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Lenovo LOQ Essential Gen 9の購入レビュー/10万円ちょっとでPCゲームができる

更新日:
Lenovo LOQ Essential Gen 9の写真
CPU Core i5-12450HX
Core i7-12650HX
GPU GeForce RTX 3050
GeForce RTX 4050
メモリ 8GB / 16GB
SSD 512GB / 1TB
画面サイズ 15.6インチ 16:9
ディスプレイ 1920×1080 144Hz
質量 約 1.77kg
バッテリー 57Wh
価格 10万円台~
10万円ちょっとでPCゲームができる

Lenovo LOQ Essential Gen 9は、性能は低いですが、とにかく安いゲーミングノートPCです。

「軽いゲームをカジュアルにするだけなので、性能は低くて構わない」という方に適しています。

ゲーム用としては性能が低いと言っても、普通のノートPCよりは高い性能で、ディスプレイの色域も100% sRGBあることから、性能高めの普段使い用ノートPCが欲しい方にもいいと思います。

なお、RTX 4050モデルはそこまで安くないので、この機種を買うならRTX 3050モデルがおすすめです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-12450HX、GeForce RTX 3050、16GBメモリ、512GB SSD

 

セール情報

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目次

お忙しい方は、「Lenovo LOQ Essential Gen 9の特徴」のみお読みください。

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9の特徴

10万円ちょっとでゲームができる

Lenovo LOQ Essential Gen 9は、10万円ちょっとで購入することができるゲーミングノートPCです。

スペックは低めなのでガチゲーマーに適しませんが、「最低限の性能でいいので、とにかく安くゲームができるPCが欲しい」という方におすすめです。

なお、GeForce RTX 4050を搭載したモデルは、約15万円となっており、CPU性能なども考慮するとそこまでコスパは高くありません。RTX 4050モデルを買うなら、このリンク先のゲーミングノートのほうがおすすめです。

Lenovo LOQ Essential Gen 9でゲームをしている画像
非常に安いゲーミングPC

 

見た目は普通のノートPC

Lenovo LOQ Essential Gen 9は、ゲーミングノートPCにありがちな、重たくて分厚くてゴツゴツしている感じがなく、見た目が普通です。

また、質量も約1.77kgと、独立グラフィックスを搭載しているノートPCとしては比較的軽いので、PCを移動することが多い方にも適しています。

Lenovo LOQ Essential Gen 9でゲームをしている画像
普通の見ためで、比較的軽い

 

100% sRGBのディスプレイを搭載

Lenovo LOQ Essential Gen 9は、100% sRGBクラスの広めの色域です。ゲーム映像が綺麗ですし、画像も比較的正確な色で表示することができます。

「ゲームはしないけれども、画像や映像を綺麗に表示できる普段使い用のノートPCが欲しい」という方にもおすすめです。

Lenovo LOQ Essential Gen 9で綺麗な画像を表示しているところ
100% sRGBのディスプレイを搭載

 

空きのSSDスロットがある

Lenovo LOQ Essential Gen 9は、メインSSDの他に、空いているSSD用のスロットが1つあり、ここにType 2242のSSDを増設することができます。

また、ネジで留める必要がなく、押し込めば装着できる仕組みになっています。ただし、取り外しはややしにくいです。

空いているSSDスロット
空きのM.2スロットあり

 

試しに手持ちのSSDを装着してみましたが、OSから問題なく認識されていました。なお、仕様ではPCIe Gen4対応のようです。また、パーツの交換、増設は自己責任でお願いします。

SSDを増設したときの写真
SSDを増設

 

メモリはシングルチャネル

本製品のデメリットとしては、メモリがシングルチャネル(1枚のみの装着)となっています。

シングルチャネルだと、メモリの帯域幅が狭くなり、特にCPU内蔵グラフィックスの性能が下がります。本製品は、GeForce RTXシリーズの外部グラフィックスを搭載しており、ゲーム時などはCPU内蔵グラフィックスはあまり使われないので特に影響はありません。ただし、クリエイター向けソフトは、外部グラフィックスと共にCPU内蔵グラフィックスも同時に使うことがあるので、遅い処理があったりします。

