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デル Alienware m16 R2の実機レビュー
CPU | Core Ultra 7 155H Core Ultra 9 185H |
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GPU | RTX 4050 / RTX 4060 RTX 4070 |
メモリ | 16GB ~ 64GB |
ストレージ | 1TB ~ 8TB |
液晶サイズ | 16インチ 16:10 |
液晶種類 | 2560x1600 240Hz |
質量 | 2.61kg |
バッテリー | 90Wh |
価格[税込] | 24万円台~ |
Alienware m16 R2は、憧れのAlienwareブランドの最新ゲーミングノートPCです。
エイリアンをモチーフにした目を引くかっこいいデザインで、さらに従来よりも奥行きが短くなりゆか設置面積が小さくなりました。
グラフィックスはGeForce RTX 4070までですが、メモリは最大64GB、ストレージは最大8TBと大容量です。
また、騒音値を下げる「ステルスモード」という機能も搭載されています。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 9 185H、GeForce RTX 4060 Laptop、32GBメモリ
目次
お忙しい方は、「Alienware m16 R2の特徴」のみお読みください。
Alienware m16 R2の特徴
憧れのゲーミングノートPC
「ゲーミングノートPCのブランド名は全然知らないけれど、Alienwareだけは知っている」とうい方も多いのではないでしょうか?
デルのAlienwareシリーズは歴史あるゲーミングPCブランドで、エイリアンをモチーフにしたかっこいいデザインが特徴です。時計やスーツなどのブランド品などと同様に価格は高いですが、ハイブランドの多くの人が憧れるゲーミングノートPCを持ちたい方におすすめです。
また、従来のAlienware m16は、放熱性能を高めるために背面が出っ張っていましたが、今回の新モデルでは背面の出っ張りがなくなり、床設置面積が小さくなりました。そのためデスクスペースを圧迫しなくなりました。
その分、放熱性が心配ですが、メーカーによると従来と同等レベルの放熱性能はあるそうです。
さらに、キーボードバックライトは、キー単位で色を変えることができ、タッチパッド回りや、天板のエイリアンのロゴも光ります。幻想的なゲーミングノートPCらしいデザインです。
CPUにはCore Ultraシリーズを搭載
Alienware m16 R2は、CPUにインテルのCore Ultraシリーズを搭載しています。これにより従来よりも省電力にはなりましたが、下の通りCINEBENCH R23のベンチマークスコアは落ちています。
それでも、ミドルクラスのゲーミングノートPCとしては十分なスコアが出ているので、ゲーム時にそこまでボトルネックになることは少ないですが、上位のCPUを搭載したモデルと比べると、ゲーム時のフレームレートはやや落ちます。
なお、CPU性能が下がったためか、従来モデルは最大RTX 4090まで選択可能でしたが、新モデルでは最大RTX 4070までとなっています。
高解像度・高リフレッシュレートのディスプレイ
Alienware m16 R2は、2560x1600の高い解像度で、240Hzの高いリフレッシュレートのディスプレイを搭載しており、ゲームが快適です。色域も100% sRGBあるので、画像や動画を扱うクリエイティブワークにも使えます。
最大64GBメモリ、8TB SSDが搭載可能
Alienware m16 R2は、最大64GBのメモリ、最大8TBのSSDを搭載することができます。また、4TBと8TBは、RAID 0の構成もあり、より速いアクセス速度です。
クリエイティブ作業をする方は、メモリとストレージ容量がたくさん必要となると思いますが、これだけの容量があれば、十分足りると思います。
ステルスモード
Alienware m16 R2は、「ステルスモード」という機能もあり、Fn+F2キーを押すことで、動作音が下がり、キーボードバックライトなどのRGBライティングがオフになります。
FF15ベンチマークを、通常のモードとステルスモードで動かしたときのデータは次の通りです。平均フレームレートは10%くらい落ち、CPU温度およびGPU温度も2℃ほど上がっていましたが、騒音値は大分下がっています。動作音が気になる方は、ステルスモードで動かしてもいいと思います。
なお、ゲームや部屋の温度などによっても変わってくるので、ご了承下さい。
通常モード | ステルスモード | |
FF15 ベンチ 平均フレームレート | 117 fps | 106 fps |
CPU温度 | 約85℃ | 約87℃ |
GPU温度 | 約78℃ | 約80℃ |
騒音値 | 51dB | 45dB |
各用途の快適度
Alienware m16 R2の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | スペックが高いので、Web閲覧やOffice作業は非常に快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 画面が見やすく、スピーカー音も比較的良く、動画も快適に視聴することができます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 100% sRGBの広めの色域で、画像編集などの用途にも使用することができます。ただし、100% Adobe RGBをカバーするような色域はありません。 |
動画編集 | ◎ | 外部GPUを搭載し、ディスプレイの解像度も高く、動画編集も快適です。 |
ゲーム | ◎ | 最大でRTX 4070の外部グラフィックスに、240Hzのディスプレイを搭載し、ゲームは快適です。 |
ディスプレイのチェック
Alienware m16 R2のディスプレイのチェックです。
2560x1600、240Hz、100% sRGBのディスプレイです。ゲームにも、クリエイティブワークにも使いやすいディスプレイです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は、下表の通りで広めです。最大輝度は、当サイトの計測では344cd/m2とやや高めです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 98.7% |
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DCI-P3カバー率 | 77.2% |
