富士通 FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2の実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-1235U
Core i7-1255U
メモリ 8GB ~ 32GB
ストレージ 256GB ~ 2TB SSD
液晶サイズ 13.3型
液晶種類 FHD 広視野角 非光沢
質量 約865g~
バッテリー 約29.5時間
価格[税込] 17万円台~
オールブラックでシックなデザイン 

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2は、あの人気モバイルノート「LIFEBOOK UHシリーズ(WUシリーズ)」を、PCリテラシー高めのユーザー向けに、シンプルな構成にした製品です。

具体的には、ロゴなどを目立たないようにしつつ、印字などをブラックで統一してシックなデザインにしています。またプリインストールするアプリを最小限にしている点もポイントです。

モバイルノートPCとしての性能は申し分なく、非常に軽く、バッテリー駆動時間が長く、タイピングもしやすいです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。レビュー機は先行機となるため、ベンチマーク結果などは製品版と異なる可能性があります。

レビュー機の構成

Core i7-1255U、16GBメモリ、1TB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2の特徴」のみお読みください。

 

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2 の特徴

人気モバイルノートのシンプル構成モデル

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2は、軽くて人気のモバイルノートパソコン「LIFEBOOK UHシリーズ」を、シンプルなボディ、シンプルなアプリケーション構成にした、PCリテラシー高めのユーザー向けの製品です。

軽くて人気のLIFEBOOK UHシリーズ

 

○○電機などの家電量販店で売られているノートパソコンは、テカテカした派手な外観のボディに大きなロゴが天板に刻印され、盛沢山のアプリケーションがインストールされていることが多く、それを嫌う方も少なくないと思いますが、本製品は違います。

では、具体的にどうなっているのか、詳しく見ていきましょう。

 

シンプルなオールブラックの外観

天板の真ん中に会社名が大きく掲載されているノートPCは少なくありませんが、これがデザイン的に嫌だと感じる人も少なくないでしょう。しかし、本製品は、真ん中にあった天板のロゴが、左下に位置変更され、ロゴサイズ自体も小さくなっており目立たなくなっています。

個人的には「∞」のロゴなら真ん中にあっても別に悪くないとは思いますが、よりシンプルな見た目になっています。

天板のロゴが小さくなり、端に配置

 

また、キーボードは「かな」無しのシンプルな仕様になりなりました。さらに、キーボードの印字はブラックアウト処理が施され、とてもすっきりして見えます。

「かな」無しのキーボード

 

キーの刻印をブラックアウトするだけでなく、液晶の下にある富士通ロゴや、インターフェースアイコンについても黒文字となりました。全てがブラックカラーで統一され、シックなデザインになっています。

富士通ロゴもブラック
インターフェースアイコンもブラック

 

アプリケーションは最小限

富士通の店頭モデル(カタログモデル)の場合、初心者用のガイドアプリ、キッズ用のアプリ、数カ月しか使えない体験版のアプリ、初心者向け写真・動画編集アプリなど、PCリテラシーの高い方にとっては、すぐにアンインストールしてしまうようなアプリがたくさん入っています。

プリインストールされているアプリが多いと、勝手に常駐して変なポップアップ表示を出したり、ディスクを圧迫したり、他のアプリとの相性問題を引き起こしたり、アンインストールしてもゴミが残ったりと、あまりいいことはありません。PCに詳しい方の場合、ノートパソコンを購入した後は、最初に不要なアプリの削除からはじめる方も少なくないのではないかと思います。

一方、FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2は、そういったアプリを排除し、最低限のアプリしかインストールされていません。好きなセキュリティソフトを入れたい(もしくはWindows Defenderでも構わない)という方のために、マカフィー リブセーフも削除して良かったかなと思いますが、体験版ではなく3年の製品版が入っているので、期限が切れるまでそのまま使ってもいいでしょう。

プリインストールアプリ一覧

 

従来の特徴は踏襲

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2は、「軽い」、「ロングバッテリー」、「タイピングしやすい」、「インターフェースが充実している」といった従来のLIFEBOOK UHシリーズ(WUシリーズ)の特徴は踏襲しており、非常に使いやすいモバイルノートPCとなっています。幅広いユーザー層に適応する機種だと思います。

 

