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マウス NEXTGEAR-NOTE i5530 の実機レビュー
GPUファンを2基搭載
マウス NEXTGEAR-NOTE i5530は、人気の高いGeForce GTX 1060を搭載した15.6型ゲーミングノートパソコンです。
また、「GPU Switch」という機能を搭載し、グラフィックスをGeForce GTX 1060に固定することも可能です。
高さが27mmと薄いボディであることも特徴です。薄いPCは放熱性が気になりますが、本製品はGPU冷却ファンを2基も搭載しており、ゲーム中でもGPU温度は低めに抑えられています(CPU冷却ファンは独立してもう1つあります)。
液晶は、視野角が良いIPS液晶です。
メーカー直販サイト:
G-Tune NEXTGEAR-NOTE i5530
※レビュー機はメーカーからの借用品です
目次
NEXTGEAR-NOTE i5530の基本スペック
NEXTGEAR-NOTE i5530の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年11月21日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 第6世代インテルCore i プロセッサー(HQシリーズ)のCore i7-6700HQを搭載しています。 |
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 1060(6GB)を搭載。Optimus対応。GPU SwitchによりGTX 1060に固定することも可能です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はフルHD(1920×1080)です。 |
メモリ 最大で64GBのDDR4メモリを選択できます。本機は16GB(8GB×2)を搭載しています。 |
M.2 SSD SATA接続またはPCIe接続のM.2 SSDを選択できます。本機はSATAの256GB SSDです。 |
2.5インチ ストレージ1 最大480GBのSSDを選択可能です。本機は非搭載です。 |
2.5インチ ストレージ2 最大2TBのHDDを搭載可能です。本機は1TB HDD です。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは搭載していません。 |
その他 バッテリー駆動時間は約5.7時間、重量は約2.7kgです。 |
特徴1 - 薄くても高い冷却性能
本製品は、本体の高さが27mmと、ゲーミングノートパソコンとしては、比較的薄いボディです。
薄くてスタイリッシュなボディ
こういった薄い製品でゲームをすると、GPUの温度が上昇しがちですが、本製品は、GPUを冷却するファンが2基も搭載しており、高い冷却性を実現しています。なお、ゲーム時のGPU温度の実測値については、「パーツの温度のチェック」をご覧ください。
2つのGPUファンを搭載
特徴2 - 外部GPUのみを使用できる
通常、GeForce搭載のゲーミングノートパソコンの場合、Optimusテクノロジーにより、場面によってグラフィックスが自動で切り替わります。Web閲覧やOffice作業などのときはCPU内蔵のインテル HD グラフィックスが使用され、ゲームなどのときはGeForceが使用されます。
ただし、最終的な映像出力はインテル HD グラフィックスが行うため、解像度に制限が出たり、アプリとの互換性問題が発生したりすることがありました。また、ゲームによってはうまくGeForceに切り替わらず、一部のユーザーには不評な機能でもありました。
ここで、NEXTGEAR-NOTE i5530では、「GPU Switch」という機能を搭載し、GeForce GTX 1060を固定して使用することができ、上記の問題を解消しています。
GPU Switchの説明
GPU Switchの設定は、CONTROL CENTERというソフトから行います。「ディスクリート」にチェックを入れて再起動をすると、常にGeForce GTX 1060で動作するようになります。ゲームなどをしないときでもGeForce GTX 1060が使用されるため、消費電力は上がってしまいますが、安定してゲームをプレイすることが出来るようになります。
なお、GPU Switchを切り替えた時は再起動が必要です。
GPU Switch(GPU切り替え)の設定画面
特徴3 - 人気のGeForce GTX 1060を搭載
GeForce GTX 1060を搭載した本機でのゲームベンチマークのチェックです。グラフィックドライバーバージョンは、最新の「375.86」です。
上で紹介した「GPU Switch」は、"ディスクリート"(外部GPUを常に使う設定)にしてベンチマークを実行しています。なお、"MSHYBRID"(Oputimusテクノロジーを使う設定)にしてベンチマークを実行すると、ややスコアが落ちました。他社のGeForce GTX 1070搭載のゲーミングPCでも同様なことが起こったため、GeForce GTX 10シリーズを搭載したゲーミングノートPCを購入するときは、本機のように、常に外部GPUを使うことが可能な製品を選んだほうが無難かもしれません。
製品名 | マウス NEXTGEAR-NOTE i5530 | |||
基本スペック | Core i7-6700HQ GeForce GTX 1060(6GB) |
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | 標準品質 ★ | 17077 (非常に快適) | ||
高品質 ★ | 14150 (非常に快適) | |||
最高品質 | 11186 (非常に快適) | |||
ドラゴンズドグマオンライン |
低品質 | 9486 (とても快適) | ||
標準品質 | 9443 (とても快適) | |||
最高品質 | 9190 (とても快適) | |||
ファンタシースターオンライン2 EP4 | 描画:3 | 54971 (快適) | ||
描画:6 | 36115 (快適) | |||
バイオハザード6 | ― | RANK S (15417) | ||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 23601 | ||
ドラゴンクエストX | 標準品質 | 17438 (すごく快適) | ||
最高品質 | 17193 (すごく快適) | |||
ライズオブトゥームレイダー | 最低品質 | 133 fps | ||
中品質 | 95 fps | |||
最高品質 | 69 fps | |||
ファークライ プライマル | 低い | 99 fps | ||
高い | 76 fps | |||
最高 | 58 fps | |||
ドラゴンエイジ:インクイジション | 低品質 | 140 fps | ||
高品質 | 83 fps | |||
最高品質 | 57 fps | |||
