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dynabook GA/ZYの実機レビュー
CPU | Ryzen 5 7530U Rynze 7 7730U |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | 256GB / 512GB SSD |
画面サイズ | 13.3型 16:9 |
画面種類 | 1920×1080 非光沢 |
質量 | 約956g |
バッテリー | 約53Wh |
価格[税込] | 10万円台~ ※ |
※ シークレットサイト価格
dynabook GA/ZYは、1つ前の世代のRyzen プロセッサーを搭載している代わりに、価格を抑えたモバイルノートPCです。
1つ前の世代と言っても、そこまで負荷をかけない使い方をするのであれば、十分な性能です。
また、重さが1kgを切っており、非常に軽く、持ち運びやすくなっています。
Windows 11 Proに、LANポートを搭載し、ビジネスシーンでも使いやすいでしょう。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は、以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Rynze 7 7730U、16GBメモリ、512GB SSD
このページをご覧の方だけに
当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。
目次
お忙しい方は、「dynabook GA/ZYの特徴」のみお読みください。
dynabook GA/ZYの特徴
Ryzenを搭載することで低価格に
dynabook GA/ZYは、1世代前のZen3のRyzenプロセッサーを搭載することで、価格を抑えたモバイルノートPCです。
少し上に掲載している、メーカーから提供してもらったシークレットサイトから購入すると、Ryzen 5 7530U、16GBメモリ、256GB SSDの構成で10万円台で販売されています。
最新世代のプロセッサーではないので、それと比べるとやや性能は落ちますが、一般的なユーザーがモバイルノートPCで行うような作業であれば、このプロセッサーでも十分なことが多いです。
以下に説明しますが、質量も軽く、バッテリー容量も十分あり、価格が安いだけでなく、持ち運び用のノートPCとして優秀です。
1kgを切る軽さ
dynabook GA/ZYは、重さが約956gしかありません。片手でも楽々持てる軽さで、外出先へ持ち運ぶときも便利です。
価格が安くて1kgを切るモバイルノートPCと言えば、HP Pavilion Aero 13-bgが有名です。このPCは、Zen4世代のRyzenプロセッサーを搭載し、CPU性能が性能が高く、またディスプレイの色域も広いです。処理性能やディスプレイにこだわるなら、Pavilion Aero 13-bgのほうがおすすめです。
一方、dynabook GA/ZYのほうが、軽さとバッテリー容量は優れており、価格も安いです。
dynabook GA/ZY | HP Pavilion Aero 13-bg | |
画像 | ||
CPU | Ryzen 5 7530U Rynze 7 7730U |
Ryzen 5 8640U Ryzen 7 8840U |
画面 | 13.3型 1920x1080 |
13.3型 1920x1200 |
sRGBカバー率 | 約66% | 約100% |
質量 | 約956g | 約990g |
バッテリー | 約53Wh | 43.3Wh |
価格 | 10万円台~ | 12万円台~ |
Windows 11 Proを搭載
dynabook GA/ZYは、OSに法人向けのWindows 11 Proを搭載しています(個人で使っても、もちろんOK)。Windows 11 Homeよりも少し価格が高いので、このOSを搭載して、PC本体価格が10万円台というのは安いと思います。
パソコンをドメインに参加させたり、リモートデスクトップ機能を使いたい方などにいいでしょう。
ポート類は充実
dynabook GA/ZYは、フルサイズUSBや、USB-Cポート、HDMIはもちろん、通常モバイルノートPCにはあまり搭載されていないLANポートも搭載しています。
家庭でノートPCをLANケーブルで接続する方は少ないかもしれませんが、企業などはLANケーブルでネットワークに接続することも多いと思います。ルーターやハブをセットアップするシステムエンジニアのような方にもおすすめです。
dynabook SZ/MXとの違い
先日、インテルCPUを搭載した価格の安いdynabook SZ/MXをレビューしましたが、その違いについて説明します。
dynabook SZ/MXは、ディスプレイの色域が広い点がメリットです。画像や映像を正確な色で表示させたいなら、こちらの機種がいいでしょう。また、メモリがスロット式なので、後で増設・交換することができます。
一方、本製品のdynabook GA/ZYは、質量が軽いので持ち運びやすいです。メモリはオンボードなので、後から増設・交換することはできませんが、デュアルチャネルなので帯域は広めです。
dynabook GA/ZY | dynabook SZ/MX | |
画像 | ||
CPU | Ryzen 5 7530U Rynze 7 7730U |
Core i5-1334U Core 7 150U |
メモリ | 16GB デュアルチャネル オンボード |
16GB シングルチャネル スロット |
SSD | 256GB / 512GB | |
画面 | 13.3型 1920x1080 |
|
sRGBカバー率 | 約66% | 約100% |
質量 | 約956g | 約1.16kg |
バッテリー駆動時間 | 約7.0時間 ※ | 約8.0時間 ※ |
価格 | 10万円台~ | 11万円台~ |
