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レノボ ThinkPad X121e の実機レビュー(2)
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静音性のチェック
ThinkPad X121eの静音性のチェック結果です。
下記の3つの状態のときに、騒音値を測定するテストを実施しました。
(1)アイドル時
(2)バイオハザード5ベンチマーク実行時(解像度:1280x720、テストA)
(3)TMPGEnc Video Mastering Works 5 でエンコード時(x264、解像度1280x720でエンコード)
テストの結果は、どの状態においても静かでした。
計測した騒音値は下の図の通りです。私の部屋を極力無音にしても40.4dBあり、この値を基準にするとアイドル時で+0.1dB、バイオハザード実行時で+1.9dB、エンコード時で+1.9dBでした。尚、無反響室で測定したわけではないので、騒音値は正確な値ではありません。値は参考程度にしてください。
騒音値の計測結果。
パーツの温度のチェック
CPU及びハードディスクの温度のチェック結果です。
室内温度を約26℃にし、HWMonitorのソフトで、各パーツの温度を計測しました。
テスト方法は、「静音性のチェック」のときと同条件で行いました。
テストの結果は、CPUの性能が低いこともあり、ノートPCにしては各パーツとも低めの温度でした。
各パーツの温度の計測結果。
表面温度のチェック
表面温度の計測結果です。
パソコンのキーボードやパームレスト部分の温度を計測し、作業中に手のひらが熱くならないかをテストしました。また、膝の上に置いて作業をすることもあると思うので、裏面の温度も計測しました。こちらも室内温度を約26℃にしています。
テスト方法は、「静音性のチェック」のときと同条件で行いました。
テストの結果は、キーボード面は全体的に低めの温度です。ただし、裏面の右下部分はやや熱くなりました。机の上で作業をする分には不快にならないと思いますが、膝の上に置いて作業するのは止めたほうがいいと思います(特に男性は・・)。
表面温度の計測結果。
消費電力のチェック
消費電力の測定結果です。
尚、画面輝度は中間の「7」にしています。
テストの結果は、低電圧CPUを搭載し、また液晶画面も小さいため、非常に低い消費電力です。
消費電力の計測結果。
外観のチェック
ThinkPad X121eの外観のチェックです。
わりと薄いボディです。
パームレストはツルツルですが光沢ではないので、指紋は付きにくいです。ただし、ThinkPad X220などよりは手の脂がややつきやすいです。
次は天板です。
天板は、パームレストよりもマットな素材です。ThinkPad Edge E420等と同じ素材です。
3セルバッテリを搭載している本機ですが、バッテリの出っ張りはそれほどありません。
裏面のフタを取り外した画像です(下図)。3つネジを外すだけだったので、メンテナンス性は良いです。
フタのHDD部分には落下の衝撃を吸収するマットが敷いてあります。ただし、HDDの両端にゴムのマウンタが無いので、ThinkPad X220よりはHDDが故障しやすそうです。
HDDは、7mmの厚さの製品です。もし換装する予定のある方は注意しましょう。
液晶ディスプレイの開く角度は下図のようになっています。ThinkPadの割にはそれほど開きません。
ThinkPad X121eの側面です(下図)。小さい液晶画面なので、大画面液晶へ接続できるHDMIポートがあるのはうれしいです。
パーツの選び方
パーツの選び方を考察します。尚、BTOという性質上、時期によって選択できるパーツは異なりますのでご注意ください。ここでは2011年7月30日現在、搭載できるパーツでの選び方をコメントします。
CPU
選択できるCPUは、下の表の通りです。尚、Core i3-2310Mのスコアも参考までに掲載しておきましたが、本機は搭載できませんのでご注意ください。
本機はCPU選びに迷うと思います。少しでもパフォーマンスを良くしたいなら、Core i3-2357Mです。多少、動作が重たくてもいいから、価格を最小限に抑えたいなら、AMD C-50です。
価格を安く抑えたく、そこそこの性能が欲しいかたは、Pentium 957またはAMD E-350になります。CPU処理性能重視ならPentium 957で、グラフィックス処理性能重視ならAMD E-350です。
ただし、冒頭で書いた通り、Pentium 957でも動画再生程度なら問題なくできます。価格差も考えて、私が選ぶならPentium 957です。ただし、これは安価な11.6型のエントリー向けモバイルノートとしてのおすすめです。
仕様 | Core i3-2357M | Pentium 957 | AMD E-350 | AMD C-50 | 参考 Core i3-2310M |
---|---|---|---|---|---|
コア数 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
スレッド数 | 4 | 2 | 2 | 2 | 4 |
動作周波数 | 1.30GHz | 1.20GHz | 1.60GHz | 1.00GHz | 2.10GHz |
Turbo Boost時周波数 | - | - | - | - | ― |
キャッシュ | L1:128KB L2:512KB L3:3MB |
L1:128KB L2:512KB L3:2MB |
L1:128KB L2:1MB |
L1:128KB L2:1MB |
L1:128KB L2:512KB L3:3MB |
消費電力 | 17W | 17W | 18W | 9W | 35W |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 3000 |
インテル HD グラフィックス |
AMD Radeon HD 6310 グラフィックス |
AMD Radeon HD 6250 グラフィックス |
インテル HD グラフィックス 3000 |
3DMark 06 CPU | ? | 1228 ※1 | 1017 | 614 | 2508 |
PassMark CPU | ? | 1269 ※1 | 729 | 453 | 2814 |
PassMark 3D Graphics | ? | 173 ※1 | 201 | 192 | 295 ※1 |
※ PassMark CPU のスコアはPassMark様のサイトから一部引用しています。尚、スコアは日々更新されています
※1 この値のみ当サイトの実測値です
まとめ
以上が、レノボ ThinkPad X121eのレビューでした。
11.6型という小さいボディのわりにはキーボードが打ちやすいモバイルPCです。
CPUは、低電圧版のPentium 957を搭載しましたが、ネット閲覧・動画鑑賞程度なら問題なくこなせます。
価格も4万台から購入可能で、ネットブックを検討しているなら、断然こちらのPCをおすすめします。
ただし、本体が小さいので、手の大きい私だと、手のひらがはみ出てしまうのが気にはなります。 また、3セルバッテリだと、バッテリ駆動時間が約3時間と短いので、外出先で使う場合は、6セルバッテリのほうが良いと思います。6セルバッテリにすると重量が重くなり、バッテリも大きくなりますが、そこは妥協してください。
この価格で、この品質のPCはなかなかありません。安価なモバイルノートが欲しい方に、または小さい子供用のPCをお探しの方におすすめです。
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