5G/LTEモデルが欲しい方はWU2/G2

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2は、5G/LTEモジュールを追加することが出来ません。5G/LTEに対応した機種がよければ、LIFEBOOK WU2/G2をご購入下さい。その代わり、上で解説したデザイン、アプリケーション構成では無くなります。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
比較的色鮮やかな液晶で画面が見やすく、タイピングもしやすく、ウェブページを観たり、文書作成をしたりしやすいです。
動画鑑賞 スピーカー音に物足りなさは感じますが、画面は見やすく、動画鑑賞も普通にできます。
オンライン会議 問題なく出来ます。
RAW現像
画像編集
ウェブページへ掲載するための画像編集なら問題ありません。ただし、印刷用の場合は、やや色域不足です。なお、この用途で使用するなら、メモリは16GB以上にしましょう。
動画編集 △~○ CPU内蔵グラフィックスとしては性能が高いため、FHDの簡単な動画編集なら出来るでしょう。ただ、4K液晶の編集は厳しいです。
ゲーム グラフィック品質設定を落とせば、できなくもありませんが、ゲーム向けに開発された製品ではないので、出来れば、GeForce RTX30シリーズを搭載したノートPCのほうがおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2の画面は見やすいと思います。

ただし、アスペクト比は16:9です。最近流行りの16:10ではありません。

最大輝度は、当サイトの計測では443cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測ではsRGBカバー率は96.6%で、比較的広い色域です。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

どの色も補正幅が少なく優秀です。自然な発色になっていると思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いので、多少斜めからみても見やすいです。また、正面から見ても、画面端の色合いの変化が少ないです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので周囲の映り込みは低減されています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

輝度を39%以下にすると、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)が発生していました。ただ、高めの輝度で使えばフリッカーは発生しません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2のキーボードは、非常に打ちやすいです。

海外メーカーのノートPCだと、Backspaceキーや半角/全角キーなどが小さいケースもありますが、本製品は、下図の通りそういったことがありません。キーピッチは約19mmと標準的です。

矢印キーも一段下がっており、十分なキーサイズで押しやすいです。

キーを押したときの反発は弱めですが、軽いタッチで流れるようにタイピングする方にはいいでしょう。キーストロークは約1.5mmと、最近のノートパソコンとしては標準的な数値です。

縦方向のキーピッチが十分ある分、タッチパッドはやや小さめですが指の動かしやすさは問題ありません。クリックボタンは軽い力で押せるので、クリックしやすいです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2のパフォーマンスをチェックします。

 

CPU

CINEBENCH R23のスコアを下に掲載します。

今回、Core i7-1255Uを搭載していますが、他の機種で計測したときよりも、やや低めのスコアでした。ただ、PBP:15WのCPUに対して、実際のCPU電力は、「バランス」モードなら約15W、「最適なパフォーマンス」モードなら約20W出ていました。そのため、本製品のスコアが低いというよりも、他の機種がCore i7-1255Uの割にはかなり高いスコアが出ていたと言えます。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1255U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
6282 [最適なパフォーマンス]
5167 [バランス]
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i7-1195G7 6594
Core i5-1230U 6273
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
1538 [バランス]
1537 [最適なパフォーマンス]
Core i9-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはLPDDR4X-4266を搭載しており高速です。なお、オンボードメモリなので換装はできません。購入時はやや多めのメモリを選択しておくといいと思います。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
49.1GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

メモリの速度が速いため、グラフィックスの性能も高いです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-1255U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1255U
メモリLPDDR4X-4266
20798 [最適なパフォーマンス]
17276 [バランス]
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Core i5-1235U
メモリLPDDR4X-4266
16219
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3254
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、挿入した時の出っ張りはほとんどありません。SDカードは、プッシュすることで抜くことが出来ます。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-CポートはThunderbolt 4に対応しているため、多くの外部機器が使用出来ます。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 △ ※3
18W cheero充電器 △ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力出来ていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2の質量は、ご覧の通り非常に軽いです。

頻繁に外出先へ持ち運ぶ方におすすめです。ACアダプターの重さは普通です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 806g
ACアダプター+電源ケーブル 247g

 

