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ASUS ROG Strix Scar 17 (2023) G733の実機レビュー
CPU | Ryzen 9 7945HX |
---|---|
GPU | GeForce RTX 4090 |
メモリ | 32GB DDR5-4800 |
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 SSD |
液晶サイズ | 17.3インチ |
液晶種類 | 2560x1440 240Hz 非光沢 |
質量 | 約3.0kg |
バッテリー | 約5.1時間 (90Wh) |
価格[税込] | 54万円台 |
ROG Strix Scar 17は、最高峰クラスの性能を備えた17.3型のゲーミングノートPCです。
Ryzen 9 7945HX + RTX 4090 Laptopという現時点で最強の構成で、他の追従を許さない高いパフォーマンスを発揮していました。
240HzのQHD液晶は、映像が美しいゲームも、競技性の高いeスポーツタイトルも高いレベルでプレイできます。また、広色域なので、クリエイティブな用途にも適しています。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 9 7945HX、32GBメモリ、GeForce RTX 4090、1TB SSD
目次
お忙しい方は、「 ROG Strix Scar 17の特徴」のみお読みください。
ROG Strix Scar 17の特徴
Ryzen 7000シリーズ最上位の「Ryzen 9 7945HX」搭載
ROG Strix Scar 17は、現時点で最高峰クラスに位置する性能を備えた17.3型のゲーミングノートPCです。
AMD Ryzen 7000シリーズの中でも最上位となるRyzen 9 7945HXと、GeForce RTX 40シリーズで最上位となるRTX 4090 Laptopを搭載しており、最強のゲーミング性能を備えた1台と言えます。
ROG Strix Scar 17に搭載されているRyzen 9 7945HXの仕様は、下表のとおりです。16コア/32スレッド、キャッシュ(L2+L3):80MBというのは、デスクトップ用プロセッサーでも最上位のRyzen 9 7950Xと同じ構成です。そのため、TDP:55WクラスのRyzen 7045シリーズの中でもずば抜けた存在となっています。
Ryzen 9 7945HX | Ryzen 9 7845HX | Ryzen 7 7745HX | |
アーキテクチャ | Zen 4 | ||
コア数/スレッド数 | 16 / 32 | 12 /24 | 8 /16 |
ベースクロック | 2.5GHz | 3.0GHz | 3.6GHz |
最大ブーストクロック | 5.4GHz | 5.2GHz | 5.1GHz |
L2+L3キャッシュ | 80MB | 76MB | 40MB |
cTDP | 55-75W | 45-75W |
実際のベンチマークの結果は、下のグラフのとおりです。インテルCPUの最上位であるCore i9-13980HXを上回るマルチコアスコアが出ています。ノートPC向けのプロセッサーとしては、現時点で最強の処理性能です。
CPUの違いによってゲームのフレームレートにどの程度の差があるかを確認するため、Core i9-13980HX + 最大グラフィックスパワー:175WのRTX 4090 Laptopを搭載した、兄弟機種のROG Strix Scar 18と比較してみました(詳細は「ゲームベンチマーク&フレームレート」をご確認ください)。下のグラフのように、Ryzen 9 7945HXを搭載した本機器の方が7~9%ほど高いフレームレートが出る場合がありました。タイトルによっては、Core i9-13980HX搭載モデルの方が高いフレームレートが出る場合もありましたが、その場合でもRyzen 9 7945HX搭載モデルとの差は極わずかでした。
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
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重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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RTX 4090はTGP:175Wとハイパワー
ROG Strix Scar 17は、グラフィックスにGeForce RTX 4090 Laptopを搭載し、最大グラフィックスパワーも175Wと高く設定されています。
下のグラフのように、ベンチマークテストでは、旧世代のハイエンドGPUだったRTX 3080 Tiを大きく上回るスコアが出ています。ノートPCとしては、最強のゲーミング性能です。
重い部類のゲームも快適ですし、競技性の高いeスポーツタイトルを高いフレームレートでプレイすることができます。
QHD・240Hz駆動の17.3型液晶
ROG Strix Scar 17は、QHD(画面比16:9、解像度2560x1440)、240Hz駆動の17.3型液晶を搭載しています。一般的な15.6型のFHD液晶よりも解像度が高く、画面サイズも大きいので、精細な表示でゲームの世界に没頭できますし、小さなターゲットも見やすいです。また、240Hz駆動とリフレッシュレートが高く、遅延や残像も少ないため、動きの激しいゲームを滑らかな映像でプレイすることができます。
