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GeForce RTX 4090 Laptop搭載のゲーミングノート、MSI Raider GE78 HXの実機レビュー

更新日:
CPU Core i9-13980HX
Core i9-13950HX
GPU GeForce RTX 4090
GeForce RTX 4080
メモリ 最大64GB DDR5-5600
ストレージ 最大4TB M.2 NVMe SSD
液晶サイズ 17インチ
液晶種類 WQXGA(2560×1600)
240Hz 非光沢
質量 約3.1kg
バッテリー 99Wh
価格[税込] 57万円台~
RTX 4090搭載の高級ゲーミングノート

MSI Raider GE78 HXは、ノート用グラフィックス最上位「GeForce RTX 4090 Laptop」に、最新のインテル第13世代Core HXシリーズを搭載した、最上級スペックのゲーミングノートPCです。

液晶には、16:10比率の高解像度、高色域、高リフレッシュレート液晶を搭載。

さらに6つのスピーカーを搭載し、最新のゲームも臨場感あるサウンド&高解像度&高フレームレートで快適にプレイすることができます。

公式ストアはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-13950HX、32GBメモリ、GeForce RTX 4090 Laptop、2TB M.2 NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「MSI Raider GE78 HXの特徴」のみお読みください。

 

MSI Raider GE78 HXの特徴

大きく性能が上がったGeForce RTX 40シリーズを搭載

MSI Raider GE78 HXは、発表されて間もないGeForce RTX 40シリーズを搭載しており、その中でも最上位の「GeForce RTX 4090 Laptop GPU」または「GeForce RTX 4080 Laptop GPU」のグラフィックスを搭載したモデルがあります。

最新の重いゲームでも、高いフレームレートでゲームをすることが可能です。

非常に高いグラフィック性能
ノートPC向け「GeForce RTX 4090とRTX 4080」の仕様比較
  GeForce RTX 4090 GeForce RTX 4080
CUDAコア数 9728 7424
ブーストクロック 1455 - 2040 MHz 1350 - 2280 MHz
GPU Subsystem Power (W) 80 - 150W 60 - 150W
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 16 GB 12 GB
メモリバス幅 256 bit 192 bit
DLSS3 対応
NVENCデュアルエンコード 対応
参照元:NVIDIA ノート向けGeForce RTXシリーズ

 

今回は、GeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載していますが、3DMark Time Spyのベンチマークスコアを、従来のGeForce RTX 30シリーズの最上位となるGeForce RTX 3080 Tiと比較すると、60%以上もスコアが伸びていました。

3DMark Time Spy - Graphics score
ノート用グラフィックスとの比較
RTX 4090 Laptop 21030
RTX 3080 Ti Laptop 12614
RTX 3080 Laptop 11552
RTX 3070 Ti Laptop 11262
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

デスクトップ用グラフィックスと比較しても、GeForce RTX 3080 Tiよりも高いスコアが出ていました。かなり高いスコアです。

3DMark Time Spy - Graphics score
デスクトップ用グラフィックスとの比較
RTX 4090 36298
RTX 4080 28098
RTX 4070 Ti 22597
RTX 4090 Laptop 21030
RTX 3080 Ti 18607
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

インテル第13世代Core HXシリーズを搭載

MSI Raider GE78 HXのCPUも、発表されたばかりのインテル第13世代Coreプロセッサーを搭載しています。しかも、その中でも最上位クラスの「Core i9-13980HX」または「Core i9-13950HX」を搭載しています。

インテル第13世代Core HXシリーズ搭載

 

今回は、この2つの中では性能が落ちるCore i9-13950HXを搭載しており、CINEBENCH R23のスコアは次のようになります。前回、Core i9-13980HXを搭載したゲーミングノートPCをレビューしましたが、それよりも高いスコアが出ていました。

CINEBENCH R23のスコア
マルチコア
Core i9-13950HX 29268
Core i9-13980HX 28398
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
Ryzen 9 6900HX 13638
シングルコア
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1918
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Ryzen 9 6900HX 1520
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

