マウスコンピューター G-Tune E4-I7G60DB-Bの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-12650H
グラフィックス GeForce RTX 4060
メモリ 最大 64GB DDR5
ストレージ 最大 4TB SSD
液晶サイズ 14型
液晶種類 FHD 144Hz 非光沢
質量 約1.80kg
バッテリー 約12時間
価格[税込] 19万円台~
持ち運びやすい14型ゲーミングノートPC

G-Tune E4-I7G60DB-Bは、14型サイズと小型で、約1.80kgとゲーミングノートPCにしては比較的軽く、持ち運びやすい製品です。

ミドルクラス性能のGeForce RTX 4060を搭載し、移動先でも、快適にゲームがプレイできます。

液晶は、144Hz駆動に対応し、色域も広めだったので、クリエイティブな作業にも使用しやすいです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-12650H、GeForce RTX 4060、16GBメモリ、500GB SSD

 

本製品を安く買う方法

その1セール品を狙う

マウスコンピューターでは、定期的にセールを行っています。もし本製品がセール対象に入っていれば、安く購入できます。

その2シークレットモデルを購入する

メーカーさんから、特別価格で購入できるシークレットモデルを紹介してもらいました。このページからであれば、G-Tune E4-I7G60DB-Bを「199,800円 → 189,800円」で購入することができます。ただし、セール品のほうが安い場合もあるので、価格を比較してからご購入下さい。

その3当サイト限定「Amazonギフト券プレゼント」を利用する

当サイト経由で、税込み130,000円以上の構成でマウスコンピューター製PCを購入すると、5,000円分のAmazonギフト券がもらえます。詳細は、以下のリンク先をご覧ください。

 

目次

お忙しい方は、「G-Tune E4-I7G60DB-Bの特徴」のみお読みください。

 

G-Tune E4-I7G60DB-Bの特徴

持ち運びやすい14型のゲーミングノートPC

G-Tune E4-I7G60DB-Bは、外に持ち出しやすいゲーミングノートPCです。

ゲーミングノートPCの主流のサイズは15.6~16型ですが、G-Tune E4-I7G60DB-Bは14型と比較的コンパクトなボディです。質量は約1.80kgとなっており、ゲーミングノートPCとしては持ち運びがしやすいです。

そのため、友人宅で集まってゲームをする方や、出張先でゲームをする方、移動先で作業を行うクリエイターなど、持ち出して使いたい方に適した機種です。

持ち出しやすい14型のゲーミングノートPC

 

コンパクトボディでもミドルクラス性能

G-Tune E4-I7G60DB-Bは、第12世代Core i7-12650H + GeForce RTX 4060というスペック構成です。

GeForce RTX 4060は、当サイトのベンチマークテストでは、一世代前のRTX 3070(95W)搭載機で計測した数値を超えるスコアが出ており、高めのゲーミング性能を備えていました。持ち出した先でも、多くのゲームを快適にプレイすることができます。

なお、CPUは、一世代前の第12世代で、Core i7-12700HよりもEコア(高効率コア)の数が少ない、Core i7-12650Hですが、ゲームにおいては著しくフレームレートが低くなるということもなく、問題なさそうです。最新世代の第13世代Core i7-13700Hなどを搭載するよりも、価格を少し抑えることができるというのもメリットだと思います。

3DMark -Time Spy-(グラフィックス)
RTX 4070 110W 11223
RTX 4060 100W 10250
RTX 3070 95W 9220
ミドルクラスの性能で移動先でも快適なプレイが可能

 

色域広めの液晶を搭載

G-Tune E4-I7G60DB-Bは、14型のFHD液晶を搭載しています。

144Hz駆動に対応しており、動きの速いゲームも滑らかな映像でプレイすることができます。一般ノートPCと同程度の残像感があったのはやや残念ですが、競技性の高いタイトルを本気でプレイするのでなければ、それほど気にしなくてもいいと思います。

この液晶ですが、当サイト計測でsRGBカバー率98.5%と広めの色域でした。色鮮やかな表示で、ゲームの世界観を楽しむことができます。また、写真や動画の編集といった、クリエイター向けソフトを使った作業にも使用しやすいと思います。

