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マウスコンピューター DAIV Z4-I7G50SR-Bの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-13700H
グラフィックス GeForce RTX 3050
メモリ 最大 64GB DDR5
ストレージ 最大 4TB SSD
液晶サイズ 14型
液晶種類 2880x1800 非光沢
質量 約1.32kg
バッテリー 約18時間 (99.8Wh)
価格[税込] 22万円台~
RTX 3050搭載で約1.32kgの軽さ!

DAIV Z4-I7G50SR-Bは、クリエイター向けのサブ機、またはモバイル機にちょうどいい14型のノートPCです。

第13世代Core i7-13700H + GeForce RTX 3050と一般ノートPCより高いスペック構成に、大容量バッテリーを搭載しても、約1.32kgと軽いので、移動先でもクリエイティブな作業がしやすいです。

液晶は、2880x1800と解像度が高く、sRGB比100%と色域も比較的広めです。

大容量のメモリ、ストレージへカスタマイズすることができ、SDカードリーダーを搭載しているのもポイントです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-13700H、GeForce RTX 3050、32GBメモリ、500GB SSD

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「DAIV Z4-I7G50SR-Bの特徴」のみお読みください。

 

DAIV Z4-I7G50SR-Bの特徴

クリエイター向けのモバイルノートPC

DAIV Z4-I7G50SR-Bは、Core i7-13700H + GeForce RTX 3050という構成の14型ノートPCです。一般ノートPCよりも高いスペック構成に、99.8Whと大容量のバッテリーを搭載しながら、質量は約1.32kgと軽いのが大きな特徴です。ボディの厚みも約16.8mmとスリムです。

クリエイターのサブ機やモバイルノートPCとしての使用に適しています。

約1.32kgと軽いクリエイター向けのモバイルノートPC

 

キャリブレーション済みの2880x1800液晶

DAIV Z4-I7G50SR-Bは、画面比16:10、解像度2880x1800の14型液晶を搭載しています。

一般的な画面比16:9の液晶よりも縦方向に少し長いので、作業がしやすいです。FHDクラスよりも解像度が高く、精細な表示が可能ですし、100%スケールで表示すると一画面を広く使うこともできます。

画面比16:10、2880x1800の高解像度

 

出荷前のキャリブレーションで作成されたカラープロファイルが準備されているのも特徴です。

カラープロファイルはOS起動後にインターネットからダウンロードすることができます。カラープロファイルを適用することで、sRGB比100%の色空間において、delta E値(国際標準色差)<=2と色再現性の高い表示が可能です。sRGBの色空間をベースとする、ウェブページやSNSに掲載する写真や動画の編集といった作業に適しています。

写真・動画の編集などsRGB色空間での作業に適した液晶

 

さらに、90Hzのリフレッシュレートにも対応しており、一般の60Hz液晶より滑らかな表示が可能です。息抜きでゲームをする場合には、少し高めのフレームレートでプレイすることができます。

 

最大で64GBメモリ構成が選択できる

DAIV Z4-I7G50SR-Bは、購入時のBTOカスタマイズで最大64GBメモリに変更することが可能です。

標準状態で32GBメモリを搭載しており、一般的には十分だと思いますが、クリエイター向けソフトを複数起動する方などは、64GBメモリを選ぶといいでしょう。

メモリのカスタマイズ画面

 

メモリはスロットタイプなので、購入後に自分でメモリの換装を行うこともできます(ただし、自己責任)。最初からゆとりのあるメモリ構成で購入するのが一番ですが、もし使っていてメモリが不足していると感じる場合は、後からメモリを交換することもできます。

メモリスロット

 

最大4TBのストレージが選択可能

DAIV Z4-I7G50SR-Bは、購入時のBTOカスタマイズで、SSDを変更することができます。

標準で搭載されているのは500GB SSDですが、高解像度の写真や、4K動画などをたくさん保存する場合など、容量が足りない場合は、1TB以上の容量のSSDに変更するといいです。