ハイエンドのゲーミングノートPCにふさわしい液晶を搭載しています。
さらに、当サイト計測でDCI-P3カバー率98.0%と色域も広かったので、本格的な動画編集や、3DCG作成など、負荷の高いクリエイティブな作業にも快適に使用することができます。なお、仕様を見ると、最大7680x4320の外部ディスプレイ出力が可能となっているので、8K動画の編集などにも使えると思います。
高い冷却性能
ROG Strix Scar 17は、ハイエンドなゲーミング性能を備えているため、高い冷却性能が求められます。従来機種から引き継いでいる、放熱しやすくするため背面が出っ張った構造に加えて、ヒートパイプの代わりに表面積の広いベイパーチャンバーを採用して、冷却性能を高めています。また、ファンの位置やエアフローも工夫されているようです。
「WASD」キー付近を含むキーボード部の温度上昇も抑えられており、ゲーム時でも指に不快感を感じにくく、快適にゲームをプレイすることができます。詳細は、「表面温度のチェック」をご覧ください。
ついにWebカメラを搭載
ROG Strix Scar 17シリーズでは、2022年発売のモデルまでWebカメラが搭載されていませんでしたが、最新モデルではついにWebカメラが搭載されました。
約92万画素のHDカメラで、ノートPCとしては標準的な性能ですが、別途カメラを用意しなくても、オンラインミーティングや、ちょっとしたゲーム配信などを行うことができます。
かっこいいライティング
ROG Strix Scar 17は、ハイエンドのゲーミングノートPCらしく、派手なライティングが可能です。
キーボードは、Per-Key RGBイルミネーションキーボードなので、各キーの色を個別に設定することができます。また、フロント部分にはライトバーを備えていますし、天板のROGロゴマークも光ります。
気分を揚げて、ゲームに没頭することができるでしょう。
ASUSのあんしん保証への加入をおすすめ
ROG Strix Scar 17を購入したら、製品購入後30日以内に「MyASUS」への製品登録を行い、「ASUSのあんしん保証」に加入しましょう。
これは、破損・自損など理由を問わず、どんな故障でも部品代の20% +税のみの金額で修理してくれる(1年の間に1回のみ)サービスです。自分でメモリ換装や、ストレージ増設をしようとして壊してしまったというような場合もカバーされます。ただし、パーツの増設・換装後に故障した場合、最初のパーツの状態でないと修理が受けられないので、最初のパーツを取っておく必要があります。
なお、ROG Strix Scar 17のような非常に高価なハイエンド製品は、より手厚い保証が受けられる「ASUSのあんしん保証 Premium 3年パック」への加入をおすすめします。14,800円で加入でき、保証期間3年の間(修理は1年間に1回までで3年間)、破損・自損を問わず負担0円で修理対応してもらうことができます。ハードなゲームプレイや、落として壊してしまったという場合でもこの保証を使うことができるので、安心です。詳細はメーカーサイトをご確認下さい。
各用途の快適度
ROG Strix Scar 17の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックと、17.3型と大きめの液晶で、快適に作業することができます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 色鮮やかな表示ができるQHD液晶を搭載し、スピーカー音もよく、動画鑑賞が快適に行えます。 |
オンライン会議 | ○ | マイク、スピーカーに加えて、ウェブカメラも搭載するようになり、普通にオンライン会議に参加できるようになりました。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 色域が広い液晶を搭載し、CPU性能も高いので、快適に使用できます。ただし、印刷用の画像編集を行うためには、Adobe RGBカバー率が100%に近い外部ディスプレイを使用した方がいいです。 |
動画編集 | ◎ | ハイエンドなグラフィックス性能を備えており、4K動画の書き出しも高速です。当サイト計測で、DCI-P3カバー率98.0%と広色域のディスプレイなので、色の調整も含めて、本格的な動画編集に適しています。 |
ゲーム | ◎ | ハイエンドクラスのゲーミング性能と、240Hz駆動の17.3型ディスプレイ液晶を備えており、多くのゲームを高いフレームレートで快適にプレイできます。 |
ディスプレイのチェック
ROG Strix Scar 17のディスプレイのチェックです。
QHD(2560x1440)と高めの解像度で、リフレッシュレートも240Hzと高い17.3型液晶を搭載しています。なお、画面比は、最近流行りの16:10ではなく、一般的な16:9です。
遅延や残像が少ないので、動きの激しいゲームも快適にプレイすることができます。また、当サイト計測でDCI-P3カバー率98.0%と色域も広めでした。色鮮やかな表示でゲームをプレイできますし、動画編集などのクリエイティブな用途にも使いやすいです。
当サイトで計測した最大輝度は、341cd/m2と高めでした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトで計測した色域は、以下のとおりで、色域は広かったです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 98.0% |