WQXGA+240Hzの超高リフレッシュレート液晶

MSI Raider GE78 HXのディスプレイは、17インチと大きいためゲームに没入しやすく、WQXGA(2560×1600)の高解像度であるため小さい物体や敵も見やすいです。また、240Hzの高リフレッシュレートに対応しており、動きの速い敵も視認しやすくエイムもしやすいです。さらに、100% DCI-P3の広色域なので、色鮮やかな映像でゲームを楽しめますし、クリエイティブワークにも使えます。 

「Daed Space」をプレイ

 

気分を盛り上げるRGBライティングでゲームをさらに楽しく

MSI Raider GE78 HXは、本体正面部分とキーボード、天板のロゴがRGBライティングに対応しています。本製品のRGBライティングはこれまでのMSIゲーミングノート中でも随一の美しさで、ゲーム中の気分も盛り上げてくれます。RGBライティングの設定は、プリインストールされているSteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」から行います。パターン点灯だけでなく、ゾーンごとに色の変更ができ、細かい調整が可能です。

美しいRGBイルミネーション

 

6つのスピーカーによる臨場感あふれるサウンド

MSI Raider GE78 HXでは、キーボードサイドに2 つのスピーカーと、側面に4つのウーファーが内蔵されており、音質も良いです。

高音が強めですが、6つのスピーカーによるサラウンドシステムにより、ゲームや映像コンテンツにおいて臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。最大音量が大きいので、高負荷時の冷却ファンにかき消されることもありません。

ただし、敵の足音を聴く場合が必要な場合は、ヘッドホンの着用をおすすめします。

6つのスピーカー搭載で「ホグワーツ・レガシー」を臨場感あるサウンドで楽しむ

 

ゲーム中もしっかり冷却して長時間安定動作

MSI Raider GE78 HXは、最上位のCPUとGPUを搭載している分、しっかりとした放熱性能が求められます。

本製品では、下の写真のように、底面から吸気し、側面・背面の4か所から排気する構造となっており、内部には、2基のファンと、6本のヒートパイプが配置されています。

ハイエンドのゲーミング性能なので、ゲーム時のCPU・GPUの温度は低くはありませんが、高いパフォーマンスを引き出しつつも、安定して動作するように、サーマルコントロールもしっかりしているようでした(詳細は「CPU温度のチェック」をご確認ください)。

長時間のゲームでも安心してプレイできると思います。

底面から吸気し、側面と背面から排気

 

各用途の快適度

MSI Raider GE78 HXの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面も見やすく、処理性能も非常に高く、Web閲覧、Office作業はもちろん快適です。
動画鑑賞 色鮮やかなディスプレイに、6つのスピーカーで臨場感のある動画鑑賞が可能です。
オンライン会議 マイク、スピーカー、ウェブカメラを備えており、問題なくZoomなどが使えます。
RAW現像
画像編集
○~◎ 比較的色域が広く、スペックも高いので、RAW現像や画像編集も快適です。ただし、Adobe RGBカバー率は100%無いため、DTP用途で使用する方はご注意下さい。
動画編集 スペックが非常に高く、動画編集も快適です。 
ゲーム 非常に高い性能のGeForce RTX 4090 Laptopに、240Hz対応の高解像度液晶を搭載し、ゲームも快適です。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

17型、WQXGA解像度、240Hzのハイリフレッシュレートの液晶を搭載しています。また、色域変換機能もついており、目的に応じた色域で作業やゲームをすることができます。

最大輝度は、当サイトの計測では406cd/m2と高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

本製品は、TRUE COLORのソフトウェアから、色域を変化させることが可能です。ウェブ閲覧時、画像編集時、動画編集時など、用途によって色域を変えられるので便利です。以下、いくつかのモードで計測したときの色域を掲載します。

