※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
ドスパラ THIRDWAVE DX-T5の実機レビュー

CPU | Core i5-1135G7 |
---|---|
メモリ | 16GB (最大64GB) |
ストレージ | 256GB PCIe SSD (最大2TB + 2TB SSD) |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 |
質量 | 約1.6kg |
バッテリー | 8.7時間 |
価格[税込] | 7万円台~ |
THIRDWAVE DX-T5は、Core i5、16GBメモリ、256GB SSDという構成で、7万円台から購入できるコスパの高い製品です。
Core i5搭載モデルで比較すると、レノボ、デル、HPといった海外メーカーよりも価格が安いです。
また、ストレージは標準搭載のSSDの他に、2ndストレージとしてHDDまたはSSDを追加することも出来ます。
納期が短いので、すぐにPCが欲しい方にも最適です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-1135G7、16GBメモリ、256GB NVMe SSD
目次
お忙しい方は、「THIRDWAVE DX-T5の特徴」のみお読みください。
THIRDWAVE DX-T5の特徴
レノボやHPより高いコスパ
THIRDWAVE DX-T5は、非常にコストパフォーマンスの高い製品です。第11世代Core i5搭載モデルで他社と比較すると、レノボやデル、HPといった海外メーカーよりも安いです(下表)。
しかも、多くのメーカーのCore i5モデルは、メモリが8GBになっているケースも多いですが、THIRDWAVE DX-T5は16GBのメモリを搭載しています。少しアプリを多めに立ち上げる方や、画像編集などもしたい方は、16GBあったほうが安心です。

本製品 THIRDWAVE DX-T5 |
デル Inspiron 15 3000 |
レノボ IdePad Slim 550i |
HP Pavilion 15-eg |
|
CPU | Core i5-1135G7 | |||
メモリ | 16GB | 8GB | 8GB | 8GB |
SSD | 256GB | 512GB | ||
価格(税込) | 72,980円 | 81,323円 | 77,800円 | 89,800円 |
実は8GBメモリ搭載モデルもあり
なお、THIRDWAVE DX-T5には、メモリ8GB搭載モデルもあります。こちらは、メモリは8GB固定でカスタマイズすることが出来ず、2ndストレージも搭載できませんが、価格が67,980円と安くなっています。
ダブルストレージ構成が可能
THIRDWAVE DX-T5は、1stストレージにSSDを搭載していますが、カスタマイズすれば2ndストレージも搭載することが可能です。2ndストレージには、HDDの他、SSDも搭載することが出来ます。
子供の運動会やお遊戯会などを撮影した動画ファイルなど、サイズの大きいファイルをたくさん保存しておく方は、大容量のSSDを2ndストレージに搭載しておくのもいいと思います。

短納期
12月~3月頃までは、ボーナスや新生活の準備で、パソコンがよく売れる時期になりますが、海外メーカーだと納期が1カ月先などという場合が少なくありません。半導体不足の影響もあり、2022年の春も、人気のあるパソコンは納期が長くなることが予想されます。
そんな中で、THIRDWAVE DX-T5は「翌日出荷」となっており、非常に短納期です。すぐにPCが欲しい方でも安心です。もしこの記事を、新生活準備のために3月頃に見ているのなら、本製品のように納期が短く、ちゃんといつ出荷するのか記載している製品がおすすめです。レノボやデル、HPなどは、3週間で出荷と書かれていても、購入してから納期が伸びて1~2カ月待たされることがよくあります。

外観はやや地味
THIRDWAVE DX-T5は、狭額ベゼルでもなく、他の家庭用ノートパソコンと比べると、デザインはやや古い印象を持ちます。ただし、「デザインは気にしないから、価格は安いほうがいい」という方には、合っている製品だと思います。

もし、デザインも重視するのであれば、同社のTHIRDWAVE F-14TGなどがいいでしょう。華やかな天板で個性的です。ピンクのカラーもあるので、女性にもいいと思います。

