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Lenovo LOQ Essential Gen 9の購入レビュー/10万円ちょっとでPCゲームができる

CPU |
Core i5-12450HX Core i7-12650HX |
---|---|
GPU |
GeForce RTX 3050 GeForce RTX 4050 |
メモリ | 8GB / 16GB |
SSD | 512GB / 1TB |
画面サイズ | 15.6インチ 16:9 |
ディスプレイ | 1920×1080 144Hz |
質量 | 約 1.77kg |
バッテリー | 57Wh |
価格 | 10万円台~ |
Lenovo LOQ Essential Gen 9は、性能は低いですが、とにかく安いゲーミングノートPCです。
「軽いゲームをカジュアルにするだけなので、性能は低くて構わない」という方に適しています。
ゲーム用としては性能が低いと言っても、普通のノートPCよりは高い性能で、ディスプレイの色域も100% sRGBあることから、性能高めの普段使い用ノートPCが欲しい方にもいいと思います。
なお、RTX 4050モデルはそこまで安くないので、この機種を買うならRTX 3050モデルがおすすめです。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-12450HX、GeForce RTX 3050、16GBメモリ、512GB SSD
セール情報
以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。
目次
お忙しい方は、「Lenovo LOQ Essential Gen 9の特徴」のみお読みください。
Lenovo LOQ Essential Gen 9の特徴
10万円ちょっとでゲームができる
Lenovo LOQ Essential Gen 9は、10万円ちょっとで購入することができるゲーミングノートPCです。
スペックは低めなのでガチゲーマーに適しませんが、「最低限の性能でいいので、とにかく安くゲームができるPCが欲しい」という方におすすめです。
なお、GeForce RTX 4050を搭載したモデルは、約15万円となっており、CPU性能なども考慮するとそこまでコスパは高くありません。RTX 4050モデルを買うなら、このリンク先のゲーミングノートのほうがおすすめです。

見た目は普通のノートPC
Lenovo LOQ Essential Gen 9は、ゲーミングノートPCにありがちな、重たくて分厚くてゴツゴツしている感じがなく、見た目が普通です。
また、質量も約1.77kgと、独立グラフィックスを搭載しているノートPCとしては比較的軽いので、PCを移動することが多い方にも適しています。

100% sRGBのディスプレイを搭載
Lenovo LOQ Essential Gen 9は、100% sRGBクラスの広めの色域です。ゲーム映像が綺麗ですし、画像も比較的正確な色で表示することができます。
「ゲームはしないけれども、画像や映像を綺麗に表示できる普段使い用のノートPCが欲しい」という方にもおすすめです。

空きのSSDスロットがある
Lenovo LOQ Essential Gen 9は、メインSSDの他に、空いているSSD用のスロットが1つあり、ここにType 2242のSSDを増設することができます。
また、ネジで留める必要がなく、押し込めば装着できる仕組みになっています。ただし、取り外しはややしにくいです。

試しに手持ちのSSDを装着してみましたが、OSから問題なく認識されていました。なお、仕様ではPCIe Gen4対応のようです。また、パーツの交換、増設は自己責任でお願いします。

メモリはシングルチャネル
本製品のデメリットとしては、メモリがシングルチャネル(1枚のみの装着)となっています。
シングルチャネルだと、メモリの帯域幅が狭くなり、特にCPU内蔵グラフィックスの性能が下がります。本製品は、GeForce RTXシリーズの外部グラフィックスを搭載しており、ゲーム時などはCPU内蔵グラフィックスはあまり使われないので特に影響はありません。ただし、クリエイター向けソフトは、外部グラフィックスと共にCPU内蔵グラフィックスも同時に使うことがあるので、遅い処理があったりします。

