GeForce RTX 4060搭載のゲーミングノートPC、MSI Cyborg 15 A12Vの実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-12450H
Core i7-12650H
GPU GeForce RTX 4060
メモリ 16GB DDR5-4800
ストレージ 512GB / 1TB SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 144Hz 非光沢
質量 約1.98kg
バッテリー 最大9時間(53.5Wh)
価格[税込] 19万円台~
薄型・軽量のRTX 4060ゲーミングノート

MSI Cyborg 15 A12Vは、最新世代の「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載したゲーミングノートPCです。

最大グラフィックスパワーは低めに設定されているものの、軽めのeスポーツタイトルから中程度の重さのゲームなら、高いフレームレートでゲームが動作し、重いゲームもDLSSとフレーム生成により、60 fps以上で快適にゲームをプレイすることができます。

ボディは薄型・軽量で、持ち運びにも便利です。

もちろん、液晶には144Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載しています。ただし、色域は狭いので、クリエイティブワーク向きではありません。 

公式サイトはこちら
販売店

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-12650H、16GBメモリ、GeForce RTX 4060 Laptop 8GB、512GB SSD

 

目次

お忙しい方は、「MSI Cyborg 15 A12Vの特徴」のみお読みください。

 

MSI Cyborg 15 A12Vの特徴

新世代ミドルクラスのGeForce RTX 4060 Laptopを搭載

MSI Cyborg 15 A12Vは、最新世代のノート用グラフィックス「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載しています。

GeForce RTX 40シリーズの中ではミドルクラスに位置しますが、本製品では最大グラフィックスパワーは45Wと低く設定されており、パフォーマンスは抑えられています。

それでも、最新世代のグラフィックスだけあって、最大グラフィックスパワー45Wにしてはパフォーマンスは高めです。また、GeForce RTX 40シリーズの強みでもあるDLSSやフレーム生成によってフレームレートを底上げすることもできます。

フレーム生成技術により負荷の重い「ホグワーツ・レガシー」もプレイ可能

 

3DMark Time Spyのベンチマークスコアは、最大グラフィックスパワー105WのGeForce RTX 4050 Laptopより低いものの、前世代の75WのGeForce RTX 3060よりは高いスコアが出ています。

3DMark Time Spy - Graphics score
RTX 4090 175W 21897
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 4050 105W 8469
RTX 4060 45W 7441
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 75W 5102

 

144Hzの高リフレッシュレート液晶搭載

MSI Cyborg 15 A12Vは、144Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載しています。1秒間に最大144回映像を書き換えるので、通常の液晶よりも滑らかな映像でゲームをプレイすることができます。特に、動きの速いアクションゲームや、FPSでは敵を発見したり、エイムを素早く行ったりする点で優位となります。

144Hzの高リフレッシュレート液晶搭載

 

冷却ファンは1つのみ

通常、ゲーミングノートPCは、冷却ファンを2つ搭載していますが、本製品は、冷却ファンは1つのみです。そのため、冷却性能はやや落ちますが、前述の通り、グラフィックスの最大グラフィックスパワーが45Wと低く設定されていることもあり、ゲーム中のCPU/GPU温度は、問題ない範囲に収まっていました。

冷却ファンは1基のみ、ヒートパイプは3本

 

ミドルクラスなのに薄型&軽量

MSI Cyborg 15 A12Vは、ミドルクラスの「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載したゲーミングノートにしては、薄さ22.9mm、質量1.98kgと薄型&軽量です。出張先にゲーミングノートPCを持って行きたい方などにちょうどいいでしょう。

薄さ22.9mm
質量1.98kg

 

各用途の快適度

MSI Cyborg 15 A12Vの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックでサクサク動くでしょう。
動画鑑賞 液晶の色域が狭いので、色鮮やかさに欠けますが、問題なく動画鑑賞できます。スピーカー音も悪くありません。
オンライン会議 マイク、スピーカー、ウェブカメラを備えており、問題なくZoomなどが使えます。
RAW現像
画像編集
CPU性能は高いです。ただし、ディスプレイの色域が狭いので、画像編集には向いていません。色域が広めの外部ディスプレイを接続すれば、この用途にも使えると思います。
動画編集 高性能CPU&VRAM8GBのRTX 4060を搭載し編集作業が快適です。ただし、液晶の色域が狭いので色調整をする方には適していません。 
ゲーム 新世代グラフィックスRTX 4060に、144Hzの高リフレッシュレートを搭載しています。最大グラフィックスパワーは低めに設定されているものの、DLSSやフレーム生成により負荷の重いゲームも快適に動作します。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

15.6型、FHD解像度、144Hzの高リフレッシュレートの液晶を搭載しています。

最大輝度は、当サイトの計測では248cd/m2と低めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は67.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線になっているので、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

