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ドスパラ GALLERIA XL7R-R36の実機レビュー
CPU | Ryzen 7 5800H Ryzen 7 4800H |
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GPU | GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | NVMe 512GB SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 144Hz |
質量 | 5800H 約2.1kg 4800H 約2.0kg |
バッテリー | 5800H 約6.3時間 4800H 約5.5時間 |
価格[税込] | 5800H 15万円台~ 4800H 14万円台~ |
GALLERIA XL7R-R36は、マルチコア性能が高いRyzen 7プロセッサーに、RTX 3060を搭載したミドルクラスのゲーミングノートPCです。
最大グラフィックスパワーが130Wと高いRTX 3060に、144 Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載しているので、重めのゲームから、競技性のあるeスポーツタイトルも快適にプレイができるスペックです。
また、価格も14万円台(税込)からと、比較的安く手に入るミドルクラスのゲーミングノートです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
GALLERIA XL7R-R36(5800H搭載モデル)Ryzen 7 5800H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060、512GB SSD
GALLERIA XL7R-R36(4800H搭載モデル)
Ryzen 7 4800H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060、512GB SSD NEW!
目次
お忙しい方は、「GALLERIA XL7R-R36の特徴」のみお読みください。
GALLERIA XL7R-R36の特徴
人気のRTX 3060を搭載したゲーミングノート
GALLERIA XL7R-R36は、ゲーミングノートの中で人気のグラフィックス「GeForce RTX 3060 Laptop」を搭載したゲーミングノートです。FHD解像度であれば、多くのゲームが高いグラフィック品質設定でゲームをすることが出来ます。
ゲーミングノートは、最大グラフィックスパワーの設定によって、性能が変わってきますが、本製品の最大グラフィックスパワーは130Wとなっています。
130Wというのは、GeForce RTX 3060 Laptop搭載ノートの中では、トップクラスの高さです。下表に掲載した通り、RTX 3060の中でも高いベンチマークスコアが出ているのがわかるかと思います。
W(ワット)は最大グラフィックスパワー
144Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載
GALLERIA XL7R-R36は、144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶を搭載しています。
素早い動作や視点移動でも滑らかな映像で動き、エイム動作がしやすいです。フレームを更新する頻度が高いので、敵を発見できるタイミングもわずかに早くなります。特に競技性の高いeスポーツタイトルにおいては60Hz液晶に比べて優位になります。
短納期で早く手に入る
最近では半導体不足の影響で、ノートパソコンの納期が1カ月以上というケースも少なくありませんが、GALLERIA XL7R-R36は両モデルとも「翌日出荷」となっており、非常に短納期です。例えば、住んでいる場所や注文する時間にもよりますが、今日注文すれば、早ければ明後日には到着します。
カスタマイズはできない
GALLERIA XL7R-R36は、CPUやグラフィックスだけでなく、メモリとSSDが固定されており、カスタマイズは出来ません。もう少し容量の多いパーツを搭載したい方もいると思うので残念です。
なお、自己責任でなら、M.2 SSDの増設や、メモリ交換は可能です。
ドスパラにはRTX 3060ノートがいっぱいあるけど・・・
GALLERIA XL7R-R36は、GeForce RTX 3060を搭載したゲーミングノートPCです。ただ、ドスパラで販売されているGALLERIAシリーズには、GeForce RTX 3060を搭載したゲーミングノートが、他にもたくさんあります。下表にそれらの機種を掲載したのでご覧ください。
機種名 | CPU | 価格 | |
UL7C-R36 | Core i7-11800H | 169,980円 | |
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XL7C-R36 (11800H) | Core i7-11800H | 159,980円 | |
XL7C-R36 (10875H) | Core i7-10875H | 155,980円 | |
XL7R-R36 (5800H) | Ryzen 7 5800H | 155,980円 | |
XL7R-R36 (4800H) 本製品 | Ryzen 7 4800H | 149,980円 | |
XL5R-R36 (5600H) | Ryzen 5 5600H | 139,980円 |
一番上のUL7C-R36以外は、全て同じボディとなります。一番上のUL7C-R36は、ディスプレイが240Hzとリフレッシュレートがやや高い点と、メカニカルキーボードを搭載している点が大きな違いとなります。ここに魅力を感じなければ、2番目以降の機種がおすすめです。
いくつかモデルがありますが、こららの機種の違いはCPUとなります。下に各CPUのベンチマークスコアを掲載しますが、Ryzen 7 5800Hはマルチコア性能が最も高く、ソフトウェアエンコードなど全てのCPUコアをフルに使うような処理が得意です。一方、Core i7-11800Hは、シングルコア性能が高く、マルチコア性能もまずまずで、苦手な処理がなく、Adobeソフトとの相性もいいです。
ただ、表の上から2番目~5番目までのPCで、ゲームのフレームレートを計測しましたが、ゲームによって優劣が変わり「この機種がゲームのフレームレートが高い」というのは言えませんでした。ゲームするのが目的であれば、性能の高いCPUのモデルを無理に選ばなくてもいいかもしれません。CPUの世代は古くなってしまいますが、Ryzen 7 4800H搭載モデルでもいいと思います。