メモリが1枚しか装着されていない写真
メモリはシングルチャネル

 

Lenovo LOQ 15IRX9と比較

レノボには、Lenovo LOQ 15IRX9という安いゲーミングノートPCがもう1台あり、こちらと迷う方もいると思うので、性能を比較してみます。

まず、Core i5同士でCPU性能を比較すると、本製品は、古い世代のCPUなので、下のグラフのように大きく性能が違います。これだけ差があると、ゲームのフレームレートに差が出てきます。

CPU性能の比較
Core i5-13450HX 15857 ※LOQ 15IRX9で計測
Core i5-12450HX 9496 ※LOQ Essentialで計測

 

また、同じGeForce RTX 3050でも、下のように性能に差があります。これは、最大グラフィックスパワーが、本製品のRTX 3050が65Wなのに対し、LOQ 15IRX9は95Wと高いためです。

GPU性能の比較
RTX 3050 95W 5879 ※LOQ 15IRX9で計測
RTX 3050 65W 4900 ※LOQ Essentialで計測

 

その他の違いは、次のようになっています。Lenovo LOQ 15IRX9は、メモリスロットが2つあり、増設できるSSDもメジャーなサイズのM.2 2280のSSDです。

また、本製品は、USB-Cが映像出力に対応しておらず、映像出力できるのがHDMIポートのみとなっています。3画面以上のマルチディスプレイで作業をしようと思っている方はLOQ 15IRX9のほうがいいです。

ただし、本製品のほうが軽いので、持ち運びはしやすいです。

Lenovo LOQシリーズの比較
  Lenovo LOQ Essential Gen 9 Lenovo LOQ 15IRX9
画像 AMDモデルの画像 インテルモデルの画像
メモリ 1つのスロット 2つのスロット
SSD M.2 2242
M.2 2242
M.2 2242
M.2 2280
USB-C データ転送のみ PowerDelivery
DisplayPort
質量 約1.77kg 約2.38kg
価格 10万円台~ 11万円台~

 

価格は本製品の方が若干安いですが、性能や機能差があるので、基本的にはLenovo LOQ 15IRX9のほうがおすすめです。ただ、そこまで性能は求めていない方、軽いほうがいいという方、普通のノートPCのような見た目の製品がいいという方は、Lenovo LOQ Essential Gen 9のほうがいいでしょう。

 

各用途の快適度

Lenovo LOQ Essential Gen 9の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
ディスプレイの色域が広めなので、Web閲覧しやすいです。また、Office作業も快適です。
動画鑑賞 色域が広めのディスプレイで、映像が綺麗です。スピーカー音はややこもった感じはありますが、十分な品質です。
RAW現像
画像編集
100% sRGBのディスプレイと独立グラフィックスを搭載している点はメリットですが、CPU性能が低めなので、やや遅く感じる処理もあります。たまに画像編集などを行う程度なら問題ないと思います。
動画編集 独立グラフィックスを搭載していないPCよりは快適に動画編集ができますが、CPU性能がそこまで高くなく、メモリもシングルチャネルであることから、書き出しなどはそこまで速くありません。頻繁に動画編集をするなら、別のPCのほうがおすすめです。たまにホームビデオを作成する程度なら、このPCでも大丈夫です。
ゲーム GeForce RTX 3050または4050を搭載しているので、グラフィック品質設定を低くすれば、ゲームができます。ただし、CPU負荷の高いゲームは思ったほどフレームレートが出ません。

 

ディスプレイのチェック

Lenovo LOQ Essential Gen 9のディスプレイは、15.6型、1920x1080ドット、100% sRGB、144Hzとなっています。色域が広めなので、ゲーム映像は綺麗です。

