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レノボ ThinkPad Edge E420の実機レビュー


格安でも品質に満足
ThinkPad Edge E420は、格安なノートパソコンでありながら品質も悪くない14.0型ノートパソコンです。
第2世代Core i3を搭載したモデルで約45,000円、第2世代Core i5を搭載したモデルで約55,000円と非常に安価です。
安価だからと言って品質が悪いわけではなく、頑丈で、静音性に優れており、キーボードの操作性も良いです。
天板はEdgeシリーズらしく黒と赤から選択することができます。ただし旧モデルと比べてつや消しのマット調な素材になりました。
液晶画面に若干のザラツキやギラツキがありますが、その他は大きな欠点もなく安心して使用できるパソコンであると思います。
では本機のメリット・デメリットを詳細に見ていきます。
目次
1 ThinkPad Edge E420 の基本スペック | 2 特徴1 - 高いコストパフォーマンス |
3 特徴2 - コンパクトサイズ | 4 液晶ディスプレイのチェック |
5 キーボードとタッチパッドのチェック | 6 総合ベンチマーク |
7 動画のエンコード時間のチェック | 8 バッテリ駆動時間のチェック |
9 静音性のチェック | 10 パーツの温度のチェック |
11 表面温度のチェック | 12 消費電力のチェック |
13 外観をチェック | 14 パーツの選び方 |
15 まとめ |
ThinkPad Edge E420 の基本スペック
本機の基本スペックを紹介します。※2011年5月15日現在の情報です。BTOパソコンという特性上、時期が経つと選択できるパーツは異なります。
CPU 第2世代インテルCPUのCore i3からCore i7までを選択可能です。本機は、売れ筋のCore i5-2410Mです。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテルHDグラフィックス 3000)です。その他のグラフィックスは選択できません。 |
液晶ディスプレイ 解像度は1366x768の14.0型液晶ディスプレイです。光沢と非光沢のどちらかを選べます。本機は非光沢です。尚、本機のパネルはAUO製でした(詳細型番は不明)。 |
メモリ PC3-10600のメモリを搭載可能です。本機は4GBです。中身は、サムスン製M471B5773CHS-CH9でした。 |
ハードディスク 5400rpmまたは7200rpmを搭載可能です。本機は7200rpmの320GBです。中身はTOSHIBA MK3261GSYでした。 |
SSD 本機はSSDを搭載できません。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチを搭載しています。それ以外の光学ドライブは選択できません。 |
バッテリ駆動時間 6セルバッテリ搭載です。それ以外は選択できません。実測の駆動時間は4時間7分でした。 |
特徴1 - 高いコストパフォーマンス
ThinkPad Edge E420のコストパフォーマンスは非常に高いです。まずは、下の表をご覧ください。新インテルCPUのCore i3-2310Mを搭載しながら約45,000円で購入できる安さです。Core i5-2410Mを搭載しても55,000円以下です。個人的には、このCore i5-2410Mを搭載したモデルがおすすめです。
本体の作りもしっかりしているので、安いパソコンを探している方に非常におすすめです。
おすすめ! | ||||
仕様 | 構成例1 | 構成例2 | 構成例3 | 構成例4 |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i3-2310M | Core i5-2410M | Core i5-2410M | Core i7-2620M |
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB | 8GB |
ハードディスク | 250GB (5400rpm) |
320GB (7200rpm) |
320GB (7200rpm) |
500GB (7200rpm) |
Microsoft Office | なし | なし | あり | なし |
価格 | 49,980円 | 59,850円 | 79,800円 | 102,900円 |
レノボ 公式サイト利用時の価格 | 44,982円 | 53,865円 | 71,820円 | 92,610円 |
特徴2 - コンパクトサイズ
コンパクトな14.0型
ThinkPad Edge E420は、モバイルPCほど小さくて軽くはありませんが、一般的なサイズの15.6型ノートPCと比べれば小さくて軽いです。
サイズは14.0型で、重量は実測で約2.136kgです。外に持ち運ぶにはやや大きくて重いですが、室内を移動するには手軽なサイズと重量です。
液晶ディスプレイのチェック - ややギラツキやザラツキがあります
14.0型液晶のThinkPad Edge E420は、15.6型ノートよりもサイズが小さいですが、解像度は1366x768であり15.6型ノートと同等です。むしろ、(個人的に)1366x768の解像度に、15.6型の液晶は大きすぎると感じているので、14.0型の液晶のほうがちょうどいい大きさだと思います。文字も小さくは感じませんし、ドットピットが狭くなる分、画像や文字が滑らか(カクカクしない)に感じます。
