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デル ALIENWARE 13(R3)の実機レビュー

更新日:2017年3月13日
CPU Hシリーズ第7世代Core
GPU GeForce GTX 1050
GeForce GTX 1050Ti
GeForce GTX 1060
メモリ 最大32GB
ストレージ SATA SSD / PCIe SSD
液晶サイズ 13.3型ワイド
液晶種類 HD TN 非光沢
FHD IPS 非光沢
QHD 有機EL タッチ
質量 約2.6kg
バッテリー 76WHr
価格 15万円台~

小型ゲーミングノートPC

デル ALIENWARE 13は、ゲーミングノートPCとしては小型な13.3型液晶搭載のPCです。カバンへ入れやすく、持ち運びしやすいです。

グラフィックスは、GeForce GTX 1050、1050Ti、1060のエントリー~ミドルクラスのものを選択可能で、GTX 1060であればVRも動作します。

外出先へパソコンを持って行き、3DゲームやVRゲームをしやすいです。

液晶も見やすく、キーボードも打ちやすいです。有機ELを選択することも可能です。

デル公式サイト

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

FHD液晶、Core i5-7300HQ、GTX 1050(2GB)、メモリ8GB、180GB SSD

QHD有機ELCore i7-7700HQGTX 1060(6GB)、メモリ16GB、512GB PCIe SSD

目次

お忙しい方は、「ALIENWARE 13(R3)の特徴」のみお読みください。

ALIENWARE 13(R3)の特徴

特徴1 - ゲーミングノートPCの中では小型

ALIENWARE 13は、ゲーミングノートPCとしては小型な13.3型液晶搭載のノートPCです。

カバンに入れやすく、持ち運びに便利です。ただし、質量は約2.6kgと、そこまで軽くはありません。15.6型ゲーミングノートPCでも、このくらいの質量の製品はあります。

また、同じ13.3型液晶を搭載した他のノートPCと比べると、サイズは大きく、14型ノートPCと同じくらいのサイズがあります。

Alienware 13 R3
カバンにも入れやすい

Alienwareと13型PCとの比較
通常の13.3型ノートPCよりは大きい

特徴2 - 有機ELを選択可能

ALIENWARE 13 R3は、有機EL(OLED)を選択可能です。この液晶を選択した場合、光沢・タッチパネルになります。

この有機ELは実際、ゲーミングにおいてプレイヤーにどういった利点を与えてくれるのか、ゲームをプレイして検証してみました。

 


STEAM版「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」をプレイ

まずは格闘ゲームであり、最近STEAMに移植されてばかりの「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」をプレイ。大きな特徴として、有機ELだと、発色が液晶とは段違いで美しく、メリハリがあるので、どのゲームにおいてもとても綺麗に表示されます。

また応答速度が速いので、本作のような動作の素早い格闘ゲームでも、残像はほとんど気にならず、かなり見やすいです。プレイ前は遅延が気になっていたのですが、実際にプレイしてみると、筆者の体感ではほとんど感じず、少しの操作遅れが大きなコンボミスになるような本作でも、快適にプレイできます。他にも「ストリートファイター V」といった格闘ゲームもプレイしましたが、表示遅延は全く気になりませんでした。

 


「オーバーウォッチ」をプレイ

次にFPSゲームである「オーバーウォッチ」をプレイ。有機ELは発色が良いと話ましたが、黒の表現力もVAパネルよりも深く自然で、非常に綺麗です。FPSゲームの場合、ステージによっては暗いステージなどがありますが、有機ELだとメリハリがあって鮮明に表示され、とても見やすく敵の視認性も良いです。

また残像や遅延もほとんどないので、素早い視点移動や細かい操作でも、かなり快適にプレイできます。

他にも有機ELは画素自体が発光、液晶はバックライトによる発光と、大きな違いがありますが、目に対する疲労感は、今回検証時間が短かったということもあり、個人的にはそれほど違いは感じませんでした。ただ有機ELは色ムラが少ない分、目に対する影響も多少違うのではないかと思います。

