※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

GTX 950M搭載 マウスコンピューター m-Book K でゲームをプレイ!

更新日:2015年4月25日

「GeForce GTX 950M」を搭載

「GeForce GTX 950M」は、GeForce GTX 900Mシリーズの中では最も下位に当たるモデルになります。

ひとつ上のモデルである、「GeForce GTX 960M」と比較すると、スペック上ではわずか程度の差ですが、実際にゲームをプレイした場合、性能ではどれほど差があるのか気になるところです。

今回、「GeForce GTX 950M」を搭載したマウスコンピューター m-Book Kで最新のゲームを中心に実際にプレイし、フレームレートを計測してみました。以前レビューした、同社のm-Book Tのゲームレビュー記事と比較して見て頂けると参考になると思います。

本機の構成はOS:Windows 8.1、CPU:インテル Core i7-4710MQ、グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 950M(2GB)、メモリ:16GBです。なおグラフィックスドライババージョンは、現時点で最新の「345.05」となっています。

参考:GeForce GTX 900Mシリーズスペック比較
  GeForce GTX 900Mシリーズ
モデル GeForce GTX 980M GeForce GTX 970M GeForce GTX 965M GeForce GTX 960M GeForce GTX 950M
アーキテクチャ 第2世代 Maxwell 第2世代 Maxwell 第1世代 Maxwell 第1世代 Maxwell 第1世代 Maxwell
CUDAコア数 1536基 1280基 1024基 640基 640基
GPUクロック
(ベース時)
1038 MHz
924 MHz 944 MHz 1096 MHz 914 MHz
メモリ容量 4GB GDDR5 3GB GDDR5 2GB GDDR5 2GB GDDR5 2GB GDDR5

Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オートV)


m-Book Kで「Grand Theft Auto V」をプレイ

4月14日に国内でも発売となったPC版「Grand Theft Auto V」。もはや説明不要と言えるほどのR-18指定の有名なクライムアクションゲームシリーズの最新作。頑なに家庭用版は買わず、PC版のみを待ち続けたPCゲーマーも多いはず。

そんなGrand Theft Auto Vですが、次世代グラフィックとオープンワールドということもあり、グラフィック負荷は相当のもの。まずノートPCでプレイしようという猛者はあまりいないと思うので、今回「GeForce GTX 950M」を搭載した本機で動作検証してみました。

下記の写真の通り、PC版「Grand Theft Auto V」でのグラフィック設定は非常に幅広く、ミドルレンジからハイエンド向けの設定まで自由に調整が可能となっています。ただGPUのメモリ容量によって制限があるため、搭載されたメモリ容量内でグラフィックを調整していく事になります。本機のビデオメモリは2047MBなので、その容量内でグラフィック設定を調整していきます。しかし、他のゲームの様にプリセットで用意されたグラフィック設定がないので、調整が非常に難しい。現状このグラフィック設定の全ての意味が分かって調整できている方は少ないと思います。

「GeForce GTX 950M」を搭載した本機での目標は平均60fps以上。検証方法はゲーム内ベンチマークを「Fraps Version 3.5.99」を使ってスコアを計測します。いずれもFXAAはオン、MSAAはオフ、垂直同期はオフに設定し、画面解像度は1920×1080ドットのフルスクリーン表示です。




設定豊富なグラフィック設定

SLI構成などのハイエンドGPU向けの高度なグラフィック設定も

グラフィック設定項目は以下のとおり。グラフィック設定は基本的にはデフォルト設定からシャドウや精細度を調整し、徐々に負荷を下げていきます。人口密度や歩行者の種類は全く触っていません。テクスチャはノーマルより上げてしまうと、その時点でビデオメモリ容量を越えてしまうので、ずっとノーマルのままです。以下のデフォルト設定、設定①、設定②の3つのグラフィック設定をベンチマークにて「Fraps Version 3.5.99」を使いスコアを計測しました。