Lenovo LOQ 15IRX9と比較
レノボには、Lenovo LOQ 15IRX9という安いゲーミングノートPCがもう1台あり、こちらと迷う方もいると思うので、性能を比較してみます。
まず、Core i5同士でCPU性能を比較すると、本製品は、古い世代のCPUなので、下のグラフのように大きく性能が違います。これだけ差があると、ゲームのフレームレートに差が出てきます。
また、同じGeForce RTX 3050でも、下のように性能に差があります。これは、最大グラフィックスパワーが、本製品のRTX 3050が65Wなのに対し、LOQ 15IRX9は95Wと高いためです。
その他の違いは、次のようになっています。Lenovo LOQ 15IRX9は、メモリスロットが2つあり、増設できるSSDもメジャーなサイズのM.2 2280のSSDです。
また、本製品は、USB-Cが映像出力に対応しておらず、映像出力できるのがHDMIポートのみとなっています。3画面以上のマルチディスプレイで作業をしようと思っている方はLOQ 15IRX9のほうがいいです。
ただし、本製品のほうが軽いので、持ち運びはしやすいです。
Lenovo LOQ Essential Gen 9 | Lenovo LOQ 15IRX9 | |
画像 | ![]() |
![]() |
メモリ | 1つのスロット | 2つのスロット |
SSD | M.2 2242 M.2 2242 |
M.2 2242 M.2 2280 |
USB-C | データ転送のみ | PowerDelivery DisplayPort |
質量 | 約1.77kg | 約2.38kg |
価格 | 10万円台~ | 11万円台~ |
価格は本製品の方が若干安いですが、性能や機能差があるので、基本的にはLenovo LOQ 15IRX9のほうがおすすめです。ただ、そこまで性能は求めていない方、軽いほうがいいという方、普通のノートPCのような見た目の製品がいいという方は、Lenovo LOQ Essential Gen 9のほうがいいでしょう。
各用途の快適度
Lenovo LOQ Essential Gen 9の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | ディスプレイの色域が広めなので、Web閲覧しやすいです。また、Office作業も快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 色域が広めのディスプレイで、映像が綺麗です。スピーカー音はややこもった感じはありますが、十分な品質です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 100% sRGBのディスプレイと独立グラフィックスを搭載している点はメリットですが、CPU性能が低めなので、やや遅く感じる処理もあります。たまに画像編集などを行う程度なら問題ないと思います。 |
動画編集 | ○ | 独立グラフィックスを搭載していないPCよりは快適に動画編集ができますが、CPU性能がそこまで高くなく、メモリもシングルチャネルであることから、書き出しなどはそこまで速くありません。頻繁に動画編集をするなら、別のPCのほうがおすすめです。たまにホームビデオを作成する程度なら、このPCでも大丈夫です。 |
ゲーム | ○ | GeForce RTX 3050または4050を搭載しているので、グラフィック品質設定を低くすれば、ゲームができます。ただし、CPU負荷の高いゲームは思ったほどフレームレートが出ません。 |
ディスプレイのチェック
Lenovo LOQ Essential Gen 9のディスプレイは、15.6型、1920x1080ドット、100% sRGB、144Hzとなっています。色域が広めなので、ゲーム映像は綺麗です。
詳しい特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトで計測した色域は下図の通りです。最大輝度は、当サイトの計測では275cd/m2と普通です。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 97% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 75% |
Adobe RGBカバー率 | 75% |

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的揃っているので、自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)も検出されませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
残像
「UFO Test」のサイトの横スクロールするUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144回フレームを書き換える液晶で4フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを書き換える液晶で2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品の残像は、普通のノートPCと同等程度と言えます。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
Lenovo LOQ Essential Gen 9のキーボードは普通の打ちやすさです。ゲーミングノートPCは、Nキーロールオーバーに対応していたり、バックライトが派手であったりしますが、本製品はごく普通のキーボードです。
実測で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.4mmでした。キーピッチは普通です。キーストロークは若干浅めでです。
「\」が小さいので、このキーを多用する方はお気を付けください。
テンキーも搭載しており、3列ではなく、きちんと4列ありますが、キーピッチがやや狭くなっています。タッチパッドの操作性およびクリックボタンの押しやすさは普通です。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトは搭載していますが、色の変更は出来ません。

パフォーマンスのチェック
動作モード
本製品は下のように動作モードを変更することが出来ます。ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス・モード」で各種ベンチマークを計測しています。

CPU
CPUには、世代の古いインテルの第12世代のCore i5-12450HX、Core i7-12650HXが搭載されています。
CINEBENCHのスコアを下に掲載しますが、ゲーミングノートPCとしては高い性能ではありません。普通のノートPCと同じくらいの性能です。ゲームによってはCPUがボトルネックになるものもあると思います。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはDDR5-4800のシングルチャネルです。スロットが1つしかないので、デュアルチャネルにすることはできません。
メモリ帯域を計測してみましたが、最近のノートPCとしては狭い帯域です。ただ、2~3年くらい前はDDR4-3200のメモリが主流でしたが、このメモリのデュアルチャネルくらいの帯域はありました。極端に狭いわけでもありません。
~メモリ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスには、GeForce RTX 3050、RTX 4050のいずれかが搭載されています。
今回は、GeForce RTX 3050が搭載されており、最大グラフィックスパワーは65Wと、そこまで高い数値ではありません。

3DMarkのベンチマークの結果は以下の通りで、そこまで高いスコアではありません。ただし、CPU内蔵グラフィックスよりは高い性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Laptopの情報は次の通りです。

ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。書き込み速度がそれほど速くありませんが、読み込み速度は十分でしょう。ゲームのロード時間も速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載していますが、アクセス速度は遅いです。
~ SDカードスロット性能 ~

