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富士通 LIFEBOOK WU4/J3(FMV Zero)、Core Ultra H搭載モデルの実機レビュー

更新日:
LIFEBOOK WU4/J3の写真
CPU Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
メモリ 8GB ~ 64GB
ストレージ 約256GB ~ 2TB SSD
液晶サイズ 14.0型 16:10
液晶種類 1920x1200 非光沢
質量 約888g~
バッテリー 64Wh
価格 17万円台~

※ 価格はクーポン等適用時

高い完成度のモバイルノート

LIFEBOOK WU4/J3は、1kgを切る軽さで、しかもバッテリー駆動時間が長いモバイルノートPCです。

さらに、 タイピングがしやすいキーボードを搭載し、ディスプレイも見やすく、資料作成などがしやすいです。

加えて、性能高めのCore Ultra Hシリーズプロセッサーを搭載し、処理性能も高めです。

HDMIやLANポートも搭載し、インターフェースも充実しています。

高い完成度のモバイルノートPCです。

公式販売サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの借用品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 7 155H、64GBメモリ、1TB SSD

 

[お得]富士通パソコンで使えるクーポン

当サイト向けのクーポンを利用することで、富士通パソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(対象機種のみ)。

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機種によっては、購入画面で「お買い物応援クーポン」なども掲載されていると思います。こちらのクーポンとも併用可能です。

クーポン画像

 

 

目次

お忙しい方は、「LIFEBOOK WU4/J3の特徴」のみお読みください。

 

LIFEBOOK WU4/J3 の特徴

LIFEBOOK UHの中ではハイパフォーマンス

LIFEBOOK UHシリーズのモバイルノートパソコンはいくつかモデルがあり、前回レビューしたWU5/J3は世界最軽量の軽さ重視のモデルでした。一方、今回レビューするWU4/J3は、パフォーマンス重視のモデルです。

CPUには、高い性能のCore Ultra Hシリーズを搭載し、冷却ファンも2つ備えています(WU5/J3は1つ)。

LIFEBOOK WU4/J3をの冷却ファンの写真
ダブル冷却ファン

 

各種ベンチマーク結果を見ると、WU5/J3より、CPU性能もグラフィックス性能も高いです。

CINEBENCH 2024(マルチコア)
Core Ultra 7 155H 583 [WU4/J3で計測]
Core Ultra 7 155U 474 [WU5/J3で計測]
Core Ultra 5 125U 469 [WU2/J3で計測]
3DMark Night Raid(グラフィックスのスコア)
Core Ultra 7 155U 33117 [WU4/J3で計測]
Core Ultra 5 125U 22286 [WU2/J3で計測]
Core Ultra 7 155U 21887 [WU5/J3で計測]

 

かなり長いバッテリー駆動時間

最軽量のLIFEBOOK WU4/J3は、バッテリー容量が31Whでしたが、WU5/J3は2倍以上の64Whを搭載し、バッテリー駆動時間が非常に長いです。バッテリー状態で1日使うことができるでしょう。

具体的なバッテリー駆動時間は「バッテリー駆動時間のチェック」をご覧下さい。

LIFEBOOK WU4/J3をバッテリーで動かしているときの写真
長いバッテリー駆動時間

 

それでも軽量

バッテリー容量が2倍以上に増えたことで、WU4/J3(約634g)より重くなりますが、それでも本製品は約888gと十分軽量です。バッテリー駆動時間も、重さも妥協したくない方におすすめです。

LIFEBOOK WU4/J3を片手で持っているときの写真
1kgを切る軽さ

 

豊富なポート類

軽いノートPCは、ポート類が省略されていることが多いですが、LIFEBOOK WU4/J3は、ポート類が豊富です。大学の要件に多い、HDMIポート、USB-Aポートも付いています。LANポートもあり、ビジネスシーンでも使いやすいす。

LIFEBOOK WU4/J3のポート類(右側面) LIFEBOOK WU4/J3のポート類(左側面)
豊富なポート類

 

打ちやすいキーボード

LIFEBOOK WU4/J3は、理想的なキーボードを搭載しており、タイピングがとてもしやすいです。メールをよく書く方、資料やレポートなどをよく作る方になどにおすすめです。

キーボードの写真
打ちやすいキーボード

 

FMV Zero仕様

LIFEBOOK WU4/J3は、FMV Zero仕様となっています。

「FMV Zero」とは、PCリテラシー高めのユーザー向けに、シンプルな構成にした機種のことで、具体的には、ボディがオールブラックのカラーになっています。キーボードは「かな」無しのシンプルな仕様で、印字はブラックアウト処理が施されています。側面のインターフェースアイコンについても黒文字となっており、シックな見た目です。