グラフィック設定
グラフィック設定項目 デフォルト 設定① 設定②
  • 人口密度
    歩行者の種類
    距離の拡大縮小

10
8
10

10
8
10

10
8
10

  • テクスチャ
    シェーダー
    シャドウ
    リフレクション
    リフレクションMSAA
    ウォーター
    パーティクルの精密度
    草の精密度
    ソフトシャドウ
    精細度
    モーションブラー度合い
    ゲーム内での背景ぼかし
    異方性フィルタリング
    アンビエントオクルージョン
    テッセレーション
  • ノーマル
    超高
  • 超高
  • オフ
  • 超高
  • ソフト(強)
  • 超高
    0
    オン
    X16

  • ノーマル
    超高
  • ノーマル
  • 超高
  • オフ
  • 超高
  • ソフト(強)
  • ノーマル
    0
    オン
    X16
    オフ
    オフ
  • ノーマル
    ノーマル
  • ノーマル
  • ノーマル
  • オフ
  • 超高
  • ソフト(強)
  • ノーマル
    0
    オン
    X16
    オフ
    オフ

設定さえ落とせば意外とプレイできてしまう。

結果は下記の通り、平均60fpsを越えはじめたのは設定②でした。テクスチャやシャドウ、精細度など、負荷のかかる項目をノーマルにするだけでかなりフレームレートは向上します。実際に街中をドライブしてみたり、警察とカーチェイスしてみましたが、特に気になるカクツキや動作の重みは感じることなくとても快適にプレイできていました。ノートPCでも、設定さえ落とせば快適にプレイできるみたいです。

ただ、これほど設定を落としているので、グラフィック自体は下記のスクリーンショットのようにかなりのっぺりした感じになります。ちなみに60fpsを越えたのが設定②の段階だったので、これよりさらに設定を落とせばフレームレートは向上します。解像度を含め、極限まで落としていけば内蔵グラフィックスでも動作するかもしれません。

Grand Theft Auto V
グラフィック設定 平均fps 最小 最大 感想
デフォルト 34.0 25 42 かなり重い
設定① 47.7 32 62 やや重い
設定② 61.7 42 82 とても快適
「Fraps Version 3.5.99」で検証
グラフィック設定②のスクリーンショット

BATTLEFIELD HARDLINE(バトルフィールド ハードライン)


m-Book Kで「BATTLEFIELD HARDLINE」をプレイ

次にバトルフィールド最新作である「バトルフィールド ハードライン」をプレイ。「警察VS犯罪者」をコンセプトに、全く新しいバトルフィールドとなった本作。これまでとは違うゲームモードに、お馴染みのコンクエストもあり、スピード感とハチャメチャ感が溢れるマルチプレイは一度ハマるともう抜けられません。

発売されたばかりの最新作ですが、今作はマルチプレイを主に作られているためか、意外と軽いゲームになっており、それなりのGPUを搭載したノートPCなら快適にプレイすることができます。ミドルレンジGPUである「GeForce GTX 950M」を搭載した本機では、どこまでプレイできるのか実際にプレイして検証してみました。

動作検証には「低」「中」「高」「最高」の4つのグラフィック設定で、キャンペーンモードをプレイし、「Fraps Version 3.5.99」を使ってスコアを測定しました。グラフィック設定では垂直同期はオフに設定し、画面解像度はいずれも1920×1080ドットのフルスクリーン表示です。

またマルチプレイである32vs32の「Blood Money」でも4ラウンドほどプレイし、フレームレートを計測しました。キャンペーンモードとどのくらい差があるのか参考程度にどうぞ。


テストに用いたグラフィック設定

キャンペーンモード、マルチプレイともに低設定で快適にプレイが可能。

結果は下記の通り。さすがにGTX 950Mほどの性能では最新のゲームをプレイするには厳しいと思ったのですが、キャンペーンモードでは低設定だと平均fpsは52.2辺りと意外と高く、60を下回っていますが実際にプレイしてみたところ、カクツキもなく快適に動作していました。

