MSI GT76 Titan DT 9SG(GT76-9SG-057JP)の実機レビュー

更新日:2019年11月15日
CPU Core i9-9900K
GPU GeForce RTX 2080
メモリ 32GB(16GB×2)
ストレージ 512GB M.2 SSD
+1TB HDD
液晶サイズ 17.3型
液晶種類 4K(3840×2160)
非光沢
質量 約4.5kg
バッテリー 90Wh( 当サイト計測)
価格[税別] 48万円台~
超ド級のウルトラハイエンドゲーミングノートPC

GT76 Titan DT 9SGは、デスクトップ用CPUの「Core i9-9900K」に、デスクトップ用GPU「RTX 2080」を搭載した、17.3型の超ド級のウルトラハイエンドゲーミングノートです。

標準で広視野角・高色域の4K液晶パネルを搭載し、CPUとGPUのオーバークロックが可能。

4基の冷却性ファンと11本のヒートパイプを搭載した超強力大型冷却システム「Cooler Boost Titan」により、これらのオーバースペックに耐えうる冷却性能を実現。

フルHDならほぼ全てのゲームが最高設定で遊べ、4K解像度でも高設定で遊べるノートPC界、デスクトップPC界でもぶっちぎりのパワーを持った、モンスターマシンです。

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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-9900K、32GBメモリ、GeForce RTX 2080、512GB NVMe SSD + 1TB HDD

 

目次

お忙しい方は、「GT76 Titan DT 9SGの特徴」のみお読みください。

GT76 Titan DT 9SGの特徴

デスクトップ用CPU「Core i9-9900K」を搭載

GT76 Titan DT 9SGは、ノートPCでありながら、デスクトップ版のCPU、8コア/16スレッドのCore i9-9900K搭載しているのが大きな特徴です。

下記のCPUのベンチマークスコア「CINEBENCH R20」を比較してみると、処理性能の高さは一目瞭然です。

最近のゲーミングノートPCによく搭載されるCore i7-9750Hのベンチマークスコアを軽く上回っています。デスクトップCPUと比べても、かなり上位の性能の高さです。

CPU性能の目安 ~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
他のノート用CPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9900K 4884 [レビュー機で計測]
Core i9-9980HK 3552
Core i9-9880H 3023
Core i7-9750H 2640
Core i5-9300H 1880
他のデスクトップ用CPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9900K 4884 [レビュー機で計測]
Ryzen 7 3700X 4751
Ryzen 5 3600X 3558
Core i7-8700K 3438
Core i7-9700K 3346

 

デスクトップ用GPU「GeForce RTX 2080」を搭載

GT76 Titan DT 9SGは、デスクトップ用CPUに次いで、デスクトップ用のGPU「GeForce RTX 2080」を搭載しています。

また、下記のスペックの通り、通常のデスクトップ用のRTX 2080よりもベースクロック、ブーストクロックが高くなっています。そのため、ノートPCより高性能なのはもちろんこと、デスクトップにも匹敵するほどのグラフィック性能を持っています。

ノート用とデスクトップ用の比較
  [本製品]
デスクトップ用
GeForce RTX 2080
通常のノート用
GeForce RTX 2080
デスクトップ用
GeForce RTX 2080
GPUアーキテクチャ Turing
CUDAコア 2944
定格クロック 1575 MHz 1380 MHz 1515 MHz
ブーストクロック 1755 MHz 1590 MHz 1710 MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8GB
参照URL 参照URL 参照URL

 

本機のRTX 2080のグラフィックカードのスペック

 

グラフィック性能を計測する3DMark Time Spyのベンチマークスコアを比較すると、ノート用RTX 2080よりも高く、デスクトップ用RTX 2080よりやや低いスコアでした。

グラフィックス性能の比較
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
デスクトップ用RTX 2080 10153 [レビュー機で計測]
ノート用RTX 2080 9456 [他の機種で計測]
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2080 Max-Q 8068
ノート用RTX 2070 7778

 

4K解像度 (3840x2160)UHD液晶搭載

GT76 Titan DT 9SGは標準で4K解像度、UHD(3840x2160)液晶パネルを搭載しています。また広視野角と広色域パネルを採用しているので、4K動画再生はもちろん、4K解像度でのPCゲームもプレイでき、画像や映像を編集する作業をする方にもおすすめです。

17.3型の大画面、4K液晶を搭載

 

リアルタイムレイトレーシングとDLSSに対応

RTXシリーズであるGeForce RTX 2080なら「リアルタイムレイトレーシング」と「DLSS」にも対応しています。

実際に「バトルフィールドV」をプレイしてみましたが、リアルタイムレイトレーシング(DXR)を有効にしても高いフレームレートが出ていました。

ゲームベンチマーク(平均フレームレート)
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080 DXR オフ
200 fps
152 fps
最高 138 fps
DXR オン 135 fps
81 fps (83 fps)
最高 75 fps (77 fps)
※ DXRはリアルタイムレイトレーシングのことです
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです

 

SteelSeries製キーボードを搭載

GT76 Titan DT 9SGは、有名なゲーミングデバイスのメーカーでも知られるSteelSeries製のキーボードを採用しています。ゲームに適したキーボードで、快適にゲームを楽しめます。実際にバトルフィールドVをこのキーボードでプレイしてみましたが、変なクセがなく操作のしやすいキーボードだと思います。

また、キーボードにはLEDイルミネーションが搭載されており、8種類の発光パターンや、単キーひとつひとつに好きな色を設定することも可能です。キーマクロも組むことができます。キーボードLEDもキーマクロの設定も、「SteelSeries Engine」から行うことができます。

SteelSeries製キーボードを搭載

 

約1680万色の鮮やかなRGBバックライト「Mystic Light」

GT76 Titan DT 9SGは、正面とサイドにLEDが点灯するライトバーがあり、約1680万色のLEDライティング「Mystic Light」を搭載しています。暗闇で光る姿は鮮やかでとても綺麗です。この「Mystic Light」はキーボードと連動して光らせることも可能です。

RGBバックライト「Mystic Light」

 

この「Mystic Light」の設定も「SteelSeries Engine」から行います。LEDの点灯はサイド2ヶ所、正面24ヶ所のゾーンで分かれており、それぞれ好きな色を設定できるほか、ColorShiftなどのパターンで点灯させることができます。

各ゾーンごとに点灯させることが可能

 

超強力大型冷却システム「Cooler Boost Titan」

GT76 Titan DT 9SGは、デスクトップ用のCPUとGPUを搭載しているだけあって発熱もかなりのものです。またオーバークロックもするとなると、さらに発熱量は上がり、熱暴走の危険性が上がります。

これほど暴力的なマシンをノートPCで冷却するのもかなり無理がある話ですが、それを実現しているのがこの超強力大型冷却システム「Cooler Boost Titan」です。

内部には冷却ファン4基に加え、11本のヒートパイプが急速に内部を冷やします。排気効率を上げるため、背面のメッシュ部分も多いです。その分、高負荷時の冷却音は、他のゲーミングPCを遥かに凌ぎます(駆動音については後述)。

半端ない冷却性能を備えてる分、駆動音も半端ない

 

CPUとGPUのオーバークロックが可能

GT76 Titan DT 9SGは、CPUとGPU両方のオーバークロックが可能です。特にCPUのオーバークロックでは全8コアそれぞれ、最大5.0GHzまでオーバークロックが可能となっています。

CPUに関しては、倍率をプリセット値の48から、最大50まで上げることができます。

GPUに関しては、コアクロックを最大150MHz、VRAMクロックを最大250MHz、プリセット値より上げることが可能です。

ただし、プリセット値を超えてのオーバークロックを行った場合は、製品保証対象外となるので、注意が必要です。

CPUは最大5.0GHzまでオーバークロックが可能
GPUはコアクロックが最大150MHz、VRAMクロックが最大250MHzまでオーバークロックが可能
既定値を超えてのオーバークロックは製品保証対象外となるので注意!

 

試しに、CPUの倍率を48から50へ変更しベンチマークを実行してみましたが、スコアはほとんど変わりませんでした。

また、GPUをオーバークロックしてみたところ、下記のスクリーンショットのように、ゲーム画面にブロックノイズや乱れが発生しました。

CPUおよびGPUのオーバークロックをしても、あまり効果がないため、プリセット値で使用することをおすすめします。

プリセット値を超えたオーバークロックは故障の原因にもなるので控えめに

 

ゲームベンチマーク

本製品は、「Shift」という機能により、パフォーマンスを上げることがあります。今回はデフォルトの「Sport」の設定でベンチマークの計測を行っています。

 

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

高性能なデスクトップ用CPU「Core i9-9900K」にデスクトップGPU「RTX 2080」を搭載しているので、他のゲーミングノートと比べると、ぶっちぎりのスコアです。デスクトップと比較してもかなり上位のスコアです。