MSI True Color
表示モード:sRGB
  カバー率
sRGB 96.1% 97.0%
表示モード:Display P3
  カバー率
Display P3 98.7% 99.1%
表示モード:Adobe RGB
  カバー率
Adobe RGB 91.4% 91.6%
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、青色の発色がやや強いことが分かります。実際に見てもやや青みが強く感じられますが、そこまで気になるほどではありません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みが低減されています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認しましたが、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約30msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少なくゲームに適した液晶だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240フレームを更新する240Hzの液晶で2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですので、一般的なノートPCより、残像は抑えられています。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.9mmです。ノートPCとしては、キーピッチ、キーストロークともに十分です。

日本語キー配列で、普通の打ちやすさのキーボードです。ゲームに使用することが多いWASDキーのみクリアになっており、LEDも目立つので、ゲーム中にいったん指を離しても、元のポジションに戻しやすいです。
テンキーは3列なので、「+」などの位置が変則的です。テンキーを無くしても良かったので、「半角/全角」の部分はもう少し大きいキーサイズが良かったです。

タッチパッドの表面はサラサラしていて、操作しやすいです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

バックライトが付いた、イルミネートキーボードです。SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」からキーごとに色を設定したり、数種類ある発光パターンから選ぶことができます。キーマクロも組むことができます。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

パフォーマンスのチェックです。

本製品は、「MSI Center」のアプリから、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「究極のパフォーマンス」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

また、「GPU Switch」機能については、外部GPUから直接映像ポートに出力する「ディスクリートモード」で計測を行っていますが、一部は、外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由で映像出力するMSHybridグラフィックスモード」で計測した結果も紹介しています。

さらに、動作モードの歯車マークからGPUコアクロックとVRAMクロックを200MHzまでオーバークロックが可能です。ただし、今回はオーバークロックはしていません。

「MSI Center」で動作モードを変更
「GPU Switch」の切り替えが可能
動作モードの歯車マークからGPUコアとVRAMのオーバークロックもできる

 

CPU

MSI Raider GE78 HXは、「Core i9-13980HX」または「Core i9-13950HX」を搭載することができます。

今回は「Core i9-13950HX」を搭載していますが、旧世代のCore i9-12950HXよりも、35%も高いスコアが出ていました。

また、他機種で計測した「Core i9-13980HX」よりも高いスコアでした。その代わり、CPU温度は高めです(CPU温度については後述します)。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-13950HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13950HX 29268 [究極のパフォーマンス]
27983 [バランス]
Core i9-13980HX 28398
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
Core i7-12650H 14527
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 9 6900HX 13638
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Core i5-12450H 10260
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 5 5600H 9255
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097 [究極のパフォーマンス]
2092 [バランス]
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1918
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1762
Core i5-12500H 1727
Core i7-1280P 1664
Core i5-12450H 1663
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 9 6900HX 1520
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600H 1354
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

グラフィックスは、「GeForce RTX 4090 Laptop」または「GeForce RTX 4090 Laptop」を搭載しています。

今回は、上位の「GeForce RTX 4090 Laptop」を搭載しており、メーカーの設定する最大グラフィックスパワーは175Wでした。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

3DMark のベンチマークの結果は以下のとおりで、従来のGeForce RTX 30シリーズと比較すると、かなりスコアが高くなっています。GeForce RTX 3080 Tiと比較すると、70%以上もスコアが上昇しています。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
MSHybridグラフィックモード
ディスクリートグラフィックモード
GeForce RTX 4090 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 16GB 175W 21897 [ディスクリート・パフォーマンス]
21413 [MSHybrid・パフォーマンス]
20916 [ディスクリート・バランス]
20438 [MSHybrid・バランス]
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark -Speed Way-
~ グラフィックス性能の評価 ~
MSHybridグラフィックモード
ディスクリートグラフィックモード

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4090 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロックなどに変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、2TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しています。アクセス速度も高速で、容量も十分です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
2TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD RAID0 11330
PCIe Gen4 SSD 7000
6411
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットの速度については、普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。

他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。なお、ここでは、動作モードは「究極のパフォーマンス」モード、GPUモードは「ディスクリートグラフィックスモード」でフレームレートを計測しています。

MSI Raider GE78 HXの液晶は16:10のWQXGA(2560×1600)となっていますが、他のグラフィックスと比較するため、フルHD(1920×1080)でも計測しています。また、「FORSPOKEN」のベンチマークでは、ノート用グラフィックスのデータが少ないので、デスクトップ用グラフィックスと比較しています。

