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GALLERIA UL7C-R36 / UL7C-R37の実機レビュー
CPU | Core i7-11800H |
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GPU | GeForce RTX 3070 GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | NVMe SSD 500GB / 1TB |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 240Hz |
質量 | 約1.96kg |
バッテリー | UL7C-R37 約8.8時間 UL7C-R36 約9.6時間 |
価格[税込] | UL7C-R37 21万円台~ UL7C-R36 17万円台~ |
GALLERIA Uシリーズは、インテルとのコラボレーションから生まれたハイスペックゲーミングノートPCです。
CPUには最新世代のCore i7-11800H、ディスプレイには240Hzパネルを搭載し、さらには光学式スイッチのキーボードを採用。
グラフィックでは性能の高いRTX 3070を搭載したUL7C-R37と、コスパの高いRTX 3060を搭載したUL7C-R36の2機種のラインナップからとなっています。
質量も軽く、価格も高くなく、トータルバランスに優れたゲーミングノートPCです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
GALLERIA UL7C-R37Core i7-11800H、16GBメモリ、GeForce RTX 3070、1TB NVMe SSD
GALLERIA UL7C-R36
Core i7-11800H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060、500GB NVMe SSD NEW!
目次
お忙しい方は、「GALLERIA Uシリーズの特徴」のみお読みください。
GALLERIA Uシリーズの特徴
バランス型のGALLERIA Uシリーズ
ゲーミングノートPCはたくさんありますが、GALLERIA Uシリーズの特徴は"バランス力"だと思います。他社には、本製品よりも性能の高いCore i9-11980HKのプロセッサーや、リフレッシュレートの高い360Hzディスプレイなどを搭載した製品もありますが、価格が30万円を超えるようなケースも多く、なかなか手が出ません。
GALLERIA Uシリーズは、処理性能、ディスプレイ、キーボード、軽さなどが、最上級性能ではないものの、最高クラスの性能を持っており、それでいて価格は17万円台からと抑えられており、バランスの良い製品です。
GALLERIA Uシリーズは、2つのモデルがラインナップされています。高い性能のGeForce RTX 3070を搭載したGALLERIA UL7C-R37と、コスパの高いGeForce RTX 3060を搭載したGALLERIA UL7C-R36です。
なお、カスタマイズによる構成の変更はできないので、ご注意ください。
GALLERIA UL7C-R37 |
GALLERIA UL7C-R36 |
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画像 | ||
CPU | Core i7-11800H | |
GPU | RTX 3070 8GB | RTX 3060 6GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD | 500GB NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6型 FHD 240Hz | |
メモリ | 16GB | |
価格[税込] | 219,980円 | 179,980円 |
どちらのモデルも最大グラフィックスパワーは高め
気になる最大グラフィックスパワーの設定ですが、GeForce RTX 3070が145W、GeForce RTX 3060が130Wとなっています。
どちらのモデルも、RTXシリーズを搭載したノートの中では、トップクラスの高さです。下表に掲載した通り、高いベンチマークスコアが出ているのがわかるかと思います。
W(ワット)は最大グラフィックスパワー
試しに、「バトルフィールド 2042」をプレイしてみました。ソロモードでの計測となりますが、どちらのモデルも最高設定で平均 60 fpsを下回ることはなく安定してプレイすることができました。レイトレース環境でも、DLSSを有効にすれば、60 fpsでプレイすることができます。
重い部類のゲーム
バトルフィールド2042(DX12)
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解像度 | 品質 | レイトレ DLSS |
UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920 x 1080 |
低 | オフ | 110 fps | 110 fps |
高 | オフ | 90 fps | 85 fps | |
最高 | オフ | 80 fps | 75 fps | |
最高 | オン パフォーマンス |
65 fps | 63 fps |
240Hzの超高リフレッシュレートパネルを搭載
GALLERIA Uシリーズは、240Hz駆動の超高リフレッシュレート液晶を搭載しています。
通常の60Hzパネルの4倍、120Hzパネルの2倍のフレームを更新するため、非常に滑らかで残像感のない映像でゲームをプレイできます。シューティングゲームでは、素早い動作や視点移動でも滑らかな映像で、視認性が向上し、エイム操作もやりやすくなります。格闘ゲームにおいては60Hzよりも視認性が高いため、動作確認が行いやすくなります。特にeスポーツタイトルにおいて優位になるディスプレイです。
光学式スイッチ式キーボード
キーボードには、光学式スイッチのキーボードを搭載しています。タイプするとカチカチと小気味いいタイプ音がし、割と軽めの力でタイピングすることができます。キートップも湾曲しており、比較的打ちやすいキーボードです。
実際にこのキーボードで「バトルフィールド2042」をプレイしてみましたが、どこかメンブレンっぽさはあるものの、十分なキーストロークで操作感は良好です。
マグネシウム合金採用のボディ
GALLERIA Uシリーズのボディには、マグネシウム合金を採用しています。比重がアルミよりも軽く、堅牢性も高くなっています。外観も落ち着いたデザインであるため、ビジネス用途などのあらゆるシーンで使用できます。
