MSI GE65 Raider RGB 9SF(GE65-9SF-023JP)の実機レビュー

更新日:2019年11月22日
CPU Core i7-9750H
GPU GeForce RTX 2070
メモリ 16GB
ストレージ 512GB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 144Hz 非光沢
質量 約2.27kg
バッテリー 約53Wh
価格[税別] 23万円台~
RTX 2070搭載の高性能ゲーミングノート

GE65 Raider RGB 9SFは、「GeForce RTX 2070」を搭載した正統派の15.6型のゲーミングノートPCです。

最近では主流になりつつある144Hz駆動液晶パネルに、SteelSeries製のゲーミングキーボード搭載しているので、これ一台で快適なゲーミング環境が整います。

GPUのオーバークロックが可能で、ハイレゾオーディオにも対応し、冷却性能も十分。満足度の高い高性能ゲーミングノートPCだと思います。

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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9750H、16GBメモリ、GeForce RTX 2070、512GB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「GE65 Raider RGB 9SFの特徴」のみお読みください。

GE65 Raider RGB 9SFの特徴

これ一台で快適なゲーム環境が整う

GE65 Raider RGB 9SFは、インテルの第9世代CPU「Core i7-9750H」に、ノートPCでは上位のグラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載しており、現状プレイするゲームのほとんどで困ることはない王道スペックのゲーミングノートPCです。

さらには144Hz駆動の高リフレッシュレートに対応しており、キーボードにはSteelSeries製のゲーミングキーボードを採用しているので、これ一台で快適なゲーム環境を作り出すことができます。

これ一台で快適なゲーム環境を実現

 

リアルタイムレイトレーシングとDLSSに対応

RTXシリーズであるGeForce RTX 2070なら「リアルタイムレイトレーシング」と「DLSS」にも対応しています。

実際に「バトルフィールドV」をプレイしてみましたが、リアルタイムレイトレーシング(DXR)を有効にしても高いフレームレートが出ており、DLSS機能と併用することで、60 fps以上で快適にプレイが可能です。

ゲームベンチマーク(平均フレームレート)
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080 DXR オフ
161 fps
118 fps
最高 108 fps
DXR オン 113 fps (124 fps)
63 fps (84 fps)
最高 57 fps (77 fps)
※ DXRはリアルタイムレイトレーシングのことです
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです

 

144Hz駆動の高リフレッシュレートパネルを搭載

GE65 Raider RGB 9SFは、144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶を搭載しています。実際にバトルフィールドVのマルチプレイである「コンクエスト」をプレイしてみましたが、画面がヌルヌル動き、素早い照準の動きも滑らかでとても見やすくなります。上の表の通り、平均フレームレートは低設定で160 fps出ているので、144Hz駆動の恩恵を最大限に発揮できます。

その他「オーバーウォッチ」や「PUBG」、「Apex Legends」なども、144Hz液晶ならプレイしやすいと思います。

バトルフィールドVをプレイ

 

SteelSeries製キーボードを搭載

GE65 Raider RGB 9SFは、有名なゲーミングデバイスのメーカーでも知られるSteelSeries製のキーボードを採用しています。ゲームに適したキーボードで、快適にゲームを楽しめます。実際にバトルフィールドVをこのキーボードでプレイしてみましたが、変なクセがなく操作のしやすいキーボードだと思います。

また、キーボードにはLEDイルミネーションが搭載されており、8種類の発光パターンや、単キーひとつひとつに好きな色を設定することも可能です。キーマクロも組むことができます。キーボードLEDもキーマクロの設定も、「SteelSeries Engine」から行うことができます。

SteelSeries製キーボードを搭載

 

GPUのオーバークロックが可能

GE65 Raider RGB 9SFは、GPUのオーバークロックが可能です。コアクロックを最大250MHz、VRAMクロックを最大350MHzまで上げることが可能です。

ただし、プリセット値を超えてのオーバークロックを行った場合は、製品保証対象外となるので、注意が必要です。

コアクロックが最大250MHz、VRAMクロックが最大350MHzまでオーバークロックが可能
プリセット値を超えてのオーバークロックは製品保証対象外となるので注意!