Adobe RGBカバー率 | 74.4% |
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約29msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくキーボードなどを含めたPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトで、1/2000のシャッタースピードで、画面を流れるUFO撮影したところ、240Hzのディスプレイで1フレーム前くらいまでしか残像がありませんでした。普通のノートPCは、60Hzのディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品のディスプレイ残像は少なめです。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Alienware m16 R2のキーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約19mmと十分な数値で、キーストロークは約1.8mmと最近のノートPCにしては深めです。比較的打ちやすいキーボードだと思います。Enterキーの右側に1列キーがありますが、Enterキー自体の横幅が広いので、Enterキーを打つときに誤って隣のキーを打ってしまうことは少ないでしょう。
なお、英語キーボードを選択することもできます。
タッチパッドは普通の使い心地です。
RGBバックライトが付いており、自分好みに色を変更することが出来ます。色は、キー単位で変更したり、「ウェーブ」などのように時間と共に色を変えたりすることができます。
パフォーマンスのチェック
本製品は「Alienware Command Center」というソフトから、パフォーマンスを切り替えることができます。ここでは、「バランス」モードと「パフォーマンス」モードで、各種ベンチマークを計測します。なお、特に記載が無い場合は「バランス」モードで計測しています。
CPU
Alienware m16 R2のプロセッサーは、インテル Core Ultraシリーズを搭載しています。具体的にはプロセッサーベース(PBP)が28Wの「Core Ultra 7 155H」、または45Wの「Core Ultra 9 185H」です。
今回は、Core Ultra 9 185Hを搭載していますが、CPU電力が80W以上も出ており、想定よりもかなり高いスコアが出ていました。ただし、後述しますが、CPU温度は高めです。
なお、「バランス」モードでも「パフォーマンス」モードでも、ベンチマークスコアはほぼ変わりませんでした。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
DDR5-5600のメモリを搭載しており、帯域は広いです。
グラフィックス
Alienware m16 R2のグラフィックスは、GeForce RTX 4050またはRTX 4060またはRTX 4070です。薄型のXシリーズの「Alienware x16 R2」ではRTX 4090まで選択できるのに、パフォーマンス重視のmシリーズの本製品では、なぜか選択できません。
今回、GeForce RTX 4070を搭載していますが、最大グラフィックスパワーは140Wと高めでした。
3DMark Time Spyのグラフィックスのスコアは次の通りです。高めのスコアが出ています。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 4070の情報は次の通りです。パフォーマンスモードにすると、GPUを Clockなどが若干上がります。ただ、上の表の通り、ベンチマークスコアはほぼ上がりませんでした。
ストレージ
ストレージには PCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度は非常に速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
micor SDカードスロットを搭載していますが、どうせならフルサイズのSDカードスロットが良かったです。アクセス速度は速いです。
ゲームベンチマーク&フレームレート
ここでは、ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし計測したフレームレートを掲載します。なお今回は、動作モードを「パフォーマンス」、ディスプレイモードを「NVIDIA GPU(ディスクリートモード)」にしています。
他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
各ゲームの平均フレームレート
重いゲームについては、2560x1600でも、ややグラフィック品質設定を下げることで、60 fps以上の平均フレームレートが出ていました。
中程度の重さのゲームについては、2560x1600、最高品質のグラフィック設定でも60 fpsを超えていました。
高いフレームレートが要求されるシューティングゲームも、2560x1600でも割とプレイできるフレームレートが出ています。200 fps以上でプレイしたければ、解像度を落とすか、少しグラフィック品質設定を落とすといいでしょう。
フォートナイトは、レンダリングモードをDirect X12ではなく、「パフォーマンス」にするのがおすすめです。話が脱線しますが、フォートナイトの新シーズン(C5C3)は、車やパンチなどの新要素が強すぎて、難しい建築をほぼしなくても勝ちやすいです。現環境に不満に思っているユーザーも多いと思いますが、初心者でもある程度勝ちやすいので、この機会にフォートナイトを始めてみてはいかがでしょうか?特に格ゲーやカーレースゲームが得意な人には合っているかも(?)しれません。
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ノーマル | 65 fps |
最高 | 24 fps | |
2560x1600 | 低 | 50 fps |
ノーマル | 41 fps | |
最高 | 18 fps |
重い部類のゲーム
Starfield(スターフィールド)
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 52 fps(88 fps) |
2560x1600 | 高 | 52 fps(84 fps) |
ウルトラ | 42 fps(75 fps) |
重い部類のゲーム
パルワールド
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 84 fps(105 fps) |
