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デル New Inspiron 15 7000 ゲーミングの実機レビュー

CPU | Hシリーズ第7世代Core |
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GPU | GeForce GTX 1050Ti |
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | HDD / SSD |
液晶サイズ | 15.6型ワイド |
液晶種類 | FHD 非光沢 |
質量 | 約2.65kg |
価格 | 10万円台~ |
エントリー向けゲーミングノートPC
デル New Inspiron 15 7000 ゲーミングは、エントリー向けの15.6型ゲーミングノートPCです。
搭載しているグラフィックスは、GeForce GTX 10シリーズの中ではエントリーモデルに位置づけられるGeForce GTX 1050Tiではありますが、フルHD解像度なら、多くのゲームが"中"程度のグラフィック品質でプレイできる性能を持っています。
同社のAlienwareシリーズと比べると、液晶、キーボードなどの品質が見劣りしますが、その分価格は安くなっており、約10万円台(税抜)から購入することができます。※価格は時期によって変動します。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-7700HQ、16GBメモリ、256GB SATA SSD + 1TB HDD、GeForce GTX 1050Ti
目次
New Inspiron 15 7000 ゲーミングの基本スペック
New Inspiron 15 7000 ゲーミングの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。なお、製品名の「New」の文字はそのうち取れます。※2017年2月25日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU Hシリーズの第7世代インテルCPUです。本機はCore i7-7700HQです。 |
グラフィックカード GeForce GTX 1050Ti(4GB)を搭載しています。 |
液晶ディスプレイ 15.6型、FHD (1920 x 1080)、非光沢です。 |
メモリ 最大16GBまで選択できます。本機のメモリは16GB(16GB x1)です。 |
M.2 SSD SATA SSDを搭載しています。本機は256GB SSDです。 |
ハードディスク モデルによってはハードディスクも選択可能です。本機は1TB HDDを搭載しています。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは非搭載です。 |
その他 重量は約2.65kg、高さは25.44mmです。 |
特徴1 - GeForce GTX 1050Tiを搭載
New Inspiron 15 7000 ゲーミングは、エントリー向けのGeForce GTX 1050Tiを搭載しています。
エントリー向けと言っても性能は高く、フルHD&中程度のグラフィック設定なら、60 fpsを超えるゲームが多いです。
GeForce GTX 1050Tiは、主に2GBのメモリを搭載したものと、4GBのメモリを搭載したものがありますが、本製品は4GBのメモリを搭載しています。グラフィック関連の設定にもよりますが、最近のゲームは、フルHD&中程度のグラフィック設定でも2GB前後のメモリを使うゲームが多いので、4GBのメモリを搭載している本製品ならば安心です。
製品名 | New Inspiron 15 7000 ゲーミング | |||
基本スペック | Core i7-7700HQ GeForce GTX 1050Ti(4GB) |
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | ![]() |
標準品質 ★ | 12682 (非常に快適) |
高品質 ★ | 10188 (非常に快適) | |||
最高品質 | 7861 (非常に快適) | |||
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ドラゴンズドグマオンライン |
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標準品質 | 7719 (とても快適) |
最高品質 | 7460 (とても快適) | |||
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ファンタシースターオンライン2 EP4 | ![]() |
描画:3 | 22096 (快適) |
描画:6 | 13749 (快適) | |||
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モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ![]() |
― | 16160 |
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ドラゴンクエストX | ![]() |
標準品質 | 13138 (すごく快適) |
最高品質 | 12754 (すごく快適) | |||
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フォーオナー | ![]() |
低 | 106 fps |
高 | 67 fps | |||
超高 | 50 fps | |||
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STEEP | ![]() |
低 | 69 fps |
高 | 53 fps | |||
超高 | 38 fps | |||
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ライズオブトゥームレイダー | ![]() |
最低品質 | 84 fps |
中品質 | 59 fps | |||
最高品質 | 45 fps | |||
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ファークライ プライマル | ![]() |
低い | 67 fps |
高い | 53 fps | |||
最高 | 40 fps | |||
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GRID Autosport | ![]() |
ウルトラロー | 152 fps |
ミディアム | 104 fps | |||
ウルトラ | 83 fps | |||
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VRカノジョ | ![]() |
パフォーマンス | ― |
クオリティ | ― | |||
ハイクオリティ | ― | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。 |
VR ReadyのパソコンはGeForce GTX 1060以上であるため、本製品ではVRゲームを快適にプレイできません。