ゲームベンチマーク&フレームレート
GPU動作モード
本製品のGPU動作モード、dGPUモード(ディスクリートモード)にすることは出来ません。そのため、ここではハイブリッド・モードで計測しています。なお、先の動作モードはパフォーマンス・モードにしています。

各ゲームの平均フレームレート
以下は、GeForce RTX 3050 Laptop搭載モデルで計測した各ゲームの平均フレームレートです。なお、他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
重い部類のゲームでも、グラフィック品質設定を最も低くすれば平均60 fps以上は出ていたので、何とかプレイ出来そうです。ただ、ARK: Survival Ascendedはかなり重いゲームなのであまり快適とは言えませんでした。また、いずれのゲームもグラフィック設定を低くする必要があるので、画質はあまりよくありません。
モンハンアイスボーンなどの中程度の重さのゲームなら、グラフィック品質設定を「中」くらいにしても、割と快適にゲームができました。なお、モンハン"ワイルズ"は、アイスボーンより重くなるので、RTX 4060以上のグラボを積んだPCのほうがおすすめです。
高いフレームレートが必要なシューティングゲームについては、VALORANTは軽いので十分なフレームレートが出ていましたが、フォートナイト、Apex、PUBGあたりは物足りなさを感じます。特にフォートナイトはCPU負荷が高いので、パフォーマンスモードにしても、Core i5-12450HXだとフレームレートが伸びませんでした。実際にプレイしても、たまにカクつくことがあります。
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
![]() 劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 52 fps |
ノーマル | 34 fps | |
最高 | 9 fps |
![]() 重い部類のゲーム
パルワールド
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 88 fps |
中 | 71 fps | |
最高 | 56 fps |
![]() 重い部類のゲーム
Forza Motorsport
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 66 fps |
高 | 55 fps | |
ウルトラ | 18 fps |
![]() 重い部類のゲーム
FORSPOKEN
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 66 fps |
高 | 32 fps | |
最高 | 20 fps |
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 77 fps |
高 | 56 fps | |
ウルトラ | 45 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 91 fps |
標準品質 | 71 fps | |
高品質 | 52 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 94 fps |
高 | 66 fps | |
最高 | 50 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最低 | 152 fps |
高 | 102 fps | |
ウルトラ | 57 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 90 fps |
高(ノート) | 86 fps | |
最高品質 | 56 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター6 シーズン1]
|
---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 84 fps |
中設定 | 72 fps | |
最高設定 | 39 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均 fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
129 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 147 fps |
高設定 | 97 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高設定 | 277 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 非常に低い | 144 fps |
中型 | 119 fps | |
ウルトラ | 102 fps |
![]() とても軽い部類のゲーム
原神
|
||
---|---|---|
解像度 | グラフィック品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 高 | 60 fps(上限) |
![]() とても軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストⅢ リメイク
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 最高 | 60 fps (上限) |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、動作モードは「パフォーマンス・モード」、GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」で計測しています。

100枚のRAWデータを現像したときの時間が下の通りです。CPU性能はそれほど高くないのと、メモリがシングルチャネルであったこともあり、あまり速くはありません。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

GPUを使って処理をする「スーパーズーム」は、RTX 3050を搭載しているので、比較的速かったです。
「JPEGのノイズを削除」は、主にCPUで処理しますが、思ったよりは速かったです。

4Kの書き出し時間は、CPU性能が高くないのと、メモリがシングルチャネルであることもあり、独立グラフィックスを搭載している割には遅かったです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

CPUのみで実行するx265エンコードも、それほど速くありません。一般的なノートPCと大差ありません。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)


USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートは、データ転送のみ対応しています。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | × | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | × | ― | ― |
100W Anker PowerPort III | × | ― | ― | |
65W Lenovo GaN充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 (4Kモニター) |
× | × | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4K/120Hz対応モニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで表示出来ていました。

質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.77kg」と記載されていましたが、実測値はそれよりもやや重かったです。
質量 | |
PC本体 | 1.850kg |
ACアダプター | 463g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は57.5Whとなっており、ゲーミングノートPCとしては普通の容量です。

バッテリー駆動時間は次の通りです。動画再生程度の負荷であれば、5時間前後はもちますが、動画編集などやや負荷のかかる作業をしたときはそれほどもちません。
また、バッテリー駆動状態だとパフォーマンスも下がるので、こういった機種はACアダプターに繋いで使用するようにしましょう。
RTX 3050 | RTX 4050 | |
(1) JEITA3.0(アイドル時) | 約 9.6 時間 | 約 9.0 時間 |
(2) JEITA3.0(動画再生時) | 約 5.8 時間 | 約 6.0 時間 |
(3) YouTube動画再生時 | 5時間15分 | ― |
(4) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 1時間30分 | ― |
(1)、(2) メーカー公表値
(3) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(4) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
WebカメラはHD 720pの画質ですが、映りは割と良かったです。
IRカメラはありませんが、プライバシーシャッターは付いているので、使用しないときは物理的に隠すことができます。