Adobe RGBカバー率 | 86.6% |
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約27msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240フレームを更新する240Hzの液晶で2フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。このことから、一般的なノートPCの液晶よりもかなり残像が少ないことになります。動きの速いゲームでも、残像を気にせずにプレイできるでしょう。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは約2.0mmです。深めのキーストロークなので、しっかりとした打鍵感を感じることができますが、オーバーストローク・テクノロジーにより、浅い位置でキー入力を検知し、レスポンスも速いです。キートップがわずかにカーブしているので、タイピング時の指のフィット感もいいです。また、主要なキーのサイズもそろっており、比較的打ちやすいキーボードだと思います。
標準的な4列テンキーも付いているので、数字の入力がしやすいですし、クリエイター向けソフトのショートカットキーとしても使うことができます。
タッチパッドや、クリックボタンの使いやすさは普通です。
Per-Key RGBイルミネートキーボードなので、細かいライティングの設定が可能です。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
本製品では、動作モードを変更することができます。動作モードを変更するには、Fn+F5を押すか、「ARMOURY CRATE」のソフトから変更します。
ここでは、デフォルトの「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。
また、ROG Strix Scar 17では、MUXスイッチ機能を備えています。外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由で映像出力する「MSHybrid」モードと、外部GPUから直接映像ポートに出力する「ディスクリート」モードを切り替えることが可能です。
「ディスクリート」モードでは、CPU内蔵グラフィックスを経由することで起こる遅延やオーバーヘッドが低減されるので、ゲーム時は、「MSHybrid」モードよりも、フレームレートが少し高くなる場合があります。一方、「MSHybrid」モードでは、Web閲覧など一般的な作業を行う場合は、省電力で動作しますし、クリエイター向けソフトを使う場合は、CPU内蔵グラフィックスも併用できるので、処理速度が少し速くなることがあります。
この切り替えは、「ARMOURY CRATE」のソフトの「GPUモード」で行います。「Ultimate」を選択すると「ディスクリート」モード、「スタンダード」を選択すると「MSHybrid」モードになります。
ここでは、基本的にデフォルトの「スタンダード」モード(「MSHybrid」モード)で計測を行っていますが、一部「Ultimate」モード(「ディスクリート」モード)で計測した結果も紹介しています。
CPU
ROG Strix Scar 17は、ノートPC向けのAMD Ryzen 7000シリーズの中でも最上位となる、Ryzen 9 7945HXを搭載しています。特徴部分でも紹介した通り、コア数:16、スレッド数:32、L2+L3キャッシュ:80MB、Zen 4アーキテクチャーとなっており、ラップトップ用プロセッサーとは思えない非常にハイスペックなCPUです。デスクトップ用プロセッサーのRyzen 9 7950Xと比べると、TDPは抑えられているものの、コア数、スレッド数、L2+L3キャッシュ容量は同じ構成となっています。
ベンチマークの結果は以下の通りです。
マルチコアでは、インテルのノートPC用CPUの最上位であるCore i9-13980HXのスコアを超え、当サイトで計測したラップトップPC用プロセッサーとしては最高のスコアが出ました。また、Ryzenプロセッサーとしてはシングルコアの性能も大きくアップしていることが分かります。
なお、動作モードを「Turbo」にすると、スコアが少し向上しています。ゲームや、クリエイター向けソフトを使う場合などは、「Turbo」モードに切り替えてもいいと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリには、DDR5-4800メモリを搭載しています。メモリ帯域の広さは普通でした。メモリはスロットメモリなので、換装が可能です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
ROG Strix Scar 17は、GeForce RTX 40シリーズの中でも最上位のGeForce RTX 4090 Laptopを搭載しています。
最大グラフィックスパワーは175Wと高い設定値でした。
ベンチマークの結果は以下のとおりです。
RTX 40シリーズの最高峰に位置するだけあって、非常に高いスコアでした。旧世代のRTX 3080Tiと比べると、約57%もスコアがアップしています。