色域広めの液晶で色鮮やかな表示が可能

 

メモリ、SSDのカスタマイズが可能

G-Tune E4-I7G60DB-Bは、購入時にメモリやSSDのカスタマイズが可能です。

メモリは最大64GB、SSDには最大4TB Gen4 SSDを選択することができます。クリエイター向けソフトでの作業にも使いたい方は、32GB以上のメモリにしてもいいと思います。動画などの容量の大きいファイルをたくさん保存する場合や、色々なゲームをいれておきたい場合などは、少し大きめの容量のSSDを選んでおくといいです。

メモリ・SSDのカスタマイズ画面

 

なお、メモリやSSDの容量に不足を感じたら、自分でメモリやSSDの換装を行い対応することもできます(下図参照)。ただし、マウスコンピューターは、メモリやストレージのカスタマイズにかかる費用が比較的安いので、できれば最初からゆとりのある容量のメモリやSSDにカスタマイズして購入することをおすすめします。

メモリスロット
Type 2280 M.2 SSD

 

ゲーム時のファンの音が大きい

G-Tune E4-I7G60DB-Bは、比較的コンパクトなボディですが、ミドルハイクラスのゲーミング性能をしっかりと引き出すことができています。

ただし、ボディが小型であるため、ゲームをするとファンの音がかなり大きくなります。一般的なゲーミングノートPCと比べても高めの騒音値なので、ここは割り切りが必要な部分です。ファンの音が気になる場合は、ヘッドホンを使用するといいと思います。

ゲーム時の動作音はやや大きめ

 

クリエイターモデルとの比較

マウスコンピューターでは、G-Tune E4-I7G60DB-Bとほぼ同じボディのクリエイターモデルも販売しています。ここでは、そのDAIV S4-I7G60CB-Bとの簡単な比較を行います。どちらも14型で、RTX 4060(100W)を搭載し、グラフィックス性能もほぼ同じです。

DAIV S4-I7G60CB-Bのポイントは、CPUと液晶です。最新の第13世代Core i7-13700Hを搭載し、CPUの処理性能は上です。また、液晶はカラーキャリブレーションされており、色再現性が高いため、正確な色表現が期待できます。ただし、リフレッシュレートは60Hzです。純粋にクリエイティブワークのみに使用するのであれば、DAIV S4-I7G60CB-Bの方がいいでしょう。

一方、G-Tune E4-I7G60DB-Bは、第12世代Core i7-12650Hを搭載することで、ゲーミングノートPCとして不足のない性能を備えつつ、価格が少し抑えられています。また、144Hzのハイリフレッシュレート液晶は、色域も広めなので、色再現性にそこまでこだわらなくてよければ、クリエイター向けソフトでの作業にも使用できます。ゲームメインの方や、ゲームとクリエイティブな作業の両方に使いたい方には、G-Tune E4-I7G60DB-Bの方がいいと思います。

クリエイターモデルとの比較
  G-Tune E4-I7G60DB-B DAIV S4-I7G60CB-B
画像
CPU Core i7-12650H Core i7-13700H
GPU GeForce RTX 4060
(最大グラフィックスパワー:100W)
メモリ 最大64GB
PCIe SSD 最大4TB SSD
液晶サイズ 14型
液晶種類 FHD 非光沢
144Hz
FHD 非光沢
キャリブレーション済み
価格[税込] 19万円台~ 24万円台~
※価格は、2023年6月22日時点のもの

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分な処理性能で、快適に作業できます。
オンライン会議 問題なくオンライン会議を行えます。
動画鑑賞 スピーカー音はそれほどよくありませんが、色鮮やかな画面で動画鑑賞を行うことができます。
RAW現像
画像編集
当サイト計測でsRGBカバー率98.5%と色域が広めなので、ウェブやSNS用の画像・動画の編集などに適しています。ただし、印刷用の編集を行う場合は、Adobe RGB 100%クラスの色域の外部ディスプレイを使用した方がいいです。
動画編集 GeForce RTX 4060を搭載しており、4K動画の本格的な編集作業も比較的快適に行えます。
ゲーム GeForce RTX 4060と、144Hz液晶を搭載しており、高めの画質やフレームレートで快適にプレイできるゲームが多いです。ただし、ゲーム時は騒音値が高くなるので、ヘッドホンなどを使用した方がいいです。