ゲーム以外にも、動画編集や色々なことをしたいというのであれば、Core i7-11800H、もしくはRyzen 7 5800Hのモデルがいいでしょう。どうせ買うなら、最新世代のCPUがいいという方も、これらのCPUのモデルがいいです。
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-11800HはXL7C-R36(11800H)で計測したスコア
Core i7-10875HはXL7C-R36(10875H)で計測したスコア
それ以外は、他のPCで計測したスコア
各用途の快適度
GALLERIA XL7R-R36の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックでサクサク動きます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | 1280x720の普通のWebカメラを搭載し、問題なくオンライン会議が出来ます。 |
動画鑑賞 | ◎ | スペックは十分、液晶の見やすさはまずまずで、快適に動画鑑賞できます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 当サイトの計測ではsRGBカバー率が93.9%となっており、Web用の編集なら、なんとか使える色域です。 |
動画編集 | ◎ | CPUおよびグラフィックス性能が高く、快適に動画編集が出来るでしょう。 |
ゲーム | ◎ | GeForce RTX 3060と144Hzの高リフレッシュレートを搭載し、多くのゲームを快適にプレイできます。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
なお、本製品は、「エンターテイメント」、「ゲームモード」、「ターボモード」の3つのモードが用意されています。ここでは「ターボモード」にしてゲームのフレームレートを計測しています。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
最大グラフィックスパワーの高いRTX 3060を搭載しているだけあって、いずれもフレームレートは高いです。高設定でも144 fpsに近いフレームレートが出ており、144 Hzの液晶の性能を活かすことができ、ゲームを快適かつ優位に進めることができます。
また、Ryzen 7 5800HとRyzen 7 4800Hではフレームレートにそれほど差はありませんでした。
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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解像度 | 品質 | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 低設定 | 249 fps | 233 fps |
高設定 | 159 fps | 163 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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解像度 | 品質 | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 低設定 | 283 fps | 256 fps |
高設定 | 238 fps | 224 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
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解像度 | 品質 | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 低設定 | 197 fps | 190 fps |
高設定 | 138 fps | 98 fps | |
最高設定 | 106 fps | 76 fps |
フォートナイトは、毎回同じ場所で計測するのが困難であるため、フレームレートが大きく変わってしまいます。参考程度にご覧ください。
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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解像度 | 品質 | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 非常に低い | 183 fps | 189 fps |
中型 | 178 fps | 180 fps | |
ウルトラ | 166 fps | 170 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
こちらも、最大グラフィックスパワーの高いRTX 3060を搭載しているだけあって、いずれもフレームレートは高いです。サイバーパンクやウォッチドッグスなどの負荷の重いクラスとなると、最高設定でも60 fpsを下回りますが、DLSS機能を有効することによって、フレームレートはかなり向上し、快適に動作します。この性能なら、プレイするゲームに困るということはまずないと思います。
また、Ryzen 7 5800HとRyzen 7 4800Hではフレームレートに大きな差はありませんでした。
重い部類のゲーム
ファークライ 6
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解像度 | 品質 | FSR | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 低 | オフ | 94 fps | 96 fps |
高 | オフ | 77 fps | 79 fps | |
最高 | オフ | 73 fps | 73 fps | |
バランス | 83 fps | 77 fps |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 低 | オフ | 97 fps | 98 fps |
高 | オフ | 63 fps | 65 fps | |
ウルトラ | オフ | 54 fps | 55 fps | |
自動 | 66 fps | 68 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 低 | オフ | 84 fps | 78 fps |
