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マウスコンピューター m-Book P / NEXTGEAR-NOTE i5710
後継モデルが発売されています。
詳細はこちらをご覧ください。
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マウス m-Book P の実機レビュー

GPUファンを2基搭載
マウスコンピューター m-Book P / NEXTGEAR-NOTE i5710は、GeForce GTX 970Mを搭載した15.6型ゲーミングノートパソコンです。
高いグラフィック性能を持っており、高グラフィック設定でも、ゲームをプレイすることが可能です。また、GPU Switchという機能を搭載し、グラフィックスをGeForce GTX 970Mに固定することも可能です。
高さが27mmと薄いボディであることも特徴です。薄いPCは放熱性が気になりますが、本製品はGPU冷却ファンを2基も搭載しており、ゲーム中でもGPU温度は低めに抑えられています。
液晶は、今回のモデルからIPSパネルになりました。視野角が良く見やすい液晶です。
なお、m-Book PとNEXTGEAR-NOTE i5710は、同じ製品です(ロゴマークなどは異なります)。今回は、後者の製品でレビューしています。
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
m-Book P / NEXTGEAR-NOTE i5710の基本スペック
m-Book P / NEXTGEAR-NOTE i5710の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2015年12月16日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU HQシリーズの第6世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i7-6700HQです。 |
グラフィックカード NVIDIAの GeForce GTX 970M(3GB)を搭載。Optimus対応です。GPU SwitchによりGTX 970Mに固定することも可能です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はフルHD(1920×1080)です。 |
メモリ 8GB~64GBを搭載したモデルがあります。本機は32GBです。 |
2.5インチ HDD/SSD HDDやSSD、デュアルドライブを選択可能です。本機は1TB HDD です。 |
M.2 SSD 左の他にM.2 SSD (PCI Express x4接続)も選択可能です。本機は256GB M.2 SSDです。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは搭載していません。外付け製品はカスタマイズ画面から選択可能です。 |
その他 バッテリー駆動時間は約5.8時間、重量は約2.5kgです。 |
特徴1 - 薄くても高い冷却性能
本製品は、本体の高さが27mmと、ゲーミングノートパソコンとしては、比較的薄いボディです。

薄くてスタイリッシュなボディ
こういった薄い製品でゲームをすると、GPUの温度が上昇しがちですが、本製品は、GPUを冷却するファンが2基も搭載しており、高い冷却性を実現しています。なお、ゲーム時のGPU温度の実測値については、「パーツの温度のチェック」をご覧ください。

2つのGPUファンを搭載
特徴2 - 外部GPUのみを使用できる
通常、GeForce搭載のゲーミングノートパソコンの場合、Optimusテクノロジーにより、場面によってグラフィックスが自動で切り替わります。Web閲覧やOffice作業などのときはCPU内蔵のインテル HD グラフィックスが使用され、ゲームなどのときはGeForceが使用されます。
ただし、最終的な映像出力はインテル HD グラフィックスが行うため、解像度に制限が出たり、アプリとの互換性問題が発生したりすることがありました。また、ゲームによってはうまくGeForceに切り替わらず、一部のユーザーには不評な機能でもありました。
ここで、m-Book P / NEXTGEAR-NOTE i5710では、「GPU Switch」という機能を搭載し、GeForce GTX 970Mを固定して使用することができるようになり、上記の問題を解決しました。


GPU Switchの説明
GPU Switchの設定は、CONTROL CENTERというソフトから行います。「DISCRETE」にチェックを入れて再起動をすると、常にGeForce GTX 970Mで動作するようになります。ゲームなどをしないときでもGeForce GTX 970Mが使用されるため、消費電力は上がってしまいますが、安定してゲームをプレイすることが出来るようになります。

GPU Switch
ただし、実際に使ってみたところ、再起動後、GeForce GTX 970Mがディスプレイへ映像を出力するようになると、スケーリングの設定が再設定される(?)ようで、下図のように、一部のアプリの描画がおかしくなります。このときは、書いてある通り、再起動後にサインアウトをしてやると通常の状態へ戻りました。