高性能でも薄型で軽量
これほど高性能でも、最薄部21.6mmの薄型ボディで、質量も1.96kgと軽量です。モバイルノートのように外出先に軽々と持ち運べるほどではないものの、友人宅やeスポーツ大会の練習用に持ち出したり、屋内での移動がしやすいほどのフットワークの軽さを持っていると思います。
見やすくなった「GALLERIA Gaming Center」
プリインストールされている管理ソフト「GALLERIA Gaming Center」はカラフルで、ユーザーインターフェースはとても見やすいです。ここからパフォーマンスモードの変更、システム構成、ディスプレイ設定、キーボード、ライトバーのLED変更が可能です。
各用途の快適度
GALLERIA Uシリーズの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックでサクサク動きます。色域もWeb閲覧用途には十分な広さで、キーボードも光学スイッチ式で打ちやすいです。 |
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オンライン会議 | ○ | HD画質のWebカメラを搭載し、問題なくオンライン会議が出来ます。 |
動画鑑賞 | ◎ | スペックは十分、液晶の見やすさはまずまずで、快適に動画鑑賞できます。ただし、スピーカーがイマイチで、迫力に欠けます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 当サイトの計測ではsRGBカバー率が98.7%となっており、Web用の編集なら使える色域です。処理性能も十分で、LightroomやPhotoshopもサクサク動きます。 |
動画編集 | ◎ | Core i7-11800HにGeForce RTX 3070または3060を搭載しスペックが高めなので、FHD動画はもちろん4K動画の編集作業も快適です。 |
ゲーム | ◎ | GeForce RTX 3070またはRTX 3060と240Hzの超高リフレッシュレートディスプレイを搭載し、多くのゲームが快適にプレイできます。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
なお、本製品は、「バッテリー節電機能」、「バランス化」、「パフォーマンス」の3つのモードが用意されています。ここでは「パフォーマンス」にしてゲームのフレームレートを計測しています。
なお、画面の右にある「ベンチマークモード」にすると、負荷が低くてもファンが高速回転します。「ベンチマークモード」にするとフレームレートはやや伸びますが、低負荷時でもかなりうるさく実用的ではないので、ここでは「パフォーマンス」モードでテストしています。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
どちらのモデルも最大グラフィックスパワーの高いグラフィックスを搭載しているだけあって、いずれもフレームレートは高いです。低設定なら、本製品のリフレッシュレート(240Hz)以上のフレームレートが出るゲームもあり、高設定でも120 fps以上で優位な環境でプレイすることができるでしょう。
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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解像度 | 品質 | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | 低設定 | 290 fps | 265 fps |
高設定 | 185 fps | 160 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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解像度 | 品質 | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | 低設定 | 300 fps(最大) | 300 fps(最大) |
高設定 | 246 fps | 242 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
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解像度 | 品質 | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | 低設定 | 212 fps | 210 fps |
高設定 | 159 fps | 151 fps | |
最高設定 | 133 fps | 120 fps |
軽い部類のゲーム
PUBG: BATTLEGROUNDS
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解像度 | 品質 | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | 非常に低い | 195 fps | 202 fps |
中型 | 187 fps | 192 fps | |
ウルトラ | 176 fps | 180 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
どちらのモデルも高いフレームレートです。RTX 3070だと、負荷の重いサイバーパンクでは平均60 fpsを超えますが、RTX 3060では平均60 fpsを下回ってしまいます。RTX 3060でも設定を落とせば動作するゲームに困ることはありませんが、重いゲームも最高設定でプレイしたい場合はRTX 3070搭載モデルをおすすめします。
重い部類のゲーム
ファークライ 6
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解像度 | 品質 | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | 低 | 104 fps | 99 fps |
高 | 88 fps | 87 fps | |
最高 | 84 fps | 77 fps |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920 x 1080 |
低 | オフ | 113 fps | 102 fps |
高 | オフ | 72 fps | 64 fps | |
ウルトラ | オフ | 62 fps | 54 fps | |
自動 | 74 fps | 65 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920 x 1080 |