重い部類のゲームでも、FHD解像度なら最高設定で60 fpsを超えています。4K解像度でも、中程度の重さに分類したゲームなら、中~最高のグラフィック設定で、60fps前後のフレームレートが出ます。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 16026 / 160 fps
標準品質 13085 / 130 fps
高品質 10129 / 101 fps
2560x1440 軽量品質 11370 / 113 fps
標準品質 9121 / 91 fps
高品質 7515 / 75 fps
3840x2160 軽量品質 7316 / 73 fps
標準品質 5330 / 53 fps
高品質 4530 / 45 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 101 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 94 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 81 fps
RTX 2070 Max-Q 74 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 61 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
GTX1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスでの比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 143 fps
130 fps
最高 117 fps
3840x2160 最低 88 fps
57 fps
最高 45 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080 117 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 108 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 81 fps
RTX 2060 69 fps
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスでの比較
重い部類のゲーム
レッド・デッド・リデンプション2
1920x1080 パフォーマンス 122 fps
バランス 87 fps
最大 67 fps
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080 200 fps
152 fps
最高 138 fps
3840x2160 90 fps
65 fps
最高 62 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 138 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 132 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 108 fps
RTX 2070 107 fps
GTX 1660Ti 84 fps
RTX 2060 78 fps
※ノート用グラフィックスでの比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 21716 / 189 fps
高(ノート) 20215 / 169 fps
最高品質 18111 / 138 fps
3840x2160 標準(ノート) 14053 / 103 fps
高(ノート) 11932 / 81 fps
最高品質 8601 / 57 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 138 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 128 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 110 fps
RTX 2070 Max-Q 101 fps
RTX 2060 95 fps
GTX 1660Ti 95 fps
GTX1650 64 fps
※ノート用グラフィックスでの比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 130 fps
高品質 114 fps
最高品質 102 fps
3840x2160 低品質 70 fps
高品質 61 fps
最高品質 58 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 102 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 93 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 78 fps
GTX 1660Ti 73 fps
GTX 1650 56 fps
※ノート用グラフィックスでの比較
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 低い 242 fps
高い 230 fps
ウルトラ 198 fps
3840x2160 低い 143 fps
高い 101 fps
ウルトラ 69 fps
最高設定でのグラフ比較(解像度:1920×1080)
RTX 2080 198 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 172 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2070 Max-Q 107 fps
GTX 1660Ti 107 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 高設定 200 fps
3840x2160 高設定 80 fps
最高設定でのグラフ比較(解像度:1920×1080)
RTX 2080 200 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 168 fps [他の機種で計測]
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
GTX 1660Ti 107 fps
RTX 2060 105 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 23210(すごく快適)
3840x2160 最高品質 20292(すごく快適)
※約5500で60fps

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

付属ソフト「TRUE COLOR」を用いれば、「ゲーマー」、「sRGB」、「デザイナー」などの用途に合わせて表示モードを変更することが可能です。また、色温度やガンマなどをスライダーで簡単に変更することもできます。

TRUE COLOR

 

大画面で見やすい4K液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では320cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域はかなり広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.3%、Adobe RGBカバー率は97.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線に近く、素直な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはややありますが、それほど感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、シャッタースピードを上げて撮影した限りでは、フリッカーは確認できませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーボードは、定評のあるSteelSeriesのものを使用しています。

実測で、キーピッチは横:18.5mm、縦:19mm弱、キーストロークは約2mmとなっており、十分な数値です。押し始めは適度な反発があり、底付きの衝撃も少なく、押しやすいキーだと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドの操作性は普通です。タッチパッドの位置はボディの中央ではなく、ホームポジションに手を置いたときの両手の間に位置しており、カーソルの誤移動は少ないです。

タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。キーの側面がクリアになっており、ここからも発色するので、イルミネーションが綺麗です。

バックライトのカラー調整は、SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」から行います。明るさは4段階で調整ができ、発光パターンは7種類あります。キーマクロも組むことができます。また、ゲーミングヘッドセットなどの、その他のSteelSeriesの製品を使用する場合は、このソフトウェアから一括管理することができます。


SteelSeries Engine

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、デスクトップ用の第9世代Coreプロセッサー「Core i9-9900K」を搭載しています。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
デスクトップ用CPU Core i9-9900K
他のノート用CPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9900K 4884 [レビュー機で計測]
Ryzen 7 3700X 4751
Ryzen 5 3600X 3558
Core i9-9980HK 3552
Core i9-9880H 3023
Core i7-9750H 2640
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスにも、デスクトップ用の「RTX 2080」を搭載しています。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~

デスクトップ用 GeForce RTX 2080
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
デスクトップ用RTX 2080 10153 [レビュー機で計測]
ノート用RTX 2080 9456
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2080 Max-Q 8068
ノート用RTX 2070 7778
デスクトップ用RTX 2060 7417
ノート用RTX 2070 Max-Q 7216
ノート用RTX 2060 5686
ノート用GTX 1660Ti 5667
ノート用GTX 1650 3495
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージには、512BのNVMe SSDと1TB HDDを搭載しています。非常に高速なのでストレスはありません。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 3225 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 170
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • その他 3D Mark
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 2080
3DMark
~ グラフィック(ゲーム向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 2080

 

