※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

レノボ ThinkPad X121e の実機レビュー(2)

更新日:2011年7月30日
前へ 1 2  
  目次  

静音性のチェック

ThinkPad X121eの静音性のチェック結果です。

下記の3つの状態のときに、騒音値を測定するテストを実施しました。

(1)アイドル時
(2)バイオハザード5ベンチマーク実行時(解像度:1280x720、テストA)
(3)TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時(x264、解像度1280x720でエンコード)

テストの結果は、どの状態においても静かでした。

計測した騒音値は下の図の通りです。私の部屋を極力無音にしても40.4dBあり、この値を基準にするとアイドル時で+0.1dB、バイオハザード実行時で+1.9dB、エンコード時で+1.9dBでした。尚、無反響室で測定したわけではないので、騒音値は正確な値ではありません。値は参考程度にしてください。


騒音値の計測結果。

パーツの温度のチェック

CPU及びハードディスクの温度のチェック結果です。

室内温度を約26℃にし、HWMonitorのソフトで、各パーツの温度を計測しました。

テスト方法は、「静音性のチェック」のときと同条件で行いました。

テストの結果は、CPUの性能が低いこともあり、ノートPCにしては各パーツとも低めの温度でした。


各パーツの温度の計測結果。

表面温度のチェック

表面温度の計測結果です。

パソコンのキーボードやパームレスト部分の温度を計測し、作業中に手のひらが熱くならないかをテストしました。また、膝の上に置いて作業をすることもあると思うので、裏面の温度も計測しました。こちらも室内温度を約26℃にしています。

テスト方法は、「静音性のチェック」のときと同条件で行いました。

テストの結果は、キーボード面は全体的に低めの温度です。ただし、裏面の右下部分はやや熱くなりました。机の上で作業をする分には不快にならないと思いますが、膝の上に置いて作業するのは止めたほうがいいと思います(特に男性は・・)。


表面温度の計測結果。

消費電力のチェック

消費電力の測定結果です。

尚、画面輝度は中間の「7」にしています。

テストの結果は、低電圧CPUを搭載し、また液晶画面も小さいため、非常に低い消費電力です。


消費電力の計測結果。

外観のチェック

ThinkPad X121eの外観のチェックです。

 

わりと薄いボディです。

 

パームレストはツルツルですが光沢ではないので、指紋は付きにくいです。ただし、ThinkPad X220などよりは手の脂がややつきやすいです。

 

次は天板です。

 

天板は、パームレストよりもマットな素材です。ThinkPad Edge E420等と同じ素材です。

3セルバッテリを搭載している本機ですが、バッテリの出っ張りはそれほどありません。

 

裏面のフタを取り外した画像です(下図)。3つネジを外すだけだったので、メンテナンス性は良いです。

 

フタのHDD部分には落下の衝撃を吸収するマットが敷いてあります。ただし、HDDの両端にゴムのマウンタが無いので、ThinkPad X220よりはHDDが故障しやすそうです。

 

HDDは、7mmの厚さの製品です。もし換装する予定のある方は注意しましょう。

液晶ディスプレイの開く角度は下図のようになっています。ThinkPadの割にはそれほど開きません。

 

ThinkPad X121eの側面です(下図)。小さい液晶画面なので、大画面液晶へ接続できるHDMIポートがあるのはうれしいです。

 

パーツの選び方

パーツの選び方を考察します。尚、BTOという性質上、時期によって選択できるパーツは異なりますのでご注意ください。ここでは2011年7月30日現在、搭載できるパーツでの選び方をコメントします。

CPU

選択できるCPUは、下の表の通りです。尚、Core i3-2310Mのスコアも参考までに掲載しておきましたが、本機は搭載できませんのでご注意ください。

本機はCPU選びに迷うと思います。少しでもパフォーマンスを良くしたいなら、Core i3-2357Mです。多少、動作が重たくてもいいから、価格を最小限に抑えたいなら、AMD C-50です。

価格を安く抑えたく、そこそこの性能が欲しいかたは、Pentium 957またはAMD E-350になります。CPU処理性能重視ならPentium 957で、グラフィックス処理性能重視ならAMD E-350です。

ただし、冒頭で書いた通り、Pentium 957でも動画再生程度なら問題なくできます。価格差も考えて、私が選ぶならPentium 957です。ただし、これは安価な11.6型のエントリー向けモバイルノートとしてのおすすめです。

2011年7月30日時点で選択可能なCPU
仕様 Core i3-2357M Pentium 957 AMD E-350 AMD C-50 参考
Core i3-2310M
コア数 2 2 2 2 2
スレッド数 4 2 2 2 4
動作周波数 1.30GHz 1.20GHz 1.60GHz 1.00GHz 2.10GHz
Turbo Boost時周波数
キャッシュ L1:128KB
L2:512KB
L3:3MB
L1:128KB
L2:512KB
L3:2MB
L1:128KB
L2:1MB
L1:128KB
L2:1MB
L1:128KB
L2:512KB
L3:3MB
消費電力 17W 17W 18W 9W 35W
グラフィックス インテル HD
グラフィックス
3000
インテル HD
グラフィックス
AMD
Radeon HD 6310
グラフィックス
AMD
Radeon HD 6250
グラフィックス
インテル HD
グラフィックス
3000
3DMark 06 CPU 1228 ※1 1017 614 2508
PassMark CPU 1269 ※1 729 453 2814
PassMark 3D Graphics 173 ※1 201 192 295 ※1
※3DMark 06 CPUのスコアは、NOTEBOOKCHECK様のサイトから引用しています。尚、スコアは日々更新されています
※ PassMark CPU のスコアはPassMark様のサイトから一部引用しています。尚、スコアは日々更新されています
※1 この値のみ当サイトの実測値です

まとめ

以上が、レノボ ThinkPad X121eのレビューでした。

11.6型という小さいボディのわりにはキーボードが打ちやすいモバイルPCです。

CPUは、低電圧版のPentium 957を搭載しましたが、ネット閲覧・動画鑑賞程度なら問題なくこなせます。

価格も4万台から購入可能で、ネットブックを検討しているなら、断然こちらのPCをおすすめします。

ただし、本体が小さいので、手の大きい私だと、手のひらがはみ出てしまうのが気にはなります。 また、3セルバッテリだと、バッテリ駆動時間が約3時間と短いので、外出先で使う場合は、6セルバッテリのほうが良いと思います。6セルバッテリにすると重量が重くなり、バッテリも大きくなりますが、そこは妥協してください。

この価格で、この品質のPCはなかなかありません。安価なモバイルノートが欲しい方に、または小さい子供用のPCをお探しの方におすすめです。

詳細はこちら
レノボ 公式サイト
※購入時はレノボ 公式サイトを忘れずにお使いください