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MSI Vector GP68 HX 12V(ハイクラス・ゲーミングノートPC)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i9-12900HX
GPU GeForce RTX 4080
メモリ 最大64GB DDR5-4800
ストレージ 1TB SSD
液晶サイズ 16インチ
液晶種類 WQXGA 240Hz 非光沢
質量 約2.7kg
バッテリー 最大10時間(90Wh)
価格[税込] 35万円台~
RTX 4080搭載機種としては安い

MSI Vector GP68 HX 12Vは、最新世代のグラフィックス「GeForce RTX 4080」を搭載したハイクラスクラスのゲーミングノートです。

負荷の重いレイトレーシングもフレーム生成技術により、高いフレームレートでプレイが可能です。

CPUの世代を1つ落とすことによって、価格を抑えていますが、HXシリーズのCore i9なので十分高い性能です。

液晶には、16:10のWQXGA解像度、240Hzの超高リフレッシュレート液晶を搭載。DCI-P3カバー率 98.0%と色域も広いです。

公式サイトはこちら

 

販売店 MSIストア

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-12900HX、GeForce RTX 4080 Laptop 12GB、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「MSI Vector GP68 HX 12Vの特徴」のみお読みください。

 

MSI Vector GP68 HX 12Vの特徴

GeForce RTX 4080による圧倒的パフォーマンス

Vector GP68 HX 12Vは、最新のRTX40シリーズ上位の「GeForce RTX 4080 Laptop GPU」を搭載しています。メーカーの設定する最大グラフィックスパワーも175Wと高く、パフォーマンスは非常に高いです。

最新のゲームも最高設定、WQXGA(2560×1600)解像度で快適に動作し、さらにDLSS SRやフレーム生成技術を併用することによって、フレームレートを底上げすることも可能です。

最先端技術である「サイバーパンク2077」の「レイトレーシング:オーバードライブ・モード」も、WQXGA解像度で快適に動作する性能です。

最新技術である「レイトレーシング:オーバードライブ・モード」も快適に動作
3DMark -Time Spy-
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20159
RTX 4080 175W 18661
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

第12世代 Core i9-12900HXを搭載

Vector GP68 HX 12Vは、インテル第12世代Coreの中でも上位に位置するCore i9-12900HXを搭載しています。

前世代のCPUにはなりますが、下記の通りマルチコアのスコアではインテル第13世代のCore i9-13900Hより高い性能となっています。GeForce RTX 4080に見合う十分高い性能のプロセッサーです。

インテル第12世代Core i9-12900HXを搭載
CINEBENCH R23のスコア マルチコア
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21236
Core i9-13900H 19299
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

高いスペックの割には安い

GeForce RTX 4080を搭載したかなり高いスペックのゲーミングノートPCですが、価格が35万円台からと、高い性能の割には価格が抑えられています。GeForce RTX 4080を搭載した機種としては、他メーカーも含め、執筆時点で筆者が探した限りでは最安でした。

2023年5月1日時点での価格(価格は変動します)

 

WQXGA+240Hzの超高リフレッシュレート液晶

Vector GP68 HX 12Vのディスプレイは、16インチのWQXGA(2560×1600)の高い解像度に加え、240Hzの高リフレッシュレートに対応しているため、動きの速い敵も視認しやすくエイムもしやすいです。

さらに、当サイト計測でDCI-P3カバー率98.0%と色域も広いので、色鮮やかな映像でゲームを楽しめ、本格的な画像・動画編集や、3DCG作成など、負荷の高いクリエイティブな作業にも快適に使用することができます。

240Hzの超高リフレッシュレートでアクションゲームが快適
広色域でクリエイティブな作業にも使える

 

ド派手なライティングはなし

ハイクラスゲーミングノートと言えば、筐体を彩るド派手なライティングが搭載されているイメージですが、本製品は筐体自体が光る派手なライティングはありません。

MSI製品にしては物足りない感じがありますが、省電力が推奨される昨今ではこのくらいがちょうどいいでしょう。派手なPCが好みでない方にもいいと思います。

また、派手ではないものの、ヒンジ部分が角度によって色が変わって見えたり、キーボードのバックライトの色をキー毎に変えることが出来たりと、ゲーミングPCらしさはあります。

筐体自体はピカピカ光らない

 