 

ディスプレイのチェック

G-Tune E4-I7G60DB-Bのディスプレイのチェックです。

パネルは、「LQ140M1JW49」でした。

画面比16:9、FHD解像度の標準的な14型液晶です。144Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、滑らかな映像でのゲームプレイが可能です。ただし、一般のノートPCと同程度の残像があったので、動きの速いゲームをプレイする場合は、少し気になるかもしれません。色域が広めなので、色鮮やかな表示でゲームがプレイできますし、写真や動画の表示や編集にも適しています。最大輝度は、当サイトの計測では295cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率98.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ディスプレイ本来のガンマ補正曲線を確認すると、明部では赤と青がわずかに強く発色していますが、概ね自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラツキはわずかにありますが、ほとんど気にならないレベルです。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度を下げてもフリッカーは確認されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約48msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144フレームを更新する液晶で6フレーム前くらいまでの残像がありました。

普通のノートPCの液晶は1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像があります。

本製品の液晶は、一般的なノートPCの液晶と同程度の残像感があることが分かります。しかし、ゲーミングノートPCとしては、残像が多めだと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

G-Tune E4-I7G60DB-Bのキーボードのチェックです。

キーピッチは、横:約19.1mm(仕様値)、縦:約18mm(実測値)と標準的です。キーストロークは約1.2mm(仕様値)と、やや浅めでした。キートップはほぼフラットです。キートップがもう少し湾曲していたら指当たりがよかったと思いますが、普通にタイピングできるキーボードだと思います。ただし、ゲーミングノートPCに多いこだわりのあるキーボードというより、一般のノートPCに搭載されるような普通のキーボードという感じでした。

タッチパッドのサイズは比較的大きいです。使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。ホワイトLEDなので、色の変更はできません。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

G-Tune E4-I7G60DB-Bのパフォーマンスをチェックします。

G-Tune E4-I7G60DB-Bでは、「Control Center」のパワーセッティングで、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランスモード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンスモード」で計測した結果を掲載しています。

Control Center

 

CPU

CPUには、第12世代Core i7-12650Hを搭載しています。ゲーミングノートPCに搭載されることが多いCore i7-12700Hと比べると、Pコア(高性能コア)の数は6コアと同じですが、Eコア(高効率コア)の数が4コア(Core i7-12700HのEコア数は8)と少なくなっているCPUです。実際のベンチマークの結果は以下のとおりです。

シングルコアは、Core i7-12700Hの代表的なスコアとほぼ同程度の数値が出ていましたが、マルチコアは、少し低めのスコアでした。ただ、このぐらいのスコアが出ていれば、ゲーム時のフレームレートが著しく下がるということもないと思います。

なお、「バランスモード」ではやや低めのスコアで、「パフォーマンスモード」にすることで、Core i7-12650Hらしいスコアとなっています。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-12650H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-13700H 17563
Core i7-12800HX 17492
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
12107 [パフォーマンスモード]
10657 [バランスモード]
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Core i5-12450H 10260
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Core i5-1335U 8404
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Ryzen 3 7320U 4887
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-13700H 1908
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
1807 [パフォーマンスモード]
1780 [バランスモード]
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1335U 1685
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i5-12450H 1663
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 3 7320U 1115
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800です。実測値では、メモリ帯域幅は普通でした。なお、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
43.57GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 4060を搭載しています。

実際のパフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは100Wでした。標準的な設定値です。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。RTX 4060(100W)としては順当なスコアが出ています。RTX 3070(95W)のスコアを超えており、FHD環境でゲームをするには十分なグラフィックス性能と言えるでしょう。

