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GeForce RTX 4060搭載のゲーミングノートPC、MSI Cyborg 15 A12Vの実機レビュー
CPU | Core i5-12450H Core i7-12650H |
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GPU | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16GB DDR5-4800 |
ストレージ | 512GB / 1TB SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 144Hz 非光沢 |
質量 | 約1.98kg |
バッテリー | 最大9時間(53.5Wh) |
価格[税込] | 19万円台~ |
MSI Cyborg 15 A12Vは、最新世代の「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載したゲーミングノートPCです。
最大グラフィックスパワーは低めに設定されているものの、軽めのeスポーツタイトルから中程度の重さのゲームなら、高いフレームレートでゲームが動作し、重いゲームもDLSSとフレーム生成により、60 fps以上で快適にゲームをプレイすることができます。
ボディは薄型・軽量で、持ち運びにも便利です。
もちろん、液晶には144Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載しています。ただし、色域は狭いので、クリエイティブワーク向きではありません。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-12650H、16GBメモリ、GeForce RTX 4060 Laptop 8GB、512GB SSD
目次
お忙しい方は、「MSI Cyborg 15 A12Vの特徴」のみお読みください。
MSI Cyborg 15 A12Vの特徴
新世代ミドルクラスのGeForce RTX 4060 Laptopを搭載
MSI Cyborg 15 A12Vは、最新世代のノート用グラフィックス「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載しています。
GeForce RTX 40シリーズの中ではミドルクラスに位置しますが、本製品では最大グラフィックスパワーは45Wと低く設定されており、パフォーマンスは抑えられています。
それでも、最新世代のグラフィックスだけあって、最大グラフィックスパワー45Wにしてはパフォーマンスは高めです。また、GeForce RTX 40シリーズの強みでもあるDLSSやフレーム生成によってフレームレートを底上げすることもできます。
3DMark Time Spyのベンチマークスコアは、最大グラフィックスパワー105WのGeForce RTX 4050 Laptopより低いものの、前世代の75WのGeForce RTX 3060よりは高いスコアが出ています。
144Hzの高リフレッシュレート液晶搭載
MSI Cyborg 15 A12Vは、144Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載しています。1秒間に最大144回映像を書き換えるので、通常の液晶よりも滑らかな映像でゲームをプレイすることができます。特に、動きの速いアクションゲームや、FPSでは敵を発見したり、エイムを素早く行ったりする点で優位となります。
冷却ファンは1つのみ
通常、ゲーミングノートPCは、冷却ファンを2つ搭載していますが、本製品は、冷却ファンは1つのみです。そのため、冷却性能はやや落ちますが、前述の通り、グラフィックスの最大グラフィックスパワーが45Wと低く設定されていることもあり、ゲーム中のCPU/GPU温度は、問題ない範囲に収まっていました。
ミドルクラスなのに薄型&軽量
MSI Cyborg 15 A12Vは、ミドルクラスの「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載したゲーミングノートにしては、薄さ22.9mm、質量1.98kgと薄型&軽量です。出張先にゲーミングノートPCを持って行きたい方などにちょうどいいでしょう。
各用途の快適度
MSI Cyborg 15 A12Vの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックでサクサク動くでしょう。 |
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動画鑑賞 | ○ | 液晶の色域が狭いので、色鮮やかさに欠けますが、問題なく動画鑑賞できます。スピーカー音も悪くありません。 |
オンライン会議 | ○ | マイク、スピーカー、ウェブカメラを備えており、問題なくZoomなどが使えます。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | CPU性能は高いです。ただし、ディスプレイの色域が狭いので、画像編集には向いていません。色域が広めの外部ディスプレイを接続すれば、この用途にも使えると思います。 |
動画編集 | ○ | 高性能CPU&VRAM8GBのRTX 4060を搭載し編集作業が快適です。ただし、液晶の色域が狭いので色調整をする方には適していません。 |
ゲーム | ◎ | 新世代グラフィックスRTX 4060に、144Hzの高リフレッシュレートを搭載しています。最大グラフィックスパワーは低めに設定されているものの、DLSSやフレーム生成により負荷の重いゲームも快適に動作します。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイの詳細なチェックです。
15.6型、FHD解像度、144Hzの高リフレッシュレートの液晶を搭載しています。
最大輝度は、当サイトの計測では248cd/m2と低めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約38msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ない方だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144フレームを更新する144Hzの液晶で2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですので、一般的なノートPCより、残像は抑えられています。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.9mmです。いずれも標準的な数値で、普通の打ちやすさです。「半角/全角」キーが小さいのはやや気になります。