通常仕様とFMV Zero仕様の比較
キーの印字がブラックアウト
側面の目立たないインターフェースアイコンの写真
側面のインターフェースアイコンも目立たない

 

また、プリインストールされているソフトも最小限になっています。国内PCにありがちな、不要なソフトが一切入っていません。

 

兄弟モデルとの比較

LIFEBOOK UHシリーズのカスタムメイドモデルは、WU2~WU5と種類が多いです。違いが分かりにくいと思うので、下表に主な相違点をまとめました。

LIFEBOOK UHシリーズ カスタムメイドモデルの比較
  WU2/J3 WU2/J3
[ 5G ]
WU3/J3
[ 2 in 1 ]
WU4/J3
[ FMV Zero ]
WU5/J3
[ FMV Zero ]
画像
CPU i3-1315U
Ultra 5 125U
Ultra 7 155H
Ultra 5 125H
Ultra 7 155H
i5-1335U
i7-1360P
Ultra 5 125H
Ultra 7 155H
Ultra 5 125U
Ultra 7 155U
メモリ 8GB ~32GB 16GB ~ 64GB 8GB ~32GB 8GB ~ 64GB
タッチパネル 非対応 対応 非対応
バックライト
キーボード
搭載 非搭載
Type-C USB3.2
TB4 ※1
TB4 ※1 USB3.2
TB4 ※1
TB4 ※1 USB 3.2
5G 対応
質量 744g
~878g
928g 850g~998g 約888g 約634g
~639g ※2
バッテリー容量
31Wh
64Wh
64Wh 31Wh
64Wh
64Wh 31Wh
価格 ※3 15万円台~ 22万円台~ 18万円台~ 17万円台~ 17万円台~
※1 TB4: Thunderbolt 4
※2 約1TB SSD搭載時のみ世界最軽量の約634gとなる
※3 クーポン適用後の価格

 

1番目のWU2/J3は、標準的なモデルで、迷ったらこのモデルがおすすめです。

2番目のWU2/J3 5Gは、WU2/J3を5Gに対応させたモデルです。個人的に使うならコレです。

3番目のWU3/J3は、タブレットへ変形する2 in 1モデルです。CPUの世代は古いです。

4番目のWU4/J3が本製品で、「FMV Zero」仕様で、CPU性能が高いです。

5番目のWU4/J3は、「FMV Zero」仕様で、軽さ重視のモデルです。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面が見やすく、キーボードも打ちやすく、Office作業などは快適です。
動画鑑賞 映像が綺麗です。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
色域が広めで、CPU性能も高めなので、RAW現像なども行えます。ただし、メモリは16GB以上にしましょう。
動画編集 △~○ グラフィック性能の高いCPUを搭載し、FHD動画の編集なら割とストレスなくできるでしょう。ただし、メモリは16GB以上にしましょう。
ゲーム △~○ ゲーム向きのPCではありませんが、グラフィック性能が高めなので、軽いゲームならできます。

 

ディスプレイのチェック

LIFEBOOK WU4/J3のディスプレイは、見やすいです。

モバイルノートしては大きめの14型サイズで、色域も広めで、フリッカーなどもありません。

その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測では、sRGBカバー率は98%と、広めの色域です。最大輝度は、当サイトの計測では453cd/m2と高めです。

ガモット図
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、ほぼ補正されていないことが分かります。そのため、自然な発色です。

ガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。ギラつきもほぼ感じません。

画面への映り込み
画面への映り込み

ちらつき(フリッカー)は検出されませんでした。

フォトディテクターでチェックした画面のちらつき
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードは、LIFEBOOK WU5/J3と同様に、打ちやすいです。

よく使うキーが大きく、小さいキーがなく、矢印キーが下がっており、理想的なキーボードです。

LIFEBOOK WU4/J3のキーボードの写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーボードを拡大した写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライトの写真
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

LIFEBOOK WU4/J3のパフォーマンスをチェックします。

Windowsの設定の電源モードにおいて、デフォルトの「バランス」と、最も高いパフォーマンスが出る「最適なパフォーマンス」で、各種ベンチマークを計測しました。

電源モードのキャプチャ
電源モード

 