最新のRTX 40シリーズ最上位グラフィックスを搭載しているので、どのゲームもトップクラスのスコアです。発売されたばかりの「ホグワーツ・レガシー」や「Dead Space」、「FORSPOKEN」などの最新のゲームでも、2560x1600解像度で60 fps以上の高いフレームレートで快適にプレイが可能です。DLSS機能を併用することでさらにフレームレートを底上げすることもできます。

PUBGやAPEX、オーバーウォッチ2などのeスポーツタイトルでは、2560x1600解像度でも平均240 fps以上となっており、240Hzの超高リフレッシュレート活かし、快適にゲームができます。

最新のアップデートにより重くなったフォートナイトでは、設定を下げる必要があるものの、そうすることで高いフレームレートを維持しています。

いずれもデスクトップのハイエンドクラス並のスコアで、ノート用グラフィックスとは思えないパフォーマンスです。今後発売される最新のゲームも、最高設定&高解像度&高フレームレートで快適にプレイができるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 128 fps
2560x1600 96 fps(123 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
重い部類のゲーム
Dead Space(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 146 fps(190 fps)
2560x1600 100 fps(150 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 110 fps(139 fps)
2560x1600 81 fps(119 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
他のノート用GPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
105 fps
デスクトップ用GPUとの比較(1920×1080、最高)
デスクトップ用RTX 4090   159 fps
デスクトップ用RTX 4080   127 fps
RTX 4090 Laptop 175W 110 fps
デスクトップ用RTX 4070 Ti   106 fps
デスクトップ用RTX 3080 Ti   91 fps
デスクトップ用RTX 3080   77 fps
デスクトップ用RTX 3070 Ti   57 fps
デスクトップ用RTX 3070   50 fps
「FORSPOKEN」のベンチマークはデスクトップ用GPUのデータしかないのでデスクトップと比較
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 136 fps
2560x1600 100 fps(123 fps)
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
133 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 3070Ti 150W 77 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 エクストリーム 168 fps
2560x1600 145 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
168 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 100 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3070 140W 99 fps
RTX 3070Ti 150W 99 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 96 fps
RTX 3080Ti 175W 94 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 192 fps
2560x1440 159 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 192 fps
176 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080Ti 175W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 3070Ti 150W 117 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 117 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3070Ti 130W 103 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 46121 / 163 fps
2560x1600 37180 / 145 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
161 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3070Ti 150W 102 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 217 fps
2560x1600 178 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
215 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3080Ti 175W 148 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 134 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 3070Ti 150W 126 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 217 fps
2560x1600 178 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
217 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 162 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070Ti 150W 152 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 150 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 75W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン1]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときの平均フレームレートを掲載しました。

DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1200 208 fps
115 fps
最高 76 fps
2560x1600 198 fps
85 fps
最高 55 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1200 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
352 fps
2560x1600 322 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1200 ウルトラ 342 fps
2560x1600 326 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1200 高設定 298 fps
2560x1600 275 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
オーバーウォッチ2(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1200 エピック 320 fps
2560x1600 252 fps
※カスタムマッチで計測

 

レイトレーシングとDLSS3のベンチマーク

「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用したGeForce RTX 40シリーズでは、第4世代「Tensorコア」とフレーム生成技術が追加された「DLSS3」機能を利用することができます。

対応したタイトルであれば、DLSS機能を有効にした上で「フレーム生成」を有効にすることで、さらにフレームレートの底上げが可能となります。

下記の表はレイトレーシング環境、DLSSオフ、DLSS2、DLSS3の平均フレームレート比較です。フレーム生成技術が追加された「DLSS3」では、フレームレートが最大3倍向上します。

ノートPCでは負荷が重過ぎて60 fps以上でのプレイは厳しいと言われていたタイトルも、「GeForce RTX 4090 Laptop」+「DLSS3」なら高いフレームレートで快適にプレイすることが可能です。

