ドスパラ GALLERIA GCR2070RGFの実機レビュー

更新日:2019年5月28日
CPU Core i7-9750H
GPU GeForce RTX 2070
Optimus 対応
メモリ 4~32GB
ストレージ HDD / NVMe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢 120Hz
質量 約2.36kg
バッテリー 約51Wh ※1
価格[税別] 22万円台~

※1 当サイトの計測値

新世代CPU+RTX 2070搭載のゲーミングノートPC

ドスパラ GALLERIA GCR2070RGFは、新世代CPU「Core i7-9750H」に、高性能ノート用グラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載した15.6型のゲーミングノートPCです。

リアルタイムレイトレーシングやDLSS機能にも対応しているので、バトルフィールドVなど、最新の映像技術でプレイが可能です。

120Hzの高リフレッシュレートの液晶に対応することで、動作の激しいeスポーツタイトルでも、残像が少なく動きが滑らかでとても見やすいです。やや設定を下げれば120 fps前後で安定して動作することができます。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9750H、8GBメモリ、GeForce RTX 2070 (8GB)、512GB NVMe SSD

※ただし、今回、メモリを16GBに換装して検証を行っています

目次

お忙しい方は、「GALLERIA GCR2070RGFの特徴」のみお読みください。

GALLERIA GCR2070RGFの特徴

最新の第9世代HシリーズCPU、Core i7-9750Hを搭載

GALLERIA GCR2070RGFは、Hシリーズの最新インテルCPU、Core i7-9750Hが搭載されています。

Core i7-9750Hは、従来のCore i7-8750Hと比べて、コア数とスレッド数は同じなものの、ベースクロックとブーストクロック、キャッシュなどは引き上げられています。ベンチマークスコアは、本機ではCore i9-8950HKよりも高いスコアでした。

CINEBENCH R15(マルチコア)
Core i7-9750H 1235 [レビュー機で計測]
Core i9-8950HK 1231
Core i7-8750H 1133
Core i7-7700HQ 690
※モバイル用CPUのみで比較

 

Core i7-9750Hの仕様やベンチマークスコアの詳細は、こちらをご覧ください。

 

最新のノート用グラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載

GALLERIA GCR2070RGFは、新世代グラフィックスであるGeForce RTX 2070を搭載しています。これまでのノートPCでは、高いグラフィック設定でプレイできなかった負荷の高いゲームも、本製品なら快適に動くようになります。

なお、ノート用のGeForce RTX 2070は、デスクトップ用のそれと比べて、GPUクロックがやや低めになっており、性能もやや落ちます。ベンチマークスコアの詳細は「パフォーマンスのチェック」をご覧ください。

ノート用とデスクトップ用の比較
  ノートPC用
GeForce
RTX 2070
デスクトップ用
GeForce
RTX 2070
GPUアーキテクチャ Turing
CUDAコア 2304
定格クロック 1215 MHz 1410 MHz
ブーストクロック 1440 MHz 1620 MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8GB
TDP 115 W 175W

 

最新の映像技術、リアルタイムレイトレーシングとDLSSに対応

GeForce RTX 20シリーズは「リアルタイムレイトレーシング」と「DLSS」に対応している点も特徴です。ここでは、実際に「バトルフィールドV」をプレイし、リアルタイムレイトレーシングとDLSS機能を有効にし、平均フレームレートを計測してみました。

バトルフィールドVのDXRの動作要件

DXRの利用には「NVIDIA GeForce RTX 20シリーズ」のグラフィックカード、「Windows 10 October 2018 Update」、「GeForce 416.94 Driver」以降のグラフィックスドライバーが必要になります。

また、PC版必要動作環境によると、DXR向けPC最低動作環境は、メモリ容量が12GB以上必要です。メモリ容量が足りないと、ゲーム中カクつくことが多くなるので、購入の際はメモリを16GB搭載することをおすすめします。

「バトルフィールドV」のPC版必要動作環境

 

下表は、GALLERIA GCR2070RGFでバトルフィールドVをプレイした際の平均フレームレートです。シングルプレイヤーの「旗なき戦い」をプレイしフレームレートを計測しています。