詳しい特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトで計測した色域は下図の通りです。最大輝度は、当サイトの計測では275cd/m2と普通です。

  カバー率
sRGBカバー率 97%
DCI-P3カバー率 75%
Adobe RGBカバー率 75%
Lenovo LOQ Essential Gen 9のガモット図
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的揃っているので、自然な発色であることが分かります。

Lenovo LOQ Essential Gen 9のガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

Lenovo LOQ Essential Gen 9のディスプレイの視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

Lenovo LOQ Essential Gen 9の映り込み
画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)も検出されませんでした。

Lenovo LOQ Essential Gen 9のフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

残像

「UFO Test」のサイトの横スクロールするUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144回フレームを書き換える液晶で4フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを書き換える液晶で2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品の残像は、普通のノートPCと同等程度と言えます。

Lenovo LOQ Essential Gen 9の残像
「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Lenovo LOQ Essential Gen 9のキーボードは普通の打ちやすさです。ゲーミングノートPCは、Nキーロールオーバーに対応していたり、バックライトが派手であったりしますが、本製品はごく普通のキーボードです。

実測で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.4mmでした。キーピッチは普通です。キーストロークは若干浅めでです。

「\」が小さいので、このキーを多用する方はお気を付けください。

テンキーも搭載しており、3列ではなく、きちんと4列ありますが、キーピッチがやや狭くなっています。

タッチパッドの操作性およびクリックボタンの押しやすさは普通です。

Lenovo LOQ Essential Gen 9のキーボード
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
Lenovo LOQ Essential Gen 9のキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトは搭載していますが、色の変更は出来ません。

キーボードバックライトの写真
バックライト

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

本製品は下のように動作モードを変更することが出来ます。ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス・モード」で各種ベンチマークを計測しています。

サーマル・モードの設定画面
サーマル・モード設定

 

CPU

CPUには、世代の古いインテルの第12世代のCore i5-12450HX、Core i7-12650HXが搭載されています。

CINEBENCHのスコアを下に掲載しますが、ゲーミングノートPCとしては高い性能ではありません。普通のノートPCと同じくらいの性能です。ゲームによってはCPUがボトルネックになるものもあると思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
CINEBENCH R23の計測結果
Core i5-12450HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Ryzen AI 9 HX 370 22572
Core i7-14700HX 21893
Core i7-13700HX 18283
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Core i7-13650HX 17562
Ryzen 7 8845HS 16892
Core i5-13450HX 15857
Core i5-13500H 15302
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Ryzen 5 7535HS 10356
Core i7-1360P 9720
Core Ultra 7 258V 9676
Core Ultra 5 125U 9553
Core i5-12450HX 9496 [パフォーマンス・モード]
9196 [バランス・モード]
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i7-14700HX 2113
Ryzen AI 9 HX 370 2043
Ryzen 9 7945HX 1951
Core Ultra 7 258V 1915
Core i7-13700H 1898
Core 5 120U 1879
Core i7-13650HX 1879
Core i7-13700HX 1868
Core i7-1360P 1826
Core Ultra 7 155H 1810
Core i5-13500H 1785
Ryzen 7 7840HS 1764
Ryzen 7 8840U 1763
Core i5-1335U 1723
Core i5-13450HX 1717
Core Ultra 5 125H 1712
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Core i5-12450HX 1627 [バランス・モード]
1609 [パフォーマンス・モード]
Ryzen 7 8845HS 1608
Core Ultra 5 125U 1581
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 5 7535HS 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024の計測結果
Core i5-12450HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Ryzen 7 8845HS 919
Ryzen 7 8845HS 913
Core i5-13450HX 886
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core i5-13500H 778
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Core Ultra 7 258V 603
Core i5-1340P 599
Ryzen 7 7730U 575
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Core i5-12450HX 555 [パフォーマンス・モード]
539 [バランス・モード]
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI 9 HX 370 115
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Core i5-13500H 105
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 103
Core i5-13450HX 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core i5-12450HX 97 [パフォーマンス・モード]
97 [バランス・モード]
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800のシングルチャネルです。スロットが1つしかないので、デュアルチャネルにすることはできません。