なお、「パフォーマンスモード」の方が少し高めのスコアが出ているので、ゲームや動画編集など、グラフィックスパワーを必要とする処理を行うときは「パフォーマンスモード」に切り替えるといいでしょう。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20027
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 12254
RTX 4070 140W 11947
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 4070 110W 11223
RTX 3070 140W 11015
RTX 4060 100W 10250 [パフォーマンスモード]
9375 [バランスモード]
RTX 4060 75W 9069
RTX 3070 95W 9220
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 4060 60W 8263
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 45W 7441
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPU Clockや、Boost Clockに変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、初期構成の500GB SSDでもPCIe Gen4 SSDとなっています。PCIe Gen4としては、そこまで速くはありませんが、十分高速だとは思います。ストレージの速度にこだわりたい場合は、カスタマイズ時にSAMSUNG PM9A1や、WD_BLACK SN850Xを選ぶといいです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
500GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3663
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

GeForce RTX 4060を搭載しているので、重い部類のゲームでも比較的高めのグラフィック品質設定で、高いフレームレートが出ています。また、FPSゲームも120fpsを超える高いフレームレートが出ているので、カクつきを感じることなくゲームをすることができるでしょう。

グラフを見ていただくと分かりますが、RTX 4060(100W)の別機種(Core i7-13700H搭載)で計測したフレームレートと大きな差はないので、CPUがCore i7-12650Hでもフレームレートに大きな影響はないようです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 145 fps
74 fps
最高 50 fps
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080 175W 95 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4070 140W 57 fps
RTX 4060 100W 51 fps
RTX 4060 100W 50 fps
RTX 4060 140W 48 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 38 fps
RTX 4050 45W 36 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 117 fps
105 fps
ウルトラ 86 fps
レイトレ:中 59 fps
レイトレ:ウルトラ 53 fps
※ベンチマークで計測
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 112 fps
RTX 4090 150W 110 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 105 fps
RTX 4070 140W 102 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 4060 140W 94 fps
RTX 4060 100W 90 fps
RTX 4060 100W 86 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 76 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 69 fps
RTX 4060 45W 67 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 244 fps
115 fps
エクストリーム 97 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 111 fps
RTX 4060 140W 101 fps
RTX 4060 100W 97 fps
RTX 4060 100W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 81 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 166 fps
標準品質 137 fps
高品質 97 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080 175W 165 fps
RTX 4090 150W 151 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 117 fps
RTX 4070 140W 116 fps
RTX 4060 140W 103 fps
RTX 4060 100W 97 fps
RTX 4060 100W 96 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均fps
1920x1080 249 fps
152 fps
最高 116 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 48494 / 168 fps
26454 / 118 fps
ウルトラ 19452 / 101 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 152 fps
RTX 4080 175W 144 fps
RTX 4090 150W 141 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 131 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 4060 140W 107 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 4060 100W 101 fps
RTX 4060 100W 100 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 4060 45W 87 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 4050 45W 78 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 60W 53 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
最低 オフ 167 fps
オフ 141 fps
最高 オフ 127 fps
クオリティ 140 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4080 175W 181 fps
RTX 4090 150W 174 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 154 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 4060 140W 137 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 4060 100W 130 fps
RTX 4060 100W 127 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 114 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 107 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 4060 45W 101 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 188 fps
高(ノート) 172 fps
最高品質 148 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080 175W 205 fps
RTX 4090 150W 193 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 168 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 4060 140W 156 fps
RTX 4060 100W 150 fps
RTX 4060 100W 148 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 133 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 4060 45W 126 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 118 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン3]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときで、通常マッチの平均フレームレートを掲載します。

DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 143 fps
高設定 64 fps
最高設定 48 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
254 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 262 fps
高設定 166 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 447 fps
高設定 390 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 326 fps
中型 285 fps
ウルトラ 207 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 22629(すごく快適)
※約5500で60fps

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。ここでは、「パフォーマンスモード」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

十分実用的な速度でRAW現像を行うことができています。

Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
29秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13950HX 37秒
Core i9-13980HX 40秒
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-13700H
RTX 4060(100W)
70秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12650H
RTX 4060(100W)
70秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12650H 73秒
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1360P 91秒
Core i5-1340P 93秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Ryzen 7 5825U 117秒
Ryzen 5 5625U 120秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、RTX 4060を搭載しているので、「スーパーズーム(x2)」のような処理が非常に速かったです。軽い処理なら、すぐに終わりますし、Photoshopでの作業も快適に行えます。