USB-Aポートは右側面のみ

本製品のUSB-Aポートは、右側面のみに搭載されています。USB-Aの周辺機器を接続して使う方は、マウスの操作の邪魔になるかもしれません。特にゲームをするときは、マウスを大きく動かすので、邪魔になりやすいです。どうしてもUSB-A接続の機器を使いたい時は、USB-Cポートなら背面と左側面にあるので、アダプターを付けてこのポートに接続するといいでしょう。

インターフェース

 

各用途の快適度

MSI Vector GP68 HX 12Vの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックでサクサク動くでしょう。
動画鑑賞 色鮮やかな表示ができるQHD液晶を搭載し、動画鑑賞が快適に行えます。スピーカー音も良いです。
RAW現像
画像編集
色域が広く、スペックも高いので、RAW現像や画像編集も快適です。
動画編集 スペックが非常に高く、動画編集も快適です。 
ゲーム 非常に高い性能のGeForce RTX 4080 Laptopに、240Hz対応の高解像度液晶を搭載し、ゲームも快適です。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

16型、WQXGA解像度、240Hzのハイリフレッシュレートの液晶を搭載しています。残像と遅延も比較的抑えられており、快適にゲームがプレイできる液晶だと思います。

最大輝度は、当サイトの計測では441cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトで計測した色域は、以下のとおりで、色域は広かったです。

  カバー率
sRGBカバー率 99.6%
DCI-P3カバー率 98.0%
Adobe RGBカバー率 89.6%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

どの輝度でも、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約40msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ない方だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240フレームを更新する240Hzの液晶で2フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。このことから、一般的なノートPCの液晶よりもかなり残像が少ないことになります。動きの速いゲームでも、残像を気にせずにプレイできるでしょう。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.9mmです。ノートPCとしては、キーピッチ、キーストロークともに十分です。

日本語キー配列で、普通の打ちやすさのキーボードです。ゲームに使用することが多いWASDキーのみクリアになっており、LEDも目立つので、ゲーム中にいったん指を離しても、元のポジションに戻しやすいです。
テンキーは3列なので、「+」などの位置が変則的です。テンキーを無くしてでも、「半角/全角」の部分はもう少し大きいキーサイズが良かったです。

タッチパッドの表面はサラサラしていて広いので、操作しやすいです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
WASDキーの拡大図
キーの拡大図

 

バックライトが付いた、イルミネートキーボードです。SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」からキーごとに色を設定したり、数種類ある発光パターンから選ぶことができます。キーマクロも組むことができます。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

パフォーマンスのチェックです。

本製品は、「MSI Center」のアプリから、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「究極のパフォーマンス」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

また、「GPU Switch」機能については、外部GPUから直接映像ポートに出力する「ディスクリートモード」に対応していますが、ここでは、外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由で映像出力する「MSHybridグラフィックスモード」で計測しています。

さらに、動作モードの歯車マークからGPUコアクロックとVRAMクロックを200MHzまでオーバークロックが可能です。「究極のパフォーマンス」モードだと、GPUコアクロックのみ、デフォルトで100MHzまでオーバークロックされていました。

「MSI Center」で動作モードを変更
最大200MHzまでGPUコアとVRAMのオーバークロックが可能

 

CPU

Vector GP68 HX 12Vは、前世代のCPUになりますが、インテル第12世代「第12世代Core i9-12900HX」を搭載しています。Pコア数:8、Eコア数:8の16コア/24スレッド構成で、非常に高い性能です。ベンチマークの結果は以下のとおりです。

シングルコア、マルチコアともに、高いスコアが出ており、ゲームでも、クリエイター向けソフトでも、快適に動作するでしょう。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-12900HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21236 [究極のパフォーマンス]
19990 [バランス]
Core i9-13900H 19299
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-12950HX 1981
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1905 [究極のパフォーマンス]
1887 [バランス]
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Ryzen 7 7735HS 1538
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリには、DDR5-4800を搭載しています。帯域幅も広いです。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
49.26GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
36.26GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスは、GeForce RTX 40シリーズの中でも上位の「GeForce RTX 4080 Laptop」を搭載しています。メーカーの設定する最大グラフィックスパワーを確認すると175Wと高い設定値でした。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。前世代のGeForce RTX 3080 Tiを大きく超える高いスコアが出ています。

なお、「究極のパフォーマンス」モードだと、「バランス」モードよりも高いスコアが出ています。そのため、ゲーム、動画のエンコード、3DCGのレンダリングなど、高いグラフィックス性能を必要とする場合は、「究極のパフォーマンス」モードで使用してもいいでしょう