また、RAW現像や動画の書き出しの速度は、ストレージの読み書き速度によっても左右されます。ストレージの速度にこだわるなら、SAMSUNG PM9A1(シーケンシャルリード:最大7000MB/s、シーケンシャルライト:最大5200MB/s)や、WD_BLACK SN850X(シーケンシャルリード:最大7300MB/s、シーケンシャルライト:最大6300MB/s)を選ぶといいでしょう。

ストレージのカスタマイズ画面

 

SDカードリーダーにThunderbolt4ポート搭載

DAIV Z4-I7G50SR-Bは、フルサイズのSDカードリーダーを搭載しています。

持ち出した先で、カメラで撮影した写真や動画をSDカード経由で簡単に取り込むことができ、便利です。ただし、SDカードリーダーの速度が遅かったので、大容量のファイルだと取り込むのに、少し時間がかかると感じるかもしれません。

また、Thunderbolt4ポートも搭載しており、PowerDeliveryおよび映像出力に対応しているので、利用の幅が広がります。

SDカードリーダー

 

高負荷時でも心配のないCPU・GPU温度

DAIV Z4-I7G50SR-Bは、14型のコンパクトでスリムなボディに、Core i7-13700H + GeForce RTX 3050という構成を搭載しています。しかも、下の画像のように排気口も目立たない、一般のノートPCと同じようなボディです。

そのため、放熱性能が追いついているのか、パフォーマンスを十分発揮できるのかが気になると思います。

パフォーマンスに関しては、やや抑えられているものの、一般ノートPCよりも高い処理性能とグラフィクス性能でした。それでいて、高負荷時のCPU、GPUの温度は、70℃台以下に収まっており、心配なく使用することができます。

排気口の目立たないデザイン

 

DAIV S4-I7G60CB-Bとの比較

DAIV Z4-I7G50SR-Bを検討するとき、14型で持ち運びができるクリエイター向けノートPCとして、DAIV S4-I7G60CB-Bも気になるかもしれません。ここでは、この2機種の簡単な比較を行います。

DAIV S4-I7G60CB-Bは、外部GPUにGeForce RTX 4060を搭載し、グラフィックス性能は数段上です。一方、ディスプレイはFHD液晶なので、解像度は高くありません。高解像度液晶よりも、高いグラフィックス性能を重視する方は、こちらを選ぶといいです。

DAIV Z4-I7G50SR-B(本機器)は、2880x1800の高解像度液晶と、約1.32kgという軽さがポイントです。グラフィックス性能は劣りますが、画像・動画の編集であればそれほど不足を感じることはないと思います。一般ノートPCより高いスペックで、持ち運びやすい機種が欲しい場合は、こちらが適しています。また、スペックを少し抑えつつ、99.8Whの大容量バッテリーを搭載しているので、クリエイター向けノートPCとしてはバッテリー駆動時間も長めです。

DAIV S4-I7G60CB-Bとの比較
  [本機器]
DAIV Z4-I7G50SR-B
マウスコンピューター
DAIV S4-I7G60CB-B
画像
CPU Core i7-13700H
GPU RTX 3050 RTX 4060
メモリ 最大 64GB
ストレージ 最大 4TB PCIe Gen4 SSD
液晶 14型
2880x1800 90Hz
14型
1920x1080
重量 約1.32kg 約1.78kg
バッテリー 約18時間
(99.8Wh)
約13.5時間
(73Wh)
価格[税込] 22万円台~ 24万円台~
レビュー レビュー
※2023年7月26日現在の価格

