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GALLERIA DL9R-IG-C4Aの実機レビュー

更新日:
GALLERIA DL9R-IG-C4Aの写真
CPU Ryzen AI 9 HX 370
GPU Radeon 890M
メモリ 32GB / 64GB
SSD 1TB ~ 8TB
画面サイズ 14型 16:10
画面種類 2880x1800 非光沢 120Hz
質量 約1.5kg
バッテリー 80Wh
価格 19万円台~
「Strix Point」を搭載し約20万円

GALLERIA DL9R-IG-C4Aは、「Strix Point」ことRyzen AI 9 HX 370の高性能プロセッサーを搭載したクリエイター向けノートPCです。

このCPUを搭載したノートPCは、価格が高い物ばかりですが、本製品は比較的安くなっています。

大容量メモリ、大容量SSDが搭載することができるのもクリエイターPCとしてはメリットです。

独立GPUは搭載していませんが、約1.5kgとクリエイター向けノートPCとしては軽く、持ち運びに便利です。

公式販売サイトはこちら

 

今回は以下の構成でレビューをしています。レビュー機は、メーカーからの貸出機です。

レビュー機の構成

Radeon 890M、32GBメモリ、1TB SSD

 

 

目次

お忙しい方は、「GALLERIA DL9R-IG-C4Aの特徴」のみお読みください。

 

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの特徴

CPUもGPUもNPUも高性能

GALLERIA DL9R-IG-C4Aは、プロセッサーに「Strix Point」ことRyzen AI 9 HX 370を搭載し、CPUもGPUもNPUも高い性能です。独立GPUは搭載していないものの、そこまで負荷が高くないクリエイティブワークを中心に行うのであれば、十分快適に動きます。

NPUを搭載していることで、ソフトが対応してくれば、AI処理も快適にできるようになる可能性があります。

CPUもGPUもNPUも高性能

 

「Strix Point」搭載の割には安い

「Strix Point」のプロセッサーを搭載したノートPCは、かなり高い製品が多いですが、本製品はその中では比較的安いです。記事執筆時点では199,980円となっています。

NPU性能が高いノートPCを探しているなら、お得に購入することができます。

「Strix Point」搭載の割には安い

 

2.8Kディスプレイを搭載

本製品は、2880x1800ドットの高解像度ディスプレイを搭載し、ペイン(枠)の多いクリエイターソフトも使いやすいです。sRGBカバー率は95%(メーカー仕様値)とまずまずで、非光沢なので映り込みも少なく作業がしやすいです。有機ELと違って、フリッカーもありません。

2.8K非光沢ディスプレイを搭載

 

持ち運べる範囲の重さ

GALLERIA DL9R-IG-C4Aは、独立GPUは搭載していませんが、その代わり質量が約1.5kgと比較的軽くなっています。モバイル専用ノートPCのように軽くはありませんが、持ち運べる範囲の重さです。外出先でクリエイティブワークをしたい方に適しています。

持ち運べる範囲の重さ

 

大容量メモリを搭載

クリエイターソフトを使うと、メモリをたくさん消費しますし、独立GPUも無いので、余計にメモリの消費が激しいです。しかし、本製品は標準で32GB、最大で64GBの大容量メモリを搭載することができるので安心です。

また、底面カバーを開けられる方なら、自分でメモリを交換することも可能です。ただし、パーツ交換はメーカー保証対象外となるので、自己責任でお願いします。

大容量メモリを搭載

 

大容量SSDを搭載可能で、増設もOK

本製品は最大8TBの大容量SSDを搭載することが可能です。

さらに、空いているM.2スロットも1つあり、ここにSSDを増設することも可能です。動画ファイルなどを扱う場合は、大容量のストレージ容量が必要な場合もあるので嬉しいです。

SSDの増設も可能

 

他のクリエイター向けノートPCとの違い

本製品と、独立GPUを搭載したクリエイター向けノートPCとの違いはなんでしょう?

本製品のメリットは、軽くてバッテリー駆動時間が長めという点です。独立GPUを搭載しているとどうしても重く、消費電力も高くなってしまいますが、本製品は1.5kgと割と軽く、バッテリー駆動時間もそこそこあります。そこまで負荷の高い処理はしないけど、外へ持ち運ぶことがある方に適しています。

また、多くのクリエイター向けノートPCは、NPUが無いプロセッサーを搭載していることが多いですが、本製品はNPUを搭載しています。今はまだNPUを有効に使うクリエイターソフトは少ないですが、今後増えてきた場合に対応することができます。

ただし、GPU性能に関しては、独立GPUを搭載していたほうが、以下のように、圧倒的にハイパフォーマンスです。3D CGを行うとか、4K動画の凝った編集を行うといった場合は、独立GPUを搭載したノートPCにしましょう。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
RTX 4060 Laptop 140W 10361
RTX 4050 Laptop 140W 8860
RTX 3050 Laptop 95W 5698
Ryzen AI 9 HX 370
内蔵GPU
  2923

