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マウスコンピューター mouse B5-I5I01SR-Aの実機レビュー
CPU | Core i5-1155G7 |
---|---|
メモリ | 16 ~ 64GB |
ストレージ | 512GB ~ 2TB |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | 1920x1080 非光沢 |
質量 | 約1.68kg |
バッテリー | 約 9時間 |
価格[税込] | 9万円台~ |
mouse B5-I5I01SR-Aは、16GBメモリ、512GB SSDと十分な容量がありつつ、9万円台と比較的安いノートPCです。
また、LTE通信モジュールを選択することができるのも特徴で、LTE対応機種としては、かなり安いです。固定回線を引いていない方などにおすすめです。
最初から3年保証および24時間365日の電話サポートが付いているのもポイントです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-1155G7、16GBメモリ、512GB SSD
このページをご覧の方だけに
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目次
お忙しい方は、「mouse B5-I5I01SR-Aの特徴」のみお読みください。
mouse B5-I5I01SR-Aの特徴
比較的安い
mouse B5-I5I01SR-Aは、Core i5、16GBメモリ、512GB SSDの構成で、約10万円です。海外メーカー製PCほどの安さではありませんが、国内メーカーのノートパソコンとしては安いです。何か買い物をするなら、できるだけ国内メーカーが良いという方におすすめです。
LTE対応機種としてはかなり安い
本製品は、プラス26,950円でLTE通信モジュールを追加することが出来ます。LTE通信モジュールをプラスしたPCの価格は、126,750円です。LTE対応のノートパソコンとしては、海外メーカーを含めてもかなり安いです。
SIMカードを挿せば、外でもインターネットに繋げることができるので便利です。また、一人暮らしなどで、自宅に固定回線を引いていない方も、インターネットに接続して、ショッピングなどを行うことができるので便利です。
スマホにMVNO SIMを使っている方は、毎月200円程度で追加のSIMカードを申し込める場合もあります。
大容量メモリ&SSDが搭載可能
mouse B5-I5I01SR-Aは、初期構成でも十分なメモリ&ストレージ容量がありますが、さらに大容量のメモリ&ストレージを選択することも可能です。海外メーカーに比べると、追加するときの価格が安いのも特徴です。
15.6型ノートPCとしては軽い
mouse B5-I5I01SR-Aの重さは、約1.68kgとなっており、15.6型ノートパソコンとしては比較的軽いです。持ち運び用に設計されたモバイルノートPCと比較すると重いですが、大きな画面を持ち運びたい方にはおすすめです。
LANやPD対応USB-Cポートを搭載
mouse B5-I5I01SR-Aは、最近のノートパソコンでは省かれがちなLANポートがあります。職場などで無線LANが禁止されている場合や、無線LANだと速度に不満がある場合などにいいでしょう。
また、PowerDelivery対応のUSB-Cポートがあるのも嬉しいです。出張先へ持って行くときに、付属のACアダプターより軽いPD充電器が使えるので、便利です。
標準で3年保証 + 24時間電話サポート
海外メーカーのパソコンだと、標準の保証は1年で、3年にするには追加料金を払わなければならないケースが多いですが、本製品は、標準で3年の保証が付いています。 しかも、初期不良対応1ヶ月付きです。
また、マウスコンピューターでは、24時間365日電話サポートを実施しており、トラブル発生時にはいつでも電話をすることができます。社会人は、夜や土日しか電話をかけられない場合が多いと思われるので、このサービスはありがたいでしょう。
CPUは第11世代インテルCore
CPUが最新の世代ではなく、2世代古い第11世代インテルCoreプロセッサー「Core i5-1155G7」です。
下の表は、CPU性能を評価するCINBENCH R23のマルチコアのスコアです。Core i5-1155G7は、最新の第13世代インテルCore i5-1340Pと比較すると、約半分のスコアしかありません。第12世代のCore i5-1240Pや、安いPCに搭載されることが多いRyzen 5 7530Uと比べても、スコアはだいぶ落ちます。
ただ、メモリは16GBありますし、動画の視聴や、Officeによる文書作成、表の作成程度なら、問題なくこなせる処理性能はあります。あまり負荷の高くない作業が中心であれば、本製品でも問題ないでしょう。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
○ | Web閲覧やOfficeソフト使った作業は、問題なくできます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | こちらも問題ありません。 |
動画鑑賞 | ○ | 特別画質がいいとか、スピーカー音がいいとかはありませんが、普通に動画鑑賞することができます。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | ディスプレイの色域が狭いので、画像編集向きではありません。 |
動画編集 | △ | 動画編集用途にはCPUおよびGPU性能がやや物足りません。 |
ゲーム | △ | ゲーム向きの製品ではありません。 |
ディスプレイのチェック
mouse B5-I5I01SR-Aのディスプレイのチェックです。
視野角の広いディスプレイで、一般ユーザーにはちょうどいい性能だと思います。詳細は、以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
mouse B5-I5I01SR-Aのキーボードのチェックです。
仕様では、キーピッチは、約19mm、キーストローク:約1.8mmとなっています。十分なキーピッチとキーストロークです。キートップはほぼフラットなので、もう少し湾曲していれば良かったと思いました。普通の打ち心地のキーボードだと思います。
テンキーも搭載していますが、「+」の位置などが通常とは異なるので、本格的にテンキーを使う方は押しにくいと思います。
タッチパッドの使いやすさは普通です。
パフォーマンスのチェック
mouse B5-I5I01SR-Aのパフォーマンスをチェックします。
CPU