このように、有機ELは、光沢であるため映り込みがきになるものの、色鮮やかでメリハリがあり、残像も少なく、遅延もそれほど感じず、ゲームをするにはメリットが多いです。有機ELは画面への「焼き付き」が気になりますが、これもALIEWNARE 13は高価で質の高い有機ELパネルを採用しているので、問題ないそうです(参考記事:4Gamer.net様)。

少し値は張るものの、本機は素晴らしいゲーム体験をもたらしてくれると思います。

特徴3 - 背面の出っ張りから効率よく排気

ALIENWARE 13は、排気口がある背面が出っ張っており、効率良く熱を排気することが可能です。

また、小型なPCでもダブルファンを搭載し、CPUとGPUを強力に冷却することが可能です。

ただし、CPUやGPUを低めのスペックにしたときはパーツ温度も低かったですが、高めのスペックにしたときは、それほど低くもなかったです。


背面の出っ張りから効率よく排気


小型でもダブル冷却ファン搭載

特徴4 - 綺麗なイルミネーション

ALIENWARE 13は、イルミネーションが綺麗なPCです。

LEDイルミネーションは、キーボード、ロゴ、タッチパッドなど8個のゾーンに分けられ、それぞれのゾーンごとに色を変えることが可能です。時間とともに色を変えたり、点滅させたりすることもできます。

ただし、ALIENWARE 15やALIENWARE 17は、側面もLEDが点灯し、合計12個のゾーンがありましたが、ALIENWARE 13はゾーンが4個減っています。


ゾーンごとにLEDの色やアクション(色変化やグラデーション、点滅など)を変えられる

 

下にイルミネーションを点灯させたときの外観画像を掲載します。

ALIENWARE 13のイルミネーション


ALIENWARE 13のイルミネーション

特徴5- 最新のGeForce GTX 10シリーズを搭載可能

ALIENWARE 13は、最新のGeForce GTX 10シリーズを搭載することが可能です。

搭載できるのは、GeForce GTX 1050、GTX 1050Ti、GTX 1060の3つで、GTX 10シリーズの中ではエントリーモデルからミドルレンジモデルのグラフィックスを選択できます。

GeForce GTX 1050は、GeForce GTX 10シリーズの中では、エントリークラスに位置づけられるグラフィックスですが、エントリークラスと言っても性能は高く、旧世代グラフィックスと比べるとミドルレンジのGeForce GTX 970Mくらいのベンチマークスコアが出ます。ベンチマークスコアは下表の通りです。"中~やや高め"程度のグラフィックス品質なら、60fpsを超えるゲームが多いでしょう。

GeForce GTX 1060搭載時は、"高め~最高"のグラフィック品質設定で、60fpsを超えるゲームが多かったです。なお、他のメーカーも含めて、最も人気のあるノート用グラフィックスは、このGeForce GTX 1060です。

また、Core i5-7300HQ搭載時において、ゲームベンチマーク中にどのくらいCPU使用率になるか確認したところ、軽めのゲームだと約40~60%、重めのゲームだと約60~80%でした。ライズオブトゥームレイダーのみCPU使用率が100%で張り付くこともありましたが、ベンチマークスコアが大きく下がっているようには感じませんでした。