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
快適に使えます。
動画鑑賞 ディスプレイが綺麗で、スピーカー音もまずまずで、快適に動画視聴できます。
RAW現像
画像編集
色域広めのディスプレイで、画像編集なども快適です。
動画編集 △~○ FHD動画の簡易的な動画編集ならできると思います。ただし、本格的に動画編集をするなら、GeForce RTXシリーズなどの外部グラフィックスを搭載したノートPCがおすすめです。
ゲーム △~○ 原神クラスの軽いゲームはできます。フォートナイトやApexなども、多少のカクつきは気にしないエンジョイプレーヤーならできるでしょう。重いゲームは無理です。

 

ディスプレイのチェック

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのディスプレイは比較的見やすいです。詳細は以下のタブをクリックして下さい。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測で、sRGBカバー率は98%でした(メーカー公表値は95%)。最大輝度は、当サイトの計測では317cd/m2とやや高めです。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、ほぼ補正されておらず、自然な発色であることが分かります。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラつきは、ほとんど感じません。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの映り込み
画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありません。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのキーボードの打ちやすさは普通です。

主要なキーは大体同じ大きさですが、「Backspace」キーなどの一部のキーはやや小さいです。また、キートップがほぼフラットなので、指の収まりがやや悪いです。

タッチパッドの使いやすさは普通です。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのキーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
GALLERIA DL9R-IG-C4Aのキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトは搭載しています。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのキーボードバックライトの写真
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのパフォーマンスのチェックです。

 

CPU

Ryzen AI 9 HX 370を搭載し、マルチコア性能も、シングルコア性能も高めです。

CINEBENCH 2024
GALLERIA DL9R-IG-C4AのCINEBENCH 2024のスコア画像
Ryzen AI 9 HX 370
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
1111 [最適なパフォーマンス]
1101 [バランス]
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i5-13450HX 886
Core Ultra 7 255H 834
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Core Ultra 7 258V 603
Core i5-1340P 599
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126
Core Ultra 7 258V 121
Core i9-13900HX 119
Ryzen AI 9 HX 370 117 [最適なパフォーマンス]
117 [バランス]
115
Ryzen AI Max+ 395 116
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
GALLERIA DL9R-IG-C4AのCINEBENCH R23のスコア画像
Ryzen AI 9 HX 370

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

グラフィックス性能についても、CPU内蔵のものとしては高めです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
GALLERIA DL9R-IG-C4Aの3DMark Night Raidのスコア画像
Radeon 890M(Ryzen AI 9 HX 370)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
95317
GeForce RTX 3050 52196
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44627
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
40194
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
36189
33454 [バランス]
33356 [最適なパフォーマンス]
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Core i7-1360P
Intel Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphcis
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

NPU

NPU性能は最大 50 TOPSと高いです。ただし、GeForce RTX 4050 Laptopのような独立GPUと比較すると、低い性能です。

AI TOPS
~ NPU性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop 194 TOPS
Ryzen AI 9 HX 375 55 TOPS
Ryzen AI 9 HX 370 50 TOPS
Ryzen AI 9 365 50 TOPS
Core Ultra 7 258V 47 TOPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 45 TOPS
Snapdragon X Plus X1P-42-100 45 TOPS
Apple M3 18 TOPS
Core Ultra 7 155H 11 TOPS
 :レビュー機の最大TOPS

 

ストレージ

ストレージは、高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
GALLERIA DL9R-IG-C4AのSSDのCrystalDiskMarkの画像
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
6951
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

micro SDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
GALLERIA DL9R-IG-C4AのSDカードスロットのCrystalDiskMarkの画像
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

Ryzen AI 9 HX 370のその他のベンチマークスコアについては、以下のリンク先をご覧下さい。別の機種で計測したものとなりますが、ほぼ同じくらいの数値になると思われます。

Ryzen 5 8540UおよびRyzen 7 8840Uのベンチマークへのリンク

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

今回、SSDの速度が速かったこともあり、短い書き出し時間でした。現像処理自体も、特にストレスなく行うことができます。

Ryzen AI Max+ 395 26秒
Core i9-14900HX 39秒
Ryzen AI 9 HX 370 48秒
Ryzen AI 9 HX 375 49秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 7 258V 73秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間
Photoshopのイメージ画像

ニューラルフィルター処理も速かったです。それ以外の一般的な作業も、問題なく行えました。

ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
2分20秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分34秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
3分31秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
4分33秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
5分34秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)
Core Ultra 7 255H 1分36秒
Ryzen AI 9 HX 370 1分42秒
Core Ultra 7 258V 2分31秒
Ryzen 7 8845HS 3分09秒
Ryzen 7 8840U 4分44秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像

