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Alienware 13 R3ってどう?特徴と旧モデル比較
更新日:2017年1月23日
Alienware 13 R3の詳細なレビューを公開しました。
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Alienware 13 R3の実機レビュー
2017年1月20日、デルより、Alienware 13 R2の後継となるKaby Lake、GeForce GTX 10シリーズ搭載のゲーミングノートPC「Alienware 13 R3」が発売されました。
特徴は次の通りです。
ノートPC用GTX 1050、1050Ti、1060の性能はどのくらい?
Alienware 13 R3は、GTX 1050、1050Ti、1060のグラフィックスを選択できます。
各グラフィックスの性能については、下のリンク先をご覧ください。
GeForce GTX 1050Tiのリンク先については、ノートPCは、メモリが2GBのグラフィックスでベンチマークを計測しています。Alienware 13 R2は、2GBと4GBのメモリのGeForce GTX 1050Tiを選択可能で、4GBのメモリを選択した場合、下のリンク先のベンチマークスコアよりも、もう少し高いスコアが出ると思われます。
GeForce GTX 1050については、ノート用のベンチマークは掲載していませんが参考にはなると思います。また、GTX 1050搭載のAlienware 13 R3を購入したので、後日、届いたらベンチマークを掲載します。
有機ELは見やすい?
有機ELはとても綺麗です。
広色域(Adobe RGB比104%)であるため色鮮やかで、コントラスト比が10万:1もあるためメリハリのきいた引き締まった色が出ており、視野角も良く見やすいです。動画は観ていませんが、応答速度が1ms(IPSパネルで約5ms、TNパネルは約1ms)であるため残像も少ないことでしょう。遅延は不明です。
ただし、有機ELを選択すると、画面が光沢(グレア)になります。ゲーム中に、画面が暗いシーンになると、自分の顔が映り込んだりするため光沢液晶は嫌だという方も多いと思います。他の液晶は非光沢(ノングレア)であるため、光沢が苦手な方は、素直に他の液晶を選んだほうが良いと思います。
持ち運びやすい?
13.3型と小型であるため、一般的なゲーミングノートPCよりも、やや持ち運びしやすいです。
バッテリーも、76Whあるため、普通のモバイルノートPCよりも多く搭載しています。ただし、旧モデルはUシリーズのCoreプロセッサーであるのに対し、新モデルはHシリーズのCoreプロセッサーを搭載しているため、消費電力は高くなっており、バッテリー駆動時間は、旧モデルほどはないと思います(その変わりパフォーマンスは上がっています)。
また、重量はそれほど軽いわけではありません。メーカー仕様表には2.6kgと書かれており、一回り大きい15.6型ゲーミングノートPCでも、このくらいの重量ならあります。
dGPUを常に使うモードへ移行可能
個人の経験ではありますが、GeForce GTX 10シリーズになってから、Optimusテクノロジーに対応していると、ゲームのベンチマークがガクッと下がるケースが多いです。
本製品は、他のAlienwareシリーズと同様に、F7(I/D GFX)のキーを押すと、Optimusを通さず常にdGPU(GeFoce GTXグラフィックス)で動作するようにすることが可能なようです。 おそらく、GeForce GTXシリーズ本来の性能のベンチマークスコアが出るのではないかと思います。
F7(I/D GFX)のキーを押すと、下図のポップアップが出ることを確認できました。
VRレディはGeForce 1060のみ
Alienware 13 R3は、「VR対応」と書かれていますが、GeForce GTX 1050と1050TiはVRレディではないため、GeForce GTX 1060を選択したときのみ、VRのゲームが快適に動きますのでご注意下さい。
Alienware 13 R3の外観のチェック
Alienware 13 R3の外観のチェックです。
上のほうで、有機ELの外観を掲載したので、下図にはFHD(1920x1080)の液晶を搭載した製品を掲載します。
天板です。
キーボードは、他のAlienwareシリーズと同じような打ち心地です。
背面のポート類です。
側面のポート類です。やや、気になったのが、USB Type-Aポートが2つしかない点です。VRシステムを接続すると、USBポート不足になる可能性があります。
スピーカーは左右の側面にあります。他のAlienware 15、Alienware 17は、正面側にスピーカーがありましたが、タイピングしていると、腕でスピーカーをふさいでしまい、音がこもってしまっていました。Alienware 13ならそのようなこともありません。