CPUの処理性能を比べてみます。dynabook GA/ZYはRyzen 7 7730U、dynabook SZ/MXはCore 7 150Uを搭載したモデルで、CINEBENCH R23のベンチマークスコアを比較してみました。マルチコアのスコアはRyzen 7 7730Uのほうが高く、シングルコアのスコアはCore 7 150Uのほうが高かったです。エンコード処理などすべてのコアを使って処理する負荷の高い作業は、Ryzen 7 7730U のほうが得意です。ただし、負荷の低い作業であれば、どちらもそれほど変わらないか、またはCore 7 150U のほうが快適に使えると思います。
やや残念な点
dynabook GA/ZYのやや残念な点は、上で記載しましたが、色域が狭い点です。また、キーボードバックライトが搭載されていない点、スピーカー音もそれほどよくない点が挙げられます。
ただし、この辺りは、気にならない方も多いと思います。そういった方にはコスパが高くおすすめです。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | ウェブサイト上の画像が多少くすんで見えるかもしれませんが、ビジネス用途で使うなら、そこまで気にならないでしょう。Officeソフトは快適に使えます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | 動画は問題なく視聴することができますが、ディスプレイが色鮮やかさに欠けるのと、スピーカー音がそれほど良くありません。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 色域が狭いので画像編集向きではありません。外部モニターに接続すれば、大丈夫です。 |
動画編集 | △ | 簡単な動画編集ならできなくもありませんが、動画編集には適した製品ではありません。 |
ゲーム | △ | 軽いゲームならできないこともありませんが、ゲーム向きのPCではありません。 |
ディスプレイのチェック
dynabook GA/ZYのディスプレイは、普通の品質ですが、色域の狭さが気になるかもしれません。
サイズは13.3型と小さめです、解像度はFHD(1920×1080)と普通です。画面比は流行りの16:10ではなく16:9です。
※なおディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合がありますのでご了承下さい。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
dynabook GA/ZYのキーボードの打ちやすさは普通だと思います。
メーカーのハードウェア仕様を見ると、キーピッチは19mm(横方向)、キーストロークは1.5mmと記載されています。縦方向のキーピッチは、実際に計測してみたところ約18mmでした。
キートップはやや湾曲しており、指ざわりも良かったです。使用頻度の高いBackspaceキーやEnterキーが大きいのも良かったです。ただし、「半/全」キーがかなり小さくなっています。「かな」と「英数字」をこのキーで切り替える方はご注意下さい。
タッチパッドおよびクリックボタンの押しやすさは普通です。
キーボードバックライトが無いのは、モバイルノートPCとして残念です。
パフォーマンスのチェック
dynabook GA/ZYのパフォーマンスをチェックします。
CPU
dynabook GA/ZYのCPUは、Zen3世代のRyzen 7000シリーズプロセッサーです。最新世代のプロセッサーではありません。具体的には、Ryzen 5 7530UまたはRyzen 7 7730Uが搭載され、どちらもデフォルトTDPは15Wとなっています。
今回は、Ryzen 7 7730Uを搭載しており、ベンチマークスコアは下のようになります。マルチコアのスコアは割と高いです。高い負荷のかかる処理は割と速いと思います。一方、シングルコアのスコアはあまり高くありません。ソフトの処理によっては1コアまたは数コアのみで動くものもあるので、そういった場合、体感で遅く感じるかもしれません。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
LPDDR4X-4266のメモリが搭載されています。メーカーのハードウェア仕様表を見ると「16GBx1」と書かれており、シングルチャネルと誤解されそうですが、タスクマネージャーを確認すると、デュアルチャネルで動いていました。
グラフィックス
CPU内蔵GPUのグラフィックス性能は下の通りです。最近のノートPCとしては、それほど高い性能ではありませんが、ゲームや動画編集をしなければ、十分な性能です。YouTubeやNetFlixなどの動画は問題なく視聴することが出来ます。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※グラフィックス名の横の括弧は、メモリの仕様
ストレージ
dynabook GA/ZYのストレージは、すごく速いわけではありませんが、一般的な作業であればストレスなく使える速度です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSD対応のカードスロットがあり、カード挿入後の出っ張りはほとんどありません。アクセス速度は普通です。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
dynabook GA/ZYは、USB3.2のUSB-Cポートが2ポートあります。どちらも、PowerDelivery、外部ディスプレイ出力に対応しています。Thunderbolt4には対応していません。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | ○ | ― | ― |
65W Lenovo GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