CPU

LIFEBOOK WU4/J3は、プロセッサー・ベース・パワー(PBP)が28WのCore Ultra Hプロセッサーを搭載しています。

今回は、Core Ultra 7 155Hを搭載しており、CINEBENCHのスコアは下の通りです。モバイルノートPCとしてはまずまずの性能です。

Core Ultra 7 155H搭載の他のノートPCで計測したスコアより低めのスコアでしたが、本機も「最適なパフォーマンス」モードであれば、PBP以上のCPU電力が出ていたので、決して低いスコアというわけではありません。他のノートPCで計測したスコアが高かったと言えます。

CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024のスコア
Core Ultra 7 155H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Ryzen AI 9 HX 370 882
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Core Ultra 7 258V 603
Core i5-1340P 599
Core Ultra 7 155H 825
583 [最適なパフォーマンス]
428 [バランス]
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core Ultra 7 155U
[WU5/J3で計測]
474
Core Ultra 5 125U
[WU2/J3で計測]
469
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI 9 HX 370 115
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 7 155H 103
96 [最適なパフォーマンス]
94 [バランス]
Core Ultra 7 155U
[WU5/J3で計測]
95
Core Ultra 5 125U
[WU2/J3で計測]
89
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
CINEBENCH R23のスコア
Core Ultra 7 155H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Ryzen AI 9 HX 370 22572
Core i7-14700HX 21893
Ryzen 7 8845HS 16387
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Core Ultra 7 155H 14073
10375 [最適なパフォーマンス]
7357 [バランス]
Core Ultra 7 258V 9896
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Core Ultra 7 155U 8578
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Core Ultra 7 155U
[WU5/J3で計測]
8090
Core Ultra 5 125U
[WU2/J3で計測]
7660
Core i5-1334U 5897
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i7-14700HX 2113
Ryzen AI 9 HX 370 2043
Ryzen 9 7945HX 1951
Core 5 120U 1879
Core i7-1360P 1826
Core Ultra 7 155H 1810
Core Ultra 7 258V 1779
Ryzen 7 8840U 1763
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core Ultra 5 125H 1712
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Ryzen 7 8845HS 1682
Core i5-1334U 1655
Core Ultra 7 155U
[WU5/J3で計測]
1641
Core Ultra 7 155H 1810
1622 [最適なパフォーマンス]
1589 [バランス]
Core Ultra 5 125U
[WU2/J3で計測]
1533
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 3 7330U 1358
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリは、LPDDR5X-7467のデュアルチャネルです。帯域は広いです。

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵のグラフィックスです。

Core Ultra 7 155Hのベンチマークは以下のとおりで、CPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能です。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
3DMark Night Raidのスコア
Core Ultra 7 155H
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44627
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
35271
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Core Ultra 7 155U
Intel Arc
35888
33117 [最適なパフォーマンス]
30930 [バランス]
GeForce MX450 30425
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
29095
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Core Ultra 5 125U
[WU2/J3で計測]
22286
Core Ultra 7 155U
[WU5/J3で計測]
21887
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
17774
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度は速かったです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
SSDの速度
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
6181
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

LIFEBOOK WU4/J3は、microSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は速いです。ただ、できればフルサイズのSDカードが使えれば良かったです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
SDカードスロットの写真 SDカードの速度
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

現像時間は普通です。現像作業自体は、比較的快適に行えました。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 7 258V 73秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Core Ultra 7 155H 90秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間
Photoshopのイメージ画像

GPUも使って処理をする「スーパーズーム」は、そこまで速くありませんが、CPUのみで処理する「JPEGのノイズを削除」は、まずまずです。

また、こういった特殊な処理ではなく、一般的な画像編集作業は、簡単な編集であれば特にストレスなくできました。

ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))
Apple M3 49秒
Core i7-13620H
RTX 4060 (140W)
56秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (140W)
57秒
Core i7-13620H
RTX 3050(95W)
58秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
1分00秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
1分19秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100 2分21秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分41秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
3分02秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
3分46秒
Core 5 120U
Intel Graphics
4分10秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
4分20秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
5分34秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)
Apple M3 1分05秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1分40秒
Core Ultra 7 155H 1分41秒
Core i7-13620H 1分48秒
Core i5-13450HX 2分06秒
Core Ultra 5 125H 2分08秒
Ryzen AI 9 HX 370 2分17秒
Core Ultra 7 155H 2分41秒
Core Ultra 7 258V 2分43秒
Ryzen 7 8845HS 2分45秒
Core 5 120U 2分47秒
Ryzen 7 8845HS 3分27秒
Core Ultra 5 125U 4分31秒
Ryzen 7 8840U 4分44秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像