ハイエンドクラス「GeForce RTX 2070」と最新のCPU「Core i7-9750H」を搭載しているだけあって、平均フレームレートは非常に高いです。リアルタイムレイトレーシングを有効にすると、無効時よりフレームレートは下がるものの、高設定でも60 fpsを超えてきます。DLSSを有効にすると、平均フレームレートはさらに伸びます。

ゲームベンチマーク(平均フレームレート)
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080
DXR オフ
153 fps
115 fps
最高 105 fps
1920x1080
DXR オン
102 fps (110 fps)
61 fps (74 fps)
最高 55 fps (70 fps)
※ DXRはリアルタイムレイトレーシングのことです
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです

 

その他、レイトレーシングとDLSSに関しての詳しい情報やテスト内容は下記をご覧ください。

 

120Hz液晶で滑らかな映像でゲームをプレイ

実際にバトルフィールドVのマルチプレイである「コンクエスト」をプレイ。120Hz駆動だと、60Hz駆動に比べて2倍の映像を描写するので、画面がヌルヌル動き、素早い照準の動きも滑らかでとても見やすくなります。

また、バトルフィールドVでは中設定でも平均フレームレートが120fps以上出ます。

高リフレッシュレートの液晶は、その他シューティングである「オーバーウォッチ」や「PUBG」、「Apex Legends」などにもおすすめです。

バトルフィールドVをプレイ

 

SteelSeries製キーボードを搭載

GALLERIA GCR2070RGFは、有名なゲーミングデバイスのメーカーでも知られるSteelSeries製のキーボードを採用しています。ゲーミングに適したキーボードで、快適にゲームを楽しめます。実際にバトルフィールドVをこのキーボードでプレイしてみましたが、変なクセがなく操作のしやすいキーボードだと思います。

SteelSeries製のキーボード

 

内部はたくさんのヒートパイプ&ダブルストレージ構成が可能

GALLERIA GCR2070RGFは、合計7本のヒートパイプを搭載しており、発熱の高いCPUおよびGPUを強力に冷却します。

また、ストレージについては、合計3つ搭載できます。SSDの価格が大分下がっているので、マルチSSD構成にするのも良いと思います。

マルチストレージ構成が可能

 

各用途の快適度

GALLERIA GCR2070RGFの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧、Office 十分なスペックです。
動画鑑賞 スペックは十分で、液晶も綺麗で、スピーカーもまずまずです。
RAW現像・画像編集 十分なスペックで、動作が遅いと感じることはないでしょう。液晶の色域もsRGBカバー率が100%あります。ただ、視野角がやや悪いです。また、ガンマカーブがかなり崩れているので、キャリブレーションツールで色調整したほうがいいと思います。
動画編集 外部グラフィックスを搭載し、CPUの性能も高く、十分なスペックです。ただ、同じくキャリブレーションツールで色調整したほうがいいと思います。
ゲーム GeForce RTX 2070に120Hz液晶を搭載し、快適にゲームができます。

 

ゲームベンチマーク

GeForce RTX 2070で計測したゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

高性能なグラフィックスを搭載しているだけあって、重い部類のゲームでも最高設定で60fpsをほぼ超えています。

ゲームによっては、グラフィック設定を低めにすれば、120fps前後のフレームレートを出すことができ、そういったゲームは120Hz駆動液晶の恩恵も最大限受けることができると思います。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 12571 / 126 fps
標準品質 10571 / 105 fps
高品質 7984 / 80 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2070 80 fps [レビュー機で計測]
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 60 fps
GTX1060 41 fps
GTX1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 115 fps
97 fps
最高 88 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 88 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 70 fps
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
1920x1080 137 fps
100 fps
ウルトラ 59 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 2070 59 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 49 fps
GTX 1660Ti 47 fps
GTX 1060 33 fps
GTX 1050Ti 23 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
1920x1080 標準(ノート) 17421 / 130 fps
高(ノート) 16367 / 121 fps
最高品質 14756 / 104 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 104 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 94 fps
GTX 1660Ti 88 fps
GTX 1060 70 fps
GTX 1050Ti 49 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ 5
1920x1080 低品質 118 fps
高品質 101 fps
最高品質 98 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 98 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 82 fps
GTX 1660Ti 81 fps
GTX 1060 69 fps
GTX 1050Ti 41 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 109 fps
高品質 93 fps
最高品質 84 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 84 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 74 fps
GTX 1660Ti 73 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
軽い部類のゲーム
ドラゴンズドグマオンライン
1920x1080 最高品質 11895(とても快適)
※約5800で60fps
軽い部類のゲーム
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)
1920x1080 44769
※約6000で60fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 20701(すごく快適)
※約5500で60fps