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4080 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20159
RTX 4080 175W 18661 [究極のパフォーマンス]
17342 [バランス]
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 3080 140W 11552
RTX 3080 130W 11361
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 45W 7441
RTX 3060 75W 7047
RTX 4050 45W 6456
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark -Speed Way-
~ グラフィックス性能の評価 ~

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4080 Laptopの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しています。アクセス速度はGen4 SSDにしてはやや遅めですが、十分な速度が出ています。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
4699
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

左側面にフルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。

他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。なお、ここでは、動作モードは「究極のパフォーマンス」モード、GPU Switchは「ディスクリート」と「MSHybrid」の両方でフレームレートを計測しています。

Vector GP68 HX 12Vは、最新のGeForce RTX 40シリーズ上位の「GeForce RTX 4080 Laptop」を搭載しているので、どのゲームもトップクラスの平均フレームレートが出ており、ゲーミング性能は非常に高いです。

「ホグワーツ・レガシー」や「FORSPOKEN」などの負荷の重い最新のゲームでも、WQXGA解像度、最高設定で高いフレームレートで動作します。

また、RTX 40シリーズの目玉機能であるフレーム生成技術を有効にすることで、飛躍的にフレームレートを底上げすることができるので、負荷の重いゲームでも高リフレッシュレート液晶を活かした滑らかな映像で、ゲームをプレイすることが可能です。

フォートナイトやAPEXなどの動きの速いシューティングゲームでは、WQXGA(2560×1600)解像度でも設定を落とすことで、常時240 fpsの滑らかな映像で優位にプレイができるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 最高 90 fps 91 fps
最高
DLSS:オフ
フレーム生成:オン
142 fps 146 fps
2560x1600 最高 69 fps 70 fps
最高
DLSS:オフ
フレーム生成:オン
105 fps 107 fps
他のノート用GPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 128 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 91 fps
RTX 4080 90 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 50 fps
RTX 4060 45W 45 fps
RTX 4050 45W 40 fps
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 最高
98 fps 99 fps
2560x1600 72 fps 72 fps
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
他のノート用GPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 99 fps
RTX 4080 98 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4050 45W 36 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 ウルトラ 120 fps 121 fps
ウルトラ
フレーム生成:オン
196 fps 206 fps
2560x1600 ウルトラ 88 fps 90 fps
ウルトラ
フレーム生成:オン
123 fps 123 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 4080 120 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 112 fps
RTX 4090 150W 110 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 76 fps
RTX 4060 45W 67 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 4050 45W 60 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 エクストリーム 157 fps 159 fps
2560x1600 131 fps 134 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 4080 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 100 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 4050 45W 54 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 高品質 160 fps 164 fps
2560x1600 132 fps 135 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 164 fps
RTX 4080 160 fps
RTX 4090 150W 151 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 4050 45W 68 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 ウルトラ 144 fps 152 fps
2560x1600 115 fps 131 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 152 fps
RTX 4080 144 fps
RTX 4090 150W 141 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 4060 45W 87 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 4050 45W 78 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 最高 183 fps 183 fps
2560x1600 153 fps 156 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 183 fps
RTX 4080 183 fps
RTX 4090 150W 174 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 114 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 4060 45W 101 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 4050 45W 83 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 最高 200 fps 200 fps
2560x1600 156 fps 157 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 200 fps
RTX 4080 200 fps
RTX 4090 150W 193 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 133 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 4060 45W 126 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 4050 45W 113 fps
RTX 3050 75W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときの平均フレームレートを掲載しました。

DirectX 12
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1200 最高 85 fps 89 fps
2560x1600 75 fps 77 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 MSHybrid ディスクリート
1920x1200 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
218 fps 237 fps
2560x1600 187 fps 223 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1200 293 fps 296 fps
2560x1600 226 fps 231 fps
※トレーニングモードで計測

 

レイトレーシングとDLSS3のベンチマーク

「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用したGeForce RTX 40シリーズでは、第4世代「Tensorコア」とフレーム生成技術が追加された「DLSS3」機能を利用することができます。

対応したタイトルであれば、「DLSS SR」や「フレーム生成」を有効にすることで、飛躍的にフレームレートを向上させることが可能です。

下記の表はレイトレーシング環境において、DLSSオフ、DLSS2、DLSS3にしたときの平均フレームレート比較です。なお、本製品は、グラフィックス性能が非常に高いので、最新技術である「レイトレーシング:オーバードライブ・モード」でもフレームレートを計測しています。