再起動後のスケーリング設定画面
特徴3 - GeForce GTX 970Mを搭載
本製品は、高性能グラフィックス「GeForce GTX 970M(3GB)」を搭載しています。
下表には、ゲームベンチマーク結果を掲載します。なお、グラフィックドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「359.06」です。
一般的に薄いボディのゲーミングノートパソコンは、放熱性が悪く通常よりスコアが下がるケースがありますが、本製品はそのようなことはなく、GeForce GTX 970Mの性能を十分に引き出したスコアとなっています。
1920x1080の解像度なら、高めのグラフィック設定(ゲームによっては最高設定)でプレイ可能です。
製品名 | マウスコンピューター NEXTGEAR-NOTE i5710 |
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基本スペック | Core i7-6700HQ GeForce GTX 970M(3GB) |
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | ![]() |
標準品質 ★ | 13626 (非常に快適) |
高品質 ★ | 10366 (非常に快適) | |||
最高品質 | 7306 (非常に快適) | |||
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ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 |
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標準品質 ★ | 18377 (非常に快適) |
最高品質 | 9818 (非常に快適) | |||
![]() |
ドラゴンズドグマオンライン |
![]() |
低品質 | 8922 (とても快適) |
標準品質 | 8914 (とても快適) | |||
最高品質 | 8593 (とても快適) | |||
![]() |
ファンタシースターオンライン2 ver.2 | ![]() |
描画:3 | 46590 (快適) |
描画:5 | 28159 (快適) | |||
![]() |
バイオハザード6 | ![]() |
― | RANK S (11110) |
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モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ![]() |
― | 15657 |
![]() |
ドラゴンクエストX | ![]() |
標準品質 | 15743 (すごく快適) |
最高品質 | 15214 (すごく快適) | |||
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GRID Autosport | ![]() |
ウルトラロー | 240 fps |
ミディアム | 132 fps | |||
ウルトラ | 83 fps | |||
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トゥームレイダー | ![]() |
LOW | 275 fps |
HIGH | 116 fps | |||
ULTIMATE | 58 fps | |||
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Metro Last Light | ![]() |
Low | 112 fps |
High | 81 fps | |||
Very High | 66 fps | |||
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スリーピングドッグス | ![]() |
低品質 | 160 fps |
高品質 | 87 fps | |||
最高品質 | 45 fps | |||
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ドラゴンエイジ:インクイジション | ![]() |
低品質 | 111 fps |
高品質 | 55 fps | |||
最高品質 | 36 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼアは、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。 |
GPU-Zで確認したGeForce GTX 970Mの情報は次の通りです。

GeForce GTX 970Mのグラフィックカードのスペック
なお、他のノートパソコン用グラフィックスのベンチマークスコアを知りたい場合は、「ゲーム用ノートパソコンの比較」のページをご覧ください。
特徴4 - PCI-Express x4接続のSSDを選択可
本製品は、 PCI-Express x4接続のM.2 SSDを選択することが可能です。
今回は、256GBのSSDを搭載しており、CrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次のようになっています。シーケンシャルリードおよびライトが2000MB/sを超えており非常に高速です。

M.2 SSD(PCI-Express x4接続)のCrystalDiskMarkの実行結果
この他に、2.5インチのストレージも搭載しており、SSD+HDDの構成にすることが可能です。

2.5インチストレージの他に、M.2 SSD(PCI-Express x4接続)ストレージを搭載可能
液晶ディスプレイのチェック
液晶についてチェックします。
旧モデルはTNパネルでしたが、今回からIPSパネルが搭載されました。そのため、視野角は非常に良くなりました。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、若干カーブを描いていますが、補正幅が少ないため、比較的自然な発色であると言えます。
色域は、あまり広くありません。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は次の通りです。ギラつきはほとんど感じません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
メーカーの仕様表を確認すると、キーピッチは約19mm、キーストロークは約2.0mmとなっています。キートップはやや湾曲しており、底までキーを押したときの感触も柔らかく、打ちやすいキーボードだと思います。
ゲームでよく利用するW.A.S.D キーには赤い矢印が刻印されています。

キーボード全体図

キーの拡大図1

キーの拡大図2
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立しており軽い力で押せるため、クリックしやすいです。

タッチパッド
明るさを多段階で調整できるキーボードバックライトも搭載しています。


キーボードバックライト
プリインストールされている「Flexikey」のソフトを使用すれば、複数のキー入力やアプリケーションの起動など、好きなキーにマクロを設定することができます。

Flexikey
「CONTROL CENTER」のソフトを使用すれば、左ウィンドウズキーの無効化や、タッチパッドの無効化などの設定も可能です。


CONTROL CENTERのソフトウェア画面
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
HQシリーズのCore i7に、GeForce GTX 970M、SSDを搭載可能で、高い処理性能です。
Core i7-6700HQ、GeForce GTX 970M、32GBメモリ、256GB SSD+1TB HDDを搭載したときのベンチマーク結果は下の通りです。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8
動画のエンコード時間
注意:2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しました。
Core i7-6700HQ | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 22分09秒 |
x264でエンコード (※2) | 09分40秒 |
NVENCでエンコード (※3) | 06分09秒 |
QSVでエンコード (※4) | ― |
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速
ストレージのベンチマーク
![]() 256GB SAMSUNG SM951 M.2 SSD (PCI Express x4接続) (CrystalDiskMark 5 で計測) |
![]() 1TB HDD (CrystalDiskMark 5 で計測) |
SDカードのベンチマーク
UHS-Ⅰ対応カード
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