 

本製品のGeForce RTX 2070のスペックは次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

液晶の型番は「N156HHE-GA1」でした。最大輝度は、281cd/m2と普通です。

視野角はやや狭いものの、120Hz駆動の液晶に対応し、色域も広く、比較的見やすい液晶だと思います。詳細は以下のタブをクリックしてください。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は良くありません。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、寒色系の画面であることがわかります。もしクリエイティブな作業でも使うなら、色調整したほうがいいと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域は広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は100%、Adobe RGBカバー率は87.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきはややありますが、ほとんど気になりません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

少し輝度を下げて(正確には覚えておらず申し訳ないですが輝度設定60%くらい)撮影した限りでは、フリッカーはありませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

また、ゲームをするにあたって重要な表示遅延と残像も確認してみました。詳細は下のタブをクリックして下さい。

  • 表示遅延
  • 残像

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約84.4msでした。なおこれは、液晶の遅延だけでなく、PC全体の遅延となります。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は、普通の時間だと思います。

ハイスピードカメラで、960fps(1秒間に960フレーム)で撮影
→ 1フレームあたり約1.04ms

本製品の残像はやや少なめだと思います。普通の60HzのノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品の液晶は120Hzで3フレーム前くらいまで残像が表示されています。本製品のほうが通常のノートよりも1秒間に2倍のフレームを表示していることを考慮すると、本製品の残像はやや少なめだと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

十分なキーピッチとキーストロークがあり、打ちやすいキーボードですが、テンキーのキーピッチはもう少し欲しかったです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドは、やや滑りが悪く指が動かしづらいです。クリックボタンはやや硬いかなと思います。

タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。キーの側面はクリアになっているため、イルミネーションの発光が綺麗です。

LEDキーボードバックライト

 

バックライトのカラー設定は、SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」から行います。明るさは調整ができ、発光パターンは多いです。キーマクロも組むことができます。ゲーミングヘッドセットなど、その他のSteelSeriesの製品を使用する場合は、このソフトウェアから一括管理することができます。


カラーバックライト設定
マクロ設定

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、最新の第9世代Coreプロセッサー、Core i7-9750Hを搭載しています。非常に高い性能で、今後のゲーミングノートPCは、このCPUが主流になってくると思います。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i7-9750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H
1235 [レビュー機で計測]
Core i9-8950HK 1231
Core i7-8750H 1133
Core i5-8300H 830
Core i7-8565U 602
Core i5-8265U 542
Core i3-8145U 340
Celeron N4100 229
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスにはGeForce RTX 2070を搭載しています。性能が高く、DLSSやリアルタイムレイトレーシング機能を有効にしてゲームをしたいなら、おすすめのノート用グラフィックスです。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~

GeForce RTX 2070
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10230
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2070 7743 [レビュー機で計測]
デスクトップ用RTX 2060 7417
デスクトップ用GTX 1660Ti 6064
ノート用RTX 2060 5789
ノート用GTX 1660Ti 5667
ノート用GTX 1070 5521
ノート用GTX 1060 3633
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、HDDを追加することも可能です。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
512GB M.2 NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 3333 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • CINEBENCH R20
  • Passmark
  • その他 3D Mark
  • SDカード
CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-9750H
PassMark Performance Test 9.0
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-9750H
3DMark
~ グラフィック性能の評価 ~

GeForce RTX 2070
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

速い現像時間です。現像以外の処理も快適です。

Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
82秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8750H
32GBメモリ
99秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

