MousePro NB4シリーズの実機レビュー

更新日:2020年5月20日
APU Core i7-10510U
Core i5-10210U
GPU Intel UHD
メモリ 8 ~ 40GB
ストレージ SSD
液晶サイズ 14.0インチ
液晶種類 FHD 広視野角 非光沢
質量 約1.10kg / 1.11kg
バッテリー 約25.0時間
価格[税別] 10万円台~
バッテリー駆動時間重視ならコレ

MousePro NB4シリーズは、バッテリー駆動時間がとにかく長いモバイルノートPCです。

73Whのバッテリー容量を搭載しており、メーカー公表値のJEITA2.0測定法では約25時間もバッテリー駆動します。出張が多いビジネスパーソンなどに非常におすすめです。

また、この大容量バッテリーを搭載している割にはそれほど重くなく、持ち運びもしやすいです。

液晶も見やすいですし、スペックも十分でしょう。

Wi-Fi 6に対応していますが、LTEには非対応です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-10210U、8GBメモリ、256GB SATA SSD

 

目次

お忙しい方は、「MousePro NB4シリーズの特徴」のみお読みください。

 

MousePro NB4シリーズの特徴

どのモバイルノートより長いバッテリー駆動時間

MousePro NB4シリーズの最大の特徴は、73Whもの大容量バッテリーを搭載し、メーカーが公表しているJEITA測定法2.0では約25.0時間もバッテリー駆動する点です。

73Whものバッテリー

 

ただし、JEITA測定法2.0は、車のカタログ燃費と同じでかなり好条件での測定です。そこで、当サイトではPCMark 8 のアプリでバッテリー駆動時間を計測してみましたが、それでも10時間52分も駆動しました。この計測方法は、負荷がやや高めの処理が行われ、実際の利用に近い、もしくはそれ以上の負荷がかかります。使い方にもよりますが、日帰りの出張であれば、1日バッテリーがもつと思われます。低めの負荷であれば泊りの出張にも対応できそうです。

他の有名どころのモバイルノートPCと比較すると、下表のようになります。かなりのロングバッテリーで、VAIO SX14の2倍の駆動時間です。

PCMark 8 Work accelerated バッテリー駆動時間
mousePro NB4 10時間52分
ExpertBook B9(66Wh) 9時間48分
XPS 13 (9300) 8時間54分
ThinkPad X1 Carbon 7時間15分
mouse X4 6時間08分
VAIO SX14 5時間01分

 

ACアダプターが小さくて軽い

長期出張で、ACアダプターを携帯しなくてはならないときでも、MousePro NB4シリーズは便利です。ACアダプターが小型で、重さも205gしかありません。

さらに、USB-CポートはPowerDeliveryに対応しているため、他社製の充電器も使えます。当サイトのテストでは45Wh以上のPD充電器が利用できていました。

ACアダプターも軽い

 

バランスのいい構成

MousePro NB4シリーズは、王道とも言えるスペックで、ビジネスパーソンに最適です。CPUには第10世代のCore i5またはi7、液晶は非光沢のFHD、ストレージはSSDとなっています。質量も約1.10kg~とまずまずです。

バランスのいい構成

 

大容量SSDが安い

MousePro NB4シリーズは、ストレージをカスタマイズすることも可能で、しかも価格が安いです。

例えば、512GB SATA SSDから、1TB PCIe-NVMe SSDへ変更したとしても、11,800円の差額です。

ストレージのカスタマイズが可能

 

最大40GBメモリを搭載可能

メモリも最大40GBまで増設可能です。一般的なモバイルノートは16GB、良くても32GBまでなので、容量は多いと思います。

最大40GBのメモリを選択可能

 

ただし、8GBのメモリがオンボードで固定されているので、24GBのメモリにしたとしても、デュアルチャンネルで動くのは8GBまでだと思います。

なお、8GBオンボードメモリのみのモデルに、16GBメモリを増設したところ、CPU-Zではデュアルチャンネルと認識されていました。

デュアルチャンネルで動いているか確認 

 

もちろんWi-Fi 6にも対応

2020年3月にMacBook Air 2020年モデルが発売されましたが、こちらはWi-Fi 6に対応していませんでした。

一方、MousePro NB4シリーズは最新規格のWi-Fi 6にも対応しています。これからのスタンダードなWi-Fi規格となると思うので、長く使おうと思っているなら安心でしょう。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイのチェックです。

視野角が良く、色域も比較的広く、見やすいディスプレイです。最大輝度は、当サイトの計測では306cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや寒色系の画面になっているかなと思います。ただし、それほど極端ではありません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはほとんど感じません。

画面拡大

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、輝度を下げてもフリッカーは確認できませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

MousePro NB4シリーズのキーボードのチェックです。

メーカー仕様表を確認すると、キーピッチは約19.1mm、キーストロークは約1.2mmとなっています。キートップはほぼフラットです。キー配列は普通です。実際に打ってみると、キーピッチの浅さがやや気になるものの、普通に打てるキーボードかなと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

スタンダードな性能のCore i5-10210UまたはCore i7-10510Uを搭載しています。今回、Core i5-10210Uを搭載していますが、他のノートPCよりもやや低めのスコアでした。その代わり、CPU温度やボディの温度は低めに推移していました。安定動作重視の設定です。一般的なユーザーであれば、このくらいの処理性能でも特に問題ないと思います。

CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-10210U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-10980HK 3643
Core i7-10875H 3557
Core i7-10750H 2777
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Ryzen 7 3700U 1526
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1459
Core i5-1035G1 1424
Ryzen 5 3500U 1421
Core i5-10210U 1418
1206 [レビュー機で計測]
Core i3-10110U 922
Ryzen 3 3200U 751
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージには、標準構成ではSATA SSDを搭載しています。カスタマイズ画面ではPCIe-NVMe SSDへ変えることも可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB SATA SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3500
SATA-AHCI SSD 554 [レビュー機で計測]
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載していますが、読み込み、書き込みともに速度は普通です。