低 | オフ | 92 fps | 92 fps |
高 | オフ | 87 fps | 84 fps | |
最大 | オフ | 68 fps | 60 fps | |
高性能 | 78 fps | 76 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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解像度 | 品質 | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | 低 | 143 fps | 153 fps |
高 | 116 fps | 109 fps | |
エクストリーム | 74 fps | 57 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | 低 | 161 fps | 157 fps |
高 | 102 fps | 91 fps | |
ウルトラ | 85 fps | 73 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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解像度 | 品質 | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | 軽量品質 | 146 fps | 137 fps |
標準品質 | 122 fps | 112 fps | |
高品質 | 92 fps | 84 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
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解像度 | 品質 | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | 低 | 46289 / 161 fps | 44757 / 159 fps |
高 | 28689 / 125 fps | 24207 / 114 fps | |
ウルトラ | 20686 / 107 fps | 16923 / 97 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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解像度 | 品質 | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | 最低 | 131 fps | 142 fps |
中 | 121 fps | 120 fps | |
最高 | 113 fps | 105 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | 標準(ノート) | 167 fps | 165 fps |
高(ノート) | 156 fps | 148 fps | |
最高品質 | 137 fps | 125 fps |
レイトレーシング有効時のフレームレート
リアルタイムレイトレーシングおよびDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。
どちらのグラフィックスでも、DLSSを最も高いパフォーマンス設定にすることで、平均フレームレートは60 fpsを超えます。レイトレーシング環境でも、ある程度快適にプレイできるでしょう。ただ、VRAMがそこまで多くないこともあり、シーンによってはカクついたりします。レイトレーシング機能を最大限使うなら、GeForce RTX 3080 Laptop 16GBなどのハイエンド・グラフィックスを搭載した製品がおすすめです。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 DLSS |
UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 | レイトレ:中 パフォーマンス |
77 fps | 67 fps |
レイトレ:ウルトラ パフォーマンス |
72 fps | 63 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
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---|---|---|---|---|
解像度 品質 |
レイトレ | DLSS | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 最大 |
最大 | 高性能 | 60 fps | 55 fps |
重い部類のゲーム
ファークライ 6
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---|---|---|---|---|
解像度 品質 |
DXR反射 DXRシャドウ |
FSR :バランス | UL7C-R37 RTX 3070 |
UL7C-R36 RTX 3060 |
1920x1080 最高 |
オン オン |
オン | 66 fps | 69 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
GALLERIA Uシリーズのディスプレイの詳細なチェックです。
両モデルともパネルは、「LQ156M1JW26」でした。
本製品は240Hzの超高リフレッシュレートに対応しており、色域も比較的広く、ゲームのしやすいディスプレイです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では262cd/m2と暗めです。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約44msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの60Hzパネル(1秒間に60フレームを表示)と比較しました。普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されていたのに対し、本製品は240Hzパネル(1秒間に240フレームを表示)のディスプレイで、2フレーム前くらいまでしか表示されていなかったので、本製品のディスプレイの残像は少ないと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
GALLERIA Uシリーズのキーボードとタッチパッドをチェックします。