なお、「パフォーマンス」モードでも十分高いスコアですが、「Turbo」モードにするとさらにスコアがアップしています。通常は「パフォーマンス」モードでも、ゲームや、クリエイター向けソフトでの作業を快適に行えると思いますが、少しでも高めのフレームレートでゲームをプレイしたい場合など、最大限のパフォーマンスを引き出したい場合は、「Turbo」モードに切り替えるといいと思います。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 4090 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを「Turbo」にすると、GPUクロック、メモリ、ブーストクロックがアップします。
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、非常に高速でした。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。ディスクリートモード(Ultimate)でフレームレートを計測したゲームでは、その数値も載せています。
ROG Strix Scar 17では、QHD(2560×1440)液晶を搭載していますが、他のグラフィックスと比較するため、フルHD(1920×1080)解像度でのフレームレートも計測しています。
最高峰のゲーミング性能を備えているだけあって、重い部類のゲームでもQHD解像度で100 fps以上の高いフレームレートでプレイできるものもありました。軽めのゲームであれば、QHD解像度でも240Hz液晶の性能をフルに生かしたプレイもできそうです。
なお、Core i9-13980HX + RTX 4090 (175W)の構成で計測した結果をオレンジのバーで表示していますが、ほぼ同じか、それを上回るフレームレートが出ています。Ryzen 9 7945HXは、インテルCPUの最上位であるCore i9-13980HXと比べても遜色がないだけでなく、より優位な場合もあるので、高いゲーミング性能を求めているゲーマーの方にも適していると思います。
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高 | 113 fps (113 fps) |
2560x1440 | 最高 | 85 fps (85 fps) |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS3 | 平均fps |
1920x1080 | ウルトラ | ー | 137 fps (145 fps) |
レイトレ:ウルトラ | ー | 96 fps (97 fps) | |
オン ※1 | 167 fps (172 fps) | ||
2560x1440 | ウルトラ | ー | 111 fps (114 fps) |
レイトレ:ウルトラ | ー | 91 fps (93 fps) | |
オン ※1 | 135 fps (137 fps) |
※1 DLSS Frame Generationをオン、DLSS Super Resolutionをバランス
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | エクストリーム | 181 fps (182 fps) |
2560x1440 | エクストリーム | 158 fps (157 fps) |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高品質 | 181 fps (184 fps) |
2560x1440 | 高品質 | 153 fps (154 fps) |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | ウルトラ | 39759 / 151 fps (44518 / 159 fps) |
2560x1440 | ウルトラ | 32392 / 134 fps (37705 / 146 fps) |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高 | 208 fps (212 fps) |
2560x1440 | 最高 | 180 fps (181 fps) |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 222 fps (223 fps) |
2560x1440 | 最高品質 | 179 fps (156 fps) |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン1]
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フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときの平均フレームレートを掲載しました。
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1200 | 低 | 231 fps |
高 | 121 fps | |
最高 | 87 fps | |
2560x1440 | 低 | 219 fps |
高 | 92 fps | |
最高 | 63 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均fps |
1920x1200 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
440 fps |
2560x1440 | 329 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 299 fps (299 fps) |