前述しましたが、CPUには、世代が2つ古い第11世代のCore i5-1155G7を搭載しています。CINEBENCH R23の結果は以下の通りで、最新のプロセッサーと比べると、そこまで高いスコアではありません。ただ、Celeronとかではないので、ブラウザやOfficeなど、一般ユーザーが使うようなソフトであれば、ストレスなく動くことが多いでしょう。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはDDR4-3200で、普通のメモリ帯域幅でした。最大で64GBのメモリを選択することができます。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックス性能は、まずまずです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
今回搭載されていた初期構成のSSDは、そこまで速くありませんが、オプションで、PCIe Gen4 SSDを選択することもできます。また、今回は512GBでしたが、最大で2TBのSSDを選ぶことができます。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
mouse B5-I5I01SR-AのUSB-Cポートは、PowerDeliveryと映像出力に対応しています。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
本製品のHDMIポートの仕様は、最大 3,840×2,160(30Hz)となっています。
今回、4KモニターへHDMIで接続してみたところ、4K、60Hzにはなっていましたが、色の形式がYCbCr420となっていました。4Kモニターへ接続した場合、リフレッシュレートか色の形式が、犠牲になります(下がります)。
質量のチェック
mouse B5-I5I01SR-Aの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.68kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じです。15.6型のノートパソコンとしては、比較的軽いと思います。
質量 | |
PC本体 | 1.665kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 200g |
バッテリー駆動時間のチェック
mouse B5-I5I01SR-Aのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、49Whと普通です。
バッテリー駆動時間はご覧の通りです。他のノートパソコンと比較すると、普通もしくはやや短めです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約 9時間 |
(2) 動画再生時 | 7時間10分 |
(3) CPU14%、GPU6%の負荷 | 4時間20分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
約100万画素の720pのWebカメラを搭載しており、画質は普通です。IRカメラは搭載されていません。
スピーカー
スピーカーは、底面の左右に配置されています。音質はそれほど良くはなく、ノートPC基準で10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力、CPUクロックおよびCPU温度の推移を確認します。
CPU電力は14~24Wの間を行ったり来たりしています。初動以外は、PBP:28W通りの数値は出ていません。このときのCPU温度は、66~80℃を行ったり来たりしており、問題ない範囲です。
静音性のチェック
静音性のチェックです。
他のノートPCと比べると静かだと思います。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
表面温度は低めなので、作業中に不快に感じることはほぼありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低電圧のプロセッサーなので、消費電力は低めです。
外観のチェック
mouse B5-I5I01SR-Aの外観のチェックです。
天板と底面にはアルミニウム素材が使われています。シルバーを基調としたカラーで、指紋などは目立ちにくく実用性は高いと思います。
天板には、mouseのロゴが入っています。
ボディの高さは約19.8mmとなっており、比較的薄いです。
側面のポート類はご覧のようになっています。LANポートが搭載されている点が特徴的です。
ヒンジは、下図のようにほぼ180度開きます。
底面は通気口が大きく取られています。
PCの内部はご覧のようになっています。冷却ファンはやや小さめで、ヒートパイプも1本のみです。そこまで冷却性が高い構造ではありません。
メモリは、スロット式なので、交換可能です。
ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されています。SSD用の空スロットはありません。
今回、LTE通信モジュールは搭載していませんが、アンテナはありました。
ACアダプターは、45Wで、比較的小さいサイズです。
まとめ
以上が、mouse B5-I5I01SR-Aのレビューです。
16GBメモリ、512GB SSDを搭載している割には、価格が安いノートパソコンです。
特にLTE対応ノートパソコンとしては、かなり安いと思います。一人暮らしで、固定回線を引いていないような場合でも、この製品であれば、SIMを挿すだけで、インターネットに接続することができます。MVNOに契約している方なら、かなり安い価格で、追加SIMを申し込めるはずです。なお、LTEで通信するためには、本製品の購入時に、オプションで、「LTE通信モジュール」を選択するのを忘れないようにしましょう。
標準で、3年保証 + 24時間365日の電話サポートが付いているのも魅力です。
CPUが世代の古い第11世代Coreなのはやや残念です。最新のCPUと比べると、性能は落ちます。ただ、重いアプリは使わない方であれば、本製品でも十分でしょう。メモリが16GBありますし、一般ユーザーが使うようなアプリであれば、重くはなりにくいと思います。
LTE対応のホームノートPC
mouse B5-I5I01SR-A
特徴
- LTE通信モジュールを選択可能
- 価格が比較的安い
- CPUは第11世代Core
こんなあなたに
- 自宅に固定回線を引いていない方
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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