重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 レイトレ:最高 85 fps 106 fps 188 fps
2560x1600 56 fps 98 fps 140 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 レイトレ:ウルトラ 71 fps 103 fps 171 fps
2560x1600 42 fps 86 fps 134 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効
重い部類のゲーム
ウィッチャー3 ワイルドハント(Next-Gen Update)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 RT:ウルトラ 68 fps 90 fps 150 fps
2560x1600 44 fps 71 fps 112 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでも、動作モードはすべて「究極のパフォーマンス」モード、GPUモードはすべて「ディスクリートグラフィックスモード」で計測しています。HXシリーズ上位のCore i9-13950HXにGeForce RTX 4090 Laptopを搭載しているだけあって、いずれのクリエイターソフトもトップクラスのパフォーマンスでした。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Core i9-13950HXでの書き出しは37秒と非常に高速で、RTX 4090 LaptopによるGPU支援を使った書き出しでは29秒と非常に速いです。

Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
29秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
30秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13950HX 37秒
Core i9-13980HX 40秒
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
48秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i7-12700H 64秒
Core i5-12500H 69秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
74秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 9 6900HX 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Pro、4K動画の書き出しでも、2分50秒と非常に速いです。VRAMも16GBと多く、動画編集にも適しています。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分50秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
4分08秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Arc A370M
9分52秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間はこちらです。こちらも非常に高速です。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)

DaVinci Resolove Studio 18による、「AV1 NVIDIA」での書き出し時間はこちらです。こちらも書き出し時間は高速です。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分35秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分52秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
5分31秒 (AV1 Intel)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。こちらも、非常に速いエンコード速度です。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

Blender Benchmarkは、スコアが高すぎてランク外となってしまいました。

GeForce RTX 4090 Laptop

デスクトップ用ハイエンドグラフィックスと比較しても非常に高いスコアです。RTX 4070 Tiよりも高いスコアでした。

Blender Benchmark Score
RTX 4090 12494
RTX 4080 9393
RTX 4090 Laptop 7917
RTX 4070 Ti 7321
RTX 3090 6239
RTX 3080 Ti 6154
RTX 3080 5212
SPECviewperf 2020

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約3.1kg」と記載されています。3kgを超えると、手持ちの計測器では測れないので、ACアダプターのみ実測値のみ下に掲載します。本体だけでも重く、ACアダプターも大型で重いので、外に持ち運んでの使用には適していません。

本製品の質量(ACアダプターのみ実測値)
  質量
PC本体
ACアダプター 1434g

 

バッテリー駆動時間のチェック

MSI Raider GE78 HXのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、メーカーサイトによると99Whと大きめの容量でした。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。電力消費の大きい最上位のパーツを搭載していることもあり、バッテリー駆動時間はあまり長くはありません。動画再生のような負荷の軽い作業であれば数時間程度のバッテリー駆動が可能ですが、ゲーム時はACアダプターを接続して使用した方がいいです。また、ACアダプターに接続しないとフレームレートが制限されて、カクついた動きになります。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0
(2) 動画再生時 3時間45分
(3) FF14ベンチ 1時間46分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

FHD画質のWebカメラを液晶上部に搭載しており、画質は普通です。ウェブカメラを物理的に隠すシャッターも搭載されており、プライバシーも安心です。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

前述の通り、キーボードサイドに2つのスピーカーと、側面に4つのウーファーが内蔵されています。6つのスピーカーによるサラウンドシステムにより、ゲームや映像コンテンツにおいて臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。ただし、高音が強めに出ており、好みが分かれると思います。

ノートPC基準で点数をつけると、音質は10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

6つのスピーカー内蔵

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「バランス」と「究極のパフォーマンス」で計測しています。GPUモードはすべて「ディスクリートグラフィックスモード」で計測しています。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モードの場合、CPU電力は、初動のターボブースト時を除くと115W前後で推移しています。CPU温度は、CPU電力が落ち着いた後は、95℃前後となっています。