高 | オフ | 77 fps | 71 fps | |
最大 | オフ | 59 fps | 59 fps | |
高性能 | 69 fps | 65 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 低 | 136 fps | 123 fps |
高 | 88 fps | 90 fps | |
ウルトラ | 72 fps | 74 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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解像度 | 品質 | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 軽量品質 | 127 fps | 124 fps |
標準品質 | 105 fps | 108 fps | |
高品質 | 79 fps | 81 fps |
中程度の重さのゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 低 | 40932 / 154 fps | 40734 / 149 fps |
高 | 18484 / 100 fps | 18640 / 102 fps | |
ウルトラ | 13037 / 86 fps | 12425 / 83 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 最低 | 121 fps | 119 fps |
中 | 108 fps | 106 fps | |
最高 | 97 fps | 98 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 標準(ノート) | 139 fps | 121 fps |
高(ノート) | 130 fps | 117 fps | |
最高品質 | 115 fps | 108 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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解像度 | 品質 | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | 最高品質 | 20941(すごく快適) | 18720(すごく快適) |
レイトレーシング有効時のフレームレート
リアルタイムレイトレーシングおよびDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。
DLSSを最も高いパフォーマンス設定にすることで、平均フレームレートがなんとか60 fpsを超えるタイトルもありますが、VRAMがそこまで多くないこともあり、あまりおすすめできません。レイトレーシング機能を使うなら、GeForce RTX 3080 Laptop 16GBなどのグラフィックスのほうがおすすめです。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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解像度 | 品質 | DLSS | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 | レイトレ:中 | パフォーマンス | 67 fps | 69 fps |
レイトレ:ウルトラ | パフォーマンス | 63 fps | 65 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
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---|---|---|---|---|
解像度 品質 |
レイトレ | DLSS | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 最大 |
最大 | 高性能 | 51 fps | 49 fps |
重い部類のゲーム
ファークライ 6
|
|||||
---|---|---|---|---|---|
解像度 品質 |
DXR反射 | DXRシャドウ | FSR :バランス | Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H |
1920x1080 最高 |
オン | オン | オン | 65 fps | 64 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
GALLERIA XL7R-R36のディスプレイの詳細なチェックです。
Ryzen 7 5800Hモデルのディスプレイ
パネルは、「BOE NV156FHM-N4G」でした。
144Hzの超高リフレッシュレートに対応しており、色域も比較的広く、ゲームのしやすいディスプレイです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では296cd/m2と普通です。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延(Ryzen 7 5800Hモデル)
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約52msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像(Ryzen 7 5800Hモデル)
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの60Hzパネル(1秒間に60フレームを表示)と比較しました。普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されていたのに対し、本製品は144Hz(1秒間に144フレームを表示)のディスプレイで、2フレーム前くらいまでしか表示されていなかったので、本製品の液晶は残像は少ないと思います。
Ryzen 7 4800Hモデルのディスプレイ
パネルは、「BOE NV156FHM-N4K」でした。
型名は似ていますが、こちらはフリッカー(ちらつき)がありました。長時間のゲームや作業では目が疲れやすいかもしれません。なお、Ryzen 7 4800H搭載モデルのみこのパネルなのか、Ryzen 7 5800H搭載モデルでもフリッカーのあるパネルが搭載される可能性があるのかは分かりません。
