dynabook MZ/MVの実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-1235U
Core i7-1255U
メモリ 8GB / 16GB DDR4-3200
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 FHD 広視野角 非光沢
質量 約1.381kg
バッテリー 約14.0時間
価格[税込] 11万円台~
宅内での移動がしやすい14型ノートPC

dynabook MZ/MVは、14型で、約1.381kgと、扱いやすいサイズと質量のノートPCです。

オフィスや店舗、自宅など、宅内の自由な場所に移動して使ったり、使うときだけ取り出すといったことがしやすいです。時々外に持ち出すという方にもいいと思います。

シークレットサイト」経由なら、Core i5-1235U、16GBメモリ、512GB SSDの構成で、11万円台で購入することができます。

公式サイトはこちら

※一般価格と会員価格が全然異なるため、価格を確認するときは、SHARPのココロメンバーの会員になってから確認するといいでしょう。なお、無料で入会できます。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は、次の構成でレビューを行っています。

レビュー機の構成

Core i7-1255U、16GBメモリ (8GB x2)、512GB SSD

 

このページをご覧の方だけに

当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。

 

目次

お忙しい方は、「dynabook MZ/MVの特徴」のみお読みください。

 

dynabook MZ/MVの特徴

室内での移動がしやすい14型ノートPC

dynabook MZ/MVは、14型サイズで、質量が約1.381kgのノートPCです。

ホームノートPCの主流である15.6型のノートPCよりも、コンパクトで、軽いので、扱いやすく、持ち運びや収納がしやすいです。オフィスや店舗内で場所を固定せずに使いたい方や、宅内の自由な場所で日常用途に気軽にパソコンを使いたい方に適した機種です。

14型・約1.381kgの扱いやすいボディ

 

旧モデル(約1.470kg)よりもさらに軽くなったので、外にも持ち出しやすくなりました。そこまで軽さにこだわらない方や、たまに外でも使いたいという場合であれば、持ち出して使ってもいいと思います。ただし、モバイルノートPCとしては、それほど軽い訳ではないので、持ち出す機会が多い場合は、dynabook RZシリーズのような、14型で1kg前後の機種の方がおすすめです。

 

国内有名メーカーのPCが11万円台~

dynabook MZ/MVは、サポート面などで安心感がある国内有名メーカーのノートPCです。

しかも、価格はそれほど高くありません。Core i5-1235U、16GBメモリ、512GB SSDのモデルであれば11万円台で購入できます。

同じく国内での人気が高いNECの似たような機種、LAVIE Direct N14と比べると、第12世代Core (U)を搭載しながら、価格は随分と安いです。

価格の安さが魅力となっているデルのInspiron 14 (5420)よりは少し高いですが、質量が軽く、持ち運びのしやすさは上です。

他社の14型ノートPCとの比較
  dynabook MZ/MV NEC
LAVIE Direct N14
デル
Inspiron 14 (5420)
画像
CPU Core i7-1255U Core i7-1165G7 Core i7-1255U
メモリ 16GB
ストレージ 512GB SSD
液晶 14型
FHD (1920x1080)
14型
FHD+ (1920x1200)
質量 約1.381kg 約1.46kg 約1.54kg~
価格[税込] 124,080円 166,870円 105,875円
レビュー レビュー
※価格は、シークレットサイト価格またはクーポン適用後の価格(2022年9月27日時点)

 

液晶面は、下の画像のようにほぼフラットになり、「Ctrl」+「Alt」+「↑↓」キーで画面の向きを回転させることができます。そのため、対面する相手に画面を見せやすく、商談などのビジネスシーンでも使いやすいです。

ほぼフラットになるディスプレイ

 

時代に合った抗菌ボディやミュート機能

dynabook MZ/MVは、コロナ禍により変化したニーズにも対応しています。

一つは、抗菌ボディです。天板、パームレスト、底面、側面、液晶フレーム、タッチパッドには、抗菌剤入りの塗料や、コーティング材料が使用されています。また、キーボードの各キー樹脂には、抗菌剤が練りこまれています。オフィスや店舗、また家庭などで複数人でパソコンをシェアする場合でも、清潔に保つことができ、安心して使用できます。

天板には抗菌剤入りの塗料を使用
各キー樹脂に抗菌剤が練りこまれている

 

もう一つは、「Fn」キー +「A」キーでマイクをミュートにできる、ワンタッチマイクミュート機能です。オンラインミーティングに参加しているとき、使用しているアプリに関わりなく、素早くマイクをミュートにすることができます。

 

旧モデルからの変化

dynabook MZ/MVは、旧モデルよりも少しコンパクト、かつ軽量になり扱いやすくなりましたが、少し残念な変化もあります。

一つは、旧モデルではメモリスロット部分に小窓があり、簡単にメモリの増設・換装ができましたが、新モデルのdynabook MZ/MVでは、このメモリにアクセスするための小窓がなくなりました。メーカーサイトでも、「本体の構造上、お客様ご自身でメモリの交換・増設はできません。交換・増設が必要な場合は、dynabook あんしんサポート 修理相談窓口へご相談ください」と記されており、メモリの増設・換装のハードルが上がっているのが残念です。

