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ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE の実機レビュー

薄型・軽量で持ち運びやすいゲーミングPC
GALLERIA GKF1060GFEは、薄型・軽量で持ち運びやすい15.6型ゲーミングPCです。
薄さは約22mm、質量は約1.9kg(メーカー仕様値)しかなく、ACアダプターも薄型でバッグなどへ入れやすく、持ち運びに適しています。
グラフィックスには人気の高いGeForce GTX 1060を搭載し、CPUもストレージも高速です。
メーカー直販サイト:
ドスパラ(GALLERIA GKF1060GFE)
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
GALLERIA GKF1060GFEの基本スペック
GALLERIA GKF1060GFEの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年3月9日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 第7世代 インテルCore プロセッサー(Hシリーズ)のCore i7-7700HQを搭載しています。 |
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 1060(6GB)を搭載しています。Optimus対応です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はフルHD(1920×1080)です。 |
メモリ DDR4のメモリを16GB(8GB x2)搭載しています。 |
M.2 SSD 256GB PCIe-NVMe M.2 SSDを搭載しています。 |
2.5インチ HDD 1TB HDDを搭載しています。 |
光学ドライブ 光学ドライブは内蔵していません。 |
その他 バッテリー駆動時間は不明、薄さは22mm、質量は約1.9kgです。 |
特徴1 - ゲーミングノートPCとしては薄型ボディ
GALLERIA GKF1060GFEは、非常に薄いボディのゲーミングノートPCです。
放熱が重要になるゲーミングノートPCは、ボディが分厚くなることが多いのですが、本製品は非常に薄く、カバンなどに収納しやすいです。メーカー仕様値では、高さ:22mmとなっています。実際に計測してみると、ゴム足を"含めて"約22mmで、ゴム足を含めないと20mmを切る高さでした。
また、ゲーミングノートPCを外出先へ持ち運ぶ場合、ACアダプターも一緒に持ち歩くことが多いと思いますが、このACアダプターも薄型でバッグなどへ入れやすいです。
ちなみに、MSI GS63VR 7RFと類似のベアボーンを用いているのではないかと思います。天板形状がやや異なるのですが、側面はそっくりです。MSI製なのであれば安心して使用できます。

薄型ボディ

ACアダプターも薄い
特徴2 - トリプルファンで強力冷却
ボディが薄くなると、放熱が悪くなりがちですが、本製品はCPUファン1つと、GPUファン2つの合計2つものファンで、それをカバーしています。⇒ ゲーム中のパーツ温度はこちら
それでも、他のGALLERIAノートシリーズのパーツ温度よりは高めですが、fps制限などをして、グラフィックスがブン回しにならないようにすれば、問題ないと思います。

トリプルファン構成で冷却
特徴3 - ゲーミングノートPCとしては比較的軽量
GALLERIA GKF1060GFEは、質量も比較的軽いです。
メーカー仕様表を確認すると、「約1.9kg」となっています。
当サイトでの計測値は下図の通りで、PC本体は1.959kg、ACアダプターは704gでした。ゲーミングノートPCとしては軽いと思います。

比較的軽量
特徴4 - 人気のグラフィックス GTX 1060搭載
本製品は人気のグラフィックス「GeForce GTX 1060 (6GB)」を搭載しています。
ゲームベンチマーク結果は下表の通りです。ゲームにもよりますが、"高め~最高"のグラフィック品質設定でも、快適にプレイできるゲームが多いです。
薄型ボディであるため、熱のためにフレームレートが落ちないか心配していましたが、他のGTX 1060搭載ノートPCと変わらないベンチマークスコアでした。
製品名 | GALLERIA GKF1060GFE | |||
基本スペック | Core i7-7700HQ GeForce GTX 1060(6GB) |
|||
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド | ![]() |
標準品質 ★ | 17729 (非常に快適) / 151 fps |
高品質 ★ | 14407 (非常に快適) / 114 fps | |||
最高品質 | 11238 (非常に快適) / 86 fps | |||
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ドラゴンズドグマオンライン |
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標準品質 | 10411 (とても快適) |
最高品質 | 10015 (とても快適) | |||
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ファンタシースターオンライン2 EP4 | ![]() |
描画:3 | 40029 (快適) |
描画:6 | 23701(快適) | |||
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モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ![]() |
― | 23648 |
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ドラゴンクエストX | ![]() |
標準品質 | 16751 (すごく快適) |
最高品質 | 16705 (すごく快適) | |||
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フォーオナー | ![]() |
低 | 148 fps |
高 | 94 fps | |||
超高 | 62 fps | |||
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STEEP | ![]() |
低 | 108 fps |
高 | 78 fps | |||
超高 | 57 fps | |||
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ライズオブトゥームレイダー | ![]() |
最低品質 | 133 fps |
中品質 | 92 fps | |||
最高品質 | 69 fps | |||
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ファークライ プライマル | ![]() |
低い | 96 fps |
高い | 76 fps | |||
最高 | 58 fps | |||
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GRID Autosport | ![]() |
ウルトラロー | 215 fps |
ミディアム | 141 fps | |||
ウルトラ | 107 fps | |||
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VRカノジョ | ![]() |
パフォーマンス | 90 fps |
クオリティ | 90 fps | |||
ハイクオリティ | 45 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) |
GPU-Zで確認したGeForce GTX 1060の情報は次の通りです。

GeForce GTX 1060のグラフィックカードのスペック
なお、他のノートパソコン用グラフィックスやその他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。
特徴5 - ノートPCでもVRが動く
GALLERIA GKF1060GFEは、ノートパソコンでありながら、Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムも動作するスペックです。

