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GeForce RTX 4050搭載のゲーミングノートPC、MSI Katana 15 B13Vの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-13620H
GPU GeForce RTX 4050
メモリ 32GB DDR5-5200
ストレージ 1TB SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 144Hz 非光沢
質量 約2.25kg
バッテリー 最大6時間(53.5Wh)
価格[税込] 23万円台~
RTX 4050の性能が思ったより高い

MSI Katana 15 B13Vは、最新世代のノート用グラフィックス「GeForce RTX 4050 Laptop」に、インテル第13世代Core i7-13620Hを搭載したゲーミングノートPCです。

グラフィックスは、GeForce RTX 40シリーズの中ではエントリークラスに位置しますが、従来世代のGeforce RTX 3060と同等またはそれ以上の性能を有しています。また、対応したゲームであれば、DLSSやフレーム生成技術によって、AAAタイトルも高い設定で快適にプレイすることができます。

ディスプレイの色域は狭いです。

公式ストアはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-13620H、32GBメモリ、GeForce RTX 4050 Laptop、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「MSI Katana 15 B13Vの特徴」のみお読みください。

 

MSI Katana 15 B13Vの特徴

ミドルクラス並のパフォーマンス!RTX 4050 Laptopを搭載

Katana 15 B13Vは、最新世代のノート用グラフィックス「GeForce RTX 4050 Laptop」を搭載しています。

GeForce RTX 40シリーズの中ではエントリークラスに位置しますが、前世代のRTX 30シリーズと比較すると、ミドルクラス並のパフォーマンスを有しています。グラフィックメモリには6GBを搭載し、負荷の高いゲームも高い設定で快適に動作する性能です。

さらに、対応したゲームなら、DLSSとRTX 40シリーズの目玉機能である「フレーム生成技術」と併用することで、飛躍的にフレームレートを向上させることができ、ホグワーツ・レガシー」のような負荷の重いAAAタイトルも高い設定で快適にプレイすることができます。

「ホグワーツ・レガシー」も高い設定でプレイできる
ノートPC向け「GeForce RTX 4070/RTX 4060/RTX 4050」の仕様比較
  RTX 4070 RTX 4060 RTX 4050
CUDAコア数 4608 3072 2560
ブーストクロック 1230 - 2175 MHz 1470 - 2370 MHz 1605 - 2370 MHz
GPU Subsystem Power (W) 35 - 115W
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8 GB 6 GB
メモリバス幅 128 bit 96 bit
DLSS3 対応
NVENCデュアルエンコード 未対応
参照元:NVIDIA ノート向けGeForce RTXシリーズ

 

3DMark Time Spyのベンチマークスコアを、従来のGeForce RTX 30シリーズの最下位クラスとなる
GeForce RTX 3050と比較すると、65%以上もスコアが伸びていました。また、ミドルクラスである
RTX 3060と同等のスコアとなります。

3DMark Time Spy - Graphics score
RTX 4090 Laptop 21897
RTX 3080 Ti Laptop 12614
RTX 3080 Laptop 11552
RTX 3070 Ti Laptop 11262
RTX 3070 Laptop 11015
RTX 4050 Laptop 8469
RTX 3060 Laptop 8302
RTX 3050 Ti Laptop 6063
RTX 3050 Laptop 5102

 

インテル第13世代Core i7 HXシリーズを搭載

Katana 15 B13Vは、最新世代のインテル第13世代Coreプロセッサー「Core i7-13620H」を搭載しています。

インテル第13世代Core HXシリーズ搭載

 

「Core i7-13620H」は、インテル第13世代の「Core HXシリーズ」ほどのインパクトはなく、大分見劣りはするものの、Core i7-12700Hと同等程度のスコアは出ており、ゲーミングノート用としては十分な性能です。

CINEBENCH R23のスコア(マルチコア)
Core i9-13950HX 29268
Core i9-13980HX 28398
Core i9-12950HX 21617
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 9 6900HX 13638

 

144Hzの高リフレッシュレート液晶搭載

MSI Katana 15 B13Vは、15.6型のFHD解像度、144Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載しています。1秒間に最大144回映像を書き換えるので、通常の液晶よりも滑らかな映像でゲームをプレイすることができます。特に、動きの速いアクションゲームや、FPSでは敵を発見したり、エイムを素早く行ったりする点で優位となります。

144Hzの高リフレッシュレート液晶搭載

 

映像出力ポートは右側面に

本製品の映像出力ポート(HDMIおよびUSB-C)は右側面にあります。外部モニターへ接続すると、マウス操作の邪魔になります。これらのポートは、背面か左側面にあると良かったです。

 