 

試しに、GPUを最大までオーバークロックしてみたところ、下記の表のように少しですが、フレームレートは伸び、ベンチマークスコアも向上しました。オーバークロック動作時は、ゲーム画面にブロックノイズや映像の乱れなどは見られませんでしたが、ゲームによってはクラッシュしてしまうこともありました。

ノートPCでのオーバークロックは、オーバーヒートなどのリスクもあるため、なるべくプリセット値で使用することをおすすめします。

各モデルの比較
ベンチマーク OCオフ OCオン
3DMark Time Spy
(Graphics score)
7712
8306
シャドウオブザトゥームレイダー
(最高設定)
92 fps 94 fps
レッド・デッド・リデンプション2
(最大設定)
55 fps 56 fps
FF14 漆黒のヴィランズ
(最高設定)
113 fps 116 fps

 

各用途の快適度

GE65 Raider RGB 9SFの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックでサクサク動くでしょう。キーボードも比較的打ちやすく、非常に快適です。
動画鑑賞 スピーカーの音も良く、液晶も見やすいです。
RAW現像
画像編集
CPU性能は十分です。当サイトの計測ではsRGBカバー率は93.2%となっておりクリエイターが使うにはそこまで広い色域ではありませんがWeb用の画像編集にはなんとか使えそうです。DTP用には色域が足りません。
動画編集 高性能CPU&グラフィックスを搭載し編集作業は快適です。Optimusにも対応しているので、書き出し時など、外部グラフィックスとCPU内蔵グラフィックスの両方を使えます。液晶の色域も、Web掲載用の動画編集なら問題ないでしょう。
ゲーム 高性能なグラフィックスに、144Hz液晶を搭載しているので、ゲームは快適です。

 

ゲームベンチマーク

本製品は、「Shift」という機能により、パフォーマンスを上げることがあります。今回はデフォルトの「Sport」の設定でベンチマークの計測を行っています。

 

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

高性能グラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載しているので、重い部類のゲームでも最高設定で60fpsをほぼ超えています。

ゲームによっては、グラフィック設定を低めにすれば、144fps前後のフレームレートを出すことができ、そういったゲームは144Hz駆動液晶の恩恵も最大限受けることができると思います。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 12617 / 126 fps
標準品質 10675 / 106 fps
高品質 8183 / 81 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 94 fps
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 81 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 74 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 61 fps
GTX 1060 41 fps
GTX 1650 39 fps
GTX 1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 124 fps
101 fps
最高 92 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080 108 fps
RTX 2070 92 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 Max-Q 81 fps
RTX 2060 69 fps
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
レッド・デッド・リデンプション2
1920x1080 パフォーマンス 104 fps
バランス 75 fps
最大 55 fps
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080 161 fps
118 fps
最高 108 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 132 fps
RTX 2080 Max-Q 108 fps
RTX 2070 108 fps [レビュー機で計測]
GTX 1660Ti 84 fps
RTX 2060 78 fps
GTX 1650 49 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 17982 / 156 fps
高(ノート) 16883 / 139 fps
最高品質 15105 / 113 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 128 fps
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 113 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 101 fps
RTX 2060 95 fps
GTX 1660Ti 95 fps
GTX 1650 64 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 112 fps
高品質 97 fps
最高品質 86 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 93 fps
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 86 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 78 fps
GTX 1660Ti 73 fps
GTX 1650 56 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 低い 173 fps
高い 165 fps
ウルトラ 148 fps
ウルトラでのグラフ比較(解像度:1920×1080)
RTX 2080 172 fps
RTX 2070 148 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 Max-Q 107 fps
GTX 1660Ti 107 fps
GTX 1650 57 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 高設定 150 fps
最高設定でのグラフ比較(解像度:1920×1080)
RTX 2080 168 fps
RTX 2070 150 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
GTX 1660Ti 107 fps
RTX 2060 105 fps
GTX 1650 68 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 20525(すごく快適)
※約5500で60fps

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

最大輝度は、当サイトの計測では286cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み

色域はやや広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は93.2%、sRGB比も101.1%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや青色が強く発色していますが、どの色もほぼ1:1の直線に近く、素直な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきは特に感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーボードは、定評のあるSteelSeriesのものを使用しています。

実測で、キーピッチは18.5 x 18.5mm、キーストロークは約2mmとなっており、十分な数値です。押し始めは適度な反発があり、底付きの衝撃も少なく、押しやすいキーだと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドの操作性は普通です。タッチパッドの位置はボディの中央ではなく、ホームポジションに手を置いたときの両手の間に位置しており、カーソルの誤移動は少ないです。

タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。キーの側面がクリアになっており、ここからも発色するので、イルミネーションが綺麗です。


LEDキーボードバックライト

 

バックライトのカラー調整は、SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」から行います。明るさは4段階で調整ができ、発光パターンは8種類あります。キーマクロも組むことができます。また、ゲーミングヘッドセットなどの、その他のSteelSeriesの製品を使用する場合は、このソフトウェアから一括管理することができます。


SteelSeries Engine

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

搭載可能なCPUは下記の通りです。一般的なゲーミングノートに搭載されているCPUです。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK 3552
Core i7-8700 3043
Core i9-9880H 3023
Core i7-9750H 2716 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには高性能なGeForce RTX 2070を搭載しています