メモリ帯域を計測してみましたが、最近のノートPCとしては狭い帯域です。ただ、2~3年くらい前はDDR4-3200のメモリが主流でしたが、このメモリのデュアルチャネルくらいの帯域はありました。極端に狭いわけでもありません。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
SiSoftware Sandra 2020の計測結果
16GB(16GBx1)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5600
デュアルチャネル
66.34GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
DDR5-5600
デュアルチャネル
54GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
DDR5-4800
シングルチャネル
27GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 3050、RTX 4050のいずれかが搭載されています。

今回は、GeForce RTX 3050が搭載されており、最大グラフィックスパワーは65Wと、そこまで高い数値ではありません。

Lenovo LOQ Essential Gen 9の最大グラフィックスパワー
GeForce RTX 3050 Laptop の最大グラフィックスパワー

 

3DMarkのベンチマークの結果は以下の通りで、そこまで高いスコアではありません。ただし、CPU内蔵グラフィックスよりは高い性能です。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
3DMark Time Spyの計測結果
GeForce RTX 3050 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20159
RTX 4080 175W 18822
RTX 4070 140W 11947
RTX 4060 140W 10665
RTX 4050 105W 8469
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 95W 5879
RTX 3050 Ti 60W 5292
RTX 3050 65W 4900 [パフォーマンス・モード]
4879 [バランス・モード]
RTX 2050 70W 3933
Intel Arc Graphics
(Core Ultra 7 155H)
  3600
 :本製品で選択できるグラフィックス(RTX 3050以外の最大グラフィックスパワーは不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Laptopの情報は次の通りです。

GPU-Zの結果
GeForce RTX 3050 Laptopのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。書き込み速度がそれほど速くありませんが、読み込み速度は十分でしょう。ゲームのロード時間も速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
SSDの速度
512GB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
4306
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載していますが、アクセス速度は遅いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
XXX YYYのSDカードスロットのCrystalDiskMarkの画像
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

GPU動作モード

本製品のGPU動作モード、dGPUモード(ディスクリートモード)にすることは出来ません。そのため、ここではハイブリッド・モードで計測しています。なお、先の動作モードはパフォーマンス・モードにしています。

GPU動作モードの画像
GPU動作モード

 

各ゲームの平均フレームレート

以下は、GeForce RTX 3050 Laptop搭載モデルで計測した各ゲームの平均フレームレートです。なお、他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

重い部類のゲームでも、グラフィック品質設定を最も低くすれば平均60 fps以上は出ていたので、何とかプレイ出来そうです。ただ、ARK: Survival Ascendedはかなり重いゲームなのであまり快適とは言えませんでした。また、いずれのゲームもグラフィック設定を低くする必要があるので、画質はあまりよくありません。

モンハンアイスボーンなどの中程度の重さのゲームなら、グラフィック品質設定を「中」くらいにしても、割と快適にゲームができました。なお、モンハン"ワイルズ"は、アイスボーンより重くなるので、RTX 4060以上のグラボを積んだPCのほうがおすすめです。