VRの動作チェックツールの結果
ただし、Oculus Riftのヘッドセットを接続するときに、やや問題がありました。OculusのヘッドセットはHDMIとUSB3.0 Type-Aケーブルが二股に分かれていて、両方パソコンに接続する必要がありますが、パソコン側のHDMI端子がある側面にUSB3.0 Type-Aポートがありません。反対側の側面にはUSB3.0ポートがありますが、ケーブルが短くて届きません。
仕方がないので、HDMI端子の隣にUSB3.1 Type-Cポートがあるので、ここにUSBハブを接続しUSB Type-CからType-Aへ変換して、ヘッドセットのケーブルを接続しました。他の方法としてはUSB3.0延長ケーブルなどを使って、反対側の側面のUSB3.0ポートに接続してもいいと思います。

Oculusのヘッドセットのケーブル(HDMIとUSB3.0 Type-Aが二股に分かれている)

HDMI端子がある側面にUSB3.0 Type-Aポートがない(USB2.0しかない)

反対側の側面にはUSB3.0 Type-Aポートが3つもあるが、HDMI端子はない

仕方なくUSB Type-C ハブで変換して接続
HTC VIVEは試していませんが、リンクボックスという装置にヘッドセットを挿し、リンクボックスからPCへは普通のHDMI、USB3.0ケーブルを接続するのでケーブルは届くと思います。
特徴6 - 超高速NVMe SSD + HDD構成が可能
本製品は、256GB PCIe-NVMe SSD + 1TB HDDのダブルストレージ構成となっています。
また、SSDは、PCIe-NVMe SSDの中でも特に高速な3,000MB/s超の速度(シーケンシャルリード)が出るSSDを搭載しています。ランダムアクセスも非常に高速です。ゲームのロード時間などが短く、待たされる時間が減ります。

256GB PCIe-NVMe M.2 SSD(SAMSUNG SM961 MZVPW256HEGL-00000)
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
横からの視野角は良いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。ややメリハリのある画面ですが、比較的見やすい画面だと思います。
色域はノートパソコンとしてはやや広めです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきはほぼ特に感じません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは、実測で縦:約19mm、横:約18.5mmと十分な間隔です。ただし、テンキーのキーピッチは約16mmと狭くなっています。薄型PCでも、キーストロークは約2mmあり、十分な深さです。キートップはほぼフラットです。底つきの衝撃は少なく、音も小さいです。普通に打てるキーボードだと思います。
キー配列で気になるのは、「Delete」キーがテンキーの上にある点で、ブラインドタッチしにくいです。「Ctrl」と「半角/全角」キーが大きいのは良いと思います。
また、通常左側にあるWindowsキーが右側にあります。これにより、ゲーム 中に良く使う「W」、「A」、「S」、「D」キーを押すときに、誤ってWindowsキーを押してしまうことを防いでいます。

キーボード全体図

キーの拡大図1

キーの拡大図2

キーの拡大図3
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは固い(押すときに力が必要)です。

タッチパッド
プリインストールされている「KLM」のソフトを使用すれば、キーボードのゾーンごとや、タッチパッドの縁、ボディの正面のLEDについて、色やグラデーション、点滅などを自由に設定することができます。明るさは3段階で調整することができます。

KLM

キーボードバックライト
「SHORTCUT MANAGER」のソフトを使用すれば、すべてのキーにショートカットを割り振ったり、マクロを設定したりすることができます。

SHORTCUT MANAGER
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
Core i7-7700HQを搭載しています。ゲームをするのに十分な性能をもっています。

CPUの選び方(筆者の独自判断)
グラフィックス
GeForce GTX 1060を搭載しています。FHD液晶でゲームをするなら、十分な性能です。ドスパラのゲーミングノートPCに限らず、他のメーカーでも人気のグラフィックスです。

グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
ストレージ
ストレージは、前述しましたがかなり高速なPCIe-NVMe SSDを搭載しています。さらにHDDも搭載しています。

ストレージの選び方(筆者の独自判断)
GALLERIA GKF1060GFEで計測したベンチマーク
以下、Core i7-7700HQ、メモリ 16GB(8GBx2)、GeForce GTX 1060、256GB M.2 SSDのレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
(CPU性能の評価)

Core i7-7700HQ
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)


Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060
(VRが快適に動作するかの評価)

※Target frame rateを超えていれば快適に動作
Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-7700HQ GeForce GTX 1060 |
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x265でエンコード (※1) | 20分04秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分28秒 |
QSVでエンコード (※3) | 3分08秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)

256GB PCIe-NVMe M.2 SSD(SAMSUNGSM961 MZVPW256HEGL-00000)
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅰ対応カード
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間チェックです。
まずバッテリー容量は、64.98Whです。

バッテリー容量
当サイトで計測した駆動時間は次の通りす。
バッテリー駆動時間 | |
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動画再生時 ※1 | ― |
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※2 | 3時間24分 |
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト ※3 | ― |
FF XIV ベンチマーク ループ実行 ※4 | 2時間02分 |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※4 バッテリーブーストの設定で最大30fpsに制限
なお、バッテリー駆動中にFF XIV ベンチマークをループ実行するテストでは、NVIDIA GEFORCE EXPERIENCEの「バッテリ ブースト」の機能により30 fpsに制限されます。

NVIDIA GEFORCE EXPERIENCEの「バッテリ ブースト」の設定画面
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