画面にザラツキやギラツキは感じますが、安価なノートPCは大抵こんなものです。それほど長時間作業をするわけではないのなら問題ない液晶だと思います。ただし、1日中パソコンを操作するような方は、ThinkPad T520やThinkPad L520などのほうが目が疲れにくいです。
発色は普通。若干のギラツキやザラツキはあります。
視野角はノートPCとして普通(良くはないです)。
キーボードとタッチパッドのチェック - 打ちやすいです
ThinkPad Edge E420のキーボードは非常に打ちやすいです。
本機は、アイソレーションタイプ(タイル式)のキーボードです。他社のアイソレーションタイプはキートップが平らで、見た目を良くするために光沢になっており滑りやすい材質のものが多いです。しかし、本機のキーボードはキートップが凹んでおり、滑りにくい材質をしています。また「たわみ」も少なく、キーピッチも十分で、打ちやすいキーボードです。尚、キーピッチは実測で19x19mmです。
キーボード全体図。キーピッチは19x19mm。
キートップは凹んでおり、滑りにくい材質。
キーの中で面白いのが、AltキーとPrtScキーが並んでいる点です。アクティブなウィンドウのみをキャプチャしたいとき、よくAlt+PrtScキーを押すと思いますが、多くのキーボードはこの2つのキーが離れているため、両手を使わなければなりません。しかしEdge E420はこの2つのキーを片手で押すことができて便利です。ソフトの操作方法の資料をよく作成する人など、画面のキャプチャをよくとる人には便利だと思います。
PrtScがAltキーと並んでおり、ウィンドウをキャプチャするときに片手で押せます。
ファンクションキーの使い方は特殊です。例えば、通常のパソコンはF8を押すと「半角カナ」になると思いますが、Edge E420は「輝度UP」になります。「半角カナ」をしたければ、Fnキーを押しながらF8キーを押す必要があります。
ただし、これはBIOSの設定で、通常のファンクションキーの割り当てへ変更できます。パソコンの電源投入時にF1を押してBIOSを起動し、「Config」>「Keyboard/Mouse」を選択し、「Change to "F1-F12"」をDefaultから「Legacy」へ変更します。
通常のファンクションキーとは役割が異なります。
キーボード中央の赤い突起物(トラックポイント)も搭載しており、指をキーボードに置いたままマウス操作できるので便利です。またキーボード直下の真ん中のボタンを押しながら、トラックポイントを上下に動かすと、画面のスクロールもすることができます。
タッチパッドは、通常のThinkPadとは異なりツルツル加工です。操作性は普通です。クリックボタンは軽くて押しやすいです。
タッチパッドとクリックボタン。
総合ベンチマーク - 普通
本機でのベンチマークスコアの結果を掲載します。
Core i5-2410Mを搭載しているだけあって、プロセッサのスコアは良いです。CPU内蔵のグラフィックス(インテルHDグラフィックス 3000)ですが、スコアは(良くもないですが)悪くないです。Sandy Bridge効果は高いと思います。
Windows エクスペリエンス インデックス
CrystalMark 2004R3 ベンチ & PassMark Performance Test ベンチ
動画のエンコード時間のチェック - 普通
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
Core i5-2410M搭載のThinkPad Edge E420について、動画のエンコード時間をチェックしました。クイック・シンク・ビデオに対応したCPUであるため、このときのエンコード時間も計測しました。
エンコードに用いたソフトは、ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 です。
テストの結果は、x264でエンコードしたときが36分52秒、クイック・シンク・ビデオでエンコードしたときが14分05秒でした。
Sandy BridgeのCPU(クイック・シンク・ビデオ)であれば、独立グラフィックスを搭載しなくても、十分速いエンコードが行えます。ローエンドの独立GPUよりも速いです。
エンコード方法 | エンコード時間 |
---|---|
x264でエンコード | 36分52秒 |
GPGPU(クイック・シンク・ビデオ)でエンコード | 14分05秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
バッテリ駆動時間のチェック - 普通
実測で4時間7分のバッテリ駆動
ThinkPad Edge E420のバッテリ駆動時間を実測した結果、4時間7分でした。
テストでは、ハードディスクに保存した動画(DVD相当の画質)を再生させながらバッテリ駆動させ、スリープになるまでの時間を計測しました。尚、画面の輝度は中間の「7」、電源プランは「Energy Saver」にしています。
自宅内で使うには十分なバッテリ駆動時間であると思います。これから夏場になると電力不足が懸念され、また計画停電の可能性も無くはないです。しかし、このくらいのバッテリ駆動時間があれば安心だと思います。
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