高いフレームレートが必要なシューティングゲームについては、VALORANTは軽いので十分なフレームレートが出ていましたが、フォートナイト、Apex、PUBGあたりは物足りなさを感じます。特にフォートナイトはCPU負荷が高いので、パフォーマンスモードにしても、Core i5-12450HXだとフレームレートが伸びませんでした。実際にプレイしても、たまにカクつくことがあります。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
ARKアイコン
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 52 fps
ノーマル 34 fps
最高 9 fps
※FSRをオン
パルワールドアイコン
重い部類のゲーム
パルワールド
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 88 fps
71 fps
最高 56 fps
※DLSS:パフォーマンス
Forza Motorsportアイコン
重い部類のゲーム
Forza Motorsport
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 66 fps
55 fps
ウルトラ 18 fps
FORSPOKENアイコン
重い部類のゲーム
FORSPOKEN
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 66 fps
32 fps
最高 20 fps
サイバーパンクアイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 77 fps
56 fps
ウルトラ 45 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 97 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 93 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 76 fps
RTX 3050
※ディスクリートモード
95W 56 fps
RTX 3050 95W 45fps
FF15アイコン
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 軽量品質 91 fps
標準品質 71 fps
高品質 52 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 121 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 106 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3050
※ディスクリートモード
95W 61 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 65W 52 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 94 fps
66 fps
最高 50 fps
PSO2のアイコン
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最低 152 fps
102 fps
ウルトラ 57 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 132 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
150W 131 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 116 fps
RTX 3050
※ディスクリートモード
95W 71 fps
RTX 3050 65W 57fps
GTX 1650   44 fps
FF14アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 標準(ノート) 90 fps
高(ノート) 86 fps
最高品質 56 fps
フォートナイトのアイコン
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター6 シーズン1]
DirectX 12
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 84 fps
中設定 72 fps
最高設定 39 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
129 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
Apexのアイコン
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 147 fps
高設定 97 fps
※トレーニングモードで計測
VALORANTのアイコン
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高設定 277 fps
※プラクティスモードで計測
PUBGのアイコン
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 非常に低い 144 fps
中型 119 fps
ウルトラ 102 fps
とても軽い部類のゲーム
原神
解像度 グラフィック品質 平均 fps
1920x1080 60 fps(上限)
とても軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストⅢ リメイク
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 60 fps (上限)

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

PCゲームベンチマークスコア一覧へのリンク

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、動作モードは「パフォーマンス・モード」、GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」で計測しています。

Adobe Lightroom ClassicによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

100枚のRAWデータを現像したときの時間が下の通りです。CPU性能はそれほど高くないのと、メモリがシングルチャネルであったこともあり、あまり速くはありません。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-14700HX 47秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13620H 66秒
Core i7-13700H 68秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Ryzen 7 8845HS 75秒
Core i5-13450HX 78秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Core i5-12450HX 107秒
Core Ultra 7 155U 110秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間
Photoshopのイメージ画像

GPUを使って処理をする「スーパーズーム」は、RTX 3050を搭載しているので、比較的速かったです。

「JPEGのノイズを削除」は、主にCPUで処理しますが、思ったよりは速かったです。

ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))
Ryzen 7 8845HS
RTX 4060(115W)
55秒
Core i7-13620H
RTX 3050(95W)
58秒
Core i5-13450HX
RTX 3050(95W)
1分5秒
Core i5-12450HX
RTX 3050(65W)
1分18秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
1分18秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
1分19秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100 2分21秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
4分06秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
5分34秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1分40秒
Core i7-13620H 1分48秒
Core i5-13450HX 2分06秒
Core i5-13500H 2分35秒
Core i5-12450HX 2分46秒
Core Ultra 7 155H 3分13秒
Ryzen 7 8845HS 3分27秒
Core Ultra 5 125U 4分31秒
Ryzen 7 8840U 4分44秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Premiereのイメージ画像

4Kの書き出し時間は、CPU性能が高くないのと、メモリがシングルチャネルであることもあり、独立グラフィックスを搭載している割には遅かったです。

4K動画の書き出し
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
2分53秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i9-14900HX
RTX 4060 (140W)
3分29秒
Ryzen 9 8945HS
RTX 4070 (90W)
3分42秒
Core i7-14700HX
RTX 4070 (140W)
3分55秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i5-13450HX
RTX 3050 (95W)
5分19秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Core i5-12450HX
RTX 3050 (65W)
6分47秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
9分15秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
TMPGEncのイメージ画像