FHD動画の書き出し速度はそこまで速くはありませんが、カット編集くらいなら、特にストレスなく出来ました。   

FHD動画の書き出し
Core i7-13620H
GeForce RTX 3050
1分48秒
Apple M3 1分48秒
Core i7-12650H
GeForce RTX 2050
2分14秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分19秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2分28秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
2分58秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
3分04秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

以下、ゲームをしたときのフレームレートを掲載します。独立グラフィックスを搭載したPCではないので、比較的軽めのゲームを選んでテストしています。

また、今回、テストに用いたPCの画面比が16:10だったので、解像度は1920x1080ではなく1920x1200で計測しています。

 

ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー

「ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー」のベンチマークのスコアは下表の通りです。

少しカクつきを感じるときもあると思いますが、プレイ出来ないこともないフレームレートです。

ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 標準(ノート) 50 fps / 7526
他のGPUとの比較(1920x1200 or 1920×1080、標準(ノートPC)
RTX 3050 (95W)
(1920x1080)
139 fps
Core Ultra 7 258V
(1920x1200)
65 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
56 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
54 fps
Core Ultra 5 226V
(1920x1200)
51 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
50 fps
Ryzen AI 9 HX 370
(1920x1200)
49 fps
Ryzen 7 8840HS
(1920x1200)
37 fps

 

原神

原神は、低設定であれば、上限の60 fps出ていました。中設定でも平均55 fpsは出ており、プレイできる範囲のフレームレートでした。

原神
解像度 グラフィック品質 平均 fps
1920x1200 60 fps(上限)
55 fps
他のGPUとの比較(1920x1200、中)
Core Ultra 7 258V
(1920x1200)
59 fps
Ryzen 7 8845HS
(1920x1200)
59 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
58 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
57 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
55 fps
Core Ultra 5 226V
(1920x1200)
47 fps
Core 5 120U
(1920x1200)
41 fps
Core Ultra 5 125U
(1920x1200)
36 fps

 

ドラゴンクエストⅢ リメイク

2024年の11月にリメイク版が発売されたドラクエ3は、HD-2D版ということで、3Dゲームと比べると負荷は低めです。そのため、グラフィック設定を「最高」にしても、上限の60fpsが出ていました。

ドラゴンクエストⅢ リメイク
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 60 fps (上限)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

Thunderbolt 4のポートを2つ搭載しており、Power Delivery、DisplayPort Alt Modeに対応しています。PD充電は、7.5W(5V/1.5A)以上を供給可能な機器であれば、充電が可能です。

 

HDMIの動作チェック

HDMIは、仕様を見ると、8K(7680×4320)まで対応しています。

今回、試しに4Kモニターに接続してみましたが、4K/120Hz/RGBで出力できていました。

HDMI経由で4Kモニターに接続したときの情報
4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

LIFEBOOK WU4/J3の質量は「約888g」です。

また、当サイトによる計測値は下表の通りです。 

WU5/J3よりは重いですが、一般的なモバイルノートPCと比較すると、かなり軽いです。

標準添付のACアダプターは普通の重さですが、オプションで追加することができる小型ACアダプターやAnkerの充電器は軽いので、これらもおすすめです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 863g
標準添付のACアダプター+電源ケーブル 241g
小型ACアダプター+電源ケーブル 150g
Anker PowerPort III 3-Port 65W Pod
with 6ft C-C cable
186g
各ACアダプターの画像
ACアダプター

 

バッテリー駆動時間のチェック

LIFEBOOK WU4/J3のバッテリー容量は64Whです。

バッテリー容量の情報画像
バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下表のようになっています。長めのバッテリー駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約30.0時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約11.5時間
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 7時間45分
(1)、(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは、約207万画素のFHDカメラで、自然な色合いです。ただ、やや暗めの映像なので、ソフト側で少し明るくするといいと思います。

プライバシーカメラシャッターが付いており、Windows Helloによる顔認証にも対応しています。

Webカメラでマネキンを撮影したときの写真
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影
Webカメラの写真
Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の手前側に配置されています。音質は普通で、勝手に評価すると、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカーの写真
スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モードでは、プロセッサー・ベース・パワー(PBP)の28Wよりも低い、20W前後のCPU電力で動いていましたが、CPU温度は問題ない範囲でした。

