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デル Inspiron 17 3000(3793)の特徴レビュー

CPU | Core i5-1035G1 Core i7-1065G7 |
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GPU | Intel UHD Iris Plus / MX230 |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | HDD / PCIe SSD |
液晶サイズ | 17.3インチ |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 約2.79kg |
バッテリー | 42Wh |
価格[税別] | 7万円台~ |
Inspiron 17 3000(3793)は、17.3型の大画面液晶を搭載した、画面の大きさにこだわる人のためのノートPCです。
大画面液晶を搭載していますが、使用後は片づけてしまうことができ、PCに多くの場所を取られたくない方にピッタリです。
第10世代Ice Lakeプロセッサー、光学ドライブ、充実のインターフェイスを備えており、一般的な用途において、不足はないでしょう。
Inspiron 17 3000(3793)の特徴
17.3型の大画面
Inspiron 17 3000(3793)は、ノートPCとしては大きい17.3型液晶を備えています。
モバイルノートPCのような13型や14型のPCでもフルHDが一般的な解像度になっているので、17型でフルHDとなると、画素密度(dpi)は必然的に低くなります。高精細の表示ができる、という訳ではありません。
最近、PCの文字が見えにくくなってきた方や、15型のノートでは画面が小さく感じるという方に適した画面サイズです。視野角も広く、視認性にも優れた液晶を搭載しているようです。
ただし、サイズが大きくなり、質量も約2.79kgと大きめなので、宅内モバイルなどの移動を想定したノートPCとしての適性は低めです。
旧モデルと同じ筐体
Inspiron 17 3000(3793)には、Inspiron 17 3000(3780)という旧モデルがあります。
この新旧モデルは、質量やサイズに違いがありません。DELLのサポートに尋ねたところ、この新旧モデルは同じボディとのことでした。そのため、外見などに関しては、Inspiron 17 3000(3780)の実機レビューを参考にできると思います。
新旧モデルの間では、CPUが第8世代Coreプロセッサーから、第10世代のIce Lakeにアップしたことと、Radeon 530からGeForece MX 230へと搭載可能なグラフィックスが変更になったことが、大きな変化です。
第10世代のIce Lakeプロセッサー搭載
Inspiron 17 3000(3793)は、第10世代CoreプロセッサーであるIce Lakeを搭載しています。
CINEBENCH R20のベンチマークスコアでいくつかのCPUを比較してみました。Inspiron 17 3000(3793)の搭載するCore i5-1035G1、もしくはCore i7-1065G7は、第8世代Coreプロセッサーよりも処理性能がややアップしています。色々な作業を快適にこなす十分の処理性能を備えています。
Core i5-1035G1のベンチマークについてはこちらを、Core i7-1065G7についてはこちらをご覧ください。
なお、Ice Lakeプロセッサーの大きな特徴である、強化された内蔵グラフィックスの性能については、続く見出しをご覧ください。
GeForce MX230は必要?
Inspiron 17 3000(3793)の搭載するIce Lakeプロセッサーの大きな特徴は、強化された内蔵グラフィックスを備えていることです。特に、Core i7-1065G7の内蔵するIris PlusはIce Lakeプロセッサーの中でトップのグラフィックス性能となっています。
しかし、Inspiron 17 3000(3793)では、外部グラフィックスとしてはエントリークラスのGeForce MX 230を搭載したモデルの方が多く、主流となっているような印象を受けます。
そこで、GeForce MX 230、Core i7-1065G7の内蔵するIris Plus G7を含むいくつかのグラフィックス性能を比較してみました。ちなみに、Core i5-1035G1の内蔵グラフィックスはIntel UHDで、Intel UHD 620よりも少しいい位の性能です。
Core i5-1035G1搭載モデルであれば、GeForce MX 230を搭載することで、多少はグラフィックス性能を向上させることができます。一方、Core i7-1065G7搭載モデルの場合は、Iris Plus G7の方がグラフィックス性能が高いため、GeForce MX 230を搭載するメリットがあまり見当たりません。強いて言えば、2GBのVRAMを備えていること位です。
動画のエンコード時間が短縮されるなど、違いはあるかもしれませんが、このCPU構成であればGeForece MX 230は必要ないように思います。せめてGeForce MX 250であれば、少しは搭載する意義があったかなと感じます。
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
デュアルストレージ構成がない
Inspiron 17 3000(3793)には、現時点で、HDDのみ、もしくはSSDのみのストレージ構成しかありません。
17.3型のような大型のノートPCであれば、スペースに余裕があるため、HDD + SSDのデュアルストレージ構成が選択できる場合が多いです。実際に、旧モデルのInspiron 17 3000(3780)でも選択できました。
Windowsの起動の速さと、大容量のストレージを安価に実現できるので、HDD + SSDのデュアルストレージ構成も選択できるとよかったです。
なお、旧モデルのInspiron 17 3000(3780)では、HDDやSSDの換装ができそうだったので、自己責任にはなりますが、自分でデュアルストレージ構成にしたり、大容量のSSDに交換したりできるかもしれません。
USB Type-CはMX230搭載モデルのみ
Inspiron 17 3000(3793)のインターフェイスは充実しており、USB 3.1 x2、USB 2.0、USB 3.1 Type-C、HDMI、LAN、SDカードリーダーを備えています。
USB Type-Cポートは、データ転送専用となっているため、外部ディスプレイへの出力や、USB Power Deliveryには非対応だと思われます。なお、USB Type-Cポートを搭載しているのは、外部グラフィックス(GeForece MX 230)搭載モデルのみとなっています。
その他、光学ドライブも搭載しているので、レンタルDVDを大きめの画面で楽しむといった使い方もできます。