実測で、キーピッチは約19x19mm、キーストロークは約2mmと十分な数値です。光学スイッチ式キーボードを搭載しているため遅延が少なく、タイプするとカチカチと小気味いいタイプ音がします。キータッチは軽めでキートップがやや湾曲しているため、打ちやすいです。ゲーム時においても快適な操作感だと思います。
タッチパッドは表面がとてもサラサラしていて心地良い操作感です。クリックボタンの押しやすさは普通です。
RGBバックライトキーボードの色は「GALLERIA Gaming Center」から管理できます。発光パターンは多く、キーごとに色を設定することも可能です。
本体正面に、アクセントとなるライトバーも搭載されています。このライトバーも「GALLERIA Gaming Center」から色や発光パターンの変更ができます。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「バランス」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」、さらにファンが最大で動作する「ベンチマークモード」でも計測しています。
CPU
CPUには、第11世代インテル Core i7-11800Hを搭載しており、マルチコア、シングルコアともに高いスコアです。
また、モードを「バランス」、「パフォーマンス」、「ベンチマークモード」へと変更することで、パフォーマンスが上がりますが、それに伴い騒音値も上がります。状況に応じて使い分けるといいでしょう。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
GALLERIA Uシリーズのメモリ形式は、DDR4-3200です。速度は普通です。スロットメモリなので、換装もできます。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
グラフィックスにはRTX 3070 Laptopまたは、RTX 3060 Laptopを搭載しています。スコアは次の通りで、いずれもミドルクラスのグラフィックスとしては高めのスコアです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認した情報は次の通りです。
ストレージ
ストレージには、RTX 3070搭載モデルでは1TBのGen4 NVMe SSDを搭載しており、RTX 3060搭載モデルでは500GBのGen4 NVMe SSDを搭載しています。どちらも非常に高速ですが、1TBのほうが書き込みがさらに速かったです。なお、購入時のストレージのカスタマイズは出来ません。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。カードを挿すと出っ張ります。読み込み速度は普通です。
クリエイターソフトの処理時間
以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「パフォーマンスモード」で計測した結果のみ掲載します。
8コアのCore i7-11800Hを搭載しており、MacBook Pro 16 M1 Maxよりも速い現像時間です。Lightroomとは相性のいいCPUなので、おすすめです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
AIを使ったニューラルフィルターやスーパー解像度など、Photoshopとしては重い処理を実行しましたが、比較的速く終わっていました。このような重い処理ではなく、一般的な処理ならサクサク動きます。
i7-11800H RTX 3060 |
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ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 56秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約2分15秒 |
スーパー解像度 | 約3秒 |
CPUおよびグラフィックスが高速であるため、Premiere Proの書き出し時間も非常に速いです。動画編集をする場合にもおすすめのノートPCです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEncによるソフトウェアエンコード時間は次の通りです。この処理は、マルチコア性能の高いRyzenプロセッサーが速く終わりますが、Core i7-11800Hも大分早く、ライバルプロセッサーのRyzen 7 5800Hと比較しても、そこまで大きな差はありません。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blenderベンチマークの実行結果を掲載します。各モデルのスコアはタブをクリックして下さい。
- UL7C-R37
RTX 3070 - UL7C-R36
RTX 3060
RTX 3070搭載モデルでは上位6%の速いレンダリング時間でした。
RTX 3060搭載モデルでは上位11%のそこそこ速いレンダリング時間でした。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートは、Thunderbolt 4に対応しています。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 | EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示されています。
質量のチェック
GALLERIA Uシリーズの質量の計測結果はご覧の通りです。
メーカーサイトには「約1.96kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値とほぼ同じ結果でした。
高性能グラフィックスを搭載したゲーミングノートとしては軽い製品です。高い性能のPCを持ち運びたい方には、ちょうどいい製品でしょう。
UL7C-R37 | UL7C-R36 | |
PC本体 | 1.937kg | 1.941kg |
ACアダプター | 661g | 652g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
どちらのモデルもバッテリー容量は91.2Whです。薄型のゲーミングノートとしては大容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ウェブ閲覧やちょっとした作業なら8時間と長いバッテリー駆動時間ですが、ゲームとなると、高性能パーツを搭載しているので、あまり長くは持ちません。