2560x1440 | 高設定 | 264 fps (281 fps) |
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 669 fps (689 fps) |
2560x1440 | 高設定 | 589 fps (608 fps) |
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 425 fps (431 fps) |
2560x1440 | ウルトラ | 314 fps (318 fps) |
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。なお、動作モードは「Turbo」、GPUモードは「スタンダード」(MSHybridモード)で計測しています。
最高クラスのCPU、GPUを搭載しており、RAW現像の速度は非常に速いです。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
RTX 4090 Laptopを搭載しているので、「スーパーズーム(x2)」のようなAI機能を使った処理が非常に速いです。
本製品 | 参考 Core i7-1260P |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約2秒 | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約51秒 | 約4分28秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約1分48秒 | 約2分48秒 |
4K動画の書き出し速度も、高速です。編集作業もとても快適に行えます。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間はこちらです。こちらも高速です。
CPUのみで実行するx265エンコードです。エンコード速度は非常に速いです。
ハードウェアエンコードの速度も速いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
非常に高いスコアです。Blenderのレンダリング速度も速いです。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカー仕様値では「約3.0kg」となっています。実測値は以下の通りで、仕様値とほぼ同じでした。17.3型と大きく、高い性能を備えたゲーミングノートPCなので、ACアダプターと合わせると約4kgぐらいにあり、重いです。それでも、デスクトップPCよりは扱いやすく、移動もしやすいです。
質量 | |
PC本体 | 2.935kg |
ACアダプター | 1120g |
バッテリー駆動時間のチェック
ROG Strix Scar 17のバッテリー駆動時間のチェックです。
90Whの大容量バッテリーを搭載しています。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。大容量バッテリーを搭載していますが、ノートPCとしては最高クラスのCPUとGPUを搭載しているので、バッテリー駆動時間は短いです。少し負荷がかかると作業をすると、(3)のようにかなり短いバッテリー駆動時間となります。基本的に、使用するときはいつでもACアダプターをつないで使うといいと思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約5.1時間 |
(2) 動画再生時 | 4時間2分 |
(3) CPU5%、GPU5%の負荷 | 1時間20分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は速いです。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
ROG Strix Scar 17でも、ついにWebカメラを搭載するようになりました。
Webカメラには、物理的なシャッターはありません。なお、IRカメラも非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。
Webカメラは、約92万画素のHDカメラです。ノートPCに搭載されるWebカメラとしては、普通の性能です。細部にはやや粗さを感じるものの、比較的自然な色味の画像でした。オンラインミーティングや、ゲーム配信などにも使用しやすいと思います。
スピーカー
スピーカーは、キーボード面の奥側と、底面の左右にスピーカーを内蔵しています。音質は良く、ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときの、CPUの大体の温度を確認しました。
「パフォーマンス」モードでは、CPU電力は75W前後で推移しています。CPU温度はピーク値でも90℃に達していませんし、時間が経過した後は80℃を切る程度まで下がっています。
「Turbo」モードでは、CPU電力は107W前後をしばらく保ち、その後93W前後まで下がりそのまま推移しています。CPU温度は、一旦95℃前後まで上がりますが、徐々に下がっています。CPU電力が93W前後まで下がると、CPU温度も80℃前後まで下がっています。
非常に性能の高いCPUですが、どちらのモードでもCPU温度を心配することなく使用できると思います。
- パフォーマンス時
- Turbo時