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分な処理性能と、画面比16:10の14型液晶で、快適に作業できます。
オンライン会議 問題なくオンライン会議を行えます。
動画鑑賞 スピーカー音が比較的よく、画面の表示も色鮮やかです。快適に動画鑑賞を行うことができます。
RAW現像
画像編集
sRGB比100%の液晶は、出荷前にキャリブレーションで作成されたカラープロファイルを適用することで、色再現性の高い表示が可能です。ウェブやSNS用の画像・動画の編集などに適しています。ただし、Adobe RGB 100%の色域はありません。
動画編集 GeForce RTX 3050を搭載しており、外出先で4K動画の軽い編集をするのには十分な性能です。
ゲーム GeForce RTX 3050を搭載しており、画質を調整することで多くのゲームをプレイすることができます。90Hz液晶なので、軽めのゲームであれば少し高いフレームレートでプレイすることもできます。息抜きでゲームをするくらいになら使えます。

 

ディスプレイのチェック

DAIV Z4-I7G50SR-Bのディスプレイのチェックです。

パネルは、「MNE007ZA1-3」でした。

画面比16:10、解像度:2880x1800の14型液晶です。解像度も高く、ウェブ用の画像・動画編集など、sRGBカラーのフィールドでのクリエイティブな作業にちょうどいいです。また、90Hzとリフレッシュレートが高めなので、ゲームも楽しめます。最大輝度は、当サイトの計測では388cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率99.1%でした。

ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

本製品は、出荷前に、sRGB比100%の色空間でのキャリブレーションによりカラープロファイルが作成されています。このカラープロファイルを適用することで、Delta E(国際標準色差) <= 2という高い精度での色再現が可能となっています。カラープロファイルは、最初のOSの起動後にインターネットからダウンロードされ適用されます。

以下は、プロファイルを適用していない状態でのガンマ補正曲線です。この状態でも各色ほぼ揃って1:1の直線になっており補正幅は少ないです。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

カラープロファイルは、Mouse Control Centerのソフトからキャリブレーションのボタンをクリックすることで、ダウンロードすることも可能です。

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは低減されています。ギラツキもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度を下げてもフリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

DAIV Z4-I7G50SR-Bのキーボードのチェックです。

キーピッチは、横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.2mmです。キーストロークは気持ち浅めですが、キーピッチは十分あります。キートップはほぼフラットなので、もう少しカーブしていても良かったと思います。

アルファベットキーのサイズは揃っています。その他のキーには、一部サイズが少し小さいキーがあり、「Enter」キーもややスリムなタイプですが、打ちにくくはありません。キーの配置にも目立ったクセはなく、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。

タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさも普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

DAIV Z4-I7G50SR-Bのパフォーマンスをチェックします。

 

CPU

CPUには、インテルの第13世代Core i7-13700Hを搭載しています。一般ノートPCよりも高い性能を備えており、クリエイター向けソフトを使うのに適しています。実際のベンチマークの結果は以下のとおりです。

PBP(プロセッサー・ベース・パワー):45WのCPUですが、本製品では42W前後とわずかですが抑えめのCPU電力で動作していました。大きいボディのゲーミングノートPCの場合、同じCPUでも80W前後で動くこともあるので、そういった機種と比べると、少し低い数値でした。ただし、1世代前のCore i7-12700Hを超えるスコアが出ており、軽量・コンパクトなボディのクリエイター向けノートPCとしては、十分な処理性能だと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-13700H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-13700H 17563
15088
Core i7-12800HX 17492
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Core i5-12450H 10260
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Core i5-1335U 8404
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Core i5-1235U 7589
Core i3-1215U 4969
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-13700H 1908
1877
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1335U 1685
Core i5-1240P 1666
Core i5-12450H 1663
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800で、メモリ帯域幅は広かったです。なお、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
58.2GB/s
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 3050を搭載しています。

メーカーによって設定されている最大グラフィックスパワーは95Wとなっており、標準的な数値だと思います。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。