ゲームベンチマーク(1920x1080)
製品名 ALIENWARE 13 R3
基本スペック Core i5-7300HQ
GTX 1050(2GB)
Core i7-7700HQ
GTX 1060(6GB)
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド 標準品質 ★ 13623 (非常に快適) 16941 (非常に快適)
高品質 ★ 10088 (非常に快適) 14592 (非常に快適)
最高品質 7157 (非常に快適) 11186 (非常に快適)
ドラゴンズドグマオンライン
標準品質 8579 (とても快適) 10288 (とても快適)
最高品質 8214 (とても快適) 10050 (とても快適)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:3 37624 (快適) 40644 (快適)
描画:6 18254 (快適) 23209 (快適)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 13079 23816
ドラゴンクエストX 標準品質 14326 (すごく快適) 18274 (すごく快適)
最高品質 13885 (すごく快適) 18133 (すごく快適)
フォーオナー 102 fps 140 fps
64 fps 93 fps
超高 45 fps 69 fps
STEEP 56 fps 103 fps
46 fps 76 fps
超高 27 fps 56 fps
ライズオブトゥームレイダー 最低品質 84 fps 115 fps
中品質 56 fps 88 fps
最高品質 30 fps 67 fps
ファークライ プライマル 低い 59 fps 85 fps
高い 46 fps 68 fps
最高 34 fps 53 fps
ドラゴンエイジ:インクイジション 低品質 87 fps 173 fps
高品質 55 fps 127 fps
最高品質 37 fps 101 fps
GRID Autosport ウルトラロー 217 fps
ミディアム 129 fps
ウルトラ 82 fps
VRカノジョ パフォーマンス 45 fps 90 fps
クオリティ 41 fps 45 fps
ハイクオリティ 24 fps 44 fps
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。

 

本機は、dGPUのみ使用されるモード「Performance Mode」と、Optimusテクノロジーが使用されるモード「Power-saving Mode」の2種類があります。ALIENWARE 15で計測したときは、「Performance Mode」と「Power-saving Mode」とではベンチマークスコアが大きく異なりましたが、本製品はそこまで違いはありませんでした。上のベンチマーク結果は、「Performance Mode」で計測しています。

モードを変更するときは、「Fn + F7キー」を押します。

なお、QHD有機ELモデルはこのモードの切替に対応していません。「Power-saving Mode」モードで実行されます。


Fn + F7キーを押すと モードの切り替えが可能

 

GPU-Zで確認したグラフィックスの情報は次の通りです。

 
GPU-Z

特徴6 - ノートPCでもVRが動く

本製品は、HTC ViveおよびOculus RiftのVRシステムも動作します。

ただし、VRが快適に動作するのは(VR ReadyのPCは)GeForce GTX 1060のグラフィックスを搭載したときに限ります。GeForce GTX 1050またはGTX 1050Tiを選択したときは、快適には動作しませんのでご注意ください。




各VRの動作チェックツールの実行結果

特徴7 - ダブルストレージ搭載

ALIENWARE 13 R3は、小型のゲーミングPCでありながら、M.2スロットを2つ搭載しています。

OSとデータ領域を分けたり、ゲームをたくさんインストールして容量が足りなくなったときに、後から増設することも可能です。底面カバーは爪の引っ掛かりも少なく取り外しやすいです。


ダブルストレージ搭載

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

本製品は、次の3種類の液晶を選択できます。

ここでは(2)と(3)の液晶について、詳細な特性を確認します。

FHD (1920 x 1080) IPS 非光沢

当サイトの計測では、最大輝度は290d/m2でした。

視野角は良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや寒色系の画面であることが分かりますが、それほど不自然さはないです。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は、ノートパソコンとしては、やや広めだと思います。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状などです。ギラつきはほぼ感じません。


 

非光沢液晶であるため、画面の映り込みも低減されています。

画面への映り込み

QHD (2560 x 1440) 有機EL タッチ

当サイトの計測では、最大輝度は300d/m2でした。

視野角は良いです。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。どの色も1:1の直線に近く、自然な発色であることが分かります。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域はかなり広いです。sRGBは完全カバーしていますし、Adobe RGBも大部分をカバーしています。



ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状などです。ギラつきはありません。


 

光沢液晶であるため、画面への映り込みはあります。

画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは横:約19mm×縦:約19mmと十分な広さです。キーストロークも約2.2mmとなっており十分な深さです。キートップが湾曲しているため指がフィットしやすく、底つきの衝撃も少なく、打ちやすいキーボードです。パームレストもマットな素材で肌触りがよいです。

また、Nキーロールオーバー(複数のキーが同時に押された場合、その押された順序に従ってすべて認識されること)にも対応し、キーを同時に連続して押すことの多いゲームに最適なキーボードとなっています。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドの操作性は普通です。クリックボタンは、独立しておりボタンも大きく、軽い力で押せます。タッチパッドは触るとLEDが点灯し、しばらく触れずにおくと消灯します。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPUの選び方