実際のソフトで計測した処理時間

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

エンコードは非常に速いです。

電源設定 Sport Turbo
x265でエンコード (※1) 8分57秒 8分48秒
NVENCでエンコード (※2) 54秒 50秒
QSVでエンコード (※3) 2分40秒 2分39秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間(ノート用CPUで比較)
Core i9-9900K 8分57秒 [レビュー機で計測]
Core i9-9980HK 11分37秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i9-9880H 13分53秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i5-9300H 20分46秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
  • Sport
  • Turbo
x265でエンコード中のCPUクロック
x265でエンコード中のCPUクロック

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。「Sport」で計測しています。

バッテリー容量は90Whです(ソフトウェアで確認したので誤差があるかもしれません)。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。デスクトップ用の高性能パーツを搭載しているにしては、駆動時間は長い方です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
(1) MobileMark 2014測定方法
(2) 動画再生時 4時間43分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間16分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

冷却ファンを4基搭載しているため、全体的に高めの動作音です。特に、ゲーム中の動作音が高く最大で60dBを超えます。「Turbo」モードだとエンコード時でも60dBを超えます。

ヘッドホンをしてもファンの音が貫通してくるので、騒音が気になる方には本機はおすすめできません。

  • Sport
  • Turbo
騒音値
騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

CPU温度はかなり高いです。GPU温度も高めです。「Sport」モード、「Turbo」モードでそれほど温度に差はありません。

  • Sport
  • Turbo
各パーツの温度
各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。90℃台後半で推移しており、かなり高めの温度です。

  • Sport
  • Turbo
CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度
CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。こちらはSportモードでのみ計測しています。70℃前半~80℃前半で推移しており、高めの温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。こちらもSportモードでのみ計測しています。

PC本体が分厚いこともあり、デスクトップ用パーツを使用しているにしては、それほど熱くなりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

デスクトップ用パーツを使用しているため、 消費電力は非常に高いです。

  • Sport
  • Turbo
消費電力
消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

GT76 Titan DT 9SGの外観のチェックです。

スポーツカーをイメージしてデザインされており、黒を基調とした筐体にLEDライティングがゲーミングPCらしくてかっこいいです。


 

天板にはアルミニウム合金パネルを採用しており、高級感があります。エンブレムも合金製です。

 

背面の排気口は大きく取られており、赤く点滅します。

 

真ん中が電源ボタン、左がファンコントロールボタン、右が「Dragon Center」呼び出しボタンです。

 

Thunderbolt3(Type-C)×1、USB3.1 Type-C ×1、USB3.1 Type-A ×4とUSB端子が多く、主要なポートは揃っています。映像出力端子はThunderbolt 3(Type-C)×1、HDMI ×1、Mini DisplayPort ×1となっています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。冷却性を高めるため、メッシュ部分が大きいです。

 

背面は金属メッシュを採用しています。

 

底面の「FACTORY SEAL」を破ると保証が受けられなくなりますのでご注意下さい。

 

ステレオ2スピーカー+1ウーファーの「DYNAUDIO」を搭載しています。スピーカーは底面にあり、ややこもった感じがします。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6~7点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

液晶を閉じたときの画像です。

 

ACアダプターは2つ必要でかなり場所を取ります。

 

ACアダプターの詳細です。230W×2の合計460Wになります。

 

まとめ

以上が、MSI GT76 Titan DT 9SG(GT76-9SG-057JP)のレビューです。

デスクトップ用CPUの「Core i9-9900K」に、デスクトップ用GPU「RTX 2080」を搭載した、ウルトラハイエンドゲーミングノートです。

標準で4K液晶を搭載し、オーバークロックにも対応しています。さらには上で説明し切れなかった機能として、低遅延ネットワークの「Killer Doubleshot Pro」、ハイレゾオーディオにも対応しています。

オーバークロックも可能ですが、あまり効果は無く、プリセット値以上のオーバークロックは保証外なので注意が必要です。

デメリットとして、高負荷時の駆動音が相当なものです。ドライヤーにも近い騒音なので、音に敏感で神経質な方にはおすすめできません。ヘッドホンも貫通してくるので、ゲームに集中するにはノイズキャンセリングヘッドホンが必要かも知れません。

価格も48万台(税込みだと53万円台)とかなり高価です。多くの方は、本製品よりもデスクトップPCを購入したほうがいいと思いますが、どうしても最上級スペックのノートが欲しい方にはいいと思います。

 

超ド級のウルトラハイエンドゲーミングノートPC

MSI GT76 Titan DT 9SG(GT76-9SG-057JP)

特徴

  • デスクトップ用CPU「Core i9-9900K」」を搭載
  • デスクトップGPU「RTX 2080」を搭載
  • 広視野角・高色域の4K液晶搭載

こんなあなたに

  • 最強クラスのノートPCが欲しい
  • 価格48万円台[税別]~
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