  本製品 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約56秒 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分3秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proでの4K動画の書き出しには、思ったより少し時間がかかりました。それでも、それほど遅いわけではありません。編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Core i7-12650H
RTX 4060 (100W)
6分40秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。妥当な処理速度だと思います。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core 7-13700H 6分36秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-12700H 7分50秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Core 7-12650H 9分08秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4060 Laptopで実行
Blender Benchmark Score
RTX 4090 150W 8067
RTX 4090 175W 7917
RTX 4080 175W 6072
RTX 4070 110W 3908
RTX 4060 100W 3660
RTX 4060 65W 3034
RTX 4050 105W 2775
RTX 4050 45W 2575
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

G-Tune E4-I7G60DB-Bは、Thunderbolt 4ポートと、USB3.1 Type-Cポートを搭載しています。動作をチェックした結果は、以下のとおりです。

左側面のThuderbolt 4ポートは、PowerDeliveryと、画面出力にも対応しています。USB-Cアダプターでの給電に関しては、出力が61WのUSB-Cアダプターであれば充電できていました。ただし、仕様を確認すると「100W以上を出力可能なUSB Power Delivery対応機器からの入力に対応しています」と書いてありました。USB-Cアダプターで給電する場合は、できれば100W以上の出力があるものを使用した方がいいと思います。また、ゲーム時は、USB-Cアダプターからの給電ではなく、付属のACアダプターを接続することをおすすめいたします。

右側面のUSB-Cポートは、データ転送のみの対応でした。

左側面のThunderbolt 4ポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
右側面のUSB3.1 Type-Cポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 × ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、RGB、120Hzで出力できていました。ただ、仕様では、「(HDMI)最大 3,840×2,160(60Hz)」となっていたので、60Hzの出力だと思ったほうが無難です。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

G-Tune E4-I7G60DB-Bの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.80kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じでした。ミドルクラスの性能を備えたゲーミングノートPCとしては、持ち運びがしやすい質量だと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.792kg
ACアダプター+電源ケーブル 416g

 

バッテリー駆動時間のチェック

G-Tune E4-I7G60DB-Bのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は73Whです。14型ノートPCとしては大きい容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間はご覧の通りです。バッテリーの容量が大きいので、動画再生のような負荷の軽い作業であれば、バッテリー駆動でもそこそこ長めの時間動作します。ただし、高性能パーツを搭載しているので、少し負荷のかかる作業を連続して行うと、(3)ぐらいのバッテリー駆動時間になります。

なお、ゲームをするときに、バッテリー駆動状態にすると、フレームレートが制限され、バッテリー駆動時間もかなり短くなるので、ACアダプターに接続してプレイすることをおすすめします。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約12時間
(2) 動画再生時 9時間32分
(3) CPU7%、iGPU12%、dGPU6%の負荷 3時間34分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電速度です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
65%(約47Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、カメラを遮断する物理的なシャッターは搭載していません。IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証に対応しています。

Webカメラは、約100万画素の720pカメラです。細部にはやや粗さがありますが、比較的自然な色味の画像でした。ノートPCのWebカメラとしては一般的な性能だと思います。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に配置されています。音質はそれほど良くはなく、ノートPC基準で10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランスモード」では、CPU電力は45W前後で推移しています。PBP(プロセッサー・ベース・パワー):45WのCPUなので、それ近い電力での動作となります。CPU温度もほぼ約70℃台前半に収まっており、心配のない温度です。

「パフォーマンスモード」では、CPU電力が少し上がり、60W前後で動作しています。CPU温度は、85℃前後ぐらいまでに保たれており、問題ないと思います。

「パフォーマンスモード」でも、CPU温度は心配せずに使用できそうです。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

ゲーム時のCPU温度およびGPU温度は、以下のとおりです。

「バランスモード」では、CPU温度はほぼ80℃台に収まっており、GPU温度は76℃前後で推移していました。

「パフォーマンスモード」では、CPU温度が少し上がり、90℃台で推移している時間が長くなっています。GPU温度も83℃前後と少し高くなります。CPU、GPUともにやや高めの温度ですが、14型のコンパクトなボディなので、仕方ないと思います。ゲーム時は「バランスモード」のほうが無難でしょう。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU温度
GPU温度
>CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

