ690チップセットのマザーボードを搭載しています。
水冷クーラーには標準で水冷ユニット「Fractal Design FD-WCU-CELSIUS-S24-BK」が搭載されています。他のパーツは選ぶことができません。ラジエーターは上部に取り付けられています。
M.2 SSDにはマザーボード付属のヒートシンクが装着されています。今回、SSDには、CFD CSSD-M2B1TPG3VNFのPCIe Gen4の1TB SSDを選択しました。
メモリは標準構成のDDR5-4800だとSAMSUNG製が搭載されていました。メモリの選択肢ももう少しあったらいいなとは思います。
斜めから見た画像
斜めから見たケース内部の画像です。
反対側の斜めから見た画像です。
まとめ
以上が、サイコム Premium-Line Z690FD/D5のレビューです。
「プレミアム」の名前にふさわしく、信頼性の高いパーツ、手厚い保証、優れたデザインのBTOパソコンです。
さらにインテル第12世代Coreプロセッサー「Alder Lake-S」に、DDR5メモリを搭載し、Windows 11へ変更することもでき、パフォーマンスも非常に高いです。
Fractal Designとのコラボで生まれた真っ白なケースはデザイン性、機能性、冷却性、静音性に優れた非常に高い品質のケースです。ガラスパネルでもツールレスで内部にアクセスでき、メンテナンスも楽です。配線も綺麗にまとめられており、ひとつひとつが丁寧でサイコムのこだわりを実感しました。
多少高いかもしれませんが、品質の高いBTOパソコンが欲しいなら、本製品をおすすめします。
AlderLake-Sを搭載したサイコムのプレミアムモデル
サイコム Premium-Line Z690FD/D5
特徴
- 第12世代インテルCoreプロセッサー搭載
- 次世代メモリ規格「DDR5-4800」標準搭載
- デザイン性、機能性、冷却性、静音性に優れたケース
こんなあなたに
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- 標準構成の価格37万円台[税込]
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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