CPUのみで実行するx265エンコードも、それほど速くありません。一般的なノートPCと大差ありません。

Ryzen 9 7945HX 3分48秒
Core i9-14900HX 4分22秒
Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-13700H 6分39秒
Ryzen 7 8845HS 7分16秒
Core i7-13620H 7分21秒
Core i5-13450HX 7分26秒
Core Ultra 7 155H 8分32秒
Core Ultra 5 125H 8分56秒
Ryzen 7 8840U 10分57秒
Core i5-12450HX 11分56秒
Core i7-1360P 12分03秒
Core 5 120U 12分08秒
Ryzen 5 8540U 13分10秒
Core i5-1335U 13分31秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
Blenderのイメージ画像
GeForce RTX 3050 Laptopで実行
SPECviewperf 2020
SPECviewperfのイメージ画像

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、データ転送のみ対応しています。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器 ×
100W Anker PowerPort III ×
65W Lenovo GaN充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
× ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4K/120Hz対応モニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで表示出来ていました。

HDMI経由で4Kモニターに接続したときの結果
4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.77kg」と記載されていましたが、実測値はそれよりもやや重かったです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.850kg
ACアダプター 463g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は57.5Whとなっており、ゲーミングノートPCとしては普通の容量です。

バッテリー容量
バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は次の通りです。動画再生程度の負荷であれば、5時間前後はもちますが、動画編集などやや負荷のかかる作業をしたときはそれほどもちません。

また、バッテリー駆動状態だとパフォーマンスも下がるので、こういった機種はACアダプターに繋いで使用するようにしましょう。

バッテリー駆動時間
  RTX 3050 RTX 4050
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約 9.6 時間 約 9.0 時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約 5.8 時間 約 6.0 時間
(3) YouTube動画再生時 5時間15分
(4) 動画編集ソフトでプレビュー再生 1時間30分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1)、(2) メーカー公表値
(3) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(4) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

WebカメラはHD 720pの画質ですが、映りは割と良かったです。

IRカメラはありませんが、プライバシーシャッターは付いているので、使用しないときは物理的に隠すことができます。

Lenovo LOQ Essential Gen 9のWebカメラ
Webカメラ
Webカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

左右の側面に2W x2のスピーカーが配置されています。ややこもった感じはありますが、勝手に点数を付けるとノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

Lenovo LOQ Essential Gen 9のスピーカー
スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

プロセッサーのベースパワー(PBP)は、55Wですが、「バランス・モード」の場合、初動を除くと45W前後で推移していたので、低めのCPU電力です(あまりパフォーマンスが出ていないということです)。「パフォーマンス・モード」の場合は、PBPと同じくらいのCPU電力でした。

どちらのモードも、CPU温度は問題ありません。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
バランス・モードでPrime 95を実行したときのCPU電力およびCPU温度のグラフ
パフォーマンス・モードでPrime 95を実行したときのCPU電力およびCPU温度のグラフ

 

FF15ベンチ実行時の温度

下図は、ファイナルファンタジー15のベンチマーク実行時のCPU温度、GPU温度です。どちらのモードでも、CPUおよびGPUとも問題ない温度です。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
バランス・モードでFF15を実行したときのCPU電力およびCPU温度のグラフ
パフォーマンス・モードでFF15を実行したときのCPU電力およびCPU温度のグラフ

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。ゲームをするとそれなりに煩くなります。気になる場合はヘッドホンをするといいでしょう。ヘッドホンをすれば気になりません。

騒音値
アイドル時 FF15ベンチ時
(バランス・モード)
FF15ベンチ時
(パフォーマンス・モード)
約20dB 約46dB 約52dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安
騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲームをすると、キーボードの中央部分が熱くなってきますが、常時手が触れているパームレスト部分ではないので、それほど気になりません。ゲーム中もほとんど気になりませんでした。なお、パフォーマンス・モードにしたほうが、ファンが高速回転するので、表面温度がやや下がりました。

PC本体の表面温度
Lenovo LOQ Essential Gen 9の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