ゲーム時のCPU温度、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。
「パフォーマンス」モードでは、CPU温度は概ね80℃台に収まっており、GPU温度は70℃前後をキープしています。
「Turbo」モードでは、CPU温度は97℃前後と高くなります。GPU温度は70℃前後を保っています。
もともとのポテンシャルが非常に高いので、通常は「パフォーマンス」モードでも、十分快適にゲームをプレイできると思います。パーツの温度が気になる場合は、ゲームの大会など、ここぞというときだけ「Turbo」モードで使用してもいいかもしれません。
- パフォーマンス時
- Turbo時
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
「パフォーマンス」モードのアイドル時でもファンの音が聞こえます。FF15ベンチのような高い負荷がかかると、ゲーミングノートPCとしては標準的なレベルの騒音値になります。「Turbo」モードでゲームのような高い負荷がかかると、ゲーミングノートPCの中でも高めの騒音値となり、うるさく感じます。音が気になる場合は、ヘッドフォンを使用するといいです。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
ゲームのような高い負荷がかかると、キーボード面の上部の温度が上がっています。ただし、最高クラスのゲーミング性能の割りに、キーボード部分の温度はしっかり抑えられています。また、パームレスト部の温度はほとんど変化していないので、ゲーム時でも手のひらに不快感はありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。
非常に性能が高いCPUと、GPUを搭載しているので、ゲーミングノートPCの中でも消費電力は高めです。
外観のチェック
ROG Strix Scar 17の外観のチェックです。
現時点で最高峰に位置するゲーミング性能を備えるだけでなく、シンプルながら強さを感じるデザインとなっています。ボディカラーはオフブラックです。
天板には、ROGのロゴマークが入っています。斜めのラインにも小さなROGマークがあしらわれていて、かっこいいです。
閉じた時の厚みは23.4~28.3mmです。ハイエンドのゲーミングノートPCなので、ボディにはある程度厚みがあります。
インターフェイスは、以下のとおりです。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、本機への給電に対応)、HDMI、LAN(2.5GBASE-T)を備えています。
映像出力に対応しているポート、LANポート、DC-inが全て背面にまとめられているので、ケーブル等が邪魔になりません。
液晶面の開く角度です。
底面の吸気口や、ゴム足などもデザインにこだわって配置されています。
なお、今回は内部の確認は行っていませんが、表面積がヒートパイプよりも広いベイパーチャンバーを採用するなどして、高い冷却性能を実現しているようです。
ACアダプターの容量は330Wです。
まとめ
以上が、ROG Strix Scar 17のレビューです。
Ryzen 9 7945HX + GeForce RTX 4090 Laptopという、現時点で最高峰に位置するハイエンドな性能を備えた17.3型のゲーミングノートPCです。
Ryzen 9 7945HXは、インテルCPUで最高位に位置する第13世代Core i9-13980HXを超えるマルチコアスコアを叩き出しており、非常に高い処理性能でした。ゲーム時のフレームレートにおいても、インテルCPUよりも優位な場合があり、性能重視のユーザーにもRyzenの最高峰プロセッサーを搭載した本機器は魅力的だと思います。
また、GPUのGeForce RTX 4090 Laptopは、最大グラフィックスパワーが175Wと高く、こちらもハイエンドにふさわしいパフォーマンスを発揮していました。
ハイエンド構成にふさわしい冷却性能も備えており、長時間のゲームでも安定して、かつ快適にプレイすることができるでしょう。
液晶は、画面比16:9のままですが、QHD(2560x1440)と高めの解像度で、240Hzというハイリフレッシュレートに対応しています。高い性能と合わせて、重いゲームから、動きの激しいeスポーツタイトルまで、多くのゲームを滑らかな映像で、快適にプレイすることができます。当サイト計測で、DCI-P3カバー率98.0%と広色域だったので、8K動画の編集といった、クリエイティブな作業にも使用できます。
ゲーミングノートPCらしい派手なライティングもかっこいいです。
さらに、ROG Strix Scar 17シリーズではこれまで搭載されていなかった、Webカメラを搭載するようになったのも嬉しいです。オンライン会議や、ゲーム配信にも使いやすくなりました。
勝ちにこだわるゲーマーや、プロクリエイターなど、最強の性能を必要とするユーザーに最適な機種です。
最高峰クラス性能のゲーミングノートPC
ROG Strix Scar 17
特徴
- Ryzen 9 7945HX+RTX 4090の最高峰構成
- 240Hz、広色域のQHD液晶を搭載
- 安心の冷却性能
こんなあなたに
- 性能の高いゲーミングノートPCが欲しい方
- 8K動画編集や3DCG作成などのクリエイター
- 価格54万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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