「最適なパフォーマンス」モードでは、CPU電力が29W前後まで上がりますが、CPU温度は95℃前後とやや高めです。

基本的には「バランス」モードで動かし、パフォーマンスを上げたいときだけ「最適なパフォーマンス」モードにするといいでしょう。

  • バランス時
  • 最適なパフォーマンス時
CPU電力&CPU温度
高負荷時のCPU電力とCPU温度(バランスモード)
CPU電力&CPU温度
高負荷時のCPU電力とCPU温度(最適なパフォーマンスモード)

 

静音性のチェック

LIFEBOOK WU4/J3の騒音値は低めです。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約20dB 約24dB 約24dB 約34dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安
騒音値の目安

 

表面温度のチェック

アイドル時や、負荷をかけたときの表面温度は、下表の通りです。

キーボード面については、アイドル時や中負荷時は、ほとんど熱さを感じません。高負荷時も、熱くなる箇所は、常時指や手が触れる場所ではないので、そこまで気にはなりません。

底面については、高負荷時は中央上部が熱くなるので、膝置きで作業をするときは、ここの下に足を置かないようにするといいでしょう。

PC本体の表面温度
表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。

全体的に低めの消費電力ですが、高負荷時は、28WのCPUを搭載しているため、15WのCPUを搭載したWU5/J3よりも高くなっています。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
4W  12W 17W 32W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

LIFEBOOK WU4/J3の外観の写真を掲載します。

FMV Zero仕様のオールブラックのカラーとなっており、シックでかっこいいです。

LIFEBOOK WU4/J3の正面写真

 

天板には富士通のロゴがありますが、かなり目立ちません。

LIFEBOOK WU4/J3の天板写真LIFEBOOK WU4/J3の天板ロゴ

 

ボディの高さは15.8~17.3mmと薄型です。

LIFEBOOK WU4/J3の正面LIFEBOOK WU4/J3の背面

 

指紋センサーは、電源ボタンに内蔵されています。

LIFEBOOK WU4/J3の指紋認証装置の写真

 

ポートの種類は豊富です。

LIFEBOOK WU4/J3の左側面LIFEBOOK WU4/J3の右側面

 

底面の画像はご覧の通りです。底面の吸気口は小さめです。

LIFEBOOK WU4/J3の底面

 

冷却ファンは2つです。なお、LIFEBOOK UHシリーズは、15WのCore Ultra Uシリーズが搭載される場合は冷却ファンが1つ、28WのCore Ultra Hシリーズが搭載される場合は冷却ファンは2つになるようです。

LIFEBOOK WU4/J3の内部画像

 

SSDは、Type 2280のものが搭載されています。

底面とつながっているスピーカーケーブル

 

標準添付のACアダプターは65Wで、サイズは普通です。

標準添付のACアダプターの画像

 

こちらは、オプションで追加で選べる小型ACアダプターです。

小型ACアダプターの画像 小型ACアダプターの仕様

 

こちらは、オプションで500円で追加できるAnker PowerPort III 3-Port 65W Pod with 6ft C-C cableです。

AnkerのACアダプターの写真AnkerのACアダプターのポート類AnkerのACアダプターの仕様

 

まとめ

以上が、LIFEBOOK WU4/J3のレビューです。

1kgを切る軽さで、バッテリー駆動時間も長く、モバイルノートPCとして、とてもバランスのいい製品です。

PBPが28Wのインテル Core Ultra Hシリーズを搭載し、モバイルノートPCとしてはパフォーマンスも比較的高いです。

キーボードも打ちやすいですし、ディスプレイも見やすく、作業もしやすいです。

この製品は、FMV Zero仕様で、オールブラックのカラーとなっており、デザインもいいです。

このように欠点の無い、完成度の高いモバイルノートPCです。

ただ、初期構成はメモリとSSDの容量が少なめなので、出来れば16GBメモリ以上、約512GB SSD以上の構成にすることをおすすめします。

なお、LTE/5Gに対応したモデルが良ければ、兄弟機種のLIFEBOOK WU2/J3 5Gをご検討下さい。

また、当サイト向けクーポンを利用することで、安く購入することができるので、是非ご利用下さい。

 

高い完成度のモバイルノートPC

LIFEBOOK WU4/J3

LIFEBOOK WU4/J3の小さい写真

特徴

  • 888gと非常に軽い
  • 長いバッテリー駆動時間
  • Core Ultra Hを搭載し高性能

こんなあなたに

  • 高品質のモバイルノートPCが欲しい方
  • 頻繁にPCを持ち歩くビジネスパーソンや大学生
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動画レビュー

LIFEBOOK UHシリーズの違いについてまめました。

 

 

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