どの輝度でも、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約38msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ない方だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144フレームを更新する144Hzの液晶で2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですので、一般的なノートPCより、残像は抑えられています。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.9mmです。いずれも標準的な数値で、普通の打ちやすさです。「半角/全角」キーが小さいのはやや気になります。

ゲームに使用することが多いWASDキーのみクリアになっており、LEDによって光るので、ゲーム中にいったん指を離しても、元の位置に戻しやすいです。

テンキーも搭載していますが、3列なので、「+」などの位置が普通のテンキーとは異なり、見ないで打ちにくいです。

タッチパッドの表面はツルツルしています。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載されています。明るさは3段階で調節できます。点灯カラーやパターンの変更はできません。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

パフォーマンスのチェックです。

本製品は、「MSI Center」のアプリから、動作モードを変更することができます。

ここでは、「バランス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「究極のパフォーマンス」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

なお、「ディスクリートグラフィックスモード」に変更できる「GPU Switch」機能には対応していませんでした。

GPUコアクロックとVRAMクロックを最大200MHzまでオーバークロックすることも可能ですが、今回はオーバークロックはしていません。

「MSI Center」で動作モードを変更
最大200MHzまでGPUコアとVRAMのオーバークロックが可能

 

CPU

MSI Cyborg 15 A12Vは、インテル第12世代「Core i7-12650H」を搭載しています。ベンチマークの結果は、以下の通りです。

前世代のCPUになりますが、ミドルクラスのゲーミングノートPCとしては、十分な性能だと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-12650H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-12650H 12307 [究極のパフォーマンス]
11105 [バランス]
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i7-12650H 1694 [究極のパフォーマンス]
1687 [バランス]
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Ryzen 7 7735HS 1538
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリには、DDR5-4800メモリを搭載しています。メモリ帯域はそこそこ広めでした。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
43.22GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスは、GeForce RTX 40シリーズの中ではミドルクラスに位置する「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載していますが、メーカーの設定する最大グラフィックスパワーは45Wと低いです。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。前世代の75WのGeForce RTX 3060よりも高いスコアです。グラフィックスメモリには8GBを搭載しており、最新のゲームにも対応できるVRAM容量です。なお、動作モードを変更しても、スコアはそれほど差はありませんでした。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 16GB 175W 21897
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 4050 6GB 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 8GB 45W 7441 [究極のパフォーマンス]
7432 [バランス]
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark -Speed Way-
~ グラフィックス性能の評価 ~

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロックなどに変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、512GBのPCIe Gen4 SSDを搭載しています。アクセス速度はGen4 SSDにしてはやや遅めですが、十分速い速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3612
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。

他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。なお、ここでは、動作モードは「究極のパフォーマンス」モードでフレームレートを計測しています。

本製品の「GeForce RTX 4060 Laptop」は、最大グラフィックスパワーが45Wと低く設定されているため、最大グラフィックスパワーが高く設定されたRTX 4050や前世代のRTX 3060よりパフォーマンスが低い場合があります。ただし、VRAMには8GBを搭載しているため、グラフィックスメモリを多く使用するタイトルでは、高いフレームレートが出ています。

また、「ホグワーツ・レガシー」のような負荷の重いゲームでは、設定を落とす必要がありますが、DLSSやフレーム生成によってフレームレートを向上させることが可能です。

eスポーツタイトルなどの軽めのゲームでは、高いフレームレートが出ており、144Hzの高リフレッシュレートを活かした優位なゲームプレイが可能です。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 77 fps
54 fps(70 fps)
最高 45 fps(56 fps)
最高
DLSS:バランス
フレーム生成:オン
87 fps
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
他のノート用GPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 128 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 50 fps
RTX 4060 45W 45 fps
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 121 fps
62 fps(86 fps)
最高 44 fps(61 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
他のノート用GPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090 175W 110 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 104 fps
82 fps
ウルトラ 67 fps
ウルトラ
DLSS:バランス
フレーム生成:オン
115 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 3070Ti 150W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 4060 45W 67 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 160 fps
最高 110 fps
エクストリーム 77 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 100 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3070 140W 99 fps
RTX 3070Ti 150W 99 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 96 fps
RTX 3080Ti 175W 94 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 138 fps
標準品質 106 fps
高品質 77 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 192 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080Ti 175W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 3070Ti 150W 117 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 117 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3070Ti 130W 103 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 155 fps
103 fps
ウルトラ 87 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3070Ti 150W 102 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 4060 45W 87 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 153 fps
115 fps
最高 101 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3080Ti 175W 148 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 134 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 3070Ti 150W 126 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 4060 45W 101 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 183 fps
154 fps
最高 126 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 162 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070Ti 150W 152 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 150 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 4060 45W 126 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 75W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときの平均フレームレートを掲載しました。

DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 113 fps
58 fps
最高 41 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
215 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 270 fps
246 fps
ウルトラ 213 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 260 fps
128 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
オーバーウォッチ2(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 220 fps
172 fps
エピック 132 fps
※カスタムマッチで計測

 

レイトレーシングとDLSS3のベンチマーク

「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用したGeForce RTX 40シリーズでは、第4世代「Tensorコア」とフレーム生成技術が追加された「DLSS3」機能を利用することができます。

対応したタイトルであれば、DLSS機能を有効にした上で「フレーム生成」を有効にすることで、飛躍的にフレームレートを向上させることが可能です。

下記の表はレイトレーシング環境、DLSSオフ、DLSS2、DLSS3の平均フレームレート比較です。なお、今回は、最大グラフィックスパワーが低いこともあり、レイトレーシング強度を低設定で計測しています。

下記の通り、フレーム生成技術が追加された「DLSS3」では、フレームレートが最大3倍向上します。対応したゲームなら、DLSS3のフレーム生成技術により、レイトレーシング環境でも60 fps以上で快適にプレイが可能です。

重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 レイトレ:低 34 fps 46 fps 70 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 レイトレ:低 50 fps 71 fps 106 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効
重い部類のゲーム
ウィッチャー3 ワイルドハント(Next-Gen Update)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 RT 32 fps 43 fps 65 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでも、動作モードはすべて「究極のパフォーマンス」モードで計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

28WクラスのCPUよりは速い現像時間です。ただ、45W以上のCPUと比較するとやや遅かったです。また、今回の場合、「書き出しにGPUを使用」をONにすると、逆に現像時間がかかりました。

Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
29秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13950HX 37秒
Core i9-13980HX 40秒
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i7-12650H
67秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
71秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1360P 91秒
Core i5-1340P 93秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Ryzen 7 5825U 117秒
Ryzen 5 5625U 120秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

最新世代のグラフィックスを搭載していることもあり、書き出し時間は速かったです。VRAMも8GBあり、動画編集も可能です。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分50秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分39秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
4分08秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Arc A370M
9分52秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間はこちらです。こちらも最新世代GPUだけあって高速でした。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分23秒 (NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)

DaVinci Resolove Studio 18による、「AV1 NVIDIA」での書き出し時間はこちらです。こちらも書き出し時間は高速です。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分35秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分52秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4060 (45W)
3分25秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分33秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
5分31秒 (AV1 Intel)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。こちらも、そこそこ速いエンコード速度です。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-13620H 7分36秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Core i7-12650H 9分31秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
NMKD Stable Diffusion GUI 1.9.1によるAIイラスト生成時間

NMKD Stable Diffusion GUIによるAIイラスト生成時間は下表の通りです。デスクトップ用GPUとも比較しています。生成時間は1枚あたり約20秒でした。

Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4090
48秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4080
64秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4070 Ti
77秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3090
79秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3080
87秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3070
117秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3060
166秒
Core i7-12650H/16GB
GeForce RTX 4060 Laptop
200秒
Core i7-13620H/32GB
GeForce RTX 4050 Laptop
209秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3050
242秒
※モデルとVAEはデフォルトの「sd-v1-5-fp16」、「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」を使用
※プロンプト(呪文)は内容や長さによって生成時間にそれほど影響がないため「Cat」のみ
※ステップ数は100、10枚のイラストを生成し、3回計測して最も速かった時間で比較
 :RTX 4060で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4060 Laptop
Blender Benchmark Score
RTX 4090 175W 7917
RTX 4060 45W 3034
RTX 4050 105W 2775
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、PowerDeliveryには対応していませんが、映像出力には対応しています。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器 ×
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで出力できています。

BenQ EX3210Uへ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「1.98kg」と記載されており、当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値とほぼ同じでした。15インチのミドルクラスのゲーミングノートPCとしては、2Kg前後と軽量です。ACアダプターも薄型で軽いので、持ち運びは可能な範囲だと思います。

本製品の質量(ACアダプターのみ実測値)
  質量
PC本体 2.03kg
ACアダプター 454g

 

バッテリー駆動時間のチェック

MSI Cyborg 15 A12Vのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は52Whと普通の容量でした。

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、ある程度のバッテリー駆動が可能です。

ただし、ゲーム時は1時間ほどしか持たず、ACアダプターに接続しないとフレームレートが制限されて、カクついた動きになるので、ACアダプターに接続しながら使うことを推奨します。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大9時間
(2) 動画再生時 6時間25分
(3) FF14ベンチ 1時間03分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラを液晶上部に搭載しており、画質は普通です。物理シャッターはありません。また、IRカメラも非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用することができません。

Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に配置されており、最大音量はそこまで大きくありませんが、音質は低音がそこそこ効いているのもあり、そこまで悪くありません。ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

底面のスピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「バランス」と「究極のパフォーマンス」で計測しています。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モードの場合、CPU電力は、初動のターボブースト時を除くと45W前後で推移しています。CPU温度は、CPU電力が落ち着いた後は、85℃前後と問題ない温度です。

「究極のパフォーマンス」モードでは、CPU電力が55W前後で推移しており、CPU温度は90℃前後と高めの温度です。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。

「バランス」モードだとCPU温度は77℃前後、GPU温度は最大で75℃前後と問題ない温度です。
「究極のパフォーマンス」モードの場合、冷却ファンが最大になり、CPU温度は70℃前後まで下がり、GPU温度は最大でも70℃で抑えられています。
「バランス」モードだと冷却ファンの騒音を抑えることができる分、内部温度がやや高くなってしまうので、音が気にならなければ、ゲームをする時は「究極のパフォーマンス」モードでもいいと思います。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時もファンが動作していますが、ほとんど気になりません。FF15ベンチマークを実行したときは、「バランス」モードだとファンは控えめに動作しますが、「究極のパフォーマンス」モードだとファンが最大で動作するため、高めの騒音値となります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (究極のパフォーマンス時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

ゲーム時はキーボード面の温度が上がりますが、パームレスト部の温度はそれほど変化しておらず、「WASD」キーの付近もそれほど高い温度にはなっていないので、ゲーム時でも不快感はなく、普通にゲームが楽しめると思います。

なお、「究極のパフォーマンス」にすると、ファンが高速回転するので、表面温度がやや下がります。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。ここではキーボードバックライトはオフ、「究極のパフォーマンス」モードで計測しています。

高性能なパーツを搭載しているものの、最大グラフィックスパワーは低く設定されているので、ミドルクラスのゲーミングノートPCとしては、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MSI Cyborg 15 A12Vの外観のチェックです。

ブラックを基調としつつ、筐体の半分がスケルトン調のゲームノートらしいデザインです。

 

天板はマットな材質で、MSIのドラゴンマークが印字されています。黒い天板に黒く印字されているので、あまり目立ちません。

 

閉じた時の厚みは22.9mmと、ミドルクラスのゲーミングノートとしては薄型です。

 

天板には出っ張りがあるので、開きやすくなっています。

 

インターフェイスは、以下のとおりです。右側面にはUSB3.2 Gen1 Type-A、USB3.2 Gen1 Type-C、HDMI、1Gbpsの LANポート、電源コネクタが搭載されています。

左側面にはUSB3.2 Gen1 Type-A、オーディオコンボジャックが搭載されています。主要なポートは右側面に集約されているので、ケーブルを接続すると、マウスの操作の邪魔になりやすいです。

 

液晶面は180度開き、フラットになります。角度の調整がしやすいです。

 

底面はスケルトン仕様になっており、「MSI TRUE GAMING」という文字上に給気口が設けられています。今回は貸出機だったため、ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られていませんでしたが、製品版では貼られています。

 

底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。冷却ファンは1基のみで、3本のヒートパイプで2方向から排気しています。ゲーミングノートにしては少ないファンの数とヒートパイプの数です。

 

搭載されているM.2 SSDはSamsung製でした。他の空きスロットは見当たりません。

 

ACアダプターは薄型かつ軽量で持ち運びしやすいサイズだと思います。

 

電源コネクタは側面に配置されており、排気口に当たらないので安心です。

 

ACアダプターの容量は120Wです。

 

まとめ

以上が、MSI Cyborg 15 A12Vのレビューです。

最新のノート用グラフィックス「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載し、液晶には144Hzの高リフレッシュレート液晶を採用したゲーミングノートPCです。

搭載されているGeForce RTX 4060の最大グラフィックスパワーは、45Wと低く設定されているものの、軽いゲームからやや重めのゲームまでプレイすることが可能です。「ホグワーツ・レガシー」のような負荷の重いゲームでは、設定を落とすかDLSSやフレーム生成を併用することで、高いフレームレートでプレイすることが可能です。

ミドルクラスのゲーミングノートにしては薄型&軽量で持ち運ぶことも可能でしょう。

外観もブラック&スケルトンのゲーマーの心を刺激するデザインです。

ただし、液晶の色域は狭いので、画像編集や動画編集といったクリエイティブワークにはあまり向いていません。

 

薄型・軽量のRTX 4060搭載ゲーミングノート

MSI Cyborg 15 A12V

特徴

  • 最新のRTX 4060 Laptop搭載(maxTGPは低め)
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