1世代前のエントリークラスのGPUなので、最新のゲーミングノートPCなどが搭載するグラフィックスと比べると低いスコアです(3DMark Time Spyを参照)。それでも、一般ノートPCよりははるかに高いグラフィックス性能(3DMark Night Raidを参照)で、外出先での画像・動画の編集作業用途には十分な性能でしょう。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3050 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4080 175W 18822
RTX 4070 140W 12254
RTX 4070 110W 11223
RTX 4060 100W 10213
RTX 4060 75W 9069
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050 95W 4465
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3050 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX550 35717
Ryzen 7 7735U
メモリLPDDR5-6400
28714
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
21897
Core i7-1355U
メモリDDR4-3200
18235
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-4800
17774
Ryzen 7 7730U
メモリLPDDR4X-4266
17524
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Laptopの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。PCIe Gen4 SSDとしてはそれほど速くありませんが、一般的には十分な速度です。なお、もっと速いSSDを選択することもできます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
500GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3737
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は遅いです。

挿入時はカードが出っ張ります。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

移動先でも実用的な速度でRAW現像を行うことができます。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
66秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core i7-13700H 76秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しました。RTX 3050を搭載しているので、特に、「スーパーズーム(x2)」のような処理が速かったです。Photoshopでの作業も快適に行えます。

  本製品 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約59秒 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分25秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proでの4K動画の書き出しも実用的な時間で行えました。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-13700H
RTX 4060 (95W)
3分35秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i7-13700H
RTX 3050 (95W)
5分48秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間です。移動先で使うのには十分な速度で書き出しができていると思います。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
2分36秒
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分40秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分09秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (95W)
3分11秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分16秒
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
3分17秒
Ryzen 9 7940HS
RTX 4090 (150W)
3分21秒
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分23秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分35秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
3分54秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (100W)
3分59秒
Core i7-13700H
RTX 3050 (95W)
4分45秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。高いCPU電力で動いてはいないので、Core 7-13700Hにしてはそこまで速くはありませんが、それでも十分な速度でしょう。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core 7-13700H 7分58秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Core 7-13700H 9分33秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 3050 Laptopで実行
Blender Benchmark Score
RTX 4090 150W 8067
RTX 4090 175W 7917
RTX 4080 175W 6072
RTX 4070 110W 3908
RTX 4060 95W 3651
RTX 4060 100W 3636
RTX 4060 65W 3034
RTX 4050 105W 2775
RTX 4050 45W 2575
RTX 3050 95W 1160
SPECviewperf 2020

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

GeForce RTX 3050を搭載しているので、重い部類のゲームの場合は、グラフィック品質設定をかなり落とす必要があるでしょう。そこまで重いゲームでなければ、中程度のグラフィック品質設定で、平均 60fps以上は出るでしょう。

移動先で息抜きにゲームをするくらいであれば、使えると思います。

重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1200 73 fps
33 fps
最高 20 fps
2880x1800 25 fps
最高 15 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1200 71 fps
62 fps
ウルトラ 43 fps
2880x1800 28 fps
ウルトラ 14 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1200 120 fps
最高 86 fps
エクストリーム 39 fps
2880x1800 最高 40 fps
エクストリーム 30 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 87 fps
高品質 49 fps
2560x1440 高品質 35 fps
重い部類のゲーム
BLUE PROTOCOL
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低画質 150 fps
高画質 79 fps
最高画質 59 fps
2880x1800 高画質 44 fps
最高画質 32 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1200 102 fps
60 fps
ウルトラ 54 fps
2880x1800 58 fps
ウルトラ 30 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1200 標準品質(ノート) 122 fps
最高品質 82 fps
2880x1800 最高品質 39 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン3]
DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 79 fps
中設定 64 fps
最高設定 38 fps
2880x1800 中設定 35 fps
最高設定 22 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1200 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
132 fps
2880x1800 126 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 138 fps
高設定 89 fps
2880x1800 高設定 53 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1200 高品質 202 fps
2880x1800 低品質 343 fps
高品質 132 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1200 非常に低い 161 fps
中型 124 fps
ウルトラ 89 fps
2880x1800 中型 77 fps
ウルトラ 50 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 23510(すごく快適)