各用途の快適度

MSI Katana 15 B13Vの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックでサクサク動くでしょう。
動画鑑賞 液晶の色域は広くありませんが、普通に動画鑑賞できます。スピーカー音も悪くありません。
オンライン会議 マイク、スピーカー、ウェブカメラを備えており、問題なくZoomなどが使えます。
RAW現像
画像編集
CPU性能はとても高いです。ただし、ディスプレイの色域が狭いので、画像編集には向いていません。色域広めの外部ディスプレイを接続すれば、この用途にも使えると思います。
動画編集 高性能CPU&グラフィックスを搭載し編集作業が快適です。ただし、液晶の色域が狭いので色調整をする方には適していません。 
ゲーム 新世代グラフィックスRTX 4050に、144Hzの高リフレッシュレートを搭載しています。FHD解像度なら画質を調整することで、ほとんどのゲームが快適に動作します。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

15.6型、FHD解像度、144Hzのハイリフレッシュレートの液晶を搭載しています。

最大輝度は、当サイトの計測では259cd/m2と低めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は67.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線になっているので、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

どの輝度でも、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約40msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ない方だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144フレームを更新する144Hzの液晶で3フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですので、一般的なノートPCより、残像は抑えられています。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.9mmです。いずれも標準的な数値で、普通の打ちやすさです。

ゲームに使用することが多いWASDキーのみクリアになっており、LEDによって光るので、ゲーム中にいったん指を離しても、元の位置に戻しやすいです。
テンキーも搭載していますが、3列なので、「+」などの位置が普通のテンキーとは異なり、見ないで打ちにくいです。

タッチパッドの表面はツルツルしていて、皮脂や汗などで引っ掛かりやすいです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードには4ゾーンのRGBバックライトが搭載されています。明るさは4段階で調節できます。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

パフォーマンスのチェックです。

本製品は、「MSI Center」のアプリから、動作モードを変更することができます。

ここでは、デフォルトの「バランス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「究極のパフォーマンス」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

また、「GPU Switch」機能については、「ディスクリートグラフィックスモード」で計測を行っています。

GPUコアクロックとVRAMクロックをオーバークロックすることも可能ですが、今回はオーバークロックはしていません。

「MSI Center」で動作モードを変更
「GPU Switch」の切り替えが可能
GPUコアとVRAMのオーバークロックもできる

 

CPU

MSI Katana 15 B13Vは、インテル第13世代「Core i7-13620H」を搭載しています。ベンチマークの結果は、以下の通りです。

ミドルクラスのゲーミングノートPCとしては、十分な性能だと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-13620H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-13620H 15109 [究極のパフォーマンス]
14184 [バランス]
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718 [究極のパフォーマンス]
1696 [バランス]
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Ryzen 7 7735HS 1538
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリには、DDR5-5200メモリを搭載しています。メモリ帯域はそこそこ広めでした。なお、メモリはスロットメモリなので、換装することがができます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
46.65GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスは、GeForce RTX 40シリーズの中ではエントリークラスに位置する「GeForce RTX 4050 Laptop」を搭載しています。最大グラフィックスパワーは105Wでした。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。前世代のGeForce RTX 3050と比較すると、65%以上もスコアが高くなっています。GeForce RTX 30シリーズのミドルクラス並の性能です。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 16GB 175W 21897
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 4050 6GB 105W 8469 [究極のパフォーマンス]
8223 [バランス]
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark -Speed Way-
~ グラフィックス性能の評価 ~

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4050 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロックなどに変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しています。アクセス速度も高速で、容量も十分です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
4693
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。

他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。なお、ここでは、動作モードは「究極のパフォーマンス」モード、GPUモードは「ディスクリートグラフィックスモード」でフレームレートを計測しています。

「GeForce RTX 4050 Laptop」は、GeForce RTX 3060と同等もしくはそれ以上のフレームレートが出ています。

VRAMも6GB搭載しており、FHD解像度なら、負荷の重い「ホグワーツ・レガシー」のようなAAAタイトルも、高い設定でプレイすることができます。さらに、DLSS機能によりフレームレートを底上げすることができるので、ほとんどのゲームが快適に動作するでしょう。

APEXやオーバーウォッチ2などのeスポーツタイトルでは、設定を落とすことなく、高いフレームレートで動作し、144Hzの高リフレッシュレートを十分に発揮した上で、優位なプレイが可能です。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 92 fps
62 fps(73 fps)
最高 50 fps(65 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 125 fps
59 fps(86 fps)
最高 41 fps(57 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
他のノート用GPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 122 fps
93 fps
ウルトラ 77 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 3070Ti 150W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 195 fps
最高 99 fps
エクストリーム 61 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 100 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3070 140W 99 fps
RTX 3070Ti 150W 99 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 96 fps
RTX 3080Ti 175W 94 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 152 fps
標準品質 121 fps
高品質 84 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 192 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080Ti 175W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 3070Ti 150W 117 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 117 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3070Ti 130W 103 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 149 fps
113 fps
最高 94 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3070Ti 150W 102 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 174 fps
129 fps
最高 110 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3080Ti 175W 148 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 134 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 3070Ti 150W 126 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 110 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 202 fps
163 fps
最高 134 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 162 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070Ti 150W 152 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 150 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 134 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 75W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン1]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときの平均フレームレートを掲載しました。

DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 188 fps
75 fps
最高 38 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
280 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 320 fps
287 fps
ウルトラ 249 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 292 fps
143 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
オーバーウォッチ2(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 380 fps
297 fps
エピック 200 fps
※カスタムマッチで計測

 

レイトレーシングとDLSS3のベンチマーク

「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用したGeForce RTX 40シリーズでは、第4世代「Tensorコア」とフレーム生成技術が追加された「DLSS3」機能を利用することができます。

対応したタイトルであれば、DLSS機能を有効にした上で「フレーム生成」を有効にすることで、飛躍的にフレームレートを向上させることが可能です。

下記の表はレイトレーシング環境、DLSSオフ、DLSS2、DLSS3の平均フレームレート比較です。フレーム生成技術が追加された「DLSS3」では、フレームレートが最大3倍向上します。「GeForce RTX 4050 Laptop」では、VRAM 6GBと少なくはないグラフィックスメモリを搭載していますが、レイトレーシング環境では足りない事もあり、レイトレーシング強度を低設定で計測しています。

下記の通り、エントリークラスの「GeForce RTX 4050 Laptop」でも、対応したゲームなら、DLSS3のフレーム生成技術により、高いフレームレートで快適にプレイが可能です。

重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 レイトレ:低 37 fps 48 fps 70 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 レイトレ:低 71 fps 103 fps 171 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効
重い部類のゲーム
ウィッチャー3 ワイルドハント(Next-Gen Update)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 RT 36 fps 52 fps 82 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでも、動作モードはすべて「究極のパフォーマンス」モード、GPUモードはすべて「ディスクリートグラフィックスモード」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

RAW現像時間では、CPUによる書き出し、GPUによる書き出しどちらも65秒と同じ結果でした。まずまずの書き出し速度だと思います。

Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
29秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
30秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13950HX 37秒
Core i9-13980HX 40秒
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
48秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i7-12700H 64秒
Core i7-13620H
65秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
65秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H 69秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
74秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 9 6900HX 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Pro、4K動画の書き出しでは、4分11秒とそこそこの速さです。VRAMも6GBあり、動画編集も可能です。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分50秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
4分08秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Arc A370M
9分52秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間はこちらです。こちらは最新世代GPUだけあって高速でした。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)

DaVinci Resolove Studio 18による、「AV1 NVIDIA」での書き出し時間はこちらです。こちらも書き出し時間は高速です。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分35秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分52秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分33秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
5分31秒 (AV1 Intel)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。こちらも、非常に速いエンコード速度です。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-13620H 7分36秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
NMKD Stable Diffusion GUI 1.9.1によるAIイラスト生成時間

NMKD Stable Diffusion GUIによるAIイラスト生成時間は下表の通りです。データが少ないためデスクトップ用GPUと比較しています。生成時間は1枚あたり約21秒でした。

Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4090
48秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4080
64秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4070 Ti
77秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3090
79秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3080
87秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3070
117秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3060
166秒
Core i7-13620H/32GB
GeForce RTX 4050 Laptop
209秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3050
242秒
※モデルとVAEはデフォルトの「sd-v1-5-fp16」、「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」を使用
※プロンプト(呪文)は内容や長さによって生成時間にそれほど影響がないため「Cat」のみ
※ステップ数は100、10枚のイラストを生成し、3回計測して最も速かった時間で比較
 :RTX 4090で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4050 Laptop
Blender Benchmark Score
RTX 4090 (175W) 175W 7917
RTX 4050 (105W) 105W 2775
SPECviewperf 2020

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「2.25kg」と記載されており、当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値とほぼ同じでした。15インチクラスのゲーミングノートPCとしては、そこまで軽くはありません。ACアダプターも薄型です。

本製品の質量(ACアダプターのみ実測値)
  質量
PC本体 2.29kg
ACアダプター 740g

 

バッテリー駆動時間のチェック

MSI Katana 15 B13Vのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、メーカーサイトによると53.5Whと普通の容量でした。

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、ある程度のバッテリー駆動が可能です。

ただし、ゲーム時は、ACアダプターに接続しないとフレームレートが制限されて、カクついた動きになるので、ACアダプターに接続しながら使うことを推奨します。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大6時間
(2) 動画再生時 5時間36分
(3) FF14ベンチ 1時間57分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

HD画質のWebカメラを液晶上部に搭載しており、画質は普通です。物理シャッターはありません。また、IRカメラも非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用することができません。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に配置されていますが、横に傾けられているので音の広がりが良いです。音質は、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