最大輝度は、当サイトの計測では280cd/m2と普通です。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延(Ryzen 7 4800Hモデル)
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約34msでした。
残像(Ryzen 7 4800Hモデル)
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、本製品は、2フレーム前くらいまでしか表示されていなかったので、残像は少ないと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
GALLERIA XL7R-R36のキーボードとタッチパッドをチェックします。
実測でキーピッチは約19x19mm、キーストロークは約1.6mmです。右Shiftと矢印キーの配置が独特で、これらのキーがややブラインドタッチで押しにくいですが、十分なキーピッチおよびキーストロークはあるので、トータルで考えると普通の打ち心地かと思います。
テンキーは3列で「+」などの位置が独特であるため、こちらもややブラインドタッチしにくいです。
タッチパッドは動かしやすいです。クリックボタンも普通に押せます。
キーボードには単色ですがLEDバックライトを点灯させ、色を変えることも出来ます。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「ゲームモード」と、最も高いパフォーマンスが出る「ターボモード」でベンチマークなどを計測しました。
CPU
XL7R-R36 (5800H)はRyzen 7 5800H、XL7R-R36 (4800H)はRyzen 7 4800Hをのプロセッサーを搭載しています。
8コア16スレッドの高性能プロセッサーです。マルチコア、シングルコアともにパフォーマンスが高いです。特に、Ryzen 7 5800Hは、マルチコアのベンチマークスコアにおいて一般的なゲーミングノートPCに搭載されるインテル Core i7-11800Hを超える、高い性能を示しています。
ただし、どちらのCPUも、シングルコアについては、Core i7-11800Hより劣ります。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
DDR4-3200のメモリを16GB(8GBx2)搭載しています。計測時期が違うためというのもあると思いますが、Ryzen 7 4800H搭載モデルの方が速かったです。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスには最大グラフィックスパワーが130WのRTX 3060 Laptopを搭載しています。スコアは次の通りで、ミドルクラスのグラフィックスとしては高めです。なお、「ターボモード」だと、少しグラフィックススコアが伸びます。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptop GPUの情報は次の通りです。
ストレージ
ストレージには、512GBのNVMe SSDを搭載しています。購入時のストレージのカスタマイズは出来ません。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。カードを挿すと出っ張りがあります。読み込み速度は普通です。
クリエイターソフトの処理時間
以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「パフォーマンスモード」で計測した結果のみ掲載します。
Ryzen 7 4800HよりRyzen 7 5800Hの方が処理が速いです。ただ、それでも、Core i7-11800Hなどと比べると差があります。Lightroomを使うなら、インテルCPUを搭載したモデルのほうがいいと思います。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
GeForce RTX 3060の外部グラフィックスを搭載しているため、速い書き出し時間です。ただし、Core i7-11800H/RTX 3060のモデルよりは、やや書き出し時間が遅くなります。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEncによるソフトウェアエンコード(x265)時間を下に掲載します。この処理は、全てのコアをフルに使って処理するので、マルチコア性能の高いRyzen 7 5800Hはとても短時間で終わります。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blenderベンチマークの実行結果を掲載します。各モデルのスコアはタブをクリックして下さい。Blenderについては両モデルとも差はなく、上位11%の速いレンダリング時間でした。
- Ryzen 7 5800H
RTX 3060 - Ryzen 7 4800H
RTX 3060
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートは、DisplayPort出力には対応していますが、ThunderboltおよびPowerDeliveryには対応していません。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示されています。
質量のチェック
GALLERIA XL7R-R36の質量の計測結果はご覧の通りです。
メーカーサイトにはRyzen 7 5800H搭載モデルが「約2.1kg」、Ryzen 7 4800H搭載モデルが「約2.0kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値とほぼ同じでした。
ミドルクラスの外部GPUを搭載したゲーミングノートとしては軽い製品です。このクラスの性能のPCを持ち運びたい方には、ちょうどいい製品でしょう。
Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H | |
PC本体 | 1.994kg | 2.003kg |
ACアダプター | 786g | 786g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
本機のバッテリー容量は両モデルとも62.32Whです。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能パーツを搭載しているので、バッテリー駆動時間はあまり長くありません。