またマルチプレイでは32vs32のBlood Moneyをプレイしてみたところ、低設定の平均fpsが59.0、中設定でも54.0とキャンペーンモードの時よりもややフレームレートが向上しています。実際にプレイしてみても、重い動作やカクツキもなく軽快に動作しており、思っていた以上に快適にプレイすることができました。アンチエイリアスなどの細かい設定をもっと下げれば、低設定でも常時60fps以上で安定した動作を求めることができると思います。

BATTLEFIELD HARDLINE (キャンペーンモード)
グラフィック設定 平均fps 最小 最大 感想
52.2 46 60 快適
47.0 41 54 やや快適
33.0 28 39 重い
最高 19.4 17 22 かなり重い
「Fraps Version 3.5.99」で検証




32vs32 Blood Money (マルチプレイ)
グラフィック設定 平均fps 最小 最大 最大
59.0 45 81 とても快適
54.0 42 72 快適
38.5 26 48 やや重い
最高 22.2 17 30 かなり重い
「Fraps Version 3.5.99」で検証


FARCRY 4(ファークライ4)


m-Book Kで「FARCRY 4」をプレイ

次にファークライシリーズ最新作である「ファークライ4」をプレイ。舞台が前作のジャングルから高低差の多い山岳地帯になり、グラフィックも大幅進化。本作では像が登場し、様々なアクションが楽しめるようになりました。基地開放やハンティングなど基本的なシステムはそのままに、良い意味での正統進化と言える作品でしょう。

本作はファークライ3よりもさらにグラフィック負荷が上がっており、「GeForce GTX 950M」を搭載した本機ではどこまでプレイできるのか、検証していきます。

動作検証にはLOWからULTRAまでのそれぞれのグラフィック設定で、序盤のチュートリアル部分をプレイし、「Fraps Version 3.5.99」のベンチマークを使い、平均fpsを計測しました。ゲームの解像度は1920×1080ドットのフルスクリーン表示。垂直同期は下記の写真のようにオフにしています。


テストに用いたグラフィック設定

LOW設定でもやや重く、プレイは難しい。

結果は下記の通り。やはりファークライ4ほどの負荷の高いゲームをプレイするとなると、ミドルレンジGPUであるGTX 950Mではかなり厳しいところ。グラフィック設定LOWでも平均fpsは39.8と非常に低く、実際にプレイしてみても、常時動作に重みを感じ、カクツキもあります。

FARCRY 4
グラフィック設定 平均fps 最小 最大 感想
LOW 39.8 34 49 やや重い
MEDIUM 33.9 30 40 重い
HIGH 27.2 24 33 かなり重い
VERY HIGH 25.4 22 30 かなり重い
ULTRA 22.2 19 26 かなり重い
「Fraps Version 3.5.99」で検証

Dragon Age: Inquisition(ドラゴンエイジ:インクイジション)


m-Book Kで「Dragon Age: Inquisition」をプレイ

次にElectronic Artsより発売されている「ドラゴンエイジ:インクイジション」をプレイ。美麗なグラフィックとファンタジーかつダーク感のある世界観に、アクションRPGとシミュレーションRPGが融合した戦闘システム、主人公の選択肢により変わっていく世界、まさにRPGの完成形とも言える本作。

本作はグラフィック負荷はもちろん、バトルエフェクト独特の負荷もあり、ノートPCでプレイするには厳しいところですが、「GeForce GTX 950M 」を搭載した本機ではどこまでプレイできるのか検証していきます。

動作検証にはプリセットの低品質から最高品質までの4つのグラフィック設定で、ゲーム内ベンチマークを使って検証します。最大fpsだけはベンチマークでは計測できないので、最大fpsは「Fraps Version 3.5.99」を使って計測した数値になります。解像度は1920×1080ドット、垂直同期はオフにしています。