2560x1600 | 中 | 81 fps(113 fps) |
最高 | 60 fps(94 fps) |
重い部類のゲーム
Forza Motorsport
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 68 fps |
2560x1600 | 高 | 90 fps |
ウルトラ | 58 fps |
重い部類のゲーム
FORSPOKEN
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 68 fps |
2560x1600 | 高 | 90 fps |
最高 | 58 fps |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 90 fps |
2560x1600 | 高 | 76 fps |
ウルトラ | 55 fps | |
レイトレ:ウルトラ | 45 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高品質 | 117 fps |
2560x1440 | 標準品質 | 114 fps |
高品質 | 86 fps |
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 140 fps |
2560x1600 | 高 | 127 fps |
最高 | 94 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 122 fps |
2560x1600 | 高 | 152 fps |
ウルトラ | 88 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高品質 | 125 fps |
2560x1600 | 高(ノート) | 107 fps |
最高品質 | 76 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン2]
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 180 fps |
中設定 | 151 fps | |
最高設定 | 110 fps | |
2560x1600 | 低設定 | 142 fps |
中設定 | 122 fps | |
最高設定 | 69 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均 fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
259 fps |
2560x1600 | 263 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高設定 | 201 fps |
2560x1600 | 低設定 | 194 fps |
高設定 | 155 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高設定 | 403 fps |
2560x1600 | 高設定 | 357 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | ウルトラ | 189 fps |
2560x1600 | 中型 | 175 fps |
ウルトラ | 148 fps |
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
以下、クリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を下に掲載します。なお、ここでは「パフォーマンス」モードで計測した結果を掲載しています。
RAW現像時間は高速です。最近ではAIを使った処理も増えてきていますが、外部GPUを搭載しているので、そういった処理も高速です。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
外部GPUを搭載しており、Premiere Proでの4K動画の書き出しは高速で、編集作業自体も快適です。ディスプレイの解像度も高いので、ペインの多いPremiere Proも快適に使えます。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CPUのみで実行するx265エンコードを実行しましたが、比較的速いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェックです。
背面にUSB-Cポートは2つあり、1つはThunderbolt4、PowerDelivery、DisplayPort出力に対応し、もう1つはDisplayPort出力のみに対応しています。
Thunderbolt4に対応したポートの動作テスト結果が次の通りです。PD充電器は警告が表示されますが、65Wの低めの容量の充電器でも使えました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ ※3 | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ ※3 | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | ○ ※3 | ― | ― |
100W Anker PowerPort III | ○ ※3 | ― | ― | |
65W Lenovo GaN充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ ※3 | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 「低速の充電ケーブル」との警告表示が出る
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、120Hz、RGBで表示することができました。iGPUではなくdGPUから出力されているので、10ビット表示も可能でしょう。
質量のチェック
Alienware m16 R2の質量のチェックです。
メーカーサイトには、「最大重量:2.61kg」となっていますが、当サイトで計測した限りでは、それよりも大分軽かったです。ACアダプターはやや重いです。
質量 | |
PC本体 | 2.495kg |
ACアダプター | 659g |
バッテリー駆動時間のチェック