CPUの性能が上がり、外部グラフィックスも搭載しているため、非常に速い書き出し時間です。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2070
42秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8750H/32GB
RTX 2060
45秒
Core i7-8750H/32GB
GTX 1050
78秒
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

こちらも速いエンコード速度です。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 15分12秒
NVENCでエンコード (※2) 1分02秒
QSVでエンコード (※3) 2分50秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分12秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.36kg」とあります。当サイトで計測した質量は次の通りで、やや軽い結果でした。ただし、2.5インチハードディスクを搭載すれば、もう少し重くなります。ACアダプターは約1.0kgもあり重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.272kg
ACアダプター 1007g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

ソフトを使ってバッテリー容量を確認したところ、約51Whでした。普通の容量です。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能パーツを搭載していることもあり、あまり長くありません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
動画再生時 ※1
PCMark 8 Work テスト ※2
FF14 ベンチ ループ実行 ※3 57分03秒
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 標準設定・フルHDで実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は気にならない程度の騒音値ですが、ゲームをすると高めの騒音値になります。ヘッドホンの着用をおすすめします。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時のCPU温度が高めですが、その他の温度は、ゲーミングPCとしては普通です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。90℃前後で推移しており高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。

負荷が高くなるベンチマークの後半でも、80℃以下に収まっており、ギリギリ問題ない温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム時の表面温度は、キーボード中央部分はやや熱いですが、WASDキーは低めを維持しており、パームレストも熱くなく、それほど不快感はありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

アイドル時は、Optimus対応の製品であるため、他のゲーミングノートPCと比較して、低めの消費電力です。ゲーム時は、高性能のGeForce RTX2070を搭載していることにより、消費電力は高いほうです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

外観のチェック

GALLERIA GCR2070RGFの外観のチェックです。

ゲーミングノートPCの割には派手さがなく、落ち着きのあるデザインです。キーボードのLEDライトを点灯させればゲーミングPCらしくなりますが、消灯時は、普通のノートパソコンと同様な外観です。派手な外観が苦手な方にも良いでしょう。


 

天板です。

 

天板はヘアライン調になっています。

 

電源ボタンとファンコントロールボタン、タッチパッド無効ボタンです。

 

側面のポートです。USB3.0ポート、USB Type-C、SDカードスロットなど主要なポートは揃っています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。

 

スピーカーは背面にあるため、ややこもった感じの音がします。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5~6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

今回搭載されていたM.2 SSDです。

 

今回搭載されていたメモリです。スロットは2つです。

 

今回搭載されていませんが、2.5インチハードディスクのスペースです。

 

ACアダプターは大型です。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

まとめ

以上が、GALLERIA GCR2070RGFのレビューです。

新世代CPU「Core i7-9750H」に、高性能グラフィックス「GeForce RTX 2070」に加え、120Hz駆動液晶を搭載した15.6型のハイスペックゲーミングPCです。

ベンチマークスコアは、デスクトップ用GeForce RTX 2060より高く、負荷の高いゲームも高いグラフィック設定で快適にプレイできます。低~中のグラフィック設定にすれば、120fps前後のフレームレートが出るゲームが多いです。

リアルタイムレイトレーシングやDLSS機能にも対応しています。

SteelSeriesのキーボードを搭載し、キーボード操作もしやすいので、FPSなどのシューティングに最適です。

ただし、高性能グラフィックスを搭載している分、ゲーム中のファンの動作音が高いです。冷却性は心配なさそうですが、静音性はそれほど良くないです。ゲーム中はヘッドホンの着用をおすすめします。

新世代CPU+RTX 2070搭載の高性能ゲーミングノートPC

ドスパラ GALLERIA GCR2070RGF

特徴

  • 新世代CPU「Core i7-9750H」を搭載
  • 新型グラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載
  • 120Hz駆動の高リフレッシュレート液晶

こんなあなたに

  • 高性能なゲーミングノートPCが欲しい方
  • シューティングゲームを主にプレイされる方
  • 価格22万円台[税別]~
公式サイトはこちら

 

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