各用途の快適度
本製品の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | Core i5、SSDを搭載し、十分なスペックです。快適に動作するでしょう。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | Webカメラとマイク、スピーカーを搭載しており、問題なくオンライン会議ができます。 |
動画鑑賞 | ○ | スピーカー音はそこまで良くはありませんが、画面の表示は一般的な家庭用ノートPCよりも綺麗で、普通に動画鑑賞できます。 |
RAW現像 画像編集 |
△~○ | sRGBカバー率は90.1%となっており、100%はないものの、狭い色域でもないので、RAW現像などにも使えると思います。 |
動画編集 | △ | 簡易的な動画をたまに編集する程度なら可能ですが、YouTubeにアップするために頻繁に動画編集したいなどと思っている場合は、GeForce ~などの外部GPUを搭載したもう少しスペックの高いPCがいいと思います。 |
ゲーム | △ | 軽いゲームなら、グラフィック品質設定を下げることで、高めのフレームレートが出るゲームタイトルもありますが、ゲームをするなら、GeForce ~といった外部GPUを搭載したパソコンのほうがいいと思います。 |
液晶ディスプレイのチェック
ディスプレイは、一般的な家庭用ノートPCと比較すると、色域が広めです。ただし、やや青みが強く、フリッカー(ちらつき)もあります。最大輝度は当サイトの計測では259cd/m2と普通です。以下詳細を記載します。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
家庭用の7万円前後で購入できるノートPCは、sRGBカバー率が60%台のものが多いですが、本製品はsRGBカバー率が90.1%あり比較的高めです。ただし、sRGBを100%カバーするような色域はありません。

ガンマ補正曲線を確認すると、青色が強く発色しているのが分かります。普通のユーザーは気にならない方も多いと思いますが、実際の画面を見てもやや青っぽい感じがします。

視野角は広いです。

非光沢液晶ですので、自分の顔などがハッキリ映り込むことはありません。ギラつきは、ほとんど感じません。

輝度を99%以下にすると、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)が発生していました。体質によっては眼が疲れたり、頭痛がしたりするかもしれません。ただし、周波数が約22kHzと高めなので、気にならない方がほとんどだと思います。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
当サイトで計測したところ、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.4mmでした。標準的な数値です。キーを押した感じとしては、やや反発が強く、底付きの衝撃もやや感じます。「@」や「{」などのキーがやや小さくなっていますが、ここはすぐ慣れるかなと思います。
テンキーも搭載されていますが、4列ではなく3列なので、「+」などの位置が、通常のテンキーと異なるため、見ないで打てる方は押しにくく感じると思います。
なお、キーボードバックライトは搭載されておりません。

※画像をクリックすると拡大できます

パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
プロセッサーには、Core i5-1135G7を搭載しており、他のPCで計測したときとほぼ同じスコアが出ています。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリは、標準で8GBx2の16GBを搭載しています。DDR4-3200のデュアルチャネルで普通の速さです。最大で64GBまでカスタマイズすることが出来ます。
~メモリ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィック性能については、標準的な性能です。ドラクエXやVALORANTなどの軽いゲームなら、プレイできると思います。ファイナルファンタジー15やサイバーパンク2077などの重いゲームは難しいと思います。また、動画編集をするには、やや物足りない性能です。ゲームや動画編集をするなら、最低でもGeForce GTX 1650の性能が欲しいところです。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。最大の読み込み速度に関しては非常に速いです。最大の書き込み速度に関しては普通です。なお、最大2TBのSSDを選択することが出来ます。
さらに、2nd ストレージとして、HDDやSSDも搭載することが可能です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
micro SDカードスロットを搭載しています。ただし、速度はあまり速くありません。
~ SDカードスロット性能 ~


その他のベンチマーク
他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作確認結果はご覧の通りです。Power Delivery、Thunderboltには対応していません。映像出力には対応しているので、USB-C経由で外部モニターに接続できます。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIポートを使って映像を映して見たところ、4K、60Hz、8ビット、RGBで出力出来ていました。