各VRの動作チェックツールの実行結果
GPU-Zで確認したグラフィックスの情報は次の通りです。

GPU-Z
特徴2 - GTX 1050Ti搭載で約11万円~
New Inspiron 15 7000 ゲーミングは、価格が非常に安く、GeForce GTX 1050Tiのグラフィックを搭載しながら、約11万円から購入することが可能です。
下表は、GeForce GTX 1050Tiを搭載したゲーミングノートPCと、最低価格を比較したものですが、Inspiron 15 7000 ゲーミングが非常に安いことが分かると思います。
安い理由としては、まず液晶がIPSパネルではなく、視野角/色域の狭いTNパネルとなっています。また、最低価格時のCPUがCore i5となっています。さらに、デルのパソコン自体が安いため、この価格を実現できています。
最低価格(税抜) GTX 1050Ti モデル |
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New Inspiron 15 7000 ゲーミング | 109,980円~ |
Alienware 13 | 153,280円~ |
H社ゲーミングPC | 139,800円~ |
F社ゲーミングPC | 109,800円~ |
M社ゲーミングPC | 179,800円~ |
D社ゲーミングPC | 149,980円~ |
特徴3 - ダブルストレージ搭載
New Inspiron 15 7000 ゲーミングは、M.2 SSDと2.5インチハードディスクの2台を搭載可能です。
底面カバーはネジ1本外すだけで簡単に外れるので換装も楽です。ゲームはロード時間が短くなるようにSSDへインストールしたいところですが、M.2 SSDの容量は128GBまたは256GBと少なめです。そのため、2.5インチハードディスクをSSDへ換装し、こちらへゲームをインストールするのも良いと思います。

ダブルストレージ搭載
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
視野角は悪いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。寒色系の画面であることが分かります。
色域は、ノートパソコンとしては、やや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状などです。ギラつきはそれほど感じません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
当サイトの計測では、キーピッチは横:約19mm×縦:約18.5mm、キーストロークも約1.3mmでした。キーピッチは十分ありますが、キーストロークは浅めです。
英語キーボードと共通化するためか、EnterキーやBackspaceキーなどが、隣のキーと同じ枠にあります。また、Backspaceキーと「\」キーの横幅が狭く、タイプミスしやすいです。キートップはほぼフラットです。
タッチパッドの操作性は普通です。
慣れれば普通に打てるとは思いますが、同じデル社のゲーミングノート「Alienwareシリーズ」ほど打ちやすくはありません。

キーボード全体図

キーの拡大図1

キーの拡大図2
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUの選び方
本製品はCore i5-7300HQまたはCore i7-7700HQのCPUを選択可能です。Core i5-7300HQでも、ほとんどのゲームはCPU使用率が80%以下で動作します。ただし、ゲームによってはCPU使用率が100%になることもあります。予算がなければCore i5-7300HQでもいいと思いますが、Core i7-7700HQのほうが無難だとは思います。

CPUの性能と用途(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
グラフィックス
グラフィックスはGTX 1050Tiを搭載しています。FHD&中程度のグラフィック設定なら、多くのゲームを快適にプレイできるでしょう。

グラフィックスの性能と用途(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
ストレージ
ストレージはSATA SSDを搭載しています。PCIe-NVMe SSDほど速くはないですが、実用面では十分な速度です。モデルによってはHDDも搭載されます。