エントリー向けとは言えゲーミングノートPCなので、消費電力は、普通のノートPCと比べると2倍ほど高いです。

消費電力
アイドル時 FF15ベンチ時
(バランス・モード)
FF15ベンチ時
(パフォーマンス・モード)
約14W 約106W 約110W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

ボディは樹脂製で、ルナグレーと言うカラーです。派手さはありませんが、どこでも使える落ちついた外観だと思います。

Lenovo LOQ Essential Gen 9の正面画像

 

天板にはLOQのロゴが大きめに入っています。もう少し小さくても良かったかなと思います。

Lenovo LOQ Essential Gen 9の天板画像

 

ボディの高さは、19.9~22.95mmとゲーミングノートPCとしては薄いです。

Lenovo LOQ Essential Gen 9の側面画像Lenovo LOQ Essential Gen 9の側面画像2

 

インターフェースは、下図の通りです。USB-Cはデータ転送のみ対応なので、映像出力に対応しているのは、HDMIのみです。

左側面のインターフェース画像右側面のインターフェース画像

 

ヒンジの開く最大の角度は、下図の通りです。

ヒンジを最大まで開いたときの画像

 

底面はシンプルな構造ですが、ゴム足は高めです。

底面画像

 

底面内部の画像です。冷却ファンは大きいですが、1つのみで1方向からの排気なので、ゲーミングノートPCとしては、冷却性能はそこまで高くありません。

内部画像

 

メモリスロットは1つのみです。

メモリ画像

 

SSDは、Type 2242のM.2 SSDが搭載されています。

SSDの画像

 

空いているM.2 スロットもあります。

Type 2280のSSDを装着しているときの画像

 

ACアダプターは135Wです。薄型で比較的持ち運びやすいですが、電源コードは太いです。

ACアダプターの写真ACアダプターを持っているときの写真

 

まとめ

以上が、Lenovo LOQ Essential Gen 9のレビューです。

価格が非常に安いゲーミングノートPCです。軽いゲームをカジュアルにするだけなので、性能は低くてもいいけれど、一応ゲームができて安いノートPCが欲しいという方に適しています。もしくは、ゲームはしないけれど、性能が高めの普段使い用ノートが欲しい方にもいいと思います。ゲーミングノートPCとしては性能は低いですが、普段使い用としては高い性能です。

重いゲームは、最低クラスのグラフィック品質に落とす必要がありますが、そこまで重くないゲームであれば「中設定」くらいのグラフィック品質でもゲームができます。ただ、CPU性能が高くないので、フォートナイトのようなCPU負荷の高いゲームは、思ったほどフレームレートが伸びませんでした。

メリットとしては、ディスプレイの色域が広い点です。画像や映像が綺麗です。また、M.2 SSDが増設できる点も嬉しいです。ただし、増設できるのはM.2 2242のSSDとなるのでご注意下さい。また、ゲームができるPCとしては比較的軽いです。

デメリットとしては、先ほど記載したCPU性能が高くない点です。また、メモリがシングルチャネルである点も残念です。ゲーム時はさほど影響はありませんが、クリエイター向けソフトを使う場合は、遅い処理もあります。

もう少し予算を出せるなら、個人的にはLenovo LOQ 15IRX9のほうがおすすめです。ただ、Lenovo LOQ 15IRX9を買う予算がない、少しでも軽いPCがいい、普通のノートPCと変わらない見た目がいいという方は、本製品がいいでしょう。

 

10万円ちょっとでPCゲームができる

Lenovo LOQ Essential Gen 9

Lenovo LOQ Essential Gen 9の小さい写真

特徴

  • 安いゲーミングノートPC
  • 100% sRGBのディスプレイ
  • 見た目が普通のノート

こんなあなたに

  • とにかく安いゲーミングノートPCが欲しい方
  • 性能高めの普段使い用ノートPCが欲しい方
  • 価格10万円台~
公式サイトはこちら

 

 

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