質量のチェック
THIRDWAVE DX-T5の質量は、メーカーサイトには「約1.6kg」と書かれてあり、当サイトの計測値もほぼ同じです。15インチクラスのノートPCとしては比較的軽いと思います。大画面ノートを持ち歩きたい方にはいいかもしれません。ACアダプターは普通の重さです。
質量 | |
PC本体 | 1.604kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 317g |
バッテリー駆動時間のチェック
THIRDWAVE DX-T5のバッテリー容量は、52.55Whでした。家庭用の15インチクラスのノートPCとしては、多い容量です。

ただ、バッテリー駆動時間は、他のPCと比較すると、そこまで長いわけではなく、普通です。それでも、ちょっとリビングでバッテリー状態で作業をするといったケースなら、十分対応できると思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約8.7時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 8時間53分 |
(3) 動画再生時 | ― |
(4) PCMark 8 Work | 4時間10分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
充電速度は普通だと思います。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
HDカメラを搭載しています。物理シャッターおよびIRカメラは搭載していません。

やや暗めのレンズで、細部の画像はやや粗いです。ただ、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能かと思います。

※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ
スピーカー
スピーカーは底面にあります。音質はそこまで良くはなく、ノートPC基準で採点すると、10点満点で4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
約19WのCPU電力で推移しており、CPU温度は約60℃と低めです。安心して使えると思います。


静音性のチェック
THIRDWAVE DX-T5の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。高い負荷をかけても、騒音値は低めなので、静かな環境で作業が出来ると思います。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
パームレストの表面温度も抑えられており、仕事に手が熱くなって作業に集中できないということもないでしょう。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けのプロセッサーですので、消費電力は低めです。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
THIRDWAVE DX-T5の外観のチェックです。
ディスプレイの上下のベゼルがやや太く、クラシカルなデザインのノートPCです。

天板にロゴなどは無くシンプルです。地味な感じはしますが、メーカー名やブランド名が大きく書かれているよりはいいです。好きなシールなどを貼ってもいいと思います。

本体の高さは19.5mmと比較的薄いです。

側面には、microSDカードスロット、USB、LAN、HDMI、USB-Cなどがあります。ポートの種類は揃っていると思います。


ディスプレイは、以下の角度まで開きます。普通の作業をしていて困ることはないでしょう。

底面のカラーは、天板と統一しておらず、ブラックのカラーです。

底面カバーを外したときの画像を下に掲載します。CPUファンはやや大きめです。

メモリスロットは2つあり、換装することもできます。

ストレージには、M.2スロットが1つあります。

購入時のカスタマイズ画面で、2.5インチストレージも搭載することが出来ます。今回、2.5インチストレージの無いモデルですが、ケーブルやコネクター類が搭載されていませんでした。そのため、2.5インチストレージを搭載したい方は、購入時にHDDでもいいので追加しておくといいと思います。そうすればケーブルやコネクターが付いてくるので、後から自分で買った大容量SSDへ換装してもいいと思います。

ACアダプターは65Wで普通の大きさです。電源ケーブルは太いです。



まとめ
以上が、THIRDWAVE DX-T5のレビューです。
Core i5 + SSDの定番スペックで、7万円台というコスパの高い製品です。Core i5モデルの場合、メモリが8GBであるケースも多いですが、本製品は16GBあります。16GBあれば、アプリの多めに起動する方や、ブラウザのタブをたくさん開く方、画像編集をしようと思っている方にも適していると思います。
ストレージが2台搭載できる点も嬉しいです。データ領域を別にしたり、バックアップ領域にしたりと、多様な使い方が出来ます。純粋にディスク容量不足になりがちな人にもいいでしょう。
ボディデザインは、やや昔風です。逆に、見た目をあまり気にしない方なら、コスパが高くお買い得だと思います。
Core i5+SSDモデルが7万円台~
ドスパラ THIRDWAVE DX-T5

特徴
- Core i5搭載で高いコスパ
- ストレージを2台搭載可能
- 短納期
こんなあなたに
- デザインにはこだわらずコスパの高い製品がいい方
- メモリやストレージ容量を多く搭載したい方
- 早く製品を使いたい方
- 価格7万円台[税込]~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