HDMIポート接続で、4Kモニターをつなげてみましたが、問題なく、4K/60Hzで表示することが出来ていました。
質量のチェック
dynabook GA/ZYの質量は、メーカーの仕様表には「約956g」と記載されており、実測値はさらにそれよりもやや軽かったです。非常に軽いので、日常的にカバンに入れて持ち歩いても、それほど苦ではないでしょう。
ACアダプターは普通の重さです。
バッテリー駆動時間 | |
PC本体 | 932g |
ACアダプター+電源ケーブル | 236g |
バッテリー駆動時間のチェック
dynabook GA/ZYのバッテリー駆動時間のチェックです。
まずは、バッテリー容量を確認すると、約53Whでした。モバイルノートPCとしては普通の容量だと思います。
バッテリー駆動時間は下表の通りです。動画再生のような低い負荷なら(2)、動画編集ソフトでのプレビュー再生のようなやや高めの負荷なら(3)くらいのバッテリー駆動時間になります。
ちなみに、Webページを見て調べ物をしながら、記事を書くような筆者の使い方だと、(3)に近いバッテリー駆動時間になります。タイピングをしていると、結構バッテリーを消費します。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA3.0(アイドル時) | 約13.0時間 |
(2) JEITA3.0(動画再生時) | 約7.0時間 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 4時間29分 |
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは、約92万画素(1280×720)となっています。映像にやや粗さを感じますが、割と明るめの映像でした。オンライン会議などで使う程度であれば問題ない画質です。
カメラを隠すシャッターや、顔認証センサーも搭載しています。
スピーカー
dynabook GA/ZYのスピーカーの音質はそれほど良くありません。ノートPC基準で点数を付けると、10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。オンライン会議で使う程度ならそこまで影響はありませんが、音楽鑑賞や動画鑑賞で使うには、やや物足りないです。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
今回は、Ryzen 7 7730Uを搭載していますが、初動を除くと25Wで推移し、その後21W前後まで下がります。デフォルトTDPは15Wなので、やや高めのCPU電力で推移しています。CPU温度については70度以下で推移しているので安心です。
静音性のチェック
dynabook GA/ZYの動作音(静音性)のチェック結果です。
すごく静かでも、煩くもなく、普通の騒音値だと思います。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
約22~28dB | 約28dB | 約36dB | 約43dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷をかけても、パームレスト部分はそれほど熱くならないので、快適に使えると思います。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
デフォルトTDPが15Wと低いプロセッサーなので、消費電力は低めです。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
8W | 11W | 27W | 36W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
dynabook GA/ZYの外観のチェックです。
ボディカラーは、オニキスブルーという色で、やや青みのあるブラックという感じです。
天板には「dynabook」のロゴが配置されています。
ボディの高さは17.9mmと薄型です。
側面のポート類はご覧の通りです。LANポートがあるのが特徴的です。しかも、下顎が開くようなタイプのポートではなく、そのままケーブルを挿せる形状なので、耐久性も強そうです。
ヒンジは、約180度まで開くことが出来ます。
底面はフラットです。冷却ファンはフラットです。ちなみに、爪の引っ掛かりが少ないので、底面カバーは開けやすいです。
メモリはオンボード、SSDの換装は可能です。空いているM.2スロットはありません。
ACアダプターは65Wです。比較的コンパクトです。
まとめ
以上がdynabook GA/ZYのレビューでした。
1世代前のRyzenプロセッサーを搭載することで、価格を安くしたモバイルノートPCです。シークレットサイトなら、10万円台で購入することができます。
価格が安くても、1kgを切る軽さで、バッテリーも標準的な容量があります。外出先へよく持ち運ぶ方におすすめです。
CPUは1つ前の世代ですが、そこまで負荷をかけずに使う方であれば、十分な性能でしょう。
ただし、ディスプレイの色域が狭い点、キーボードバックライトが搭載されていない点、スピーカー音はそれほど良く無い点は、人によってはデメリットになるのでご注意下さい。
1kgを切るモバイルノートが10万円台
dynabook GA/ZY
特徴
- Zen3のRyzenプロセッサー搭載で価格が安い
- 1kgを切る軽さ
- ポートの種類が豊富
こんなあなたに
- 安いモバイルノートPCが欲しい方
- 軽いノートパソコンが欲しい方
- 価格10万円台~
購入は、下のシークレットサイトが安くておすすめ
このページをご覧の方だけに
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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