バッテリー駆動時間のチェック

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2のバッテリー駆動時間は、下表の通り長めです。

なお、バッテリー容量は約64Whと多めです。
バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約29.5時間
(2) 動画再生時
(3) CPU9%、GPU7%の負荷 6時間7分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2のウェブカメラには、物理的にカメラを隠すシャッターが付いています。ウェブ会議や発表会などで、顔出ししなくてもいいときに、会議参加時にカメラをOFFにするのを忘れて、顔が映ってしまうのを防ぐことができます。

Webカメラ

 

ウェブカメラの解像度は1280x720(約92万画素)です。広角気味のレンズで、ノートパソコンに搭載されるウェブカメラとしては、画質は普通かと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、正面側の底面に配置されています。音質はそこまで良くはなく、ノートPC基準で10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モードのときは82℃前後とやや高めです。「最適なパフォーマンス」モードにすると98℃前後とかなり高めの温度になります。基本的にはデフォルトの」「バランス」モードで使用したほうがいいと思います。

  • バランス時
  • 最適なパフォーマンス時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2の騒音値を計測した結果を下に掲載します。

いずれの状態も、他のノートPCと比較して、普通の騒音値もしくはやや高めの騒音値だと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

徐々に負荷をかけながら、表面温度を計測したときの結果を下に掲載します。

高い負荷をかけると排気口周りが熱くなりますが、パームレストの部分の温度はそれほど上がらないので、そこまで不快感なく使えます。

裏面はそれなりに熱くなるので、膝の上に置いて作業をするときは低温火傷に気を付けましょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。

PBP:15Wのモバイル向けのCoreプロセッサーを搭載しているので、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2の外観はご覧のようになっています。

前述したように、ボディカラー、ロゴ、キー刻印など全てブラックで統一されておりクールなデザインです。なお、ボディ素材には、全てマグネシウム合金が採用されています。

 

天板の富士通のロゴは左下に小さくあります。

 

ボディは薄くて軽くて、持ち運びに便利です。

 

電源ボタンは、指紋認証装置にもなっています。コロナ禍でも、マスクを外さずにログインすることが出来るので便利です。ただし、顔認証には対応していません。

 

ポートの種類は非常に充実しています。Thunderbolt 4、フルサイズのSDカードスロット、有線LANポート、HDMIなどが搭載されています。

 

有線LANポートは、下図のように、LANケーブルの爪を引っかけるところを開くことで、LANケーブルを挿せるようになります。

 

ヒンジは約180度回転します。ノートPCスタンドなどに載せて使う場合、ヒンジを割と傾ける必要がありますが、そのような場合でも問題なく使えます。

 

底面の通気口はそれほど広く取られてはいません。底面カバーは爪の引っ掛かりがほとんどないので、開けやすいです。

 

付属のACアダプターの容量は65Wです。丸みを帯びており、薄型で持ちやすいです。

 

まとめ

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2は、PCに詳しい方をターゲットとして、人気のモバイルノート「LIFEBOOK UHシリーズ」をシンプルな構成にした製品です。

天板のロゴは目立たず、 キーボードは「かな」無しの仕様で、ボディーや、ロゴ、キーの印字もブラックで統一され、素敵なデザインになっています。プレインストールされているアプリも最小限に抑えられており、PCリテラシーが高いユーザーは嬉しいのではないかと思います。

モバイルノートとしての性能は折り紙つきで、800g台の超軽量ボディでありながら、バッテリー駆動時間も長いです。タイピングもしやすく、作業もしやすいです。

有線LAN、SDカードスロット、HDMIなど、ポート類も充実しており、ビジネスシーンなどでも困ることはないでしょう。

なお、WWAN(5G/LTE)対応の機種が良ければ、LIFEBOOK WU2、より軽さを求めるなら600g台(ただしバッテリー駆動時間は半分以下)のLIFEBOOK WU-Xという機種もあります。こちらも合わせてご検討下さい。

 

オールブラックでシックなデザイン

FMV Zero LIFEBOOK WU4/G2

特徴

  • PCリテラシー高めの方に適したシンプル構成
  • 50Whの大容量バッテリー&1kgを切る軽さ
  • タイピングしやすい

こんなあなたに

  • PCリテラシー高めの方
  • 完成度の高いモバイルノートが欲しい方 
公式サイトはこちら

 

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