静音性のチェックです。

「バランスモード」のアイドル時は、ほぼ無音です。ゲームのような高い負荷がかかると、ファンの音が大きくなり、他のゲーミングノートPCと比較しても高い騒音値となります。「パフォーマンスモード」だと、さらに騒音値が上がりました。

コンパクトな14型サイズのゲーミングノートPCなので仕方のない部分ではありますが、ゲーム時は結構うるさく感じます。ヘッドホンをした方がゲームに集中しやすいです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

ゲームのような高い負荷がかかると、キーボード部分の温度が上がり、WASDキーを押す指にも多少熱を感じます。ただし、パームレストの温度は低く保たれているので、不快感はそれほど強くはありません。

底面の温度も確認しました。ゲーム時は広い範囲で温度が上がり、熱くなります。また、ひざに置くと吸気口を塞いでしまうことから、机の上に置いて使用した方がいいです。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般的なノートPCよりは高めの消費電力ですが、ゲーミングノートPCとしては普通の消費電力だと思います。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

G-Tune E4-I7G60DB-Bの外観のチェックです。

写真だと分かりにくいかもしれませんが、パームレスト部分は、濃いめの紺色で、液晶周りは黒色になっています。

一見すると、少しごつめではありますが、普通のノートPCのように見えます。ゲーミングノートPCとしては大人しいデザインなので、クリエイターの作業用としても使いやすいと思います。

 

天板も、パームレストと同じ濃い紺色となっています。

 

高さは約22mmです。ゲーミングノートPCとしてはスリムな方です。

 

側面のポート類はご覧の通りです。USB3.0 x2、USB3.1 Type-C、Thuderbolt 4(Power Delivery、画面出力に対応)、HDMI、microSDカードリーダー、LANポートを備えています。ポート類は充実しています。

 

液晶面の開く角度です。フラットにはなりませんが、机に置いて使用する分には十分な角度だと思います。

 

底面のゴム足は、一般的なノートPCよりも高めになっています。

 

PCの内部です。2つの冷却ファンと、3本のヒートパイプを備え、3か所から排気することでCPUとGPUを冷却します。

 

メモリは、スロット式です。メモリの換装は可能です。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。ストレージの換装もできそうです。なお、空きのM.2スロットはないので、ストレージの増設はできません。

 

ACアダプターは、180Wです。ゲーミングノートPCのACアダプターとしては、スリムで小型です。

 

まとめ

以上が、G-Tune E4-I7G60DB-Bのレビューです。

ゲーミングノートPCとしてはコンパクトで、約1.80kgと比較的軽めのボディに、Core i7-12650H + GeForce RTX 4060を搭載しています。CPU、GPUの性能をしっかりと引き出しており、重い部類のゲームを比較的高めのグラフィックス設定で動かしても、高めのフレームレートが出ます。

液晶は、144Hz駆動のハイリフレッシュレートに対応しています。やや残像があるものの、そこまで本気のプレイをするのでなければ、十分だと思います。また、当サイト計測でsRGBカバー率98.5%と色域が広めだったので、画像・動画の編集などクリエイティブな作業にも使用できます。

購入時のカスタマイズで、最大で64GBメモリ、4TB SSDを選択することができるのも嬉しいです。

気になる部分としては、ゲーム時はファンの音がとても大きくなります。他のゲーミングノートPCと比べても高い騒音値なので、うるさく感じます。ゲーム時はヘッドホンをした方がいいと思います。

 

持ち運びやすい14型ゲーミングノートPC

G-Tune E4-I7G60DB-B

特徴

  • 14型と小型で、約1.80kgと持ち運びやすいボディ
  • 小型・軽量ボディでも、RTX 4060を搭載
  • クリエイターも使える色域広めの液晶

こんなあなたに

  • 持ち運びしやすいゲーミングノートPCが欲しい方
  • クリエイターの移動用PCとして
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