メモリアクセス用の小窓がなくなった

 

二つ目は、USB-Cポートの変化です。旧モデルではThunderbolt 4ポートを2つ備えていましたが、新モデルのdynabook MZ/MVでは、USB-Cポートが1つになり、しかもThunderbolt 4非対応となりました。家庭内での使用であれば、それほど支障はないかもしれませんが、Thunderboltドックなどが使えないので、用途によってはやや残念な変化となっています。

USB-Cポートが1つに

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
第12世代Core (U)と、比較的見やすい液晶を搭載しており、快適に作業できます。
オンライン会議 マイク、スピーカー、Webカメラは普通の性能です。ただ、AIノイズキャンセラーや、ワンタッチマイクミュートといった、オンライン会議用の機能を搭載しており使いやすいです。
動画鑑賞 液晶の色域は狭く、スピーカー音も普通ですが、色鮮やかな映像や、サウンドにこだわらなければ、普通に動画鑑賞できます。
RAW現像
画像編集
当サイト計測で、sRGBカバー率66.6%と色域が狭いので、RAW現像や画像編集にはあまり適していません。
動画編集 簡易的な動画編集ならできなくもありませんが、外部グラフィックスを搭載していないため、本格的な動画編集には向いていません。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。軽いゲームなら、グラフィック品質などを下げることで出来るものもあります。

 

ディスプレイのチェック

dynabook MZ/MVのディスプレイのチェックです。パネルは、「CMN N140HCA-EAC」でした。

一般的な画面比16:9のFHD液晶です。色域は狭いですが、非光沢液晶で、フリッカーも発生していないので、比較的見やすく、日常的な用途にはちょうどいいと思います。

最大輝度は、当サイトの計測では236cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

なお、液晶は、パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合があります。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は66.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

dynabook MZ/MVのキーボードのチェックです。

キーピッチは、横:約18.8mm(仕様値)、縦:約18mm(実測値)です。キーストロークは約1.4mm(仕様値)です。

「Backspace」キーや、「Enter」キーのサイズは大きめで押しやすいですが、これらのキーの近くの幾つかのキーはサイズが小さくなっています。使用頻度が高くないキーなので、そこまで打ちにくくはないものの、手が大きめの男性であれば、やや狭く感じるかもしれません。

全体的には、普通の打ちやすさのキーボードですが、キーボード面の左右には余裕があるので、主なキーのサイズが揃っていると、より打ちやすかったと思います。

タッチパッドは、サイズがやや小さいです。また、クリックボタンは固めで、クリックするときに少し力を入れる必要があります。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

dynabook MZ/MVのパフォーマンスのチェックです。

ここでは、Windowsの「電源とバッテリー」の項目で、「バランス」モードと、「最適なパフォーマンス」モードにしたときのベンチマークの結果を掲載しています。

電源モード

 

CPU

dynabook MZ/MVは、第12世代Core (U)を搭載しています。Core i5-1235U、またはCore i7-1255Uを選択することができます。今回は、Core i7-1255U搭載モデルをチェックしており、CINEBENCH R23のスコアは下の通りです。

マルチコア、シングルコアともに、同じCore i7-1255U搭載の他機種で計測したスコアと比べると、パフォーマンスが低いように感じるかもしれません。ただし、これはCore i7-1255Uを28W近くの高めのCPU電力で動作させている機種と比較したためです。

dynabook MZ/MVは、PBP(プロセッサーベース電力):15WのCPUを、15W程度のCPU電力で動作させているので、こちらがPBP通りのパフォーマンスと言えるでしょう。それでも、PL1:28Wの第11世代Core i7-1165G7を超えるスコアで、サクサク快適に使用できる性能を備えています。

なお、動作モードを変えても、実際のパフォーマンスにはほとんど差がありませんでした。常時、バランスモードで使用していいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1255U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i7-1195G7 6594
Core i5-1230U 6273
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1255U 8300
5172 [最適なパフォーマンス]
5162 [バランス]
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i9-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Core i7-1255U 1776
1561 [バランス]
1558 [最適なパフォーマンス]
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Core i5-1240P 1483
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200で、メモリ帯域は比較的広めでした。スロットメモリのようなので、メモリの増設・換装はできそうですが、メーカーサイトでは、「本体の構造上、お客様ご自身でメモリの交換・増設はできません。交換・増設が必要な場合は、dynabook あんしんサポート 修理相談窓口へご相談ください」と記されています。

なお、8GBメモリの場合は、8GB x1のシングルチャネル動作となるため、メモリ帯域は狭くなります。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
32.79GB/s
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスで、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