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~

GeForce RTX 2070
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
ノート用RTX 2080 9456
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2070
(Turbo)
8306 [レビュー機で計測]
ノート用RTX 2080 Max-Q 8068
ノート用RTX 2070
(Sport)
7712 [レビュー機で計測]
デスクトップ用RTX 2060 7417
ノート用RTX 2070 Max-Q 7216
ノート用RTX 2060 5686
ノート用GTX 1660Ti 5667
ノート用GTX 1650 3495
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 2070の情報は次の通りです。GPU Clockやメモリ等、普通の仕様だと思います。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは512 GBのM.2 SSDに追加で2台まで搭載できます。非常に高速でストレスはありません。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 3393 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • その他 3D Mark
  • SDカード
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 2070
3DMark
~ グラフィック性能の評価 ~
GeForce RTX 2070
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大300MB/sのUHS-IIのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

エンコードは非常に速いです。

  電源設定:高性能
x265でエンコード (※1) 14分36秒
NVENCでエンコード (※2) 57秒
QSVでエンコード (※3) 2分47秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-9980HK 11分37秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i9-9880H 13分53秒
Core i7-9750H 14分36秒 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H 20分46秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーの仕様値では約2.27kgとなっています。

当サイトで計測した質量は次の通りです。普通の質量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  15.6型
PC本体 2.286kg
ACアダプター 1064g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、当サイトで確認したところ約53Whでした(フリーソフトでの確認なので誤差があるかもしれません)。

バッテリー駆動時間は、高性能パーツを使用しているため、長くはありません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
(1) MobileMark 2014測定方法
(2) 動画再生時 4時間03分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 48分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

Optimusに対応しているため、アイドル時の動作音はほとんど聞こえません。エンコード時とゲーム時は高めの動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時のCPU温度がやや高めです。GPU温度は普通です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。90℃台前半で推移しており、高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。70℃前半で推移しており、問題ない温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム中は、キーボード中央部分がやや熱いですが、常時手が触れるパームレスト部分は熱くないので、それほど気にはなりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

アイドル時は、Optimus対応の製品であるため低めの消費電力です。ゲーム時はそれなりに消費電力は上がります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

GE65 Raider RGB 9SFの外観のチェックです。

ブラックを基調としたボディのシンプルなデザインです。


 

天板にはMSIのドラゴンのエンブレムがあります。

 

背面の排気口です。

 

右から電源ボタン、ショートカットキー、ファンコントロールボタンです。ショートカットキーは
「SteelSeries Engine」から任意のプログラムを割り当てや、マクロの設定もできます。デフォルトでは、キーボードイルミネーションの発光パターンの変更ですが、「SteelSeries Engine」の呼び出しがベストだと思います。

 

側面にあるポートの種類は豊富です。有線LANポートやHDMI、Mini Displayport出力端子など、ゲーミングPCとして主要なものは揃っています。

 

側面のUSB端子は赤く点灯するので、暗い部屋でもUSBの抜き差しが容易です。このUSB LEDはプリインストールされている管理ソフト「DRAGON CENTER」から、2段階で輝度を調整できます。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。メッシュ部分が多く、通気性がよくなっています。

 

スピーカーは底面にあります。DYNAUDIOの大型ステレオ2スピーカー+2ウーファーが採用されているので、最大音量が大きくノートPCにしては重低音も響いていますが、底面にあるのでかなりこもった感じになります。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

底面の「FACTORY SEAL」を破ると保証が受けられなくなりますのでご注意下さい。

 

液晶を閉じたときの画像です。

 

ACアダプターは大きくて分厚く、重量もあります。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

まとめ

以上が、GE65 Raider RGB 9SFのレビューです。

第9世代CPU「Core i7-9750H」に、ノートPCでは上位のグラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載しており、プレイするゲームのほとんどで困りません。

さらには144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶、SteelSeries製のゲーミングキーボード搭載し、これ一台でハイエンドなゲーミング環境が整う、万能なゲーミングPCです。

ブラックを基調としたシンプルなデザインで、ゲーミングPCらしさもあり、選びやすいのではないでしょうか。

また、上記では書いていませんが、ハイレゾオーディオに対応した出力端子も搭載しているので、音楽鑑賞にも良いです。

 

RTX 2070搭載の高性能ゲーミングノート

MSI GE65 Raider RGB 9SF(GE65-9SF-023JP)

特徴

  • 高性能GeForce RTX 2070を搭載
  • 144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶
  • GPUのオーバークロックが可能

こんなあなたに

  • 高性能なゲーミングノートPCが欲しい方
  • シューティングゲームを主にプレイされる方
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