ブラックとプラチナ シルバーのボディ
Inspiron 17 3000(3793)では、ボディカラーをブラックとプラチナ シルバーから選択できます。
どちらもオーソドックスなカラーですが、プラチナ シルバーの方がライトなイメージです。

Inspiron 17 3000(3793)の各構成
Inspiron 17 3000(3793)の基本構成をまとめると、下の表のようになります。
Core i5-1035G1、1TB HDD構成のモデル以外は、GeForece MX 230を搭載しています。そのため、おすすめのSSD構成にすると、もれなくGeForece MX 230搭載となります。写真や動画の編集などはほとんど行わない、純粋に大画面のノートPCが欲しい、という方にとってはちょっと不要な構成になってしまいます。GeForece MX 230を搭載しない、Core i7-1065G7、SSD構成のモデルがあればよかったです。
どの構成でも、12,000円程の追加でMS Office Personal付きのモデルを選択することもできます。
プレミアム | プレミアム (SSD・MX230) |
プラチナ (大容量SSD・MX230) |
プラチナ (大容量メモリ&SSD・MX230) |
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CPU | Core i5-1035G1 | Core i7-1065G7 | ||
GPU | Intel UHD | MX230 | Iris Plus / MX230 |
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メモリ | 8GB | 16GB | ||
ストレージ | 1TB HDD | 256GB SSD | 512GB SSD | |
価格[税別] | 79,033円 | 84,983円 | 106,233円 | 114,733円 |
オフィス付き価格 | 91,783円 | 97,733円 | 118,983円 | 135,983円 |
上記の基本構成に加えて、下の画像にあるような、ソフトがバンドルされた期間限定のセットもあります。写真や動画の編集も行いたい場合は、タイミングによってはお得感があります。

ライバル機種との比較
最後に、ライバルとなりそうな機種との比較を行います。
比較するのは、17型の大画面ノートPCである、HPのHP 17-by0000と、パソコン工房のSTYLE-17FH055-i7-UHSSです。
Inspiron 17 3000(3793)は、最新の第10世代Coreプロセッサーを搭載し、この3機種の中ではグラフィックス性能も高めです。スペックの平均値が高めなのに、スタート価格が低いため、色々な用途に使えて、購入しやすい17型の大画面ノートPCと言えるでしょう。
HP 17-by0000は、HDD+SSDのデュアルストレージ構成も選択できます。ただ、CPUが第8世代なので、やや旧機種という感じがしなくもないです。3年間のアクシデントサポートが付いたお得なモデルもあり、初心者でも安心感があります。
STYLE-17FH055-i7-UHSSは、ちょっと異色で、Hシリーズのプロセッサーを搭載しているので、処理性能は抜群に高いです。しかも、比較的軽量なので、取り回しがしやすいというメリットもあります。ただし、光学ドライブは付いていません。
[本製品] Inspiron 17 3000(3793) |
HP HP 17-by0000 |
パソコン工房 STYLE-17FH055-i7-UHSS |
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画像 | ![]() |
![]() |
![]() |
CPU | Core i5-1035G1 Core i7-1065G7 |
Core i5-8250U Core i7-8550U |
Core i7-9750H |
GPU | Intel UHD Iris Plus / MX230 |
Intel UHD 620 Radeon 530 |
Intel UHD 630 |
ストレージ | HDD / SSD | HDD / HDD+SSD | SSD / SSD+HDD |
液晶サイズ | 17.3インチ | ||
液晶種類 | フルHD 広視野角 非光沢 | フルHD IPS 非光沢 | フルHD 非光沢 |
バッテリー | 42Wh | 最大約10時間 | 約5.4時間 |
光学ドライブ | あり | あり | なし |
サイズ | [幅]415.4 [奥行]279.2 [高さ]25 |
[幅]415 [奥行]272 [高さ]23.5-27 |
[幅]404 [奥行]284 [高さ]35 |
質量 | 約2.79kg | 約2.47kg | 約2.05kg |
価格[税別] | 7万円台~ | 8万円台~ | 約8万円台~ |
快適に使える代表的な構成での価格も比較してみました。
17型で少し高めのグラフィックス性能が希望であれば、Inspiron 17 3000(3793)はコスパも高く、よい候補になりそうです。
HP 17-dy0000は、3年のアクシデントサポート付引き取り修理サービス付きの価格です。
[本製品] Inspiron 17 3000(3793) |
HP HP 17-dy0000 |
パソコン工房 STYLE-17FH055-i7-UHSS |
|
CPU | Core i5-1035G1 | Core i7-8550U | Core i7-9750H |
GPU | MX 230 | Radeon 530 | Intel UHD 630 |
メモリ | 8GB | ||
ストレージ | 256GB SSD | 128GB SSD+1TB HDD | 240GB SSD |
価格 [税別] | 84,983円 | 116,300円 | 89,980円 |
まとめ
Inspiron 17 3000(3793)は、17.3型の大画面ノートPCです。
最近ノートPCの文字は小さくて見えにくいな、と感じているならばInspiron 17 3000(3793)にサイズアップすることで、使いやすくなるかもしれません。
第10世代のIce Lakeを搭載し、さらに外部グラフィックスにMX 230を搭載したモデルがメインとなっています。オフィスソフトの使用から簡単な写真や動画の編集作業まで、色々な作業を快適にこなす性能を備えており、メインPCとして不足はありません。
17型のPCとしては価格も安めなので、コスパが高めです。
メインPCとして使うための、見やすい17型大画面を備えたノートPC
Inspiron 17 3000(3793)
特徴
- 17.3型の大画面
- 第10世代のIce Lake搭載
- 色々な用途に使える平均性能の高さ
こんなあなたに
- 最近小さい文字が見えにくくなってきた
- デスクトップだとちょっと邪魔だと感じる
- 価格7万円台[税別]~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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