テストに用いた画面表示設定

テストに用いたグラフィック設定

低品質だとまだプレイは可能。中品質だと重い。

結果は下記の通り。やはり下位モデルのGPUだと、全体的にスコアが低いです。低品質でも平均fpsは50を下回ってしまいます。ただ実際にヒンターランド地方のフィールドを移動しつつ、戦闘を行ってみたところ、平均fpsは48辺りなものの、シーンによっては60fpsを越えることもあり、カクツキや重さもあまり気になりませんでした。戦闘シーンだとエフェクトによりどうしてもfpsが下がってしまいますが、低品質だとまだ快適にプレイできる範囲だと思います。

Dragon Age: Inquisition
グラフィックの品質 平均fps 最小 最大 感想
低品質 48.3 42.9 60 やや快適
中品質 41.6 36.6 54 やや重い
高品質 23.6 21.5 31 かなり重い
最高品質 15.7 13.1 21 かなり重い
ベンチマークで検証

Watch Dogs(ウォッチドッグス)


m-Book Kで「Watch Dogs」をプレイ

次にUBIソフトより発売されている「Watch Dogs」をプレイ。実際のシカゴの街を表現したリアルなグラフィックと、オープンワールド型の本作は、負荷が高くハイエンドな GPUが必要になるゲームですが、ミドルレンジGPU「GeForce GTX 950M」を搭載した本機ではどこまでプレイできるのか検証していきます。

動作検証には全体の画質設定(プリセット)の「低」「中」「高」「最大」の4つのグラフィック設定で、ひと通り街を散策し、「Fraps Version 3.5.99」を使って平均fpsを計測しました。画面表示設定では、垂直同期はオフ、テクスチャの設定はデフォルトの高設定にしています。解像度は1920×1080ドット。なおfpsは、街中の交通量でも大きく変わってきますので、あくまでも数値は参考程度になります


テストに用いた画面表示設定

テストに用いたグラフィック設定

全体的に動作は重く、プレイは難しい。

結果は下記の通り。やはりオープンワールドによる負荷や光源処理のせいか、グラフィックメモリが足りないこともあり、全体的に動作は重いです。低設定でも平均fpsは44.5と50を下回ってしまいます。低設定でプレイできないことはないですが、カクツキもあり動作もやや重いので、あまりオススメはしません。

Watch Dogs
全体の画質設定 平均fps 最小 最大 感想
44.5 42 48 やや重い
36.2 34 40 重い
25.1 23 27 かなり重い
最大 21.1 18 24
かなり重い
「Fraps Version 3.5.99」で検証

選ぶべきは「GeForce GTX 950M」か?「GeForce GTX 960M」か?

以上がGeForce GTX 950Mを搭載した、マウスコンピューター m-Book Kで実際にゲームをプレイしてみたレビューとなります。

上記の通り、「GeForce GTX 950M」は、最新のゲームやオープンワールドの様な負荷の高いゲームをプレイするにはちょっと厳しい性能です。STEAMで配信されているような軽いインディーズゲームや、軽いオンラインゲームなどは快適に動作しますが、それでも、グラフィック品質ではどこかで妥協することになると思います。グランド・セフト・オート Vのように、負荷の高いゲームでも、設定を落とすことによって快適にプレイできるゲームもあります。

重いゲームをほとんどプレイしないという方には選択肢に入るGPUですが、どうせなら、性能が一段階高い「GeForce GTX 960M」搭載PCをオススメします。「GeForce GTX 960M」なら最新のゲームやちょっと負荷のあるゲームも低設定でプレイ可能です。また、GTX 950M搭載PCもGTX960M搭載PCも、現時点では価格は大きく変わりません。個人的にも、ノート用GPUの中では「GeForce GTX 960M」が最もコストパフォーマンスに優れているGPUだと思います。

なお、今回用いたマウスコンピューター m-Book Kの詳細・購入は下記をご覧ください。

詳細はこちら
メーカーサイト:マウスコンピューター(m-Book K)