底面です。
CPUファンおよびGPUは、それぞれ端に配置され、底面および側面から吸気できるようになっています。
排気は、本体後ろの出っ張りから行います。この出っ張りの上下と後ろから効率よく排気することが可能です。
イルミネーションも綺麗です。Alienware 13は9つのゾーンにLEDが搭載され、それぞれ色や点滅方法を変えることが可能です。ただし、Alienware 15やAlienware 17のようにサイドにLEDはありません。
液晶は約180度開くことが可能です。
ACアダプターは180Wです。
購入時の注意点
購入時の注意点です。
Alienware 13 R3はいくつかのモデルが用意されていますが、購入画面の一番左の「NEW ALIENWARE 13 スタンダード」モデルにおいて、グラフィックスをGTX 1050 から GTX 1050Tiへ変更しても差額が0円です。あえてGTX 1050を選択する方もいるかもしれませんが、通常であればパフォーマンスが上がるGTX 1050Tiを選択したほうがお得です。
なお、「NEW ALIENWARE 13 スタンダード」で選択できるGTX 1050Tiは、メモリが2GBです。他のモデルのGTX 1050Tiはメモリが4GBとなっており、やや性能が良いためご注意下さい。
また、「NEW ALIENWARE 13 スタンダード」は、ディスプレイを、HD (1366 x 768) TNからFHD (1920 x 1080) IPSへ変更すると、なぜかOSをWindows 10 Home から Windows 10 Proへ変更しなければなりません。→2017.1.26 上から2番目の「Windows 10 Home 64ビット 日本語」を選択することで回避できるようになりました。
有機ELを搭載したモデルにおいて、液晶が「13.3 インチ QHD (2560 x 1440) OLED アンチ-グレア 400-nits ディスプレイ (タッチ テクノロジー 付き)」となっていますが、アンチ-グレアの部分は記載ミスだと思います。展示されていたPCは明らかに光沢(グレア)でした。→2017.1.25 メーカーサイトの記載が直っていました。
なお、これらの内容は、2017年1月22日現在のもです。今後修正・変更されるかもしれません。
Alienware 13 R3のスペックと旧モデルとの比較
Alienware 13 R3とR2のスペックを比較を比較します(下表)。
新モデルのR3は、R2よりもCPU、グラフィックス性能などが向上し、有機ELディスプレイも選択可能になりました。CPUはUシリーズからHシリーズへ変わったことで処理性能は大きく向上しています。R2はUシリーズのCPUであるために、ベンチマークスコアがいまいち伸びませんでしたが、本製品であれば、GeForce本来の性能が出せることでしょう。
その分、消費電力は大きくなりましたが、バッテリー容量を増やすことで、駆動時間の減りをできるだけ抑えています。
ただし、R3の重量は、R2よりもかなり重くなりました。13.3インチの小さな画面の本製品に求めるものは"携帯性"だと思うので、重量が重くなってしまったのは残念です。
Alienware 13 R3 | Alienware 13 R2 | |
---|---|---|
液晶サイズ | 13.3 インチ | 13.3 インチ |
液晶ディスプレイ | HD (1366 x 768) TN 非光沢 FHD (1920 x 1080) IPS 非光沢 QHD (2560 x 1440) 有機EL タッチ |
フルHD (1920 x 1080) IPS 非光沢 QHD+ (3200x1800) IPS タッチ |
CPU | Core i5-7300HQ Core i7-7700HQ |
Core i5-6200U Core i7-6500U |
グラフィックス | GeForce GTX 1050 GeForce GTX 1050Ti GeForce GTX 1060 |
GeForce GTX 960M |
メモリ | 最大32GB | 最大16GB |
ストレージ | 最大PCIe NVMe SSD | 最大PCIe NVMe SSD |
バッテリー | 76Wh | Core i5搭載時は52Wh Core i7搭載時は62Wh |
重量 | 約2.6 kg | 約2.06 kg |
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デル直販サイト:デル公式サイト |

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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