SDカードスロット性能
~ CrystalDiskMark ~
最大275MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

他のCore i5-10210U搭載PCよりも、処理にやや時間がかかっていました。

  Core i5-10210U
x265でエンコード (※1) 36分22秒
QSVでエンコード (※2) 4分04秒
NVENCでエンコード (※3) 1分07秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-10875H 11分54秒
Core i7-10750H 14分37秒
Core i7-10710U 19分05秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
36分22秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-10110U 42分20秒
Core i3-8130U 45分24秒
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

Core i5-10210Uの割には、CPUクロックが低めに推移しています。

Core i5-10210U

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

Thunderbolt 3には対応していませんが、PowerDelivery、映像出力には対応しています。今回試した限りでは、45W以上のPD充電器が使えていました。

ただし、これらはちょっと試しただけなので、細かいチェックはしていません。純正品以外の充電器で充電し、故障しても当サイトでは責任をとれません。ご了承下さい。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
65W ZHOULX充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower充電器 ×
18W cheero充電器 ×
5V充電器 ※2 5V/2.4A ANKER充電器 ×
5V/2.4A AUKEY充電器 ×
モニター
※3
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器
※3Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには、8GBメモリのモデルが「約1.10kg」、16GBメモリ以上のモデルはメモリが1枚増えるので「約1.11kg」となっています。当サイトの計測値もほぼ一緒の数値です。モバイルノートPCとしては普通の質量だと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  8GBメモリ
PC本体 1.099kg
ACアダプター 205kg

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、約73Whと非常に大容量です。バッテリー駆動時間は下の通りで、かなり長いです。バッテリー駆動時間を重視するなら、非常におすすめのノートPCです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約25.0時間
(2) PCMark 10 Modern Office 19時間26分
(3) 動画再生時 16時間09分
(4) PCMark 8 Work 10時間52分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。1時間で58%とそこまで速くないように見えますが、42Whも充電されているので、十分だと思います。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
58%(約42Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

カメラ・マイク・スピーカーのチェック

Webカメラ、マイク、スピーカーのチェックです。

Webカメラ

Webカメラについては、顔認証にも対応しています。

Webカメラ

 

カメラアプリで撮影したときの解像度は1280x720でした。下図の通り、画質はノートパソコンとしては標準的かなと思います。ただし、1万円台の少しいいWebカメラと比較すると、画質は落ちます。

Webカメラの前にマネキンなどを置いて、Windows 10標準のカメラアプリで撮影
Webカメラの画質
左:本製品、右:Logicool StreamCam

 

マイク性能

マイク性能については、Zoomのアプリでビデオ通話をしたときの音声を確認しました。ややエコーがかかったような状態になりますが、十分オンライン会議などで使えると思います。ただし、1万円台の少しいいマイクと比べると、音質はやや落ちます。

Zoomでミーティング中の音声を録音
本製品のマイク
[参考]1万円台のマイク
audio-technica AT2020USB+
※音声を再生するには、audioタグをサポートしたブラウザが必要です。

 

スピーカー

スピーカーは側面から底面にかけて斜めになっているところに配置されています。音質はそれほど良くなく、ノートPC基準で、10点満点で3~4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかったときは、他のノートPCと比較して普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

ここでは、CPU使用率がかなり高くなるエンコード時の温度のみを掲載します。

60℃台で推移しており、問題ない温度です。

x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

低めの温度で、不快感無く使用することができます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MousePro NB4シリーズの外観のチェックです。

ブラックのカラーでシンプルなデザインです。光沢感はありませんが、触ると割とツルツルしています。なお、本製品は、MIL規格に準拠したテストを実施されており、堅牢性が高いです。

 

ヒンジ部分の画像です。

 

インターフェースの種類は比較的多いです。

 

液晶が開く最大の角度です。約180度開くため、対面に座っている人に画面を見せたい時などに便利です。

 

底面です。

 

底面カバーは爪の引っ掛かりが少なく、比較的開けやすいです。

 

前述の通り、オンボードで8GBメモリが搭載されており、その他にメモリスロットが1つあります。

 

M.2 SSDは換装できると思います。スロットは1つです。

 

ACアダプターは、65Wと大きめの容量です。

 

まとめ

MousePro NB4シリーズは、73Whと非常に大きなバッテリーを搭載している点が大きな特徴です。

使い方にもよりますが、日帰りの出張であれば、ACアダプターを持ち運ぶ必要は無いと思います。それほど高い負荷をかけなければ、泊りの出張も対応できるかもしれません。

非常に大きなバッテリーを搭載していますが、質量は約1.1kgと重くなく、底面の出っ張りもありません。CPUなどのスペックもスタンダードで、広い用途で使用できると思います。

液晶の色域も比較的広く、ギラつきもほとんど感じず、見やすいです。液晶の品質が高い点も、本製品のメリットの1つでしょう。

ベンチマークスコアは思ったほどの数値は出ませんでしたが、その代わり、CPU温度やボディの表面温度は低めで、安定した動作が見込まれます。

LTEに対応していない点はやや残念です。

なお、こちらは法人モデルのノートPCですが、個人でも購入可能です。

バッテリー駆動時間重視ならコレ

MousePro NB4

特徴

  • かなり長いバッテリー駆動時間
  • 大容量バッテリー搭載でも、それほど重くない
  • 色域も比較的広い

こんなあなたに

  • 出張が多いビジネスパーソン
  • 作業場所を選ばないノマドワーカー
  • 価格10万円台[税別]~
  • 一言こんなに長いの初めて!
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関連動画

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