ゲームに使用することが多いWASDキーのみクリアになっており、LEDによって光るので、ゲーム中にいったん指を離しても、元の位置に戻しやすいです。
テンキーも搭載していますが、3列なので、「+」などの位置が普通のテンキーとは異なり、見ないで打ちにくいです。
タッチパッドの表面はツルツルしています。
キーボードにはLEDバックライトが搭載されています。明るさは3段階で調節できます。点灯カラーやパターンの変更はできません。
パフォーマンスのチェック
動作モード
パフォーマンスのチェックです。
本製品は、「MSI Center」のアプリから、動作モードを変更することができます。
ここでは、「バランス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「究極のパフォーマンス」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。
なお、「ディスクリートグラフィックスモード」に変更できる「GPU Switch」機能には対応していませんでした。
GPUコアクロックとVRAMクロックを最大200MHzまでオーバークロックすることも可能ですが、今回はオーバークロックはしていません。
CPU
MSI Cyborg 15 A12Vは、インテル第12世代「Core i7-12650H」を搭載しています。ベンチマークの結果は、以下の通りです。
前世代のCPUになりますが、ミドルクラスのゲーミングノートPCとしては、十分な性能だと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリには、DDR5-4800メモリを搭載しています。メモリ帯域はそこそこ広めでした。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスは、GeForce RTX 40シリーズの中ではミドルクラスに位置する「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載していますが、メーカーの設定する最大グラフィックスパワーは45Wと低いです。
3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。前世代の75WのGeForce RTX 3060よりも高いスコアです。グラフィックスメモリには8GBを搭載しており、最新のゲームにも対応できるVRAM容量です。なお、動作モードを変更しても、スコアはそれほど差はありませんでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロックなどに変化はありませんでした。
ストレージ
ストレージには、512GBのPCIe Gen4 SSDを搭載しています。アクセス速度はGen4 SSDにしてはやや遅めですが、十分速い速度です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。
他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。なお、ここでは、動作モードは「究極のパフォーマンス」モードでフレームレートを計測しています。
本製品の「GeForce RTX 4060 Laptop」は、最大グラフィックスパワーが45Wと低く設定されているため、最大グラフィックスパワーが高く設定されたRTX 4050や前世代のRTX 3060よりパフォーマンスが低い場合があります。ただし、VRAMには8GBを搭載しているため、グラフィックスメモリを多く使用するタイトルでは、高いフレームレートが出ています。
また、「ホグワーツ・レガシー」のような負荷の重いゲームでは、設定を落とす必要がありますが、DLSSやフレーム生成によってフレームレートを向上させることが可能です。
eスポーツタイトルなどの軽めのゲームでは、高いフレームレートが出ており、144Hzの高リフレッシュレートを活かした優位なゲームプレイが可能です。
重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 77 fps |
高 | 54 fps(70 fps) | |
最高 | 45 fps(56 fps) | |
最高 DLSS:バランス フレーム生成:オン |
87 fps |
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 121 fps |
高 | 62 fps(86 fps) | |
最高 | 44 fps(61 fps) |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 104 fps |
高 | 82 fps | |
ウルトラ | 67 fps | |
ウルトラ DLSS:バランス フレーム生成:オン |
115 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 160 fps |
最高 | 110 fps | |
エクストリーム | 77 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 138 fps |
標準品質 | 106 fps | |
高品質 | 77 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 155 fps |
高 | 103 fps | |
ウルトラ | 87 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 153 fps |
中 | 115 fps | |
最高 | 101 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 183 fps |
高 | 154 fps | |
最高 | 126 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]
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フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときの平均フレームレートを掲載しました。
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 113 fps |