底面のスピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「バランス」と「究極のパフォーマンス」で計測しています。GPUモードはすべて「ディスクリートグラフィックスモード」で計測しています。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モードの場合、CPU電力は、初動のターボブースト時を除くと61W前後で推移しています。CPU温度は、CPU電力が落ち着いた後は、91℃前後となっています。

「究極のパフォーマンス」モードでは、CPU電力が74W前後で推移しており、CPU温度は96℃前後と高い温度です。

どちらのモードもCPU温度は高めです。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。

「バランス」モードだとCPU温度は94℃前後、GPU温度は最大で87℃前後と高い温度です。
「究極のパフォーマンス」モードの場合、冷却ファンが最大になり、CPU温度は84℃前後まで下がり、GPU温度は76℃前後で抑えられています。
「バランス」モードだと冷却ファンの騒音を抑えることができる分、内部温度が高くなってしまうので、ゲームをする時は「究極のパフォーマンス」モードでもいいと思います。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はファンが動作していないとほぼ無音です。FF15ベンチマークを実行したときは、「バランス」モードだとファンは控えめに動作しますが、「究極のパフォーマンス」モードだとファンが最大で動作するため、高めの騒音値となります。ただ、ゲーミングノートとしては普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (究極のパフォーマンス時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

。ゲーム時はキーボード面の温度が上がりますが、「バランス」モードより、「究極のパフォーマンス」モードの方がファンの回転数がアップするため、表面温度が少し低めになっています。

キーボード面の温度が上がっても、パームレスト部の温度はそれほど変化しておらず、「WASD」キーの付近もそれほど高い温度にはなっていないので、ゲーム時でも不快感はなく、普通にゲームが楽しめると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。ここではキーボードバックライトはオフ、GPUはディスクリートモードで計測しています。

高性能なパーツを搭載しているので、ゲームなどの高負荷時には消費電力が上がりますが、ゲーミングノートPCとしては、普通の消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MSI Katana 15 B13Vの外観のチェックです。

ブラックを基調としたシンプルな外観で、製品名に「Katana」と入っている通り、日本刀をイメージしたデザインとなっています。

 

天板には、マットな仕様のMSIのドラゴンマークが入っています。

 

閉じた時の厚みは24.9mmと、ゲーミングノートとしては普通の厚みです。

 

インターフェイスは、以下のとおりです。右側面には1Gbpsの LANポート、HDMI、映像出力対応のUSB3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A、オーディオコンボジャックが搭載されています。

左側面にはDC-in、USB3.2 Gen1 Type-A、USB2.0 Type-Aが搭載されています。

 

液晶面は180度開き、フラットになります。角度の調整がしやすいです。

 

底面です。吸気しやすいようになっています。今回、貸出機だったため、ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られていませんでしたが、製品版では貼られています。

 

底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。2基の冷却ファンと、6本ヒートパイプで3方向から排気することで、CPUとGPUを冷却しています。

 

搭載されているM.2 SSDです。メーカーは不明です。他の空きスロットは見当たりませんでした。

 

メモリスロットが2つあり、メモリの換装が可能です(メモリの換装は自己責任となります)。

 

ACアダプターは薄型で持ち運びしやすいサイズだと思います。

 

電源コネクタは側面に配置されており、排気口を避けて接続することができます。

 

ACアダプターの容量は240Wです。
⇒今回サンプル機だったので240Wでしたが、国内正規販売品は200Wとなるそうです。

 

まとめ

以上が、MSI Katana 15 B13Vのレビューです。

最新のインテル第13世代Core i7 HXシリーズ「Core i7-13620H」に、ノート用グラフィックス「GeForce RTX 4050 Laptop」を搭載した、高性能なゲーミングノートPCです。

グラフィックスはGeForce RTX 40シリーズの中でも下位クラスに位置しますが、GeForce RTX 3060と同等またはそれ以上の性能で、FHD解像度であればほとんどのゲームが高いグラフィック設定で快適にゲームをプレイできます。

さらに対応したゲームであれば、DLSSやフレームレート生成技術により、フレームレートを向上させることができるので、今後発売されるゲームにおいても、困ることはほぼないでしょう。

VRAMも6GBを搭載しており、軽いレイトレーシングや動画編集作業も可能です。また、144 Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載しているので、動きの速いゲームやシューティングにおいて、高フレームレートかつ滑らかな映像で優位にプレイが可能です。

ただ、コストを抑えるためだと思いますが、液晶の色域が狭く、クリエイティブ目的には向いていません。

 

RTX 4050の性能が思ったより高い

MSI Katana 15 B13V

特徴

  • 最新のRTX 4050 Laptopの性能が思ったより高い
  • 第13世代のCore i7-13620Hを搭載
  • 144Hzの高リフレッシュレート液晶で滑らかな映像

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