Alienware m16 R2のバッテリー容量は90Whとなっており大容量です。スペックの高いPCですが、動画視聴程度の軽い負荷であれば(2)くらいはバッテリーで駆動可能です。動画編集をした場合は(3)くらいの駆動時間になるでしょう。なお、ゲームをした場合は、1時間程度しかもたないですし、フレームレートが下がるのでおすすめしません。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA3.0 | ー |
(2) 動画再生時 | 7時間12分 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 2時間32分 |
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは1080pのフルHDカメラが搭載されていおり、解像度は十分です。やや青みの強い発色でしたが、ウェブ会議で使う程度であれば問題ないでしょう。配信などで使うなら、外付けのウェブカメラを付けたほうがいいかもしれません。
スピーカー
スピーカーは、2W×2で、キーボード面の左右サイドに配置されています。音質は良く、ノートPC基準で10点満点で6~7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
「バランス」モードでは、安定動作時のCPU電力は80W以上も出ており高めです。このときの、CPU温度は100℃まで上がっており高めの温度です。もう少しCPU電力は低めに推移させても良かったかなと思います。
「パフォーマンス」モードでは、なだらかにCPU電力が下がってきますが、時間が経つと「バランス」モードと同じくらいのCPU電力、CPU温度になります。
- バランス
- パフォーマンス
ゲーム時のCPU温度、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度は下図の通りです。
どちらのモードもCPU温度が高めですが、しばらく経って、ブースト期間が終わると落ち着きます。GPU温度については問題ありません。
- バランス
- パフォーマンス
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音ですが、ゲームをすると騒音値は、他のゲーミングノートPCと比べても高めになります。なお、「特徴」の部分で記載しましたが、Fn+F2を押して、ステルスモードにすると、約45dBまで下がります。ややパフォーマンスは落ちますが、動作音が気になる方はこのモードにしてもいいでしょう。
アイドル時 | FF15ベンチ時 (バランス) |
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) |
約20dB | 約51dB | 約51dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし表面温度が高いと、手が熱くなっていき、不快感を覚えます。
アイドル時も表面温度はやや高めです。ゲームをするとさらにキーボード面全体の温度が上がります。ただ、パームレスト部分はそこまで温度は上がりません。実際にゲームをしてみると、やや暖かさを感じはしますが、気になるほどではありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
高性能パーツを搭載しているので、高い消費電力です。なお、Core Ultra 7に、RTX 4050のモデルなど、もっとスペックを下げれば消費電力は低くなります。
アイドル時 | FF15ベンチ時 (バランス) |
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) |
約18W | 約182W | 約183W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
Alienware m16 R2の外観のチェックです。
パームレストおよびディスプレイのベゼルは、マットな質感のブラックのカラーです。肌触りがよく好きな素材です。
ダーク メタリック ムーン カラーのアルマイト加工アルミニウムを採用し、上質な見た目です。エイリアンのアイコンは光り、ゲーミングノートPCらしさを演出しています。
天板を閉じたときの高さは約23.50 mmで、割と薄いです。
インターフェースはご覧の通りです。
フルサイズUSBポートが右側面の中央付近にしかないので、有線マウスを使う場合、コネクタ部分が結構邪魔になります。有線のゲーミングマウスを使っている方は、USB-Cへの変換アダプターを付けて、USB-Cポートに挿すといいと思います。
底面には、ハニカムデザインの吸気口が搭載されています。
ディスプレイは、約180度も開くことができます。
ACアダプターは、240Wです。丸みを帯びているので持ちやすいです。電源ケーブルはやや太めです。
まとめ
以上が、Alienware m16 R2のレビューです。
ハイブランドのゲーミングノートPCで、性能が高めであるだけでなく、所有感が満たされる製品です。マットな質感のパームレストに、アルミニウム素材の天板を採用し、美しいデザインです。また、キーボードバックライトやタッチパッド回り、天板のエイリアンアイコンが光り、自分好みにカラーを変更することも可能です。
CPUには、ワットパフォーマンスの高い最新のインテル Core Ultraを搭載。従来モデルよりも最大のパフォーマンスは落ちてはいますが、十分高めの性能は出ています。
ディスプレイには、2560x1600ドット、240Hz、100% sRGBのパネルを搭載し、ゲーム映像は綺麗ですし、画像や映像の編集などにも使える品質です。最大で64GBのメモリを搭載することができるので、クリエイティブワークをする方にも適しています。
今回、GeForce RTX 4070の高めのグラフィックスを搭載していたので、ゲーム時のフレームレートは高めでした。2560x1600の解像度でも、十分なフレームレートが出ていることが多かったです。ただし、RTX 4050やRTX 4060の場合は、解像度を下げる必要があるかもしれません。
価格はやや高いですが、ハイブランドの高級ゲーミングノートPCが欲しい方におすすめです。
ハイブランド・ゲーミングノートPC
Alienware m16 R2
特徴
- ハイブランドのAlienwareシリーズ
- 高級感あるボディ
- 高解像度・高リフレッシュレートのディスプレイ
こんなあなたに
- ハイブランド品が欲しい方
- 見た目のいいゲーミングノートPCが欲しい方
- 価格24万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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