高 | 58 fps | |
最高 | 41 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
215 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 270 fps |
中 | 246 fps | |
ウルトラ | 213 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 260 fps |
高 | 128 fps |
軽い部類のゲーム
オーバーウォッチ2(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 220 fps |
高 | 172 fps | |
エピック | 132 fps |
レイトレーシングとDLSS3のベンチマーク
「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用したGeForce RTX 40シリーズでは、第4世代「Tensorコア」とフレーム生成技術が追加された「DLSS3」機能を利用することができます。
対応したタイトルであれば、DLSS機能を有効にした上で「フレーム生成」を有効にすることで、飛躍的にフレームレートを向上させることが可能です。
下記の表はレイトレーシング環境、DLSSオフ、DLSS2、DLSS3の平均フレームレート比較です。なお、今回は、最大グラフィックスパワーが低いこともあり、レイトレーシング強度を低設定で計測しています。
下記の通り、フレーム生成技術が追加された「DLSS3」では、フレームレートが最大3倍向上します。対応したゲームなら、DLSS3のフレーム生成技術により、レイトレーシング環境でも60 fps以上で快適にプレイが可能です。
重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS:オフ | DLSS2 | DLSS3 |
1920x1080 | レイトレ:低 | 34 fps | 46 fps | 70 fps |
※DLSS3は「フレーム生成」を有効
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS:オフ | DLSS2 | DLSS3 |
1920x1080 | レイトレ:低 | 50 fps | 71 fps | 106 fps |
※DLSS3は「フレーム生成」を有効
重い部類のゲーム
ウィッチャー3 ワイルドハント(Next-Gen Update)
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||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS:オフ | DLSS2 | DLSS3 |
1920x1080 | RT | 32 fps | 43 fps | 65 fps |
※DLSS3は「フレーム生成」を有効
クリエイターソフトの処理時間
以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでも、動作モードはすべて「究極のパフォーマンス」モードで計測しています。
28WクラスのCPUよりは速い現像時間です。ただ、45W以上のCPUと比較するとやや遅かったです。また、今回の場合、「書き出しにGPUを使用」をONにすると、逆に現像時間がかかりました。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
最新世代のグラフィックスを搭載していることもあり、書き出し時間は速かったです。VRAMも8GBあり、動画編集も可能です。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間はこちらです。こちらも最新世代GPUだけあって高速でした。
DaVinci Resolove Studio 18による、「AV1 NVIDIA」での書き出し時間はこちらです。こちらも書き出し時間は高速です。
CPUのみで実行するx265エンコードです。こちらも、そこそこ速いエンコード速度です。
NMKD Stable Diffusion GUIによるAIイラスト生成時間は下表の通りです。デスクトップ用GPUとも比較しています。生成時間は1枚あたり約20秒でした。
※プロンプト(呪文)は内容や長さによって生成時間にそれほど影響がないため「Cat」のみ
※ステップ数は100、10枚のイラストを生成し、3回計測して最も速かった時間で比較
:RTX 4060で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートは、PowerDeliveryには対応していませんが、映像出力には対応しています。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | × | ― | ― |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 (4Kモニター) |
× | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで出力できています。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「1.98kg」と記載されており、当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値とほぼ同じでした。15インチのミドルクラスのゲーミングノートPCとしては、2Kg前後と軽量です。ACアダプターも薄型で軽いので、持ち運びは可能な範囲だと思います。
質量 | |
PC本体 | 2.03kg |
ACアダプター | 454g |
バッテリー駆動時間のチェック
MSI Cyborg 15 A12Vのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は52Whと普通の容量でした。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、ある程度のバッテリー駆動が可能です。
ただし、ゲーム時は1時間ほどしか持たず、ACアダプターに接続しないとフレームレートが制限されて、カクついた動きになるので、ACアダプターに接続しながら使うことを推奨します。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 最大9時間 |
(2) 動画再生時 | 6時間25分 |