「究極のパフォーマンス」モードでは、CPU電力が125W前後と高めで推移しており、CPU温度も96℃前後と高い温度です。

どちらのモードもCPU温度は高めです。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。

「バランス」モードだとCPU温度は88℃前後、GPU温度は最大で82℃前後です。
「究極のパフォーマンス」モードの場合、冷却ファンが最大になり、CPU温度は92℃前後と高い温度ですが、GPU温度は76℃前後で抑えられています。
どちらも、CPU温度が高めですが、問題ない範囲だと思います。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はファンが動作しているとそこそこ音がします。FF15ベンチマークを実行したときは、「バランス」モードだとファンは控えめに動作しますが、「究極のパフォーマンス」モードだとファンが最大で動作するため、かなり高めの騒音値となります。60dBは過去のゲーミングノートの中でもトップクラスの騒音値です。デフォルトのバランスモードでゲームをしたほうが良いと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (究極のパフォーマンス時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

。ゲーム時はキーボード面の温度が上がりますが、「バランス」モードより、「究極のパフォーマンス」モードの方がファンの回転数がアップするため、表面温度が少し低めになっています。

なお、ボディが大きめなこともあり、キーボード面の温度が上がっても、パームレスト部の温度はそれほど変化していません。「WASD」キーの付近もそれほど高い温度にはなっておらず、ゲーム時でも不快感はなく、普通にゲームが楽しめると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。ここではRGBイルミネーションはオフ、GPUはディスクリートモードで計測しています。

CPUとGPUに最上位のパーツを搭載しているので、ゲーミングノートPCとしては全体的に高い消費電力です。「バランス」モードでは消費電力は抑えられていますが、「究極のパフォーマンス」では300Wを超えます。RGBイルミネーションをオンにするとさらに消費電力は上がります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MSI Raider GE78 HXの外観のチェックです。

ブラックを基調とした外観で、正面とキーボードのLEDがゲーミングらしさを際立たせています。スーパーカーの様なデザインで、どこを切り取っても高品質でかっこいい高級感のあるゲーミングノートです

 

天板です。LEDが点灯するエンブレムは、高級感があります。

 

閉じた時の厚みは23mmと、一般的なゲーミングノートと比較すると分厚いですが、ハイエンドなパーツを搭載している割には薄型です。

 

インターフェイスは、以下のとおりです。右側面にはType-AのUSB3.2 Gen2が2ポート、Type-CのUSB3.2 Gen2(映像出力、本機への給電をサポート)が1ポート搭載されています。左側面にはSDカードリーダー、Thunderbolt 4ポートが搭載されています。背面には2.5G LANポート、HDMI、Type-CのUSB3.2 Gen2(映像出力)、DC-inが搭載されています。

 

液晶の開く最大の角度はご覧の通りです。ヒンジは堅固な作りで、液晶が揺れたりする心配もありません。

 

底面には、吸気口があります。

 

ACアダプターは大型で厚みがあり、重いです。

 

電源コネクタは背面に配置されており、排気口を避けて接続することができます。

 

ACアダプターの容量は330Wです。

 

まとめ

以上が、MSI Raider GE78 HXのレビューです。

インテル第13世代HXシリーズ「Core i9-13950HX」の性能は非常に高く、ノートPC向けの最上位グラフィックス「GeForce RTX 4090 Laptop」はデスクトップ用ハイエンドグラフィックスと比較しても謙遜のないパワーです。

最新のゲームも最高設定&高解像度&高フレームレートで快適に動作し、DLSSと併用することで負荷の重いレイトレーシング環境でも高いパフォーマンスを発揮します。eスポーツタイトルでは平均240 fpsで優位にプレイすることができます。

液晶の解像度が高く、色域も広く、写真の現像やエンコード時間も高速なので、クリエイティブな作業も快適に行うことができます。

最もパフォーマンスの出る「究極のパフォーマンス」モードだと、高負荷時の騒音と消費電力が気になりますが、「バランス」モードなら問題ないでしょう。

ハイエンドで高い品質のゲーミングノートをお探しのコアゲーマー、クリエイターの方におすすめの一台です。

 

RTX 4090搭載の高級ゲーミングノート

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