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デル XPS 8950の実機レビュー

サイズ | ミニタワー |
---|---|
CPU | Core i7-12700 Core i7-12700K Core i9-12900K |
GPU | GTX 1650 SUPER GTX 1660 Ti RTX 3060 RTX 3060 Ti RTX 3070 RTX 3080 |
メモリ | 16GB / 32GB (最大128GB) DDR5-4400 |
ストレージ | 256GB ~ 1TB M.2 SSD (+1TB HDD) |
電源 | 460W / 750W |
価格[税込] | 16万円台~ |
XPS 8950は、高い性能の第12世代Coreプロセッサーを搭載したデスクトップPCです。
このプロセッサーにDDR5を搭載している割には、価格は抑えられており、コストパフォーマンスは高いと思います。
グラフィックスの選択肢も多く、エントリークラスからハイクラスまで、用途に合わせて選ぶことができます。
デザインも、派手過ぎず、地味すぎず、どこでも使えるようなPCケースになっています。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-12700、GeForce GTX 1650 SUPER、16GBメモリ
目次
お忙しい方は、「XPS 8950の特徴」のみお読みください。
XPS 8950の特徴
第12世代Coreプロセッサー搭載
XPS 8950は、旧世代CPUよりも性能が大きくアップしたインテル第12世代Coreプロセッサーを搭載したデスクトップPCです。メーカー製PCだと、まだ第12世代Coreをあまり取り扱っていないケースもありますが、この機種は、第12世代Core i7またはCore i9を搭載することで、負荷の高い処理も高速です。
実際のベンチマークスコアについては、「パフォーマンスのチェック」の項目をご覧ください。

高いコストパフォーマンス
インテル第12世代Coreプロセッサーを搭載した機種は、まだ高いものが多いですが、本製品は、比較的安い価格で販売されています。
下表のように、他の価格の安いショップメーカーの競合機種と比べても、遜色のない価格です。DDR5のメモリに対応し、この価格なら、コストパフォーマンスは高いと思います。
[本機器] XPS 8950 |
ドスパラ Magnate XH |
パソコン工房 STYLE-R069-127-RFX |
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画像 | ![]() |
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![]() |
CPU | Core i7-12700 | ||
GPU | GTX 1650 Super | GTX 1650 | GTX 1650 |
メモリ | 16GB DDR5 | 16GB DDR4 | 16GB DDR4 |
SSD | 256GB | 500GB | 500GB |
HDD | 1TB | ー | ー |
価格[税込] | 163,184円 | 159,980円 | 160,980円 |
どこでも使えるデザイン
XPS 8950は、ゲーミングPCのようにド派手なデザインではなく、また安っぽさを感じる地味なデザインでもなく、どこでも、どんな用途でも使えるようなケースデザインになっていると思います。
「ナイトスカイ」と「プラチナシルバー」のカラーがあり、今回は「プラチナシルバー」でレビューしていますが、清潔感があり、どんな部屋にでも合うようなカラーリングでした。

水冷式CPUクーラーも選択可能
XPS 8950の標準CPUクーラーは、空冷式ですが、オプションで水冷式に変更することも可能です。リテールクーラーではなく、大きなヒートシンクのクーラーだったので、空冷式でも冷却性は割と高いですが、より高い冷却性を目指すなら水冷式クーラーでもいいでしょう。


パフォーマンスのチェック
XPS 8950のパフォーマンスのチェックです。
CPU
今回、Core i7-12700を搭載していますが、非常に高いマルチコア性能およびシングルコア性能です。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
XPS 8950は、色々なグラフィックスのモデルがありますが、今回は、GeForce GTX 1650 SUPERを搭載しています。GeForce GTX 1650 SUPERは、エントリー向けのグラフィックスなので、そこまで高い性能ではありませんが、画像編集程度の用途になら、十分使えます。動画編集をするなら、GeForce RTX 3060がおすすめです。ゲームをする場合は、ケースバイケースですが、こちらもRTX 3060あたりのグラフィックスが人気です。
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはDDR5に対応しています。具体的にはDDR5-4400を搭載していました。DDR5-4400の割には帯域はそこまで広くありませんでしが、十分な帯域でしょう。
~メモリ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4の高速SSDが搭載されていました。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度も速いです。デスクトップPCに標準搭載されているSDカードリーダー/ライターは遅いケースが多いので、このくらいのアクセス速度が出ていると嬉しいです。
~ SDカードスロット性能 ~

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
ターボブースト期間を除くと、CPU電力は約125Wで動作しており、CPU電力は80℃以下で推移していました。十分なCPU電力で動作し、CPU温度も問題ない範囲で推移しています。

ゲーム時のCPU温度、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度は下図の通りです。
CPU温度は変動しますが、問題ない温度です。GPU温度も70℃台でも問題ありません。ただし、もっと高い性能のパーツを搭載した場合は、温度はもっと上がると思います。

静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時も負荷をかけた時も、他のデスクトップPCと比べると、やや静かです。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
高めの性能のパーツを搭載しているため、一般的なPCよりは高い消費電力となります。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
今回は「プラチナシルバー」のPCケースです。ボディはほぼホワイトですが、フロントパネルの上部だけシルバーになっています。シンプルでありながら、地味さはなく、いいデザインだと思います。

天面はフラットになっており、通気口も無いので、小物を置いたりすることが出来ます。

左側面には通気口があります。

右側面はご覧のようになっています。

フロントパネルには、SDカードスロットやUSBポート、光学ドライブなどがあります。

背面のマザーボードに付いている端子はご覧のようになっています。

今回搭載しているグラフィックカードの映像端子はご覧のようになっています。なお、搭載するグラフィックカードによって端子は変わります。

底面の足は、結構高くなっていますが、底面に通気口などはありません。


背面のレバーを手前に引くと、サイドパネルが開くようになっています。

ケース内部のチェック
ケース内部はご覧のようになっています。
マザーボードは、独自のものです。PCI Expressスロットはそこまで多くありません。
フロント側には、12cmのファンが搭載されています。
リア側にも12cmのファンが搭載されています。

上部には3.5インチベイがあり、今回はハードディスクが搭載されていました。

また、空いている3.5インチベイもあります。

CPUクーラーのヒートシンクは大きめです。

メモリスロットは4つです。

M.2 SSDにヒートシンクは取り付けられていないので、自分で装着してもいいでしょう。

空いているM.2 スロットも1つあります。

今回搭載されていたGeForce GTX 1650 SUPERはご覧の通りです。メーカーは不明です。

まとめ
以上が、XPS 8950のレビューです。
性能が高く、コスパも高く、デザインも良いデスクトップPCです。
性能面では、パフォーマンスが大きく向上したインテル第12世代Coreプロセッサーを搭載しており、多くの処理が高速です。グラフィックスはエントリークラスからハイクラスのものまで幅広くラインナップされており、用途に合ったものを選択することができます。
第12世代Coreプロセッサーに、DDR5メモリを搭載している割には価格も安く、コストパフォーマンスは高いと思います。
また、ゲーミングPCほど派手ではなく、ビジネスPCほど地味でもなく、多くの場所に合うデザインだと思います。
PC内部は、電源部分が隔離されていたり、裏面配線が出来たりするわけではなく、シンプルな構造ですが、メンテナンス性は良いです。
コスパの高いデスクトップPC
XPS 8950

特徴
- インテル第12世代Coreプロセッサー搭載
- グラフィックカードも選べる
- 素敵なデザイン
こんなあなたに
- 負荷が高めの作業をする方
- PCで色々なことにチャレンジしたい方
- 価格16万円台[税込]~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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