ストレージの性能と用途(筆者の独自判断)
Inspiron 15 7000 ゲーミングで計測したベンチマーク
以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
(CPU性能の評価)

Core i7-7700HQ
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)


Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1050Ti
(VRが快適に動作するかの評価)

※Target frame rateを超えていれば快適に動作
Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1050Ti
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-7700HQ GeForce GTX 1050Ti (4GB) |
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x265でエンコード (※1) | 20分35秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分47秒 |
QSVでエンコード (※3) | 3分51秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)

256GB M.2 SSD(SSDSCKKF256H6)
重量のチェック
重量のチェックです。
メーカーの仕様表には最小重量2.65kgと記載されています。
レビュー機はハードディスクを搭載しているため、やや重い構成となり、当サイトによる計測値は2.741kgでした。

当サイトでの重量の計測結果
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間チェックです。
バッテリー容量は、74Whと大きめです。
当サイトで計測した駆動時間は次の通りで、比較的長い駆動時間です。
Inspiron 15 7000 ゲーミング | |
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FF XIV ベンチマーク ループ実行 ※1 | 2時間03分 |
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※2 | 4時間26分 |
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト ※3 | 6時間28分 |
動画再生時 ※4 | ― |
※1 バッテリーブーストの設定で最大30fpsに制限
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※4 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
なお、バッテリー駆動中にFF XIV ベンチマークをループ実行するテストでは、NVIDIA GEFORCE EXPERIENCEの「バッテリ ブースト」の機能により30 fpsに制限されます。

NVIDIA GEFORCE EXPERIENCEの「バッテリ ブースト」の設定画面
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェック結果です。
他のゲームノートPCと比較して、やや高めの動作音です。

騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPU温度はやや高めです。GPU温度は普通です。


表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
ゲーム中は、キーボードの部分の温度が高く、やや暖かく感じます。右のパームレスト部分の温度もやや高めで、暖かさを感じます。


消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
ゲーミングノートPCとしては普通の消費電力です。


外観のチェック
外観のチェックです。
New Inspiron 15 7000 ゲーミングは、下図のようにブラックとレッドの2種類のボディカラーが用意されています。
ツートンカラーになっている点や、スピーカー、排気口のデザインがかっこいいと思います。
今回は、ブラックのカラーの画像を掲載します。レッドのカラーについては、以前書いたこちらの記事を参考にして下さい。
天板です。天板は何かでコーティングされているようで、マットな質感で、柔らかみのある肌触りです。
スピーカーは、正面に配置されています。また、底面にはサブウーファーが搭載されており、ノートPCとしては迫力ある重低音が出ています。ただし、タイピングしているときは、腕でスピーカーを塞いでしまうため、音が変わってしまうのが残念です。
天板を閉じたときの画像です。
両側面のインターフェースの画像です。USB Type-Cポートはありません。
液晶が開く最大角度です。
底面です。
底面カバーを開けたときの画像です。冷却ファンは2つ搭載されています。
メモリスロットは2つあります。今回16GBメモリを搭載していますが、8GBx2 ではなく、16GB x1 でした。
搭載されていたM.2 SSDです。
搭載されていたハードディスクです。
バッテリーの容量です。
ACアダプターの画像です。
まとめ
以上が、New Inspiron 15 7000 ゲーミングのレビューです。
低価格で、初心者でも買いやすいゲーミングノートPCです。
グラフィックスは、GeForce GTX 1050Tiを搭載し、GeForce GTX 10シリーズの中ではエントリー向け位置付けですが、フルHD解像度&中程度のグラフィック設定ならば、快適に動作する(60fpsを超える)ゲームが多く、比較的高い性能を持っています。
低価格モデルの割にはデザインも悪くないと思います。
ただし、エントリー機だけに、液晶の品質やキーボードは、AlienwareシリーズやXPSシリーズと比べると見劣りします。
詳細・購入はこちら
公式サイトこちら