(3) FF14ベンチ | 1時間03分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラを液晶上部に搭載しており、画質は普通です。物理シャッターはありません。また、IRカメラも非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用することができません。
スピーカー
スピーカーは、底面の左右に配置されており、最大音量はそこまで大きくありませんが、音質は低音がそこそこ効いているのもあり、そこまで悪くありません。ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「バランス」と「究極のパフォーマンス」で計測しています。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「バランス」モードの場合、CPU電力は、初動のターボブースト時を除くと45W前後で推移しています。CPU温度は、CPU電力が落ち着いた後は、85℃前後と問題ない温度です。
「究極のパフォーマンス」モードでは、CPU電力が55W前後で推移しており、CPU温度は90℃前後と高めの温度です。
- バランス
- 究極のパフォーマンス
ゲーム時のCPU温度、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。
「バランス」モードだとCPU温度は77℃前後、GPU温度は最大で75℃前後と問題ない温度です。
「究極のパフォーマンス」モードの場合、冷却ファンが最大になり、CPU温度は70℃前後まで下がり、GPU温度は最大でも70℃で抑えられています。
「バランス」モードだと冷却ファンの騒音を抑えることができる分、内部温度がやや高くなってしまうので、音が気にならなければ、ゲームをする時は「究極のパフォーマンス」モードでもいいと思います。
- バランス
- 究極のパフォーマンス
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時もファンが動作していますが、ほとんど気になりません。FF15ベンチマークを実行したときは、「バランス」モードだとファンは控えめに動作しますが、「究極のパフォーマンス」モードだとファンが最大で動作するため、高めの騒音値となります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
ゲーム時はキーボード面の温度が上がりますが、パームレスト部の温度はそれほど変化しておらず、「WASD」キーの付近もそれほど高い温度にはなっていないので、ゲーム時でも不快感はなく、普通にゲームが楽しめると思います。
なお、「究極のパフォーマンス」にすると、ファンが高速回転するので、表面温度がやや下がります。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。ここではキーボードバックライトはオフ、「究極のパフォーマンス」モードで計測しています。
高性能なパーツを搭載しているものの、最大グラフィックスパワーは低く設定されているので、ミドルクラスのゲーミングノートPCとしては、低めの消費電力です。
外観のチェック
MSI Cyborg 15 A12Vの外観のチェックです。
ブラックを基調としつつ、筐体の半分がスケルトン調のゲームノートらしいデザインです。
天板はマットな材質で、MSIのドラゴンマークが印字されています。黒い天板に黒く印字されているので、あまり目立ちません。
閉じた時の厚みは22.9mmと、ミドルクラスのゲーミングノートとしては薄型です。
天板には出っ張りがあるので、開きやすくなっています。
インターフェイスは、以下のとおりです。右側面にはUSB3.2 Gen1 Type-A、USB3.2 Gen1 Type-C、HDMI、1Gbpsの LANポート、電源コネクタが搭載されています。
左側面にはUSB3.2 Gen1 Type-A、オーディオコンボジャックが搭載されています。主要なポートは右側面に集約されているので、ケーブルを接続すると、マウスの操作の邪魔になりやすいです。
液晶面は180度開き、フラットになります。角度の調整がしやすいです。
底面はスケルトン仕様になっており、「MSI TRUE GAMING」という文字上に給気口が設けられています。今回は貸出機だったため、ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られていませんでしたが、製品版では貼られています。
底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。冷却ファンは1基のみで、3本のヒートパイプで2方向から排気しています。ゲーミングノートにしては少ないファンの数とヒートパイプの数です。
搭載されているM.2 SSDはSamsung製でした。他の空きスロットは見当たりません。
ACアダプターは薄型かつ軽量で持ち運びしやすいサイズだと思います。
電源コネクタは側面に配置されており、排気口に当たらないので安心です。
ACアダプターの容量は120Wです。
まとめ
以上が、MSI Cyborg 15 A12Vのレビューです。
最新のノート用グラフィックス「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載し、液晶には144Hzの高リフレッシュレート液晶を採用したゲーミングノートPCです。
搭載されているGeForce RTX 4060の最大グラフィックスパワーは、45Wと低く設定されているものの、軽いゲームからやや重めのゲームまでプレイすることが可能です。「ホグワーツ・レガシー」のような負荷の重いゲームでは、設定を落とすかDLSSやフレーム生成を併用することで、高いフレームレートでプレイすることが可能です。
ミドルクラスのゲーミングノートにしては薄型&軽量で持ち運ぶことも可能でしょう。
外観もブラック&スケルトンのゲーマーの心を刺激するデザインです。
ただし、液晶の色域は狭いので、画像編集や動画編集といったクリエイティブワークにはあまり向いていません。
薄型・軽量のRTX 4060搭載ゲーミングノート
MSI Cyborg 15 A12V
特徴
- 最新のRTX 4060 Laptop搭載(maxTGPは低め)
- 発熱と騒音が低く長時間のゲーミングも安心
- 144Hzの高リフレッシュレート液晶で滑らかな映像
こんなあなたに
- 軽めのゲームを長時間プレイする方
- 価格19万円台[税込]~
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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