CPU内蔵グラフィックスとしては普通のスコアでした。画像や動画の編集を目的とした機種ではないので、一般用途には十分なグラフィックス性能です。

なお、メモリがシングルチャネルの場合は、もっと低いスコアとなるはずです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-1255U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Core i7-1280P
メモリLPDDR5-5600
23333
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
14546 [バランス]
14458 [最適なパフォーマンス]
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、比較的高速です。

なお、今回は512GB SSD搭載モデルで、PCIe Gen3 SSDでしたが、1TB SSD搭載モデルはPCIe Gen4対応SSDを搭載しており、読み書き速度はより速くなると思います。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3092
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

USB-Cポートを1つ備えており、DisplayPort、Power Deliveryに対応しています。Thunderbolt 4には非対応です。

USB-Cアダプターでの充電については、出力が小さい小型のUSB-Cアダプターでも給電できました。外に持ち出す場合は、小型のUSB-Cアダプターをカバンに入れておくと便利だと思います。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビットでの表示ができていますが、YCbCr420となっていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

dynabook MZ/MVの質量のチェックです。

メーカーサイトの仕様値では「約1.381kg」となっており、当サイトの計測値もほぼ同じでした。一般的な14~15.6型のホームノートPCよりも軽く、扱いやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.358kg
ACアダプター+電源ケーブル 178g

 

バッテリー駆動時間のチェック

dynabook MZ/MVのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は約53Whでした。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。やや大きめの容量のバッテリーと、消費電力を抑えた第12世代Core (U)を搭載しているため、動画再生のような負荷の軽い作業であれば、やや長めのバッテリー駆動が可能です。バッテリー駆動で使用し、宅内の好きな場所に移動して使うのに適しています。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約14.0時間
(2) 動画再生時 11時間29分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電速度です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
61%(約32Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的なカメラシャッターが付いています。また、IRカメラも搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用することができます。

Webカメラは、約92万画素のHDカメラです。ノートPCとしては一般的な解像度で、細部には粗がありますが、比較的自然な色味の画像でした。オンライン会議などにも普通に使用できます。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の前方左右に配置されています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モード、「最適なパフォーマンス」モードのどちらとも、CPU電力はブースト後15W前後で推移しています。PBP(プロセッサーベース電力):15WのCPUなので、このCPUの標準的な動作と言えそうです。CPU温度は50℃台に収まっており、低めの温度なので、心配なく使用できます。

パフォーマンスにほとんど差がないので、常時「バランス」モードで使用していいと思います。

  • バランス
  • 最適なパフォーマンス
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

dynabook MZ/MVの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。エンコードのような高めの負荷がかかると騒音値が上がりますが、一般的なノートPCと比べてもやや低めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

少し負荷のかかる作業をすると、キーボード部の温度が上がりますが、パームレスト部分の温度はほとんど変化していないので、タイピング時も不快感はありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル向けプロセッサーで、CPU電力もそれほど高くないので、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

dynabook MZ/MVの外観のチェックです。

オーソドックスなデザインのノートPCです。

ボディカラーは、オニキスブルーです。落ち着きのある色で、ビジネス用途にも使いやすいです。

パームレスト、キーボード、タッチパッドなどには抗菌加工が施されています。

 

天板には、「dynabook」のロゴが入っています。天板にも抗菌剤を加えた塗料が使用されています。

 

閉じた時の画像です。厚さは18.75mmとスリムです。

 

側面のポート類です。USB3.2 x3、USB-C(Power Delivery、DisplayPort対応)、HDMI、LAN、microSDカードリーダーを備えています。

 

液晶面は約180度開き、フラットになります。

 

底面です。

 

ACアダプターは、45Wです。普通のサイズですが、持ち出す場合は小型のUSB-Cアダプターの方が便利だと思います。

 

まとめ

dynabook MZ/MVは、14型で、約1.381kgと扱いやすいノートPCです。オフィスや宅内で自由に移動して使用したり、使った後は収納しておくといった使い方がしやすいです。

第12世代Core (U)搭載で、11万円台~と価格も高くありません。国内で有名なメーカーの方が安心できると感じるユーザーにおすすめです。

コロナ禍の世相を反映し、抗菌ボディや、ワンタッチマイクミュート機能なども備えています。

旧モデルより、少しコンパクトで、軽くなっていますが、メモリスロットへのアクセス用の小窓がなくなったことと、USB-Cポートが1つになり、Thunderbolt 4に非対応となったのがやや残念でした。ただし、一般的なホームユーザーであれば、これらの点は気にならないと思います。

 

宅内での移動がしやすい14型ノートPC

dynabook MZ/MV

特徴

  • 宅内モバイルにちょうどいいサイズと質量
  • 11万円~と比較的安い
  • 抗菌ボディ・マイクミュート機能など

こんなあなたに

  • オフィスや宅内の自由な場所で気軽に使いたい方
  • ウェブ検索やOfficeソフトでの一般用途に
  • 価格11万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

 

このページをご覧の方だけに

当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。

 

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