下記の通り、フレーム生成技術を利用することで、負荷が非常に重い「レイトレーシング:オーバードライブ・モード」でも高いフレームレートで快適にプレイすることができます。

重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 レイトレ:オーバードライブ 31 fps 71 fps 120 fps
2560x1600 17 fps 43 fps 71 fps
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 レイトレ:ウルトラ 61 fps 89 fps 164 fps
2560x1600 34 fps 74 fps 110 fps
※DLSS SRの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「DLSS Frame Generation」を有効

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、動作モードはすべて「究極のパフォーマンス」モード、GPU Switchは「MSHybrid」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

高性能のCPUとGPUを搭載しており、RAW現像の速度は非常に速いです。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒
Core i9-12900HX 47秒
53秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i7-12650H 67秒
Core i5-12500H 69秒
Ryzen 7 6800H
RTX 3050Ti (95W)
73秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

最新世代の高性能グラフィックスを搭載していることもあり、4K動画の書き出し速度も、非常に高速です。編集作業もとても快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分51秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
4分08秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間はこちらです。こちらも高速でした。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
2分36秒 (NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分40秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分16秒 (NVIDIA)
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分23秒 (NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
3分54秒 (NVIDIA)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)

DaVinci Resolove Studio 18による、「AV1 NVIDIA」での書き出し時間はこちらです。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分35秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分48秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分52秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4060 (45W)
3分25秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分33秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (45W)
4分03秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
5分31秒 (AV1 Intel)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。こちらも非常に速いエンコード速度です。

Core i9-13900HX 4分55秒
Core i9-12900HX 5分28秒
5分41秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HX 6分33秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i5-12500H 7分46秒
Core i7-12700H 7分50秒
Ryzen 7 6800H 7分58秒
Core i9-11900H 8分20秒
Core i7-12650H 9分31秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4080 Laptop
Blender Benchmark Score
RTX 4090 150W 8067
RTX 4090 175W 7917
RTX 4080 175W 6072
RTX 4060 65W 3034
RTX 4050 105W 2775
RTX 4050 45W 2575
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、Thuderbolt4(映像出力対応)、USB Type-Cポート(映像出力対応/USB PD対応)、USB Type-Cポート(映像出力対応)の3つのポートがあります。

以下は、Thuderbolt4(映像出力対応)、USB Type-Cポート(映像出力対応/USB PD対応)の動作結果です。USB PD機能に関しては、100W以上なら充電できました。ただし、100Wだとゲームをするには足りない電力なので、ゲーム時は付属のACアダプターにつなぎましょう。

Thunderbolt4ポートの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器 ×
100W Anker PowerPort III ×
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
USB PD対応のUSB Type-Cポートの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器
100W Anker PowerPort III
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで出力できています。

BenQ EX3210Uへ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「2.7kg」と記載されており、当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値とほぼ同じでした。高い性能を備えたゲーミングノートPCなので、ACアダプターと合わせると4kgに近く、重いです。それでも、デスクトップPCよりは扱いやすく、移動もしやすいです。

本製品の質量(ACアダプターのみ実測値)
  質量
PC本体 2.64kg
ACアダプター 1160g

 

バッテリー駆動時間のチェック

MSI Vector GP68 HX 12Vのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は90Whと、ゲーミングノートにしては大きめの容量です。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、ある程度のバッテリー駆動が可能です。

ゲーム時は1時間ほどしか持ちませんが、ほとんどのゲーミングノートPCはこのくらいのバッテリー駆動時間です。またバッテリー駆動時はフレームレートも制限されるので、基本的に、使用するときはいつでもACアダプターをつないで使いましょう。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大10時間
(2) 動画再生時 7時間13分
(3) FF14ベンチ 1時間27分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

92万画素のWebカメラを液晶上部に搭載しており、画質は普通です。物理シャッターを搭載しており、プライバシーも安心です。また、顔認証システムにも対応しているので、Windows Helloを使用することができます。

Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に配置されており、音質は比較的良いです。ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

底面のスピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「バランス」と「究極のパフォーマンス」で計測しています。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モードの場合、CPU電力は、初動のターボブースト時を除くと48W~125Wの間を行き来しており安定しません。プロセッサーベースパワーが55WのCPUなので、CPU電力の平均値としては普通の数値かなと思います。このときのCPU温度はやや高めです。