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

DAIV Z4-I7G50SR-Bは、USB3.1 Type-Cポート、Thunderbolt 4ポートを備えています。動作をチェックした結果は、以下のとおりです。

USB3.1 Type-Cポート、Thunderbolt 4ポートともに、画面出力と、Power Deliveryに対応しています。

なお、PD充電器での充電においては、45W以上の出力であれば充電できていました。ただし、メーカー仕様を確認すると、「100W以上を出力可能なUSB Power Delivery対応機器からの入力に対応しています」と記されていたので、できれば100W超の高出力のものを使用した方がいいと思います。

また、高負荷作業を行う場合は、本来のパフォーマンスを発揮するためにも、付属のACアダプターを接続して行うことをおすすめします。

左側面のUSB3.1 Type-Cポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
右側面のThunderbolt 4ポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、60Hz、RGBで表示できていました。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

DAIV Z4-I7G50SR-Bの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.32kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じです。高性能のCPU、GPUを搭載した機種としては軽いです。ACアダプターと合わせても1.8kgぐらいなので、持ち運びもしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.321kg
ACアダプター+電源ケーブル 474g

 

バッテリー駆動時間のチェック

DAIV Z4-I7G50SR-Bのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は99.8Whと大容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間はご覧の通りです。高性能CPU、GPUを搭載していますが、バッテリー容量も大きいため、動画再生のような軽負荷作業であれば、(2)のようにある程度長めのバッテリー駆動が可能です。一方、複数のアプリを起動するなどして、少し負荷のかかる状態で連続して作業を行うと、(3)ぐらいの時間になります。

なお、クリエイター向けソフトを使って動画編集などの本格的な作業をする場合は、バッテリー駆動時間はもっと短くなると思います。本来のパフォーマンスで使用するためにも、負荷の高い作業を行う場合は付属のACアダプターをつないだ方がいいです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約18時間
(2) 動画再生時 13時間53分
(3) CPU6%、iGPU12%、dGPU7%の負荷 4時間00分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。約60Wh充電できていたので、1時間の充電でも、ある程度バッテリー駆動状態で使えると思います。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
61%(約60Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラに、物理的にカメラを隠すシャッターは付いていません。なお、IRカメラを搭載しているので、Windows Helloの顔認証を行うことができます。

Webカメラは、約200万画素のFHDカメラです。ノートPCのWebカメラとしては比較的解像度が高いので、細かい部分もはっきり映っています。やや赤みが強いですが、オンラインミーティング用途には十分使えます。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右にステレオスピーカーが配置されています。音質は、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

CPU電力は、ターボブースト終了後は42W前後で動作しています。PBP:45WのCPUですが、やや抑えめのCPU電力で動作させています。そのため、スリムでコンパクトな筐体ですが、CPU温度は70℃台に収まっており、心配のない温度です。

CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

ゲーム時のCPU温度およびGPU温度は、以下のとおりです。

クリエイター向けソフトでの作業時など、連続して高めの負荷がかかった時のCPUとGPUの温度の参考になります。

CPU温度は70℃を超えないぐらいが軸となっていますし、GPU温度も60℃台と低めの温度です。負荷の高い作業を長時間行うような場合でも、心配なく使用できます。

CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

静音性のチェックです。

アイドル時は、わずかにファンの音が聞こえる程度です。少し負荷がかかる作業をすると一気に騒音値が上がります。Premiere Proでの動画の書き出しのような高い負荷がかかると、ノートPCとしては高めの騒音値となり、うるさく感じます。

小さいボディに高性能パーツを搭載しているノートPCは、このあたりは仕方がないところです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proで4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