本製品はCore i5-7300HQまたはCore i7-7700HQのCPUを選択可能です。選び方は下図のコメントをご覧ください。


CPUの性能と用途(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

グラフィックスの選び方

グラフィックスはGeForce GTX 1050、GTX 1050Ti、GTX 1060を選択可能です。選び方は下図のコメントをご覧ください。


グラフィックスの性能と用途(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

ストレージの選び方

ストレージは、下図のようなものを選択できます。より高速にしたいなら、PCIe-NVMe接続のM.2 SSDを選択すると良いでしょう。


ストレージの性能と用途(筆者の独自判断)

ALIENWARE 13で計測したベンチマーク

以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i5-7300HQ


Core i7-7700HQ
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)


Core i5-7300HQ、GeForce GTX 1050



Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060
VRMark
(VRが快適に動作するかの評価)

Core i5-7300HQ、GeForce GTX 1050


Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060
※Target frame rateを超えていれば快適に動作
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i5-7300HQ
GTX 1050 (2GB)
Core i7-7700HQ
GTX 1060 (6GB)
x265でエンコード (※1) 31分42秒 19分13秒
NVENCでエンコード (※2) 2分28秒 1分30秒
QSVでエンコード (※3) 4分17秒 3分14秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

180GB SATA SSD(SSDSCKKF180H6)


512GB PCIe SSD(THNSN5512GPUK NV)
CrystalDiskMark
(SDカードスロットの評価)
SDカードスロットなし

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーの仕様表には平均2.6kgと記載されています。

当サイトでの計測値は下図の通りです。メーカーの仕様値よりも軽かったです。

ACアダプターは重いです。なお、ACアダプターはモデルによって搭載される容量が異なります。




当サイトでの質量の計測結果

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間チェックです。

バッテリー容量は、76Whも搭載しています。

当サイトで計測した駆動時間は次の通りで、「FHD液晶+Core i5+GTX 1050」の構成なら比較的長い駆動時間です。

「QHD有機EL+Core i7+GTX 1060」の構成の場合、消費電力が上がるので、バッテリー駆動時間は短くなります。

バッテリー駆動時間(当サイトによる計測値)
  FHD液晶モデル
Core i5-7300HQ
GTX 1050 (2GB)
QHD有機ELモデル
Core i7-7700HQ
GTX 1060 (6GB)
FF XIV ベンチマーク ループ実行 ※1 2時間17分
PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※2 5時間13分 3時間21分
PCMark 8 Work のバッテリーライフテスト ※3 6時間06分
動画再生時 ※4 7時間29分
※画面輝度を約120cd/m2に調整して計測
※1 バッテリーブーストの設定で最大30fpsに制限

※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※4 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

なお、バッテリー駆動中にFF XIV ベンチマークをループ実行するテストでは、NVIDIA GEFORCE EXPERIENCEの「バッテリ ブースト」の機能により30 fpsに制限されます。


NVIDIA GEFORCE EXPERIENCEの「バッテリ ブースト」の設定画面

 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。

低負荷時は、「Core i5+GTX 1050」の構成でも、「Core i7+GTX 1060」の構成でもほとんど動作音はしません。

ゲーム中は、他のゲーミングノートPCと比較して、「Core i5+GTX 1050」の場合は"やや低め~普通"の動作音で、「Core i7+GTX 1060」の場合は"普通~やや高め"の動作音です。




騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

「Core i5+GTX 1050」の構成の場合は、CPU温度、GPU温度とも低めです。

「Core i7+GTX 1060」の構成の場合は、CPU温度、GPU温度ともやや高めです。




表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

どちらの構成も、ゲーム中は全体的に温度が高めです。特に、キーボード部分の温度が高く、触るとやや熱く感じます。パームレスト部分の温度もやや高めですが、パームレストの素材のおかげか、温度に比べるとそれほど不快感はないです。