Ryzen 7 5800H | Ryzen 7 4800H | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 約6.3時間 | 約5.5時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 3時間57分 | 3時間54分 |
(3) 動画再生時 | ー | ー |
(4) PCMark 10 Gaming | 1時間50分 | 1時間56分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
スピーカーのチェック
スピーカー
スピーカーは背面にあります。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で採点すると、5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
Ryzen 7 5800H搭載モデル
ゲームモードのときは、CPU電力は約50W、CPU温度は約85℃で推移しており、問題ない温度です。
ターボモードにすると、CPU電力は60W前後まで上昇しパフォーマンスが上がります。しかし、CPU温度は約90℃で推移しており、やや高めの温度になります。
- ゲームモード
- ターボモード
Ryzen 7 4800H搭載モデル
こちらも、ゲームモードのときは、CPU電力は約50W、CPU温度は約85℃で推移しており、問題ない温度です。
ターボモードにすると、CPU電力は60W前後まで上昇しパフォーマンスが上がります。しかし、CPU温度は約96℃で推移しており、高めの温度になります。
- ゲームモード
- ターボモード
ゲーム時のGPU温度、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。
Ryzen 7 5800H搭載モデル
「ゲームモード」だとCPU温度は90℃台まで上昇し、やや心配になってくる温度です。GPU温度は最大でも75℃前後で問題ない温度です。
「ターボモード」の場合、CPU温度はそれほど変わりませんがGPU温度が80℃くらいまで上がります。
- ゲームモード
- ターボモード
Ryzen 7 4800H搭載モデル
こちらも、「ゲームモード」だとCPU温度は90℃台まで上昇し、やや心配になってくる温度です。GPU温度は最大でも80℃前後とこちらもやや高めの温度です。
「ターボモード」の場合、CPU温度は95℃前後で推移し、GPU温度が85℃くらいまで上がります。
- ゲームモード
- ターボモード
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ動作音は聞こえません。両モデルともFF15ベンチマークを実行したときはどちらのモードも高めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
ゲームをすると、両モデルとも全体的に表面温度が高めになります。パームレスト部分の温度もやや熱く感じます。
外観のチェック
GALLERIA XL7R-R36の外観のチェックです。
ボディカラーはシルバーで、シンプルなデザインです。
天板にはGALLERIAのロゴとエンブレムが刻印されています。
液晶を閉じた時の画像です。ボディの高さは23mmとなっており、ミドルクラスのゲーミングノートにしては薄型です。
インターフェースは次の通りです。映像出力が出来るポートはUSB-CとHDMIの2ポートです。2.5Gb Ethernet対応LANポートもあります。
液晶は180度は開きませんが、ご覧の角度まで開くので特に見にくく感じることはありません。
底面は、通気口が三角形のような形をしており、かっこいいです。
底面カバーは、爪の引っ掛かりが少ないため開けやすいです。購入時に、メモリやストレージの容量をアップ出来ないので、底面カバーが開けやすいのは嬉しいです。後から、自分で増設・換装することができます。
CPUおよびGPUを冷却するファンは2つで、ヒートパイプは4本です。背面と側面の合計4方向から排気するような構造になっています。インテルモデルとは、若干構成が違っています。
なお、Ryzen 7 5800H搭載モデルもRyzen 7 4800H搭載モデルも、内部は同じ構造で、搭載されているパーツも同じでした。
M.2スロットは2つあり、1つは空になっているので、後から増設できます。ただし、パーツの増設などに関しては、自己責任でお願いします。
メモリスロットは2つです。こちらも換装できると思います。
ACアダプターは薄型ですがそこそこ大きいです。
電源コネクタは背面に配置されており、排熱口を避けて接続することができます。
ACアダプターの容量は180Wです。
まとめ
以上が、GALLERIA XL7R-R36のレビューです。
Ryzen 7 5800HまたはRyzen 7 4800Hに、GeForce RTX 3060を搭載し、さらに144Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載した、ミドルスペックのゲーミングノートです。
最大グラフィックスパワーの高いRTX 3060を搭載しているため、グラフィックス性能は高く、eスポーツタイトルを、144Hz環境で優位にプレイができ、負荷の重いゲームもほとんどが高設定以上で快適に動作します。
液晶の色域も比較的広く、CPUの性能も高いので、ある程度の画像や動画編集も可能です。
このスペックにしては価格が安いです。また、短納期なのも嬉しいです。
ただし、パーツのカスタマイズが出来ません。容量をアップしたい方は、自己責任となりますが、自分で増設・換装することになります。
また、少し発熱が気になるので、夏場の長時間のプレイは、エアコンを低めにしてPCを冷やすなど、気を付けたほうがいいと思います。
両モデルともゲーミング性能はほとんど変わりませんが、Ryzen 7 4800H搭載モデルのパネルだと、輝度を下げるとフリッカーが目立ったので、長時間のゲームやクリエイティブな作業を行う場合はRyzen 7 5800H搭載モデルをおすすめします。
RTX 3060に、マルチコア性能激高のRyzen 7搭載
ドスパラ GALLERIA XL7R-R36
特徴
- GeForce RTX 3060 Laptop搭載
- 144Hz駆動のディスプレイ
- このスペックにしては価格も安い
こんなあなたに
- 売れ筋のミドルスペックのゲーミングPCが欲しい
- コスパの高い製品がいい方
- 価格14万円台[税込]~
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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