高い負荷がかかるとキーボード部分の温度が上がりますが、パームレスト部の温度は低く保たれています。高負荷時にタイピングを行う場合でも、不快感はありません。

底面の温度もチェックしました。高負荷時は、吸気口の中央付近から背面の排気口にかけて温度が高くなっています。ひざ置きで使用する場合は、温度が高い場所に体の同じ部分が長時間触れないように気を付けてください。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般的なノートPCよりは高めの消費電力ですが、外部GPUを搭載した機種としては、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

DAIV Z4-I7G50SR-Bの外観のチェックです。

画面比16:10の液晶は、上下左右4辺のベゼル幅が狭く、最近のノートPCらしい見た目です。ボディ素材にはマグネシウム合金を使用しており、堅牢性と質感が高いです。

 

天板には、DAIVのロゴが入っていますが、それほど目立ちません。

 

厚みは約16.8mmです。高性能のCPUとGPUを搭載したノートPCですが、一般ノートPCと同じようなスリムボディです。

 

側面のポート類はご覧のようになっています。USB3.0 Type-A x2、USB3.1 Type-C(Power Delivery、画面出力に対応)、Thunderbolt 4(Power Delivery、画面出力に対応)、HDMI、SDカードリーダーを備えています。LANポートはありませんが、その他は揃ったポート構成です。

 

液晶は下図の角度まで開きます。フラットにはなりませんが、比較的大きく開く方だと思います。机に置いて作業をするのには十分な角度です。

 

底面です。

 

裏蓋を外すと、内部はご覧のようになっています。2つの冷却ファンと、3本のヒートパイプで背面の2か所から排気して、CPUとGPUを冷却しています。

 

メモリは、交換することが可能です。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。ストレージの換装もできると思います。なお、空きスロットはないので、ストレージの増設はできません。

 

ACアダプターは、150Wです。出力の割に比較的コンパクトですが、コンセント側のケーブルは太く、かさばります。持ち出し用に、BTOオプションの「ショートタイプACケーブル」を購入しておくといいかもしれません。また、高負荷時のパフォーマンスがやや下がる可能性もありますが、外出時は小型・軽量の「USB PD 100W対応 AC充電器」を用意してもいいと思います。

 

まとめ

以上が、DAIV Z4-I7G50SR-Bのレビューです。

第13世代Core i7-13700H + GeForce RTX 3050というスペック構成の14型ノートPCでありながら、約1.32kgと軽くてスリムなボディが特徴的なクリエイター向けのモバイルノートPCです。一般ノートPCよりも高いスペックで、持ち運びやすく、外出先でも作業ができるノートPCが欲しいクリエイターに適した機種です。

CPUおよびGPUとも、高い電力で動いているわけではありませんが、その代わりCPU温度、GPU温度は抑えられており、軽量・薄型のノートPCでも安心して使用することができます。

ディスプレイには、画面比16:10、2880x1800の液晶を搭載しています。解像度が高く、表示領域を広く使った作業も可能です。sRGB100%カバー率が約100%の色域で、出荷前にキャリブレーションされており、色再現性も高いです。WebページやSNSに掲載する写真や動画の編集などにちょうどいいと思います。

購入時のBTOカスタマイズでは、最大64GBメモリや4TB SSDを選ぶことができます。クリエイター用PCは多くのメモリ&ストレージが必要なので嬉しいです。

本機器1台で、本格的なクリエイティブ作業が快適に行えるという機種ではありませんが、ハイスペックのデスクトップPCや、大型のノートPCを使っているクリエイターが、移動先でクリエイティブな作業を行うのにちょうどいいクリエイター向けのサブ機/モバイルノートPCです。

 

クリエイター向けのモバイルノートPC

DAIV Z4-I7G50SR-B

特徴

  • クリエイターのモバイル機に適したスペック構成
  • 色再現性の高い2880x1800液晶
  • 大容量バッテリーを搭載しても約1.32kgと軽いボディ

こんなあなたに

  • クリエイター向けのモバイルノートPCとして
  • メイン機器を持っているクリエイターのサブ機に
公式サイトはこちら

 

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