消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

普通のノートPCよりは高い消費電力ですが、高性能なグラフィックスを搭載している割には、消費電力は抑えられていると思います。




外観のチェック

外観のチェックです。

FHD液晶のモデル

まずは、FHD液晶のモデルの外観です。FHD液晶搭載時は、ベゼルと液晶に段差があります。

ボディは、アルミニウム、マグネシウム合金などを融合して形成され、高級感があり頑丈です。

また、新デザインのAlienwareは、背面のヒンジ周りが大きく変わっており、背面のインターフェースや排気口が大きく出っ張った形になっています。

 

天板です。

 

背面の排気口です。

 

スピーカーは左右の側面に配置されています。音質は普通です。

 

Webカメラは液晶上部に搭載されています。

 

天板を閉じたときの画像です。従来製品よりも薄くなりましたが、それでも通常のノートPCよりは分厚いです。

 

底面です。

 

液晶が開く最大角度です。

 

右側面のインターフェースの画像です。USB 3.0 Type-C、USB 3.0 Type-Aのポートがあります。

 

左側面のインターフェースの画像です。USB 3.0 Type-A、マイク、ヘッドホンポートがあります。

 

背面のインターフェースの画像です。LAN、Mini-DisplayPort 1.2、HDMI、Thunderbolt 3兼USB3.1 Type-C、Alienware Graphics Amplifier接続用ポート、電源ポートがあります。

 

底面カバーを開けたときの画像です。小型なPCですが冷却ファンは2つ搭載されています。

 

搭載されていたメモリです。スロットは2つあります。

 

搭載されていたM.2 SSDです。こちらもスロットは2つあります。

QHD有機ELのモデル

続いてQHD有機ELを搭載したモデルです。こちらはベゼルと液晶がガラスで覆われており、段差がなくフラットで、光沢感があります。

その他の部分については、上のFHD液晶モデルと一緒です。

ACアダプター

ACアダプターは背面に接続します。

 

グラフィックスによって、同梱されるACアダプターが異なります。GTX1050のときは130WのACアダプターが、GTX1060のときは180WのACアダプターが搭載されていました。

130WのACアダプターのほうがやや薄くなっていますが、その他の辺の長さはほぼ変わりません。

Dell Alienware 13 VindicatorバックパックV2.0

ALIENWARE 13には、オプションで専用のDell Alienware 13 VindicatorバックパックV2.0も販売されています。

 

パソコンを収納する背面側の収納部には分厚いクッションが入っており、パソコンを衝撃から保護します。

 

ALIENWARE 13が余裕で入ります。

 

パソコンを収納する場所のファスナーのみ水色になっており、どこにパソコンが収納されているかが分かりやすくなっています。

 

真ん中の収納部にはポケットが2つもあります。書類などを入れるときに便利でしょう。

 

一番外側の収納部です。ここには、ヘッドホンを収納できるストラップが付いています。

 

ACアダプターや小物を入れるためのケースも付属しています。

 

ショルダー部分は体にフィットするような形状になっており、長時間でも背負いやすいようになっています。

 

外側には、ALIENWAREのロゴが控えめに付いています。大きな文字で「ALIENWARE」などと書いていないので、恥ずかしさもないです。

まとめ

以上が、ALIENWARE 13 R3のレビューです。

13.3型液晶を搭載した、ゲーミングノートPCとしては小型なパソコンです。持ち運んで、外出先でゲームをする方には便利でしょう。バッテリー駆動時間も比較的長いです。

グラフィックスもエントリー~ミドルクラスのGeForce GTX 10シリーズを搭載可能です。GTX 1060を搭載すればVRも動作可能です。

液晶はFHD液晶でも十分見やすいと思いますが、QHD有機ELを搭載すれば、色鮮やかで、残像も少なく、遅延もそれほど感じず、ゲームをするにはメリットが多いです(ただしQHD有機ELは光沢)。

また、キーボードも打ちやすく、Nキーロールオーバーにも対応しゲームにも最適です。

欲を言えば、もう少し軽かったら良かったと思います。2kg前後の質量であればベストでした。

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