※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
スピーカー
左右の側面に2W x2のスピーカーが配置されています。ややこもった感じはありますが、勝手に点数を付けるとノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
プロセッサーのベースパワー(PBP)は、55Wですが、「バランス・モード」の場合、初動を除くと45W前後で推移していたので、低めのCPU電力です(あまりパフォーマンスが出ていないということです)。「パフォーマンス・モード」の場合は、PBPと同じくらいのCPU電力でした。
どちらのモードも、CPU温度は問題ありません。
- バランス・モード
- パフォーマンス・モード


FF15ベンチ実行時の温度
下図は、ファイナルファンタジー15のベンチマーク実行時のCPU温度、GPU温度です。どちらのモードでも、CPUおよびGPUとも問題ない温度です。
- バランス・モード
- パフォーマンス・モード


静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。ゲームをするとそれなりに煩くなります。気になる場合はヘッドホンをするといいでしょう。ヘッドホンをすれば気になりません。
アイドル時 | FF15ベンチ時 (バランス・モード) |
FF15ベンチ時 (パフォーマンス・モード) |
約20dB | 約46dB | 約52dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
ゲームをすると、キーボードの中央部分が熱くなってきますが、常時手が触れているパームレスト部分ではないので、それほど気になりません。ゲーム中もほとんど気になりませんでした。なお、パフォーマンス・モードにしたほうが、ファンが高速回転するので、表面温度がやや下がりました。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
エントリー向けとは言えゲーミングノートPCなので、消費電力は、普通のノートPCと比べると2倍ほど高いです。
アイドル時 | FF15ベンチ時 (バランス・モード) |
FF15ベンチ時 (パフォーマンス・モード) |
約14W | 約106W | 約110W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
ボディは樹脂製で、ルナグレーと言うカラーです。派手さはありませんが、どこでも使える落ちついた外観だと思います。

天板にはLOQのロゴが大きめに入っています。もう少し小さくても良かったかなと思います。

ボディの高さは、19.9~22.95mmとゲーミングノートPCとしては薄いです。


インターフェースは、下図の通りです。USB-Cはデータ転送のみ対応なので、映像出力に対応しているのは、HDMIのみです。


ヒンジの開く最大の角度は、下図の通りです。

底面はシンプルな構造ですが、ゴム足は高めです。

底面内部の画像です。冷却ファンは大きいですが、1つのみで1方向からの排気なので、ゲーミングノートPCとしては、冷却性能はそこまで高くありません。
メモリスロットは1つのみです。
SSDは、Type 2242のM.2 SSDが搭載されています。
空いているM.2 スロットもあります。
ACアダプターは135Wです。薄型で比較的持ち運びやすいですが、電源コードは太いです。


まとめ
以上が、Lenovo LOQ Essential Gen 9のレビューです。
価格が非常に安いゲーミングノートPCです。軽いゲームをカジュアルにするだけなので、性能は低くてもいいけれど、一応ゲームができて安いノートPCが欲しいという方に適しています。もしくは、ゲームはしないけれど、性能が高めの普段使い用ノートが欲しい方にもいいと思います。ゲーミングノートPCとしては性能は低いですが、普段使い用としては高い性能です。
重いゲームは、最低クラスのグラフィック品質に落とす必要がありますが、そこまで重くないゲームであれば「中設定」くらいのグラフィック品質でもゲームができます。ただ、CPU性能が高くないので、フォートナイトのようなCPU負荷の高いゲームは、思ったほどフレームレートが伸びませんでした。
メリットとしては、ディスプレイの色域が広い点です。画像や映像が綺麗です。また、M.2 SSDが増設できる点も嬉しいです。ただし、増設できるのはM.2 2242のSSDとなるのでご注意下さい。また、ゲームができるPCとしては比較的軽いです。
デメリットとしては、先ほど記載したCPU性能が高くない点です。また、メモリがシングルチャネルである点も残念です。ゲーム時はさほど影響はありませんが、クリエイター向けソフトを使う場合は、遅い処理もあります。
もう少し予算を出せるなら、個人的にはLenovo LOQ 15IRX9のほうがおすすめです。ただ、Lenovo LOQ 15IRX9を買う予算がない、少しでも軽いPCがいい、普通のノートPCと変わらない見た目がいいという方は、本製品がいいでしょう。
10万円ちょっとでPCゲームができる
Lenovo LOQ Essential Gen 9

特徴
- 安いゲーミングノートPC
- 100% sRGBのディスプレイ
- 見た目が普通のノート
こんなあなたに
- とにかく安いゲーミングノートPCが欲しい方
- 性能高めの普段使い用ノートPCが欲しい方
- 価格10万円台~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