FHD動画の書き出し速度も、比較的速いです。FHD動画なら、編集作業自体も、特にストレスなく行えました。

FHD動画の書き出し
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
1分16秒
Core i7-13620H
GeForce RTX 3050
1分48秒
Ryzen AI 9 HX 375
Radeon 890M
2分12秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2分28秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分32秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
2分58秒
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
3分01秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

質量のチェック

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.5kg」とあります。当サイトの計測値は下表の通りです。ゲーミングノートPCとしては比較的軽いですが、モバイル専用ノートPCよりは重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.594kg
ACアダプター+電源ケーブル 433g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は80Whでした。

バッテリー容量の画像
バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は普通です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 12.9 時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 8.9時間
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 5時間56分
(1)、(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

デフォルトTDPが28WのCPUを搭載していますが、35~45Wのやや高めのCPU電力が出ています。CPU温度は80℃前後と問題ありません。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU電力&CPU温度
CPU電力およびCPU温度のグラフ
CPU電力&CPU温度
高いパフォーマンス設定時のCPU電力およびCPU温度のグラフ

 

静音性のチェック

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。負荷をかけると、他のノートPCと同等程度の騒音値です。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
約20dB 約20~32dB 約32dB
高負荷時1
[エンコード]
高負荷時2
[ゲーム]
 
約42dB 約37dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷が低い時は、ほぼ温度は上がらず快適に使えます。ゲーム時はキーボード部分の温度がやや高くなりますが、そこまで気になりません。

PC本体の表面温度
GALLERIA DL9R-IG-C4Aのサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

独立GPUを搭載していないので、比較的低めの消費電力です。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
約6W 約13W 約31W
高負荷時1
[エンコード]
高負荷時2
[ゲーム]
 
約60W 約57W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの外観のチェックです。

キーボード面はシルバー、ディスプレイ周りはブラックの、オーソドックスなカラーです。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの正面写真

 

天板には、GALLERIAのロゴがあります。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの天板写

 

ボディの高さは普通です。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの薄さの写真 GALLERIA DL9R-IG-C4Aの薄さの写真その2

 

スピーカー音は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのスピーカー写真

 

5MPの高解像度カメラを搭載しています。顔認証にも対応しています。

GALLERIA DL9R-IG-C4AのWebカメラの写真
GALLERIA DL9R-IG-C4AのWebカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

側面のポート類です。USB-Cポートは2つあり、そのうちの1つはUSB4で、DP2.1、45-100WのPowerDeliveryに対応しています。もう1つはUSB3.2 Gen2で、PowerDeliveryのみ対応です。HDMIは2.0対応で、4K/60Hzでの出力に対応しています。LANポートも背面にあります。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの側面の写真 GALLERIA DL9R-IG-C4Aの側面の写真その2GALLERIA DL9R-IG-C4Aの背面

 

ヒンジは以下の角度まで開きます。180度は開きません。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのヒンジを最大まで開いたときの写真

 

底面は、吸気口が広めにとられています。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの底面写真

 

内部はご覧の通りです。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの内部の写真

 

メモリはスロット式です。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのメモリの写真

 

M.2 SSDはType 2280で、サーマルパッドも取り付けられています。

GALLERIA DL9R-IG-C4AのSSDの写真GALLERIA DL9R-IG-C4AのSSDの写真

 

空いているM.2スロットもあります。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの空きスロット

 

ACアダプターは、90Wと大きめの容量で、サイズも大きいです。

GALLERIA DL9R-IG-C4AのACアダプターとACケーブルの写真

 

まとめ

以上が、GALLERIA DL9R-IG-C4Aのレビューでした。

「Strix Point」ことRyzen AI 9 HX 370の高性能プロセッサーを搭載し、CPU性能も、GPU性能も、NPU性能も高いクリエイター向けノートPCです。

「Strix Point」を搭載している割には、記事執筆時点で、199,980円と比較的安いです。

また、大容量メモリを搭載できる点や、スロット式なので後からメモリを交換することができるのもメリットです。

自己責任となりますが、M.2 SSDを1つ増設できるのも嬉しいです。

独立GPUを搭載したノートPCほどのグラフィックス性能はありませんが、その代わり比較的軽いので、そこまで負荷が高くないクリエイティブワークを、外出先でも行いたいという方に適しているでしょう。

 

「Strix Point」を搭載し約20万円

GALLERIA DL9R-IG-C4A

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの小さい写真

特徴

  • Strix Pointを搭載し、CPU、GPU、NPU性能が高い
  • 大容量メモリ搭載可能・SSD増設可能
  • 約1.5kg

こんなあなたに

  • 外出先で、軽いクリエイティブ作業をしたい方
  • 価格19万円台~
公式販売サイトはこちら

 

 

 

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