UL7C-R37 | UL7C-R36 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 約8.8時間 | 約9.6時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 8時間12分 | 8時間20分 |
(3) 動画再生時 | ー | ー |
(4) PCMark 10 Gaming | 1時間11分 | 1時間12分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
スピーカーのチェック
スピーカー
スピーカーは背面にあります。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で採点すると、5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
GALLERIA UL7C-R37
「バランス」モードのときは、CPU電力は約45W前後、CPU温度は約80℃前後で推移しており、問題ない温度です。
「パフォーマンス」モードにすると、CPU電力は65W前後まで上昇しパフォーマンスが上がります。その代わり、CPU温度はやや上がりますが、それでも約85℃付近で推移しており、なんとか問題ない範囲の温度です。
- バランス
- パフォーマンス
GALLERIA UL7C-R36
GALLERIA UL7C-R36についても、GALLERIA UL7C-R37とほぼ同じ傾向です。
- バランス
- パフォーマンス
ゲーム時のGPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。
GALLERIA UL7C-R37
「バランス」モードのときはCPU温度が80℃台後半、GPU温度が80℃台前半で推移しており、やや高めの温度ではありますが、問題ない範囲かなと思います。
「パフォーマンス」モードのときは、ファンの回転速度が上がることもあり、CPUおよびGPU温度がやや下がります。ただ、後述しますが、「パフォーマンス」モードだと結構うるさいです。
- バランス
- パフォーマンス
GALLERIA UL7C-R36
こちらも、GALLERIA UL7C-R37と同じ様な傾向ですが、GALLERIA UL7C-R36のほうがCPU温度がやや低めでした。
- バランス
- パフォーマンス
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ動作音は聞こえません。FF15ベンチマークを実行したときは、「パフォーマンス」モードだとかなり高めの騒音値です。騒音の面では、「バランス」モードのほうがよさそうです。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
ゲームをすると、全体的に表面温度が高めになります。パームレスト部分の温度もやや熱く感じ、気になります。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
アイドル時は外部GPUが動作していないので、低めの消費電力です。FF15ベンチマークを実行しているときは、高性能パーツを搭載しているので高めの消費電力です。
外観のチェック
GALLERIA Uシリーズの外観のチェックです。
ボディはガンメタリックっぽいカラーで、シンプルながらもスタイリッシュなデザインです。
天板にはGALLERIAのロゴとエンブレムが刻印されています。
液晶を閉じた時の画像です。ボディの高さは最薄部で21.6mmとなっており、高性能グラフィックスを搭載したゲーミングノートにしてはかなり薄いです。
USB3.2 Type-Aが3ポートに、背面には映像出力に対応したThunderbolt 4のポートを搭載しています。また、2.5Gb Ethernet対応LANポートもあります。
液晶はかなり開きます。
底面です。大きなメッシュ加工で放熱性を高めています。
ネジは抜けない構造になっており、紛失を防ぎます。また、底面カバーは、爪の引っ掛かりが少ないため開けやすいです。
底面カバーを開けたときの画像です。CPUおよびGPUを冷却するファンは2つで、ヒートパイプは4本です。背面と側面の合計4方向から排気するような構造になっています。
M.2スロットは2つあり、1つは空になっているので、後から増設できます。ただし、パーツの増設などに関しては、自己責任でお願いします。どちらのモデルも同じメーカーのSSDが搭載されていました。
メモリスロットは2つです。こちらも換装できると思います。GALLERIA UL7C-R37ではSAMSUNG製、GALLERIA UL7C-R36ではNanya製のメモリが搭載されていました。メモリのメーカーは選べません。
ACアダプターは薄型です。
電源コネクタは背面に配置されており、排熱口を避けて接続することができます。
ACアダプターの容量は230Wです。
まとめ
以上が、GALLERIA UL7C-R36およびUL7C-R37のレビューです。
性能、質量、価格のバランスに優れたゲーミングノートPCだと思います。
性能面では、Core i7-11800Hに、GeForce RTX 3070またはRTX 3060、240Hzの超高リフレッシュレート液晶を搭載。質量も2kgを切る軽さで、価格も17万円台からと高くありません。
光学式スイッチのキーボードを搭載し、ゲーム操作が快適ですし、タイピングを多くする方にも適しているでしょう。
最新ゲームが快適に動くのはもちろん、CPUの性能も高く色域もそこそこ広いので、ゲームだけでなくクリエイティブな作業も可能です。
RTX 3070を搭載したバランス型のGALLERIA UL7C-R37と、RTX 3060を搭載したコスパ重視のGALLERIA UL7C-R36です。どちらのモデルも最大グラフィックスパワーが高く、最新のゲームも快適に動作します。
ただ、ゲーム時の表面温度が高めなのが気になりました。 気になる方は、パームレストに、リストレストなどを置くといいと思います。
性能と価格のバランスに優れたゲーミングノート
ドスパラ GALLERIA UL7C-R37 / UL7C-R36
特徴
- GeForce RTX 3070 / RTX 3060搭載
- 240Hz駆動のディスプレイ
- 約1.96kgと軽量で薄型設計
- 光学式スイッチのキーボード搭載
こんなあなたに
- スペック高めも安いPCが欲しい方
- 外出先でもゲームや動画編集をしたい方
- 価格17万円台[税込]~
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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