GRID Autosport | ウルトラロー | 294 fps | ||
ミディアム | 152 fps | |||
ウルトラ | 110 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。 |
GPU-Zで確認したGeForce GTX 1060の情報は次の通りです。
GeForce GTX 1060のグラフィックカードのスペック
なお、他のノートパソコン用グラフィックスや、その他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。
特徴4 - ノートPCでもVRが動く
本製品はノートパソコンでありながら、Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムも動作するスペックです。
下図に、Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムの動作チェック結果を掲載しますが、どちらも動作可能という結果でした。
VRの動作チェックツールの結果
ただ、Oculus Riftは、USB3.0が2つ(Oculus Touchも装着する場合は3つ)およびUSB2.0が1つ必要です。Oculus Touchも接続するとUSBポートが足りなくなるため、USBハブまたはUSB Type-A - Type C変換コネクタが必要になります。
USB3.0ポートは3個、USB2.0ポートは0個
特徴5 - マルチストレージ構成が可能
NEXTGEAR-NOTE i5530は、複数のストレージを搭載することが可能です。
カスタマイズ画面では、最大で、M.2 SSDが1台および2.5インチストレージが2台選択可能です。
マルチトレージ構成が可能
2.5インチストレージは積み重ねて2台搭載することが可能
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。見やすい液晶だと思います。
IPSパネルを搭載し、視野角は良いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、若干逆S字のカーブを描いており、実際の画面はややメリハリのある画面になっていますが、ゲーミングPCならこのくらいの調整のほうが良いかもしれません。
色域は、ノートパソコンとしてはやや広めです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきは特に感じません。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
メーカーの仕様表を確認すると、キーピッチは約19mm、キーストロークは約2.0mmとなっています。キートップはやや湾曲しており、底までキーを押したときの感触も柔らかく、打ちやすいキーボードだと思います。
ゲームでよく利用するW.A.S.D キーには赤い矢印が刻印されています。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立しており軽い力で押せるため、クリックしやすいです。
タッチパッド
明るさを多段階で調整できるキーボードバックライトも搭載しています。
キーボードバックライト
プリインストールされている「Flexikey」のソフトを使用すれば、複数のキー入力やアプリケーションの起動など、好きなキーにマクロを設定することができます。
「CONTROL CENTER」のソフトを使用すれば、左ウィンドウズキーの無効化や、タッチパッドの無効化などの設定も可能です。
キーボードバックライト
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
本製品はCore i7-6700HQのCPUを搭載しています。ゲーム用CPUとしては標準的な性能で、無難な構成です。編集系のクリエイティブな作業にも使えます。
CPUの性能と用途(筆者の独自判断)
グラフィックス
本製品はGeForce GTX 1060を搭載しています。フルHDの解像度なら、"高~最高"のグラフィック品質設定で、ほとんどのゲームがプレイ可能でしょう。
グラフィックスの性能と用途(筆者の独自判断)
ストレージ
ストレージは、下図のようなものを選択できます。標準でSSDが搭載されています。より高速にしたいなら、PCIe-NVMe接続のM.2 SSDを選択すると良いでしょう。
ストレージの性能と用途(筆者の独自判断)
NEXTGEAR-NOTE i5530で計測したベンチマーク
以下、Core i7-6700HQ、メモリ 16GB、GeForce GTX 1060、256GB SSD、1TB HDDといった構成で計測したベンチマーク結果を掲載します。
(CPU性能の評価)
Core i7-6700HQ
(グラフィックス性能の評価)
GeForce GTX 1060
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)
Core i7-6700HQ、GeForce GTX 1060
(VRが快適に動作するかの評価)
※Target frame rateを超えれていれば快適に動作
Core i7-6700HQ、GeForce GTX 1060
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-6700HQ GeForce GTX 1060 |
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x265でエンコード (※1) | 20分53秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分38秒 |
QSVでエンコード (※3) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
256GB M.2 SSD
(SDカードスロットの評価)
UHS-Ⅰ対応カード
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
フリーソフトで確認したバッテリー容量は約60Whでした。メーカー仕様表を確認すると、JEITA2.0計測法での駆動時間は約 5.7時間となっています。
当サイトで計測した駆動時間は次の通りです。「GPU Switch」は"MSHYBRID"の設定にしています。
NEXTGEAR-NOTE i5530 | |
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PCMark 8 Home のバッテリーライフテスト ※1 | 4時間11分 |
FF XIV ベンチマーク実行時(30fps制限)※2 | 1時間00分 |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 NVIDIAのBattery Boost機能によって、30fpsに制限をしてFF XIV ベンチマークをループ実行