「究極のパフォーマンス」モードにすると、CPU電力が128Wまで上がりますが、やはりCPU電力は安定しません。CPU温度も95℃前後と高めです。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。

「バランス」モードだとCPU温度は最も高くて93℃前後、GPU温度は最大で87℃と、高めの温度です。
「究極のパフォーマンス」モードの場合、冷却ファンが最大になり、CPU温度は80℃前後まで下がり、GPU温度は最大でも76℃前後で抑えられています。
「バランス」モードだと冷却ファンの騒音を抑えることができる分、内部温度が高くなってしまうので、音が気にならなければ、ゲームをする時は「究極のパフォーマンス」モードでもいいと思います。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はファンが動作していないとほぼ無音です。FF15ベンチマークを実行したときは、「バランス」モードだとファンは控えめに動作しますが、「究極のパフォーマンス」モードだとファンが最大で動作するため、かなり高い騒音値となります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (究極のパフォーマンス時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

ゲーム時はキーボード面の温度が上がりますが、パームレスト部の温度はそれほど変化しておらず、「WASD」キーの付近もそれほど高い温度にはなっていないので、ゲーム時でも不快感はなく、普通にゲームが楽しめると思います。

なお、「究極のパフォーマンス」にすると、ファンが高速回転するので、表面温度がやや下がります。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。

非常に性能が高いCPUと、GPUを搭載しているので、ゲーミングノートPCの中でも消費電力は高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MSI Vector GP68 HX 12Vの外観のチェックです。

筐体カラーはコスモスグレイとなっており、ハイクラスゲーミングノートにしてはシンプルなデザインです。キーボードのRGBライティングと、クリアなWASDキーがゲーミングらしさを演出しています。

 

天板にはドラゴンのエンブレムが刻印されてあり、重厚で高級感があります。

 

閉じた時の厚みは28.55mmと、ハイクラスなパーツを搭載している分、一般的なゲーミングノートと比較すると分厚いです。

 

インターフェイスは、以下のとおり、非常に充実しています。右側面にはUSB3.2 Type-A×2、映像出力とPD対応のUSB3.2 Gen2 Type-Cが搭載されています。

左側面には映像出力対応のThunderbolt 4 Type-C、SDカードリーダー、オーディオコンボジャックが搭載されています。

背面には2.5Gbpsの LANポート、HDMI、映像出力対応のUSB3.2 Gen2 Type-C、電源コネクタが搭載されています。

 

液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。ヒンジ部分の強度は高そうです。

 

底面です。底面から吸気し、2基の冷却ファンと6本のヒートパイプでCPUとGPUを冷却します。

 

ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られています。このシールを剥がすと、保証対象外となるためご注意下さい。

 

底面から吸気しやすいよう、ゴム足は高めになっています。

 

内部の熱は背面と左側面の2ヶ所から排気します。

 

ACアダプターは大型で重いです。

 

ACアダプターの容量は330Wです。

 

まとめ

以上が、MSI Vector GP68 HX 12Vのレビューです。

インテル第12世代「Core i9-12900HX」に、RTX 40シリーズ上位の「GeForce RTX 4080 Laptop GPU」を搭載した、ハイクラスゲーミングノートです。

GeForce RTX 4080 Laptop GPUの高性能グラフィックスを搭載している割には、35万円台からと価格を抑えた製品になっています。

価格を抑えている1つのポイントとして、前世代のCore i9-12900HXを搭載している点がありますが、十分高い性能で、CPUがボトルネックになってフレームレートが大きく下がるといったこともありません。

また、搭載されているGeForce RTX 4080 Laptopの最大グラフィックスパワーは175Wと高く設定されており、負荷の高い最新のゲームも、WQXGA(2560×1600)解像度、最高設定で快適に動作する性能です。

さらに、DLSSやフレーム生成によってパフォーマンスを飛躍的に向上させることができるので、レイトレーシングも高いフレームレートでプレイすることが可能です。

液晶には240Hzの超高リフレッシュレートに対応しており、ほとんどのゲームを残像感の少ない滑らかな映像で快適にプレイすることができます。

色域も当サイト計測で、DCI-P3カバー率98.0%と広く、クリエイティブな作業でも発揮できるでしょう。

 

RTX 4080搭載機種としては安い

MSI Vector GP68 HX 12V

特徴

  • GeForce RTX 4080のハイクラス性能
  • かなり高い性能の割には、安い
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